JP5547429B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は半導体装置及び温度検出回路に関し、特に、大電流を出力するパワートランジスタを有する半導体装置及び温度検出回路に関する。
近年、多くの電流を消費する被制御回路に対する電源制御においてパワートランジスタが多く用いられている。被制御回路としては、例えば、モーター等がある。このような用途で用いられるパワートランジスタでは、導通時の抵抗を低くすることで、数十A程度の電流を流しながら素子の発熱を防止する。しかし、被制御回路に異常が生じた場合には、通常想定する電流よりも過大な電流が流れ、パワートランジスタがこの電流により発熱して破壊するおそれがある。そこで、パワートランジスタを用いる電源回路では、パワートランジスタに過大な発熱が生じた場合には、パワートランジスタをオフすることで素子が熱破壊することを防止する。このような、過熱状態に対する保護回路として温度検出回路が用いられる。
このような保護回路の一例が特許文献1、2に開示されている。まず、特許文献1に記載の保護回路100について説明する。この保護回路100の回路図を図8に示す。図8に示すように、MOSFET110の過熱状態を検出して信号VOUTをハイレベルとするものである。保護回路100では、電流源101から電流IbiasをダイオードD2のアノードからカソードに流すことで順方向バイアス電圧Vbeを生成する。そこで、保護回路100では、順方向バイアス電圧Vbeを増幅器102により電圧増幅する。そして、比較器103において、電圧増幅された順方向バイアス電圧と基準電圧VREFとを比較することで信号VOUTの論理レベルを決定する。ここで、この順方向バイアス電圧Vbeは、温度に対して変動する特性を有する。つまり、保護回路100では、順方向バイアス電圧Vbeが所定の電圧以下になったことを検出してMOSFET110の過熱状態を検出する。
また、特許文献2に記載のMOS型半導体素子200の等価回路図を図9に示す。このMOS型半導体素子200は、MOSトランジスタ210と共に、MOSトランジスタ210の温度を検出するダイオード220及び抵抗230が1つの半導体基板に形成される。MOS型半導体素子200では、MOSトランジスタ210のゲートとソースとの間にダイオード220及び抵抗230が直列に接続される。ダイオード220は、カソードがMOSトランジスタ210のゲートに接続され、アノードがMOSトランジスタのソースに接続される。また、抵抗230は、ダイオード220のカソードとMOSトランジスタ210のゲートとの間に接続される。そして、MOS型半導体素子200では、MOSトランジスタ210にゲート電圧を印加しているときに、ダイオード220に逆電圧が印加されるようにする。このダイオード220の逆方向リーク電流は、半導体基板の温度上昇と共に大きくなり、所定の温度以上になると、抵抗230とダイオード220との間のノードから出力される検出信号Soの論理レベルがハイレベルからロウレベルに切り替わる。MOS型半導体素子200では、この検出信号Soの論理レベルに応じてゲート端子から電圧引き抜き回路を動作させることでMOSトランジスタ210を過熱破壊から保護する。
米国特許6,046,470号公報 特開平06−232410号公報
しかしながら、特許文献1、2に記載の技術では、パワートランジスタの過熱状態を高速に検出することができない問題がある。特許文献1では、ダイオードの順方向バイアス電圧Vbeを増幅して過熱状態を検出するが、ダイオードの順方向バイアス電圧の温度に対する変化が小さい(例えば、−2mV/℃)ため、温度検出精度を高めることができない。過熱状態を高速に検出するためには、パワートランジスタの温度を高い精度で検出することが求められるが、特許文献1に記載の技術ではこの検出精度を確保できない。
また、特許文献2では、ダイオードに流れる逆方向リーク電流により検出信号Soを生成するが、逆方向リーク電流の値は小さい。そのため、特許文献2に記載の技術においても検出精度が低く、過熱状態の検出速度を向上させることができない問題がある。
パワートランジスタは、大電流を流すため、過熱状態の検出速度が低い場合、保護の開始前に破壊する危険がある。
本発明にかかる半導体装置の一態様は、入力端子と出力端子との間に設けられたパワートランジスタと、前記入力端子にカソードが接続され、前記出力端子にアノードが接続される温度検出ダイオードと、前記温度検出ダイオードの前記カソードから前記アノードに流れる逆方向リーク電流を増幅した検出電流を出力する電流増幅器と、前記検出電流を電圧に変換した過熱検出信号を出力する第1の変換抵抗と、前記過熱検出信号に応じて制御信号をゲーティングするゲーティング回路と、前記ゲーティング回路の出力信号に基づき前記パワートランジスタの制御端子に駆動信号を出力するドライバー回路と、を有する。
本発明にかかる温度検出回路の一態様は、入力端子と出力端子との間にパワートランジスタと並列して設けられ、カソードが前記入力端子に接続され、アノードが前記出力端子に接続された温度検出ダイオードと、前記カソードから前記アノードに流れる逆方向リーク電流を増幅した検出電流を出力する電流増幅器と、前記検出電流を電圧に変換した過熱検出信号を出力する第1の変換抵抗と、有する。
本発明にかかる半導体装置及び温度検出回路では、温度に対する変化率が大きいダイオードの逆方向リーク電流を増幅した検出電流を生成する。そして、この検出電流を電圧に変化して過熱検出信号を出力する。これにより、本発明にかかる半導体装置及び温度検出回路では、精度の高い温度測定に基づき、パワートランジスタの温度検出を高速に行うことを可能とする。
本発明にかかる半導体装置は、パワートランジスタの温度を高速に検出して、パワートランジスタの過熱保護の精度を向上させることができる。
実施の形態1にかかる半導体装置のブロック図である。 実施の形態1にかかるパワートランジスタ及び温度検出ダイオードのレイアウト図である。 図2に示すレイアウトの上層に配線層を追加したレイアウト図である。 実施の形態1にかかるパワートランジスタ及び温度検出ダイオードの構造を示す断面図である。 実施の形態1にかかる温度検出ダイオードの逆方向リーク電流の温度特性をリニアスケールで示したグラフである。 実施の形態1にかかる温度検出ダイオードの逆方向リーク電流の温度特性をログスケールで示したグラフである。 実施の形態2にかかる半導体装置のブロック図である。 特許文献1に記載の保護回路の回路図である。 特許文献2に記載のMOS型半導体素子の等価回路図である。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。まず、図1に実施の形態1にかかる半導体装置1のブロック図を示す。図1に示すように、半導体装置1は、パワートランジスタM0、温度検出回路10、ゲーティング回路13、ドライバー回路14、を有する。また、半導体装置1は、入力端子tm1、出力端子tm2、制御信号入力端子tm3を有する。入力端子tm1は、外部の電源から電源電圧VCCが供給される。出力端子tm2は、被制御回路となる負荷RLが接続される端子であり、パワートランジスタM0を介して負荷RLに供給される内部電源電圧VCCiの出力端子である。制御信号入力端子tm3は、外部に設けられるマイクロコンピュータ20が生成する制御信号S1の入力端子である。このマイクロコンピュータ20は、電源電圧VCCよりも低い電圧の電圧VCL(例えば、5V)の電源に基づき動作する。
パワートランジスタM0は、例えば、N型のMOSトランジスタである。本実施の形態では、パワートランジスタM0として、プレナー型の縦型MOSトランジスタを用いる。パワートランジスタM0は、ドレインが入力端子tm1に接続され、ソースが出力端子tm2に接続され、ゲートにはドライバー回路14が出力する駆動信号S4が与えられている。
温度検出回路10は、パワートランジスタM0の温度を検出する回路である。本実施の形態にかかる温度検出回路10は、温度検出ダイオードTD1、電流増幅器11、第1の変換抵抗R1を有する。温度検出ダイオードTD1は、入力端子tm1と出力端子tm2との間にパワートランジスタと並列して設けられる。そして温度検出ダイオードTD1は、カソードが入力端子tm1に接続され、アノードが出力端子tm2に接続される。この温度検出ダイオードTD1は、カソードからアノードに逆方向リーク電流I1が流れるが、この逆方向リーク電流I1の電流量が半導体基板の温度に応じて増減する。温度検出ダイオードTD1の詳細については後述する。
電流増幅器11は、温度検出ダイオードTD1に流れる逆方向リーク電流I1を電流増幅して検出電流I3として出力する。電流増幅器11は、第2の変換抵抗R2、第3の変換抵抗R3、バッファ回路12、第2の内部出力トランジスタM2を有する。なお、電流増幅器11は、入力端子tm1に入力される第1の電圧(例えば、電源電圧VCC)と電源電圧VCCよりも低い第2の電圧(例えば、中間電圧VCM)に基づき動作する。
第2の変換抵抗R2は、温度検出ダイオードTD1のカソードと入力端子tm1との間に接続され、逆方向リーク電流I1を電圧に変換してリーク電圧を生成する。このリーク電圧は、第2の変換抵抗R2と温度検出ダイオードTD1のカソードとの間のノードND1に生成される。つまり、リーク電圧は、VCC−R2×I1で現される電圧となる。
第3の変換抵抗R2は、バッファ回路12の内部出力ノードND2と入力端子tm1との間に接続される。バッファ回路12は、第3の変換抵抗R3に流れる電流に応じてリーク電圧に対応した参照電圧を内部出力ノードND2に生成する。バッファ回路12は、差動増幅器OPと、第1の内部出力トランジスタM1を有する。差動増幅器OPは、非反転入力端子にリーク電圧(ノードND1の電圧)が入力され、反転入力端子に参照電圧(内部出力ノードND2の電圧)が入力される。また、差動増幅器OPの出力は第1の内部出力トランジスタM1のゲートに接続される。第1の内部出力トランジスタM1のソースは、中間電圧VCMを供給する内部電源端子(例えば、中間電源)に接続される。第1の内部出力トランジスタM1のドレインは、第3の変換抵抗R3を介して入力端子tm1に接続される。この第1の内部出力トランジスタのドレインは、内部出力ノードND2となっており、差動増幅器OPの反転入力端子に接続される。
つまり、バッファ回路12は、リーク電圧と参照電圧とが同じになるように、第1の内部出力トランジスタM1のゲートを制御する。このとき、バッファ回路12は、第1の内部出力トランジスタM1に流れる増幅電流I2と第3の変換抵抗R3との積に基づき参照電圧を生成する。また、本実施の形態では、第2の変換抵抗R2と第3の変換抵抗R3の抵抗比を100:1としている。そのため、リーク電圧と参照電圧とが等しくなる状態では、増幅電流I2の電流量は、逆方向リーク電流I1に対して100倍の大きさになる。
第2の内部出力トランジスタM2は、制御端子(例えば、ゲート)がバッファ回路12の第1の内部出力トランジスタM1のゲートと共通に接続され、ソースが中間電圧VCMを供給する内部電源端子に接続され、ドレインが第1の変換抵抗R1を介して入力端子に接続される。ここで、本実施の形態では、第2の内部出力トランジスタM2のトランジスタサイズ(例えば、ゲート幅W)が第1の内部出力トランジスタM1の10倍であるものとする。これにより、第2の内部出力トランジスタM2が出力する検出電流I3は、第1の内部出力トランジスタM1が出力する増幅電流I2の10倍の大きさとなる。つまり、検出電流I3は、逆方向リーク電流I1に対して1000倍の大きさを有する。
上記説明より、電流増幅器11の電流増幅率は、第2の変換抵抗R2と第3の変換抵抗R3との抵抗比を示す第1の増幅比と、第1の内部出力トランジスタM1と第2の内部出力トランジスタM2とのトランジスタサイズ比を示す第2の増幅比と、の積により決定されることがわかる。
第1の変換抵抗R1は、検出電流I3を電圧に変換した過熱検出信号S2を出力する。この過熱検出信号S2の電圧レベルは、VCC−R1×I3の式によって現される。つまり、第1の変換抵抗R1の抵抗値は、検出すべき温度に対応した検出電流I3の電流量と過熱検出信号S2を受信する後段回路の判定閾値とを考慮して決定されるものである。本実施の形態では、第1の変換抵抗R1の抵抗値は、第3の変換抵抗R3の40倍とした。
ゲーティング回路13は、制御信号S1と過熱検出信号S2とを受信し、過熱検出信号S2の論理レベルに応じて制御信号S1をゲーティングする。具体的には、ゲーティング回路13は、過熱検出信号S2の論理レベルがロウレベル(過熱検出状態)である場合、制御信号S1を遮断して、出力信号S3をロウレベルとする。一方、ゲーティング回路13は、過熱検出信号S2の論理レベルがハイレベル(過熱未検出状態)である場合、制御信号S1を出力信号S3として出力する。
本実施の形態では、ゲーティング回路13は、電源電圧VCCと接地電圧との供給を受けて動作する。また、ゲーティング回路13に入力される信号は互いに振幅範囲が異なる。例えば、制御信号S1は、マイクロコンピュータ20の電源電圧範囲に応じて0V〜VCL(例えば、0V〜5V)の振幅範囲を有し、過熱検出信号S2は、電流増幅器11の電源電圧範囲に応じて、VCM〜VCC(例えば、9V〜14V)の振幅範囲を有する。そこで、本実施の形態におけるゲーティング回路13では、制御信号S1の振幅範囲を過熱検出信号S2の振幅範囲にシフトさせるレベルシフタを内蔵する。そして、ゲーティング回路13は、レベルシフト後の制御信号S1とレベルシフト処理が施されていない過熱検出信号S2とに基づき出力信号S3を決定する。
ドライバー回路14は、ゲーティング回路13の出力信号S3に基づきパワートランジスタM0の制御端子(例えば、ゲート)に駆動信号S4を出力する。駆動信号S4は、例えば、出力信号S3として与えられる制御信号S1に応じて論理レベルが決まる信号である。また、駆動信号S4のハイレベル電圧は電源電圧VCCを昇圧した電圧レベルであり、ロウレベル電圧は接地電圧である。
続いて、本実施の形態にかかる温度検出ダイオードTD1の詳細について説明する。温度検出ダイオードTD1は、パワートランジスタM0が形成される領域に隣接して形成される。そこで、温度検出ダイオードTD1及びパワートランジスタM0のレイアウト図を図2に示す。なお、図2に示すレイアウト図は、半導体装置1の一部を図示したものであり、半導体装置1には図示しない部分も含まれるものとする。
図2に示すように、パワートランジスタM0は、複数のMOSセルMCELLにより構成される。そして、MOSセルMCELLに隣接する位置に温度検出ダイオードTD1となるダイオードセルDCELLが形成される。図2に示す例では、ダイオードセルDCELLは、3つのMOSセルMCELLに相当する大きさを有する。
MOSセルMCELLは、ベース領域21、ベース取り出しタップ領域22、ソース領域23、ゲート電極24、コンタクトホール25を有する。ベース領域21は、パワートランジスタM0のバックゲート領域に相当する領域であって、P型の半導体で形成される。ベース取り出しタップ領域22は、ベース領域21と配線層(図3の配線26)とを電気的に接続する領域であって、ベース領域21よりも不純物濃度の高いP型の半導体で形成される。ソース領域23は、パワートランジスタM0のソース領域を形成し、高不純物濃度のN型の半導体で形成される。ゲート電極24は、パワートランジスタM0のゲートであって、ポリシリコンで形成される。コンタクトホール25は、図3の配線26が形成される領域である。
ダイオードセルDCELLは、ベース領域31、ベース取り出しタップ領域32、カソード領域33、ゲート電極34、第1のコンタクトホール35、第2のコンタクトホール36を有する。ベース領域31は、温度検出ダイオードTD1のアノード領域に相当する領域であって、P型の半導体で形成される。ベース取り出しタップ領域32は、ベース領域31と配線層(図3の配線26)とを電気的に接続する領域であって、ベース領域31よりも不純物濃度の高いP型の半導体で形成される。カソード領域33は、温度検出ダイオードTD1のカソード領域を形成し、高不純物濃度のN型の半導体で形成される。ゲート電極34は、パワートランジスタM0のゲートであって、ポリシリコンで形成される。なお、ダイオードセルDCELLにおいては、ゲート電極34がなくても構わない。第1のコンタクトホール35は、温度検出ダイオードTD1のカソードに接続される配線(図3の配線37)が形成される領域である。第2のコンタクトホール36は、温度検出ダイオードTD1のアノードに接続される配線が形成される領域である。本実施の形態では、温度検出ダイオードTD1のアノードは、パワートランジスタM0のソースと共通に接続されるため、この第2のコンタクトホール36には、パワートランジスタM0のソースと接続される配線26(図3)が形成される。
図3には、図2において説明したレイアウト図にさらに配線層のレイアウトを追加したレイアウト図を示す。図3に示す配線26は、パワートランジスタM0のソース領域及び温度検出ダイオードTD1のアノード領域と接続される配線である。また、図3に示すように、温度検出ダイオードTD1のカソード領域と接続される配線37は、配線37とは分離して設けられる。
続いて、図3に示すレイアウト図のIV−IV線に沿った半導体装置1の断面図を図4に示す。図4に示す断面図は、パワートランジスタM0及び温度検出ダイオードTD1の断面構造を説明するためのものである。
図4に示すように、半導体装置1は、半導体基板の裏面(例えば、ゲートが形成される面と対向する面)にドレイン電極43が形成される。ドレイン電極43の上層には、N+半導体基板層42が形成される。N+半導体基板層42は、不純物濃度の高いN型の半導体で形成される。N+半導体基板層の上層には、N−エピタキシャル層41が形成される。N−エピタキシャル層41は、N+半導体基板層42よりも不純物濃度が低いN型の半導体で形成される。
N−エピタキシャル層41の上層であって、ゲート電極の下部を除く領域にはベース領域21、31が形成される。このベース領域21、31は、ゲート電極24の形成後に行われる拡散工程によって形成される。そのため、拡散工程における不純物の拡散によりベース領域21、31の一部は、ゲート電極24の下部にも形成される。ベース領域21、31は、P型の半導体で形成される。図4においてはベース領域21、31にPbの符号を付した。ベース領域21、31の上層であって、ゲート電極24に隣接する領域にはソース領域23が形成される。また、ベース領域31の上層には、カソード領域33が形成される。このソース領域23とカソード領域33は、同一工程で形成されるものであって、不純物濃度が高いN型の半導体で形成される。また、ベース領域21の上層にはベース取り出しタップ領域22が形成され、ベース領域31の上層にはベース取り出しタップ領域32が形成される。ベース取り出しタップ領域は、ベース領域よりも不純物濃度が高いP型の半導体で形成される。
そして、半導体基板の表面には、ゲート酸化膜44を介してゲート電極24が形成される。このゲート電極24の上層及び半導体基板の表面であってゲート電極24が形成されていない領域には、絶縁膜45が形成される。この絶縁膜45には、開口部が設けられる。この開口部のうちMOSセルMCELLのベース取り出しタップ領域22及びソース領域23の一部の上層に設けられるものがコンタクトホール25である。開口部のうちダイオードセルDCELLのベース取り出しタップ領域22及びソース領域23の一部の上層に設けられるものが第2のコンタクトホール36である。開口部のうちダイオードセルDCELLのカソード領域33の一部の上層に設けられるものが第1のコンタクトホール35である。そして、コンタクトホール25、第2のコンタクトホール36及び絶縁膜45の上層には配線26が形成される。一方、第1のコンタクトホール35及び絶縁膜45の上層には、配線37が形成される。そして、絶縁膜45及び配線26、37を覆うようにカバー層46が形成される。
このように、本実施の形態にかかる半導体装置1では、温度検出ダイオードTD1は、パワートランジスタM0と同一の工程を用いて形成される。このとき、温度検出ダイオードTD1のために新たな工程が追加されることはない。
続いて、本実施の形態にかかる温度検出ダイオードTD1の特性について説明する。本実施の形態では、温度検出ダイオードTD1のカソードからアノードに流れる逆方向リーク電流の温度特性を利用する。そこで、この逆方向リーク電流の温度特性を示すグラフを図5、6に示す。図5、6に示すグラフは、半導体基板の温度が150℃のときの逆方向リーク電流を1としたときの逆方向リーク電流の温度に対する変化の割合を示したものである。また、図5、6では、逆方向リーク電流の比較対象として温度検出ダイオードTD1の順方向電流の温度変化も逆方向リーク電流と同様に示した。図5では、縦軸をリニアスケールとした。また、図6では、縦軸をログスケールとした。
図5、6より、順方向電流は、温度に対して線形的に変化し、逆方向リーク電流は指数関数的に変化することがわかる。図5、6に示す例では、150℃付近の順方向電流の変化率は、約−0.66%/℃であるのに対して、逆方向リーク電流の変化率は、約7.00%/℃である。つまり、逆方向リーク電流は、温度変化に対して順方向電流の約10倍の感度を有することがわかる。
続いて温度検出ダイオードTD1を利用した実施の形態1にかかる半導体装置1の動作について説明する。ここでは、半導体装置1が負荷に電流を供給する通常状態から、過熱検出回路による過熱保護動作を経て、半導体装置1が過熱保護状態から復帰するまでの動作について説明する。なお、以下の説明では、電源電圧VCCを14V、中間電圧VCMを9V、第1の変換抵抗R1の抵抗値を400kΩ、第2の変換抵抗R2の抵抗値を1000kΩ、第3の変換抵抗R3の抵抗値を10kΩ、第1の内部出力トランジスタM1と第2の内部出力トランジスタM2のトランジスタサイズ比を1:10とする。
まず、半導体装置1が負荷RLに電流を供給する通常動作状態について説明する。この状態では、ドライバー回路14が駆動信号S4をハイレベルとし、パワートランジスタM0のゲート・ソース間に例えば10Vの電圧差を生じさせる。これにより、パワートランジスタM0が導通する。そして、パワートランジスタM0が導通することでパワートランジスタM0のソースに接続された負荷RLに電流I0が流れる。この電流I0は、例えば、10A程度の大きさを有する。負荷RLに電流が流れることでパワートランジスタM0のソース電圧はドレイン電圧とほぼ等しくなる。例えば、ドレイン電圧VDが電源電圧VCCと等しく14Vで会った場合、ソース電圧VSは13.9V程度となる。
このとき、パワートランジスタM0に電流が流れることで、パワートランジスタM0が形成される半導体基板で熱が発生し、半導体基板の温度が上昇する。例えば、パワートランジスタM0のドレイン・ソース間電圧VDS=VD−VS=0.1Vであって、パワートランジスタM0の出力電流IO=10Aであって、半導体基板の熱抵抗Rthが2℃/Wとすると、パワートランジスタM0に電流が流れることにより生じる半導体基板の温度上昇は0.1V×10A×2℃/W=2℃となる。そして、環境温度が25℃であったとすると、温度検出ダイオードTD1の温度は25℃+2℃=27℃となる。
また、パワートランジスタM0ドレイン・ソース間が0.1Vとなることより、温度検出ダイオードTD1のカソード・アノード間には約0.1Vの電圧が印加されることになる。そして、温度検出ダイオードTD1の温度が27℃のときの温度検出ダイオードTD1の逆方向リーク電流は、例えば、I1=10pA程度である。電流増幅器11は、逆方向リーク電流I1を電流増幅して検出電流I3を出力する。この検出電流I3は10pA×1000=10nAとなる。そして、検出電流I3に対応する過熱検出信号S2の電圧レベルは、14V−400kΩ×10nA=13.996Vとなり、ハイレベルを示す。
次いで、負荷RLがショートするなどしてパワートランジスタM0に過大電流が流れ、半導体基板の温度が上昇する状態について説明する。ここでは、負荷RLがショートされることで、パワートランジスタM0に100Aの電流が流れたと仮定する(IO=100A)。負荷RLがショートした場合、パワートランジスタM0のソース電圧は0Vとなる(VS=0V)。そのため、パワートランジスタのドレイン・ソース間電圧VDSは14Vとなる。これにより、パワートランジスタM0が形成される半導体基板は温度が急激に上昇する。例えば、パワートランジスタM0のドレイン・ソース間電圧VDS=14V、パワートランジスタM0に流れる電流IO=100A、1msのパルスを印加したときの半導体基板の過渡熱インピーダンスZth(1ms)=0.106℃/Wとすると、過大電流による半導体基板の温度上昇は、14V×100A×0.106℃/W=148℃となる。そして、負荷RLがショートする前の半導体基板の温度が27℃であるとすると、負荷RLにショートが発生した1ms後の半導体基板の温度は27℃+148℃=175℃となる。
次いで、半導体装置1が上記負荷RLのショートに起因する過熱状態を検出する動作について説明する。負荷RLがショートすることによりパワートランジスタM0のドレイン・ソース間電圧VDSが14Vとなるため、温度検出ダイオードTD1のアノード・カソード間には約14Vの電圧が印加される。このとき、温度検出ダイオードTD1のカソードからアノードに流れる逆方向リーク電流I1を10nAとする。この逆方向リーク電流I1は、電流増幅器11により増幅され、検出電流I3として出力される。このときの検出電流I3は、10nA×1000=1μAとなる。そして、検出電流I3の変化に伴い過熱検出信号S2の電圧レベルが変化する。変化後の過熱検出信号S2の電圧レベルは、14V−400kΩ×1μA=10Vとなる。この電圧レベル(10V)は、過熱検出信号S2の振幅範囲が9V〜14Vであるため、ロウレベルの論理レベルを示す値である。つまり、温度検出回路10は、半導体基板の温度が175℃に達した状態において過熱検出信号S2をロウレベルとする。そして、この過熱検出信号S2の論理レベルの変化に応じて、ゲーティング回路13は、出力信号S3をロウレベルとする。また、ドライバー回路14は、出力信号S3がロウレベルになったことに応じて駆動信号S4をロウレベルとし、パワートランジスタM0を遮断状態とする。これにより、パワートランジスタM0に流れる電流が遮断され、負荷RLへの電流供給が停止される。
次いで、負荷RLの異常が取り除かれることで、負荷RLのショート状態が解除される。
また、温度検出回路10の動作により、パワートランジスタM0が遮断状態(IO=0A)とされたことにより、半導体基板の温度が低下する。この温度低下は、例えば、パワートランジスタM0のドレイン・ソース間電圧VDS=14V、パワートランジスタM0に流れる電流IO=0A、2msのパルスを印加したときの半導体基板の過渡熱インピーダンスZth(2ms)=0.12℃/Wとすると、14×100A×(0.12℃/W−0.106℃/W)=20℃となる。つまり、負荷RLのショート発生前の半導体基板の温度が27℃であれば、負荷RLのショート発生からパワートランジスタM0が遮断状態となるまでに1msかかり、その後1msには温度検出ダイオードTD1の温度は27℃+20℃=47℃となる。
次いで、半導体装置1の熱保護状態からの復帰動作について説明する。ここでは、温度検出ダイオードTD1の温度が47℃となったときの復帰動作について説明する。温度検出ダイオードTD1の47℃である場合、温度検出ダイオードTD1に流れる逆方向リーク電流I1は、15pA程度であるものする。この逆方向リーク電流I1は、電流増幅器11により増幅され、検出電流I3として出力される。このときの検出電流I3は、15pA×1000=15nAとなる。そして、検出電流I3の変化に伴い過熱検出信号S2の電圧レベルが変化する。変化後の過熱検出信号S2の電圧レベルは、14V−400kΩ×15nA=13.994Vとなり、ハイレベルを示す。このように、半導体装置1では、半導体基板の温度が低下した場合には、過熱検出信号S2が再度ロウレベルとなることで、ゲーティング回路13がドライバー回路14に制御信号S1を出力信号S3として伝達し、パワートランジスタM0を導通状態とする。
上記説明より、本実施の形態にかかる半導体装置1では、温度に対する変化率が順方向電流に比べて大きくなる逆方向リーク電流をさらに増幅し、増幅後の逆方向リーク電流に基づき過熱検出信号S2の論理レベルを決定する。これにより、半導体装置1では、高い精度でパワートランジスタM0が形成される半導体基板の温度を検出することができる。また、精度よく検出された温度に基づき高速にパワートランジスタM0をカットオフさせることができる。これにより、半導体装置1は、パワートランジスタM0の過熱状態からの保護の精度を向上させることができる。
また、本実施の形態にかかる半導体装置1では、温度検出回路10における逆方向リーク電流I1の電流増幅率を抵抗の抵抗比及びトランジスタのトランジスタサイズ比に基づき決定している。また、一般的に、半導体装置1では、同一の半導体基板上に形成された素子は、そのパラメータの比精度が高い性質を有する。そのため、温度検出回路10は、構成する回路素子にばらつきが生じた場合においても安定した電流増幅率を保つことができる。
また、特許文献1に記載の技術では、ダイオードD2に対して順方向に電流を流している。そのため、特許文献1に記載されるように、ダイオードD2に寄生NPNバイポーラトランジスタが形成される。この寄生NPNバイポーラトランジスタは、電流増幅率が温度、電圧により、又は製造ばらつきにより大きく変動する。そのため、特許文献1に記載の技術では、このような寄生NPNバイポーラトランジスタの電流増幅率のばらつきにより温度検出精度がばらつく問題がある。
特許文献1では、寄生NPNバイポーラトランジスタの電流増幅率のばらつきにより温度検出精度の低下を防止するために、ダイオードD2のアノード領域となるベース領域に別途P−tub領域を設けている。このP−tub領域は、他の素子にはないため、P−tub領域を形成するための工程を別途必要とする。
これに対して、本実施の形態にかかる半導体装置1では、温度検出ダイオードTD1に対して逆方向のバイアス電圧を印加しているため、温度検出ダイオードTD1に寄生NPNバイポーラトランジスタは形成されない。より具体的には、本実施の形態にかかる温度検出ダイオードTD1は、寄生NPNバイポーラトランジスタのコレクタ領域に相当するN+半導体基板層42及びN−エピタキシャル層41の電圧Vdと、寄生NPNバイポーラトランジスタのベース領域に相当するベース領域31の電圧Vaと、寄生NPNバイポーラトランジスタのエミッタ領域に相当するカソード領域33の電圧Vkと、の関係がVd>Va>Vkとなるため、寄生NPNバイポーラトランジスタのベースエミッタ間電圧が寄生NPNバイポーラトランジスタを動作可能とする電圧差とならない。
そのため、本実施の形態にかかる温度検出ダイオードTD1を形成するに当たり、P−tub領域を形成する等の別途設けられる工程は必要にならない。特に、本実施の形態にかかる温度検出ダイオードTD1は、上記説明にあるようにパワートランジスタM0を形成する工程の一部を用いて形成されるため、温度検出ダイオードTD1を追加することによる製造工程の増加はない。
また、特許文献1に記載の技術では、MOSFET110としてトレンチ構造を有する縦型MOSトランジスタを用いている。そして、特許文献2では、ダイオードD2とMOSFET110とをトレンチを用いて分離している。このトレンチは、一般的に熱導電率が低い。例えば、シリコンの熱伝導率が約150W/m/Kであるのに対して、トレンチに形成されるシリコン酸化膜の熱伝導率は約10W/m/Kであり、熱伝導率の差は15倍程度である。そのため、特許文献1のダイオードD2にはMOSFET110で生じた熱が伝達しにくい問題がある。
一方、本実施の形態にかかるパワートランジスタM0は、トレンチを用いない、プレナー型の縦型MOSトランジスタである。そのため、本実施の形態にかかる半導体装置1では、パワートランジスタM0と温度検出ダイオードD2とがトレンチにより分離されることがない。つまり、本実施の形態にかかる半導体装置1では、パワートランジスタM0で発生した熱が温度検出ダイオードTD1に伝達しやすい。これにより、本実施の形態にかかる半導体装置1では、温度検出精度の向上を実現することができる。
また、特許文献1に記載の技術では、MOSFET110のソース電位を基準として温度検出回路が動作する。このMOSFET110のソース電位は、MOSFET110のオン・オフ動作に起因して大きく電位が変動する。そのため、特許文献1では、ソース電位を安定化させるための電源回路を別途用意する必要がある。この別途用意される電源回路には、温度検出回路の誤動作を防止するために出力する電圧にノイズやスパイクを生じさせないような工夫が必要となる。ノイズやスパイクを抑制するためには、コンデンサや保護ダイオードを電源回路に設ける必要がある。しかし、このコンデンサや保護ダイオードは回路素子の追加となり、半導体装置の実装面積の増加及び部品コストの増加を招く。
一方、本実施の形態にかかる半導体装置1では、パワートランジスタM0のオン・オフの切り替わり動作が生じた場合においても安定した電圧を維持する電源電圧VCCと中間電圧VCMに基づき動作する。そのため、本実施の形態1にかかる半導体装置1は、安定した電圧を出力する電源回路を別途設ける必要がない。つまり、本実施の形態にかかる半導体装置1では、別途に高精度な電源回路を設ける必要がないため、回路規模及び部品コストを削減することができる。
また、特許文献2に記載の技術では、過熱状態を検出した後にMOSトランジスタ210のゲート・ソース間の電圧を0Vとする。そのため、特許文献2に記載の技術では、半導体基板の温度が低下した後も検出信号Soをハイレベルに復帰させることができない。つまり、特許文献2に記載の技術では、過熱状態を検出した後に通常動作に復帰することができない問題がある。これに対して、本実施の形態にかかる半導体装置1では、温度検出ダイオードTD1がパワートランジスタM0のソース・ドレイン間に設けられている。これにより、パワートランジスタM0のオン・オフ動作とは独立して温度検出ダイオードTD1による温度検出動作を行うことができる。そして、半導体装置1では、特許文献2に記載の技術ではできなかった、過熱保護状態からの復帰動作を実現することができる。
実施の形態2
実施の形態2にかかる半導体装置2のブロック図を図7に示す。図7に示すように、実施の形態2にかかる半導体装置2は、実施の形態1にかかる半導体装置1に過電圧保護回路15を追加したものである。温度検出ダイオードTD1は、通常3〜9Vのブレークダウン電圧をもつものが多い。そのためパワートランジスタM0のドレイン・ソース間電圧VDSがそのブレークダウン電圧以上となると温度検出ダイオードTD1にブレークダウン電流が流れ正確な温度検出が難しくなる。そこで、実施の形態2では、温度検出ダイオードTD1のブレークダウンを防止する過電圧保護回路15を追加した。
過電圧保護回路15は、過電圧保護ダイオードTD2、第4の変換抵抗R4、過電圧保護トランジスタM3を有する。過電圧保護ダイオードTD2は、入力端子tm1にカソードが接続され、出力端子tm2にアノードが接続される。第4の変換抵抗R4は、入力端子tm1と過電圧保護ダイオードTD2のカソードとの間に設けられる。そして、第4の変換抵抗R4は、過電圧保護ダイオードTD2に流れる逆方向リーク電流を電圧に変換して過電圧検出信号S5を生成する。過電圧保護トランジスタM3は、温度検出ダイオードTD1のカソードと電流増幅器11の第2の変換抵抗R2との間に設けられる。また、過電圧保護トランジスタM3は、過電圧検出信号S5に基づき導通状態が制御される。なお、実施の形態2で用いる過電圧保護ダイオードTD2は、温度検出ダイオードTD1よりもブレークダウン電圧が低いものを用いる。
ここで、過電圧保護回路15の動作について説明する。以下の説明では、過電圧保護ダイオードTD2のブレークダウン電圧を6Vとし、過電圧保護トランジスタM3の閾値電圧VTを1Vとする。そして、負荷RLにショートなどの不具合が発生し、パワートランジスタM0のソース電圧が0Vとなった場合を考える。
この場合、過電圧保護回路15の両端には14Vの電圧が印加される。このとき、過電圧保護回路15では、過電圧保護ダイオードTD2がブレークダウンし、カソードの電圧をブレークダウン電圧である6Vとする。つまり、過電圧保護トランジスタM3のゲートには、過電圧検出信号S5として6Vが与えられる。このとき、過電圧保護トランジスタM3のソース側電圧は、過電圧検出信号S5の電圧から過電圧保護トランジスタM3の閾値電圧VT(1V)を引いた値となる。従って、この場合においても、温度検出ダイオードTD1のアノード・カソード間には5V(=6V−1V)の電圧しか印加されない。この電圧は、温度検出ダイオードTD1のブレークダウン電圧以下であるため、温度検出ダイオードTD1のブレークダウンが防止される。
上記説明より、実施の形態2にかかる半導体装置2では、過電圧保護回路15を設けることで、パワートランジスタM0のドレイン・ソース間電圧VDSが温度検出ダイオードTD1のブレークダウン電圧よりも大きくなった場合においても、温度検出ダイオードTD1のブレークダウンを防止することができる。これにより、温度検出ダイオードTD1にブレークダウン電流が流れないため、実施の形態2にかかる半導体装置2は、高い温度検出精度を維持することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、電流増幅器の電流増幅率は、上記実施の形態の増幅率に限られず、システムの特性に応じて適宜決定することができる。また、電流増幅器の構成は、システムの構成に応じて適宜変更することが可能である。
1、2 半導体装置
10 温度検出回路
11 電流増幅器
12 バッファ回路
13 ゲーティング回路
14 ドライバー回路
15 過電圧保護回路
20 マイクロコンピュータ
21、31 ベース領域
22、32 ベース取り出しタップ領域
23 ソース領域
24、34 ゲート電極
25、35、36 コンタクトホール
26 配線
33 カソード領域
34 ゲート電極
37 配線
41 N−エピタキシャル層
42 N+半導体基板層
43 ドレイン電極
44 ゲート酸化膜
45 絶縁膜
46 カバー層
DCELL ダイオードセル
MCELL セル
M0 パワートランジスタ
M1 内部出力トランジスタ
M2 内部出力トランジスタ
M3 過電圧保護トランジスタ
OP 差動増幅器
R1〜R4 変換抵抗
RL 負荷
S1 制御信号
S2 過熱検出信号
S3 出力信号
S4 駆動信号
S5 過電圧検出信号
TD1 温度検出ダイオード
TD2 過電圧保護ダイオード
tm1 入力端子
tm2 出力端子
tm3 制御信号入力端子

Claims (8)

  1. 入力端子と出力端子との間に設けられたパワートランジスタと、
    前記入力端子に、第1の抵抗とトランジスタとを介してカソードが接続され、前記出力端子にアノードが接続される温度検出ダイオードと、
    前記入力端子に、第2の抵抗を介してカソードが接続され、前記出力端子にアノードが接続される過電圧保護ダイオードと
    記温度検出ダイオードの前記カソードから前記アノードに流れる逆方向リーク電流を増幅した検出電流を出力する電流増幅器と、
    前記検出電流を電圧に変換した過熱検出信号を出力する第3の抵抗と、
    前記過熱検出信号に応じて制御信号をゲーティングするゲーティング回路と、
    前記ゲーティング回路の出力信号に基づき前記パワートランジスタの制御端子に駆動信号を出力するドライバー回路と、
    を有し、
    前記トランジスタは、前記第1の抵抗と前記温度検出ダイオードの前記カソードとの間にドレイン・ソースが接続され、ゲートが前記過電圧保護ダイオードの前記カソードと前記第2の抵抗との間に接続される半導体装置。
  2. 前記第1の抵抗は、前記逆方向リーク電流を電圧に変換してリーク電圧を生成する請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記電流増幅器は、前記入力端子に入力される第1の電圧と前記第1の電圧よりも低い第2の電圧とに基づき動作し、
    前記電流増幅器は、
    内部出力ノードと前記入力端子との間に接続された第4の抵抗と、
    前記第4の抵抗に流れる電流に応じて前記リーク電圧に対応した参照電圧を前記内部出力ノードに生成するバッファ回路と、
    前記バッファ回路の第1の内部出力トランジスタと制御端子が共通に接続され、ソースが前記第2の電圧を供給する内部電源端子に接続され、ドレインが前記第3の抵抗を介して前記入力端子に接続される第2の内部出力トランジスタと、
    を有する請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記電流増幅器の電流増幅率は、前記第1の抵抗と前記第4の抵抗との抵抗比を示す第1の増幅比と、前記第1の内部出力トランジスタと前記第2の内部出力トランジスタとのトランジスタサイズ比を示す第2の増幅比と、の積により決定される請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記トランジスタは、前記過電圧保護ダイオードの前記カソードと前記第2の抵抗との間に生成される過電圧検出信号に基づき導通状態が制御される請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 前記第2の抵抗は、前記第1の抵抗よりも抵抗値が小さい請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記温度検出ダイオードの前記アノードは、前記パワートランジスタのベース領域と同一のプロセスで形成され、前記温度検出ダイオードの前記カソードは前記パワートランジスタのソース領域と同一のプロセスで形成される請求項1乃至6のいずれか1項に記載の半導体装置。
  8. 前記パワートランジスタは、プレナー型の縦型MOSトランジスタであって、前記温度検出ダイオードは、前記パワートランジスタに隣接して設けられる請求項1乃至7のいずれか1項に記載の半導体装置。
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