JP5552288B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents
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Description
図9には、特許文献1等において提案されている軽負荷動作状態における動作効率の改善を図ったスイッチング電源装置の回路構成例が、また、図10には、主要部における波形図が、それぞれ示されており、以下、同図を参照しつつ、この従来回路について説明する。
まず、第2及び第3の比較器103,104にオフセット設定電源105,106により設定される比較用の電圧を、インダクタL1に流れる電流ILに換算した比較レベルで表したものを、それぞれILP、ILB(ILP>ILB)とする。
電流ILPは、電流ILのピーク電流であって、軽負荷モードの上限値であり、電流ILBは、電流ILの最低電流であって、軽負荷モードの下限値であり、例えば、「0」に設定される。
また、第3の比較器104においては、インダクタ電流ILが最低電流ILBを下回った場合に論理値Lowに相当するレベルの信号が出力されるものとなっている。
なお、図10(b)は、負荷がやや重い場合のインダクタ電流ILの変化と出力電圧Voutの変化を示すものであり、この場合、インダクタ電流ILが連続する点が軽負荷の場合と異なるが、この点を除けば、回路動作は基本的に上述の軽負荷の場合と同様である。
また、軽負荷モードから重負荷モードへの切換は、出力電圧Voutが所定時間以上、所望の電圧より低下した場合に行われるようになっている。
メインスイッチング素子とインダクタとが直列接続され、前記メインスイッチング素子の他端側に入力電圧が印加可能とされる一方、前記インダクタの他端とグランドとの間には平滑用コンデンサが接続され、前記メインスイッチング素子の動作制御を行う制御回路が設けられ、前記制御回路による前記メインスイッチング素子のオン・オフ制御により前記インダクタと平滑用コンデンサとの接続点に降圧出力電圧が得られるよう構成されてなるスイッチング電源装置であって、
前記メインスイッチング素子に流れる電流を検出するセンサ手段と、
前記センサ手段により検出された電流に比例した電流を生成し、当該生成された電流が所定の検出レベルを上回った際に所定の検出信号を出力する比例電流検出回路と、
前記比例電流検出回路の出力を、前記メインスイッチング素子のオン・オフにおける所定のタイミングでラッチするラッチ回路と、
前記ラッチ回路の出力信号と前記降圧出力電圧に基づいて、前記制御回路の動作状態の切り換えのための信号を前記制御回路へ出力する動作モード切替器と、
前記制御回路の出力信号を前記メインスイッチング素子の駆動に適する信号に変換して前記メインスイッチング素子の駆動を行うドライバ回路と、を具備し、
前記ラッチ回路は、前記制御回路の出力信号に同期して前記比例電流検出回路の出力をラッチするよう構成され、前記動作モード切替器の出力信号により前記制御回路の動作を制御せしめて、負荷電流の出力状態に応じて前記メインスイッチング素子のオン・オフが制御可能に構成されてなるものである。
また、上記本発明の目的を達成するため、本発明に係るスイッチング電源装置は、
メインスイッチング素子とインダクタとが直列接続され、前記メインスイッチング素子の他端側に入力電圧が印加可能とされる一方、前記インダクタの他端とグランドとの間には平滑用コンデンサが接続され、前記メインスイッチング素子とインダクタの相互の接続点とグランドとの間には、サブスイッチング素子が設けられると共に、前記メインスイッチング素子及び前記サブスイッチング素子の動作制御を行う制御回路と、前記制御回路の制御信号に基づいて前記メインスイッチング素子の駆動を行う第1のドライバ回路と、前記制御回路の制御信号に基づいて前記サブスイッチング素子の駆動を行う第2のドライバ回路が、それぞれ設けられ、前記制御回路による前記メインスイッチング素子及び前記サブスイッチング素子のオン・オフ制御により前記インダクタと平滑用コンデンサとの接続点に降圧出力電圧が得られるよう構成されてなるスイッチング電源装置であって、
前記メインスイッチング素子に流れる電流を検出するセンサ手段と、
前記センサ手段により検出された電流に比例した電流を生成し、当該生成された電流が所定の検出レベルを上回った際に所定の検出信号を出力する比例電流検出回路と、
前記比例電流検出回路の出力を、前記メインスイッチング素子のオン・オフにおける所定のタイミングでラッチするラッチ回路と、
前記ラッチ回路の出力信号と前記降圧出力電圧に基づいて、前記制御回路の動作状態の切り換えのための信号を前記制御回路へ出力する動作モード切替器と、を具備し、
前記ラッチ回路は、前記制御回路の出力信号に同期して前記比例電流検出回路の出力をラッチするよう構成され、
前記動作モード切替器の出力信号により前記制御回路の動作を制御せしめると共に、前記制御回路の出力信号及び前記ラッチ回路の出力信号により前記第2のドライバ回路の動作を制御せしめ、負荷電流の出力状態に応じて前記メインスイッチング素子及び前記サブスイッチング素子のオン・オフが制御可能に構成されると共に、前記第2のドライバ回路は、前記ラッチ回路の出力が軽負荷状態に対応する信号となった際に、前記サブスイッチング素子をオフとするよう構成されてなるものも好適である。
請求項2記載の発明においては、サブスイッチング素子を軽負荷時に制御可能としているため、電流不連続モードにおいて、出力段のインダクタに蓄積されたエネルギーを、降圧型のスイッチング電源装置の場合には、グランドに、昇圧型のスイッチング電源装置の場合には、入力電源へ放出する抑制動作制御が可能となり、効率低下を抑制することができるという効果を奏するものである。
請求項3記載の発明においては、センサ用抵抗器と第1の抵抗器により第1のメインスイッチング素子の電流に比例した比例電流を得るよう構成したことで、センサ用抵抗器と第1の抵抗器の抵抗値の比で比例電流の大きさが設定可能であり、従来に比して回路設計の自由度が高い。また、第2の抵抗器は、メインスイッチング素子に流れる電流が直接流れるものではなく、その比例電流が流れるため、従来と異なり、大きい抵抗値のものを用いることが可能であり、そのため、抵抗値のばらつきの影響が従来に比して確実に小さい。
さらに、第2の抵抗器における電圧降下は、従来と異なり、十分大きな電圧であるため、第1の比較器は、従来と異なり、入力オフセット電圧などに対して高精度の回路構成を必要とせず、通常のものを用いることができ、装置の低価格化を図ることができる。
またさらに、出力電圧を第2の誤差増幅器により検出して発振器を制御することにより、軽負荷時に所望の出力電圧より上昇した場合に、メインスイッチング素子が適宜動作せしめるよう構成されているため、従来と異なり、軽負荷のさらなる効率化を図ることができる。
請求項4記載の発明においては、第2の誤差増幅器の電圧を第3の比較器において第3の基準電圧と比較することで、実質的にメインスイッチング素子のオンデューティの検出が行われ、それに応じて発振器が制御されるため、軽負荷時の出力電圧の制御性が、請求項3記載の発明に比して、さらに良好となる。
請求項5記載の発明においては、請求項2記載の発明及び請求項3記載の発明同様の効果を奏すると共に、軽負荷時におけるさらなる効率向上を図ることができる。
請求項6記載の発明においては、請求項2記載の発明及び請求項4記載の発明同様の効果を奏すると共に、軽負荷におけるさらなる効率向上と出力電圧の制御性を向上することができる。
請求項7記載の発明においては、比例電流の検出に検出回路用第1及び第2のトランジスタを用いた構成であるため、半導体集積回路における抵抗素子の領域を不要とし、チップレアウトの縮小が可能となるという効果を奏する。
なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
最初に、本発明の実施の形態におけるスイッチング電源装置の第1の基本構成例について、図1を参照しつつ説明する。
図1に示されたスイッチング電源装置は、メインスイッチング素子としての第1のパワートランジスタ(図1においては「MP」と表記)41と、インダクタ(図1においては「L1」と表記)42と、整流用ダイオード(図1においては「D1」と表記)43と、制御部101とに大別されて構成されたいわゆる降圧型のスイッチング電源装置である。
インダクタ42の他端は、負荷16に接続されるようになっていると共に、グランドとの間には、平滑用コンデンサ(図1においては「Co」と表記)44と、直列接続された第1及び第2の帰還用抵抗器(図1においては、それぞれ「RB1」、「RB2」と表記)45,46が接続されている。
また、第1のパワートランジスタ41のゲートは、制御部101を構成するPチャンネルドライバ回路(図1においては「P−DRV」と表記)4の出力段に接続されている。
最初に、センサ手段としてのセンサ6は、第1のパワートランジスタ41に流れる電流、すなわち、PチャンネルパワーMOSトランジスタのソースに流れる電流を間接的に検出するもので、その検出信号は、比例電流検出回路1の入力段に入力されるようになっている。
ラッチ回路2は、制御回路3の出力信号に同期して比例電流検出回路1の出力の論理値Lowから論理値Highの変化をラッチするよう構成されてなり、その出力は、動作モード切替器30に入力されるようになっている。
制御回路3は、動作モード切替器30からの制御信号と共に、第1及び第2の帰還用抵抗器45,46の相互の接続点に得られる帰還用電圧が入力されると共に、これら入力に基づいて、第1のパワートランジスタ41のオン・オフ制御のため信号を出力するよう構成されたものとなっている。
制御回路3の出力は、Pチャンネルドライバ回路4において第1のパワートランジスタ41の駆動に適する信号に変換されて第1のパワートランジスタ41のゲートに印加されるようになっている。
まず、図3の期間T1において、第1のパワートランジスタ41の電流、すなわち、PチャンネルパワーMOSトランジスタの電流、換言すれば、インダクタ42を流れる電流が通常である場合、第1のパワートランジスタ41に流れる電流は、第1のパワートランジスタ41がオン状態となった後、若干の時間経過の後に所定の電流検出基準を超えることとなる。
ラッチ回路2においては、制御回路3からPチャンネルドライバ回路4を介して第1のパワートランジスタ41のゲートへ印加される制御信号(以下「PchパワーMOS制御信号」と称する)の立ち上がりで比例電流検出回路1の出力をラッチするが、期間T1より以前の回路動作状態が通常の状態であるとすると、出力は論理値Highに相当するレベルとなっており、上述のようにラッチが行われても出力は論理値Highに相当するレベルのままで変化はない。
そして、ラッチ回路2において、PchパワーMOS制御信号の立ち上がりで比例電流検出回路1の出力がラッチされると、ラッチ回路2の出力は、論理値Highから論理値Lowに相当するレベルに変化する(図3(A)及び図3(D)参照)。
このラッチ回路2における出力の論理値Lowに相当するレベル変化によって、動作モード切替器30により制御回路3の動作は、軽負荷動作時の状態とされることとなる。
そして、PchパワーMOS制御信号の立ち上がりで比例電流検出回路1の出力がラッチ回路2によりラッチされると、ラッチ回路2の出力は、論理値Lowから論理値Highに相当するレベルに変化し(図3(D)参照)、その結果、制御回路3による第1のパワートランジスタ41のオン・オフ制御は、軽負荷動作状態から通常動作となる。
まず、通常、第1のパワートランジスタ41の電流を検出する場合において、例えば、その電流全部、又は、一部を検出用抵抗器(図示せず)に流して検出するような構成を採る際、第1のパワートランジスタ41に大電流が生じても検出用抵抗器の電圧降下を小さくして回路の動作効率に影響を与えないようにするため、検出用抵抗器を小さなものとする必要がある。ここで、電圧降下をΔV、検出用抵抗器の抵抗値をr、第1のパワートランジスタ41の出力電流をIpoとすると、電圧降下ΔVは、ΔV=r×Ipo(式1)となることは周知の通りである。
しかしながら、本発明の実施の形態においては、比例電流検出回路においてIpoに比例した電流を発生させて、その電流検出を行うよう構成されているため、微小電圧を高精度で検出する比較器などが不要となり、通常の回路構成で実現できることとなる。特に、半導体集積回路化した場合に、半導体集積回路では、常に素子ばらつきが発生しており、そのため、比較器の高精度化のための高度な回路技術が必要となるが、上述した第1の基本構成例では、そのよう高度の回路技術を要することなく実現が可能となる。
なお、図1に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明することとする。
この第2の基本構成例は、図1に示された基本構成例における整流用ダイオード43と並列に、サブスイッチング素子としての第2のパワートランジスタ(図2においては「MN」と表記)51を設け、同期整流方式の構成とした点が、図1における構成例と異なるものである。
また、第2のパワートランジスタ51のゲートは、第2のパワートランジスタ51と共に設けられたNチャンネルドライバ回路(図2においては「N−DRV」と表記)5の出力段に接続されている。
上述の第2の基本構成例においては、第2のパワートランジスタ51を軽負荷時にオフ制御可能としているため、電流不連続モードにおいて、インダクタ42に蓄積されたエネルギーを、降圧型のスイッチング電源装置の場合には、グランドに、昇圧型のスイッチング電源装置の場合には、入力電源へ放出する動作制御が行えるため、効率低下の抑圧がなされるものとなっている。
なお、図1に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。
まず、この具体回路構成例において、センサ6は、センサ用PチャンネルMOSトランジスタ(図4においては「MPS」と表記)52と、センサ用抵抗器(図4においては「RS」と表記)53とを具備して構成されたものとなっている。すなわち、センサ用抵抗器53の一端は、電源15に接続される一方、他端は、センサ用PチャンネルMOSトランジスタ52のソースに接続されると共に、この接続点は、次述する比例電流検出回路1に設けられた第1の誤差増幅器(図4においては「AMP1」と表記)21の非反転入力端子に接続されたものとなっている。
すなわち、第1の比較器22の非反転入力端子には、検出回路用第1のPチャンネルMOSトランジスタ54のソースと第2の抵抗器57の相互の接続点が接続される一方、反転入力端子には、第1の基準電源58の正極が接続されて、基準電圧VREF1が印加されるようになっている。
具体的には、第3の比較器32の非反転入力端子には、後述する制御回路3に設けられた第2の基準電源59の第2の基準電圧VREF2が印加されるようになっている一方、反転入力端子は、後述する制御回路3に設けられた第2の誤差増幅器(図4においては「AMP2」と表記)24の反転入力端子と相互に接続されると共に、第1及び第2の帰還用抵抗器45,46の相互の接続点と接続されている。
そして、2入力OR素子33の出力は、次述する制御回路3に設けられた発振回路26に入力され動作制御に供されるようになっている。
具体的には、まず、第2の誤差増幅器24の非反転入力端子には、第2の基準電源59の第2の基準電圧VREF2が印加されるようになっている。また、第2の誤差増幅器24の反転入力端子と出力端子との間には、反転入力端子側から位相補償のための第3の抵抗器(図4においては「R3」と表記)61と第1のコンデンサ(図4においては「C1」と表記)62とが直列接続されて設けられている。
そして、第2の誤差増幅器24の出力端子は、第2の比較器25の反転入力端子に接続されている。
発振器26は、三角波を生成、出力するよう構成されてなるもので、後述すように、その発振動作は、動作モード切替器30の出力によって制御されるよう構成されたものとなっている。
第1のパワートランジスタ41に流れる電流の検出は、センサ用PチャンネルMOSトランジスタ52とセンサ用抵抗器53の直列接続された部分で行われ、センサ用PチャンネルMOSトランジスタ52のドレイン電流は、第1のパワートランジスタ41のドレイン電流に比例し、その電流は、センサ用抵抗器53により電圧に変換されるようになっている。
結局、第1のパワートランジスタ41のドレイン電流に応じた電圧が第1の比較器22の非反転入力端子に現れて、第1の比較器22の反転入力端子に印加された第1の基準電圧VREF1と比較されることで、第1のパワートランジスタ41のドレイン電流、すなわち、換言すれば、インダクタ42に流れる電流が検出されることとなる。
すると、制御回路3の出力が、第1のパワートランジスタ41をオンからオフに切り換えるタイミング、すなわち、論理値Lowから論理値Highに相当するレベルに変化する立ち上がりエッジで、D型フリップフロップ23において、第1の比較器22の出力の論理値Highがラッチされ、そのQ出力端子には、論理値Highに相当するレベルの信号が出力され、動作モード切替器30の2入力OR素子33の一方の入力端子へ印加されることとなる。
発振器26は、動作モード切替器30から論理値Highに相当するレベルの信号が出力されている場合に、発振動作状態となるよう構成されており、第2の比較器25へ三角波信号を供給することとなる。
すると、制御回路3の出力が、第1のパワートランジスタ41をオンからオフに切り換えるタイミング、すなわち、論理値Lowから論理値Highに相当するレベルに変化する立ち上がりエッジで、D型フリップフロップ23において、第1の比較器22の出力の論理値Lowがラッチされ、そのQ出力端子には、論理値Lowに相当するレベルの信号が出力され、動作モード切替器30の2入力OR素子33の一方の入力端子へ印加されることとなる。
そのため、先に説明したように発振器26は、発振動作状態となり、第2の比較器25へ三角波信号が供給され、第2の比較器25によりPWM信号が生成されることとなる。
さらに、第2の抵抗器57における電圧降下は、先に説明した式1におけるΔVのような微小電圧に比して、十分大きな電圧であるため、第1の比較器58は、従来と異なり、入力オフセット電圧などに対して高精度の回路構成を必要としない、通常のものを用いることができるものとなっている。
なお、図1、図4に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。
この回路構成例は、動作モード切替器30の構成が、図4に示された構成例と次述するように異なるものである。
すなわち、第3の比較器32の非反転入力端子には、制御回路3に設けられた第2の誤差増幅器24の出力が印加されるようになっている一方、反転入力端子には、第3の基準電源60による第3の基準電圧VREF3 が印加されるようになっている。
なお、2入力OR素子33の接続は、図4に示された回路構成例と同一であるので、ここでの再度の説明は省略する。
通常動作状態においては、図4に示された回路構成例における動作と基本的に同一である。
軽負荷動作状態においては、スイッチング電源動作が電流不連続モードに入って所望の出力電圧VOになるように第1のパワートランジスタ41のオンデューティ、すなわち、PWM信号の一周期における第1のパワートランジスタ41がオンとされる時間の割合は、負荷電流に応じて変化することとなる。この際、第2の誤差増幅器24の出力電圧は、負荷電流に対して適正なオンデューティになるように変化し、負荷電流が小さくなると出力電圧VOは上昇する方向となるので、第2の誤差増幅器24の出力電圧は下がる方向となる。
なお、図2、図4に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。
この回路構成例は、図4に示された回路構成を基本とし、これに、図2に示された第2のパワートランジスタ51と、そのドライブのためのNチャンネルドライバ回路5が付加された構成を有してなるものである。
このNチャンネルドライバ回路5は、制御回路3のロジック回路27から第2のパワートランジタ51のオン・オフのために入力される制御信号が入力されると共に、ラッチ回路2のD型フリップフロップ23のQ出力信号が動作制御のために入力されるようになっている。
この回路構成例における回路動作は、通常動作状態については、図4に示された回路構成例における動作と基本的に同一であるので、ここでの再度の詳細な説明は省略し、異なる点について以下に説明する。
軽負荷動作状態においては、ラッチ回路2の出力は、論理値Lowに相当するレベルであり、そのため、Nチャンネルドライバ回路5は非動作状態となり、その出力は論理値Lowに相当するレベルとなり、第2のパワートランジスタ51はオフ状態とされる。
かかる状態にあっては、図4に示された回路構成例同様、出力電圧VOに応じて、発振器26が動作状態、非動作状態とされることとなる。
上述の具体回路構成例においては、図2に示された第2の基本回路構成例に比して、軽負荷におけるさらなる効率向上が図られるものとなっている。
なお、図2、図5、図6に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。
この回路構成例は、図5に示された回路構成例を基本とし、これに、図6に示された回路構成例同様、第2のパワートランジスタ51と、そのドライブのためのNチャンネルドライバ回路5が付加された構成を有してなるものである。
なお、具体的な接続は、図6に示された回路構成例で述べた通りであるので、ここでの再度の詳細な説明は省略する。
上述の具体回路構成例においては、図2に示された第2の基本構成例に比して、軽負荷におけるさらなる効率向上と出力電圧の制御性が向上したものとなっている。
なお、図1、図4に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。
この回路構成例は、第1のパワートランジスタ41自体が、図4におけるセンサ6を兼ねるようにしたものである。
一方、比例電流検出回路1においては、図4に示された第1の抵抗器56に代えて、検出回路用第2のPチャンネルMOSトランジスタ(図8においては「MP2」と表記)55が設けられており、そのソース及びサブストレートは、電源15に接続され、また、ドレインは、第1の誤差増幅器21の反転入力端子及び検出回路用第1のPチャンネルMOSトランジスタ54のドレインに接続されたものとなっている。
そして、検出回路用第2のPチャンネルMOSトランジスタ55のゲートは、第1のパワートランジスタ41のゲートに接続されている。
第1のパワートランジスタ41にドレイン電流が流れると、その内部オン抵抗rp1により電圧降下が生ずる。この電圧降下がドレイン電圧として比例電流検出回路1の第1の誤差増幅器21の非反転入力端子に入力される一方、第1の誤差増幅器21の反転入力端子には、検出回路用第2のPチャンネルMOSトランジスタ55の内部オン抵抗rp2により生ずるドレイン電圧が印加されることとなる。
なお、上述のようにして第1のパワートランジスタ41からの電流が検出された後の比例電流検出回路1における動作を含め、この回路構成例における回路動作は、図4に示された回路構成例における回路動作と基本的に同一であるので、ここでの再度の詳細な説明は省略することとする。
かかる具体回路構成例においては、比例電流の検出に検出回路用第1及び第2のPチャンネルMOSトランジスタ54,55を用いた構成であるため、半導体集積回路における抵抗素子の領域を不要とし、チップレアウトが縮小されたものとなる。
2…ラッチ回路
3…制御回路
4…Pチャンネルドライバ回路
5…Nチャンネルドライバ回路
6…センサ
Claims (7)
- メインスイッチング素子とインダクタとが直列接続され、前記メインスイッチング素子の他端側に入力電圧が印加可能とされる一方、前記インダクタの他端とグランドとの間には平滑用コンデンサが接続され、前記メインスイッチング素子の動作制御を行う制御回路が設けられ、前記制御回路による前記メインスイッチング素子のオン・オフ制御により前記インダクタと平滑用コンデンサとの接続点に降圧出力電圧が得られるよう構成されてなるスイッチング電源装置であって、
前記メインスイッチング素子に流れる電流を検出するセンサ手段と、
前記センサ手段により検出された電流に比例した電流を生成し、当該生成された電流が所定の検出レベルを上回った際に所定の検出信号を出力する比例電流検出回路と、
前記比例電流検出回路の出力を、前記メインスイッチング素子のオン・オフにおける所定のタイミングでラッチするラッチ回路と、
前記ラッチ回路の出力信号と前記降圧出力電圧に基づいて、前記制御回路の動作状態の切り換えのための信号を前記制御回路へ出力する動作モード切替器と、
前記制御回路の出力信号を前記メインスイッチング素子の駆動に適する信号に変換して前記メインスイッチング素子の駆動を行うドライバ回路と、を具備し、
前記ラッチ回路は、前記制御回路の出力信号に同期して前記比例電流検出回路の出力をラッチするよう構成され、前記動作モード切替器の出力信号により前記制御回路の動作を制御せしめて、負荷電流の出力状態に応じて前記メインスイッチング素子のオン・オフが制御可能に構成されてなることを特徴とするスイッチング電源装置。 - メインスイッチング素子とインダクタとが直列接続され、前記メインスイッチング素子の他端側に入力電圧が印加可能とされる一方、前記インダクタの他端とグランドとの間には平滑用コンデンサが接続され、前記メインスイッチング素子とインダクタの相互の接続点とグランドとの間には、サブスイッチング素子が設けられると共に、前記メインスイッチング素子及び前記サブスイッチング素子の動作制御を行う制御回路と、前記制御回路の制御信号に基づいて前記メインスイッチング素子の駆動を行う第1のドライバ回路と、前記制御回路の制御信号に基づいて前記サブスイッチング素子の駆動を行う第2のドライバ回路が、それぞれ設けられ、前記制御回路による前記メインスイッチング素子及び前記サブスイッチング素子のオン・オフ制御により前記インダクタと平滑用コンデンサとの接続点に降圧出力電圧が得られるよう構成されてなるスイッチング電源装置であって、
前記メインスイッチング素子に流れる電流を検出するセンサ手段と、
前記センサ手段により検出された電流に比例した電流を生成し、当該生成された電流が所定の検出レベルを上回った際に所定の検出信号を出力する比例電流検出回路と、
前記比例電流検出回路の出力を、前記メインスイッチング素子のオン・オフにおける所定のタイミングでラッチするラッチ回路と、
前記ラッチ回路の出力信号と前記降圧出力電圧に基づいて、前記制御回路の動作状態の切り換えのための信号を前記制御回路へ出力する動作モード切替器と、を具備し、
前記ラッチ回路は、前記制御回路の出力信号に同期して前記比例電流検出回路の出力をラッチするよう構成され、
前記動作モード切替器の出力信号により前記制御回路の動作を制御せしめると共に、前記制御回路の出力信号及び前記ラッチ回路の出力信号により前記第2のドライバ回路の動作を制御せしめ、負荷電流の出力状態に応じて前記メインスイッチング素子及び前記サブスイッチング素子のオン・オフが制御可能に構成されると共に、前記第2のドライバ回路は、前記ラッチ回路の出力が軽負荷状態に対応する信号となった際に、前記サブスイッチング素子をオフとするよう構成されてなることを特徴とするスイッチング電源装置。 - 前記センサ手段は、センサ用抵抗器とセンサ用トランジスタとが直列接続されると共に、前記メインスイッチング素子に並列接続され、前記センサ用トランジスタは、前記メインスイッチング素子と共に前記制御回路によりオン・オフ制御されるよう設けられ、
前記比例電流検出回路は、前記センサ用抵抗器と前記センサ用トランジスタの相互の接続点が非反転入力端子に接続された第1の誤差増幅器が設けられる一方、
第1の抵抗器と検出回路用トランジスタと第2の抵抗器が電源とグランドとの間に直列接続されて設けられ、前記第1の抵抗器と前記検出回路用トランジスタの相互の接続点は、前記第1の誤差増幅器の反転入力端子に接続され、前記検出回路用トランジスタは、前記第1の誤差増幅器の出力により駆動されるよう設けられ、
前記検出回路用トランジスタと前記第2の抵抗器の相互の接続点が非反転入力端子に接続された第1の比較器が設けられ、当該第1の比較器の反転入力端子には、第1の基準電圧が印加されてなり、
前記ラッチ回路は、D型フリップフロップを用いてなり、そのD入力端子には、前記第1の比較器の出力端子が接続され、クロック入力端子には、前記制御回路の出力信号が印加されてなり、
前記制御回路は、三角波信号を生成、出力する発振器と、第2の基準電圧と出力電圧に応じた帰還電圧との差に応じた信号を出力する第2の誤差増幅器と、前記第2の誤差増幅器の出力と前記発振器の出力とを比較し、その比較結果に応じたPWM制御信号を出力する第2の比較器と、当該第2の比較器の出力に応じたメインスイッチング素子への制御信号を出力するロジック回路とを有してなり、
前記動作モード切替器は、第3の比較器と2入力OR素子とを有し、前記第3の比較器の非反転入力端子には、前記第2の基準電圧が、反転入力端子には、前記帰還電圧が、それぞれ印加される一方、前記2入力OR素子の一方の入力端子には、前記第3の比較器の出力が、他方の入力端子には、前記D型フリップフロップのQ出力信号が、それぞれ印加されると共に、前記2入力OR素子の出力は、前記発振器の動作、非動作の制御に供されるよう構成されてなることを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。 - 前記センサ手段は、センサ用抵抗器とセンサ用トランジスタとが直列接続されると共に、前記メインスイッチング素子に並列接続され、前記センサ用トランジスタは、前記メインスイッチング素子と共に前記制御回路によりオン・オフ制御されるよう設けられ、
前記比例電流検出回路は、前記センサ用抵抗器と前記センサ用トランジスタの相互の接続点が非反転入力端子に接続された第1の誤差増幅器が設けられる一方、
第1の抵抗器と検出回路用トランジスタと第2の抵抗器が電源とグランドとの間に直列接続されて設けられ、前記第1の抵抗器と前記検出回路用トランジスタの相互の接続点は、前記第1の誤差増幅器の反転入力端子に接続され、前記検出回路用トランジスタは、前記第1の誤差増幅器の出力により駆動されるよう設けられ、
前記検出回路用トランジスタと前記第2の抵抗器の相互の接続点が非反転入力端子に接続された第1の比較器が設けられ、当該第1の比較器の反転入力端子には、第1の基準電圧が印加されてなり、
前記ラッチ回路は、D型フリップフロップを用いてなり、そのD入力端子には、前記第1の比較器の出力端子が接続され、クロック入力端子には、前記制御回路の出力信号が印加されてなり、
前記制御回路は、三角波信号を生成、出力する発振器と、第2の基準電圧と出力電圧に応じた帰還電圧との差に応じた信号を出力する第2の誤差増幅器と、前記第2の誤差増幅器の出力と前記発振器の出力とを比較し、その比較結果に応じたPWM制御信号を出力する第2の比較器と、当該第2の比較器の出力に応じたメインスイッチング素子への制御信号を出力するロジック回路とを有してなり、
前記動作モード切替器は、第3の比較器と2入力OR素子とを有し、前記第3の比較器の非反転入力端子には、前記第2の誤差増幅器の出力信号が、反転入力端子には、第3の基準電圧が、それぞれ印加される一方、前記2入力OR素子の一方の入力端子には、前記第3の比較器の出力が、他方の入力端子には、前記D型フリップフロップのQ出力信号が、それぞれ印加されると共に、前記2入力OR素子の出力は、前記発振器の動作、非動作の制御に供されるよう構成されてなることを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。 - 前記センサ手段は、センサ用抵抗器とセンサ用トランジスタとが直列接続されると共に、前記メインスイッチング素子に並列接続され、前記センサ用トランジスタは、前記メインスイッチング素子と共に前記制御回路によりオン・オフ制御されるよう設けられ、
前記比例電流検出回路は、前記センサ用抵抗器と前記センサ用トランジスタの相互の接続点が非反転入力端子に接続された第1の誤差増幅器が設けられる一方、
第1の抵抗器と検出回路用トランジスタと第2の抵抗器が電源とグランドとの間に直列接続されて設けられ、前記第1の抵抗器と前記検出回路用トランジスタの相互の接続点は、前記第1の誤差増幅器の反転入力端子に接続され、前記検出回路用トランジスタは、前記第1の誤差増幅器の出力により駆動されるよう設けられ、
前記検出回路用トランジスタと前記第2の抵抗器の相互の接続点が非反転入力端子に接続された第1の比較器が設けられ、当該第1の比較器の反転入力端子には、第1の基準電圧が印加されてなり、
前記ラッチ回路は、D型フリップフロップを用いてなり、そのD入力端子には、前記第1の比較器の出力端子が接続され、クロック入力端子には、前記制御回路の出力信号が印加されてなり、
前記制御回路は、三角波信号を生成、出力する発振器と、第2の基準電圧と出力電圧に応じた帰還電圧との差に応じた信号を出力する第2の誤差増幅器と、前記第2の誤差増幅器の出力と前記発振器の出力とを比較し、その比較結果に応じたPWM制御信号を出力する第2の比較器と、当該第2の比較器の出力に応じたメインスイッチング素子及び前記サブスイッチング素子への制御信号を出力するロジック回路とを有してなり、
前記動作モード切替器は、第3の比較器と2入力OR素子とを有し、前記第3の比較器の非反転入力端子には、前記第2の基準電圧が、反転入力端子には、前記帰還電圧が、それぞれ印加される一方、前記2入力OR素子の一方の入力端子には、前記第3の比較器の出力が、他方の入力端子には、前記D型フリップフロップのQ出力信号が、それぞれ印加されると共に、前記2入力OR素子の出力は、前記発振器の動作、非動作の制御に供され、前記D型フリップフロップのQ出力信号が、前記第2のドライバ回路に印加されるよう構成されてなることを特徴とする請求項2記載のスイッチング電源装置。 - 前記センサ手段は、センサ用抵抗器とセンサ用トランジスタとが直列接続されると共に、前記メインスイッチング素子に並列接続され、前記センサ用トランジスタは、前記メインスイッチング素子と共に前記制御回路によりオン・オフ制御されるよう設けられ、
前記比例電流検出回路は、前記センサ用抵抗器と前記センサ用トランジスタの相互の接続点が非反転入力端子に接続された第1の誤差増幅器が設けられる一方、
第1の抵抗器と検出回路用トランジスタと第2の抵抗器が電源とグランドとの間に直列接続されて設けられ、前記第1の抵抗器と前記検出回路用トランジスタの相互の接続点は、前記第1の誤差増幅器の反転入力端子に接続され、前記検出回路用トランジスタは、前記第1の誤差増幅器の出力により駆動されるよう設けられ、
前記検出回路用トランジスタと前記第2の抵抗器の相互の接続点が非反転入力端子に接続された第1の比較器が設けられ、当該第1の比較器の反転入力端子には、第1の基準電圧が印加されてなり、
前記ラッチ回路は、D型フリップフロップを用いてなり、そのD入力端子には、前記第1の比較器の出力端子が接続され、クロック入力端子には、前記制御回路の出力信号が印加されてなり、
前記制御回路は、三角波信号を生成、出力する発振器と、第2の基準電圧と出力電圧に応じた帰還電圧との差に応じた信号を出力する第2の誤差増幅器と、前記第2の誤差増幅器の出力と前記発振器の出力とを比較し、その比較結果に応じたPWM制御信号を出力する第2の比較器と、当該第2の比較器の出力に応じたメインスイッチング素子及び前記サブスイッチング素子への制御信号を出力するロジック回路とを有してなり、
前記動作モード切替器は、第3の比較器と2入力OR素子とを有し、前記第3の比較器の非反転入力端子には、前記第2の誤差増幅器の出力信号が、反転入力端子には、第3の基準電圧が、それぞれ印加される一方、前記2入力OR素子の一方の入力端子には、前記第3の比較器の出力が、他方の入力端子には、前記D型フリップフロップのQ出力信号が、それぞれ印加されると共に、前記2入力OR素子の出力は、前記発振器の動作、非動作の制御に供され、前記D型フリップフロップのQ出力信号が、前記第2のドライバ回路に印加されるよう構成されてなることを特徴とする請求項2記載のスイッチング電源装置。 - 前記センサ手段に代えて、前記メインスイッチング素子と前記インダクタの相互の接続点における電圧を前記比例電流検出回路の入力とし、
前記比例電流検出回路は、検出回路用第2のトランジスタと検出回路用第1のトランジスタと第2の抵抗器が電源とグランドとの間に直列接続されて設けられると共に、非反転入力端子が前記メインスイッチング素子と前記インダクタの相互の接続点に、反転入力端子が前記検出回路用第2のトランジスタと検出回路用第1のトランジスタの相互の接続点に、それぞれ接続された第1の誤差増幅器が設けられ、当該第1の誤差増幅器により前記検出回路用第1のトランジスタが駆動される一方、
前記検出回路用第1のトランジスタと前記第2の抵抗器の相互の接続点が非反転入力端子に接続された第1の比較器が設けられ、当該第1の比較器の反転入力端子には、第1の基準電圧が印加されてなり、前記第1の比較器の出力信号を前記ラッチ回路へ出力可能に構成されてなることを特徴とする請求項1乃至請求項6いずれか記載のスイッチング電源装置。
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