JP5548945B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、一般家庭の台所や業務用の厨房などで使用される、据え置き型あるいは組込型の誘導加熱調理器などの加熱調理器に関するものである。
従来、この種の誘導加熱調理器、特に据置型の構成においては、天板の端面を覆うフレームを備え、外郭の上部端面をフレームが覆うように天板が本体外郭へ取り付けられ、外観品位を向上させるとともに、天板より流れる水を本体へ入れない構成としている(例えば特許文献1参照)。
特開2008−177010号公報
しかしながら、前記従来の構成では、天板と本体の取り付け部は側面よりビスで固定されているものの、ビス締め部以外の部分では、本体設置時の取り扱いや輸送時の落下衝撃などで本体外郭の上部端面近傍に外部から押し込む力が加わった場合、外郭が内側へ変形してしまい、外観品位を落とすという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、本体外郭に対して側面より押し込む力を加えた場合でも、外郭が変形するのを防止できる加熱調理器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の加熱調理器は、被加熱調理器具を載置する天板の下方より支持するアンダーフレームと、前記本体の側面外郭を成す側板と、前記アンダーフレームに固定され前記側板を締結する締結部と、を備え、前記アンダーフレームに前記締結部に加えて下方へ伸びる支持部を設け、前記側板は上端を内側にむかって略水平に曲げた水平部を形成し、前記水平部の端面より前記支持部が内側となるように前記天板を本体に取り付けるとともに、前記支持部は、前記本体側面を押し込む力を加えた場合に、前記水平部の端面と当接するものである。
これによって、本体外郭に対して側面より押し込む力が加わった場合、側板が内側へ変形しようとするが、側板の上部水平部(水平部)の端面とアンダーフレームの支持部が当接することによって、ビス締め部以外の部分の変形止めることとなる。
本発明の加熱調理器は、本体側面のビス締め部以外の部分の変形防止することができる。
本発明の実施の形態1における加熱調理器の分解斜視図 本発明の実施の形態1における加熱調理器の要部断面図 本発明の実施の形態2における加熱調理器の要部断面図 本発明の実施の形態2における加熱調理器の要部断面図 本発明の実施の形態3における加熱調理器の要部断面図 本発明の実施の形態3における加熱調理器の要部断面図 本発明の実施の形態4における加熱調理器の要部断面図 本発明の実施の形態4における加熱調理器の要部断面図
第1の発明は、本体と、前記本体の天面に配された被加熱調理器具を載置する天板と、前記天板を下方より支持するアンダーフレームと、前記本体の側面外郭を成す側板と、前記アンダーフレームに固定され前記側板を締結する締結部と、を備え、前記アンダーフレームに前記締結部に加えて下方へ伸びる支持部を設け、前記側板は上端を内側にむかって略水平に曲げた水平部を形成し、前記水平部の端面より前記支持部が内側となるように前記天板を前記本体に取り付けるとともに、前記支持部は、前記本体側面を押し込む力を加えた場合に、前記水平部の端面と当接する加熱調理器とすることにより、本体外郭に対して側面より押し込む力が加わった場合でも、側板の上部水平部(水平部)の端面とアンダーフレームの支持部が当接することによって、ビス締め部以外の部分の外郭の変形防止することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、前記水平部は上方へ向かって折れ曲がる端部を備え、前記端部より前記支持部が内側となるようにした請求項1に記載の加熱調理器とすることにより、外郭の変形を防止することができる。
また、天板の上で水を溢した場合に、側板の水平部に至った水が上方へ向かって折れ曲がる端部によって堰き止められるため、本体内部へ浸入するのを防止することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の発明において、前記支持部は先端を前記本体下方内側に向かって曲げた加熱調理器とすることにより、本体に天板を取り付ける時に曲げ部が誘いとなり、支持部が本体外郭に乗り上げることを防止することとなり、組立を容易にすることができる。
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか1つの発明において、前記支持部は前記アンダーフレームと別体の支持体で構成し、前記支持体を前記アンダーフレームと接合した加熱調理器とすることにより、外郭の変形を防止することとあわせて、フレームと支持部の材質や板厚を異なるものとでき、支持部の強度のみを高くすることで、合理的に補強することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における加熱調理器の分解斜視図、図2は本発明の第1の実施の形態における加熱調理器の要部断面図を示すものである。
本実施の形態では、本体は据置型の誘導加熱調理器を示して説明する。
図1、図2において、本体1は、キッチンの流し台など所定の場所に設置され、被加熱調理器具を載置して調理を行うための天板2は、ガラスによって構成され、本体1の天面に配されている。
アンダーフレーム3は天板2の下方より接着によって取り付けられ、本体1と天板2との締結部4を備えている。締結部4はアンダーフレーム3の一部を折り曲げ、あるいはアンダーフレーム3と別部材で構成しアンダーフレーム3に固定されている。
天板2は、略コの字形状のサイドフレーム5で、アンダーフレーム3と共に挟み込んで機械的に保持すると共に、天板2の端面を保護している。
本体の外郭6は、加熱装置、制御基板および冷却装置を内蔵し、上面を開口とした箱型形状としており、本体の外郭6の側面を成す側板7は、上方端面を内側に折り曲げた水平部8を有している。
また、アンダーフレーム3は側板7の水平部8端面の近傍で下方に向かって伸びる支持部9を形成している。
加熱調理器本体1は、天板2を本体の外郭6上方より載せ、側面より側板7とアンダーフレームの締結部4をビスで締結して、天板2と本体の外郭6を固定している。
以上のように構成された加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。
加熱調理器本体1を移動・輸送する場合や、本体を拭くなど清掃する場合において、本体側面を押し込む力を加えてしまうことがある。
このとき、側板7は上方端面がサイドフレーム5の内側に配置しているので、側板7は内側へ変形しようとするが、側板7の変形に対してアンダーフレーム3の支持部が水平部8端面と当接して止めるため、側板7の変形を防止することができ、堅牢性に優れた加熱調理器とすることができる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の第2の実施の形態における加熱調理器の要部断面図である。
なお、本実施の形態2の基本構成は実施の形態1と同様であるので、同様な部分の説明は省略し、相違点を中心に説明する。また、実施の形態1と同一要素には同じ符号を付して
その説明を省略する。
図3において、側板7の水平部8は、上方に向かって折り曲げた止水壁21を有している。
水平部8はサイドフレームの下面22を当接させており、止水壁21はサイドフレーム5の端面よりも内側に入り込み、止水壁21の先端はサイドフレーム5の下面よりも高くしている。
以上のように構成された加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。
加熱調理器本体1を移動・輸送する場合や、本体を拭くなど清掃する場合において、本体側面に押し込む力が加えられた場合、側板7の変形に対して、止水壁21と支持部9が当接することによって外郭6の変形を防止することができる。
また、天板2の上で被加熱調理物である鍋から水を溢したり、清掃中に水を溢したりした場合を考える。
接着による水密性が確保されていれば、水が天板2の端面まで至ったとしても、水はサイドフレーム5を乗り越えて本体の外部を伝いキャビネット上に流れることとなり、本体内部への水の浸入はない。
しかし、サイドフレーム5などフレーム部品の変形や、接着の不備、接着剤23の劣化による剥がれなどの不具合が発生した場合、天板2の端面に至った水はサイドフレーム5と天板2の隙間を通り、サイドフレーム5の内側へ侵入する。
浸入した水は、図3の矢印で示すように、サイドフレーム5の内側や天板2表面を伝い、サイドフレームの下面22に流れる。サイドフレームの下面22から本体内側へ流れる水は、側板に設けられた止水壁14で誘導され、水平部8とサイドフレーム5の隙間から、本体1の外側へ向けて流れることになる。
これによって、本体内部への水の浸入を無くし、内部部品の水濡れによる故障、トラッキングなどを防止することができる。
また、図3において、支持部9の先端を本体下方内側に向かって曲げている。これによって、本体1に天板2を上方より取り付ける時、支持部9の曲げ部31が誘いとなり止水壁の内側へ入りやすくなり、支持部9が本体の外郭6に乗り上げることを防止し、組立を容易にすることができる。
また、図4において、アンダーフレーム3に別体の支持体41を取り付けて支持部を構成しており、支持体41はアンダーフレーム3より板厚を増している。
これによって、本体側面に押し込む力が加えられた場合、側板7の変形に対して、止水壁21と支持体41が当接することによって外郭の変形を防止することができる。
またアンダーフレーム3と支持体41で異なる板厚にできるので、局所的に強度を上げることが容易となり、合理的に補強することができる。
また支持部を設けるためのアンダーフレーム3に対する加工(切り起こしなど)が単純化でき、加工性を向上させることができる。
(実施の形態3)
図5は、本発明の第3の実施の形態における加熱調理器の要部断面図、図6は本発明の第3の実施の形態における加熱調理器の要部断面図である。
なお、本実施の形態3の基本構成は実施の形態1と同様であるので、同様な部分の説明は省略し、相違点を中心に説明する。また、実施の形態1と同一要素には同じ符号を付してその説明を省略する。
図5において、側板7は上端に内側に曲げた水平部8を形成し、水平部8に上方へ伸びる凸部51を設けている。アンダーフレーム3には穴部52を設け、穴部52に凸部51を差し込んで天板を本体に取り付けている。
これによって、本体外郭に対して側面より押し込む力が加わった場合でも、凸部51と穴部52の端面が当接することによって、変形を防止することができる。
また本体内部に発光表示部を備え天板2を透過させて天面の表示とするなど、天板2と本体1のズレが課題となる場合があるが、凸部51と穴部52の嵌合によって天板2と本体外郭6の位置決めをすることで、天板2と本体1のズレを防止することができる。
また図6において、サイドフレームは下面に下方へ向かって凸部51を設けている。
側板7は上端を内側に曲がる水平部8を形成し、水平部8に穴部52を設け、穴部52に凸部51を差し込んで天板を本体に取り付けている。この構成においても、図5に示した構成と同様の効果が得られる。
(実施の形態4)
図7は、本発明の第4の実施の形態における加熱調理器の要部断面図、図8は本発明の第4の実施の形態における加熱調理器の要部断面図である。
なお、本実施の形態4の基本構成は実施の形態1または2と同様であるので、同様な部分の説明は省略し、相違点を中心に説明する。また、実施の形態1と同一要素には同じ符号を付してその説明を省略する。
図7において、天板の下方には誘導加熱コイルなどの加熱手段61を備えており、加熱手段61は仕切り板62によって支持され天板2との距離を保っている。
仕切り板62には、側板7近傍に略鉛直方向に立ち上げた支持部9を設けている。
これによって、本体側面に押し込む力が加えられた場合、側板7の変形に対して、側板7と支持部9が当接することによって外郭6の変形を防止することができる。
また図8において、仕切り板62には、側板7近傍に別体の支持体41を構成し、ビス締めによって支持体41と仕切り板62が締結されている。
これによって、本体側面に押し込む力が加えられた場合、側板7の変形に対して、側板7と支持体41が当接することによって外郭6の変形を防止することができる。また仕切り板62と支持体41で異なる材質や板厚にできるので、局所的に強度を上げることが容易となり、合理的に補強することができる。
以上のように、本発明にかかる加熱調理器は、側面からの応力に対して、変形を防止することが可能となり、堅牢性に優れたものとできるので、誘導加熱調理器に限らず、加熱調理器全般に有効である。
1 本体
2 天板
3 アンダーフレーム
5 サイドフレーム
7 側板
8 水平部
9 支持部

Claims (4)

  1. 本体と、前記本体の天面に配された被加熱調理器具を載置する天板と、前記天板を下方より支持するアンダーフレームと、前記本体の側面外郭を成す側板と、前記アンダーフレームに固定され前記側板を締結する締結部と、を備え、前記アンダーフレームに前記締結部に加えて下方へ伸びる支持部を設け、前記側板は上端を内側にむかって略水平に曲げた水平部を形成し、前記水平部の端面より前記支持部が内側となるように前記天板を前記本体に取り付けるとともに、前記支持部は、前記本体側面を押し込む力を加えた場合に、前記水平部の端面と当接する加熱調理器。
  2. 前記水平部は上方へ向かって折れ曲がる端部を備え、前記端部より前記支持部が内側となるようにした請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記支持部は先端を前記本体下方内側に向かって曲げた請求項1または2に記載の加熱調理器。
  4. 前記支持部は前記アンダーフレームと別体の支持体で構成し、前記支持体を前記アンダーフレームと接合した請求項1〜3のいずれか1項に記載の加熱調理器。
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