JP3915282B2 - パチンコ機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はパチンコ機に関するものであり、さらに詳しくは発射球数を計数するための球センサと、誘導レール内を逆走する戻り球から前記センサを保護し、戻り球を確実に戻り球回収口に落して下景品球受皿へ回収する戻り球防止装置を備えたパチンコ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ遊技においては打球機構により発射したパチンコ球が誘導レール内を飛走して遊技盤面へ放出された後、遊技盤面に打込まれた釘、いわゆるゲージにぶつかり、その跳ね返った勢いで再び誘導レール内に突入し、誘導レール内を逆走する戻り球となってしまうことがあった。この戻り球は誘導レール内を飛走しているパチンコ球に衝突して打球不良を起こす原因となるものであり、本出願人はこれを解決するために例えば実開平6−11779号のように、誘導レールの終端部に遊技盤面から跳ね返ってくるパチンコ球の誘導レール突入を防止する装置を備えることを提案している。
【0003】
また、発射したパチンコ球の中には誘導レール終端部まで到達せず、遊技盤面に放出されずに誘導レール内を逆走して戻り球となるものもある。この戻り球はたいていは発射レール先端部と誘導レール始端部の間に位置する戻り球回収口に落下して下景品球受皿へ回収される。しかし、戻り球が誘導レール内を逆走する勢いが強すぎると戻り球回収口を飛び越えて発射レール上に到達して打球位置まで戻ってしまい、既に打球位置で待機しているパチンコ球や発射直後のパチンコ球に衝突して打球不良を起こすことがあった。このように誘導レール内で発生する戻り球による打球不良を防ぐために本出願人は、特開昭61−143083号のような打球制御装置を提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、パチンコ機によっては発射したパチンコ球の数を計数した発射球数データを得るために、発射球を検知する球センサを備える場合がある。その多くは発射レールや誘導レール付近に設けてレール上を飛走する発射球を検知するように備えられるが、このようなパチンコ機において戻り球が発生すると、勢いよく逆走してきた戻り球が球センサに衝突してしまい、球センサの破損や故障の原因となることがあった。また、レール上を逆走してきた戻り球を球センサが検知してしまうと、発射球数データと実際の発射球数との間に誤差が生じてしまい、正確な発射球数データを得ることができないという問題があった。
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、パチンコ機において戻り球を確実に下景品球受皿に回収し、戻り球が球センサに衝突したり、球センサが戻り球を検知したりすることのないパチンコ機を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明では、打球機構により発射したパチンコ球を誘導レールへ送り出す発射レールと、発射したパチンコ球を飛走させて遊技盤面へ放出する誘導レールとを有し、さらに誘導レール内を逆走する戻り球を下部景品皿へ回収する戻り球回収口を前記発射レール先端部と前記誘導レール始端部との間に有するパチンコ機において、前記発射レール先端部の上方に位置する球センサと、該球センサの前方に位置するセンサ防護部材と、該センサ防護部材の下方に位置する戻り球防止装置とを備えたことを備えたことを特徴とする。
さらに上記の目的を達成するために本発明では、前記センサ防護部材の前方側に突起部を形成したことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1及び図2を参照しながら説明する。図1は本発明に係るパチンコ機の下部分であり、図2はその発射レール周辺部を示している。打球機構やレールの構造等については従来より周知のパチンコ機と同様であり、相違する点は特にない。1は打球杆であり、その先端にはスプリング1Sが備えられている。打球杆1は図示しないモータの駆動により一定の周期で往復回動するように構成されている。2は発射レールであり、その基端部にて打球杆1のスプリング1Sにより打球されたパチンコ球Pが該発射レール2の先端部から誘導レール3へ飛び移るように、取付部材4を介して遊技盤取付枠5に固定されている。誘導レール3は内側レール3Aと外側レール3Bとから構成されており、両方とも遊技盤6に固定されている。7は球供給機構であり、上景品球受皿8から発射レール2上までを連通させてパチンコ球Pの供給経路を構成している。9は球保持片であり、発射レール2の基端部の上方で遊技盤取付枠5に固定されている。発射レール2と誘導レール3の間には戻り球回収口10があり、該戻り球回収口10は下景品球受皿11と連通している。発射レール2先端部の上方位置には、球センサ13が遊技盤6の空きスペースを利用して固定されている。該球センサ13は例えば近接スイッチのような非接触で検知するタイプのセンサであり、飛走するパチンコ球Pを検知可能な位置に備えられている。該球センサ13の前方位置にはセンサ防護部材14が遊技盤6に固定してあり、さらに該センサ防護部材14には戻り球防止片12が固定してある。戻り球防止片12は例えばばね鋼のような可撓性のある材質からなり、その先端を斜め下方に延ばすようにして設けてある。
【0007】
上記の構成による本発明のパチンコ機の実際の動作を以下説明する。上景品球受皿8に貯留されているパチンコ球Pは球供給機構7により一個ずつ発射レール2上に供給され、発射レール2の基端部にて球保持片9で保持される。遊技者の操作により打球機構が働いて打球杆1が往復回動し、パチンコ球Pはスプリング1Sに弾かれて発射レール2上から誘導レール3に向かって発射される。戻り球防止片12は、パチンコ球Pの発射方向への飛走力に対しては球の通過経路を開く方向に撓むので、パチンコ球Pは発射レール2から誘導レール3へと移動し、誘導レール3内を飛走して遊技盤面へと放出される。
パチンコ球Pが戻り球となって誘導レール3上を逆走してきた場合、誘導レール3始端部から戻り球回収口10を飛び越えてきた戻り球は、センサ防護部材14あるいは戻り球防止片12に衝突する。このときの力で戻り球防止片12は戻り球の通過経路を閉じる方向に撓むので、衝突した戻り球は戻り球防止片12下方の戻り球回収口10に落下し、下景品球受皿11へ回収されていく。
【0008】
また、図3は本発明の他の実施の形態を示す。球センサ13の前方位置にセンサ防護部材14を備えている点は前記の実施の形態と変わらないが、本実施の形態では戻り球防止片12は発射レール2先端部又は取付部材4に固定してあり、その先端部を斜め上方に延ばすようにして設けてある。
【0009】
本実施の形態でも前記と同様に、戻り球は誘導レール3内を逆走して戻り球回収口10を飛び越えてきても、センサ防護部材14あるいは戻り球防止片12に衝突して勢いを失い、下方の戻り球回収口10に落下して下景品球受皿11へと回収されていく。
【0010】
また、図2及び図3の実施の形態においては、勢いの強い戻り球がセンサ防護部材14に衝突して跳ね返り再び誘導レール3内に入ってしまうなど、うまく戻り球回収口10に落下せず円滑に下景品球受皿11へ回収できないことがある。この場合は図4に示すように、センサ防護部材14の前方部位に突起片Tを形成すると、センサ防護部材14に勢いよく衝突した戻り球は突起片Tに当たって戻り球回収口10に落下し、円滑に下景品球受皿11へ回収することができる。
【0011】
さらに、前記の問題を解決する他の方法として、図5のようにセンサ防護部材14の前方部位を円弧状Rに形成しても、同様の効果を得ることができる。
【0012】
【発明の効果】
本発明のパチンコ機は上記の説明から明らかなように、発射レール先端部の上方位置に設けた球センサの前方位置に、センサ防護部材及び戻り球防止片からなる戻り球防止装置を備えることにより、誘導レール内を逆走してきた戻り球はセンサ防護部材あるいは戻り球防止片に衝突し、戻り球回収口に落下して下景品球受皿へと回収されるので、戻り球が球センサに衝突して故障や破損を引き起こしたり、球センサが戻り球を検知して発射球数データに誤差が生じたりする問題がなくなる。
さらに戻り球防止装置を構成するセンサ防護部材において、その前方部位に突起片を形成または円弧を形成することにより、勢いよく衝突してきた戻り球でも円滑に戻り球回収口に落下させることができる。
本発明は以上のような理由から、戻り球による種々の問題を解決するパチンコ機を提供することを可能とし、その効果は著大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパチンコ機下部の斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態を示す要部正面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態を示す要部正面図である。
【図4】センサ防護部材の実施の形態を示す要部正面図である。
【図5】センサ防護部材の他の実施の形態を示す要部正面図である。
【符号の説明】
2 発射レール
3 誘導レール
10 戻り球回収口
12 戻り球防止片
13 球センサ
14 センサ防護部材
Claims (2)
- 打球機構により発射したパチンコ球を誘導レールへ送り出す発射レールと、発射したパチンコ球を飛走させて遊技盤面へ放出する誘導レールとを有し、さらに誘導レール内を逆走する戻り球を下部景品皿へ回収する戻り球回収口を前記発射レール先端部と前記誘導レール始端部との間に有するパチンコ機において、
前記発射レール先端部の上方に位置する球センサと、該球センサの前方に位置するセンサ防護部材と、該センサ防護部材の下方に位置する戻り球防止装置と
を備えたことを特徴とするパチンコ機。 - 請求項1に記載のパチンコ機において、
前記センサ防護部材の前方側に突起部を形成したことを特徴とするパチンコ機。
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JP32759898A JP3915282B2 (ja) | 1998-11-18 | 1998-11-18 | パチンコ機 |
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JP32759898A JP3915282B2 (ja) | 1998-11-18 | 1998-11-18 | パチンコ機 |
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1998
- 1998-11-18 JP JP32759898A patent/JP3915282B2/ja not_active Expired - Fee Related
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