JP5545070B2 - 車両の下部車体構造 - Google Patents
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Description
なお、クロスメンバを大型化することで、走行振動による共振等によりクロスメンバの振動が激しくなるという新たな問題も懸念される。
この構成により、クロスメンバを大型化し、車体剛性を向上させると共に、大型化したクロスメンバによる振動を防止することができる。
詳しくは、面剛性が高いため走行振動によるクロスメンバの前面部の振動における振幅を、面剛性が低い場合に比べて低減することができる。したがって、振動騒音も低減でき、走行時における車室内の快適性を向上させることができる。
さらに、前記クロスメンバを、前記キックアップ部より上方に突出して配設されるメンバ上側部材と、前記キックアップ部の下部に配設されるメンバ下側部材とで構成し、前記メンバ上側部材と前記メンバ下側部材とで閉断面を形成している。
この構成により、クロスメンバの板厚を厚くせずとも、クロスメンバの断面2次モーメントを大きくできる。したがって、重量増加を抑制しながら車体剛性を向上することができ、車両の操縦安定性を向上させることができる。
上記クロスメンバの車幅方向の全幅にわたって配置したメンバ膨出部は、1つのメンバ膨出部あるいは所定の間隔を隔てて配置した複数のメンバ膨出部とすることができる。
詳しくは、メンバ膨出部を車幅方向の全幅にわたって配置したことにより、車幅方向の一部にのみ設けた場合に比べ、前面部の面剛性が高くなり、振動の振幅をより抑制することができる。また、クロスメンバの固有振動数を、断面変化部を一部にしか設けていないクロスメンバと比較して、より大きくシフトさせることができる。したがって、クロスメンバの前面における共振の発生をより抑制することができる。
したがって、シート支持部を介してクロスメンバにリヤシートを支持することができる。
図1は本発明に係る車両の下部車体構造の斜視図を示し、図2は下部車体構造の側面断面図を示している。詳しくは、図2は車両右側の車体側壁部3および車体後壁部5について車室内側から見た側面断面図を示している。
また、図4に示すように、車両の前方側に配設された下方部材33を、その本体部39,42が前面視で下広がりの略台形状に形成するとともに、下端部の車幅方向寸法をリヤサイドフレーム10よりも大きく設定している。
詳しくは、図2に示すように、第1クロスメンバ46をキックアップ部7に沿って配置し、第2クロスメンバ47を車体後壁部5の後端と第1クロスメンバ46との前後方向における略中間位置に配置している。
メンバ上側部材48とキックアップ部7とは溶接で固定されており、同様に、キックアップ部7とメンバ下側部材49とも溶接で固定されている。
詳しくは、第2クロスメンバ47は、第1クロスメンバ46の後方側において、第2ブレース30とリヤサイドフレーム10との結合部近傍において、左右のリヤサイドフレーム10を連結している。
シート支持部53は、リヤシート50のシートクッション51(図2参照)をメンバ上側部材48に支持固定する部材である。
なお、メンバ膨出部52は単純な形状であるため、容易に成形加工することができる。
この発明のクロスメンバは、実施形態の第1クロスメンバ46に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施形態を得ることができる。
6…車室内フロア部
7…キックアップ部
8…リヤフロア部
10…リヤサイドフレーム
16…上側部材
17…下側部材
24…リヤホイールハウス
29…第1ブレース
46…第1クロスメンバ(クロスメンバ)
48…メンバ上側部材
48a…前面部
49…メンバ下側部材
50…リヤシート
52…メンバ膨出部
53…シート支持部
Claims (3)
- 車室内の底面を形成するフロアパネルと、
該フロアパネルに段上がり状に設けられたキックアップ部と、
前記キックアップ部の左右側部において車室内に突出して配設されたリヤホイールハウスとを備えた車両の下部車体構造であって、
前記フロアパネルは、リヤシートが設置される車室内フロア部と、その後端部から斜め上方に延びる前記キックアップ部と、その上端部から車両の後方側に延びるリヤフロア部とで構成され、当該リヤフロア部の左右両側辺部には、車両の前後方向に延びるリヤサイドフレームが設置され、
前記リヤサイドフレームは、前記フロアパネルの上方へ膨出した段部を形成する上側部材と、前記フロアパネルの下方に設置された断面コ字状部を有する下側部材とからなり、これら上側部材および下側部材により車両の前後方向に延びる閉断面を構成し、
車室内に膨出する前記リヤホイールハウスの車内側壁面には、下方に延びる第1ブレースを設置し、
前記キックアップ部において、前記車室内に突出させて配設したクロスメンバを備え、
当該クロスメンバは、前記キックアップ部の上面側に配設されるメンバ上側部材と、前記キックアップ部の下面側に配設されるメンバ下側部材とで、前記キックアップ部を挟んで閉断面をなすよう構成され、
前記第1ブレースの下端部を、前記メンバ上側部材の上面および前面部に結合し、
前記メンバ上側部材の前面部には、正面視横長の略長方形状の前面部を膨出させて車両後方側に突出するように形成したメンバ膨出部を形成した
車両の下部車体構造。 - 前記メンバ膨出部を、前記クロスメンバの車幅方向の略全幅にわたって備えた
請求項1に記載の車両の下部車体構造。 - 前記クロスメンバの前面部に、リヤシートを支持するシート支持部を備えるとともに、
前記メンバ膨出部と前記シート支持部とを離間して配設した
請求項1または2に記載の車両の下部車体構造。
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JP2010146122A JP5545070B2 (ja) | 2010-06-28 | 2010-06-28 | 車両の下部車体構造 |
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