JP5555850B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技盤を前面枠に対して着脱可能とし、前面枠には発射装置と発射レールとを備え、遊技盤には発射通路を備えたパチンコ遊技機等の遊技機に関する。
従来の遊技機、例えば、パチンコ遊技機においては、遊技領域が前面に区画形成された遊技盤を前面枠に対して着脱可能とし、前面枠のうち遊技盤よりも下方の位置には、遊技球を発射可能な発射装置と、該発射装置から発射された遊技球を遊技盤側へ向けて誘導する発射レールと、を備え、遊技盤には、発射レールにより誘導されてきた遊技球を遊技領域へ案内可能な発射通路を備えている。また、前面枠のうち発射レールよりも上方の位置には、発射通路内を飛翔したが遊技領域へ進入せずに発射装置側へ戻ってくる遊技球をファール球として回収するファール球回収口を開設している。
そして、遊技領域の区画部材の下部から戻り球案内壁をファール球回収口へ向けて延設し、ファール球が戻り球案内壁に案内されて発射レール側に流下せずにファール球回収口へ誘導されるように構成することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−114145号公報
ところで、上記特許文献に記載のパチンコ遊技機では、戻り球案内壁が発射通路側から発射レール側へ向けて下り傾斜した姿勢になっているため、ファール球が戻り球案内壁に衝突したとしても、ファール球回収口側に弾かれずに発射レール側に弾かれてしまう虞がある。このため、ファール球が発射レール上に戻ってしまう不都合を十分に阻止することができない。
そこで、本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ファール球を発射レールから遠ざけることができ、ファール球が発射レール上に戻ってしまう不都合を十分に阻止することができる遊技機を提供しようとするものである。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、遊技領域が前面に区画形成された遊技盤を前面枠に対して着脱可能とし、
前記前面枠には、前記遊技盤よりも下方の位置から遊技球を発射可能な発射装置と、該発射装置から発射される遊技球を前記遊技盤側へ向けて斜め上方へ誘導する発射レールと、を備え、
前記遊技盤には、前記発射レールにより誘導されてきた遊技球を前記遊技領域へ案内可能な発射通路を備えた遊技機において、
前記発射通路の入口を下方の前記発射レール側へ向けて開放し、
前記前面枠のうち前記発射レールの傾斜上端よりも前記発射通路側には、前記発射通路内を飛翔したが前記遊技領域へ進入せずに前記発射装置側へ戻ってくる遊技球をファール球として回収するファール球回収口を開設し、
前記発射装置は、当該発射装置の基部のうち前記発射通路側に位置する側壁を、前記発射装置へのファール球の侵入を阻止するファール球衝突壁とし、
前記発射レールの上方には、該発射レールの傾斜上端を上方から覆うファール球払い部材を前記ファール球衝突壁の下端から突出した状態で設け、
該ファール球払い部材は、前記ファール球として回収される遊技球が当接可能な上面を前記ファール球回収口側に向けて下り傾斜させたことを特徴とする遊技機である。
また、請求項2に記載のものは、前記発射カバーの上面には、前記ファール球回収口側に向けて下り傾斜させた落下球転動路を備え、前記遊技盤の前面を被覆する透明部材保持枠の開放時に前記遊技領域から落下してきた遊技球が前記落下球転動路を転動して前記ファール球回収口へ回収されるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機である。
請求項3に記載のものは、前記ファール球払い部材の上面の傾斜下端を、前記発射レールの傾斜上端よりも前記発射通路側に位置させたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機である。
請求項4に記載のものは、前記発射レールの延長線と、前記ファール球払い部材のうち前記ファール球回収口側に位置する回収側端部との離間距離を遊技球が1個通過可能な間隔に設定したことを特徴とする請求項3に記載の遊技機である。
請求項5に記載のものは、前記ファール球払い部材の前記回収側端部を、一側および他側が中央部分よりも前記ファール球回収口側に突出する逆V字状に形成したことを特徴とする請求項4に記載の遊技機である。
請求項6に記載のものは、前記ファール球払い部材の前記上面には断面V字状の誘導溝を当該上面の下り傾斜方向に沿って形成したことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の遊技機である。
本発明によれば、以下のような優れた効果を奏する。
すなわち、ファール球払い部材によりファール球を発射レールから遠ざけることができ、ファール球が発射レール上に戻ってしまう不都合、ひいては遊技球を発射装置から1個ずつ発射できなくなる不都合を阻止することができる。さらに、ファール球をファール球回収口へ迅速に誘導することができる。
パチンコ遊技機の正面図である。 透明部材保持枠を開放して遊技盤を外したパチンコ遊技機の斜視図である。 上皿の後側の構成を示す部分斜視図である。 ファール球の流れを示す説明図である。 前面枠本体の下部の後側の構成の説明図である。 透明部材保持枠の下縁からの不正部材の侵入を防ぐ構成の説明図であり、(a)は透明部材保持枠の下部の後側の部分斜視図、(b)は下皿とファール流路形成パネルとの境界部分を示す部分斜視図である。 ファール流路形成パネルの説明図であり、(a)は前方から見た斜視図、(b)は後方から見た斜視図である。 球受部材の断面図である。 球受部材および下皿の位置関係を示すパチンコ遊技機の部分側面図である。 パチンコ遊技機の下部の概略断面図である。 (a)はファール球払い部材の作用の説明図、(b)は発射レールの傾斜上端部分とファール球払い部材との部分拡大図である。 発射レールの延長線上から見たファール球払い部材と発射レールとの位置関係を示す説明図である。 球受段差部を遊技球の半径よりも高くした球受部材の断面図である。 球受段差部を円弧状に形成した球受部材の平面図である。 飛び出し防止壁の上端部に上方移動規制部を備えた球受部材の部分拡大断面図である。 ファール球払い部材に誘導溝を形成した発射装置の説明図であり、(a)は部分斜視図、(b)は発射装置の上部の構成の説明図である。 発射レールの延長線上から見た誘導溝付きのファール球払い部材と発射レールとの位置関係を示す説明図である。 発射カムとファール球払い部材とを連動する機構を備えた発射装置の説明図であり、(a)はファール球払い部材を遊技球発射許容状態とした説明図、(b)はファール球払い部材をファール球戻り阻止状態とした説明図である。 発射杵とファール球払い部材とを連動する機構を備えた発射装置の説明図であり、(a)はファール球払い部材を遊技球発射許容状態とした説明図、(b)はファール球払い部材をファール球戻り阻止状態とした説明図である。
以下、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例に挙げて本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
パチンコ遊技機1は、図1および図2に示すように、矩形状の機枠(外枠)2に前面枠(内枠)3を開閉可能な状態で軸着し、該前面枠3のベースとなる前面枠本体4の前面側(表面側)には、円形状の遊技領域5が前面に区画形成された遊技盤6を着脱可能とし、該遊技盤6のうち遊技領域5の側方(図2中、左側方)には円弧状の発射通路7を備えている。また、前面枠本体4の前面のうち発射通路7寄りに位置する一側(図1中、左側)には透明部材保持枠9を開閉可能な状態で軸着し、該透明部材保持枠9の上寄りの位置には透視可能な透明部材10を保持し、透明部材保持枠9の下部の前面には、遊技球を貯留可能な上皿11を備えている。そして、透明部材保持枠9を閉じて前面枠本体4の前方に透明部材保持枠9を重合すると、遊技盤6の前面が透明部材保持枠9により被覆されるとともに、透明部材10が遊技領域5の前方に配置され、透明部材10を通して遊技領域5を前方から視認できるように構成されている。また、前面枠本体4のうち透明部材保持枠9の下方に位置する下部には下皿ユニット12を備え、該下皿ユニット12の左右方向の中央部にはスピーカー13を備え、該スピーカー13の左側方(言い換えると、透明部材保持枠9の軸着側に位置する左側方)には下皿14を備えて上皿11の下方(詳しくは直下)に位置させ、スピーカー13の右側方(言い換えると、透明部材保持枠9の開放側に位置する右側方)、発射装置15(図2および図3参照)を操作するための発射操作ユニット(発射操作ハンドル)16を備えている。
前面枠本体4は、大きな矩形状の開口を上寄りに開設した合成樹脂製枠体であり、額縁状の遊技盤収納フレーム20を備え、該遊技盤収納フレーム20内に遊技盤6を着脱可能な状態で収納している。また、遊技盤収納フレーム20の下方にはフレームボード部21を備え、該フレームボード部21の上端には遊技盤載置部22を設け、該遊技盤載置部22に遊技盤6の下端を載置している。さらに、図2および図3に示すように、フレームボード部21の前面のうち透明部材保持枠9の開放側(図3中、右側)には、遊技球を遊技領域5へ向けて発射する発射装置15を備え、該発射装置15には、当該発射装置15から発射される遊技球を遊技盤6側へ向けて斜め上方へ誘導する発射レール23を発射通路7の入口7a(下端)側に向けて上り傾斜した状態で備えている。なお、遊技盤6においては、発射通路7の入口7aを下方の発射レール23側へ向けて開放し、発射レール23による誘導されてきた遊技球を発射通路7に通して遊技領域5へ案内可能としている。また、発射装置15については、後で詳細に説明する。
さらに、フレームボード部21の前面のうち透明部材保持枠9の軸着側(図3中、左側)には、ファール流路形成パネル25を止着してファール流路26を左右に蛇行する状態(図4参照)で区画形成している。また、図4に示すように、ファール流路26の入口となる第1上流開口26aおよび第2上流開口26bを発射装置15と遊技盤6の一側寄りの下縁部(図4中、左側下縁部)との間、言い換えると発射レール23の傾斜上端よりも発射通路7側に臨ませて開設している。そして、発射装置15から発射されて発射通路7内を飛翔したが遊技領域5に進入せずに発射装置15側へ戻ってきた遊技球をファール球とし、このファール球を第1上流開口26aおよび第2上流開口26bからファール流路26へ回収可能としている。さらに、フレームボード部21の下部のうち発射装置15とファール流路26(第1上流開口26aおよび第2上流開口26b)との間に位置する箇所、言い換えると発射レール23の傾斜上端よりも発射通路7側であってファール流路26よりも発射装置15側に位置する箇所にはファール球回収口27を開設し、ファール流路26を越えて発射装置15側まで戻ってきた遊技球をファール球として回収可能としている。なお、ファール流路形成パネル25の構成については、後で詳細に説明する。
そして、図5に示すように、前面枠本体4の下部の後側(裏側)のうち下皿14の後方には、下皿14に連通する下皿連通路30を前方の下皿14側へ向けて下り傾斜させて備え、該下皿連通路30の上流部の一側(図5中、透明部材保持枠9の軸着側となる右側)とファール流路26の下流端(出口)26cとを第1回収連通路31で連通し、他側(図5中、発射装置15側となる左側)とファール球回収口27とを第2回収連通路32で連通している。したがって、ファール流路26に流入した遊技球(ファール球)は、第1回収連通路31および下皿連通路30を通って下皿14に排出され、ファール球回収口27を通った遊技球(ファール球)は、第2回収連通路32および下皿連通路30を通って下皿14に排出されるように構成されている。
また、前面枠本体4の後面側の一側、具体的には透明部材保持枠9の軸着側(図2中、左側)には、遊技球を排出可能な球払出機構34を備え、フレームボード部21のうちファール流路26の上流開口26a,26bと透明部材保持枠9の軸着箇所との間には球払出口35を開設し、該球払出口35と球払出機構34とを球払出流路36(図5参照)により連通し、遊技球を貸球や賞球として球払出機構34から球払出流路36に通して球払出口35へ払い出せるように構成されている。さらに、図6(a)に示すように、透明部材保持枠9の後面(裏面)には筒状の球誘導樋37を上皿11の後側から後方の前面枠本体4側へ向けて突出し、球誘導樋37内には貯留誘導路38を透明部材保持枠9の後面側から前面側(上皿11側)へ向けて下り傾斜した姿勢で区画形成し、貯留誘導路38の出口を上皿11内へ連通している。そして、透明部材保持枠9を前面枠本体4に対して閉じると、貯留誘導路38の入口と球払出口35とが連結し、遊技球を球払出流路36から貯留誘導路38へ流下させて上皿11内に誘導可能としている。
さらに、図5に示すように、フレームボード部21の裏側には、球払出口35と下皿連通路30とを接続するオーバーフロー流路40を設け、該オーバーフロー流路40の下端を下皿連通路30の上流端の上部に連通している。また、球払出口35の下縁部には棚部41を後方へ向けて突設し、該棚部41の一側(図5中、右側)にはオーバーフロー堰42を上向きに屈曲した状態で形成し、オーバーフロー堰42の横の空部をオーバーフロー流路40の上流入口としている。したがって、球払出機構34が遊技球を排出して球払出流路36へ流下させると、この遊技球は棚部41上に落下し、球払出口35および貯留誘導路38を通って上皿11に排出される。そして、上皿11が満杯となり遊技球が球払出口35から棚部41上まで溜まると、オーバーフロー堰42を乗り越えてオーバーフロー流路40内を流下し、下皿連通路30を介して下皿14に排出される。
また、透明部材保持枠9の下縁部と下皿ユニット12との境界には、ピアノ線等の不正部材の侵入を阻止する構成を備えている。具体的に説明すると、図6(b)に示すように、下皿ユニット12の上縁部には横長な不正侵入阻止溝44を前面枠本体4の前方(透明部材保持枠9側)へ向けて開放した状態で延設している。さらに、図6(a)に示すように、透明部材保持枠9の下縁部(詳しくはファール流路形成パネル25の前方に位置する下縁部)には、不正侵入阻止溝44内に嵌合可能な厚さの横長な不正侵入阻止突条45を透明部材保持枠9の後方(前面枠本体4側)へ向けて突設している。そして、このような構成の不正侵入阻止溝44および不正侵入阻止突条45を備えて透明部材保持枠9を前面枠本体4に対して閉成すると、不正侵入阻止突条45が不正侵入阻止溝44に嵌合する。この結果、不正部材を透明部材保持枠9の下縁部と下皿ユニット12の上縁部との間に通してパチンコ遊技機1内へ挿入することが不能となるように構成されている(図10参照)。
次に、ファール流路形成パネル25について説明する。
ファール流路形成パネル25は、図7に示すように、当該ファール流路形成パネル25の本体となる略三角形状のベースパネル48をフレームボード部21に対して平行となる姿勢で備え、該ベースパネル48の発射装置15側(図7(b)中、左側)の裏面に球誘導壁49などの複数の壁を後方のフレームボード部21側へ向けて突設してファール流路26を区画形成している。また、第1上流開口26aをファール流路形成パネル25の左右方向の中央部分に上方へ開放した状態で開設するとともに、第2上流開口26bを第1上流開口26aよりも下方且つ発射装置15寄りの位置に開設し、第1上流開口26aと第2上流開口26bとの間には球誘導壁49をファール流路26の外方へ向けて湾曲する状態で備え、ファール球が第1上流開口26aまたは第2上流開口26b以外の場所からファール流路26に進入することを球誘導壁49により阻止するとともに、ファール流路形成パネル25の上方から落下してきた遊技球の落下勢を球誘導壁49に衝突させて弱めるように構成されている。
そして、ベースパネル48のうち球払出口35の前方に位置する箇所には矩形状のパネル切欠部50を球払出口35よりも広い横幅で大きく切り欠いて球払出口35とパネル切欠部50とを前後に並べて連通し、パネル切欠部50のうち球払出口35の下縁よりも下方に位置する下縁部には球受部材51をファール流路形成パネル25の前方に向けて延設している。また、ベースパネル48の前面の下縁部にはパネル側不正阻止壁52をファール流路形成パネル25の前方に向けて突設している(図7(a)参照)。
球受部材51は、球払出口35よりも下方の位置に設けられた浅いトレイ状の部材であり、当該球受部材51の上面には、球払出口35から払い出されて落下した遊技球を受け止め可能な球受面54を形成し、該球受面54には、前側部分を後側部分よりも高くして(言い換えると、球払出口35から遠い位置を近い位置よりも高くして)球受段差部55を形成するとともに、球受面54の全体を球受部材51の前側(透明部材保持枠9側)から後側(パネル切欠部50側)に向けて次第に下り傾斜する状態に設定し、球受面54の傾斜下端をパネル切欠部50の下縁部と同じ高さにして、球受面54の傾斜に沿って転動してきた遊技球がパネル切欠部50を通ってベースパネル48の裏側へ移動できるように構成されている。また、図7および図8に示すように、球受部材51の外縁、詳しくは球受部材51の前縁および左右両側縁には、遊技球の半径以上の高さを有する飛び出し防止壁56を立設し、球受部材51の前縁また左右両側縁に到達した遊技球を飛び出し防止壁56に係合して、遊技球の球受部材51からの飛び出しを防止可能としている。
さらに、ベースパネル48の裏面のうちパネル切欠部50の下方には、球回収誘導路57を球受部材51側から発射装置15側へ向けて下り傾斜した状態で形成し、該球回収誘導路57の傾斜下端をファール流路26の途中に合流している。したがって、球受面54を転動してパネル切欠部50を通過した遊技球が球回収誘導路57を通ってファール流路26へ誘導され、さらには下皿14へ排出されるようになっている。
このような構成のファール流路形成パネル25が止着された前面枠本体4においては、図3および図9に示すように、下皿14を球受部材51の前方且つ球受部材51よりも低い位置に配置している。また、図10に示すように、ファール流路形成パネル25のパネル側不正阻止壁52が下皿ユニット12と前面枠本体4との間の隙間を不正侵入阻止溝44の上方から被覆している。したがって、不正行為者によりピアノ線等の不正部材が前面枠本体4と下皿ユニット12(詳しくは下皿ユニット12の側部や下部)との隙間から挿入されたとしても、不正部材の先端が前面枠本体4の内部に侵入すること、ひいては遊技盤6に到達することをパネル側不正阻止壁52により阻止することができる。
なお、透明部材保持枠9のうち閉成状態において球受部材51に対向する箇所、具体的には球誘導樋37の直下には、球受部材51を透明部材保持枠9の後面側から挿入して収容可能な球受収容空部59を透明部材保持枠9の前面側に凹ませて形成している(図3および図6(a)参照)。そして、図10に示すように、透明部材保持枠9を閉成した状態では、ファール流路形成パネル25が止着された前面枠本体4に対して透明部材保持枠9を閉成すると、図10に示すように、球受収容空部59に球受部材51を収容する。このため、球受部材51が透明部材保持枠9の後面(裏面)につかえることがなく、球受部材51がファール流路形成パネル25から前方に突出していたとしても透明部材保持枠9の閉成に支障を来たすことがない。
次に、発射装置15について説明する。
発射装置15は、上皿11に貯留された遊技球を遊技盤6よりも下方の位置から遊技領域5に向けて1個ずつ発射可能な装置である。詳しくは、図11(a)に示すように、平板状の発射ベース61aと浅い箱状の発射カバー61bとを前後に重ねて当該発射装置15の基部となる発射ケース61を構成し、該発射ケース61(詳しくは発射ケース61の前側部となる発射カバー61b)のうち発射通路7側に向いた側面の下側には球発射口62を遊技球が通過可能な大きさで開設している。また、発射ケース61内には発射レール23を球発射口62へ向けて下り傾斜した姿勢で止着し、発射ケース61内のうち発射レール23を挟んで発射通路7とは反対側には、発射レール23上の遊技球をばね(図示せず)の付勢力によって弾発する縦長な発射杵64を軸着している。さらに、発射杵64の回動中心よりも発射通路7側には、発射杵64をばねの付勢力に抗して回転駆動する発射駆動機構65を備え、該発射駆動機構65と発射レール23との間には、発射杵64の動きと連動して上皿11に貯留された遊技球を発射レール23上に供給する球送り部材66を備えている。
発射レール23は、球発射口62に当該発射レール23の傾斜上端を臨ませ、発射ケース61内に止着された発射待機ストッパー68の下方に当該発射レール23の傾斜下端を配置して遊技球発射位置Sとし、球送り部材66から送られてきた遊技球を発射レール23の傾斜下端と発射待機ストッパー68との間に挟持して遊技球発射位置Sに待機させ、遊技球発射位置Sにて待機中の遊技球を発射杵64で弾発するように構成されている。また、発射レール23の傾斜上面には断面略V字状のレール溝23aを発射レール23の長手方向(発射方向)に沿って形成し(図11(b)および図12参照)、遊技球発射位置Sから発射杵64により弾発された遊技球をレール溝23aにより発射レール23の延在方向(発射方向)とは異なる方向へブレずにガイドできるように構成されている。
発射杵64は、発射レール23の遊技球発射位置Sよりも上方の位置に回動軸64aを発射装置15の前後方向に沿って延在する姿勢で設け、該回動軸64aにより発射ケース61に対して回動自在な状態で軸着され、回動軸64aの前端からアーム64bを下方に向けて延設し、該アーム64bの下端に杵先64cを発射レール23側へ向けて設けてある。そして、杵先64cを回動軸64aの周りに回動可能とし、発射レール23の傾斜下端に向かって時計回りに回動すると、杵先64cを発射方向へ移動して遊技球発射位置Sに臨ませることができる。また、発射杵64のうち回動軸64aよりも上方には杵回動ストッパー64dを上方へ向けて延設し、回動軸64aを挟んで遊技球発射位置Sとは反対側に配設された第1回動規制部71に杵回動ストッパー64dを当接するとともに、遊技球発射位置Sとアーム64bとの間に配設された第2回動規制部72にアーム64bを当接して発射杵64の回動範囲を規制し、杵先64cが遊技球発射位置Sよりも先方に移動しないように構成されている。また、回動軸64aのうちアーム64bと杵回動ストッパー64dとの間の位置から杵カムフォロワ64eを発射駆動機構65側に向けて延設している。なお、各回動規制部71,72は、衝撃を吸収し易い材料、例えばゴム材等の弾性体で形成されている。
発射駆動機構65は、発射駆動源となる発射モータ73(図12参照)を発射ケース61の裏側に備え、該発射モータ73のうち発射ケース61の内部に突出する出力軸73aの前端には、杵カムフォロワ64eを押圧する平板状の発射カム74を止着し、発射モータ73の駆動により、発射カム74を発射装置15の正面から見て時計方向(図11(a)中、矢印Xで示す方向)へ回転駆動するように構成されている。また、発射カム74を発射装置15の正面から見て略勾玉状に形成し、発射カム74の外周面であるカム74aと出力軸73aとの距離が反時計回りに沿って次第に増大する状態に設定している。そして、カム74aに杵カムフォロワ64eを当接したまま発射カム74が時計方向Xへ回転すると、杵カムフォロワ64eを反時計回りに回動させて、発射杵64の杵先64cを遊技球発射位置Sから後退させることができる。そして、杵カムフォロワ64eがカム74aの最高点(カム74aと出力軸73aとの距離が最大になる箇所)に到達すると、回動する発射カム74は、この杵カムフォロワ64eを一旦カム74aから外し、ばねの付勢力により発射杵64を戻り回動させ、杵先64cを遊技球発射位置Sに突入させる。引き続き発射カム74が回動すると、戻り回動した発射杵64の杵カムフォロワ64eと発射カム74とが再び当接してカム74aが杵カムフォロワ64eを再び押圧し始めて、次の発射動作の準備を行う。
そして、発射装置15は、発射ケース61(発射カバー61b)のうち球発射口62の上方に位置する側壁(発射通路7側に位置する側壁)をファール球衝突壁76とし、該ファール球衝突壁76の下端(言い換えると球発射口62の開口上縁)には舌片状のファール球払い部材77をファール球回収口27側へ向けて下り傾斜する状態で突設して発射レール23の上方に配置し、該ファール球払い部材77により発射レール23の傾斜上端を上方から覆っている。また、ファール球払い部材77の上面には、ファール球として回収される遊技球(詳しくは、発射通路7からファール流路26の第1上流開口26aおよび第2上流開口26bを越えて発射装置15側まで戻ってきた遊技球)を当接可能とし、この上面をファール球回収口27側(図11(a)中、左側)に向けて下り傾斜させている。そして、図11(b)に示すように、ファール球払い部材77の上面の傾斜下端を発射レール23の傾斜上端(詳しくはレール溝23aのうち球発射口62側に位置する上端)よりも発射通路7側に距離d1ずらして位置させ、さらには、図11(b)および図12に示すように、発射レール23の延長線(詳しくは、レール溝23aの谷部分から発射通路7側に延ばした延長線)RLと、ファール球回収口27側に位置する回収側端部との離間距離d2を遊技球が1個通過可能な間隔(具体的には、遊技球の直径よりも広く且つ遊技球の直径の1.5倍よりも狭い間隔)に設定している。
次に、パチンコ遊技機1の作用、特に球受部材51およびファール球払い部材77の作用について説明する。
まず、球受部材51の作用について説明する。上記した構成を備えたパチンコ遊技機1において、遊技球が上皿11を満杯にするとともに貯留誘導路38内および球払出口35内に停留し、この状態で透明部材保持枠9を開放すると、球誘導樋37と球払出口35とが離間し、球払出口35内の遊技球が球払出口35の前方に飛び出す。この飛び出した遊技球は、パネル切欠部50を通過せずに球回収誘導路57に落下することもあるが、球回収誘導路57の上方を越えてパネル切欠部50を通過して球受部材51の球受面54上に落下し、この落下勢により球受部材51の前縁部に向かって転動する。
このとき、球受面54には、球払出口35から遠い位置(球受面54の前側部分)を近い位置(球受面54の後側部分)よりも高くして球受段差部55を形成し、球受面54の全体を球受部材51の前側(透明部材保持枠9側)から後側(パネル切欠部50側)に向けて次第に下り傾斜させているので、球受面54上を転動する遊技球を球受段差部55に衝突させたり球受面54の下り傾斜方向に誘導したりして、この遊技球の転動勢を弱めたり転動方向を変えたりすることができる。したがって、遊技球が球受部材51から落下してしまう不都合を抑制することができる。また、球受部材51の外縁には、遊技球の球受部材51からの飛び出しを防止する飛び出し防止壁56を遊技球の半径以上の高さで立設しているので、転動勢が弱められたにも拘らず遊技球が球受部材51の外縁に到達したとしても、この遊技球が球受部材51から落下することを一層抑制することができる。そして、球受部材51からの落下を阻止されたり球受段差部55に衝突したりした遊技球は、球受面54の下り傾斜方向に沿って転動して球受面54の傾斜下端に到達した後、パネル切欠部50を通って球回収誘導路57の上流部に流入し、さらに、球回収誘導路57からファール流路26へ流下して下皿14に排出される。この結果、球払出口35の下方に球受部材51を設ければ、球払出口35を開閉する開閉シャッター等の複雑な構造を必要とせずに球払出口35内の遊技球の散乱(具体的には、パチンコ遊技機1を設置している遊技店の床に球払出口35内の遊技球が落下して散乱すること)を阻止することができる。
また、球払出口35から飛び出した遊技球が球受部材51に落下した後に球受面54で跳ねて飛び出し防止壁56を飛び越えたとしても、この遊技球がパチンコ遊技機1の下方(例えば遊技店の床)に落下することを、透明部材保持枠9または下皿14により阻止することができる。具体的に説明すると、透明部材保持枠9を小さく開いて球受部材51が球受収容空部59から外れたが、透明部材保持枠9が球受部材51の前方に位置する状態においては、球受面54で跳ねた遊技球が飛び出し防止壁56を越えて球受部材51の前方に飛び出していくと、この遊技球は、透明部材保持枠9の後面のうち球受収容空部59の下方に位置する箇所に衝突する。そして、後方の前面枠本体4側に跳ね返り、透明部材保持枠9の下方に位置する下皿14内に落下する。また、透明部材保持枠9を大きく開いて、球受部材51が球受収容空部59から外れるとともに透明部材保持枠9が球受部材51の前方から側方へ外れた状態においては、球受面54で跳ねた遊技球が飛び出し防止壁56を越えて球受部材51の前方に飛んでいくと、この遊技球は、図9に示すように、下皿14内に直接落下する。したがって、球受部材51から遊技球が落下したとしても、この落下した遊技球を下皿14により受けることができ、遊技球がパチンコ遊技機1の下方に散乱する不都合をさらに抑制することができる。
次に、ファール球払い部材77の作用について説明する。
遊技者が発射操作ユニット16を操作して発射装置15が遊技球を弱い発射勢で発射した場合には、この遊技球が発射通路7の上端まで到達せずに発射通路7を逆流(落下)してファール球となる。ファール球は、ファール流路形成パネル25の上部へ直接落下したり、あるいは、図11(a)に示すように、ファール球の次に発射装置15から発射された後続の遊技球に弾かれたりする。このとき、ファール球を弾いた後続の遊技球が発射通路7へ進入せずにファール球となって発射装置15側に跳ね返ったり、発射通路7から戻ってきた先発のファール球がファール流路26の第1上流開口26aおよび第2上流開口26bの開口縁や球誘導壁49に衝突して発射装置15に向かって跳ねたりすることがある。
しかしながら、発射装置15の側部にはファール球衝突壁76およびファール球払い部材77を備えているので、発射装置15側に戻ってきたファール球が発射装置15内に侵入してしまう不都合を避けることができる。具体的には、ファール球が発射装置15の側部のうち球発射口62よりも上方に向かって跳ねてきた場合には、発射装置15は、このファール球をファール球衝突壁76に衝突させて発射装置15内への侵入を阻止するとともに、下方の球発射口62へ向けて落下させる(図11(a)参照)。ここで、図11(b)に示すように、ファール球払い部材77の上面の傾斜下端を、前記発射レール23の傾斜上端よりも前記発射通路7側に位置させているので、ファール球が球衝突壁に沿って球発射口62の直上(言い換えると発射レール23の傾斜上端の直上)から落下してきたとしても、この落下してきたファール球が球発射口62を通過して発射レール23上に戻る不都合、ひいては遊技球を発射装置15から1個ずつ発射できなくなる不都合(正常発射できなくなる不都合)を阻止することができる。また、ファール球払い部材77のうちファール球(ファール球として回収される遊技球)が当接可能な上面をファール球回収口27側に向けて下り傾斜させているので、ファール球払い部材77によりファール球を発射レール23(球発射口62)から遠ざけることができ、ファール球が発射レール23上に戻ってしまう不都合を十分に阻止することができる。さらに、ファール球をファール球回収口27へ迅速に誘導することができ、ひいては第2回収連通路32および下皿連通路30に通して下皿14へ迅速に排出することができる。
また、ファール球が球発射口62に向かって跳ねてきた場合には、発射レール23の延長線RLと、ファール球払い部材77の回収側端部との離間距離d2を遊技球が1個通過可能な間隔に設定しているので、ファール球が発射レール23の延在方向に沿って発射装置15側に戻ってきたとしても、移動方向が不安定なファール球がファール球払い部材77の回収側端部や発射レール23の傾斜上端に衝突し易くなる。したがって、ファール球が発射レール23上に戻ることを阻止し易い。また、ファール球の発射レール23上への戻りを阻止するファール球払い部材77が遊技球の発射に支障を来たす構成となってしまう不都合を避けることができる。
ところで、上記実施形態では、球受段差部55の高さを遊技球の半径よりも低い寸法に設定し、球受段差部55を球払出流路36の下流端(球払出口35)の開放方向とは直交する方向(パチンコ遊技機1の正面から見て左右方向)に延在させたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図13に示す変形例のように、球受段差部55の高さを遊技球の半径以上の寸法に設定すれば、球払出口35から落下した遊技球が球受面54を勢いよく球受部材51の前側へ向けて転動し始めたとしても、遊技球のうち転動方向に向いた部分(前端部)を球受段差部55へ係合して遊技球が球受部材51の前側に移動すること、ひいては球受部材51からこぼれ落ちることを十分に防ぐことができる。
また、図14に示すように、球受段差部55の高さ設定の高低に拘らず、球受段差部55を、当該球受段差部55の左右方向の中央部分が左右両端部よりも球払出口35から遠くなる円弧状に湾曲して形成して、球受段差部55の左右両側部が球受部材51の前後方向に沿って延在する状態に設定してもよい。このような構成の球受段差部55を球受部材51に備えた場合には、遊技球が球払出口35から前方へ放出されて球受面54の左右両側に落下すると、この遊技球は、球受段差部55に当接して球受段差部55を乗り越えることを阻止され、さらには円弧状の球受段差部55に沿って誘導されて球受面54の後端部に向かう。このようにして、球受段差部55に衝突した遊技球の転動方向をスムーズに変換することができ、遊技球の球受部材51からの飛び出しを一層抑制することができる。なお、円弧状の球受段差部55に誘導された遊技球は、パネル切欠部50を通過して球回収誘導路57を流下し、ファール流路26に流入して下皿14へ排出される。
ところで、上記実施形態では、飛び出し防止壁56の上端部には遊技球の移動を規制する構成を備えていないが、本発明はこれに限定されない。例えば、図15に示す変形例では、飛び出し防止壁56の上端部に、遊技球の上方への移動を規制する上方移動規制部80を備えている。具体的に説明すると、上方移動規制部80は、飛び出し防止壁56の上端部から球払出口35側(言い換えると球受面54の傾斜下端側)に向けて突設され、当該上方移動規制部80のうち球受面54に対向する下面と球受面54との上下方向の離間距離を遊技球の直径よりも広く設定して、飛び出し防止壁56に当接した遊技球の上方を上方移動規制部80で覆うように構成されている。さらに、上方移動規制部80の上面を球受面54側へ向けて下り傾斜させている。したがって、遊技球が飛び出し防止壁56に衝突した勢いで上方に跳ねた場合には、この遊技球を上方移動規制部80の下面に当接して移動(上昇)を規制することができ、遊技球が球受部材51から飛び出す不都合を防止することができる。また、球受面54で跳ねた遊技球が上方移動規制部80の上面に落下してきた場合には、この遊技球を上方移動規制部80の上面(下り傾斜面)に沿って流下させて球受面54に誘導することができ、遊技球が球受部材51から外れることを阻止することができる。
ところで、上記実施形態の発射装置15には、ファール球の発射装置15内への侵入を阻止する構成(ファール球衝突壁76、ファール球払い部材77)を備えていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図16に示す変形例における発射装置15は、ファール球の侵入を阻止する構成の他に、透明部材保持枠9の開放時に遊技領域5から落下してきた遊技球を回収する構成を備えている。具体的には、発射ケース61の上面をファール球回収口27側(図16(a)中、左側)に向けて下り傾斜させて落下球転動路82とし、該落下球転動路82には断面略V字状の転動溝82aを落下球転動路82の長手方向に沿って形成している。また、落下球転動路82のうち透明部材保持枠9側に位置する縁部から平板状の落下球回収受部83を先端部が遊技盤6(詳しくは遊技領域5を区画する区画部材)よりも前方の透明部材保持枠9側に突出した状態で備え、この落下球回収受部83を透明部材保持枠9側から転動溝82a側へ向けて下り傾斜させている(図16(b)参照)。
このような構成の落下球転動路82および落下球回収受部83を発射装置15に備え、透明部材保持枠9を開放したときに遊技球が遊技領域5からこぼれ落ちて下方の発射装置15に向けて落下すると、この遊技球は、落下球回収受部83上に到達し、落下球回収受部83の下り傾斜に沿って転動して落下球転動路82に流入する。さらに、落下球転動路82の下り傾斜に沿って転動して発射装置15の上部から側方へ向けて放出され、ファール球回収口27に回収されてから下皿14へ排出される。したがって、透明部材保持枠9の開放時に遊技領域5からこぼれた遊技球が散乱すること(具体的には、パチンコ遊技機1を設置している遊技店の床に球払出口35内の遊技球が落下して散乱すること)を発射装置15に備えた構成により阻止することができる。
また、図16に示す変形例のファール球払い部材77においては、当該ファール球払い部材77の回収側端部を一側および他側が中央部分よりもファール球回収口27側に突出する逆V字状に形成し、ファール球払い部材77の上面には断面V字状の誘導溝77aを当該上面の下り傾斜方向に沿って形成している(図17参照)。これにより、ファール球払い部材77上に落下した遊技球を誘導溝77aに沿ってブレずに転動させることができ、この遊技球を一層迅速にファール球回収口27へ誘導することができる。そして、発射レール23の延長線(詳しくは、レール溝23aの谷部分から発射通路7側に延ばした延長線)RLと、ファール球払い部材77の回収側端部(詳しくは、回収側端部のうち球発射口62側に凹んだ中央部分)との離間距離d2′を遊技球が1個通過可能な間隔(具体的には、遊技球の直径よりも広く且つ遊技球の直径の1.5倍よりも狭い間隔)に設定している。したがって、発射レール23の延長線RLに沿って発射装置15側に戻ってきたファール球を、中央部分よりも一側および他側が突出しているファール球払い部材77の回収側端部に衝突させ易くなり、ファール球が発射レール23上に侵入してしまう不都合を一層避けることができる。
ところで、上記実施形態および変形例では、ファール球払い部材77を発射ケース61(発射カバー61b)に固定して移動不能としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図18に示す第2実施形態の発射装置15、および図19に示す第3実施形態の発射装置15は、発射装置15の動作に連動してファール球払い部材77を移動可能としている。具体的に説明すると、第2実施形態における発射装置15は、図18に示すように、球発射口62の開口上縁に短冊状のファール球払い部材77を上面がファール球回収口27側へ向けて下り傾斜する状態、且つ上面の下り傾斜方向に沿って摺動可能な状態で備え、ファール球払い部材77の傾斜上端部(球発射口62を挟んで回収側端部とは反対側に位置する端部)を発射カム74の前方に配置し、この傾斜上端部にはピン形状の球払いカムフォロワ87を設けている。また、発射カム74の前面(透明部材保持枠9側に向いた前面)には、発射装置15の正面から見て楕円リング状を呈する球払いカム溝88を形成し、球払いカム溝88に球払いカムフォロワ87を遊嵌している。さらに、球払いカム溝88の楕円中心(楕円の長軸と短軸との交点)を発射カム74の回動中心(言い換えると発射モータ73の出力軸73a)から外して位置させ、球払いカム溝88内の球払いカムフォロワ87と発射カム74の回動中心との離間距離(カム溝離間距離)d3が発射カム74の回動に伴って変化するように構成されている。
このような構成の球払いカムフォロワ87および球払いカム溝88を発射装置15に備え、発射カム74が回動して杵カムフォロワ64eがカム74aの最高点に到達した後にカム74aから離れ、発射杵64が遊技球発射位置S上の遊技球を弾発すると、カム溝離間距離d3が最も短くなってファール球払い部材77が発射ケース61内に引き入れられる(図18(a)参照)。この結果、ファール球払い部材77は、発射レール23の延長線RLとファール球払い部材77の回収側端部との離間距離d2を遊技球が1個通過可能な間隔(例えば、遊技球の直径よりも広く且つ遊技球の直径の1.5倍よりも狭い間隔)に設定して遊技球発射許容状態に変換する。また、発射カム74がさらに回動して、弾発動作後の発射杵64の杵カムフォロワ64eと発射カム74とが再び当接してカム74aが杵カムフォロワ64eを再び押圧し始めると、カム溝離間距離d3が最も長くなってファール球払い部材77が発射ケース61内から押し出される(図18(b)参照)。この結果、ファール球払い部材77は、発射レール23の延長線RLとファール球払い部材77の回収側端部との離間距離d2を遊技球が1個通過不能な間隔(遊技球の直径よりも狭い間隔)に設定してファール球戻り阻止状態に変換する。したがって、遊技球の発射タイミング(遊技球が発射杵64で弾発されてから球発射口62を通過するまでのタイミング)から外れた時点において、ファール球が発射レール23上に侵入する不都合を十分に阻止することができる。そして、遊技球の発射タイミングにおいては、遊技球の発射がファール球払い部材77によって邪魔されてしまう虞がない。
一方、第3実施形態における発射装置15は、図19に示すように、一端(下端)にファール球払い部材77が設けられた回動アーム91を発射ケース61のうち球発射口62の上方に軸着し、該回動アーム91の他端(上端)と発射杵64の杵回動ストッパー64dとを連結ロッド92で連結して、該連結ロッド92により発射杵64の回動力を回動アーム91へ伝達可能としている。そして、発射カム74が回動して杵カムフォロワ64eがカム74aの最高点に到達した後にカム74aから離れ、発射杵64が遊技球発射位置S上の遊技球を弾発すると、杵回動ストッパー64dの回動力により連結ロッド92および回動アーム91の他端(上端)が発射杵64の回動軸64a側(図19(a)中、右側)に引き込まれて回動アーム91が軸着箇所を中心にして回動し、ファール球払い部材77が球発射口62の上方へ向けて移動する(図19(a)参照)。この結果、ファール球払い部材77は、発射レール23の延長線RLとファール球払い部材77の回収側端部との離間距離d2を遊技球が1個通過可能な間隔(例えば、遊技球の直径よりも広く且つ遊技球の直径の1.5倍よりも狭い間隔)に設定して遊技球発射許容状態に変換する。
また、発射カム74がさらに回動して、弾発動作後の発射杵64の杵カムフォロワ64eと発射カム74とが再び当接してカム74aが杵カムフォロワ64eを再び押圧し始め、発射杵64の杵先64cが遊技球発射位置Sから後退すると、杵回動ストッパー64dの回動力により連結ロッド92および回動アーム91の他端(上端)が発射カム74を挟んで発射杵64とは反対側(図19(b)中、左側)に押し込まれて回動アーム91が軸着箇所を中心にして回動し、ファール球払い部材77が下方に回動して球発射口62の開口上縁に移動する(図19(b)参照)。この結果、ファール球払い部材77は、発射レール23の延長線RLとファール球払い部材77の回収側端部との離間距離d2を遊技球が1個通過不能な間隔(遊技球の直径よりも狭い間隔)に設定してファール球戻り阻止状態に変換する。したがって、第3実施形態の発射装置15においても、遊技球の発射タイミング(遊技球が発射杵64で弾発されてから球発射口62を通過するまでのタイミング)から外れた時点において、ファール球が発射レール23上に侵入する不都合を十分に阻止することができる。また、遊技球の発射タイミングにおいては、遊技球の発射がファール球払い部材77によって邪魔されてしまう虞がない。
ところで、上記各実施形態および各変形例では、発射杵64をばねの付勢力により回動して遊技球を弾発する発射装置15を挙げたが、本発明はこれに限定されない。例えば、発射杵をモータやソレノイドの駆動力により駆動(回動または直動)して遊技球を発射する発射装置であってもよい。さらに、発射装置15に発射レール23およびファール球払い部材77を備えたが、本発明ではこれに限定されず、発射装置とは別個に発射レールおよびファール球払い部材を備えてもよい。例えば、発射装置の側方に発射レールを配置して遊技球(遊技球発射位置Sから発射される遊技球)を発射通路へ誘導可能とし、発射装置とは別個にファール球払い部材を配置し、該ファール球払い部材により発射レールの傾斜上端を上方から覆ってもよい。
また、上記実施形態では、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例にして説明したが、本発明はこれに限らず、遊技領域が前面に区画形成された遊技盤を前面枠に対して着脱可能とし、前面枠には、遊技盤よりも下方の位置から遊技球を発射可能な発射装置と、該発射装置から発射される遊技球を遊技盤側へ向けて斜め上方へ誘導する発射レールと、を備え、遊技盤には、発射レールにより誘導されてきた遊技球を遊技領域へ案内可能な発射通路を備えた遊技機であればどのような遊技機でもよい。例えば、封入球式パチンコ機、アレンジボール式遊技機、雀球式遊技機等の遊技機であってもよい。
なお、前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、上記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。
1 パチンコ遊技機
3 前面枠
4 前面枠本体
5 遊技領域
6 遊技盤
7 発射通路
9 透明部材保持枠
11 上皿
12 下皿ユニット
14 下皿
15 発射装置
23 発射レール
23a レール溝
25 ファール流路形成パネル
26 ファール流路
27 ファール球回収口
35 球払出口
37 球誘導樋
38 貯留誘導路
40 オーバーフロー流路
51 球受部材
54 球受面
55 球受段差部
56 飛び出し防止壁
57 球回収誘導路
59 球受収容空部
61 発射ケース
61a 発射ベース
61b 発射カバー
62 球発射口
64 発射杵
65 発射駆動機構
73 発射モータ
74 発射カム
76 ファール球衝突壁
77 ファール球払い部材
77a 誘導溝
80 上方移動規制部
82 落下球転動路
82a 転動溝
83 落下球回収受部
87 球払いカムフォロワ
88 球払いカム溝
91 回動アーム
92 連結ロッド

Claims (6)

  1. 遊技領域が前面に区画形成された遊技盤を前面枠に対して着脱可能とし、
    前記前面枠には、前記遊技盤よりも下方の位置から遊技球を発射可能な発射装置と、該発射装置から発射される遊技球を前記遊技盤側へ向けて斜め上方へ誘導する発射レールと、を備え、
    前記遊技盤には、前記発射レールにより誘導されてきた遊技球を前記遊技領域へ案内可能な発射通路を備えた遊技機において、
    前記発射通路の入口を下方の前記発射レール側へ向けて開放し、
    前記前面枠のうち前記発射レールの傾斜上端よりも前記発射通路側には、前記発射通路内を飛翔したが前記遊技領域へ進入せずに前記発射装置側へ戻ってくる遊技球をファール球として回収するファール球回収口を開設し、
    前記発射装置は、当該発射装置の基部のうち前記発射通路側に位置する側壁を、前記発射装置へのファール球の侵入を阻止するファール球衝突壁とし、
    前記発射レールの上方には、該発射レールの傾斜上端を上方から覆うファール球払い部材を前記ファール球衝突壁の下端から突出した状態で設け、
    該ファール球払い部材は、前記ファール球として回収される遊技球が当接可能な上面を前記ファール球回収口側に向けて下り傾斜させたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記発射カバーの上面には、前記ファール球回収口側に向けて下り傾斜させた落下球転動路を備え、前記遊技盤の前面を被覆する透明部材保持枠の開放時に前記遊技領域から落下してきた遊技球が前記落下球転動路を転動して前記ファール球回収口へ回収されるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記ファール球払い部材の上面の傾斜下端を、前記発射レールの傾斜上端よりも前記発射通路側に位置させたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記発射レールの延長線と、前記ファール球払い部材のうち前記ファール球回収口側に位置する回収側端部との離間距離を遊技球が1個通過可能な間隔に設定したことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記ファール球払い部材の前記回収側端部を、一側および他側が中央部分よりも前記ファール球回収口側に突出する逆V字状に形成したことを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
  6. 前記ファール球払い部材の前記上面には断面V字状の誘導溝を当該上面の下り傾斜方向に沿って形成したことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の遊技機。
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