JP5549294B2 - 自動販売機 - Google Patents

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Description

本発明は、庫内に収納された商品の品質保持期限を表示可能とした自動販売機の改良に関する。
従来、販売待機中に所望の商品選択ボタンを選択すると、選択された商品の製造日あるいは品質保持期限を自動販売機前面に備えた表示器に表示するようにした自動販売機が知られている(特許文献1)。
一方、近年、非接触式記録媒体として電子マネーを搭載する非接触ICカードあるいは携帯電話を用いて、商品を購入できるようにした自動販売機が普及してきており、このような電子マネーを使用可能な自動販売機においては、販売待機中に先に商品選択ボタンを選択すると、表示器に選択された商品の販売価格を表示し、その後、非接触ICカードあるいは携帯電話を自動販売機にかざして決済することにより、商品を購入できる方式が知られている(特許文献2)。
実開平2−111872号公報 特開2004−110671号公報
ところで、上記特許文献2に記載の電子マネーを使用可能な自動販売機においては、商品選択ボタンを先に選択するという商品先選択にて商品を購入できるようにしているため、商品先選択を行った場合、選択された商品の製造日あるいは品質保持期限を表示できないという課題があった。
そこで、本発明は、前記課題に鑑み、商品先選択が可能な自動販売機において、販売待機中に商品先選択が行われても、選択された商品の品質保持期限を表示できるようにした自動販売機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、販売可能ランプを備えた商品を選択するための商品選択手段と、選択された商品を搬出するための商品搬出手段と、自動販売機全体を制御する自販機主制御部と、自販機主制御部と通信を行うとともに、電子マネーとの処理を行う決済制御部と、前面に表示器とを備え、該商品選択手段にて商品を先に選択して、その後、貨幣あるいは電子マネーに基づき商品の購入を可能とした自動販売機において、販売待機中に先に商品選択手段による選択であると判別したときには、選択された商品選択ボタンの販売可能ランプを点滅するとともに、前記表示器に選択された商品の品質保持期限と販売価格とを交互に所定時間表示し、この所定時間内に、貨幣の投入あるいは電子マネーがかざされると、選択された商品選択ボタンの販売可能ランプを点灯に切り替えるとともに、選択された商品を搬出することを特徴とする。
本発明は、販売待機中に、商品先選択の操作が行われると、自動販売機前面に備えている表示器にて品質保持期限と販売価格との交互に表示することにより、利用者は、特別な操作をしなくても購入操作の途中で商品の品質保持期限を確認できるため、安心して商品の購入を行えるという効果が得られる。
本発明の一実施の形態を示す自動販売機の概略正面図である。 本発明の一実施の形態を示す構成ブロック図である。 本発明の一実施の形態を示す表示処理のフローチャート図である。
本発明の実施例について、図1ないし図3を用いて説明する。
以下に添付図面を参照しながら、本発明に係る自動販売機の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態における自動販売機の正面図であり、缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の商品を販売する自動販売機1は、前面が開口した直方状の断熱筐体として形成したものである。この自動販売機1の内部には、図示しないが、複数のコラムが左右、前後に並設してある。各コラムには、同一種類の商品が上下方向に沿って収納してある。コラムの下方部には、商品搬出装置が設けてある。商品搬出装置は、搬出指令が与えられた場合に、対応するコラムに収納された商品群のうち最下段にあるものを一つずつ搬出するものである。搬出された商品は、商品シュータを転動した後に、後述する商品取出口9に搬出される。
前記自動販売機1には、本体キャビネットの一側縁部に外扉2が設けてあり、外扉2は本体キャビネットの前面開口を開閉するものである。
外扉2は、その前面側に、商品見本展示室3、硬貨投入口4、紙幣挿入口5、デジタル表示器6、返却レバー7、硬貨返却口8、商品取出口9、商品選択ボタン10の他、決済処理装置11が設けてある。
決済処理装置11は、前面にアンテナ部12、電子マネー選択部13、表示部14を備えている。
アンテナ部12は、利用者が所定のアクセス領域(通信可能領域)に電子マネー決済サービス情報が記録されたICカード等の非接触記録媒体をかざすことで、決済が可能になるものである。
電子マネー選択部13は、適用対象となる電子マネー決済サービス毎に設けられ、利用者が決済するマネーブランド選択を行うものである。
表示部14は、電子マネー決済サービス情報が記録されたICカード等の非接触記録媒体の利用による利用者応答等を表示するものである。
商品見本展示室3は、透明なパネルで構成されており、内部に商品見本3aが設けてある。
硬貨投入口4は、利用者が硬貨を投入するための開口である。この硬貨投入口4を通じて投入された硬貨は、硬貨識別装置21(図2参照)においてその金種が識別され、その後、図示しない硬貨回収箱に収容されることになる。
紙幣挿入口5は、利用者が紙幣を挿入するための開口である。この紙幣挿入口5を通じて挿入された紙幣は、紙幣識別装置22(図2参照)においてその金種が識別されることになる。また、上記紙幣挿入口5は、紙幣識別装置22において識別できなかった紙幣を返却するための機能も有している。
デジタル表示器6は、商品の販売価格、貨幣の投入金額、電子マネーカードの決済額、残高、品質保持期限等の表示するためのものである。
返却レバー7は、入金後の硬貨あるいは商品販売後の残金を強制的に硬貨返却口8に返却するための返却レバーである。
硬貨返却口8は、硬貨識別装置21において識別できなかった硬貨、あるいは釣銭となる硬貨を利用者に返却するための開口である。
商品取出口9は、商品搬出装置により搬出されたコラム内の商品を利用者が取り出すための開口である。
商品選択ボタン10は、利用者が購入商品を選択するための押ボタンスイッチであり、図示例では商品見本3aと1対1で対応する。
次に、図2は、自動販売機1の自販機主制御部20と決済処理装置11の決済制御部15との制御系を示すブロック図であり、その構成について以下に説明する。
まず、自動販売機の固有機能を制御する自販機主制御部20は、動作プログラムが予め格納されたプログラムメモリ20a、設定データおよび売上データを記憶するメモリ20bを備え、自動販売機の基本動作、例えば商品選択、金銭処理、商品搬出および設定集計機能等の各動作の統括的な制御を行うものである。
この自販機主制御部20には、硬貨識別機21、紙幣識別機22、商品搬出装置を駆動する商品搬出制御部23、デジタル表示器6、販売可能ランプ10aと売切ランプ10bを内蔵する商品選択ボタン10、リモコン24、決済制御部15などが接続されている。
リモコン24は、各種設定データの入力および確認作業に用いるものであり、本実施形態においては、商品の品質保持期限を入力し、メモリ20bの所定領域に記憶させる機能も有している。
決済制御部15は、図示しない予めメモリに記録されたプログラムやデータ、自販機主制御部20から与えられた指令や情報に従って、電子マネー決済処理の統括的な制御を行う。
この決済制御部15は、図示しない上位センタである電子マネー管理サーバとの間で開局/閉局に関する認証処理を行うものであり、開局処理にて、自動販売機1において電子マネー決済サービスが使用可能となるものである。
この決済制御部15は、アンテナ部12を接続してなり、アンテナ部12を介して非接触記録媒体としてなる電子マネーカードと応答するものである。
次に、図3のフローチャート図を用いて、本実施形態の表示処理について説明する。
まず、販売待機状態において、所望の商品選択ボタン10が押されると(ステップS31,Yes)、選択された商品選択ボタン10の販売可能ランプ11aを点滅して(ステップS32)、自販機主制御部20から電子マネーの決済制御部11に対し、選択された商品コラムと引落額とからなる選択商品データを送信するとともに(ステップS33)、デジタル表示器6にて、選択された商品の品質保持期限と販売価格とを所定時間毎(数秒)に交互に表示する(ステップS34)。
この交互表示は、貨幣の投入あるいはカードがかざされるか(ステップS35)、所定時間(数十秒)経過するまで(ステップS36)、交互表示を継続するものである。
そこで、上記ステップS35にて、貨幣の投入あるいはカードがかざされ(ステップS35,Yes)、決済が行われると、販売可能ランプ11aを点滅から点灯に切り替え、商品搬出制御部23では、商品搬出装置を駆動し、選択された商品を商品取出口9に搬出して(ステップS37)、販売待機状態に戻る。
一方、貨幣の投入あるいはカードがかざされずに(ステップS35,No)、所定時間(数十秒)経過すると、デジタル表示器6の交互表示を消灯し、販売可能ランプ10aを消灯して、先の商品選択はキャンセルとなり(ステップS38)、販売待機状態に戻る。
このように、利用者は、商品を購入するという一連の過程の中で、選択した商品の品質保持期限も確認できるため、安心して商品を購入できる。
この品質保持期限の他、製造日など、商品の品質に関係する管理日付が表示可能である。
商品見本3aと一対一で商品選択ボタン10が設けられている自動販売機1を例にしたが、集中ボタン方式あるいはテンキー入力方式など、商品先選択にて商品の購入が可能で、かつ前面に表示器が備えられている自動販売機であれば適用できる。
なお、同じコラムに品質保持期限の異なる商品を補充した場合には、補充した際にリモコン24を操作して補充本数と品質保持期限を設定し、販売毎にこの補充本数と販売本数との演算することで、商品先選択時に次に販売する商品の品質保持期限を判断できるため、対応する品質保持期限を読み出してデジタル表示器6に表示できるようにしてもよい。
また、自動販売機共通のデジタル表示器6に表示する例について説明したが、商品選択ボタン毎にデジタル表示器を備えている場合には、商品選択ボタン毎のデジタル表示器に表示するようにしてもよい。
1 自動販売機
6 デジタル表示器
10 商品選択ボタン
11 決済処理装置
20 自販機主制御部
24 リモコン

Claims (1)

  1. 販売可能ランプを備えた商品を選択するための商品選択手段と、選択された商品を搬出するための商品搬出手段と、自動販売機全体を制御する自販機主制御部と、自販機主制御部と通信を行うとともに、電子マネーとの処理を行う決済制御部と、前面に表示器とを備え、該商品選択手段にて商品を先に選択して、その後、貨幣あるいは電子マネーに基づき商品の購入を可能とした自動販売機において、販売待機中に先に商品選択手段による選択であると判別したときには、選択された商品選択ボタンの販売可能ランプを点滅するとともに、前記表示器に選択された商品の品質保持期限と販売価格とを交互に所定時間表示し、この所定時間内に、貨幣の投入あるいは電子マネーがかざされると、選択された商品選択ボタンの販売可能ランプを点灯に切り替えるとともに、選択された商品を搬出することを特徴とする自動販売機。
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