以下、図面を参照しつつ本発明にかかる遊技機の一実施形態を説明する。図1に示すように、遊技機1は、遊技媒体として遊技球を用いるパチンコ遊技機であって、遊技盤2の縁に外側誘導レール3および内側誘導レール4が略円形に配置され、上記外側誘導レール3および内側誘導レール4によって区画された部分には遊技球が発射される遊技領域6が上記遊技盤2上に設けられている。上記遊技領域6には遊技球を誘導する誘導釘Jが遊技盤2の表面に設けられている。
また、遊技機1の前面側には、装飾ランプ等からなるランプ装置35、発射装置へ供給する遊技球と払い出された遊技球を受けるための上側球受け皿36、該上側球受け皿36の満杯時に遊技球を受けるための下側球受け皿37、効果音等を発するスピーカ38、遊技者の発射操作に応じて遊技球を上記遊技領域6へ向けて弾発発射するための発射装置64、遊技者による操作可能な遊技ボタンスイッチ67が設けられている。尚、図1における符号W1は遊技機の外枠、W2は外枠W1に取り付けられた前枠、Gは上記前枠W2に開閉可能にヒンジで取り付けられたガラス枠である。以下、遊技機1の各構成について説明する。
遊技ボタンスイッチ67は、押下可能な押しボタンスイッチからなり、正しく操作されたことを検知する接点型のリミットセンサーが内蔵され、押下操作に対応した出力信号を出力可能に構成されている。
上記遊技領域6の中央位置には、表示窓7が貫通形成され、その表示窓7の奥部には遊技装置の一例として機能する表示装置10が配置されている。また、表示窓7の周縁部には、遊技盤2の前面側から突出して表示装置10を囲む包囲枠体8が装着されている。包囲枠体8の左辺部分における上下方向の略中央部から下端寄りの位置に渡る範囲には、所謂ワープ通路である案内通路部13が設けられている。
また、包囲枠体8の下辺部分には、案内通路部13内を転動落下して排出された遊技球が転動可能な転動ステージ15が、案内通路部13に連続して設けられている。この案内通路部13及び転動ステージ15は、透明な樹脂で構成され、奥側の表示装置10の表示部(表示領域)11及び内部の遊技球が視認可能に構成されている。案内通路部13及び転動ステージ15の詳細については後述する。
また、遊技領域6には、中心線上の上部から下部に向かって順に表示装置10、上側始動入賞口41、下側始動入賞口42、アウト口48が配置されている。上記上側始動入賞口41及び下側始動入賞口42の左には左袖入賞口51、左落とし入賞口52が配置されている。また、上記表示装置10の左には左普通図柄変動開始用ゲート55が設けられ、その下方には風車76が設けられている。
また、上記上側始動入賞口41及び下側始動入賞口42の斜め右上方には、大入賞口45が配置されている。また、大入賞口45の左右方向中央部の直上には、右普通図柄変動開始用ゲート56が設けられ、その右側には右袖入賞口54が設けられている。上記左袖入賞口51、左落とし入賞口52、右袖入賞口54は、それぞれ上方から入球可能な入球口を上部に有している。また、左袖入賞口51と右袖入賞口54の入賞球を検出する左袖入賞口用検出スイッチと右袖入賞口用検出スイッチ、上記左落とし入賞口52の入賞球を検出する左落とし入賞口用検出スイッチが、それぞれ対応する遊技盤2の背面に設けられている。
また、大入賞口45は、遊技盤2の背面側に設けられた不図示の大入賞口開放用ソレノイドによって開閉する開閉板46を備えている。この大入賞口45は、通常は開閉板46が閉じた状態とされ、当否判定結果が大当たりの場合に実行される大当たり遊技(特典付与)時に、所定ラウンドとして本実施形態では15ラウンド(15回)開放される。また、大入賞口45内には、大入賞口45に入賞した入賞球を検出する入賞球数カウントスイッチ(カウントセンサ)が設けられている。
上記上側始動入賞口41、下側始動入賞口42、大入賞口45、左袖入賞口51、左落とし入賞口52、右袖入賞口54は、上記遊技領域6に発射された遊技球が入賞(入球)可能な複数の入賞領域に相当する。上記の各入賞口(入賞領域)に遊技球が入賞して入賞(入球)が検出されると1入賞球の検出に対して所定個数の賞品球(遊技球)が遊技者に払い出される。上記1入賞球の検出に対する賞品球の払出個数は、上記入賞口毎に設定されている。
上記表示装置10は、図柄等が表示可能なものであって、液晶、ドットマトリックスもしくはLED表示装置等の画像表示装置からなる。本実施形態では、液晶表示器(TFT−LCDモジュール)で構成されている。
上記表示装置10(表示手段)は表示部(表示領域)11と、表示部11の斜め左下隅部に表示される略四角形の普通図柄表示部50とを有する。表示部11は、特別図柄を表示したり、所定の演出映像・画像を表示するために用いられる。表示部11には、左右に並ぶ左特別図柄(左判定図柄、左識別情報)と中特別図柄(中判定図柄、中識別情報)と右特別図柄(右判定図柄、右識別情報)が、所定時間変動表示された後、所定の演出判定結果に基づき左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄が確定停止特別図柄(確定停止判定図柄、確定停止識別情報)として停止表示される。この際、表示部11には、上記特別図柄に加えて演出映像・画像(キャラクタ、背景、文字等)が表示されることもある。
この実施形態において変動および停止表示される左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄は、本実施形態ではそれぞれ『0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11』の12通りの図柄とされている。本実施形態では、遊技の当否判定結果が大当たり(当たり)の場合には、上記表示部11に大当たりの特別図柄組合せ、この例では『1,1,1』(いわゆる‘1’のぞろ目)や『2,2,2』(いわゆる‘2’のぞろ目)等、同一数字の組合せで特別図柄が停止表示され、遊技者に特典を付与する。具体的には、通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行する。通常遊技は、特別遊技以外の当否判定を行う遊技状態をいい、本実施形態では低確率状態や確変状態(高確率状態)や時短状態(時間短縮状態)が存在する。上記表示部11は、大当たりの判定を行う特別図柄変動保留球数表示器を兼ねている(いわゆる保留球数は表示部11に表示される)。
上記普通図柄表示部50は、記号あるいは絵(キャラクタ)等の小当たり判定用普通図柄を変動表示および停止表示する。本実施形態における普通図柄表示部50に変動および停止表示される普通図柄は、『○』と『×』の2種類からなり、小当たり(普通図柄当たり)の場合には小当たり普通図柄『○』で停止表示され、一方、小当たり外れ(普通図柄外れ)の場合には小当たり外れ普通図柄『×』で停止表示される。
上記上側始動入賞口41は、上方が開口した形状からなって遊技球が上方から入賞(入球)可能となっている。また、上記下側始動入賞口42は、始動入賞領域に相当し、背面側に設けられた不図示の下側始動入賞口用ソレノイドによって開閉する開閉扉42Aを備えている。この下側始動入賞口42は、通常時は開閉扉42Aが閉じた状態とされている。そして、上記普通図柄表示部50で普通図柄が変動した後、小当たりを示す特定の普通図柄(本実施形態では『○』)で確定停止表示された時に、開閉扉42Aは、遊技球が入賞困難な閉じた状態と入賞容易な前面側へ開いた開状態間を変化可能に制御される。
また、上記遊技盤2の背面には、上側始動入賞口検出スイッチ(上側始動入賞口センサ)と下側始動入賞口検出スイッチ(下側始動入賞口センサ)が入賞球用通路に設けられており、上記上側始動入賞口41と下側始動入賞口42への遊技球のそれぞれの入賞(入球)を検出するように構成されている。本実施形態において上記上側始動入賞口41及び下側始動入賞口42への遊技球の入賞(入球)検出は、所定の乱数値(数値データ)を取得するための起因および上記特別図柄の変動表示開始の起因とされている。上記上側始動入賞口41及び下側始動入賞口42への入賞に起因して取得した乱数値(数値データ)は、一旦保留記憶手段に記憶される。つまり、上記特別図柄(識別情報)の変動表示が保留されると共に、上記保留記憶手段に記憶した乱数値(数値データ)の記憶数(保留球数)、すなわち上記上側始動入賞口41と下側始動入賞口42への入賞回数が特別図柄変動保留球数として記憶される。
この特別図柄変動保留球数は、特別図柄変動保留球数表示器としての表示部11に表示され、当否判定手段による当否判定が行われることに基づいて、この当否判定と対応する乱数値(数値データ)および上記特別図柄変動保留球数の記憶値(保留数)が減算され、上記表示部11で特別図柄(識別情報)の変動表示が開始されることに基づいて、特別図柄変動保留球数表示器の保留球数の表示を減らすようにしている。尚、本実施形態では、上記上側始動入賞口41と下側始動入賞口42への入賞回数記憶値の上限値、すなわち特別図柄変動保留球数の上限値は当該変動中の記憶を除いて4つに設定されている。
上記特別図柄変動保留球数が設定上限数(4つ)まで記憶されている時には、上記上側始動入賞口検出スイッチと下側始動入賞口検出スイッチがそれ以上上記上側始動入賞口41と下側始動入賞口42への入賞遊技球を検出しても、特別図柄変動保留球数として記憶されない無効球とされ、その無効球については特別図柄の変動および当否判定を行うことなく、入賞に対する賞品球(賞品遊技球)が所定数払い出される。
上記左普通図柄変動開始用ゲート55と右普通図柄変動開始用ゲート56は、上記遊技盤2の背面に設けられた左普通図柄変動開始スイッチと右普通図柄変動開始スイッチで左普通図柄変動開始用ゲート55と右普通図柄変動開始用ゲート56を通過する遊技球をそれぞれ検出するように構成されている。そして、左普通図柄変動開始用ゲート55と右普通図柄変動開始用ゲート56をそれぞれ通過する遊技球が検出されることに基づいて上記普通図柄表示部50で普通図柄の変動を開始させる。
また、上記左普通図柄変動開始用ゲート55と右普通図柄変動開始用ゲート56を遊技球が通過することによって発生する普通図柄の変動を、最高4つ普通図柄変動保留球数として記憶する。具体的には、普通図柄変動保留球数表示器(図示せず)で普通図柄変動保留球数値を点灯表示する。普通図柄が変動を開始すると、普通図柄変動保留球数を減らし、普通図柄変動保留球数表示器における表示個数を減らす。
上記発射装置64は、操作レバー65の操作により駆動する発射モータを裏側に有し、この発射モータの駆動により遊技球を遊技領域6に向けて発射する。この発射装置64により発射された発射球は、遊技盤2の表面に立設された内側誘導レール4と外側誘導レール3間で構成される発射球誘導路を介して遊技領域6に誘導される。遊技領域6に誘導された遊技球は、転動しつつ下方へ落下し、各入賞口51、52、54に入賞(入球)するか、あるいは何処にも入賞しなければ上記アウト口48から遊技盤2の裏側へ排出される。
次に、案内通路部13及び転動ステージ15の概略構成について図2乃至図4に基づいて説明する。図2及び図3に示すように、案内通路部13は、遊技盤2の前面側に突出して、遊技球が転動落下可能な正面視略逆L字状の筒状に形成されている。案内通路部13の上端は、包囲枠体8の外側面に開口する入球部として機能する入球口13Aになっている。また、案内通路部13の下端部は、閉塞されて奥側側面部に、遊技球を包囲枠体8の内側方向へ排出する排出口13Bが開口されている。
また、包囲枠体8の下辺部分の内側上面には、案内通路部13の排出口13Bから排出された遊技球が転動可能な転動ステージ15が設けられている。転動ステージ15は、包囲枠体8の下方領域における左右方向略中央部に陥没形成された誘導部の一例として機能する誘導溝16と、案内通路部13から排出された遊技球が誘導溝16の正面視左端縁部まで転動して飛び出し可能なジャンプガイドステージ17と、誘導溝16を挟んでジャンプガイドステージ17に相対向するように一定の空間を空けて配置されて、当該ジャンプガイドステージ17から斜め外側上方に飛び出した遊技球を捕球可能に設けられた捕球ステージ18とから構成されている。従って、捕球ステージ18の前側端縁部は、遊技盤2の前面側から遊技球の約1個分の幅だけ前側へ突出している(図7参照)。
また、転動ステージ15は、ジャンプガイドステージ17、誘導溝16、及び、捕球ステージ18の遊技盤2の内側方向端縁部から上方に延出された正面視略横長四角形で平板状の壁部19と、壁部19の上端縁部及び右側縁部から遊技盤2の前面側へ直角に延出されてジャンプガイドステージ17及び誘導溝16の上方と、捕球ステージ18の上方及び右側縁部を覆うように設けられた板状のカバー部20と有している。カバー部20は、左右方向全長に渡って、遊技盤2の前面に対して捕球ステージ18の前後方向の幅とほぼ同じ幅で壁部19の上端縁部及び右側縁部から前側へ略直角に延出されている。
図2乃至図4に示すように、誘導溝16は、ジャンプガイドステージ17の幅とほぼ同じ奥行き長さで内側に延出される溝状に形成され、前面側約1/3の上方部分が覆われて、遊技盤2の前面側に開口する排出口16Aが形成されている。また、誘導溝16の奥側上方には、遊技球が1個だけ進入可能な入球口16Bが形成されている。図2に示すように、誘導溝16の排出口16Aは、上側始動入賞口41の真上に配置されて、入球口16Bに入球した遊技球を包囲枠体8の外側に排出可能に構成されている。
ジャンプガイドステージ17は、遊技球の1個分の幅よりも大きく、且つ、遊技球の2個分の幅よりも狭い幅で、遊技盤2の前面に対して略直角内側方向へ延出され、案内通路部13の排出口13Bの正面視左端部から、誘導溝16の正面視左端縁部まで遊技球が転動可能に設けられている。具体的には、ジャンプガイドステージ17の上面は、排出口13Bに対向する部分から遊技球約3個分だけ緩やかに下方に傾斜した後、ジャンプガイドステージ17の左右方向略中央部まで斜め下方に所定角度、例えば約25度の傾斜角で傾斜した傾斜部17Aが設けられている。
そして、ジャンプガイドステージ17の上面は、傾斜部17Aに滑らかに連続して、遊技球が進行するに従って、傾斜方向が斜め下方から斜め上方へ漸次変化して誘導溝16の正面視左端縁部に達する湾曲面状に構成された湾曲底面部17Bが設けられている。この湾曲底面部17Bの誘導溝16側の右端縁部(飛び出し側端縁部)は、傾斜部17Aの排出口13Bに対向する部分よりも上下方向において所定高さ、例えば、遊技球の略1個分程度低くなるように形成されている。
また、ジャンプガイドステージ17の遊技盤2に対して前側の側縁部に沿って、排出口13Bから湾曲底面部17Bの右側端縁部(飛び出し側端縁部)よりも遊技球の約1個分程度手前側部分まで、上方に所定高さ、例えば、約3mmの高さ延出されたフランジ部17Cが設けられている。また、フランジ部17Cは、湾曲底面部17Bの最下点、つまり、湾曲底面部17Bの左右方向略中央部に対向する部分に、左右方向所定幅、例えば、遊技球の約2個分程度の幅で切り欠かれて遊技球が通過可能な切欠部17Dが形成されている。更に、湾曲底面部17Bの切欠部17Dに対向する部分には、包囲枠体8の前面側へ傾斜するように形成された斜面部17Eが設けられている。
また、図2乃至図4に示すように、ジャンプガイドステージ17の湾曲底面部17Bの略最下点から正面視右側端縁部(飛び出し側端縁部)までの奥側側縁部に沿って、傾斜方向が遊技球の進行方向に伴って壁部19から包囲枠体8の前面側へ湾曲面状に漸次突出した湾曲状突出部17Fが設けられている。湾曲状突出部17Fの上下方向の高さは、湾曲底面部17Bから遊技球約1個分にほぼ等しい高さに形成されている。
また、湾曲状突出部17Fの正面視右側端縁部は、湾曲底面部17Bの正面視右側端縁部の前後方向における幅が平面視遊技球の約1個分の幅になるように壁部19から包囲枠体8の前面側へ突出している(図7参照)。これにより、後述のように、湾曲底面部17B上を転動落下してきた遊技球は、湾曲状突出部17Fに案内されて湾曲底面部17Bの正面視右側端縁部(飛び出し側端縁部)から捕球ステージ18に向かって斜め外側上方へ飛び出される。
尚、湾曲底面部17Bの正面視右側端縁部から手前側方向(図2中、左側方向である。)へ所定距離、例えば、約3mmの部分の傾斜角度を湾曲底面部17Bの傾斜角度よりも少し急な角度、例えば、傾斜角45度にしてもよい。これにより、湾曲底面部17Bの正面視右側端縁部(飛び出し側端縁部)から捕球ステージ18に向かって斜め外側上方へ飛び出す遊技球の飛び出し角度を大きくして、より高く飛び出させることが可能となり、興趣を増すことが可能となる。
図2乃至図4に示すように、捕球ステージ18は、包囲枠体8の左右方向において、誘導溝16を挟んでジャンプガイドステージ17に相対向するように配置され、平面視略四角形状の板状に形成されている。この捕球ステージ18は、壁部19の湾曲底面部17Bの正面視右側端縁部(飛び出し側端縁部)よりも少し低い位置、例えば、約3mm低い位置から、包囲枠体8の前面方向において斜め上方へ傾斜するように延出されている。そして、捕球ステージ18の包囲枠体8の前面に対して前側部分は、ジャンプガイドステージ17のフランジ部17Cよりも遊技球の約1個分の幅だけ前側方向へ略水平に延出されている。
また、捕球ステージ18は、前側端縁部から遊技球の約1個分の高さ略直角上方へ延出されたフランジ部18Bが、左右方向全幅に渡って設けられている。これにより、捕球ステージ18は、フランジ部18B及びカバー部20の正面視右側面部によって囲まれた前側端縁部に、包囲枠体8の前後方向に遊技球の約1個分の幅を有し、湾曲底面部17Bから斜め外側上方に飛び出した遊技球を捕球可能な平面視横長四角形の捕球部18Aが構成される。
捕球部18Aは、湾曲底面部17Bの右端縁部(飛び出し側端縁部)よりも所定高さ上方に、例えば、約3mmの高さ上方に位置するように設けられている。また、捕球部18Aは、平面視左端部に、略水平な平面状に形成された平面部18Cが遊技球の約1個分の左右幅で形成されている。また、捕球部18Aの上面は、平面部18Cから滑らかに連続して、左右方向に沿って上方へ向けて凹状に形成された湾曲面を有すると共に、最下点部が包囲枠体8の内側方向に傾斜する湾曲面部18Dが形成されている。
また、捕球ステージ18は、平面視右奥側の隅部に遊技球が入球可能な略四角形状の入球口18Eが開口され、入球口18Eに入球した遊技球は、捕球ステージ18の下方に設けられた下方排出部21上に転動落下する。下方排出部21は、包囲枠体8の内側方向にジャンプガイドステージ17とほぼ同じ奥行き幅で形成され、上面が左右方向に沿って上方へ向けて凹状に形成された湾曲面を有すると共に、包囲枠体8の前側方向に傾斜している。
従って、捕球部18Aの湾曲面部18Dの最下点、つまり、捕球部18Aの左右方向略中央部から壁部19に達する包囲枠体8の内側斜め下方向に傾斜する傾斜面部は、捕球部18Aで捕球された遊技球を誘導溝16又は入球口18Eへ振り分ける振り分け部22を構成する。また、捕球部18Aの平面部18Cの左右方向右側端縁部には、フランジ部18Bに対して反対側の端部に、フランジ部18B側に頂点を有する断面略三角形のボス23が立設されている。ボス23の高さは、遊技球の約1個分の高さに形成されている。
ここで、案内通路部13及び転動ステージ15を転動落下する遊技球の動きについて図5乃至図7に基づいて説明する。図5乃至図7に示すように、案内通路部13の入球口13Aに入球した遊技球は、案内通路部13内を下方へスムーズに転動落下し、下端部の奥側側面部に開口する排出口13Bから包囲枠体8の内側方向へ排出される。排出口13Bから排出された遊技球は、ジャンプガイドステージ17の壁部19に当接して、傾斜部17A上を下方へ転動し、傾斜方向が斜め下方から斜め上方へ漸次変化して湾曲面状に構成された湾曲底面部17Bに進入する。
そして、湾曲底面部17Bに進入した遊技球は、下方から上方へ漸次変化する湾曲面上を転動すると共に、壁部19から包囲枠体8の前面側へ湾曲面状に漸次突出した湾曲状突出部17Fに当接しつつ転動する。つまり、遊技球は、下方から上方へ滑らかに案内されると共に、壁部19に対して前側方向へ滑らかに案内されて斜め外側上方へ転動する。そして、捕球ステージ18上へ飛び出すための十分な飛び出し速度を得た遊技球は、湾曲底面部17Bの正面視右側端縁部(飛び出し側端縁部)から捕球ステージ18に向かって斜め外側上方へ飛び出して、捕球部18Aの平面部18C上に達する。
続いて、捕球部18Aの平面部18C上に達した遊技球は、フランジ部18Bに当接しつつ湾曲面部18D上を転動してカバー部20に当接し、再度、湾曲面部18D上を斜め後側方向へ(図7中、斜め左上方向である。)戻るように転動してボス23に当接又は近接する。そして、ボス23に当接又は近接した遊技球は、振り分け部22上を包囲枠体8の内側方向へ、つまり、壁部19側方向へ転動して、誘導溝16の入球口16B又は捕球ステージ18の入球口18Eへ振り分けられる。
そして、誘導溝16の入球口16B側に振り分けられて、入球口16Bに入球した遊技球は、誘導溝16の排出口16Aから上側始動入賞口41の真上に排出される。一方、入球口18E側に振り分けられて、入球口18Eに入球した遊技球は、捕球ステージ18の下方に設けられた下方排出部21上に転動落下する。下方排出部21上に転動落下した遊技球は、下方排出部21の湾曲面上に形成された上面部を転動しつつ前側へ案内されて、遊技盤2の前面側に排出される。
他方、ジャンプガイドステージ17の湾曲底面部17Bを下方から上方へ転動すると共に湾曲状突出部17Fに当接しつつ転動した際に、捕球ステージ18上へ飛び出すための十分な飛び出し速度に達しなかった遊技球は、湾曲底面部17Bの最下点に向かって、上方から下方へ転動する。そして、湾曲底面部17Bの最下点に向かって、上方から下方へ転動した遊技球は、湾曲底面部17Bの最下点で揺動停止した後、斜面部17E上を包囲枠体8の前側へ転動して、フランジ部17Cの切欠部17Dから遊技盤2の前面側に排出される。
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係る遊技機1では、包囲枠体8の下方領域における左右方向略中央部には、上方から入った遊技球を包囲枠体8の前面側へ誘導して排出する誘導溝16が陥没形成されている。そして、包囲枠体8に設けられた案内通路部13を流下した遊技球は、ジャンプガイドステージ17によって誘導溝16よりも包囲枠体8の斜め外側上方へ飛び出して、捕球ステージ18上で捕球される。これにより、遊技球が、包囲枠体8の下方領域に設けられたジャンプガイドステージ17から遊技者側に近づくように飛び出して、捕球ステージ18上に達するため、遊技球の動きに対する遊技者の興味を惹きつけ、遊技球の動きに対する興趣を高めることが可能となる。
また、捕球ステージ18の捕球部18Aは、ジャンプガイドステージ17のフランジ部17Cよりも遊技球の約1個分の幅だけ前側方向へ略水平に延出されて構成されている。これにより、遊技盤2の前面から転動ステージ15の壁部19までの距離をジャンプガイドステージ17の傾斜部17A及び湾曲底面部17Bの幅寸法にほぼ等しい距離に設定でき、包囲枠体8の下辺領域における遊技盤2の内側方向への突出寸法の薄型化を図ることができる。
また、ジャンプガイドステージ17は、遊技球の進行に伴って、傾斜方向が下方から上方へ漸次変化する湾曲面から形成された湾曲底面部17Bと、湾曲底面部17Bの奥側側縁部に沿って、傾斜方向が壁部19から包囲枠体8の前面側へ湾曲面状に漸次突出して遊技球を飛び出し方向へ案内する湾曲状突出部17Fと、を有する。これにより、遊技球は湾曲底面部17Bによって下方から上方へ滑らかに案内されると共に、湾曲状突出部17Fによって壁部19から包囲枠体8の前面側へ滑らかに案内されて転動することが可能となる。その結果、遊技球の運動エネルギーの減殺を抑制して、ジャンプガイドステージ17から捕球ステージ18上へ飛び出すための十分な飛び出し速度を得ることができる。
また、ジャンプガイドステージ17は、遊技球の飛び出し側端縁部が案内通路部13の排出口13Bよりも低くなるように形成されているため、遊技球の上方への運動エネルギーの減殺を更に抑制して、ジャンプガイドステージ17から捕球ステージ18上へ飛び出すための十分な飛び出し速度を得ることができる。
また、ジャンプガイドステージ17は、遊技球が転動可能な底面部の前面側側縁部に沿って立設されたフランジ部17Cを有する。これにより、案内通路部13から排出された遊技球を包囲枠体8の左右方向に確実に案内することができ、包囲枠体8の前面側への転動落下を抑止することができる。また、ジャンプガイドステージ17から捕球ステージ18上へ飛び出すことができなかった遊技球は、湾曲底面部17Bの最下点で揺動停止した後、フランジ部17Cに形成された切欠部17Dから斜面部17Eに沿って包囲枠体8の前面側へ排出される。これにより、ジャンプガイドステージ17に遊技球が溜まるのを防ぐことができる。
また、捕球ステージ18の捕球部18Aで捕球された遊技球は、振り分け部22から誘導溝16の入球口16B又は捕球ステージ18の入球口18Eへ振り分けられて、上側始動入賞口41の直上に設けられた排出口16A、又は、上側始動入賞口41の正面視右上側に設けられた下方排出部21から遊技盤2の前面側へ排出される。これにより、捕球ステージ18上で捕球された遊技球の動きに対する遊技者の興味を惹きつけ、遊技球の動きに対する興趣を更に高めることができる。
また、捕球ステージ18の捕球部18Aは、ジャンプガイドステージ17の遊技球の飛び出し側端縁部よりも上方に位置するため、捕球部18Aで捕球された遊技球の速度を減速させることが可能となり、振り分け部22における遊技球の振り分け確率を安定化させ、遊技球の動きに対する興趣を高めることが可能となる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、以下のようにしてもよい。
(A)例えば、ジャンプガイドステージ17の湾曲状突出部17Fをフランジ部17Cの内側面から湾曲底面部17B上に突出するように設けて、遊技球が湾曲底面部17Bから斜め内側上方に飛び出すようにしてもよい。そして、捕球ステージ18の捕球部18Aを包囲枠体8の内側方向に配置して、湾曲底面部17Bから斜め内側上方に飛び出した遊技球を捕球可能に構成してもよい。そして、捕球部18Aで捕球した遊技球が、誘導溝16又は下方排出部21へ振り分けられるように構成してもよい。
これにより、遊技球が、包囲枠体8の下方領域に設けられたジャンプガイドステージ17から、遊技者側から遠ざかるように飛び出して、捕球ステージ18上に達するため、遊技球の動きに対する遊技者の興味を惹きつけ、遊技球の動きに対する興趣を高めることが可能となる。
(B)また、例えば、表示装置10に替えて、羽根部材が大当たり時に所定回数ずつ所定ラウンド数開閉される羽根役物(2種)を遊技盤2の中央部に配置するようにしてもよい。また、上側始動入賞口41又は下側始動入賞口42に入賞した場合には、羽根役物の羽根部材が所定回数、例えば、1回若しくは2回開閉されるように構成してもよい。
(C)また、例えば、捕球ステージ18に替えて、所謂「クルーン」と呼ばれる円形周回ステージを、設けるようにしてもよい。この円形周回ステージには、上側始動入賞口41に入りやすい位置に排出する第1の振り分け孔と、入り難い位置に排出する第2の振り分け孔が備えられているようにしてもよい。そして、ジャンプガイドステージ17によって誘導溝16よりも包囲枠体8の斜め外側上方へ飛び出した遊技球が、円形周回ステージ上で捕球されるようにしてもよい。これにより、遊技球が、包囲枠体8の下方領域に設けられたジャンプガイドステージ17から遊技者に近づくように飛び出して、円形周回ステージ上に達するため、遊技球の動きに対する遊技者の興味を惹きつけ、遊技球の動きに対する興趣を高めることが可能となる。
(D)また、前記実施形態では、ジャンプガイドステージ17と捕球ステージ18の位置関係が遊技盤2の前面の左右方向に対して前後方向となる構成、即ち、捕球ステージ18がジャンプガイドステージ17よりも前面側に位置するようにしているが、ジャンプガイドステージ17が捕球ステージ18よりも前面側に位置するようにしてもよい。また、ジャンプガイドステージ17と捕球ステージ18の位置関係は、遊技盤2の前面の左右方向に対して前後方向となる構成に限らず、斜め方向若しくは鉛直方向であってもよい。これにより、遊技球が、包囲枠体8の下方領域に設けられたジャンプガイドステージ17から捕球ステージ18上に達する遊技球の動きに対する遊技者の興味を惹きつけ、遊技球の動きに対する興趣を高めることが可能となる。
(E)また、前記実施形態では、入球部の一例として所謂ワープ通路のような樋状の案内通路部13の入口を入球口13Aとしているが、樋状の案内通路部13に限らず、上方が開口した鉛直方向に長い円筒状の通路部であってもよい。また、前記実施形態では、遊技球が包囲枠体8の左辺部分に位置する案内通路部13内を転動落下してジャンプガイドステージ17上に排出される構成であったが、例えば、遊技領域6上の包囲枠体8の下方にある所謂道釘上を遊技球が転動落下して、跳ねてジャンプガイドステージ17側へ向かうようにしてもよい。
(F)また、前記実施形態では、ジャンプガイドステージ17と捕球ステージ18との間に、誘導溝16が位置しているが、誘導溝16に限らず、上方に開口する所謂短いワープ通路の入球口等が位置するようにしてもよい。また、前記実施形態では、誘導部の一例として陥没形成された誘導溝16が設けられ、遊技球が上方から誘導溝16の入球口16Bに入球して排出口16Aから遊技盤2の前面側に排出される構成にしたが、例えば、誘導部として上方に向けて傾斜した通路を設け、遊技球が下方から傾斜沿いに上方に向かって案内されて遊技盤2の前面側に排出されるように構成してもよい。
(G)また、本発明に係わる遊技機を具体化した実施形態について上記に説明したが、遊技機は以下の構成を有することも可能であり、その場合には、以下の効果を奏する。
(付記1)例えば、第1の構成に係る遊技機は、遊技球が流下可能な遊技領域に遊技装置が配置された遊技盤と、前記遊技盤の前面から突出して前記遊技装置を囲む包囲枠体と、前記包囲枠体の外側面に開口された遊技球の入球部を有し、前記入球部に入球した遊技球を下方へ転動落下させつつ該包囲枠体内へ案内する案内通路部と、前記包囲枠体の下方領域における左右方向略中央部に形成されて、上方若しくは下方から入った遊技球を該包囲枠体の前面側へ誘導して排出する誘導部と、前記包囲枠体に配置されて、前記案内通路部の排出部から排出された遊技球の進行方向を下方へ、更に、下方から前記包囲枠体の斜め外側上方又は斜め内側上方へ案内し、遊技球の前記案内通路部の通過速度を利用して、遊技球を前記誘導部よりも前記包囲枠体の斜め外側上方又は斜め内側上方へ飛び出させるジャンプガイド部材と、前記ジャンプガイド部材に相対向するように一定の空間を空けて前記包囲枠体に配置されて、該ジャンプガイド部材から飛び出した遊技球を捕球する捕球ステージと、を備えたことを特徴とする。
このような第1の構成を有する遊技機では、包囲枠体のジャンプガイド部材から飛び出して捕球ステージで捕球される遊技球の動きに対する趣向性を高めることが可能となる。つまり、包囲枠体の下方領域における左右方向略中央部には、上方若しくは下方から入った遊技球を包囲枠体の前面側へ誘導して排出する誘導部が形成されている。そして、包囲枠体に設けられた案内通路部を流下した遊技球は、ジャンプガイド部材によって誘導部よりも包囲枠体の斜め外側上方又は斜め内側上方へ飛び出して、捕球ステージ上で捕球される。これにより、遊技球が、包囲枠体の下方領域に設けられたジャンプガイド部材から遊技者側に近づくように飛び出し、又は、遊技者側から遠ざかるように飛び出して、捕球ステージ上に達するため、遊技球の動きに対する遊技者の興味を惹きつけ、遊技球の動きに対する興趣を高めることが可能となる。
(付記2)また、例えば、第2の構成に係る遊技機は、上記第1の構成に係る遊技機において、前記ジャンプガイド部材は、遊技球の進行に伴って、傾斜方向が下方から上方へ漸次変化する湾曲面から形成された湾曲底面部と、前記湾曲底面部の側縁部に沿って、傾斜方向が一対の側部の一方から他方へ湾曲面状に漸次突出して遊技球を飛び出し方向へ案内する湾曲状突出部と、を有することを特徴とする。
上記第2の構成を有する遊技機では、ジャンプガイド部材は、遊技球の進行に伴って、傾斜方向が下方から上方へ漸次変化する湾曲面から形成された湾曲底面部と、湾曲底面部の側縁部に沿って、傾斜方向が一対の側部の一方から他方へ湾曲面状に漸次突出して遊技球を飛び出し方向へ案内する湾曲状突出部と、を有する。これにより、遊技球は湾曲底面部によって下方から上方へ滑らかに案内されると共に、湾曲状突出部によって一方の側部から他方の側部へ滑らかに案内されて転動することが可能となる。その結果、遊技球の運動エネルギーの減殺を抑制して、ジャンプガイド部材から捕球ステージ上へ飛び出すための十分な飛び出し速度を得ることができる。
(付記3)また、例えば、第3の構成に係る遊技機は、上記第1の構成又は上記第2の構成に係る遊技機において、前記ジャンプガイド部材は、遊技球の飛び出し側端縁部が前記案内通路部の排出部よりも低くなるように形成されていることを特徴とする。
上記第3の構成を有する遊技機では、ジャンプガイド部材は、遊技球の飛び出し側端縁部が案内通路部の排出部よりも低くなるように形成されているため、遊技球の上方への運動エネルギーの減殺を更に抑制して、ジャンプガイド部材から捕球ステージ上へ飛び出すための十分な飛び出し速度を得ることができる。
(付記4)また、例えば、第4の構成に係る遊技機は、上記第2の構成又は第3の構成に係る遊技機において、前記ジャンプガイド部材は、遊技球が転動可能な底面部の前面側側縁部に沿って立設されたフランジ部を有し、前記フランジ部は、前記湾曲底面部の最下点に対向する長手方向所定幅が切り欠かれて遊技球が通過可能な切欠部を有し、前記湾曲底面部は、前記切欠部に対向する部分に、前記包囲枠体の前面側へ傾斜するように形成された斜面部を有することを特徴とする。
上記第4の構成を有する遊技機では、ジャンプガイド部材は、遊技球が転動可能な底面部の前面側側縁部に沿って立設されたフランジ部を有する。これにより、案内通路部から排出された遊技球を包囲枠体の左右方向に確実に案内することができ、包囲枠体の前面側への転動落下を抑止することができる。また、ジャンプガイド部材から捕球ステージ上へ飛び出すことができなかった遊技球は、湾曲底面部の最下点で揺動停止した後、フランジ部に形成された切欠部から斜面部に沿って包囲枠体の前面側へ排出される。これにより、ジャンプガイド部材に遊技球が溜まるのを防ぐことができる。
(付記5)また、例えば、第5の構成に係る遊技機は、上記第1の構成乃至第4の構成のいずれかに係る遊技機において、前記捕球ステージは、前記ジャンプガイド部材から飛び出した遊技球を捕球する捕球部と、前記捕球部で捕球された遊技球を前記誘導部又は下方へ排出する下方排出部へ振り分ける振り分け部と、を有することを特徴とする。
上記第5の構成を有する遊技機では、捕球ステージの捕球部で捕球された遊技球は、振り分け部から誘導部又は下方排出部へ振り分けられるため、捕球ステージ上で捕球された遊技球の動きに対する遊技者の興味を惹きつけ、遊技球の動きに対する興趣を更に高めることができる。
(付記6)また、例えば、第6の構成に係る遊技機は、上記第5の構成に係る遊技機において、前記捕球部は、前記ジャンプガイド部材の遊技球の飛び出し側端縁部よりも上方に位置することを特徴とする。
上記第6の構成を有する遊技機では、捕球ステージの捕球部は、ジャンプガイド部材の遊技球の飛び出し側端縁部よりも上方に位置するため、捕球部で捕球された遊技球の速度を減速させることが可能となり、振り分け部における遊技球の振り分け確率を安定化させ、遊技球の動きに対する興趣を高めることが可能となる。