JP2023016335A - 遊技機 - Google Patents

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忠 稲垣
Tadashi Inagaki
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Abstract

【課題】球噛みを防止すること。【解決手段】シャッター39の先端面には傾斜部45が設けられている。このため、 遊技球が落下口38内に落下しようとしているタイミングでシャッター39が開放状態から閉鎖状態に移動操作された場合にはシャッター39の移動力の一部が遊技球をシャッター39の先端面および前板33の後面間から押し出す方向への分力として傾斜部45から遊技球に作用するので、球噛みを防止することが可能になる。【選択図】図6

Description

本発明はパチンコ遊技機等の遊技機に関する。
上記遊技機には開閉部材を開放状態および閉鎖状態間で移動操作することに応じて入球領域を開閉する構成のものがある。
特開2012-101081号公報
上記遊技機の場合には開閉部材の先端面と当該先端面に対向する壁面との間に遊技球が挟まる虞がある。この球噛みは遊技球が入球領域に入球しようとしているタイミングで開閉部材が開放状態から閉鎖状態に移動操作された場合に生じるものであり、球噛みが放置されたままの状態となることは遊技機として好ましくない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は球噛みを防止することが可能な遊技機を提供することにある。
請求項1記載の遊技機は、遊技球が入球可能な入球領域と、前記入球領域を遊技球が入球可能に開放する開放状態および入球不能に閉鎖または前記開放状態よりも入球困難とする非開放状態間で移動操作される開閉部材と、前記入球領域の周縁部のうち前記開閉部材が開放状態から非開放状態に移動操作される場合の移動方向の側に位置するものであって前記開閉部材の先端面が非開放状態で対向する壁面を備え、前記開閉部材の先端面および前記壁面の少なくとも一方には前記開閉部材が開放状態から非開放状態へ移動操作される移動力の一部を両面間に位置する遊技球に両面間から脱出する方向への分力として作用させる分力作用部が設けられているところに特徴を有する。
上記手段によれば、遊技球が入球領域に入球しようとしているタイミングで開閉部材が開放状態から非開放状態に移動操作された場合には開閉部材の先端面のうち分力作用部と壁面との間に遊技球が挟まり、開閉部材の移動力の一部が遊技球を両面間から押し出す方向への分力として分力作用部から遊技球に作用するので、球噛みを防止することが可能になる。
本発明によれば、遊技球が開閉部材の先端面と壁面との間に挟まったままとなる球噛みを防止することが可能になる。
本発明の実施例1を示す図(パチンコ遊技機の正面図) 遊技盤の正面図 遊技盤の右打ち領域を拡大して示す正面図 球通路ユニットの内部構成を示す斜視図 上球通路を示す上面図 シャッターを示す上面図 本発明の実施例2を示す図(前板の縦傾斜部を示す断面図) 本発明の実施例3を示す図(シャッターの尖頭部を示す断面図) 本発明の実施例4を示す図(シャッターを示す上面図) シャッターのガイド部に対する挿入状態を示す正面図 本発明の実施例5を示す図(シャッターを示す上面図)
[実施例1]
図1の外枠1はパチンコホールの台島に設置されるものである。この外枠1は前面および後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1には本体枠(図示せず)が装着されている。この本体枠は額縁状をなすものであり、図2に示すように、本体枠には遊技盤2が支持されている。
外枠1には、図1に示すように、前面枠3が装着されている。この前面枠3は外枠1の前面を前から覆う閉鎖状態および開放する開放状態間で回動可能にされたものであり、前面枠3には透明な窓板(図示せず)が固定されている。この窓板は前面枠3の閉鎖状態で遊技盤2に前から隙間を介して対向するものであり、遊技盤2は前面枠3の閉鎖状態で窓板を通して視認可能にされている。この前面枠3には打球供給皿5および余剰球受皿6が上下2段に固定されている。打球供給皿5は遊技球を貯留するものであり、余剰球受皿6は打球供給皿5が収容しきれない遊技球を貯留する。
前面枠3には発射装置(図示せず)が装着されている。この発射装置は遊技球を叩く打球槌および打球槌を操作する発射モータを有するものであり、打球槌には打球供給皿5から遊技球が1個毎に供給される。この発射装置は打球槌が1個の遊技球を叩く毎に打球槌に新たな1個の遊技球を供給するものであり、発射装置には発射ハンドル7が連結されている。この発射ハンドル7は、図1に示すように、前面枠3の右下部に前後方向へ指向する軸を中心に回動操作可能に装着されたものであり、打球槌が遊技球を叩く打力は発射ハンドル7の時計回り方向への操作量(回転角度)に応じて調整される。
遊技盤2の前面には、図2に示すように、外レール8および内レール9が固定されている。これら外レール8および内レール9間には円弧状の発射通路10が形成されており、打球槌が叩いた遊技球は発射通路10内を下から上へ上昇する。これら外レール8および内レール9は遊技盤2の前面に遊技領域11を区画形成するものである。この遊技領域11は発射通路10の上端の出口に接続された円形状の領域であり、発射通路10内を上昇する遊技球は発射通路10の出口から遊技領域11内に放出される。この遊技領域11内には複数の遊技釘12が打込まれており、遊技領域11内に放出された遊技球は遊技釘12に衝突しながら遊技領域11内を落下する。
遊技領域11内には、図2に示すように、左打ち領域13および右打ち領域14が設定されている。左打ち領域13は遊技領域11のうち左右方向の中心線CLから左側の領域であり、発射ハンドル7の時計回り方向への操作量が少ない状態では遊技球が発射通路10の出口から左打ち領域13内に放出される。この遊技球が左打ち領域13内に放出される状態を左打ち状態と称する。右打ち領域14は遊技領域11のうち中心線CLから右側の領域であり、発射ハンドル7の時計回り方向への操作量が多い状態では遊技球が発射通路10の出口から左打ち領域13を通過して右打ち領域14内に放出される。この遊技球が右打ち領域14内に放出される状態を右打ち状態と称する。
遊技領域11内には、図2に示すように、第1の特別図柄始動口15(第1特図始動口15と称する)が固定されている。この第1特図始動口15は上面が開口するポケット状をなすものであり、遊技球が上面から入球可能にされている。この第1特図始動口15は左打ち領域13および右打ち領域14間に跨って配置されたものであり、遊技球は左打ち状態で第1特図始動口15内に入球可能となり、右打ち状態では略入球不能となる。
遊技領域11内には、図2に示すように、第1特図始動口15の下方に位置して大入賞口16が固定されている。この大入賞口16は前面が開口する横長な箱状をなすものであり、扉板17を備えている。この扉板17は鉛直な閉鎖状態および水平な開放状態間で下端部の水平な軸を中心に回動可能にされたものであり、大入賞口16の前面は扉板17の閉鎖状態で遊技球が入球不能に閉鎖され、扉板17の開放状態で遊技球が入球可能に開放される。
本体枠の後面にはメイン制御基板(図示せず)が固定されている。このメイン制御基板はマイクロコンピュータを主体とするメイン制御回路が搭載されたものであり、遊技球が第1特図始動口15に入球することに応じて「通常大当り」「特別大当り」「外れ」の3つのいずれであるかを判定する。このメイン制御基板は「通常大当り」「特別大当り」の2つのいずれかであると判定した場合に大当り遊技を行うものであり、大当り遊技は一定数の遊技球が入球あるいは一定の時間が経過するまで大入賞口16を開放状態とする大当りラウンドを一定の回数だけ繰返すことで行われる。
本体枠の後面には払出制御基板(図示せず)が固定されている。この払出制御基板はマイクロコンピュータを主体とする払出制御回路が搭載されたものであり、メイン制御基板は遊技球が大入賞口16内に入球した場合に払出制御基板に払出コマンドを出力する。この払出制御基板は遊技球をパチンコホールの島設備から排出する払出装置を駆動制御するものである。この払出制御基板はメイン制御基板からの払出コマンドを検出することに応じて払出装置を駆動するものであり、払出装置から排出された遊技球は打球供給皿5に賞球として払出される
遊技盤2の前面には、図2に示すように、下端部に位置して特別図柄表示器18(特図表示器18と称する)が固定されている。この特図表示器18は複数のLED表示器からなるものであり、メイン制御基板は「通常大当り」と判定した場合に特図表示器18に特別図柄を「通常大当り」の態様で表示する。このメイン制御基板は「特別大当り」と判定した場合に特図表示器18に特別図柄を「特別大当り」の態様で表示するものであり、「外れ」と判定した場合には特図表示器18に特別図柄を「外れ」の態様で表示する。
遊技領域11内には、図2に示すように、センター装飾枠19が固定されており、センター装飾枠19には画像表示装置に相当する液晶表示パネル20が保持されている。この液晶表示パネル20は前から前面枠3の窓板を通して視認可能にされたものであり、遊技球が第1特図始動口15に入球したことに応じて「通常大当り」~「外れ」が判定された場合には液晶表示パネル20に演出図柄遊技の映像が表示される。この演出図柄遊技の映像は背景映像の前方に重ねて表示されるものであり、演出図柄遊技の映像では液晶表示パネル20に「左」「中」「右」の横一列に並ぶ3つの演出図柄表示領域が設定される。
演出図柄遊技の映像は液晶表示パネル20の各演出図柄表示領域内に演出図柄をスクロール状態およびスクロール停止状態で順に表示するものである。これら各列のスクロール表示は演出図柄を「1」→「2」・・・「8」→「9」の昇順で変化させた後に「1」に戻して再び変化させるものであり、スクロール表示の停止まで繰り返される。これら各列の演出図柄のスクロール表示の停止は「1」~「9」のうちの1つで行われるものであり、「左列」→「右列」→「中列」の順序に設定されている。
3列の演出図柄の組合せには「通常大当り」「特別大当り」「外れリーチ」「完全外れ」の4種類が設定されている。 特別大当りの組合せは3列の演出図柄が互いに同一な奇数の組合せであり、「333」「777」等が特別大当りの組合せに該当する。通常大当りの組合せは3列の演出図柄が互いに同一な偶数の組合せであり、「222」「888」等が通常大当りの組合せに該当する。外れリーチの組合せは左列の演出図柄および右列の演出図柄が互いに同一で中列の演出図柄が残りの両列の演出図柄と相違する組合せであり、「242」「797」等が外れリーチの組合せに該当する。完全外れの組合せは左列の演出図柄および右列の演出図柄が相違する組合せであり、「246」「798」等が完全外れの組合せに該当する。
3列の演出図柄は「通常大当り」と判定された場合に「通常大当り」の組合せで停止表示され、「特別大当り」と判定された場合に「特別大当り」の組合せで停止表示されるものであり、「外れ」と判定された場合には「外れリーチ」の組合せまたは「完全外れ」の組合せで停止表示される。これら3列の演出図柄は特図表示器18の特別図柄に比べて高い視認性を有するものであり、遊技者は「通常大当り」~「外れ」のいずれと判定されたかを特図表示器18の特別図柄を見て認識するのではなく、液晶表示パネル20の3列の演出図柄の組合せから把握する。
遊技領域11内には、図2に示すように、右打ち上通路21が設けられている。この右打ち上通路21は外レール8およびセンター装飾枠19間の円弧状の空間を称するものであり、発射通路10と同一の円形軌跡上に配置されている。この右打ち上通路21は右打ち領域14内に位置するものであり、遊技球の左打ち状態で遊技球が進入不能で且つ右打ち状態で左端の入口から進入可能にされている。この右打ち上通路21の幅寸法は1個の遊技球が通過可能で且つ2個の遊技球が同時に並んで通過不能な大きさ(遊技球の大きさと称する)に設定されており、右打ち上通路21内に進入した遊技球は一列に並んで右打ち上通路21の下端の出口に向けて転がる。
センター装飾枠19には、図2に示すように、右打ち下通路22が設けられている。この右打ち下通路22は外レール8および内レール9のいずれとも協働することなくセンター装飾枠19の一部としてセンター装飾枠19に設けられたものであり、上端に入口を有し且つ下端に出口を有する円弧状をなしている。この右打ち下通路22の上端の入口は右打ち上通路21の下端の出口に接続されており、右打ち上通路21の出口から放出された遊技球は右打ち下通路22内に入口から進入する。この右打ち下通路22の幅寸法は遊技球の大きさに設定されており、右打ち下通路22内に進入した遊技球は一列に並んで右打ち下通路22の下端の出口に向けて転がる。
センター装飾枠19には、図3に示すように、右打ち下通路22の下方に位置して振分け通路23が設けられている。この振分け通路23の左右方向の幅寸法は遊技球が左右に転動方向を変えることが可能な大きさに設定されており、振分け通路23の上端の入口は接続通路24を介して右打ち下通路22の出口に接続されている。この接続通路24は上から下に向けて左方へ指向する傾斜状をなすものであり、右打ち下通路22の出口から放出された遊技球は接続通路24内に上端の入口から進入する。この遊技球は接続通路24に沿って転がることに応じて接続通路24の傾斜状態に応じた斜めの流れとなり(矢印参照)、接続通路24の出口から振分け通路23の上端の入口を通して振分け通路23内に左斜め下に向けて放出される。
遊技盤2には、図3に示すように、振分け通路23内に位置して普通図柄始動ゲート25(普図始動ゲート25と称する)が固定されている。この普図始動ゲート25は上面および下面が開口するコ字枠状をなすものであり、振分け通路23内に放出された遊技球のみが普図始動ゲート25内を上面から下面を通して通過可能にされている。この普図始動ゲート25の上方には振分け通路23内に位置して複数の誘導釘26が打込まれており、複数の誘導釘26は振分け通路23内に放出された遊技球を普図始動ゲート25の上面に向けて誘導する。
遊技盤2には、図3に示すように、普図始動ゲート25の下方に位置して第2の特別図柄始動口27(第2特図始動口27と称する)が設けられている。この第2特図始動口27は前面が開口する縦長な箱状をなすものであり、遊技球が前面から入球可能にされている。この第2特図始動口27にはトレイ28が装着されている。このトレイ28は遊技盤2の前面から突出した突出状態および遊技盤2の前面から退避した退避状態間で前後方向へ移動可能にされたものであり、トレイ28の退避状態では普図始動ゲート25内を通過した遊技球がトレイ28を通過して更に落下し、振分け通路23の下端の出口から放出される。このトレイ28は突出状態で普図始動ゲート25内を通過した遊技球を受けるものである。このトレイ28は前から後に向けて下降するものであり、トレイ28が受けた遊技球はトレイ28の傾斜に沿って第2特図始動口27内に入球する。即ち、振分け通路23内に進入した遊技球は第2特図始動口27内に入球したものを除いて全て振分け通路23の出口から放出される。
メイン制御基板は遊技球が普図始動ゲート25内を通過した場合に当りであるか否かを判定するものである。このメイン制御基板は「通常大当り」と判定した場合に特別状態をオフし、「特別大当り」と判定した場合に特別状態をオンするものであり、特別状態のオン状態では当りであるとオフ状態に比べて高確率で判定する。このメイン制御基板は当りと判定した場合に当り遊技を行う。この当り遊技はトレイ28を一定時間だけ突出状態とすることで遊技球が第2特図始動口27内に入球することを許容するものであり、第2特図始動口27は当りと判定された場合に遊技球の右打ち状態で有効化されることにされている。
遊技盤2の前面には、図3に示すように、球通路ユニット30が固定されている。この球通路ユニット30は右打ち領域14内に配置されたものであり、次のように構成されている。
図4のユニットケース31は透明な合成樹脂を材料とするものである。このユニットケース31は後板32および後板32に前から隙間を介して対向する前板33(図5参照)を有するものであり、後板32は遊技盤2の前面に接合されている。このユニットケース31には、図3に示すように、入口34が設けられている。この入口34は、図3に示すように、振分け通路23の下端の出口に接続されており、振分け通路23の出口から放出された遊技球の全てはユニットケース31の入口34からユニットケース31内に進入する。
ユニットケース31内には、図4に示すように、上通路底板35が設けられている。この上通路底板35は後板32および前板33相互間を接続するものであり、後板32および前板33間に遊技球の大きさの隙間寸法を形成している。この上通路底板35は右から左に向けて下降する傾斜状をなすものであり、後板32および前板33と協働して遊技球を右から左へ一列に転がす上球通路36を形成している。この上球通路36は球通路に相当し、前板33の後面は入球領域の周縁部のうち開閉部材が開放状態から閉鎖状態に移動操作される場合の移動方向の側に位置する壁面に相当する。
ユニットケース31内には、図4に示すように、球受け板37が設けられている。この球受け板37は上通路底板35の右端部に繋がるものであり、く字状をなしている。この球受け板37は、図3に示すように、ユニットケース31の入口34に隣接するものであり、振分け通路23から入口34を通してユニットケース31内に進入した遊技球を受ける。この球受け板37は全体として右から左に向けて下降傾斜するものであり、球受け板37が受けた遊技球は球受け板37に沿って右から左へ転がることに応じて上球通路36内に右端の入口から進入する。
上球通路底板35には、図4に示すように、上球通路36の右端の入口側に位置して落下口38が形成されている。この落下口38は上球通路底板35を分断する切欠き状をなすものであり、後板32の前面は落下口38の後壁面に相当し、前板33の後面は落下口38の前壁面に相当する。この落下口38の左右方向の長さ寸法は遊技球の大きさに設定されており、上球通路36内を右から左へ転がる遊技球は1個毎に落下口38内に落下する。この落下口38は入球領域に相当する。
ユニットケース31内には、図4に示すように、開閉部材に相当する平板状のシャッター39が設けられている。このシャッター39は前後方向へ水平に移動可能にされたものであり、電磁ソレノイドのプランジャ(図示せず)に連結されている。この電磁ソレノイドは復帰スプリングを内蔵する単動形のものであり、シャッター39は電磁ソレノイドの電気的なオン状態で上球通路36内から後方へ退避した開放状態となる。このシャッター39は開放状態で落下口38を開放するものであり、シャッター39の開放状態では上球通路36の入口から左へ転がる遊技球が落下口38内に落下する。この電磁ソレノイドの復帰スプリングはバネ部材に相当する。
シャッター39は電磁ソレノイドの電気的なオフ状態で上球通路36内に突出した閉鎖状態となる。このシャッター39は閉鎖状態で落下口38を遊技球が落下不能に閉鎖するものであり、復帰スプリングのバネ力で閉鎖状態に静止する。このシャッター39の閉鎖状態では遊技球が落下口38内に落下することなくシャッター39の上面を通過した後に更に上球通路36内を右から左へ転がる。このシャッター39の閉鎖状態は非開放状態に相当する。上球通路36の左端の出口40は、図2に示すように、大入賞口16の右側で右打ち領域14内に開口している。この出口40は大入賞口16に比べて高所に配置されており、シャッター39の閉鎖状態ではシャッター39を通過した遊技球が上球通路36の出口40から大入賞口16の扉板17上に落下し、扉板17に沿って大入賞口16内に入球することが可能にされている。即ち、大入賞口16は遊技球の左打ち状態および右打ち状態の双方で遊技球が入球可能なものである。
シャッター39の先端面は、図6に示すように、シャッター39の閉鎖状態および開放状態のそれぞれで前板33の後面に対向するものであり、シャッター39の先端面には右面取り部41および左面取り部42が設けられている。右面取り部41は右から左に向けて前板33の後面に接近する傾斜状の平面からなる部分であり、左面取り部42は右から左に向けて前板33の後面から離間する傾斜状の平面からなる部分であり、右面取り部41および左面取り部42のそれぞれはシャッター39の閉鎖状態で前板33の後面から離間する。これら右面取り部41および左面取り部42のそれぞれは距離調整部および分力作用に相当するものである。
シャッター39の先端面には、図6に示すように、右当て部43および左当て部44が設けられている。右当て部43は右面取り部41の左端に繋がるものであり、前板33の後面に対して平行な非傾斜状の平面からなる部分である。この右当て部43はシャッター39の閉鎖状態で前板33の後面に面接触するものであり、沿面部に相当する。左当て部44は左面取り部42の右端に繋がるものであり、前板33の後面に対して平行な非傾斜状の平面からなる部分である。
シャッター39の先端面には、図6に示すように、傾斜部45が設けられている。この傾斜部45は右当て部43の左端および左当て部44の右端間を繋ぐ部分であり、右から左に向けて前板33の後面から離間する傾斜状の平面からなる。この傾斜部45はシャッター39の閉鎖状態で前板33の後面から離間するものであり、距離調整部および分力作用部に相当する。
ユニットケース31の後板32には、図5に示すように、整流突部46が設けられている。この整流突部46は後板32の前面から前へ突出するものであり、上球通路36の前後方向の幅寸法を局所的に狭めている。この整流突部46は上から見て略三角形状をなすものであり、上球通路36内を右から左へ転がる遊技球は整流突部46に接触することに応じて前後方向への流れのブレが矯正され、前板33の後面に沿う安定的な流れとされる。この整流突部46はシャッター39の右側に配置されており、遊技球はシャッター39の手前で流れが安定化される。
ユニットケース31内には、図4に示すように、下傾斜板47が設けられている。この下傾斜板47は落下口38の下方に配置されたものであり、遊技球は落下口38から下傾斜板47上に落下する。この下傾斜板47は右から左に向けて下降傾斜しており、遊技球は下傾斜板47上に落下した後に下傾斜板47に沿って右から左へ転がる。
ユニットケース31内には、図4に示すように、下球通路底板48が設けられている。この下球通路底板48は下傾斜板47の右端に繋がるものであり、右から左に向けて下降している。この下球通路底板48は後板32と前板33と上球通路底板35と協働して下球通路49を形成するものであり、遊技球は下傾斜板47から下球通路49内に進入した後に下球通路49内を右から左へ転がる。
ユニットケース31内には、図4に示すように、下球通路49内に位置して球センサ50が固定されている。この球センサ50は非接触型の磁気センサからなるものであり、円環状の検出コイルを有している。この球センサ50の検出コイルは下球通路49の一部を構成するものであり、遊技球は検出コイル内を通過しながら下球通路46内を右から左へ転がり、球センサ50は遊技球が検出コイル内を通過した場合に球検出信号を出力する。
ユニットケース31内には、図4に示すように、振分け室51が設けられている。この振分け室51は下球通路46の左端の出口に接続されたものであり、遊技球は下球通路49の出口から振分け室51内に進入する。この振分け室51内にはVゾーン52および外れゾーン(図示せず)が設けられている。これらVゾーン52および外れゾーンのそれぞれは遊技球が進入可能な開口からなるものであり、落下口38に対して上球通路36内を転がる遊技球の流れの下流側に配置されている。このVゾーン52は特別入球領域に相当するものであり、メイン制御基板は遊技球がVゾーン52内に進入した場合に大当り遊技を行う。
ユニットケース31内には、図4に示すように、振分け部材53が設けられている。この振分け部材53はVゾーン52の開放状態で外れゾーンを閉鎖状態とする大当り位置および外れゾーンの開放状態でVゾーン52を閉鎖状態とする外れ位置間で移動可能にされたものであり、振分け部材53の大当り位置では振分け室52内に進入した遊技球がVゾーン52内に進入し、振分け部材53の外れ位置では振分け室52内に進入した遊技球が外れゾーン内に進入する。この振分け部材53は球センサ50から球検出信号が出力されることに応じて外れ位置から大当り位置へ移動操作されるものであり、遊技球が球センサ50を通過してからVゾーン52内に進入することが可能な一定時間だけ大当り位置に停止された後に外れ位置に戻される。即ち、下球通路49内から振分け室51内に進入した遊技球は必ずVゾーン52内に進入する。
遊技球の右打ち状態では、図6に示すように、シャッター39の先端面と前板33の後面との間に遊技球が挟まることがある。この球噛みは遊技球が落下口38内に落下しようとしているタイミングでシャッター39が開放状態から閉鎖状態に移動操作された場合に生じるものであり、遊技球がシャッター39の先端面のうちのいずれの部分に位置しているかに応じて遊技球が異なる挙動を呈する。
[1]遊技球がシャッター39の先端面のうち右面取り部41と前板33の後面との間にある場合にはシャッター39の前への閉鎖動作が進行することに応じて遊技球がシャッター39の移動力(電磁ソレノイドの復帰スプリングのバネ力)で右へ移動する。この場合には遊技球が落下口38の周縁部によって下から支えられるので、落下口38内に落下することなく両者間から右へ押し出される。
[2]遊技球がシャッター39の先端面のうち左面取り部42と前板33の後面との間にある場合にはシャッター39の前への閉鎖動作が進行することに応じて遊技球がシャッター39の移動力で左へ移動する。この場合には遊技球が落下口38の周縁部によって下から支えられるので、遊技球が落下口38内に落下することなく両者間から左へ押し出される。
[3]遊技球がシャッター39の先端面のうち傾斜部45と前板33の後面との間にある場合にはシャッター39の前への閉鎖動作が進行することに応じて遊技球がシャッター39の移動力で左へ移動し、両者間から外れる。この場合には遊技球が落下口38の周縁部によって下から支えられておらずに落下口38内に浮いた状態となっている。このため、遊技球が左へ移動しながら自重で下降するので、両者間から外れて落下口38内に落下する。この遊技球には右から左に向けて力が付与されている。このため、遊技球が下球通路49内を右から左へ勢い良く転がるので、遊技球が噛みつつあった時間的なロスにも拘わらずにVゾーン52の閉鎖前にVゾーン52に到達し、Vゾーン52内に進入することに応じて大当り遊技が開始される。
メイン制御基板は遊技球が第2特図始動口27内に入球することに応じて小当りであるか否かを判定するものであり、小当りであると判定した場合に小当り遊技を行う。この小当り遊技はシャッター39を一定時間だけ開放状態とすることに応じて遊技球が落下口38内に落下することを許容するものであり、遊技球がVゾーン52内に入球することも同時に許容される。
液晶表示パネル20には右打ち指示図柄および左打ち指示図柄が表示される。左打ち指示図柄は遊技球を左打ち状態で発射することを遊技者に指示するものであり、3列の演出図柄が「通常大当り」の組合せで停止表示された場合に大当り遊技の開始前に表示される。右打ち指示図柄は遊技球を右打ち状態で発射することを遊技者に指示するものであり、3列の演出図柄が「特別大当り」の組合せで停止表示された場合に大当り遊技の開始前に表示される。即ち、遊技者が液晶表示パネル20の指示に従っている限り、特別状態のオン状態では遊技球が右打ち状態で発射され、特別状態のオフ状態では遊技球が左打ち状態で発射される。
特別状態のオフ状態では遊技球が左打ち状態で発射されており、次の[11]の流れで大当り遊技が行われる。
[11]遊技球が第1特図始動口15内に入球する。「通常大当り」または「特別大当り」と判定される。
特別状態のオン状態では遊技球が右打ち状態で発射されており、次の[12]の流れで大当り遊技が行われる。
[12]遊技球が普図始動ゲート25内を通過し、当りと判定される。遊技球が第2特図始動口27内に入球し、小当りと判定される。遊技球が落下口38内に落下し、Vゾーン52内に進入する。この[12]の流れで大当り遊技が行われる確率は[11]の流れで大当り遊技が行われる確率に比べて高く設定されており、特別状態のオン状態はオフ状態に比べて多数の賞球を獲得することが可能な遊技者有利の遊技モードである。
上記実施例1によれば、シャッター39の先端面に傾斜部45を設けた。このため、遊技球が落下口38内に落下しようとしているタイミングでシャッター39が開放状態から閉鎖状態に移動操作された場合にシャッター39の前への移動力の一部が遊技球をシャッター39の先端面および前板33の後面間から押し出す方向への分力として傾斜部45から遊技球に作用するので、球噛みを防止することが可能になる。この効果は右面取り部41および左面取り部42のそれぞれに関して同様である。
シャッター39の傾斜部45の傾斜方向を上球通路36内の遊技球の流れの上流側から下流側に向けて前板33の壁面から遠ざかる方向に設定したので、遊技球がVゾーン52側へ押し出される。このため、遊技球が下球通路49内を右から左へ勢い良く転がるので、球噛みが発生しつつあった時間的なロスに拘わらず、遊技球がVゾーン52の閉鎖前にVゾーン52に到達することに応じてVゾーン52内に進入する。従って、遊技球が噛みつつあったにも拘わらずに大当り遊技が開始されるので、遊技者に不利益をもたらすことを防止できる。
シャッター39の先端面に右当て部43を設けたので、シャッター39の閉鎖状態で先端面が右当て部43で前板33の後面に面接触する。このため、シャッター39の閉鎖状態での姿勢が接触抵抗によって安定するので、遊技球がシャッター39上を転がるときの衝撃力でシャッター39の姿勢がぐらつくことを防止することが可能になる。
シャッター39を移動操作する駆動源として復帰スプリングを内蔵する電磁ソレノイドを用い、電磁ソレノイドが電気的なオフ状態でシャッター39を復帰スプリングのバネ力によって閉鎖状態とする構成としたので、シャッター39の傾斜部45から遊技球に作用するシャッター39の移動の分力が復帰スプリングのバネ力となる。このため、遊技球をシャッター39の先端面および前板33の後面間から押し出す力が強くなるので、球噛みを一層確実に防止することが可能になる。
[実施例2]
ユニットケース31の前板33には、図7に示すように、後面に位置して縦傾斜部61が設けられている。この縦傾斜部61は下から上に向けて前方へ傾斜するものであり、シャッター39の先端面は縦傾斜部61に対向する。この縦傾斜部61は縦距離調整部に相当する。
上記実施例2によれば、前板33の後面に縦傾斜部61を設けた。このため、遊技球がシャッター39の先端面と前板33の後面との間に挟まれた場合に前板33の縦傾斜部61から遊技球に上または下への移動力が付与されるので、球噛みが一層生じ難くなる。しかも、遊技球がシャッター39の先端面のうち右当て部43または左当て部44で前板33の後面との間に挟まった場合であってもシャッター39が閉鎖状態に向けて移動することに応じて遊技球が両面間から外へ押し出されるので、球噛みが解消される。
上記実施例2においては、シャッター39の先端面に縦傾斜部61を設けても良い。この場合には後板33の後面を鉛直な平面とすることが好ましい。あるいは、シャッター39の先端面および後板33の後面の双方に両面間の距離を鉛直方向に向けて大とする縦傾斜部を設けても良い。
上記実施例2においては、後板33の縦傾斜部61の傾斜方向を上から下に向けてシャッター39の先端面から遠ざかる向きとしても良い。
[実施例3]
シャッター39には、図8に示すように、尖頭部71が設けられている。この尖頭部71は後から前に向けて前後方向の幅寸法が小さくなる薄肉な部分であり、シャッター39の先端部の左右方向の全域に設けられている。
上記実施例3によれば、シャッター39の先端部に尖頭部71を設けたので、シャッター39の先端面および前板33の後面間に遊技球が挟まる確率そのものが低くなる。しかも、シャッター39の先端面および前板33の後面間に遊技球が挟まった場合であっても遊技球が上下方向にわずかに位置ずれしただけで尖頭部71から外れるので、球噛みが一層生じ難くなる。
上記実施例1ないし3においては、シャッター39の右面取り部41と左面取り部42と傾斜部45を湾曲状としても良い。この場合には湾曲状の右面取り部41~傾斜部45の曲率として遊技球に比べて小さい(直状に近い)ことが好ましい。
上記実施例1ないし3においては、シャッター39の先端面を上球通路36内の遊技球の流れに対して平行な平面とし、後板33の後面に右面取り部41と左面取り部42と傾斜部45を設けても良い。あるいは、シャッター39の先端面および後板33の後面の双方に両面間の距離をシャッター39の移動方向に対して交差する左右向に向けて大または小とする傾斜部を設けても良い。
上記実施例1ないし3においては、シャッター39の傾斜部45の傾斜方向を上球通路36内の遊技球の流れの上流側から下流側に向けて後板33の後面に接近する方向としても良い。
[実施例4]
ユニットケース31には、図9に示すように、2つのガイド部86が設けられている。これら各ガイド部86は、図10に示すように、水平なガイド溝87を有するものであり、両ガイド溝87内にはシャッター80が前後方向へスライド可能に挿入されている。このシャッター80は電磁ソレノイドのオフ状態で落下口38を閉鎖する閉鎖状態となり、電磁ソレノイドのオン状態で落下口38を開放する開放状態となるものであり、開閉部材に相当する。このシャッター80の先端面には、図9に示すように、上流側傾斜部81および下流側傾斜部82が設けられている。上流側傾斜部81は下流側傾斜部82に比べて上球通路36内の遊技球の流れの上流側に位置するものであり、当該流れの方向に対する傾斜角度が下流側傾斜部82の傾斜角度に比べて急に設定されている。これら上流側傾斜部81および下流側傾斜部82のそれぞれは距離調整部と分力作用部と傾斜部分に相当する。
上流側傾斜部81は当該流れの上流側から下流側に向けて前板33の後面から遠ざかる方向へ傾斜するものであり、下流側傾斜部82は当該流れの上流側から下流側に向けて前板33の後面に接近する方向へ傾斜するものであり、上流側傾斜部81および下流側傾斜部82はシャッター80の先端面に前板32の後面に対して反対方向に向けて突となる山形傾斜部83を形成している。
シャッター80の先端面には、図9に示すように、上流側当て部84および下流側当て部85が設けられている。上流側当て部84は上流側傾斜部81に比べて上球通路36内の遊技球の流れの上流側に位置するものであり、シャッター80のうち当該流れの最上流部に位置している。下流側当て部85は下流側傾斜部82に比べて上球通路36内の遊技球の流れの下流側に位置するものであり、シャッター80のうち当該流れの最下流部に位置している。これら上流側当て部84および下流側当て部85のそれぞれは前板33の後面に平行なものであり、シャッター80の閉鎖状態で前板33の後面に面接触する。このシャッター80の閉鎖状態では山形傾斜部83の全体が前板33の後面から離間する。
上記実施例4によれば、シャッター80の先端面に山形傾斜部83を設けた。このため、遊技球が上球通路36内から落下口38内に落下しようとしているタイミングでシャッター80が閉鎖された場合に遊技球が自重で下降しながらシャッター80の移動力で上流側傾斜部81および下流側傾斜部82間にずれ動き、上流側傾斜部81および下流側傾斜部82間で遊技球の動きが鈍くなる。従って、遊技球が上流側傾斜部81および下流側傾斜部82間から下へ外れて落下口38内に落下する可能性が高まるので、遊技球がVゾーン52内に進入する確率も高くなる。
上流側傾斜部81の遊技球の流れの方向に対する傾斜角度および下流側傾斜部82の遊技球の流れの方向に対する傾斜角度を相違させ、山形傾斜部83の山形状をその頂上部を通る直線Lに対して非対象に設定したので、シャッター80が非正規な姿勢でユニットケース31内に装着されていた場合にシャッター80の装着不良を目視で容易に検出することが可能になる。
シャッター80の先端面のうち最上流部に上流側当て部84を設け、最下流部に下流側当て部85を設けた。このため、シャッター80の閉鎖状態で上流側当て部84および下流側当て部85の双方が前板33の後面に接触することに応じてシャッター80の姿勢が安定するので、遊技球が閉鎖状態のシャッター80上を転がるときの衝撃力でシャッター80がぐらつくことを抑えることが可能になる。しかも、シャッター80のガイド部86に対する係合量が前後方向へ増えるので、シャッター80の前後方向への可動域を大きくすることが可能になる。
上記実施例4においては、シャッター80の上流側傾斜部81および下流側傾斜部82を湾曲状としても良い。この場合には湾曲状の上流側傾斜部81および下流側傾斜部82の曲率としては遊技球に比べて小さい(直状に近い)ことが好ましい。
[実施例5]
ユニットケース31の両ガイド部86には、図11に示すように、シャッター80に換えてシャッター90が前後方向へスライド可能に挿入されている。このシャッター90は電磁ソレノイドのオフ状態で落下口38を閉鎖する閉鎖状態となり、電磁ソレノイドのオン状態で落下口38を開放する開放状態となるものであり、開閉部材に相当する。このシャッター90の先端面には上流側傾斜部91および下流側傾斜部92が設けられている。上流側傾斜部91は下流側傾斜部92に比べて上球通路36内の遊技球の流れの上流側に位置するものであり、当該流れの方向に対する傾斜角度が下流側傾斜部92の傾斜角度に比べて急に設定されている。これら上流側傾斜部91および下流側傾斜部92のそれぞれは距離調整部と傾斜部分と分力作用部に相当する。
上流側傾斜部91は当該流れの上流側から下流側に向けて前板33の後面に接近する方向へ傾斜するものであり、下流側傾斜部92は当該流れの上流側から下流側に向けて前板33の後面から離間する方向へ傾斜するものであり、上流側傾斜部91および下流側傾斜部92はシャッター90の先端面に前板32の後面に向けて突となる山形傾斜部93を形成している。
シャッター90の先端面には、図10に示すように、上流側当て部94および下流側当て部95が設けられている。これら上流側当て部94および下流側当て部95のそれぞれは前板33の後面に平行なものであり、シャッター90の閉鎖状態で前板33の後面に面接触する。このシャッター80の閉鎖状態では山形傾斜部93の全体が前板33の後面から離間する。
上記実施例5によれば、シャッター90の先端面に上流側傾斜部91および下流側傾斜部92を設けたので、遊技球が上球通路36内から落下口38内に落下しようとしているタイミングでシャッター90が閉鎖された場合にシャッター90から上流側傾斜部91を通して遊技球に伝わるシャッター90の移動力の分力またはシャッター90から下流側傾斜部92を通して遊技球に伝わるシャッター90の移動力の分力で遊技球がずれ動きながらシャッター90の先端面および前板33の後面間から下へ外れ、落下口38内に落下する可能性が高まる。このため、球噛みを防止することが可能となり、しかも、遊技球がVゾーン52内に進入する確率も高めることが可能となる。
上流側傾斜部91の遊技球の流れの方向に対する傾斜角度および下流側傾斜部92の遊技球の流れの方向に対する傾斜角度を相違させ、山形傾斜部93の山形状をその頂上部を通る直線Lに対して非対象に設定したので、シャッター90が非正規な姿勢でユニットケース31内に装着されていた場合にシャッター90の装着不良を目視で容易に検出することが可能になる。しかも、シャッター90に上流側当て部94および下流側当て部95を設けたので、遊技球が閉鎖状態のシャッター90上を転がるときの衝撃力でシャッター90がぐらつくことを抑えることが可能になる。さらに、シャッター90の前後方向への可動域を大きくすることが可能になる。
上記実施例5においては、シャッター90の上流側傾斜部91および下流側傾斜部92を湾曲状としても良い。この場合には湾曲状の上流側傾斜部91および下流側傾斜部92の曲率としては遊技球に比べて小さい(直状に近い)ことが好ましい。
上記実施例1ないし5においては、遊技球を上球通路35に沿って左から右または後から前または前から後へ転がす構成としても良い。
上記実施例1ないし5においては、入球領域として遊技球が横方向へ通過可能なゲート状の入球口を用いても良い。この場合にはゲート状の入球口の入口または出口を閉鎖する閉鎖状態および開放する開放状態間でシャッター39または80または90を上下方向へ移動操作することが好ましい。
上記実施例1ないし5においては、シャッター39または80または90が電磁ソレノイドのオン状態で落下口38を閉鎖する構成としても良い。
上記実施例1ないし5においては、落下口38を遊技球が入球可能に開放する開放状態および遊技球が開放状態に比べて入球困難となる困難状態間でシャッター39または80または90を移動操作する構成としても良い。この困難状態は非開放状態に相当する。
上記実施例1ないし5においては、本発明を1種または2種または3種のパチンコ遊技機に適用しても良い。
本発明は上記実施例1ないし5に限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することが可能である。
上記実施例1ないし5には特許請求の範囲に記載された発明に加えて次の参考発明[1-1]および[1-11]が記載されている。
遊技機には開閉部材を開放状態および閉鎖状態間で移動操作することに応じて入球領域を開閉する構成のものがある(特開2012-101081号公報)。この遊技機の場合には開閉部材の先端面と当該先端面に対向する壁面との間に遊技球が挟まる虞がある。この球噛みは遊技球が入球領域に入球しようとしているタイミングで開閉部材が開放状態から閉鎖状態に移動操作された場合に生じるものであり、球噛みが放置されたままの状態となることは遊技機として好ましくない。参考発明[1-1]~[1-11]は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は球噛みを防止することが可能な遊技機を提供することにある。
[参考発明1-1]
遊技球が入球可能な入球領域と、
前記入球領域を遊技球が入球可能に開放する開放状態および入球不能または前記開放状態よりも入球困難とする非開放状態間で移動操作される開閉部材と、
前記入球領域の周縁部のうち前記開閉部材が開放状態から非開放状態に移動操作される場合の移動方向の側に位置するものであって、前記開閉部材の先端面が非開放状態で対向する壁面を備え、
前記開閉部材の先端面および前記壁面の少なくとも一方には前記開閉部材が開放状態から非開放状態へ移動操作される移動力の一部を両面間に位置する遊技球に両面間から脱出する方向への分力として作用させる分力作用部が設けられているところに特徴を有する。
参考発明1-1によれば、遊技球が入球領域に入球しようとしているタイミングで開閉部材が開放状態から非開放状態に移動操作された場合には開閉部材の先端面のうち分力作用部と壁面との間に遊技球が挟まり、開閉部材の移動力の一部が遊技球を両面間から押し出す方向への分力として分力作用部から遊技球に作用するので、球噛みを防止することが可能になる。
[参考発明1-2]
遊技球が入球可能な入球領域と、
前記入球領域を遊技球が入球可能に開放する開放状態および入球不能または前記開放状態よりも入球困難とする非開放状態間で移動操作される開閉部材と、
前記入球領域の周縁部のうち前記開閉部材が開放状態から非開放状態に移動操作される場合の移動方向の側に位置するものであって、前記開閉部材の先端面が非開放状態で対向する壁面を備え、
前記開閉部材の先端面および前記壁面の少なくとも一方には当該先端面および前記壁面間の距離を前記開閉部材の移動方向に対して交差する幅方向に向けて大または小とする距離調整部が設けられているところに特徴を有する。
参考発明1-2によれば、遊技球が入球領域に入球しようとしているタイミングで開閉部材が開放状態から非開放状態に移動操作された場合には開閉部材の先端面のうち距離調整部と壁面との間に遊技球が挟まり、開閉部材の移動力の一部が遊技球を両面間から押し出す方向への分力として距離調整部から遊技球に作用するので、球噛みを防止することが可能になる。
[参考発明1-3]
遊技球が入球可能な入球領域と、
前記入球領域に向けて遊技球を転がす球通路と、
前記入球領域を遊技球が入球可能に開放する開放状態および入球不能または前記開放状態よりも入球困難とする非開放状態間で移動操作される開閉部材と、
前記入球領域の周縁部のうち前記開閉部材が開放状態から非開放状態に移動操作される場合の移動方向の側に位置するものであって、前記開閉部材の先端面が非開放状態で対向する壁面と、
前記入球領域に対して前記球通路に沿って転動する遊技球の流れの下流側に設けられ遊技球の入球が遊技者にとって有利な状態を発生させる契機とされた特別入球領域とを備え、
前記開閉部材の先端面および前記壁面の少なくとも一方には当該先端面および前記壁面間の距離を前記球通路に沿って転動する遊技球の流れの上流側から下流側に向けて大とする距離調整部が設けられているところに特徴を有する。
参考発明1-3によれば、遊技球が入球領域に入球しようとしているタイミングで開閉部材が開放状態から非開放状態に移動操作された場合には開閉部材の先端面のうち距離調整部と壁面との間に遊技球が挟まり、開閉部材の移動力の一部が遊技球を両面間から押し出す方向への分力として距離調整部から遊技球に作用するので、球噛みを防止することが可能になる。しかも、距離調整部が両面間の距離を遊技球の流れの上流側から下流側に向けて大としているので、遊技球に特別入球領域側への分力が作用する。このため、両面間から押し出された遊技球が特別入球領域側へ転がり易くなるので、遊技球が両面間に噛みそうになったにも拘わらず特別入球領域に入球するようになる。
[参考発明1-4]
参考発明1―1ないし1-3のいずれかにおいて、
前記開閉部材の先端面には前記距離調整部に隣接する部分に位置して前記壁面に沿う沿面部が設けられているところに特徴を有する。
参考発明1-4によれば、開閉部材の先端面に壁面に沿う沿面部が設けられているので、開閉部材の非開放状態で先端面が沿面部で壁面に接触する。このため、開閉部材の非開放状態での姿勢が接触抵抗によって安定するので、遊技球が開閉部材の非開放状態で開閉部材上を転がるときの衝撃力によって開閉部材がぐらつくことを抑えることが可能になる。
[参考発明1-5]
参考発明1―1ないし1-4のいずれかにおいて、
前記開閉部材の先端部には前記壁面に近付くことに応じて薄肉となる尖頭部が設けられているところに特徴を有する。
参考発明1-5によれば、開閉部材の先端部に尖頭部が設けられているので、開閉部材の先端面と壁面との間に遊技球が挟まる可能性そのものを低く抑えることが可能になる。
[参考発明1-6]
参考発明1―1ないし1-5のいずれかにおいて、
前記開閉部材は横方向へ移動操作されるものであり、
前記開閉部材の先端面および前記壁面の少なくとも一方には前記壁面および前記開閉部材の先端面間の距離を縦方向に向けて大または小とする縦距離調整部が設けられているところに特徴を有する。
参考発明1-6によれば、壁面に縦距離調整部が設けられている。このため、遊技球が開閉部材の先端面のうち沿面部と壁面との間に挟まった場合であっても開閉部材の移動力の一部が遊技球を両面間から押し出す方向への分力として縦距離調整部から遊技球に作用するので、球噛みを防止することが可能になる。
[参考発明1-7]
参考発明1―1ないし1-6のいずれかにおいて、
前記開閉部材を開放状態および非開放状態間で移動操作するものであってバネ部材を有する駆動源を備え、
前記駆動源は電気的なオン状態では前記開閉部材を前記バネ部材のバネ力に抗して電磁力によって開放状態とし、電気的なオフ状態では前記開閉部材を前記バネ部材のバネ力によって非開放状態とするところに特徴を有する。
参考発明1-7によれば、開閉部材が駆動源の電気的なオフ状態で機械的なバネ力によって開放状態から非開放状態に移動操作されるので、開閉部材の距離調整部から遊技球に作用する開閉部材の移動の分力が駆動源のバネ力となる。このため、遊技球を開閉部材の先端面および壁面間から押し出す力が強くなるので、球噛みを一層確実に防止することが可能になる。
[参考発明1-8]
参考発明1-1ないし1-7のいずれかにおいて、
前記距離調整部が前記開閉部材の先端面および前記壁面間の距離を前記開閉部材の移動方向に対して交差する幅方向に向けて大とする傾斜部分および小とする傾斜部分が連接する山形状をなしているところに特徴を有する。
参考発明1-8によれば、シャッターの先端面に山形状の距離調整部部が設けられている。このため、遊技球が入球領域内に進入しようとしているタイミングで開閉部材が非開放状態とされた場合に遊技球が自重で下降しながら山形状の頂上部に向けてずれ動き、遊技球の動きが山形状の頂上部で鈍くなるので、遊技球が距離調整部のうち山形状の頂上部から下へ外れる確率を高めることが可能になる。
[参考発明1-9]
参考発明1-8において、
前記距離調整部は山形状がその頂上部を通る直線に対して非線対象となるように前記両傾斜部分の傾斜角度が相違しているところに特徴を有する。
参考発明1-9によれば、開閉部材が山形状の頂上部を通る直線に対して線対称でなくなるので、開閉部材が非正規な姿勢で装着されていた場合に開閉部材の装着不良を目視で容易に検出することが可能になる。
[参考発明1-10]
遊技球が入球可能な入球領域と、
遊技球を前記入球領域に向けて横方向へ一列で転がす球通路と、
前記球通路に沿って転がる遊技球の流れの方向に対して交差する横方向へ開放状態および非開放状態間で移動操作される開閉部材と、
前記入球領域の周縁部のうち前記開閉部材が開放状態から非開放状態に移動操作される場合の移動方向の側に位置するものであって、前記開閉部材の先端面が非開放状態で対向する壁面を備え、
前記開閉部材の先端面には、当該先端面および前記壁面間の距離を前記球通路に沿って転がる遊技球の流れの方向に沿って大または小とする距離調整部が設けられていることを特徴とする。
[参考発明1-11]
参考発明1-10において、
前記入球領域に対して前記球通路に沿って転がる遊技球の流れの下流側に設けられ、遊技球の入球が遊技者にとって有利な状態を発生させる契機とされた特別入球領域を備え、
前記開閉部材の先端面には、当該先端面および前記壁面間の距離を前記球通路に沿って転がる遊技球の流れの上流側から下流側に向けて大とする距離調整部が設けられていることを特徴とする。
36は上球通路(球通路)、38は落下口(入球領域)、39はシャッター(開閉部材)、43は右当て部(沿面部)、45は傾斜部(分力作用部、距離調整部)、52は大当り口(特別入球領域)、61は縦傾斜部(縦距離調整部)、71は尖頭部、80はシャッター(開閉部材)、81および91は上流側傾斜部(分力作用部、距離調整部、傾斜部分)、82および92は下流側傾斜部(距離調整部、傾斜部分)である。?

Claims (1)

  1. 遊技球が入球可能な入球領域と、
    前記入球領域を遊技球が入球可能に開放する開放状態および入球不能または前記開放状態よりも入球困難とする非開放状態間で移動操作される開閉部材と、
    前記入球領域の周縁部のうち前記開閉部材が開放状態から非開放状態に移動操作される場合の移動方向の側に位置するものであって、前記開閉部材の先端面が非開放状態で対向する壁面を備え、
    前記開閉部材の先端面および前記壁面の少なくとも一方には、前記開閉部材が開放状態から非開放状態へ移動操作される移動力の一部を両面間に位置する遊技球に両面間から脱出する方向への分力として作用させる分力作用部が設けられていることを特徴とする遊技機。
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