JP5553986B2 - 廃棄物容器 - Google Patents

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Description

この発明は、廃棄物容器に関し、さらに詳しくは、搬送時にて振動、転倒及び落下等の事象が発生したときに内部の固形物収納容器のバウンドを抑制できる廃棄物容器に関する。
原子力施設などでは、低レベル放射性廃棄物が所定の処理の後、ドラム缶などの固形物収納容器に詰め込まれ、この固形物収納容器(廃棄物を含む固形物)が廃棄物容器に収容されて回収される。そして、この廃棄物容器がトラック等により貯蔵施設や処分施設に搬送されて貯蔵される。かかる従来の廃棄物容器として、特許文献1〜3に記載される技術が知られている。
特許第3891863号公報 特開2004−93507号公報 特開2006−64625号公報
ここで、廃棄物容器の搬送時には、振動、転倒及び落下等の事象により廃棄物容器内の固形物収納容器がバウンドする(浮き上がる)おそれがあるため、固形物収納容器を廃棄物容器内にてしっかりと固定すべき要請がある。
そこで、この発明は、上記に鑑みてされたものであって、搬送時にて振動が発生したときに内部の固形物収納容器のバウンドを抑制できる廃棄物容器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかる廃棄物容器は、廃棄物を含む固形物収納容器を収容する容器本体と、前記容器本体の開口部を塞ぐ蓋とを備える廃棄物容器であって、前記容器本体に収容された固形物収納容器を前記容器本体の底部方向に押圧する押圧部材と、前記押圧部材を前記蓋に対して非接触状態にて保持する保持構造とを備え、前記保持構造が、前記容器本体の底部から前記容器本体の高さ方向に向かって伸びる支柱から成ると共に、前記容器本体の底部の略中央に配置され、前記押圧部材が、前記保持構造に対してボルトにより締結されて固定され、且つ、前記押圧部材または前記保持構造のいずれか一方が相互の位置関係を規制する位置決めピンを有することを特徴とする。
この廃棄物容器では、(1)容器本体に収容された固形物収納容器を容器本体の底部方向に押圧する押圧部材が設けられるので、固形物収納容器が押圧部材と容器本体の底部との間に挟み込まれて固定される。これにより、廃棄物容器の搬送時にて振動、転倒及び落下等の事象が発生したときに、容器本体内における固形物収納容器のバウンド(浮き上がり)が抑制される利点がある。また、(2)この押圧部材が容器本体内にて蓋に対して非接触状態にあるので、固形物収納容器のバウンドによる衝撃が押圧部材を介して蓋に伝達される事態が防止される。これにより、廃棄物容器の搬送時に固形物収納容器のバウンドによる蓋への衝突により蓋が外れる、所定位置から蓋のズレが生じる及び蓋が変形する(密封性が損なわれる)事態が防止される利点がある。
この廃棄物容器では、支柱の先端部に押圧部材が取り付けられ、この押圧部材と容器本体の底部との間に固形物収納容器が挟み込まれて保持される。これにより、固形物収納容器がしっかりと保持されて、容器本体内における固形物収納容器のバウンドが抑制される利点がある。
この廃棄物容器では、押圧部材が容器本体の略中央部にて保持構造に保持されるので、押圧部材が複数の固形物収納容器に対して効率的に押圧力を付与できる。これにより、固形物収納容器の固定が適正に行われる利点がある。
また、この発明にかかる廃棄物容器は、前記押圧部材が前記保持構造にのみ保持される。
この廃棄物容器では、押圧部材が複数箇所にて保持される構成と比較して、固形物収納容器の収容時における押圧部材の取り付け作業が簡素化される利点がある。
また、この発明にかかる廃棄物容器は、前記保持構造が前記容器本体の内周面に形成された複数の取付部から成る。
この廃棄物容器では、押圧部材が容器本体の内周面に形成された取付部に取り付けられ、この押圧部材と容器本体の底部との間に固形物収納容器が挟み込まれて保持される。これにより、固形物収納容器がしっかりと保持されて、容器本体内における固形物収納容器のバウンドが抑制される利点がある。
また、この発明にかかる廃棄物容器は、前記容器本体と前記保持構造とが一体成形される。
この廃棄物容器では、容器本体と保持構造とが別体から成る構成を比較して、部品点数が低減される利点がある。
また、この発明にかかる廃棄物容器は、前記押圧部材がアーム形状を有する。このアームは、容器本体内における固形物収納容器のバウンドを抑制するに必要な強度を持っておれば良い。
この廃棄物容器では、押圧部材が円盤などの板状形状を有する構成と比較して、押圧部材が軽量化される。これにより、押圧部材の設置作業が容易化される利点がある。
また、この発明にかかる廃棄物容器は、前記押圧部材と前記固形物収納容器との間に弾性部材が挟み込まれて配置される。
この廃棄物容器では、弾性部材の弾性力により、固形物収納容器が容器本体の底部方向に押し込まれる。これにより、固形物収納容器がしっかりと保持されて、容器本体内における固形物収納容器のバウンドが抑制される利点がある。
また、この発明にかかる廃棄物容器は、前記押圧部材が少なくとも一対の棒状部材を腹部にて交差させて成ると共に前記棒状部材の交差位置にて交差角度を調整可能な構造を有する。
この廃棄物容器では、複数の固形物収納容器が容器本体に収容されたときに、各固形物収納容器の配置のズレに応じて棒状部材の交差角度を調整できる。これにより、押圧部材が各固形物収納容器に対して適正に押圧力を付与できるので、容器本体内における各固形物収納容器のバウンドが効果的に抑制される利点がある。
また、この発明にかかる廃棄物容器は、廃棄物を含む固形物収納容器を収容する容器本体と、前記容器本体の開口部を塞ぐ蓋とを備える廃棄物容器であって、前記容器本体に収容された固形物収納容器を前記容器本体の底部方向に押圧する押圧部材と、前記押圧部材を前記蓋に対して非接触状態にて保持する保持構造とを備え、前記保持構造が、前記容器本体の底部から前記容器本体の高さ方向に向かって伸びる支柱から成ると共に、前記容器本体の底部の略中央に配置され、且つ、前記保持構造が、位置決めピンを有すると共に、前記押圧部材が、前記位置決めピンに対応する穴を有することを特徴とする。
また、この発明にかかる廃棄物容器は、廃棄物を含む固形物収納容器を収容する容器本体と、前記容器本体の開口部を塞ぐ蓋とを備える廃棄物容器であって、前記容器本体に収容された固形物収納容器を前記容器本体の底部方向に押圧する押圧部材と、前記押圧部材を前記蓋に対して非接触状態にて保持する保持構造とを備え、前記保持構造が、前記容器本体の底部から前記容器本体の高さ方向に向かって伸びる支柱から成ると共に、前記容器本体の底部の略中央に配置され、且つ、前記容器本体が、内周面に取付部を有し、支柱状の前記保持構造5が、前記容器本体の中央に配置され、前記押圧部材が、中央部にて前記保持構造の頂部に当接すると共に中央部を支点として撓むことにより端部を前記容器本体の取付部に係止可能な構造を有することを特徴とする。
また、この発明にかかる廃棄物容器は、廃棄物を含む固形物収納容器を収容する容器本体と、前記容器本体の開口部を塞ぐ蓋とを備える廃棄物容器であって、前記容器本体に収容された固形物収納容器を前記容器本体の底部方向に押圧する押圧部材と、前記押圧部材を前記蓋に対して非接触状態にて保持する保持構造と、前記押圧部材および前記固形物収納容器の間に挟み込まれる弾性部材とを備え、前記保持構造が、前記容器本体の底部から前記容器本体の高さ方向に向かって伸びる支柱から成ると共に、前記容器本体の底部の略中央に配置され、且つ、前記保持部材が、前記保持構造に当接する部位と前記固形物収納容器に当接する部位とに分割できる分割構造を有すると共に、前記弾性部材が、前記分割構造の連結部に挟み込まれて配置されることを特徴とする。
この発明にかかる廃棄物容器では、(1)容器本体に収容された固形物収納容器を容器本体の底部方向に押圧する押圧部材が設けられるので、固形物収納容器が押圧部材と容器本体の底部との間に挟み込まれて固定される。これにより、廃棄物容器の搬送時にて振動、転倒及び落下等の事象が発生したときに、容器本体内における固形物収納容器のバウンド(浮き上がり)が抑制される利点がある。また、(2)この押圧部材が容器本体内にて蓋に対して非接触状態にあるので、固形物収納容器のバウンドによる衝撃が押圧部材を介して蓋に伝達される事態が防止される。これにより、廃棄物容器の搬送時に固形物収納容器のバウンドによる蓋への衝突により蓋が外れる、所定位置から蓋のズレが生じる及び蓋が変形する(密封性が損なわれる)事態が防止される利点がある。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施例の構成要素には、発明の同一性を維持しつつ置換可能かつ置換自明なものが含まれる。また、この実施例に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
図1は、この発明の実施例にかかる廃棄物容器を示す断面図である。図2は、図1に記載した廃棄物容器の押圧部材を示す説明図である。図3〜図13は、図1に記載した廃棄物容器の変形例を示す説明図である。
[廃棄物容器]
この廃棄物容器1は、例えば、低レベル放射性物質などの廃棄物を収容する密閉容器に適用される。原子力施設などでは、低レベル放射性廃棄物がドラム缶などの固形物収納容器に詰め込まれ、この固形物収納用容器(廃棄物を含む固形物)が廃棄物容器に収容されて回収される。そして、この廃棄物容器がトラック等により貯蔵施設や処分施設に搬送されて貯蔵される。ここで、廃棄物容器の搬送時には、振動、転倒及び落下等により廃棄物容器内の汎用容器がバウンドする(浮き上がる)おそれがあるため、汎用容器を廃棄物容器内にてしっかりと固定すべき要請がある。そこで、この廃棄物容器1は、以下の構成を有する。
廃棄物容器1は、容器本体2と、蓋3と、押圧部材4と、保持構造5とを備える(図1参照)。容器本体2は、底部21および開口部22を有する容器形状を有し、廃棄物を含む固形物収納容器Sを収容できる。この容器本体2は、例えば、円筒容器(図2参照)であっても良いし、立方体形状(図3参照)あるいは六角柱形状(図示省略)などの角筒容器であってもよい。一般に、低レベル放射性物質などの廃棄物を収容する廃棄物容器1は、貯蔵施設や処分施設における作業性および貯蔵効率の観点から、立方体形状(コンテナ形状)を有することが好ましいとされる。また、容器本体2には、通常、複数の固形物収納容器Sが収容される。例えば、容器本体が円筒形状(図2参照)あるいは立方体形状(図3参照)を有する構成では、それぞれ4つの固形物収納容器Sが収容されている。蓋3は、容器本体2の開口部22を塞ぐ部材である。この実施例では、蓋3が容器本体2を密閉する外蓋を構成している。蓋3は、容器本体2に固形物収納容器Sが収容された後、容器本体2の開口部22の縁部に数十本のボルトを介して結合される。
押圧部材4は、容器本体2に収容された固形物収納容器Sを容器本体2の底部21方向に押圧する部材である(図1および図2参照)。保持構造5は、押圧部材4を蓋3に対して非接触状態にて保持する部材である。例えば、この実施例では、容器本体2が底部21および開口部22を有する筒状形状を有しており、その底部21にドラム缶である複数の固形物収納容器Sが軸方向を立てて収容されている。そして、押圧部材4が容器本体2の開口部22側から固形物収納容器Sの上面に付勢して、固形物収納容器Sを容器本体2の底部21方向に押圧している。これにより、固形物収納容器Sが容器本体2の底部21にしっかりと押し付けられている。また、保持構造5が容器本体2の底部21から開口部22に向かって伸びる支柱により構成されており、その先端部(開口部22側の端部)に押圧部材4がボルト締結されて固定されている。このとき、押圧部材4と蓋3とが非接触状態にあり、相互に干渉しないように配置されている。具体的には、押圧部材4と蓋3との間に隙間が設けられている。
この廃棄物容器1では、(1)容器本体2に収容された固形物収納容器Sを容器本体2の底部方向に押圧する押圧部材4が設けられるので、固形物収納容器Sが押圧部材4と容器本体2の底部21との間に挟み込まれて固定される。これにより、廃棄物容器1の搬送時にて振動、転倒及び落下等の事象が発生したときに、容器本体2内における固形物収納容器Sのバウンド(浮き上がり)が抑制される利点がある。また、(2)この押圧部材4が容器本体2内にて蓋3に対して非接触状態にあるので、固形物収納容器Sのバウンドによる衝撃が押圧部材を介して蓋に伝達される事態が防止される。これにより、廃棄物容器1の搬送時にて固形物収納容器のバウンドによる蓋への衝突により蓋が外れる、所定位置から蓋のズレが生じる及び蓋が変形する(密封性が損なわれる)事態が防止される利点がある。
[付加的事項]
なお、この廃棄物容器1では、保持構造5が容器本体2の底部21から容器本体2の高さ方向に向かって伸びる支柱により構成されることが好ましい(図1参照)。かかる構成では、支柱の先端部に押圧部材4が取り付けられ、この押圧部材4と容器本体2の底部21との間に固形物収納容器Sが挟み込まれて保持される。これにより、固形物収納容器Sがしっかりと保持されて、容器本体2内における固形物収納容器Sのバウンドが抑制される利点がある。
また、上記の構成では、保持構造5が容器本体2の底部の略中央に配置されることが好ましい(図1〜図3参照)。かかる構成では、押圧部材4が容器本体2の略中央部にて保持構造5に保持されるので、押圧部材4が複数の固形物収納容器Sに対して効率的に押圧力を付与できる。これにより、固形物収納容器Sの固定が適正に行われる利点がある。
例えば、この実施例では、容器本体2が円筒形状(図2参照)あるいは立方体形状(図3参照)を有しており、その底部21の中心(図心)位置から容器本体2の高さ方向(開口部22側)に向かって伸びる支柱状の保持構造5(センターポスト)が立設されている(図1参照)。また、容器本体2内には、この保持構造5を囲んで4つの固形物収納容器Sが配列されている。したがって、保持構造5は、容器本体2に収容された複数の固形物収納容器Sの空きスペースに配置されている。そして、保持構造5の先端部(容器本体2の開口部22側の端部)に単一の押圧部材4が配置されており、この押圧部材4がすべての固形物収納容器Sに対して押圧力を付与している。したがって、保持構造5が容器本体2の中央に配置されることにより、単一の押圧部材により複数の固形物収納容器Sが保持されている。これにより、部品点数が低減され、また、容器本体2内のスペースが効率的に活用されている。
また、上記の構成では、押圧部材4が容器本体2の底部21の略中央に配置された保持構造5にのみ保持されることが好ましい(図1〜図3参照)。かかる構成では、押圧部材が複数箇所にて保持される構成と比較して、固形物収納容器Sの収容時における押圧部材4の取り付け作業が簡素化される利点がある。特に、放射性廃棄物を含む固形物収納容器Sが収容される場合には、押圧部材4の取り付け作業がロボットによる遠隔作業により行われる。したがって、押圧部材4の設置作業が簡素化できることは、極めて好ましい。
例えば、この実施例では、容器本体2内に配列された4つの固形物収納容器Sに対して単一の押圧部材4のみが配置されている。また、この押圧部材4が容器本体2の中央に配置された保持構造5の先端部のみに対して単一のボルトにより締結されて固定されている。これにより、押圧部材4の取り付け工程が簡素化されている。なお、押圧部材4と保持構造5との固定構造は、上記のボルト締結構造に限らず、例えば、ネジ部を有する押圧部材4が保持構造5にねじ込まれて固定される構造が採用されても良い。かかる構成は、例えば、容器本体2および保持構造5が鋳造により一体成形される構成においても、容易に実現できる点で好ましい。
また、この廃棄物容器1では、押圧部材4または保持構造5のいずれか一方が相互の位置関係を規制する位置決めピンを有することが好ましい(図4参照)。これにより、押圧部材4の設置時にて、押圧部材4と保持構造5との位置決め作業が容易化される利点がある。特に、放射性廃棄物を含む固形物収納容器Sが収容される場合には、押圧部材4の取り付け作業がロボットによる遠隔作業により行われる。したがって、押圧部材4と保持構造5との位置決め作業を容易化できることは、極めて好ましい。
例えば、この実施例では、保持構造5の頂面に位置決めピン51が形成されており、押圧部材4の底面にこの位置決めピン51に対応する穴が設けられている(図4参照)。そして、押圧部材4の設置時にて、この位置決めピン51により押圧部材4と保持構造5との位置決めが行われ、その後に押圧部材4が保持構造5に対してボルト締結されて固定されている。
また、図1に示す実施例では、上記のように保持構造5が容器本体2の中央に配置された支柱により構成されている。しかし、これに限らず、保持構造5が容器本体2の内周面に形成された複数の取付部により構成されても良い(図5および図6参照)。かかる構成では、押圧部材4が容器本体2の内周面に形成された取付部に取り付けられ、この押圧部材4と容器本体2の底部21との間に固形物収納容器Sが挟み込まれて保持される。これにより、固形物収納容器Sがしっかりと保持されて、容器本体2内における固形物収納容器Sのバウンドが抑制される利点がある。
例えば、図5に示す実施例では、容器本体2が立方体形状を有しており、その内周面の四隅に馬蹄状の取付部(保持構造5)が形成されている。そして、クロスバー形状を有する押圧部材4の各端部が取付部に対してボルト結合されることにより、押圧部材4が固定されている。また、図6に示す実施例では、容器本体2が円筒形状を有しており、その内周面の四方に馬蹄状(あるいは扇状)の取付部(保持構造5)が形成されている。そして、クロスバー形状を有する押圧部材4の各端部が取付部の下方にスライドさせて押し込まれることにより、押圧部材4が固定されている。なお、図5および図6に示す実施例では、支柱状の保持構造5(図1参照)が設けられていない。また、馬蹄状の取付部は、容器本体2と共に鋳造により一体成形されても良いし、溶接により後付けされても良い。
また、図7および図8に示す実施例では、容器本体2の内周面に切り欠き状の取付部(保持構造5)が形成されている。また、支柱状の保持構造5が容器本体2の中央に配置されている。そして、押圧部材4の中央部が支柱状の保持構造5の頂部に当接し、この中央部を支点として押圧部材4が撓むことにより、押圧部材4の各端部が切り欠き状の取付部に挿入されて係止されている。これにより、押圧部材4が固定されている。
また、この廃棄物容器1では、容器本体2と保持構造5とが一体成形されることが好ましい(図1参照)。かかる構成では、容器本体2と保持構造5とが別体から成る構成を比較して、部品点数が低減される利点がある。例えば、この実施例では、容器本体2と保持構造5とが鋳造により一体成形されている。しかし、これに限らず、容器本体2と保持構造5とが別体で構成されても良い(図示省略)。例えば、保持構造5が容器本体2に対してボルト締結されて固定されても良い。あるいは、保持構造5が容器本体2に埋設、あるいは溶接により締結されても良い。
また、この廃棄物容器1では、押圧部材4がアーム形状を有することが好ましい(図1〜図3参照)。かかる構成では、押圧部材が円盤などの板状形状を有する構成(図示省略)と比較して、押圧部材4が軽量化される。これにより、押圧部材4の設置作業が容易化される利点がある。例えば、この実施例では、押圧部材4がステンレススチール製のクロスバーにより構成されている(図2および図3参照)。また、押圧部材4がその中心部から端部方向に向かうに連れて湾曲するアーム形状を有している。そして、押圧部材4がそのアーム形状の端部を固形物収納容器Sの上面に付勢させることにより、固形物収納容器Sを容器本体2の底部21方向に押圧している。また、この実施例では、4つの固形物収納容器Sが容器本体2に収容されており、押圧部材4がこれらの固形物収納容器Sの数に対応する4つのアーム部を有している(クロスバー構造)。
また、これに限らず、押圧部材4と固形物収納容器Sとの間に弾性部材6が挟み込まれて配置されても良い(図7参照)。または、押圧部材4が保持構造5に当接する部位42と固形物収納容器Sに当接する部位43に分割された構造でも良く、この分割構造の連結部に弾性部材6が配置されても良い(図12および図13参照)。なお、図12の構成では、押圧部材4の各部位42、43がピン44を介して連結されている。かかる構成では、弾性部材6の弾性力により、固形物収納容器Sが容器本体2の底部21方向に押し込まれる。これにより、固形物収納容器Sがしっかりと保持され、弾性部材6を有しない場合と比較し個々の固形物収納容器Sへの押圧力がより均一化されて、容器本体2内における固形物収納容器Sのバウンド(浮き上がり)が抑制される利点がある。例えば、図7に示す実施例では、押圧部材4と固形物収納容器Sとの間に皿バネ(弾性部材6)が挟み込まれている。これにより、固形物収納容器Sを容器本体2の底部21方向に押し込む力が補強されている。
また、この廃棄物容器1では、押圧部材4が以下の構成を有することが好ましい(図9〜図11参照)。すなわち、押圧部材4が少なくとも一対の棒状部材41、41をこれらの腹部にて交差させて成り、その交差位置にて棒状部材41、41の交差角度を調整可能な構造を有することが好ましい。かかる構成では、複数の固形物収納容器Sが容器本体2に収容されたときに(図2、図3、図5および図6参照)、各固形物収納容器Sの配置のズレに応じて棒状部材の交差角度を調整できる(図11参照)。これにより、押圧部材4が各固形物収納容器Sに対して適正に押圧力を付与できるので、容器本体2内における各固形物収納容器Sのバウンドが効果的に抑制される利点がある。
例えば、この実施例では、押圧部材4が一対の棒状部材41、41により構成されている(図9〜図11参照)。各棒状部材41、41は、その腹部に切り欠き部を有し、この切り欠き部にて相互に組み合わされている。また、各切り欠き部の縁がR面取り加工されており、押圧部材4の組み立て状態にて、各棒状部材41、41の交差角度が調整可能となっている。また、各切り欠き部には、ボルト挿入孔が開けられている。押圧部材4と保持構造5とは、このボルト挿入孔に挿入されたボルトを介して結合される。また、これにより、各棒状部材41、41の交差角度が固定される。
なお、この実施例では、上記のように、容器本体2に収容された4つの固形物収納容器Sに対応して、押圧部材4が一対の棒状部材41、41により構成されている(図2、図3、図5および図6参照)。しかし、これに限らず、押圧部材4が3つ以上の棒状部材41の組み合わせにより構成されても良い(図示省略)。また、容器本体2の内周面に切り欠き状の取付部(保持構造5)が形成されており、押圧部材4の端部がこの取付部に挿入されて係止されることにより押圧部材4が固定される構成(図7および図8参照)では、押圧部材4が容器本体2側の切り欠き部に合わせた端部形状を有することが好ましい(図9〜図11参照)。
以上のように、この発明にかかる廃棄物容器は、搬送時にて振動、転倒及び落下等の事象が発生したときに内部の固形物収納容器のバウンドを抑制できる点で有用である。
この発明の実施例にかかる廃棄物容器を示す断面図である。 図1に記載した廃棄物容器の押圧部材を示す説明図である。 図1に記載した廃棄物容器の変形例を示す説明図である。 図1に記載した廃棄物容器の変形例を示す説明図である。 図1に記載した廃棄物容器の変形例を示す説明図である。 図1に記載した廃棄物容器の変形例を示す説明図である。 図1に記載した廃棄物容器の変形例を示す説明図である。 図1に記載した廃棄物容器の変形例を示す説明図である。 図1に記載した廃棄物容器の変形例を示す説明図である。 図1に記載した廃棄物容器の変形例を示す説明図である。 図1に記載した廃棄物容器の変形例を示す説明図である。 図1に記載した廃棄物容器の変形例を示す説明図である。 図1に記載した廃棄物容器の変形例を示す説明図である。
符号の説明
1 廃棄物容器
2 容器本体
21 底部
22 開口部
3 蓋
4 押圧部材
41 棒状部材
5 保持構造
51 ピン
6 弾性部材
S 固形物収納容器

Claims (10)

  1. 廃棄物を含む固形物収納容器を収容する容器本体と、前記容器本体の開口部を塞ぐ蓋とを備える廃棄物容器であって、
    前記容器本体に収容された固形物収納容器を前記容器本体の底部方向に押圧する押圧部材と、前記押圧部材を前記蓋に対して非接触状態にて保持する保持構造とを備え
    前記保持構造が、前記容器本体の底部から前記容器本体の高さ方向に向かって伸びる支柱から成ると共に、前記容器本体の底部の略中央に配置され、
    前記押圧部材が、前記保持構造に対してボルトにより締結されて固定され、且つ、
    前記押圧部材または前記保持構造のいずれか一方が、相互の位置関係を規制する位置決めピンを有することを特徴とする廃棄物容器。
  2. 前記押圧部材が前記保持構造にのみ保持される請求項に記載の廃棄物容器。
  3. 前記保持構造が前記容器本体の内周面に形成された複数の取付部から成る請求項1または2に記載の廃棄物容器。
  4. 前記容器本体と前記保持構造とが一体成形される請求項1〜のいずれか一つに記載の廃棄物容器。
  5. 前記押圧部材がアーム形状を有する請求項1〜のいずれか一つに記載の廃棄物容器。
  6. 前記押圧部材と前記固形物収納容器との間に弾性部材が挟み込まれて配置される請求項1〜のいずれか一つに記載の廃棄物容器。
  7. 前記押圧部材が少なくとも一対の棒状部材を腹部にて交差させて成ると共に前記棒状部材の交差位置にて交差角度を調整可能な構造を有する請求項1〜のいずれか一つに記載の廃棄物容器。
  8. 廃棄物を含む固形物収納容器を収容する容器本体と、前記容器本体の開口部を塞ぐ蓋とを備える廃棄物容器であって、
    前記容器本体に収容された固形物収納容器を前記容器本体の底部方向に押圧する押圧部材と、前記押圧部材を前記蓋に対して非接触状態にて保持する保持構造とを備え、
    前記保持構造が、前記容器本体の底部から前記容器本体の高さ方向に向かって伸びる支柱から成ると共に、前記容器本体の底部の略中央に配置され、且つ、
    前記保持構造が、位置決めピンを有すると共に、前記押圧部材が、前記位置決めピンに対応する穴を有することを特徴とする廃棄物容器。
  9. 廃棄物を含む固形物収納容器を収容する容器本体と、前記容器本体の開口部を塞ぐ蓋とを備える廃棄物容器であって、
    前記容器本体に収容された固形物収納容器を前記容器本体の底部方向に押圧する押圧部材と、前記押圧部材を前記蓋に対して非接触状態にて保持する保持構造とを備え、
    前記保持構造が、前記容器本体の底部から前記容器本体の高さ方向に向かって伸びる支柱から成ると共に、前記容器本体の底部の略中央に配置され、且つ、
    前記容器本体が、内周面に取付部を有し、支柱状の前記保持構造5が、前記容器本体の中央に配置され、前記押圧部材が、中央部にて前記保持構造の頂部に当接すると共に中央部を支点として撓むことにより端部を前記容器本体の取付部に係止可能な構造を有することを特徴とする廃棄物容器。
  10. 廃棄物を含む固形物収納容器を収容する容器本体と、前記容器本体の開口部を塞ぐ蓋とを備える廃棄物容器であって、
    前記容器本体に収容された固形物収納容器を前記容器本体の底部方向に押圧する押圧部材と、前記押圧部材を前記蓋に対して非接触状態にて保持する保持構造と、前記押圧部材および前記固形物収納容器の間に挟み込まれる弾性部材とを備え、
    前記保持構造が、前記容器本体の底部から前記容器本体の高さ方向に向かって伸びる支柱から成ると共に、前記容器本体の底部の略中央に配置され、且つ、
    前記保持部材が、前記保持構造に当接する部位と前記固形物収納容器に当接する部位とに分割できる分割構造を有すると共に、前記弾性部材が、前記分割構造の連結部に挟み込まれて配置されることを特徴とする廃棄物容器。
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