JP5538999B2 - 自動取引装置および自動取引方法 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば両替機のような自動取引装置および自動取引方法に関する。
従来、紙幣や硬貨の入出金することができる自動取引装置として両替機や現金自動入出金装置(以下、ATMと呼ぶ。)などの自動取引装置が提供されている。これら自動取引装置は、紙幣や硬貨といった媒体のほか、顧客カードや取引明細票など取引にかかる一連動作で複数の取引媒体を出し入れする。ここで、主目的である取引媒体を受取った顧客は、そのほかの排出された取引媒体を抜取り忘れることがある。
これを防止するものとして、取引実施後、カード及び紙幣などの取引媒体を一定時間ずらして排出する自動取引装置が提案されている(特許文献1参照)。この自動取引装置では、時間差で取引媒体を排出することで、顧客に対して取引媒体の抜取り順序を誘導し抜取り忘れを注意喚起している。
また、取引中の顧客操作の空き時間に、複数の画面からなるコンテンツ情報を記憶した記憶手段からコンテンツ情報を読み出して、そのコンテンツ情報に基づく画面を順に表示していき、最後に排出した取引媒体を顧客が受取ったのちに前記コンテンツ情報の最後の画面を表示する自動取引装置が提案されている(特許文献2参照)。この自動取引装置では、コンテンツ情報を表示し顧客が取引媒体の抜取り順序を表示した画面を注視することで、顧客に対して取引媒体の抜取り忘れを注意喚起している。
しかし、特許文献1に記載の自動取引装置では、先に排出された取引媒体を抜取ったか否かにかかわらず一定時間経過後に次の取引媒体を排出するため、顧客の抜取り動作開始までに次の取引媒体が排出された場合、顧客は、主目的の取引媒体を抜取り、ほかの取引媒体を抜取忘れるという問題点がある。
また、特許文献2に記載の自動取引装置では、顧客が画面のコンテンツ情報に興味がない場合、画面変化に気がつかず主目的以外の取引媒体を抜取り忘れるという問題点がある。
特開2008−171029号公報 特開2008−269187号公報
この発明は、上述の問題点に鑑み、顧客が排出された取引媒体の抜取り忘れを防止することができる自動取引装置とその自動取引方法を提供することを目的とする。
この発明は、取引にかかる入力操作を受付ける操作部と、取引媒体を出力する媒体出力部と、前記各部を制御する制御部とを備えた自動取引装置であって、取引の実行中に、顧客による該取引の継続操作が入力される入力手段を備え、前記制御部は、前記入力手段に対して前記継続操作の入力が中断されると、取引を先に進めない取引継続監視処理を実行する構成であることを特徴とする。
この発明により、顧客が排出された取引媒体の抜取り忘れを防止することができる。
両替機の外観を示す斜視図である。 両替機の制御部の構成を示すブロック図である。 両替機の取引動作を示すフローチャートである。 両替機の取引動作を示すフローチャートである。 両替機の取引動作を示すフローチャートである。 触手センサ監視処理の動作を示すフローチャートである。 取引開始画面を示す図である。 カード挿入を促す画面を示す図である。 触手センサへの触手を促す画面を示す図である。 カード抜取りを促す画面を示す図である。 紙幣の投入を促す画面を示す図である。 金種選択画面を示す図である。 紙幣の詳細金種選択画面を示す図である。 包装硬貨の詳細金種選択画面を示す図である。 硬貨の詳細金種選択画面を示す図である。 出金準備中画面を示す図である。 出金紙幣と明細票の抜取りを促す画面を示す図である。 取引完了画面を示す図である。 紙幣の抜取り忘れ画面を示す図である。 取引中止画面を示す図である。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1は、両替機100(自動取引装置)の外観を示す斜視図であり、図2は、両替機100の制御部の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、両替機100は、顧客センサ101と、触手センサ102(入力手段)と、タッチパネル103(操作部)と、媒体出力部とで構成される。
媒体出力部は、紙幣入出口104と、包装硬貨取出口105と、硬貨取出口106と、明細票取出口107と、カード入出口108とで構成される。
また、両替機100の内部には、後述するこれら各部の動作を制御するメイン制御部200(制御部)が設けられている。
また、両替機100は、銀行などに設置されているような側面形状がL型の箱状で、両替機100の中ほどの高さにある水平面に触手センサ102と、タッチパネル103と、紙幣入出口104と、包装硬貨取出口105とが配置され、水平面から上方傾斜面に硬貨取出口106と、明細票取出口107と、カード入出口108とが配置されている。
顧客センサ101は、顧客が両替機100の前にいることが検知できる両替機100の前面上部に配置されている。
触手センサ102は、一般的に右利きの多い顧客に対して顧客操作の邪魔にならぬよう左手で触手センサ102に触手できる両替機100の水平面左端に配置されている。
タッチパネル103は、触手センサ102とは逆に右手で顧客操作がしやすいよう水平面の右寄りに配置されている。
紙幣入出口104は、タッチパネル103の奥に配置されている。なお、紙幣入出口104には、両替前後の入出金に応じて開閉するシャッタと、紙幣が紙幣入出口104に投入、または出金されたことを検知する赤外線センサが内部に設けられている。
包装硬貨取出口105は、水平面左寄りに配置されている。なお、包装硬貨取出口105には、顧客が受取る際に開閉するシャッタと、包装硬貨が包装硬貨取出口105に出金されたことを検知する赤外線センサが内部に設けられている。
硬貨取出口106は、傾斜面左寄りに配置されている。なお、硬貨取出口106には、顧客が受取る際に開閉するシャッタと、硬貨が硬貨取出口106に出金されたことを検知する赤外線センサが内部に設けられている。
明細票取出口107とカード入出口108は、傾斜面上部右寄りに並列に配置されている。なお、排出した明細票と顧客カードを顧客が同時に受取れるように、明細票取出口107とカード入出口108を物理的に同一ユニットとして構成してもよい。
図2に示すように、メイン制御部200は、操作受付部201と、カード制御部202と、明細票制御部203と、紙幣入出金処理部204と、紙幣入出金シャッタ制御部205と、顧客センサ101と、触手センサ102とが接続されている。
メイン制御部200は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサと、記憶部206とで構成されている。
顧客センサ101は、顧客が両替機100に近づいたことを検知するセンサである。顧客センサ101が顧客を検知すると、メイン制御部200は、取引開始のための処理を実行し両替機100は取引開始待ちとなる。このとき、顧客センサ101で顧客が両替機100の前にいることを検知し続ける。顧客が両替機100の前から立ち去るなど顧客を検知できなくなってから一定時間経過後、メイン制御部200は、取引開始待ちを解消して顧客センサ101の検知待ちに移行する。
触手センサ102は、顧客の指先を接触することで取引の継続操作が入力されるセンサである。触手センサ102で顧客の触手を検知すると、メイン制御部200は、取引開始のための処理を実行し両替機100は取引中となる。
操作受付部201は、メイン制御部200の指示によりタッチパネル103に取引案内画面の表示、または入力受付画面の表示を行い、タッチ入力された入力信号をタッチパネル103から受取る。
カード制御部202は、メイン制御部200の指示によりカード入出口に挿入されたキャッシュカードや両替カードなど顧客カードの認証と排出を行う。
明細票制御部203は、メイン制御部200の指示により顧客が行った取引に関する内容、例えば出金媒体数や出金金額などを所定の明細票に印字し、印字した明細票を明細票取出口107から排出する。
紙幣入出金処理部204は、紙幣入出口104に投入された紙幣を両替機100の内部格納庫(不図示)に格納する。また、紙幣入出金処理部204は、操作受付部201が受付けた枚数の紙幣を両替機100の内部格納庫(不図示)から紙幣入出口104に出金する。
紙幣入出金シャッタ制御部205は、顧客との取引による紙幣の入出金時に紙幣入出口104の開閉駆動する。
記憶部206は、顧客との取引で入力された入力値などのデータを格納する。
次に、両替機100で紙幣を両替する例をもとに説明する。
図3から図5は、両替機100の取引動作を示すフローチャートであり、図6は、触手センサ監視処理の動作を示すフローチャートである。
図7から図20は、両替機100のタッチパネル103に表示される画面である。図7は、取引開始画面を示す図であり、図8は、カード挿入を促す画面を示す図であり、図9は、触手センサへの触手を促す画面を示す図であり、図10は、カード抜取りを促す画面を示す図である。図11は、紙幣の投入を促す画面を示す図であり、図12は金種選択画面を示す図であり、図13は、紙幣の詳細金種選択画面を示す図であり、図14は、包装硬貨の詳細金種選択画面を示す図であり、図15は、硬貨の詳細金種選択画面を示す図である。図16は、出金準備中画面を示す図であり、図17は、出金紙幣と明細票の抜取りを促す画面を示す図であり、図18は、取引完了画面を示す図であり、図19は、紙幣の抜取り忘れ画面を示す図であり、図20は、取引中止画面を示す図である。
図3に示すように、両替機100の顧客センサ101が顧客を検知すると(ステップS300:Yes)、メイン制御部200は、タッチパネル103に図7に示すように触手センサ102への触手を促す取引開始画面701を表示する(ステップS301)。この取引画面701には、「お取引を開始される場合は、まず左の触手センサ部を触手してください。お取引中は、触手センサ部から手を離さないでください。触手センサ部から手を離したままですと、お取引がキャンセルされます。」と表示する。なお、顧客センサ101が顧客を検知するまで(ステップS300:No)、両替機100は、待機状態となる。
触手センサ102が顧客の触手を検知すると(ステップS302:Yes)、メイン制御部200は、タッチパネル103に図8に示すように顧客カードをカード入出口108に挿入し、触手センサ102への触手を促すカード挿入画面702を表示する(ステップS303)。このカード挿入画面702には、「カード挿入口に、キャッシュカードか両替カードを挿入してください。カード挿入後、触手センサ部を触手してください。触手センサ部から手を離したままですと、お取引がキャンセルされます。」と表示する。このとき、後述する触手センサ監視処理が開始される。
一方、触手センサ102が一定時間顧客の触手を検知せず(ステップS302:No)、顧客センサ101が顧客を検知していると(ステップS311:Yes)、メイン制御部200は、タッチパネル103に図9に示すように触手センサ102への触手を促す触手催促画面703を表示する(ステップS312)。この触手催促画面703には、「お取引を継続する場合は、左の触手センサ部を触手してください。お取引中は、触手センサ部から手を離さないでください。触手センサ部から手を離したままですと、お取引がキャンセルされます。」と表示する。
なお、顧客センサ101が顧客を検知せず一定時間経過すると(ステップS311:No)、図5に示すように両替機100は、取引を中止して顧客センサ101の検知待ちとなる(ステップS509)。
図3のステップS303で顧客カード挿入を促された顧客は、財布から顧客カードを取出すために一時的に触手センサ102から手を離す可能性がある。そこでメイン制御部200は、後述する触手センサ監視処理を一時停止する(ステップS304)。一時停止時間は、所定のT1時間の間、あるいは触手センサ102が顧客の触手を再検知するまでとする。
顧客がカード入出口108に顧客カードを挿入すると、カード制御部202が顧客カードの顧客情報を読取り、メイン制御部200が認証する(ステップS305)。触手センサ102が顧客の触手を検知すると(ステップS306:Yes)、メイン制御部200は、後述する触手センサ監視処理を再開する(ステップS307)。
一方、触手センサ102が一定時間顧客の触手を検知せず(ステップS306:No)、さらに監視処理一時停止時間T1を経過していない場合(ステップS313:No)、メイン制御部200は、タッチパネル103に図9に示すように触手センサ102への触手を促す触手催促画面703を表示する(ステップS314)。なお、監視処理一時停止時間T1を経過すると(ステップS313:Yes)、メイン制御部200は、取引中止処理を行う(ステップS509)。
顧客カードを認証したメイン制御部200は、カード制御部202により顧客カードをカード入出口108から排出し、タッチパネル103に図10に示すように顧客カードの抜取りと、触手センサ102への触手を促すカード抜取り画面704を表示する(ステップS308)。このカード抜取り画面704には、「排出されたカードを抜取りください。抜取り後、触手センサ部を触手してください。触手センサ部から手を離したままですと、お取引がキャンセルされます。」と表示する。
顧客は、カード入出口108から抜取った顧客カードを財布に収納するため一時的に触手センサ102から手を離す可能性がある。そこでカード制御部202が顧客カードの抜取りを検知すると、メイン制御部200は、後述する触手センサ監視処理を一時停止する(ステップS309)。一時停止時間は、所定のT2時間の間、あるいは触手センサ102が顧客の触手を再検知するまでとする。
触手センサ102が顧客の触手を検知すると(ステップS310:Yes)、後述する触手センサ監視処理を再開する(ステップS317)。
一方、触手センサ102が一定時間顧客の触手を検知せず(ステップS310:No)、さらに監視処理一時停止時間T2を経過していない場合(ステップS315:No)、メイン制御部200は、タッチパネル103に図9に示すように触手センサ102への触手を促す触手催促画面703を表示する(ステップS316)。
なお、監視処理一時停止時間T2を経過すると(ステップS315:Yes)、メイン制御部200は取引中止処理を行う(ステップS509)。
図4に示すように、メイン制御部200は、タッチパネル103に図11に示すように紙幣入出口104に紙幣の投入と、触手センサ102への触手を促す紙幣投入画面705を表示し(ステップS400)、紙幣入出金シャッタ制御部205により紙幣入出口104のシャッタを開口する。この紙幣投入画面705には、「両替をする紙幣を投入して、下の確認ボタンを押してください。紙幣投入後を、触手センサ部を触手してください。触手センサ部から手を離したままですと、お取引がキャンセルされます。」というメッセージと、紙幣投入後に押下する確認ボタン706を表示する。
紙幣投入を促された顧客は、財布から紙幣を取出すため一時的に触手センサ102から手を離す可能性がある。そこで、メイン制御部200は、後述する触手センサ監視処理を一時停止する(ステップS401)。一時停止時間は、所定のT3時間の間、あるいは触手センサ102が顧客の触手を再検知するまでとする。
顧客によって紙幣入出口104に紙幣が投入されタッチパネル103に表示された紙幣投入画面705の確認ボタン706が押下されると、紙幣入出金シャッタ制御部205は、紙幣入出口104のシャッタを閉口し紙幣を読取る(ステップS402)。
触手センサ102が顧客の触手を検知すると(ステップS403:Yes)、後述する触手センサ監視処理を再開する(ステップS404)。一方、触手センサ102が一定時間顧客の触手を検知せず(ステップS403:No)、さらに監視処理一時停止時間T3を経過していない場合(ステップS411:No)、メイン制御部200は、タッチパネル103に図9に示すように触手センサ102への触手を促す触手催促画面703を表示する(ステップS412)。
一方、監視処理一時停止時間T3を経過すると(ステップS411:Yes)、メイン制御部200は、取引中止処理を行う(ステップS509)。
紙幣入出金処理部204により紙幣が読取られると、メイン制御部200は、タッチパネル103に図12に示すように両替する各金種選択ボタンと数量と投入された合計金額と、触手センサ102への触手を促すメッセージを表示する両替内容入力画面710を表示する(ステップS405)。この両替内容入力画面710には、画面上段に「両替を希望される金種ボタンを押して、数量を選択してください。お取引中は、触手センサ部から手を離さないでください。」というメッセージと、画面中段に投入された合計金額を表示する両替金額欄711と、その下左寄りに出金したい金種を指定する紙幣ボタン712と、包装硬貨ボタン713と、硬貨ボタン714を表示し、その右側に各金種の数量を表示する紙幣数量欄715と、包装硬貨数量欄716と、硬貨数量欄717を表示し、画面右下に各金種指定を確定する確定ボタン718を表示する。
顧客により紙幣ボタン712が押下されると、メイン制御部200は、タッチパネル103に図13に示すように出金したい紙幣の金種と数量の指定と、触手センサ102への触手を促すメッセージを表示する紙幣選択画面720を表示し詳細な金種指定を待つ(ステップS406)。この紙幣選択画面720には、画面上部に「紙幣の種類と、枚数を指定してください。お取引中は、触手センサ部から手を離さないでください。」というメッセージと、その下左側から出金したい紙幣を選択する紙幣選択ボタン721と、出金する枚数を表示する数量欄722と、選択した紙幣の枚数を指定する数字ボタン723を表示し、画面右下に入力を終了する確認ボタン724を表示する。確認ボタン724が押下されると、指定された金額の合計を両替内容入力画面710の紙幣数量欄715に表示する。
なお、ステップS405でタッチパネル103に表示された両替内容入力画面710において、包装硬貨ボタン713が押下された場合は、メイン制御部200は、タッチパネル103に図14に示すように出金したい包装硬貨の金種と数量を指定と、触手センサ102への触手を促すメッセージを表示する包装硬貨選択画面730を表示する。この包装硬貨選択画面730には、画面上部に「包装硬貨の種類と、本数を指定してください。お取引中は、触手センサ部から手を離さないでください。」というメッセージと、その下左側から出金したい包装硬貨を選択する包装硬貨選択ボタン731と、出金する本数を表示する数量欄732と、選択した包装硬貨の本数を指定する数字ボタン733を表示し、画面右下に入力を終了する確認ボタン734を表示する。確認ボタン734が押下されると、指定された金額の合計を両替内容入力画面710の包装硬貨数量欄716に表示する。
同様に硬貨ボタン714が押下された場合、メイン制御部200は、タッチパネル103に図15に示すように出金したい硬貨の金種と数量を指定と、触手センサ102への触手を促すメッセージを表示する硬貨選択画面740を表示する。硬貨選択画面740には、画面上部に「硬貨の種類と、枚数を指定してください。お取引中は、触手センサ部から手を離さないでください。」というメッセージと、その下左側から出金したい硬貨を選択する硬貨選択ボタン741と、出金する枚数を表示する数量欄742と、選択した硬貨の枚数を指定する数字ボタン743を表示し、画面右下に入力を終了する確認ボタン744を表示する。確認ボタン744が押下されると、指定された金額の合計を両替内容入力画面710の硬貨数量欄717に表示する。
顧客により詳細な出金金種と数量が指定されると、メイン制御部200は、各金種ごとの合計金額と投入された合計金額とを図12に示す両替内容入力画面710に表示する。
顧客により両替金種が指定され両替内容入力画面710の確定ボタン718が押下されると、両替金種が確定する(ステップS407)。顧客が出金金額を確定すると、メイン制御部200は、紙幣入出金処理部204へ出金を指示し紙幣入出口104に排出する(ステップS408)。
このとき、メイン制御部200は、タッチパネル103に図16に示すように出金準備中であることと、触手センサ102への触手を促す案内を表示する出金準備中画面750を表示する。この出金準備中画面750には、「出金準備中です。出金されるまで、触手センサ部から手を離さないでください。触手センサを離しますと、お取引がキャンセルされます。」と表示する。
その後メイン制御部200は、紙幣入出金シャッタ制御部205により紙幣入出口104のシャッタを開口する(ステップS409)。また、メイン制御部200は、タッチパネル103に図17に示すように出金紙幣と明細票の抜取り案内と、触手センサ102への触手を促す案内を表示する出金画面760を表示する。この出金画面760は、画面上部に「出金紙幣と明細票をお取りください。お受取り後、触手センサ部を触手してください。センサ検知待ち時間をこえますと取引がキャンセルされます。待ち時間が足りなければセンサ検知時間延長を押してください。」というメッセージと、その下にセンサ検知待ち時間表示バー761と、画面下部にセンサ検知時間延長ボタン762と、センサ検知再開ボタン763とを表示する。
顧客は、明細票取出口107から抜取った明細票や紙幣入出口104から抜取った紙幣を財布に収納するため一時的に触手センサ102から手を離す可能性がある。そこで、メイン制御部200は、触手センサ監視処理を一時停止する(ステップS410)。一時停止時間は、所定のT4時間の間、あるいは触手センサ102が顧客の触手を再検知するまでとする。
このとき、複数媒体の収納に時間を要する恐れがあるため、触手センサ監視処理の一時停止時間T4は、T1、T2、T3よりも長めに設定する。さらに、タッチパネル103に触手センサ監視処理の一時停止時間を延長するセンサ検知時間延長ボタン762を表示する。
図5に示すように、紙幣入出口104に排出した紙幣が顧客に抜取られると(ステップS500:Yes)、紙幣入出金シャッタ制御部205は、紙幣入出口104のシャッタを閉口する(ステップS503)。その後、メイン制御部200は、タッチパネル103に図18に示すように取引完了画面770を表示して取引を完了する(ステップS504)。この取引完了画面770には、「お取引は全て終了しました。触手センサを離してください。」と表示する。
一方、紙幣抜取りの検知がなく(ステップS500:No)、触手センサ102が触手を検知していると(ステップS501:Yes)、メイン制御部200は、タッチパネル103に図19に示すように抜取り忘れがあることを注意喚起する取忘れ注意画面780を表示し(ステップS502)、ステップS500へ処理を戻す。この取忘れ注意画面780には、「出金紙幣のお取り忘れがあります。」と表示する。
また、触手センサ102が触手を一定時間検知せず(ステップS501:No)、さらに顧客が監視処理一時停止のセンサ検知時間延長ボタン762を押下した場合(ステップS505:Yes)、メイン制御部200は、監視処理一時停止時間の延長を行う(ステップS506)。
一方、監視処理一時停止時間の時間延長がなされず(ステップS505:No)、監視処理一時停止時間T4を経過していない場合(ステップS507:No)、メイン制御部200は、タッチパネル103に図9に示すように触手センサ102への触手を促す触手催促画面703を表示する(ステップS508)。
監視処理一時停止時間T4を経過すると(ステップS507:Yes)、メイン制御部200は、紙幣入出口104に排出された紙幣を回収し、タッチパネル103に図20に示すように取引中止画面790を表示し取引を中止する(ステップS509)。この取引中止画面790には、「お取引はキャンセルされました。返却された紙幣をお受取りください。」と表示する。
次に図6とともに、触手センサ監視処理について説明する。この触手センサ監視処理は、取引動作と並列に実行されるものである。
触手センサ102が一定時間顧客を検知していないと(ステップS600:No)、メイン制御部200は、その取引を一時中断する(ステップS601)。その後メイン制御部200は、タッチパネル103に図9に示すように触手センサ102への触手を顧客に促す触手催促画面703を表示する(ステップS602)。
一方、触手センサ102が顧客を検知していて(ステップS600:Yes)、かつ触手センサ監視処理が一時停止中であれば(ステップS609:Yes)、メイン制御部200は、触手センサ監視処理を終了する。触手センサ監視処理が一時停止でなければ(ステップS609:No)、メイン制御部200は、ステップS600へ処理を戻す。
触手センサ102が顧客の触手を検知すると(ステップS603:Yes)、メイン制御部200は、その取引を再開する(ステップS604)。一方、触手センサ102が一定時間顧客の触手を検知せず(ステップS603:No)、かつ顧客センサ101も顧客を検知していない場合(ステップS605:No)、メイン制御部200は、その取引を中止する(ステップS606)。
その後、メイン制御部200は、タッチパネル103に図20に示すように取引中止画面790を表示する(ステップS607)。さらにメイン制御部200は、各制御部に指示し投入された取引媒体の返却、あるいは排出された取引媒体の回収を行う(ステップS608)。
顧客センサ101が顧客を検知している場合(ステップS605:Yes)、メイン制御部200は、タッチパネル103に図9に示すように触手センサ102への触手を顧客に促す触手催促画面703を表示し(ステップS602)、触手センサの検知を待つ(ステップS603)。
以上に説明した両替機100は、顧客に対して触手センサ102への触手を継続して求めて、顧客に取引中であることを意識させて顧客カードや紙幣の抜取り忘れを防止することができる。
また、触手センサ監視処理により、顧客に対して取引終了を確認するまで触手センサ102への触手が必要であると意識させることができる。従って、顧客が取引終了前に立ち去るリスクを低減し、取引中に排出された顧客カードや紙幣の抜取り忘れを防止することができる。
また、触手センサ監視処理の監視時間を取引中の処理によって異なる時間に設定したことで、要する時間の異なる顧客動作に対して最適な監視時間を設定することができる。
また、触手センサ監視処理の監視一時停止処理により、顧客は取引を中止されることなく、財布からの媒体の出し入れで両手を使うなど触手センサ102への触手が継続できない顧客動作を行うことができる。
また、触手センサ監視処理の一時停止時間の延長操作受付処理により、顧客は、受取った紙幣を金種毎に財布に収納するような時間がかかるような動作も安心して行うことができる。特に、高齢者など動作に時間のかかりやすい顧客も無理なくゆっくりと顧客動作を行うことができる。
触手センサ102の触手が中断されて所定条件を満たすと取引を中止することができる触手センサ監視処理により、両替機100は、取引の継続操作がない若しくは立ち去った等と判断すると、触手センサ102への触手を待つ状態から次の顧客を待つ待機状態へ移行することができる。
また、触手センサ102の触手が中断されてから取引を中止する前に、触手センサ102への触手を求めることができる継続操作入力要求処理により、顧客は、突然取引を中止されることなく、タッチパネル103に表示される指示に従い触手センサ102を触手することで取引を継続することができる。
また、顧客センサ101が取引中の顧客を検知し続けることにより、顧客が触手センサ102への触手をし忘れても、メイン制御部200は、顧客が両替機100の前にいることを認識できる。従って、顧客は、突然取引を中止されることはない。
触手センサ監視処理および監視一時停止中の取引中止処理により、万が一、顧客が排出された取引媒体を抜取り忘れて両替機100を立ち去ることがあっても、メイン制御部200は、取引媒体を排出したままにすることなく回収でき、第三者による盗難を防止することができる。
前記実施例では両替機100を自動取引装置として挙げているが、ATMやチケットなどの媒体を扱う発券機においても同様の効果を得ることができる。また、入力手段は、触手センサ102の代わりに足踏みによるオン/オフを検知するペダルなど、顧客が意図的に入力操作を行って入力するもので構成することができる。
また、触手センサ102の監視一時停止時間は、顧客によって異なる構成としてもよい。この場合、年齢などの情報を記憶した顧客カードを用いて、顧客カードから読取った年齢などの情報に応じて時間を異ならせる、あるいはタッチパネル103に表示した操作画面で年齢または監視一時停止時間などを選択入力させることなどで実現することができる。
また、触手センサ102の監視一時停止処理は、取引中に顧客動作を要する所定処理に対して実行することができる。所定処理は、取引媒体の投入あるいは抜取りなどの顧客動作のため、取引の継続操作できない処理とすることができる。
また、触手センサ監視処理により取引を中止する条件は、継続操作の再入力がなく一定時間が経過した場合、あるいは顧客センサで顧客を検知できない場合などとすることができる。また、一定時間経過と顧客の検知を組合わせた構成とすることもできる。
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
この発明は、様々な媒体の入出力を伴う自動取引装置に利用することができる。
100…両替機、102…触手センサ、103…タッチパネル、
104…紙幣入出口、105…包装硬貨取出口、106…硬貨取出口、
107…明細票取出口、108…カード入出口、200…メイン制御部

Claims (7)

  1. 取引にかかる入力操作を受付ける操作部と、
    取引媒体を出力する媒体出力部と、
    前記各部を制御する制御部とを備えた自動取引装置であって、
    取引の実行中に、顧客による該取引の継続操作が入力される入力手段を備え、
    前記制御部は、前記入力手段に対して前記継続操作の入力が中断されると、取引を先に進めない取引継続監視処理を実行する構成である
    自動取引装置。
  2. 前記取引継続監視処理は、
    入力手段に対する前記継続操作の入力が中断されてから再入力まで待つ監視時間を、
    取引中の処理によって異なる時間に設定した
    請求項に記載の自動取引装置。
  3. 前記制御部は、
    取引中に、前記継続操作と異なる顧客操作を要する所定処理に対して、
    前記取引継続監視処理を一時停止する監視一時停止処理を実行する構成である
    請求項または請求項に記載の自動取引装置。
  4. 前記制御部は、
    監視時間の延長操作を受付ける延長操作受付処理を実行する構成である
    請求項に記載の自動取引装置。
  5. 前記取引継続監視処理は、
    前記継続操作の入力が中断されて所定条件を満たすと取引を中止する構成である
    請求項1から4のいずれか1つに記載の自動取引装置。
  6. 前記継続操作の入力が中断されてから取引を中止する前に、
    前記継続操作の入力を求める継続操作入力要求処理を実行する構成である
    請求項に記載の自動取引装置。
  7. 取引にかかる入力操作を受付ける操作部と、
    取引媒体を出力する媒体出力部と、
    前記各部を制御する制御部とを備えて取引を実行する自動取引方法であって、
    取引の実行中において、顧客による外取引の継続操作を入力要求し、
    前記取引の実行中に、前記継続操作の入力が中断されると、取引を先に進めない取引継続監視処理を実行する
    自動取引方法。
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