JP5554184B2 - カウルルーバ - Google Patents
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Description
降雨時や洗車時におけるカウルルーバは、エンジンフードとフロントガラスの下部との間から入り込む水を受けることになる。そこで、カウルルーバには、水がエンジンルーム内にまで浸入するのを防ぐための対策が必要となる。この対策の一環として、メンテナンス用の開口部を被うカバーとカウルルーバ本体との隙間から開口部に向かう水の浸入を防止することも重要である。一般的には、カウルルーバ本体とカバーとの隙間にシール材を設けることにより、この隙間からの水の浸入を防止するといった手段が採用されている。
第1の発明は、カウルルーバ本体にメンテナンス用の開口部があり、かつ、その開口部を被うカバーを有するカウルルーバであって、カウルルーバ本体とカバーとの間の隙間が、そこから浸入する水の量を規制する寸法に設定されている。カウルルーバ本体は、隙間から入ってくる水を受止めて勢いを弱める障壁と、この障壁を通過した水を排水口まで導く第1の排水路と、第1の排水路を挟んで障壁に対向する隔壁と、隔壁を越えた水を排水口まで導く第2の排水路とを備えている。カバーは、その内面を伝って流れる水を受止めて第1の排水路に落とす止水壁を備えている。
この排水口からの排水により、障壁を通過して排水路に流れ込む水の量が少なくなり、該排水路でのオーバーフロー防止性能がより高められる。
図面で示す自動車のカウルルーバ本体10は、樹脂材料による一体成形品である。このカウルルーバ本体10は、自動車のフロントガラス下部とエンジンフード(いずれも図示省略)との境において、車体側およびフロントガラス下部に結合された状態で組付けられる。したがって、カウルルーバ本体10の全体形状は、所定の幅を有し、かつ、フロントガラス下部の形状に倣って車幅方向(図1の左右方向)へ長く延びている。
なお、開口部20における開放側の両端部には、ロック孔22がそれぞれ設けられている。これらのロック孔22にカバー30の爪(図示省略)が係合することで、カウルルーバ本体10にカバー30が結合状態に保持される。
まず、開口部20の左右両側の形状については、その片側を表した図4から明らかなようにカウルルーバ本体10の受け面14から段差部15によって高くなった部分にリブ形状の障壁24が設けられている。この障壁24に対して第1の排水路26を挟んで対向する位置に隔壁27があり、この隔壁27を越えた箇所が第2の排水路28になっている。この第2の排水路28には、複数の排水口44が開けられている(図2および図3)。なお、受け面14においても、各ビード16の間にそれぞれ排水口43があり、その一部が図2および図3に示されている。
なお、開口部20の左右両側における第1の排水路26の前端部は第3の排水路52に通じており、後端部は第2の排水路28に通じている。
開口部20の左右両側では、外側リブ32の端部が受け面14の段差部15によって高くなった部分に隙間40をもって対向しており、内側リブ34が第1の排水路26に位置している(図4)。これに対して開口部20の後側では、外側リブ32がカウルルーバ本体10の受け面14から立ち上がっている縦壁に隙間50をもって対向しており、内側リブ34が第3の排水路52に位置している(図5)。
また、カバー30の上方から注がれる水に対しては、隙間40の寸法を可能な限り詰めることで、外側リブ32の内側に水が侵入するのを阻止する。それでも隙間40から浸入した水に対しては、カウルルーバ本体10側の障壁24で受止めて勢いを弱め、かつ、この障壁24とカバー30の外側リブ32とで構成されているチャンバー42の機能によって水の流速を落とす。このチャンバー42の機能は、障壁24と外側リブ32との間隔を可能な限り大きくとることが効果的である。
第2の排水路28に流入した水は、各排水口44から排水される。なお、排水口43,44から排水された水は、周知のように車体側に設けられている樋(図示省略)を通じて車体の両サイドから外に流出する。
障壁28aで受止められた水の一部は第3の排水路52に流入し、またカバー30の内面を伝って流れる水は内側リブ34で受止められて第3の排水路52に落とされる。そして、第3の排水路52の隔壁54を乗り越えて第4の排水路56に流入した水は、排水口58から排水される。この排水口58から排水された水についても、車体側の樋を通じて車体の両サイドから外に流出する。
なお、以上の説明から明らかなようにカバー30の内側リブ34は、本発明のカバーにおける「止水壁」に相当する。
20 開口部
24,28a 障壁
26 第1の排水路
30 カバー
34 内側リブ(止水壁)
40,50 隙間
52 第3の排水路
Claims (2)
- カウルルーバ本体にメンテナンス用の開口部があり、かつ、その開口部を被うカバーを有するカウルルーバであって、
カウルルーバ本体とカバーとの間の隙間が、そこから浸入する水の量を規制する寸法に設定され、カウルルーバ本体は、隙間から入ってくる水を受止めて勢いを弱める障壁と、この障壁を通過した水を排水口まで導く第1の排水路と、第1の排水路を挟んで障壁に対向する隔壁と、隔壁を越えた水を排水口まで導く第2の排水路とを備え、カバーは、その内面を伝って流れる水を受止めて第1の排水路に落とす止水壁を備えているカウルルーバ。 - 請求項1に記載されたカウルルーバであって、
カウルルーバ本体が、カバーとの間の隙間から入ってくる水の一部を排水する排水口を備えているカウルルーバ。
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JP2010195524A JP5554184B2 (ja) | 2010-09-01 | 2010-09-01 | カウルルーバ |
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JP2010195524A JP5554184B2 (ja) | 2010-09-01 | 2010-09-01 | カウルルーバ |
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Family
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Family Applications (1)
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JP2010195524A Active JP5554184B2 (ja) | 2010-09-01 | 2010-09-01 | カウルルーバ |
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- 2010-09-01 JP JP2010195524A patent/JP5554184B2/ja active Active
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