JP2022001331A - 遊技機 - Google Patents

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Tadashi Inagaki
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Abstract

【課題】遊技球が入球口に入球する挙動を目で追う興趣を遊技者に十分に与えること。【課題を解決するための手段】排出通路36は透明な遊技部品カバー27および台座26間に設けられたものであり、台座26には複数のバンプ35が第2大入賞口37の入口37aの上流側に位置して設けられている。この構成の場合にはバンプ35が遊技球の転動速度を入口37aの手前で落とすので、遊技球が入口37aに入球する挙動を目で追う興趣を遊技者に十分に与えることができる。しかも、遊技球が勢い余って入口37aを飛び越えてしまうことも防止できる。【選択図】図3

Description

本発明はパチンコ遊技機等の遊技機に関する。
上記遊技機には遊技球を球通路に沿って転がすことで入球口等の入球領域に導く構成のものがある。この球通路は透明な前板および前板に後から対向する後板間に設けられたものであり、遊技球が球通路を通って入球口に入球する挙動を前板を通して目で追う興趣を遊技者に提供している。
特開2012−101081号公報
上記遊技機の場合には遊技者が遊技球の挙動を目で容易に捉えることが困難な程に遊技球の転動速度が速く、遊技球が入球口に入球する挙動を目で追う興趣を遊技者に十分に与えることができなかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技球が入球領域に入球する挙動を目で追う興趣を遊技者に十分に与えることが可能な遊技機を提供することにある。
請求項1に記載の遊技機は、透明な前板と当該前板に後から対向する後板との間に設けられたものであって遊技球が転動可能な球通路と、前記球通路を通して遊技球が入球可能な入球口と、前記入球口を開閉する開閉部材と、前記球通路内に設けられ前記球通路内の遊技球の転動速度を前記入球口よりも遊技球の流れの上流側で落とす速度緩衝部を備えたところに特徴を有する。
上記手段によれば、速度緩衝部が球通路内の遊技球の転動速度を入球口の上流側で落とす。このため、遊技者の目線が遊技球の挙動を入球口の手間で容易に捉えることが可能になるので、遊技球が入球口に入球する挙動を目で追う興趣を遊技者に十分に与えることができる。しかも、遊技球が勢い余って入球口を飛び越えてしまうことも防止できる。
請求項2に記載の遊技機は、前記速度緩衝部は前記前板および前記後板のうちの一方から前記球通路内に突出するものであって前記球通路の幅寸法を遊技球の転動が継続可能な範囲内で局所的に狭める突部からなるところに特徴を有する。
上記手段によれば、速度緩衝部を簡単且つ安価に構成することが可能になる。
請求項3に記載の遊技機は、前記突部は前記球通路内の遊技球の流れの方向に対して交差する柱状をなしているところに特徴を有する。
上記手段によれば、球通路内の遊技球が突部に接触する確実性が高まるので、遊技球の高い減速効果を確実に得ることが可能になる。しかも、前板または後板の剛性を突部によって高めることも可能になる。
請求項4に記載の遊技機は、前記突部は前記球通路内の遊技球の流れの上流側から下流側に向けて前記前板および前記後板のうちの他方に接近する傾斜面を有しているところに特徴を有する。
上記手段によれば、遊技球が突部に衝突するときの衝撃力が傾斜面によって緩和されるので、遊技球が突部に繰返し衝突することで突部が破損することを防止することが可能になる。
請求項5に記載の遊技機は、前記突部は前記球通路内の遊技球の流れの方向に沿って複数段に設けられているところに特徴を有する。
上記手段によれば、球通路内の遊技球が上流側の突部によって減速された後に下流側の突部によって更に減速されるので、遊技球の減速効果が高まる。
請求項6に記載の遊技機は、前記前板および前記後板のそれぞれには前記突部が設けられ、前記前板の突部および前記後板の突部は前記球通路内の遊技球の流れの方向に沿って互いに位置ずれしているところに特徴を有する。
上記手段によれば、球通路内の遊技球が上流側の突部によって減速された後に下流側の突部によって更に減速されるので、遊技球の減速効果が高まる。しかも、前板の一方のみに多数の突部を設ける必要がなくなる。このため、前板を通して球通路内を視認する場合に突部に邪魔され難くなるので、突部による視認性の低下を抑えることが可能になる。
請求項7に記載の遊技機は、前記開閉部材は前記入球口を開放する開放状態および閉鎖する閉鎖状態間で前後方向へ移動操作されると共に前記前板の後面に閉鎖状態でその先端面が対向するものであり、前記開閉部材の先端面および前記前板の後面のうちの少なくとも一方には両者間の距離を前記球通路内の遊技球の流れの方向に沿って大または小とする距離調整部が設けられているところに特徴を有する。
上記手段によれば、遊技球が入球口に入球しようとしているタイミングで開閉部材が開放状態から閉鎖状態に移動操作された場合には開閉部材の先端面のうち距離調整部と前板の後面との間に遊技球が挟まり、開閉部材の移動力の一部が遊技球を両面間から押し出す方向への分力として距離調整部から遊技球に作用するので、球噛みを防止することが可能になる。
本発明によれば、遊技球が入球口に入球する挙動を目で追う興趣を遊技者に十分に与えることが可能になる。
本発明の実施例1を示す図(パチンコ遊技機を示す前面図) 遊技盤を示す前面図 遊技部品ケースを示す前面図 遊技部品カバーを示す斜視図 バンプを拡大して示す図 第2シャッターを示す上面図 本発明の実施例2を示す図(aは図3相当図、bはバンプを示す図) 本発明の実施例3を示す図(遊技部品カバーの縦傾斜部を示す断面図) 本発明の実施例4を示す図(第2シャッターを示す上面図) 本発明の実施例5を示す図(第2シャッターを示す上面図)
[実施例1]
図1の外枠1はパチンコホールの台島に設置されるものである。この外枠1は前面および後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1には本体枠(図示せず)が装着されている。この本体枠は額縁状をなすものであり、図2に示すように、本体枠には遊技盤2が支持されている。
外枠1には、図1に示すように、前面枠3が装着されている。この前面枠3は外枠1の前面を前から覆う閉鎖状態および開放する開放状態間で回動可能にされたものであり、前面枠3には透明な窓板4が固定されている。この窓板4は前面枠3の閉鎖状態で遊技盤2に前から隙間を介して対向するものであり、遊技盤2は前面枠3の閉鎖状態で窓板4を通して視認可能にされている。この前面枠3には打球供給皿5および余剰球受皿6が上下2段に固定されている。打球供給皿5は遊技球を貯留するものであり、余剰球受皿6は打球供給皿5が貯留不能な過剰分の遊技球を貯留するものである。
前面枠3には発射装置(図示せず)が装着されている。この発射装置は遊技球を叩く打球槌および打球槌を操作する発射モータを有するものであり、打球槌には打球供給皿5から遊技球が1個毎に供給される。この発射装置は打球槌が1個の遊技球を叩く毎に打球槌に新たな1個の遊技球を供給するものであり、発射装置には発射ハンドル7が連結されている。この発射ハンドル7は、図1に示すように、前面枠3の右下部に前後方向へ指向する軸を中心に回動操作可能に装着されたものであり、打球槌が遊技球を叩く打力は発射ハンドル7の時計回り方向への操作量に応じて調整される。
遊技盤2の前面には、図2に示すように、外レール8および内レール9が固定されている。これら外レール8および内レール9間には円弧状の発射通路10が形成されており、打球槌が叩いた遊技球は発射通路10内を下から上に向けて転動する。これら外レール8および内レール9は遊技盤2の前面に遊技領域11を区画形成するものである。この遊技領域11は発射通路10の上端の出口に接続された略円形状の領域であり、発射通路10内を上昇する遊技球は発射通路10の出口から遊技領域11内に放出される。この遊技領域11内には複数の遊技釘(図示せず)が打込まれており、遊技領域11内に放出された遊技球は遊技釘に衝突しながら遊技領域11内を落下する。
遊技領域11内には、図2に示すように、左打ち領域13および右打ち領域14が設定されている。左打ち領域13は遊技領域11のうち左右方向の中心線よりも左側の領域であり、発射ハンドル7の時計回り方向への操作量が少ない状態では遊技球が発射通路10の出口から左打ち領域13内に放出される。この遊技球が左打ち領域13内に放出される打ち方を左打ちと称する。右打ち領域14は遊技領域11のうち中心線よりも右側の領域であり、発射ハンドル7の時計回り方向への操作量が多い状態では遊技球が発射通路10の出口から左打ち領域13を通過して右打ち領域14内に放出される。この遊技球が右打ち領域14内に放出される打ち方を右打ちと称する。
遊技領域11内には、図2に示すように、第1始動口15が固定されている。この第1始動口15は上面が開口するポケット状をなす常開形の入球口であり、遊技球が上面から入球可能にされている。この第1始動口15は左打ち領域13および右打ち領域14間に跨って遊技領域11の左右方向の中心線上に配置されたものであり、遊技球は左打ち状態で第1始動口15内に容易に入球可能となり、右打ち状態では入球困難になる。
遊技領域11内には、図2に示すように、第1始動口15の下方に位置して第1大入賞口16が固定されている。この第1大入賞口16は前面が開口する横長な箱状をなすものであり、扉板17を備えている。この扉板17は鉛直な起立状態および水平な倒立状態間で下端部の水平な軸を中心に回動可能にされたものであり、第1大入賞口16の前面は扉板17の起立状態で遊技球が入球不能に閉鎖され、扉板17の倒立状態で遊技球が入球可能に開放される。
本体枠の後面にはメイン制御回路が固定されており、メイン制御回路は遊技球が第1始動口15に入球した場合に大当りおよび外れのいずれであるかを判定し、大当りと判定した場合に大当り種別が通常大当りおよび時短大当りのいずれであるかを判定する。通常大当りは時短状態が設定されない大当りであり、時短大当りは時短状態が設定される大当りである。この時短状態は大当りおよび小当りがいずれも判定されないまま当落の判定回数が上限値に到達した場合に無効化されるものであり、当落の判定回数が上限値に到達する前に大当りまたは小当りが判定された場合にも無効化される。
メイン制御回路は遊技球が第1始動口15に入球したことに応じて大当りと判定した場合に第1大当り遊技を行うものである。この第1大当り遊技は複数回のラウンドからなるものであり、各回のラウンドは一定数の遊技球が入球あるいは一定の時間が経過するまで第1大入賞口16を開放状態とすることで行われる。
本体枠の後面には払出制御回路が固定されており、メイン制御回路は遊技球が第1始動口15に入球した場合および第1大入賞口16に入球した場合のそれぞれに払出制御回路に払出コマンドを出力する。この払出制御回路は遊技球を打球供給皿5に賞球として払出す払出し動作を制御するものであり、メイン制御回路からの払出コマンドを検出することに応じて払出し動作を実行する。
遊技盤2の前面には、図2に示すように、下端部に位置して特図表示器18が固定されている。この特図表示器18は複数のLEDからなるものであり、メイン制御回路は遊技球が第1始動口15に入球したことに応じて通常大当りと判定した場合に特図表示器18に特別図柄を通常大当りの態様で表示し、時短大当りと判定した場合に時短大当りの態様で表示し、外れと判定した場合に外れの態様で表示する。
遊技領域11内には、図2に示すように、装飾枠19が固定されている。この装飾枠19は開口部20を有するものであり、装飾枠19には開口部20内に位置して液晶表示パネル21が保持されている。この液晶表示パネル21は前から窓板4を通して視認可能にされたものであり、遊技球が第1始動口15内に入球したことに応じて大当りおよび外れが判定された場合には液晶表示パネル21に3列の演出図柄の画像が表示される。この3列の演出図柄の組合せには「通常大当り」「時短大当り」「小当り」「外れリーチ」「完全外れ」の5種類が設定されており、3列の演出図柄は通常大当りと判定された場合に通常大当りの組合せで表示され、時短大当りと判定された場合に時短大当りの組合せで表示され、小当りと判定された場合に小当りの組合せで表示され、外れと判定された場合に外れリーチの組合せまたは完全外れの組合せで表示される。
装飾枠19には、図2に示すように、右打ち上通路22および右打ち下通路23が設けられている。これら右打ち上通路22および右打ち下通路23のそれぞれは前面が開口する溝状をなすものであり、1個の遊技球が通過可能で且つ2個の遊技球が同時に並んで通過不能な大きさの幅寸法「1.2P(Pは遊技球の直径寸法である)」に設定されている。右打ち上通路22は左右方向へ蛇行しながら上から下へ向かうものであり、遊技球の右打ち状態で遊技球が上端の入口から進入可能にされている。右打ち下通路23は横向きのL字状をなすものであり、右端に入口を有している。この右打ち下通路23の入口は右打ち上通路22の下端の出口に接続されており、右打ち上通路22内の遊技球は右打ち上通路22の出口から右打ち下通路23内にその入口から進入する。
装飾枠19には、図2に示すように、右打ち下通路23の下方に位置して2つの障壁24が設けられている。これら両障壁24のそれぞれは前へ突出するものであり、右打ち下球通路23の出口付近を基点に上から下へ向けて互いに左右方向へ遠ざかる円弧状をなしている。
図3の遊技部品ケース25は無色透明な合成樹脂からなるものであり、前面が開口する容器状をなしている。この遊技部品ケース25は平板状の透明な台座26を有するものであり、図2に示すように、台座26は遊技盤2の前面に両障壁24の下方に位置して固定されている。この台座26は後板に相当する。
図4の遊技部品カバー27は無色透明な合成樹脂からなるものであり、遊技部品ケース25に接合されている。この遊技部品カバー27は遊技部品ケース25の前面を塞ぐ平板状をなすものであり、遊技部品ケース25の台座26および遊技部品カバー27間に球通路室を形成するものである。この球通路室は台座26を後壁とし且つ遊技部品カバー27を前壁とするものであり、遊技者が窓板4および遊技部品カバー27を通して視認可能な視認領域に相当する。これら遊技部品ケース25および遊技部品カバー27は遊技部品ユニットを構成するものであり、遊技部品カバー27は前板に相当する。
遊技部品ユニットの球通路室内には、図3に示すように、普図通路28と左通路29と右通路30が区画形成されている。これら普図通路29〜右通路30のそれぞれは上端が入口として開口するものであり、左通路29は普図通路28の左側に隔壁を介して隣接し、右通路30は普図通路28の右側に隔壁を介して隣接している。これら左通路29および右通路30のそれぞれは球通路に相当するものであり、遊技者は遊技部品カバー27を通して左通路29内および右通路30内を視認することができる。
普図通路28の上端の入口は、図2に示すように、右打ち下通路23の出口の鉛直下方に配置されており、遊技球が右打ち下通路23の出口から鉛直下方に落下した場合には普図通路28内にその入口から進入し、鉛直下方から左右方向へずれた向きで落下した場合には普図通路28および左通路29間の隔壁または普図通路28および右通路30間の隔壁に衝突することで上へ跳ね返される。この遊技球は両障壁24のいずれかに衝突することで下へ跳ね返され、普図通路28内と左通路29内と右通路30内のいずれかにその入口から進入する。この普図通路28内には、図2に示すように、普図始動口31が固定されている。この普図始動口31は上面および下面が開口するコ字枠状をなすものであり、普図通路28内に進入した遊技球は普図始動口31内を上から下へ通過する。
メイン制御回路は遊技球が普図始動口31内を通過した場合に当りおよび外れのいずれであるかを判定し、特図表示器18に当りおよび外れの判定結果を表示するものである。この当りの判定確率は時短状態で高確率に設定されるものであり、時短状態が無効化された通常状態では時短状態に比べて低確率に設定される。
球通路室内には、図3に示すように、第2始動口32が設けられている。この第2始動口32は上から下に向けて左側へ傾斜する通路状をなすものであり、上端が入口として開口し且つ下端が閉鎖されている。この第2始動口32は台座26を後壁とするものであり、遊技部品カバー27を前壁としている。この第2始動口32の入口32a(図2参照)には第2シャッター33が装着されている。この第2シャッター33は第2始動口32内に突出した閉鎖状態および第2始動口32内から後へ退避した開放状態間で前後方向へ直線的に移動可能にされたものであり、開放状態で入口32aを遊技球が入球可能に開放する。この入口32aは普図通路28の下端の出口の鉛直下方に配置されており、第2シャッター33の開放状態では遊技球が普図通路28の出口から第2始動口32内に入口32aから進入可能にされている。この第2始動口32は出口34を有している。この出口34は台座26に設けられたものであり、第2始動口32内に進入した遊技球は出口34を通して遊技盤2の後方へ排出される。
第2シャッター33は、図3に示すように、閉鎖状態で第2始動口32の入口32aを遊技球が入球不能に閉鎖するものであり、第2シャッター33の閉鎖状態では普図通路28の出口からの遊技球が第2始動口32内に進入することなく第2シャッター33上に落下する。この第2シャッター33は閉鎖状態で左から右に向けて下降傾斜するものであり、第2シャッター33上に落下した遊技球は第2シャッター33の傾斜に沿って左から右へ転動することで右通路30内に進入する。
メイン制御回路は遊技球が普図始動口31内を通過したことで当りと判定した場合に当り遊技を行うものである。この当り遊技は第2シャッター33を一定時間だけ開放状態とするものであり、遊技球は右打ち状態で発射されていることを条件に当り遊技で第2始動口32内に進入することが許容される。このメイン制御回路は遊技球が第2始動口32内に進入した場合に通常大当りと時短大当りと小当りと外れのいずれであるかを判定するものであり、通常大当り〜外れの判定結果は特図表示器18に特別図柄の態様として表示され、液晶表示パネル21に3列の演出図柄の組合せとして表示される。
左通路29内には、図3に示すように、4つのバンプ35が配置されている。これら4つのバンプ35のうち左通路29の入口側の2つは台座26の前面に設けられたものであり、出口側の2つは遊技部品カバー27の後面に設けられている。これら4つのバンプ35は左通路29内の遊技球の流れの方向に沿って2段に配置されたものであり、同流れに対して直交する方向に沿って2列に配置されている。これら各バンプ35は速度緩衝部および速度抵抗部に相当する。
各バンプ35は、図5に示すように、等脚台形板状をなすものであり、左通路29内の遊技球の流れの方向に対して平行に配置されている。これら4つのバンプ35のうち入口側の2つは上辺が遊技部品カバー27に対して平行に配置され、出口側の2つは上辺が台座26に対して平行に配置されている。これら各バンプ35の上辺と対向する壁面との間隔は「1P(Pは遊技球の直径寸法)+α」に設定されており、各バンプ35は左通路29の奥行寸法を1個の遊技球が転動可能な寸法から転動可能な更に小さな寸法に狭めている。これら各バンプ35は遊技球の流れの上流側から下流側に向けて台座26または遊技部品カバー27に接近する傾斜面35aを有している。
左通路20内の遊技球は、図5に示すように、入口側の2つのバンプ35に衝突しながら入口側の2つのバンプ35を通過した後に出口側の2つのバンプ35に再び衝突しながら出口側の2つのバンプ35を乗越えて転動を継続する。即ち、4つのバンプ35は左通路29内の遊技球の転動速度を落とす速度緩衝帯に相当する。
右通路30内には、図3に示すように、4つのバンプ35が配置されている。これら4つのバンプ35のうち右通路30の入口側の2つは台座26の前面に設けられたものであり、出口側の2つは遊技部品カバー27の後面に設けられている。これら4つのバンプ35は右通路30内の遊技球の流れの方向に沿って2段に配置されたものであり、同流れに対して直交する方向に沿って2列に配置されている。これら各バンプ35は左通路29内のバンプ35に対して同一の形状と配置と寸法関係を有するものであり、右通路30内の遊技球は4つのバンプ35を通過することに応じて転動速度が遅められる。
遊技部品ケース25および遊技部品カバー27間の球通路室内には、図3に示すように、排出通路36が設けられている。この排出通路36は右から左に向けて下降するものであり、排出通路36の前後方向の奥行寸法および上下方向の高さ寸法はいずれも「1.2P」に設定されている。この排出通路36は台座26を後壁とし、遊技部品カバー27を前壁とするものであり、排出通路36内は遊技者が遊技部品カバー27を通して視認可能な視認領域に設定されている。
排出通路36の右端の入口は、図3に示すように、左通路29の出口および右通路30の出口に共通に接続されており、左通路29内の遊技球は4つのバンプ35で減速された後に排出通路36内にその入口から進入し、右通路30内の遊技球は4つのバンプ35で減速された後に排出通路36内にその入口から進入する。
遊技部品ケース25には、図3に示すように、障害突部40が設けられている。この障害突部40は左通路29内にその出口付近で突出するものであり、左通路29内の遊技球は4つのバンプ35で減速された後に障害突部40に衝突することに応じてさらに減速された状態で排出通路36内に進入する。
遊技部品ケース25には、図3に示すように、第2大入賞口37が設けられている。この第2大入賞口37は左から右に向けて下降する通路状をなすものであり、第2大入賞口37の左端の入口37a(図2参照)は排出通路36の左端の出口の上流側で排出通路36内に開口している。この第2大入賞口37の入口37aは入球口および入球領域に相当する。
遊技部品ケース25には、図3に示すように、有色不透明な第3シャッター38が設けられている。この第3シャッター38は排出通路36内に突出した閉鎖状態および排出通路36内から後方へ退避した開放状態間で前後方向へ直線的に移動可能にされたものであり、第2大入賞口37の入口37aは第3シャッター38の開放状態で遊技球が落下可能に開放され、第3シャッター38の閉鎖状態で遊技球が落下不能に閉鎖される。この第3シャッター38の上面は第3シャッター38の閉鎖状態で排出通路36の底面の一部となるものであり、排出通路36内の遊技球は第3シャッター38の閉鎖状態で第3シャッター38の上面を通過した後に排出通路36の左端の出口から遊技領域11内に排出される。この第3シャッター38は開閉部材に相当する。
第3シャッター38は電磁ソレノイド(図示せず)を駆動源とするものであり、メイン制御回路は電磁ソレノイドをオンオフ制御することに応じて第3シャッター38を開閉操作する。この電磁ソレノイドはリターンスプリングを内蔵する自己復帰形のものであり、電磁ソレノイドのオフ状態では第3シャッター38がリターンスプリングのばね力で閉鎖状態に保持され、電磁ソレノイドのオン状態では第3シャッター38がリターンスプリングのばね力に抗して電磁ソレノイドの電磁力で開放状態に保持される。
遊技部品ケース25には、図3に示すように、複数の段差39が設けられている。これら複数の段差39は右通路30の出口付近から排出通路36のうち第2大入賞口37の入口37aの手前付近までの領域内に配置されたものであり、遊技球が転動する挙動に変化を与えることで遊技球の挙動を目で追う興趣を高めることに寄与する。
遊技部品ケース25には第2大入賞口37内に位置してVゾーンおよび外れゾーン(いずれも図示せず)が設けられている。これら両ゾーンのそれぞれは第2大入賞口37内に入口から進入した遊技球が進入可能なものであり、両ゾーンに入球した遊技球はいずれも遊技部品ケース25から遊技盤2の後方へ排出される。この第2大入賞口37内には振分け部材(図示せず)が設けられている。この振分け部材はV振分け状態および外れ振分け状態間で移動可能にされたものであり、振分け部材のV振分け状態では第2大入賞口37内の遊技球がVゾーン内のみに進入し、振分け部材の外れ振分け状態では外れゾーン内のみに進入する。
メイン制御回路は遊技球が第2始動口32に入球したことに応じて時短大当りまたは通常大当りと判定した場合に第2大当り遊技を行い、小当りと判定した場合に小当り遊技を行うものである。第2大当り遊技は一定数の遊技球が入球あるいは一定の時間が経過するまで第3シャッター38を開放状態とすることに応じて第2大入賞口37の入口37aを開放するラウンドを複数回だけ繰返すものであり、小当り遊技はラウンドを1回だけ行うものである。このメイン制御回路は小当り遊技中に振分け部材を所定パターンで操作することに応じて第2大入賞口37内の遊技球がVゾーンに進入することを許容するものであり、小当り遊技中に遊技球がVゾーンに進入した場合には第2大当り遊技を開始する。
遊技部品カバー27には、図4に示すように、3つのバンプ35が設けられている。これら3つのバンプ35は、図3に示すように、排出通路36内に収納されたものであり、第3シャッター38に対して遊技球の流れの上流側に配置されている。これら各バンプ35は排出通路36内の遊技球の流れの方向に沿う等脚台形板状をなすものであり、3つのバンプ35は同流れに対して直交する方向に沿って3列に並べられている。この排出通路36内の各バンプ35は、左通路29内のバンプ35および右通路30内のバンプ35と同様に、排出通路36の奥行方向の寸法を局所的に「1.2P」から「1.05P」に狭めるものであり、排出通路36内の遊技球の転動速度を第2大入賞口37の入口37aの直前で遅めるものである。
第3シャッター38の先端面は、図6に示すように、第3シャッター38の閉鎖状態および開放状態のそれぞれで遊技部品カバー27の後面に対向するものであり、第3シャッター38の先端面には右面取り部41および左面取り部42が設けられている。右面取り部41は右から左に向けて遊技部品カバー27の後面に接近する傾斜状の平面からなる部分であり、左面取り部42は右から左に向けて遊技部品カバー27の後面から離間する傾斜状の平面からなる部分であり、右面取り部41および左面取り部42のそれぞれは第3シャッター38の閉鎖状態で遊技部品カバー27の後面から離間する。これら右面取り部41および左面取り部42のそれぞれは距離調整部に相当する。
第3シャッター38の先端面には、図6に示すように、右当て部43および左当て部44が設けられている。右当て部43は右面取り部41の左端に繋がるものであり、遊技部品カバー27の後面に対して平行な非傾斜状の平面からなる部分である。この右当て部43は第3シャッター38の閉鎖状態で遊技部品カバー27の後面に面接触するものであり、沿面部に相当する。左当て部44は左面取り部42の右端に繋がるものであり、遊技部品カバー27の後面に対して平行な非傾斜状の平面からなる部分である。
第3シャッター38の先端面には、図6に示すように、傾斜部45が設けられている。この傾斜部45は右当て部43の左端および左当て部44の右端間を繋ぐ部分であり、右から左に向けて遊技部品カバー27の後面から離間する傾斜状の平面からなる。この傾斜部45は第3シャッター38の閉鎖状態で遊技部品カバー27の後面から離間するものであり、距離調整部に相当する。
遊技球の右打ち状態では、図6に示すように、第3シャッター38の先端面と遊技部品カバー27の後面との間に遊技球が挟まることがある。この球噛みは遊技球が排出通路36内から第2大入賞口37の入口37a内に落下しようとしているタイミングで第3シャッター38が開放状態から閉鎖状態に移動操作された場合に生じるものであり、遊技球が第3シャッター38の先端面のうちのいずれの部分に位置しているかに応じて異なる挙動を呈する。
[1]遊技球が第3シャッター38の先端面のうち右面取り部41と遊技部品カバー27の後面との間にある場合には第3シャッター38の前への閉鎖動作が進行することに応じて遊技球が第3シャッター38の移動力(電磁ソレノイドのリターンスプリングのばね力)で右へ移動する。この場合には遊技球が第2大入賞口37の入口37aの周縁部によって下から支えられるので、入口37a内に落下することなく両者間から右へ押し出されることに応じて排出通路36内に戻される。
[2]遊技球が第3シャッター38の先端面のうち左面取り部42と遊技部品カバー27の後面との間にある場合には第3シャッター38の前への閉鎖動作が進行することに応じて遊技球が第3シャッター38の移動力で左へ移動する。この場合にも遊技球が入口37aの周縁部によって下から支えられるので、遊技球が入口37a内に落下することなく両者間から左へ押し出されることに応じて排出通路36内に戻される。
[3]遊技球が第3シャッター38の先端面のうち傾斜部45と遊技部品カバー27の後面との間にある場合には第3シャッター38の前への閉鎖動作が進行することに応じて遊技球が第3シャッター38の移動力で左へ移動し、両者間から外れる。この場合には遊技球が入口37aの周縁部によって下から支えられておらずに入口37a内に浮いた状態となっている。このため、遊技球が自重で下降するので、入口37a内に落下する。
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
左通路29内と右通路30内と排出通路36内のそれぞれにバンプ35を設けたので、遊技球の転動速度が第2大入賞口37の入口37aの上流側で遅くなる。このため、遊技者の目線が遊技球の挙動を入口37aの手間で容易に捉えることが可能になるので、遊技球が入口37aに入球する挙動を目で追う興趣を遊技者に十分に与えることができる。しかも、遊技球が勢い余って入口37aを飛び越えてしまうことも防止できるので、第1大当り遊技と第2大当り遊技と小当り遊技のそれぞれで制限時間内に限度個数の遊技球を第2大入賞口37内に確実に入球させることが可能になる。
速度緩衝部を遊技部品カバー27または台座26から突出するバンプ35から構成したので、速度緩衝部が簡単且つ安価なものになる。
台座26のバンプ35を遊技球の流れの上流側から下流側に向けて遊技部品カバー27に接近する傾斜面35aを有する台形板状とし、遊技部品カバー27のバンプ35を遊技球の流れの上流側から下流側に向けて台座26に接近する傾斜面35aを有する台形板状とした。このため、遊技球がバンプ35に衝突するときの衝撃力が傾斜面35aによって緩和されるので、遊技球がバンプ35に繰返し衝突することでバンプ35が破損することを防止することができる。
左通路29内および右通路30内のそれぞれにバンプ35を遊技球の流れの方向に沿って複数段に設けた。このため、左通路29内の遊技球および右通路30内の遊技球のそれぞれが上流側のバンプ35によって減速された後に下流側のバンプ35によって更に減速されるので、遊技球の減速効果が高まる。
遊技部品ケース27および台座26のそれぞれに左通路29内に位置してバンプ35を設け、左通路29内の両バンプ35を遊技球の流れの方向に沿って互いに位置ずれさせた。このため、遊技部品カバー27を通して左通路29内を視認する場合にバンプ35に邪魔され難くなるので、バンプ35による視認性の低下を抑えることが可能になる。この効果は右通路30についても同様である。
第3シャッター38の先端面に第3シャッター38の先端面および有部品カバー27の後面間の距離を排出通路36内の遊技球の流れの方向に沿って大とする傾斜部45を設けた。このため、遊技球が第2大入賞口37の入口37a内に落下しようとしているタイミングで第3シャッター38が開放状態から閉鎖状態に移動操作された場合に第3シャッター38の前への移動力の一部が遊技球を第3シャッター38の先端面および遊技部品カバー27の後面間から押し出す方向への分力として傾斜部45から遊技球に作用するので、球噛みを防止することが可能になる。この効果は右面取り部41および左面取り部42のそれぞれに関して同様である。
第3シャッター38の先端面に右当て部43を設けたので、第3シャッター38の閉鎖状態で先端面が右当て部43で遊技部品カバー27の後面に面接触する。このため、第3シャッター38の閉鎖状態での姿勢が接触抵抗によって安定するので、遊技球が第3シャッター38上を転がるときの衝撃力で第3シャッター38の姿勢が変動することを防止することが可能になる。
[実施例2]
左通路29内と右通路30内と排出通路36内のそれぞれには、図7に示すように、バンプ35に換えてバンプ50が設けられている。左通路29内の2つのバンプ50は左通路29内の遊技球の流れに対して直交する方向に沿って2段に並ぶものであり、左通路29内の遊技球の流れに対して直交する方向へ指向する半円柱状をなしている。右通路30内の2つのバンプ50は右通路30内の遊技球の流れに対して直交する方向に沿って2段に並ぶものであり、右通路30内の遊技球の流れに対して直交する方向へ指向する半円柱状をなしている。排出通路36内のバンプ50は排出通路36内の遊技球の流れに対して直交する方向へ指向する半円柱状をなすものであり、計5つのバンプ50のそれぞれは遊技球の流れの上流側から下流側に向けて台座26または遊技部品カバー27に接近する傾斜面50aを有している。
上記実施例2によれば次の効果を奏する。
遊技球の流れの方向に対して直交する柱状のバンプ50を設けた。このため、遊技球のバンプ50に対する接触の確実性が高まるので、遊技球の減速効果を確実に得ることが可能になる。しかも、台座26および遊技部品カバー27の剛性をリブ状のバンプ50によって高めることも可能になる。
上記実施例2においては、左通路29内の2つのバンプ50または右通路30内の2つのバンプ50を遊技球の流れに対して傾斜する方向に沿って2段に並べても良い。
上記実施例2においては、半円柱状のバンプ50に換えて三角柱状のバンプを設けても良い。
[実施例3]
遊技部品カバー27には、図8に示すように、後面に位置して縦傾斜部61が設けられている。この縦傾斜部61は下から上に向けて前方へ傾斜するものであり、第3シャッター38の先端面は縦傾斜部61に対向している。この縦傾斜部61は縦距離調整部に相当する。
上記実施例3によれば次の効果を奏する。
遊技部品カバー27の後面に縦傾斜部61を設けた。このため、遊技球が第3シャッター38の先端面と縦傾斜部61との間に挟まれた場合に縦傾斜部61から遊技球に上または下への移動力が付与されるので、球噛みが一層生じ難くなる。しかも、遊技球が第3シャッター38の先端面のうち右当て部43または左当て部44で縦傾斜部61との間に挟まった場合であっても第3シャッター38が閉鎖状態に向けて移動することに応じて遊技球が両面間から外へ押し出されるので、球噛みが解消される。
上記実施例3においては、第3シャッター38の先端面に縦傾斜部61を設けても良い。この場合には遊技部品カバー27の後面を鉛直な平面とすることが好ましい。あるいは、第3シャッター38の先端面および遊技部品カバー27の後面の双方に両面間の距離を鉛直方向に向けて大とする縦傾斜部を設けても良い。
上記実施例3においては、縦傾斜部61の傾斜方向を上から下に向けて第3シャッター38の先端面から遠ざかる向きとしても良い。
上記実施例1ないし3においては、第3シャッター38の右面取り部41と左面取り部42と傾斜部45を湾曲状としても良い。この場合には湾曲状の右面取り部41〜傾斜部45の曲率として遊技球に比べて小さい(直状に近い)ことが好ましい。
上記実施例1ないし3においては、第3シャッター38の先端面を排出通路36内の遊技球の流れに対して平行な平面とし、遊技部品カバー27の後面に右面取り部41と左面取り部42と傾斜部45を設けても良い。あるいは、第3シャッター38の先端面および遊技部品カバー27の後面の双方に両面間の距離を第3シャッター38の移動方向に対して交差する左右向に向けて大または小とする傾斜部を設けても良い。
上記実施例1ないし3においては、第3シャッター38の傾斜部45の傾斜方向を排出通路36内の遊技球の流れの上流側から下流側に向けて遊技部品カバー27の後面に接近する方向としても良い。
[実施例4]
遊技部品ケース25には、図9に示すように、2つのガイド部86が設けられている。これら各ガイド部86は水平なガイド溝を有するものであり、両ガイド溝内には第3シャッター38に換えて第3シャッター80が前後方向へ直線的にスライド可能に挿入されている。この第3シャッター80は電磁ソレノイドのオフ状態で第2大入賞口37の入口37aを閉鎖する閉鎖状態となり、電磁ソレノイドのオン状態で入口37aを開放する開放状態となるものであり、開閉部材に相当する。この第3シャッター80の先端面には上流側傾斜部81および下流側傾斜部82が設けられている。上流側傾斜部81は下流側傾斜部82に比べて排出通路36内の遊技球の流れの上流側に位置するものであり、当該流れの方向に対する傾斜角度が下流側傾斜部82の傾斜角度に比べて緩に設定されている。これら上流側傾斜部81および下流側傾斜部82のそれぞれは距離調整部および傾斜部分に相当する。
上流側傾斜部81は当該流れの上流側から下流側に向けて遊技部品カバー27の後面から遠ざかる方向へ傾斜するものであり、下流側傾斜部82は当該流れの上流側から下流側に向けて遊技部品カバー27の後面に接近する方向へ傾斜するものであり、上流側傾斜部81および下流側傾斜部82は第3シャッター80の先端面に遊技部品カバー27の後面に対して反対方向に向けて突となる山形傾斜部83を形成している。
第3シャッター80の先端面には、図9に示すように、上流側当て部84および下流側当て部85が設けられている。上流側当て部84は上流側傾斜部81に比べて排出通路36内の遊技球の流れの上流側に位置するものであり、第3シャッター80のうち当該流れの最上流部に位置している。下流側当て部85は下流側傾斜部82に比べて排出通路36内の遊技球の流れの下流側に位置するものであり、第3シャッター80のうち当該流れの最下流部に位置している。これら上流側当て部84および下流側当て部85のそれぞれは遊技部品カバー27の後面に平行なものであり、第3シャッター80の閉鎖状態で遊技部品カバー27の後面に面接触する。この第3シャッター80の閉鎖状態では山形傾斜部83の全体が遊技部品カバー27の後面から離間する。
上記実施例4によれば次の効果を奏する。
第3シャッター80の先端面に山形傾斜部83を設けた。このため、遊技球が排出通路36内から入口37a内に落下しようとしているタイミングで第3シャッター80が閉鎖された場合に遊技球が自重で下降しながら第3シャッター80の移動力で上流側傾斜部81および下流側傾斜部82間にずれ動き、上流側傾斜部81および下流側傾斜部82間で遊技球の動きが鈍くなる。従って、遊技球が上流側傾斜部81および下流側傾斜部82間から下へ外れて入口37a内に落下する可能性が高まる。
上流側傾斜部81の遊技球の流れの方向に対する傾斜角度および下流側傾斜部82の遊技球の流れの方向に対する傾斜角度を相違させ、山形傾斜部83の山形状をその頂上部を通る直線Lに対して非対象に設定したので、第3シャッター80が非正規な姿勢で遊技部品ケース25に装着されていた場合に第2シャッター80の装着不良を遊技部品カバー27を通して目視で容易に検出することが可能になる。
第3シャッター80の先端面のうち最上流部に上流側当て部84を設け、最下流部に下流側当て部85を設けた。このため、第3シャッター80の閉鎖状態で上流側当て部84および下流側当て部85の双方が遊技部品カバー27の後面に接触することに応じて第3シャッター80の姿勢が安定するので、遊技球が閉鎖状態の第3シャッター80上を転がるときの衝撃力で第3シャッター80がぐらつくことを抑えることが可能になる。しかも、第3シャッター80のガイド部86に対する係合量が前後方向へ増えるので、第3シャッター80の前後方向への可動域を大きく設定することが可能になる。
上記実施例4においては、第3シャッター80の上流側傾斜部81および下流側傾斜部82を湾曲状としても良い。この場合には湾曲状の上流側傾斜部81および下流側傾斜部82の曲率としては遊技球に比べて小さい(直状に近い)ことが好ましい。
[実施例5]
遊技部品ケース25の両ガイド部86には、図10に示すように、第3シャッター80に換えて第3シャッター90が前後方向へスライド可能に挿入されている。この第3シャッター90は電磁ソレノイドのオフ状態で第2大入賞口37の入口37aを閉鎖する閉鎖状態となり、電磁ソレノイドのオン状態で入口37aを開放する開放状態となるものであり、開閉部材に相当する。この第3シャッター90の先端面には上流側傾斜部91および下流側傾斜部92が設けられている。上流側傾斜部91は下流側傾斜部92に比べて排出通路36内の遊技球の流れの上流側に位置するものであり、当該流れの方向に対する傾斜角度が下流側傾斜部92の傾斜角度に比べて急に設定されている。これら上流側傾斜部91および下流側傾斜部92のそれぞれは距離調整部および傾斜部分に相当する。
上流側傾斜部91は当該流れの上流側から下流側に向けて遊技部品カバー27の後面に接近する方向へ傾斜するものであり、下流側傾斜部92は当該流れの上流側から下流側に向けて遊技部品カバー27の後面から離間する方向へ傾斜するものであり、上流側傾斜部91および下流側傾斜部92は第3シャッター90の先端面に遊技部品カバー27の後面に向けて突となる山形傾斜部93を形成している。
第3シャッター90の先端面には、図10に示すように、上流側当て部94および下流側当て部95が設けられている。これら上流側当て部94および下流側当て部95のそれぞれは遊技部品カバー27の後面に平行なものであり、第3シャッター90の閉鎖状態で遊技部品カバー27の後面に面接触する。この第3シャッター90の閉鎖状態では山形傾斜部93の全体が遊技部品カバー27の後面から離間する。
上記実施例5によれば次の効果を奏する。
第3シャッター90の先端面に上流側傾斜部91および下流側傾斜部92を設けたので、遊技球が排出通路36内から入口37a内に落下しようとしているタイミングで第3シャッター90が閉鎖された場合に第3シャッター90から上流側傾斜部91を通して遊技球に伝わる第3シャッター90の移動力の分力または第3シャッター90から下流側傾斜部92を通して遊技球に伝わる第3シャッター90の移動力の分力で遊技球がずれ動きながら第3シャッター90の先端面および遊技部品カバー27の後面間から下へ外れ、入口37a内に落下する可能性が高まる。このため、球噛みを防止することが可能となる。
上流側傾斜部91の遊技球の流れの方向に対する傾斜角度および下流側傾斜部92の遊技球の流れの方向に対する傾斜角度を相違させ、山形傾斜部93の山形状をその頂上部を通る直線Lに対して非対象に設定したので、第3シャッター90が非正規な姿勢で遊技部品ケース25内に装着されていた場合に第3シャッター90の装着不良を目視で容易に検出することが可能になる。しかも、第3シャッター90に上流側当て部94および下流側当て部95を設けたので、遊技球が閉鎖状態の第3シャッター90上を転がるときの衝撃力で第3シャッター90がぐらつくことを抑えることが可能になる。さらに、第3シャッター90の前後方向への可動域を大きくすることが可能になる。
上記実施例5においては、第3シャッター90の上流側傾斜部91および下流側傾斜部92を湾曲状としても良い。この場合には湾曲状の上流側傾斜部91および下流側傾斜部92の曲率としては遊技球に比べて小さい(直状に近い)ことが好ましい。
上記実施例1ないし5においては、第3シャッター38または第3シャッター80または第3シャッター90に尖頭部を設けても良い。この尖頭部は後から前に向けて上下方向の厚さ寸法が小さくなる薄肉な部分であり、第3シャッター38または80または90の先端部の左右方向の全域に設けられている。この場合には第3シャッター38等の先端面および遊技部品カバー27の後面間に遊技球が挟まる確率そのものが低くなる。しかも、第3シャッター38等の先端面および遊技部品カバー27の後面間に遊技球が挟まった場合であっても遊技球が上下方向にわずかに位置ずれしただけで尖頭部から外れるので、球噛みが一層生じ難くなる。
上記実施例1ないし5においては、第3シャッター38等が電磁ソレノイドのオン状態で入口37aを閉鎖する構成としても良い。
上記実施例1ないし5においては、本発明を1種または2種または3種のパチンコ遊技機に適用しても良い。
上記実施例1ないし5においては、 第2大入賞口37の入口37aの直近の3つのバンプ35の全てを台座26に設けても良い。この場合には遊技者にとって関心が高い遊技球が入口37aに落下する挙動がバンプ35の影響で見難くなることを防止することが可能になる。
上記実施例1ないし5においては、遊技球の第2始動口32の入口32aに対する入球経路である普図通路28内にバンプ35または50を設けても良く、あるいは、遊技球の第1大入賞口16の入口に対する入球経路内にバンプ35または50を設けても良い。
上記実施例1ないし5においては、遊技部品ケース25の台座26を不透明としても良い。
上記実施例1ないし5においては、遊技部品カバー27のうち左通路29と右通路30と排出通路36と第3シャッター38等の前板に相当する部分のみを無色透明とし、残りの部分を不透明としても良い。
本発明は上記実施例1ないし5に限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することが可能である。
上記実施例1ないし5には特許請求の範囲に記載された発明に加えて次の参考発明[1-1]〜[1-7][2-1][3-1]〜[3-10]が記載されている。
参考発明[1-1]
透明な前板と当該前板に後から対向する後板との間に設けられたものであって遊技球が転動可能な球通路と、前記球通路を通して遊技球が入球可能な入球口と、前記入球口を開閉する開閉部材と、前記球通路内に設けられ前記球通路内の遊技球の転動速度を前記入球口よりも遊技球の流れの上流側で落とす速度緩衝部を備えたことを特徴とする遊技機。
参考発明[1-1]によれば、速度緩衝部が球通路内の遊技球の転動速度を入球口の上流側で落とす。このため、遊技者の目線が遊技球の挙動を入球口の手間で容易に捉えることが可能になるので、遊技球が入球口に入球する挙動を目で追う興趣を遊技者に十分に与えることができる。しかも、遊技球が勢い余って入球口を飛び越えてしまうことも防止することができる。
参考発明[1-2]
前記速度緩衝部は、前記前板および前記後板のうちの一方から前記球通路内に突出するものであって前記球通路の幅寸法を遊技球の転動が継続可能な範囲内で局所的に狭める突部からなることを特徴とする参考発明[1-1]に記載の遊技機。
参考発明[1-2]によれば、速度緩衝部を簡単且つ安価に構成することが可能になる。
参考発明[1-3]
前記突部は、前記球通路内の遊技球の流れの方向に対して交差する柱状をなしていることを特徴とする参考発明[1-2]に記載の遊技機。
参考発明[1-3]によれば、球通路内の遊技球が突部に接触する確実性が高まるので、遊技球の高い減速効果を確実に得ることが可能になる。しかも、前板または後板の剛性を突部によって高めることも可能になる。
参考発明[1-4]
前記突部は、前記球通路内の遊技球の流れの上流側から下流側に向けて前記前板および前記後板のうちの他方に接近する傾斜面を有していることを特徴とする参考発明[1-2]または[1-3]に記載の遊技機。
参考発明[1-4]によれば、遊技球が突部に衝突するときの衝撃力が傾斜面によって緩和されるので、遊技球が突部に繰返し衝突することで突部が破損することを防止することが可能になる。
参考発明[1-5]
前記突部は、前記球通路内の遊技球の流れの方向に沿って複数段に設けられていることを特徴とする参考発明[1-2]ないし[1-4]のいずれかに記載の遊技機。
参考発明[1-5]によれば、球通路内の遊技球が上流側の突部によって減速された後に下流側の突部によって更に減速されるので、遊技球の減速効果が高まる。
参考発明[1-6]
前記前板および前記後板のそれぞれには前記突部が設けられ、前記前板の突部および前記後板の突部は前記球通路内の遊技球の流れの方向に沿って互いに位置ずれしていることを特徴とする参考発明[1-2]ないし[1-5]のいずれかに記載の遊技機。
参考発明[1-6]によれば、球通路内の遊技球が上流側の突部によって減速された後に下流側の突部によって更に減速されるので、遊技球の減速効果が高まる。しかも、前板の一方のみに多数の突部を設ける必要がなくなる。このため、前板を通して球通路内を視認する場合に突部に邪魔され難くなるので、突部による視認性の低下を抑えることが可能になる。
参考発明[1-7]
前記開閉部材は、前記入球口を開放する開放状態および閉鎖する閉鎖状態間で前後方向へ移動操作されると共に前記前板の後面に閉鎖状態でその先端面が対向するものであり、前記開閉部材の先端面および前記前板の後面のうちの少なくとも一方には両者間の距離を前記球通路内の遊技球の流れの方向に沿って大または小とする距離調整部が設けられていることを特徴とする参考発明[1-1]ないし[1-6]のいずれかに記載の遊技機。
参考発明[1-7]によれば、遊技球が入球口に入球しようとしているタイミングで開閉部材が開放状態から閉鎖状態に移動操作された場合には開閉部材の先端面のうち距離調整部と前板の後面との間に遊技球が挟まり、開閉部材の移動力の一部が遊技球を両面間から押し出す方向への分力として距離調整部から遊技球に作用するので、球噛みを防止することが可能になる。
参考発明[2-1]
前板と当該前板に後から対向する後板との間に設けられたものであって、遊技球が転動可能な球通路と、
前記球通路を通して遊技球が入球可能にされた入球領域と、
前記球通路内に前記入球領域よりも上流側に位置して設けられ、前記球通路内の遊技球に前記入球領域への転動に抗する抵抗力を付与する速度抵抗部を備えたことを特徴とする遊技機。
参考発明[3-1]〜[3-10]
遊技機には開閉部材を開放状態および閉鎖状態間で移動操作することに応じて入球領域を開閉する構成のものがある(特開2012−101081号公報)。この遊技機の場合には開閉部材の先端面と当該先端面に対向する壁面との間に遊技球が挟まる虞がある。この球噛みは遊技球が入球領域に入球しようとしているタイミングで開閉部材が開放状態から閉鎖状態に移動操作された場合に生じるものであり、球噛みが放置されたままの状態となることは遊技機として好ましくない。参考発明[1−1]〜[1−8]は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は球噛みを防止することが可能な遊技機を提供することにある。
参考発明[3-1]
遊技球が入球可能な入球領域と、
前記入球領域を遊技球が入球可能に開放する開放状態および入球不能に閉鎖する閉鎖状態間で移動操作される開閉部材と、
前記入球領域の周縁部のうち前記開閉部材が開放状態から閉鎖状態に移動操作される場合の移動方向の側に位置するものであって、前記開閉部材の先端面が閉鎖状態で対向する壁面を備え、
前記開閉部材の先端面および前記壁面の少なくとも一方には当該先端面および前記壁面間の距離を前記開閉部材の移動方向に対して交差する幅方向に向けて大または小とする距離調整部が設けられているところに特徴を有する。
参考発明[3-1]によれば、遊技球が入球領域に入球しようとしているタイミングで開閉部材が開放状態から閉鎖状態に移動操作された場合には開閉部材の先端面のうち距離調整部と壁面との間に遊技球が挟まり、開閉部材の移動力の一部が遊技球を両面間から押し出す方向への分力として距離調整部から遊技球に作用するので、球噛みを防止することが可能になる。
参考発明[3-2]
遊技球が入球可能な入球領域と、
前記入球領域に向けて遊技球を転がす球通路と、
前記入球領域を遊技球が入球可能に開放する開放状態および入球不能に閉鎖する閉鎖状態間で移動操作される開閉部材と、
前記入球領域の周縁部のうち前記開閉部材が開放状態から閉鎖状態に移動操作される場合の移動方向の側に位置するものであって、前記開閉部材の先端面が閉鎖状態で対向する壁面と、
前記入球領域に対して前記球通路に沿って転動する遊技球の流れの下流側に設けられ遊技球の入球が遊技者にとって有利な状態を発生させる契機とされた特別入球領域とを備え、
前記開閉部材の先端面および前記壁面の少なくとも一方には当該先端面および前記壁面間の距離を前記球通路に沿って転動する遊技球の流れの上流側から下流側に向けて大とする距離調整部が設けられているところに特徴を有する。
参考発明[3-2]によれば、遊技球が入球領域に入球しようとしているタイミングで開閉部材が開放状態から閉鎖状態に移動操作された場合には開閉部材の先端面のうち距離調整部と壁面との間に遊技球が挟まり、開閉部材の移動力の一部が遊技球を両面間から押し出す方向への分力として距離調整部から遊技球に作用するので、球噛みを防止することが可能になる。しかも、距離調整部が両面間の距離を遊技球の流れの上流側から下流側に向けて大としているので、遊技球に特別入球領域側への分力が作用する。このため、両面間から押し出された遊技球が特別入球領域側へ転がり易くなるので、遊技球が両面間に噛みそうになったにも拘わらず特別入球領域に入球するようになる。
参考発明[3-3]
参考発明[3-1]または[3-2]において、
前記開閉部材の先端面には前記距離調整部に隣接する部分に位置して前記壁面に沿う沿面部が設けられているところに特徴を有する。
参考発明[3-3]によれば、開閉部材の先端面に壁面に沿う沿面部が設けられているので、開閉部材の閉鎖状態で先端面が沿面部で壁面に接触する。このため、開閉部材の閉鎖状態での姿勢が接触抵抗によって安定するので、遊技球が開閉部材の閉鎖状態で開閉部材上を転がるときの衝撃力によって開閉部材がぐらつくことを抑えることが可能になる。
参考発明[3-4]
参考発明[3-1]ないし[3-3]のいずれかにおいて、
前記開閉部材の先端部には前記壁面に近付くことに応じて薄肉となる尖頭部が設けられているところに特徴を有する。
参考発明[3-4]によれば、開閉部材の先端部に尖頭部が設けられているので、開閉部材の先端面と壁面との間に遊技球が挟まる可能性そのものを低く抑えることが可能になる。
参考発明[2-5]
参考発明[3-1]ないし[3-4]のいずれかにおいて、
前記開閉部材は横方向へ移動操作されるものであり、
前記開閉部材の先端面および前記壁面の少なくとも一方には前記壁面および前記開閉部材の先端面間の距離を縦方向に向けて大または小とする縦距離調整部が設けられているところに特徴を有する。
参考発明[3-5]によれば、壁面に縦距離調整部が設けられている。このため、遊技球が開閉部材の先端面のうち沿面部と壁面との間に挟まった場合であっても開閉部材の移動力の一部が遊技球を両面間から押し出す方向への分力として縦距離調整部から遊技球に作用するので、球噛みを防止することが可能になる。
参考発明[3-6]
参考発明[3-1]ないし[3-5]のいずれかにおいて、
前記開閉部材を開放状態および閉鎖状態間で移動操作するものであってバネ部材を有する駆動源を備え、
前記駆動源は電気的なオン状態では前記開閉部材を前記バネ部材のバネ力に抗して電磁力によって開放状態とし、電気的なオフ状態では前記開閉部材を前記バネ部材のバネ力によって閉鎖状態とするところに特徴を有する。
参考発明[3-6]によれば、開閉部材が駆動源の電気的なオフ状態で機械的なバネ力によって開放状態から閉鎖状態に移動操作されるので、開閉部材の距離調整部から遊技球に作用する開閉部材の移動の分力が駆動源のバネ力となる。このため、遊技球を開閉部材の先端面および壁面間から押し出す力が強くなるので、球噛みを一層確実に防止することが可能になる。
参考発明[3-7]
参考発明[3-1]ないし[3-6]のいずれかにおいて、
前記距離調整部が前記開閉部材の先端面および前記壁面間の距離を前記開閉部材の移動方向に対して交差する幅方向に向けて大する傾斜部分および小とする傾斜部分が連接する山形状をなしているところに特徴を有する。
参考発明[3-7]によれば、シャッターの先端面に山形状の距離調整部部が設けられている。このため、遊技球が入球領域内に進入しようとしているタイミングで開閉部材が閉鎖された場合に遊技球が自重で下降しながら山形状の頂上部に向けてずれ動き、遊技球の動きが山形状の頂上部で鈍くなるので、遊技球が距離調整部のうち山形状の頂上部から下へ外れる確率を高めることが可能になる。
参考発明[3-8]
参考発明[3-7]において、
前記距離調整部は山形状がその頂上部を通る直線に対して非線対象となるように前記両傾斜部分の傾斜角度が相違しているところに特徴を有する。
参考発明[3-8]によれば、開閉部材が山形状の頂上部を通る直線に対して線対称でなくなるので、開閉部材が非正規な姿勢で装着されていた場合に開閉部材の装着不良を目視で容易に検出することが可能になる。
参考発明[3-9]
遊技球が入球可能な入球領域と、
遊技球を前記入球領域に向けて横方向へ一列で転がす球通路と、
前記球通路に沿って転がる遊技球の流れの方向に対して交差する横方向へ開放状態および閉鎖状態間で移動操作される開閉部材と、
前記入球領域の周縁部のうち前記開閉部材が開放状態から閉鎖状態に移動操作される場合の移動方向の側に位置するものであって、前記開閉部材の先端面が閉鎖状態で対向する壁面を備え、
前記開閉部材の先端面には、当該先端面および前記壁面間の距離を前記球通路に沿って転がる遊技球の流れの方向に沿って大または小とする距離調整部が設けられていることを特徴とする。
参考発明[3-10]
参考発明[3-9]において、
前記入球領域に対して前記球通路に沿って転がる遊技球の流れの下流側に設けられ、遊技球の入球が遊技者にとって有利な状態を発生させる契機とされた特別入球領域を備え、
前記開閉部材の先端面には、当該先端面および前記壁面間の距離を前記球通路に沿って転がる遊技球の流れの上流側から下流側に向けて大とする距離調整部が設けられていることを特徴とする。
27は遊技部品カバー(前板)、26は台座(後板)、29は左通路(球通路)、30は右通路(球通路)、36は排出通路(球通路)、37aは入口(入球口、入球領域)、38は第3シャッター(開閉部材)、35および50はバンプ(速度緩衝部、突部、速度抵抗部)、35aおよび50aは傾斜面、43は右当て部(沿面部)、45は傾斜部(距離調整部)、61は縦傾斜部(縦距離調整部)、71は尖頭部、80は第3シャッター(開閉部材)、81および91は上流側傾斜部(距離調整部、傾斜部分)、82および92は下流側傾斜部(距離調整部、傾斜部分)、90は第3シャッター(開閉部材)である。

Claims (7)

  1. 透明な前板と当該前板に後から対向する後板との間に設けられたものであって、遊技球が転動可能な球通路と、
    前記球通路を通して遊技球が入球可能にされた入球口と、
    前記入球口を開閉する開閉部材と、
    前記球通路内に設けられ、前記球通路内の遊技球の転動速度を前記入球口よりも遊技球の流れの上流側で落とす速度緩衝部を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記速度緩衝部は、前記前板および前記後板のうちの一方から前記球通路内に突出するものであって前記球通路の幅寸法を遊技球の転動が継続可能な範囲内で局所的に狭める突部からなることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記突部は、前記球通路内の遊技球の流れの方向に対して交差する柱状をなしていることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記突部は、前記球通路内の遊技球の流れの上流側から下流側に向けて前記前板および前記後板のうちの他方に接近する傾斜面を有していることを特徴とする請求項2または3に記載の遊技機。
  5. 前記突部は、前記球通路内の遊技球の流れの方向に沿って複数段に設けられていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の遊技機。
  6. 前記前板および前記後板のそれぞれには、前記突部が設けられ、
    前記前板の突部および前記後板の突部は、前記球通路内の遊技球の流れの方向に沿って互いに位置ずれしていることを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載の遊技機。
  7. 前記開閉部材は、前記入球口を開放する開放状態および閉鎖する閉鎖状態間で前後方向へ移動操作されると共に前記前板の後面に閉鎖状態でその先端面が対向するものであり、
    前記開閉部材の先端面および前記前板の後面のうちの少なくとも一方には、両者間の距離を前記球通路内の遊技球の流れの方向に沿って大または小とする距離調整部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の遊技機。
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