JP2012006544A - 車両の下部車体構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車室内の底面を形成するフロアパネル1と、フロアパネル1に段上がり状に設けられたキックアップ部7と、キックアップ部7の左右側部において車室内に突出して配設されたリヤホイールハウス24とを備えた車両の下部車体構造において、キックアップ部7において車室内に突出させて配設した第1クロスメンバ46を備えるとともに、第1クロスメンバ46のメンバ上側部材48の前面部48аにメンバ膨出部52を備えた。
【選択図】図1
Description
なお、クロスメンバを大型化することで、走行振動による共振等によりクロスメンバの振動が激しくなるという新たな問題も懸念される。
また、上記断面変化部は、クロスメンバの前面部の断面を膨出させた断面や肉厚を厚くした断面とすることができる。なお、上記断面変化部の肉厚を厚くする場合、板材等の別部材をクロスメンバに貼り合わせて厚くする構成であってもよい。
上記リヤホイールハウスはリヤサスペンションの上端を支持するダンパ支持部を備えることができる。
この発明により、クロスメンバを大型化し、車体剛性を向上させるとともに大型化したクロスメンバによる振動を防止することができる。
詳しくは、面剛性が高いため走行振動によるクロスメンバの前面部の振動における振幅を、面剛性が低い場合に比べて低減することができる。したがって、振動騒音も低減でき、走行時における車室内の快適性を向上させることができる。
上記クロスメンバの車幅方向の全幅にわたって配置した段面変化部は、1つの段面変化部あるいは所定の間隔を隔てて配置した複数の断面変化部とすることができる。
詳しくは、段面変化部を車幅方向の全幅にわたって配置したことにより、車幅方向の一部にのみ設けた場合に比べ、前面部の面剛性が高くなり、振動の振幅をより抑制することができる。また、クロスメンバの固有振動数を、断面変化部を一部にしか設けていないクロスメンバと比較して、より大きくシフトさせることができる。したがって、クロスメンバの前面における共振の発生をより抑制することができる。
したがって、シート支持部を介してクロスメンバにリヤシートを支持することができる。
これにより、チャイルドシート支持部を介してクロスメンバにチャイルドシートを取り付けることができる。
この発明により、クロスメンバの板厚を厚くせずとも、クロスメンバの断面2次モーメントを大きくできる。したがって、重量増加を抑制しながら車体剛性を向上することができ、車両の操縦安定性を向上させることができる。
この発明により、成形加工が容易である膨出部でクロスメンバの剛性を向上させることができ、車体の操縦安定性を高めることができる。
図1は本発明に係る車両の後部車体構造の斜視図を示し、図2は後部車体構造の側面断面図を示している。詳しくは、図2は車両左側の車体側壁部3及び車体後壁部5について車室内側から見た側面断面図を示している。
また、図4に示すように、車両の前方側に配設された下方部材33を、その本体部39,42が前面視で下広がりの略台形状に形成するとともに、下端部の車幅方向寸法をリヤサイドフレーム10よりも大きく設定している。
詳しくは、図2に示すように、第1クロスメンバ46をキックアップ部7に沿って配置し、第2クロスメンバ47を車体後壁部5の後端と第1クロスメンバ46との前後方向における略中間位置に配置している。
メンバ上側部材48とキックアップ部7とは溶接で固定されており、同様に、キックアップ部7とメンバ下側部材49とも溶接で固定されている。
詳しくは、第2クロスメンバ47は、第1クロスメンバ46の後方側において、第2ブレース30とリヤサイドフレーム10との結合部近傍において、左右のリヤサイドフレーム10を連結している。
シート支持部53は、リヤシート50のシートクッション51(図2参照)をメンバ上側部材48に支持固定する部材である。
なお、メンバ膨出部52は単純な形状であるため、容易に成形加工することができる。
この発明のクロスメンバは、実施形態の第1クロスメンバ46に対応し、
以下同様に、
上側フレームは、メンバ上側部材48に対応し、
下側フレームは、メンバ下側部材49に対応し、
断面変化部及び膨出部は、メンバ膨出部52に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施形態を得ることができる。
また、第1クロスメンバ46をメンバ上側部材48とメンバ下側部材49とで構成したが、メンバ上側部材48のみで第1クロスメンバ46を構成してもよい。
7…キックアップ部
24…リヤホイールハウス
46…第1クロスメンバ
48…メンバ上側部材
48a…前面部
49…メンバ下側部材
50…リヤシート
52…メンバ膨出部
53…シート支持部
54…チャイルドシート支持部
Claims (6)
- 車室内の底面を形成するフロアパネルと、
該フロアパネルに段上がり状に設けられたキックアップ部と、
前記キックアップ部の左右側部において車室内に突出して配設されたリヤホイールハウスとを備えた車両の下部車体構造であって、
前記キックアップ部において、前記車室内に突出させて配設したクロスメンバを備えるとともに、
前記クロスメンバの前面部に断面変化部を備えた
車両の下部車体構造。 - 前記断面変化部を、前記クロスメンバの車幅方向の略全幅にわたって備えた
請求項1に記載の車両の下部車体構造。 - 前記クロスメンバの前面部に、リヤシートを支持するシート支持部を備えるとともに、
前記断面変化部と前記シート支持部とを離間して配設した
請求項1または2に記載の車両の下部車体構造。 - 前記クロスメンバの前面部に、前記リヤシート上にチャイルドシートを固定するためのチャイルドシート支持部を備え、
前記断面変化部と前記チャイルドシート支持部とを離間して配設した
請求項1から3のいずれか1つに記載の車両の下部車体構造。 - 前記クロスメンバを、
前記フロアパネルより上方に突出して配設される上側フレームと、
前記フロアパネルの下部に配設される下側フレームとで構成し、
前記上側フレームと前記下側フレームとで閉断面を形成した
請求項1から4のいずれか1つに記載の車両の下部車体構造。 - 前記断面変化部を膨出部で構成した
請求項1から5のいずれか1つに記載の車両の下部車体構造。
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