JP5538439B2 - 永久磁石埋込型モータの回転子及び送風機及び圧縮機 - Google Patents

永久磁石埋込型モータの回転子及び送風機及び圧縮機 Download PDF

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Description

この発明は、永久磁石埋込型モータの回転子に関するもので、特に永久磁石挿入穴の外周鉄心部に配置されるスリット形状に関するものである。また、その永久磁石埋込型モータの回転子を搭載した永久磁石埋込型モータを用いる送風機及び圧縮機に関する。以下、永久磁石埋込型モータを、単に電動機(モータ)と呼ぶ場合もある。
従来、以下に示す構成の永久磁石埋込型モータの回転子が提案されている。即ち、この永久磁石埋込型モータの回転子は、複数枚の電磁鋼板を積層して形成される回転子鉄心と、この回転子鉄心の軸方向に形成され、軸心を中心とする略正多角形の各辺に対応する部位に形成された永久磁石挿入穴と、この永久磁石挿入穴に挿入される永久磁石と、永久磁石挿入穴の外周鉄心部に形成され、永久磁石挿入穴に沿って離隔配置された複数個のスリットと、このスリットの径方向外側端と回転子鉄心の外周との間に設けられ、径方向の幅が磁極中心から極間部に向けて徐々に広くなる外側薄肉部とを備えたものである。このように構成することにより、極間部の磁束密度波形の高調波成分を低減して、誘起電圧の高調波、コギングトルクを低減できる、というものである(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−167583号公報
上記特許文献1に記載されているように、従来の永久磁石埋込型モータの回転子は、永久磁石挿入穴の外周鉄心部に永久磁石挿入穴に沿って複数個のスリットを設けることによりトルクリップルを低減して、低騒音化を図っていた。しかし、スリットを設けることにより永久磁石のパーミアンス低下、固定子からの磁束が集中して永久磁石に作用するため、永久磁石が減磁しやすいという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、永久磁石挿入穴の外周鉄心部にスリットを設ける場合に、減磁しやすい永久磁石端部にかかる磁束を少なくし、減磁耐力が向上した永久磁石埋込型モータの回転子を提供する。
また、その永久磁石埋込型モータの回転子を用いる永久磁石埋込型モータを搭載した送風機及び圧縮機を提供する。
この発明に係る永久磁石埋込型モータの回転子は、所定の形状に打ち抜かれた電磁鋼板を、所定の枚数積層して形成される回転子鉄心と、
回転子鉄心の外周部に沿って形成され、両端部に永久磁石端部空隙を有する複数の永久磁石挿入穴と、
永久磁石挿入穴に挿入される複数の永久磁石と、
永久磁石挿入穴の外側の外周鉄心部に形成される複数のスリットと、を備え、
複数のスリットのうち、永久磁石端部の径方向に存在する第1のスリットと、第1のスリットに隣接する磁極中心側の第2のスリットとの間隔が、永久磁石挿入穴の外周鉄心部に存在する他のスリットとスリットとの間隔よりも狭いことを特徴とする。
この発明に係る永久磁石埋込型モータの回転子は、永久磁石端部の径方向に存在する第1のスリットと、第1のスリットに隣接する磁極中心側の第2のスリットとの間隔が、永久磁石挿入穴の外周鉄心部に存在する他のスリットとスリットとの間隔よりも狭いことにより、減磁しやすい永久磁石端部にかかる磁束を少なくし、減磁耐力を向上できる。
比較のために示す図で、一般的な永久磁石埋込型モータの回転子500の横断面図。 図1の回転子鉄心501の横断面図。 図1の永久磁石挿入穴502の拡大図。 比較のために示す図で、一般的なスリット607を設けた永久磁石埋込型モータの回転子600の横断面図。 図4の回転子鉄心601の横断面図。 図5のX部拡大図。 実施の形態1を示す図で、永久磁石埋込型モータの回転子100の横断面図。 図7の回転子鉄心101の横断面図。 図7のY部拡大図。 図8のZ部拡大図。 実施の形態1を示す図で、図7に示す回転子100と、回転子100で第2のスリット107bが存在しないものとについて、固定子の起磁力(巻数×電流)[AT]に対する減磁率[%]を比較した結果を示す図。 図11の減磁率が−2%までの特性を示す図。 実施の形態1を示す図で、変形例1の永久磁石埋込型モータの回転子200の横断面図。 図13の回転子鉄心201の横断面図。 図14のW部拡大図。 実施の形態1を示す図で、変形例2の永久磁石埋込型モータの回転子300の横断面図。 図16の回転子鉄心301の横断面図。 図17のV部拡大図。 図18のP部拡大図。 実施の形態1を示す図で、変形例3の永久磁石埋込型モータの回転子400の部分横断面図。 実施の形態1を示す図で、図20の回転子鉄心401の横断面図。 図21のQ部拡大図。 実施の形態1を示す図で、変形例4の永久磁石埋込型モータの回転子700の部分横断面図。 実施の形態1を示す図で、図23の回転子鉄心701の横断面図。 図24の部分拡大図。
実施の形態1.
図1乃至図6は比較のために示す図で、図1は一般的な永久磁石埋込型モータの回転子500の横断面図、図2は図1の回転子鉄心501の横断面図、図3は図1の永久磁石挿入穴502の拡大図、図4は一般的なスリット607を設けた永久磁石埋込型モータの回転子600の横断面図、図5は図4の回転子鉄心601の横断面図、図6は図5のX部拡大図である。
先ず、一般的な永久磁石埋込型モータの回転子500について説明する。図1に示す永久磁石埋込型モータの回転子500は、少なくとも回転子鉄心501と、永久磁石503と、回転軸504とを備える。
尚、永久磁石埋込型モータの回転子500等を、単に回転子500もしくは回転子と呼ぶ場合もある。
回転子鉄心501は、全体の横断面形状が略円形で、薄板の電磁鋼板(例えば、0.1〜1.0mm程度の板厚で、無方向性電磁鋼板(鋼板の特定方向に偏って磁気特性を示さないよう、各結晶の結晶軸方向をできる限りランダムに配置させたもの))を所定の形状に金型で打ち抜き、所定の枚数(複数枚)積層して形成される。
回転子鉄心501には、横断面が長方形の永久磁石挿入穴502が、周方向に略等間隔に複数個(六個)形成されている(図2参照)。また、回転子鉄心501の略中心部に回転軸504が嵌合する軸孔505が形成さている。
永久磁石挿入穴502の磁石挿入部502a(図3参照)の内部に、N極とS極とが交互になるように着磁された六枚の平板形状の永久磁石503を挿入することで6極の回転子500を形成している。
永久磁石503には、例えばネオジウム、鉄、ボロンを主成分とする希土類などが用いられる。
図3に示すように、永久磁石挿入穴502は、略中央の磁石挿入部502aの両側に、磁石挿入部502aに連結(連通)する永久磁石端部空隙502bが形成されている。永久磁石端部空隙502bは、極間(永久磁石503で形成される磁極の間、永久磁石挿入穴502の間)における永久磁石503の漏れ磁束を抑制する。
図1の回転子500は、永久磁石挿入穴502と回転子鉄心501の外周部との間の鉄心部にスリットが存在しないため、永久磁石503から発生した磁束は、永久磁石503の外周鉄心部の中を自由に移動することができるため、磁束が流れやすい方に移動し、その影響によりトルクリップルが大きくなる傾向がある。
それに対し、図4に示す永久磁石埋込型モータの回転子600は、永久磁石挿入穴602の外周鉄心部に、複数のスリット607が、周方向に所定の間隔で形成されている。図4の回転子600では、一磁極に10個のスリット607が形成されている。
回転子鉄心601は、回転子鉄心501(図2)と同様、全体の横断面形状が略円形で、薄板の電磁鋼板(例えば、0.1〜1.0mm程度の板厚で、無方向性電磁鋼板(鋼板の特定方向に偏って磁気特性を示さないよう、各結晶の結晶軸方向をできる限りランダムに配置させたもの))を所定の形状に金型で打ち抜き、所定の枚数(複数枚)積層して形成される。
回転子鉄心601にも、横断面が長方形の永久磁石挿入穴602が、周方向に略等間隔に複数個(六個)形成されている(図5参照)。また、回転子鉄心601の略中心部に回転軸604が嵌合する軸孔605が形成されている。永久磁石挿入穴602の磁石挿入部602a(図6参照)の内部に、N極とS極とが交互になるように着磁された六枚の平板形状の永久磁石603を挿入することで6極の回転子600を形成している。
永久磁石603にも、例えばネオジウム、鉄、ボロンを主成分とする希土類などが用いられる。
図6に示すように、永久磁石挿入穴602は、略中央の磁石挿入部602aの両側に、磁石挿入部602aに連結(連通)する永久磁石端部空隙602bが形成されている。永久磁石端部空隙602bは、極間(永久磁石603で形成される磁極の間、永久磁石挿入穴602の間)における永久磁石603の漏れ磁束を抑制する。そして、図6に示すように、永久磁石挿入穴602の外周鉄心部に、複数のスリット607が、周方向に所定の間隔で形成されている。図6に示すように、回転子鉄心601では、一磁極に10個のスリット607が、極中心に対して対称に、5個づつ形成されている。
図4に示す回転子600は、複数のスリット607を永久磁石挿入穴602の外周鉄心部に配置することにより、トルクリップルを低減している。以下、このスリット607の効果について説明する。回転子600の永久磁石603から発生した磁束は、永久磁石603の外周鉄心部を通り固定子(図示せず)に流れ込む。そのとき、永久磁石603から発生した磁束の磁路は、隣り合うスリット607間の鉄心部に規制される。
図1の回転子500はスリットが存在しないため、永久磁石503から発生した磁束は、永久磁石503の外周鉄心部の中を自由に移動することができるため、磁束が流れやすい方に移動し、その影響によりトルクリップルが悪化していた。つまり、スリットは、永久磁石から発生した磁束が永久磁石の外周鉄心部を自由に移動しないよう規制する。
そのため、スリットの形状を変えることにより、回転子の外周部の磁束を自由に変えることができる。図4に示す回転子600は、図1に示したスリットがない回転子500に比べトルクリップルが低減でき、低騒音な回転子600を構成することができる。
しかし、図4に示す回転子600は、永久磁石挿入穴602の外周鉄心部に形成されるスリット607が、永久磁石603近傍まで延びているため、スリット607に近い部分の永久磁石603のパーミアンスが低下し、減磁耐力が悪化してしまう。さらに永久磁石603の減磁しやすい部分は永久磁石603の端部であるため、特に永久磁石603の端部に存在するスリット607によりさらに減磁耐力が低下してしまう。
その減磁耐力を向上する方法として、永久磁石603の端部に固定子(図示せず)からの磁束が流れ込まないようにすればよい。
尚、回転軸604は、回転軸504と同じものである。
従来の永久磁石挿入穴の外周鉄心部に形成されるスリットに関する発明は、誘起電圧の高調波成分の低減やコギングトルクの低減、トルクップルの低減を目的としたものが多い。本実施の形態は、永久磁石挿入穴の外周鉄心部にスリットを付けた時の減磁耐力向上を目的とし、永久磁石端部のスリットと隣り合う磁極中心側のスリットとの間隔に着目するとともに、その間隔の磁気特性に着目し、固定子からの逆磁界がかかりにくい形状に関する。
図7乃至図19は実施の形態1を示す図で、図7は永久磁石埋込型モータの回転子100の横断面図、図8は図7の回転子鉄心101の横断面図、図9は図7のY部拡大図、図10は図8のZ部拡大図、図11は図7に示す回転子100と、回転子100でスリット107が存在しないものとについて、固定子の起磁力(巻数×電流)[AT]に対する減磁率[%]を比較した結果を示す図、図12は図11の減磁率が−2%までの特性を示す図、図13は変形例1の永久磁石埋込型モータの回転子200の横断面図、図14は図13の回転子鉄心201の横断面図、図15は図14のW部拡大図、図16は変形例2の永久磁石埋込型モータの回転子300の横断面図、図17は図16の回転子鉄心301の横断面図、図18は図17のV部拡大図、図19は図18のP部拡大図である。
図7乃至図10により、実施の形態1の永久磁石埋込型モータの回転子100について説明する。回転子100は、少なくとも回転子鉄心101と、永久磁石103と、回転軸104とを備える。
尚、永久磁石埋込型モータの回転子100等を、単に回転子100もしくは回転子と呼ぶ。
回転子鉄心101は、全体の横断面形状が略円形で、薄板の電磁鋼板(例えば、0.1〜1.0mm程度の板厚で、無方向性電磁鋼板(鋼板の特定方向に偏って磁気特性を示さないよう、各結晶の結晶軸方向をできる限りランダムに配置させたもの))を所定の形状に金型で打ち抜き、所定の枚数(複数枚)積層して形成される。
永久磁石挿入穴102の磁石挿入部102a(図10参照)の内部に、N極とS極とが交互になるように着磁された六枚の平板形状の永久磁石103を挿入することで、6極の回転子100を形成している。また、回転子鉄心101の略中心部に回転軸104が嵌合する軸孔105が形成さている。
永久磁石103には、例えばネオジウム、鉄、ボロンを主成分とする希土類などが用いられる。
図10に示すように、永久磁石挿入穴102は、略中央の磁石挿入部102aの両側に、磁石挿入部102aに連結(連通)する永久磁石端部空隙102bが形成されている。永久磁石端部空隙102bは、極間(永久磁石103で形成される磁極の間、永久磁石挿入穴102の間)における永久磁石103の漏れ磁束を抑制する。
そして、図10に示すように、永久磁石挿入穴102の外周鉄心部に、複数のスリット107(第1のスリット107a、第2のスリット107b、第3のスリット107c、第4のスリット107dが磁極中心線に対して左右対称に配置される)が形成されている。尚、スリット107等を、単にスリットと呼ぶ場合もある。
複数のスリット107について、次のように定義する。即ち、
(1)第1のスリット107a:永久磁石103の端部側(永久磁石端部空隙102b側、極間側)に位置し、永久磁石103の端部の端面103aの径方向に存在する;
(2)第2のスリット107b:第1のスリット107aから間隔L1だけ磁極中心側に位置する;
(3)第3のスリット107c:第2のスリット107bから間隔L2だけ磁極中心側に位置する;
(4)第4のスリット107d:第3のスリット107cから間隔L3だけ磁極中心側に位置する。
一磁極において、第1のスリット107a、第2のスリット107b、第3のスリット107c、第4のスリット107dは、左右対称に配置される。二つの第4のスリット107dの間の間隔は、L4である。
図7に示す回転子100は、図10に示すように、永久磁石103の端部(永久磁石端部空隙102b側、極間側)に第1のスリット107aが存在しているため、前述したように永久磁石103の端部のパーミアンスが低下し、減磁耐力が悪化する。
回転子鉄心101は、第1のスリット107aの磁極中心側に第2のスリット107bを配置するとともに、第1のスリット107aと第2のスリット107bとの間隔L1を、第2のスリット107bと第3のスリット107cとの間隔L2、第3のスリット107cと第4のスリット107dとの間隔L3、二つの第4のスリット107dの間の間隔L4よりも小さくする構成である。つまりL1<L2、L3、L4となっている。
また、スリット107とスリット107との間隔(第1のスリット107aと第2のスリット107bとの間隔L1、第2のスリット107bと第3のスリット107cとの間隔L2、第3のスリット107cと第4のスリット107dとの間隔L3、二つの第4のスリット107dの間の間隔L4)が不均一の場合でも、第1のスリット107aと第2のスリット107bとの間隔L1を最小とする。
L1<L2、L3、L4とすることにより、スリットとスリットの間(第1のスリット107aと第2のスリット107b、第2のスリット107bと第3のスリット107c、第3のスリット107cと第4のスリット107d、二つの第4のスリット107dの間)の磁束の流れは、第1のスリット107aと第2のスリット107bとの間が他の箇所より狭いので最も磁束が通りにくくなる。
磁束が通りにくくなると言うことは、永久磁石103にかかる固定子からの磁界も低減できるということである。そのため、
L1<L2、L3、L4
とした結果、永久磁石103の端部に固定子からの磁界が通りにくくなり、減磁耐力が向上する。
図11、図12に、図7に示す回転子100と、回転子100で第2のスリット107bが存在しないものとについて、固定子の起磁力(巻数×電流)[AT]に対する減磁率[%]を比較した結果を示す。図12は見やすくするために、図11の一部を示す。
ここで、「減磁率」とは、減磁前の永久磁石の磁束量に対して、起磁力をかけた後の磁束量の低下分を示している。例えば、グラフ(図11、図12)上で−1%とは、永久磁石103の磁束量が、1%低減したことを意味する。そのため、同じ固定子の起磁力(巻数×電流)の時に、減磁率が0に近いほど減磁耐力が強いことを示している。
図11、図12より、図7に示す回転子100は、第2のスリット107bがある時の方が、減磁耐力が強いことを示している。
一般的に、永久磁石挿入穴の外周鉄心部に設けられるスリットの本数を多くすることにより減磁耐力は弱くなる傾向にあるが、本実施の形態の第2のスリット107bは、逆に永久磁石103の減磁耐力を改善していることが分かる。つまり、
(1)第1のスリット107aと第2のスリット107bとの間隔をL1;
(2)第2のスリット107bと第3のスリット107cとの間隔をL2;
(3)第3のスリット107cと第4のスリット107dとの間隔をL3;
(4)二つの第4のスリット107dの間の間隔をL4。
とすると、
L1<L2、L3、L4
となる部分にスリットを設けることにより、永久磁石103の端部に固定子からの逆磁界がかかりにくくなることにより減磁耐力が向上する。
以上のことから、永久磁石103の端部の第1のスリット107aと、第1のスリット107aから磁極中心側に位置する第2のスリット107bとの間隔L1を、他のスリット(第2のスリット107b、第3のスリット107c、第4のスリット107d)間の間隔L2、L3、L4より小さくすることにより、複数のスリット107(第1のスリット107a、第2のスリット107b、第3のスリット107c、第4のスリット107d)を永久磁石挿入穴102の外周鉄心部に設けても、減磁耐力が向上することが確認できた。
また、永久磁石103の径方向に存在するスリット107(第1のスリット107a、第2のスリット107b、第3のスリット107c、第4のスリット107d)は、永久磁石103に対して略垂直であることが望ましい。スリット107が傾いていると、スリット107とスリット107の間の周方向の間隔が狭くなる場合があり、磁気飽和を起こしやすくなる。そのため、スリット107を永久磁石103に対して略垂直とすることにより、スリット107とスリット107との間の間隔が略一定となり、磁気飽和が起こりにくい形状となる。
また、永久磁石103の径方向に存在するスリット107(第1のスリット107a、第2のスリット107b、第3のスリット107c、第4のスリット107d)は、永久磁石103に対して略垂直でなくても、永久磁石103の端部近傍の第1のスリット107aと第2のスリット107bの間隔L1が、略一定になるようにすることにより、同様の効果を奏することができる。
永久磁石103の端部近傍の第1のスリット107aと第2のスリット107bの間隔L1は、回転子100を構成する電磁鋼板の板厚(例えば、0.1〜1.0mm程度)以上であり、永久磁石103の径方向の厚さT(図9参照)以下であることが望ましい。即ち、
電磁鋼板の板厚≦L1≦T
回転子鉄心101を製造する際に、電磁鋼板を金型により打ち抜くが、薄肉部は一般的に電磁鋼板の板厚以上であることが望ましく、永久磁石103の端部近傍の第1のスリット107aと第2のスリット107bの間隔L1も電磁鋼板の板厚以上とすることがよい。
さらに、永久磁石103の端部近傍の第1のスリット107aと第2のスリット107bの間隔L1を永久磁石103の径方向の厚さTより大きくすると、第2のスリット107bによる永久磁石103の端部への反磁界抑制効果が小さくなるため、永久磁石103の径方向の厚さT以下とするとよい。
また、本実施の形態のスリット107は、永久磁石103の径方向に存在するスリット107を対象としている。即ち、図7に示す回転子100中心と永久磁石103の一方の端部とを通る直線と、回転子100中心と永久磁石103の他方の端部とを通る直線とのなす角度α(図7参照)の範囲に存在する。
以上のことから、
(1)第1のスリット107aと第2のスリット107bとの間隔をL1、第2のスリット107bと第3のスリット107cとの間隔をL2、第3のスリット107cと第4のスリット107dとの間隔をL3、二つの第4のスリット107dの間の間隔をL4、とすると、
L1<L2、L3、L4
(2)永久磁石103の径方向の厚さをTとすると、
電磁鋼板の板厚≦L1≦T
(3)スリット107は、図7に示す回転子100中心と永久磁石103の一方の端部とを通る直線と、回転子100中心と永久磁石103の他方の端部とを通る直線とのなす角度αの範囲に存在する。
(4)スリット107は、永久磁石103に対して略垂直である、もしくは第1のスリット107aと第2のスリット107bとの間隔L1を略一定になるようにする。
とすることにより、トルクリップルを低減して低騒音化を図るために、
複数のスリット107(例えば、第1のスリット107a、第2のスリット107b、第3のスリット107c、第4のスリット107d)を永久磁石挿入穴102の外周鉄心部に設けても、減磁耐力が向上することができる。
また、図7に示すように、第1のスリット107aが永久磁石103の端部の端面103aの径方向に存在することにより、永久磁石103の端部のパーミアンスが低下するが、永久磁石103の端部の特に角部にかかる反磁界を低減することができる。そのため、第1のスリット107aを永久磁石103の端部の端面103aの径方向に存在するようにすることにより、減磁耐力の向上が可能であり、前述したL1<L2、L3、L4、電磁鋼板の板厚≦L1≦Tと組み合わせることによりさらに効果を示すことができる。
また,スリットにより減磁しやすい永久磁石103の端部の特に角部にかかる反磁界を低減するには,第1のスリット107aの永久磁石挿入孔側の端部部分のみ永久磁石103の端部の端面103aの径方向に存在すればよい。つまりは,第1のスリット107aが永久磁石103の端部の端面103aの径方向に存在しても,第1のスリット107aが永久磁石挿入孔に近接する部分が,永久磁石103の端部の端面103a径方向に存在せず,第1のスリット107aの回転子外周側の部分のみが永久磁石103の端部の端面103aに存在する場合,減磁しやすい永久磁石103の端部の特に角部にかかる反磁界を低減することはできなく,反磁界を抑える効果を最大限発揮することができない。
図13乃至図15により、変形例1の永久磁石埋込型モータの回転子200について説明する。変形例1の回転子200は、永久磁石挿入穴102の外周鉄心部において、永久磁石203の端部と極間との間に、略四角形(例えば、正方形)の第5のスリット207e(別のスリット)が設けられている点が、図7の回転子200と異なる。
変形例1の回転子200は、少なくとも回転子鉄心201と、永久磁石203と、回転軸204とを備える。
尚、永久磁石埋込型モータの回転子200等を、単に回転子200もしくは回転子と呼ぶ。
回転子鉄心201は、全体の横断面形状が略円形で、薄板の電磁鋼板(例えば、0.1〜1.0mm程度の板厚で、無方向性電磁鋼板(鋼板の特定方向に偏って磁気特性を示さないよう、各結晶の結晶軸方向をできる限りランダムに配置させたもの)を所定の形状に金型で打ち抜き、所定の枚数(複数枚)積層して形成される。
永久磁石挿入穴202の磁石挿入部202a(図15参照)の内部に、N極とS極とが交互になるように着磁された六枚の平板形状の永久磁石203を挿入することで、6極の回転子200を形成している。また、回転子鉄心201の略中心部に回転軸204が嵌合する軸孔205が形成さている。
永久磁石203には、例えばネオジウム、鉄、ボロンを主成分とする希土類などが用いられる。
図15に示すように、永久磁石挿入穴202は、略中央の磁石挿入部202aの両側に、磁石挿入部202aに連結(連通)する永久磁石端部空隙202bが形成されている。永久磁石端部空隙202bは、極間(永久磁石203で形成される磁極の間、永久磁石挿入穴202の間)における永久磁石203の漏れ磁束を抑制する。
そして、図15に示すように、永久磁石挿入穴202の外周鉄心部に、複数のスリット207(第1のスリット207a、第2のスリット207b、第3のスリット207c、第4のスリット207d、第5のスリット207eが磁極中心線に対して左右対称に配置される)が形成されている。
複数のスリット207について、次のように定義する。即ち、
(1)第1のスリット207a:永久磁石203の端部側(永久磁石端部空隙202b側、極間側)に位置し、永久磁石203の端部の端面の径方向に存在する;
(2)第2のスリット207b:第1のスリット207aから間隔L1だけ磁極中心側に位置する;
(3)第3のスリット207c:第2のスリット207bから間隔L2だけ磁極中心側に位置する;
(4)第4のスリット207d:第3のスリット207cから間隔L3だけ磁極中心側に位置する。
(5)第5のスリット207e:永久磁石203の端部と極間との間に設けられ、回転子200の中心と永久磁石203の端部の角を通る直線と、回転子200の中心と磁極間を通る直線とでなす角度θの範囲内に存在する。
一磁極において、第5のスリット207e、第1のスリット207a、第2のスリット207b、第3のスリット207c、第4のスリット207dは、左右対称に配置される。二つの第4のスリット207dの間の間隔は、L4である。
回転子鉄心101と同様に、回転子鉄心201は、第1のスリット207aの磁極中心側に第2のスリット207bを配置するとともに、第1のスリット207aと第2のスリット207bとの間隔L1を、第2のスリット207bと第3のスリット207cとの間隔L2、第3のスリット207cと第4のスリット207dとの間隔L3、二つの第4のスリット207dの間の間隔L4よりも小さくする構成である。つまりL1<L2、L3、L4となっている。
図15に示す回転子200の中心と永久磁石203の端部の角を通る直線と、回転子200の中心と磁極間を通る直線とでなす角度θの範囲内に存在する略正方形の第5のスリット207e及び永久磁石端部空隙202bは、永久磁石203からの漏れ磁束を防ぐ役割を持つ。
図10の回転子鉄心101では、この角度θの範囲に、永久磁石端部空隙102bのみ存在していた(但し、図10では角度θは図示していない)。図15では、角度θ内に存在する鉄心部(回転子鉄心201)に、永久磁石端部空隙202bの他に第5のスリット207eを設けることにより、さらに磁束の漏れを防止している。
角度θの範囲外で、永久磁石203の径方向に存在するスリット207(第1のスリット207a、第2のスリット207b、第3のスリット207c、第4のスリット207d)は、主にトルクリップル低減に効果があり、角度θ内に存在する第5のスリット207eは漏れ磁束低減の効果が大きい。
図16乃至図19により、変形例2の永久磁石埋込型モータの回転子300について説明する。変形例2の回転子300は、変形例1の永久磁石埋込型モータの回転子200と比較すると、第5のスリット307e(別のスリット)の形状が異なる。第5のスリット307eの形状を、変形例2の回転子300の第5のスリット207eに対して、周方向に長い形状にしたものである。それにより、永久磁石303の漏れ磁束低減の効果が大きくなり、更なる効果を奏するものである。
変形例2の回転子300は、少なくとも回転子鉄心301と、永久磁石303と、回転軸304とを備える。
尚、永久磁石埋込型モータの回転子300等を、単に回転子300もしくは回転子と呼ぶ。
回転子鉄心301は、全体の横断面形状が略円形で、薄板の電磁鋼板(例えば、0.1〜1.0mm程度の板厚で、無方向性電磁鋼板(鋼板の特定方向に偏って磁気特性を示さないよう、各結晶の結晶軸方向をできる限りランダムに配置させたもの)を所定の形状に金型で打ち抜き、所定の枚数(複数枚)積層して形成される。また、回転子鉄心301の略中心部に回転軸304が嵌合する軸孔305が形成さている。
永久磁石挿入穴302の磁石挿入部302a(図18参照)の内部に、N極とS極とが交互になるように着磁された六枚の平板形状の永久磁石303を挿入することで、6極の回転子300を形成している。
永久磁石303には、例えばネオジウム、鉄、ボロンを主成分とする希土類などが用いられる。
図18に示すように、永久磁石挿入穴302は、略中央の磁石挿入部302aの両側に、磁石挿入部302aに連結(連通)する永久磁石端部空隙302bが形成されている。永久磁石端部空隙302bは、極間(永久磁石303で形成される磁極の間、永久磁石挿入穴302の間)における永久磁石303の漏れ磁束を抑制する。
そして、図18に示すように、永久磁石挿入穴302の外周鉄心部に、複数のスリット307(第1のスリット307a、第2のスリット307b、第3のスリット307c、第4のスリット307d、第5のスリット307eが、磁極中心線に対して左右対称に配置される)が形成されている。
複数のスリット307について、次のように定義する。即ち、
(1)第1のスリット307a:永久磁石303の端部側(永久磁石端部空隙302b側、極間側)に位置し、永久磁石303の端部の端面の径方向に存在する;
(2)第2のスリット307b:第1のスリット307aから間隔L1だけ磁極中心側に位置する;
(3)第3のスリット307c:第2のスリット307bから間隔L2だけ磁極中心側に位置する;
(4)第4のスリット307d:第3のスリット307cから間隔L3だけ磁極中心側に位置する。
(5)第5のスリット307e:永久磁石303の端部と極間との間に設けられ、回転子300の中心と永久磁石303の端部の角を通る直線と、回転子300の中心と磁極間を通る直線とでなす角度θの範囲内に存在する。
一磁極において、第5のスリット307e、第1のスリット307a、第2のスリット307b、第3のスリット307c、第4のスリット307dは、左右対称に配置される。二つの第4のスリット307dの間の間隔は、L4である。
回転子鉄心101と同様に、回転子鉄心301は、第1のスリット307aの磁極中心側に第2のスリット307bを配置するとともに、第1のスリット307aと第2のスリット307bとの間隔L1を、第2のスリット307bと第3のスリット307cとの間隔L2、第3のスリット307cと第4のスリット307dとの間隔L3、二つの第4のスリット307dの間の間隔L4よりも小さくする構成である。つまりL1<L2、L3、L4となっている。
図18に示す回転子300の中心と永久磁石303の端部の角を通る直線と、回転子300の中心と磁極間を通る直線とでなす角度θの範囲内に存在する断面が略長方形(周方向に長い)の第5のスリット307e及び永久磁石端部空隙302bは、永久磁石303からの漏れ磁束を防ぐ役割を持つ。
図10の回転子鉄心101では、この角度θの範囲に、永久磁石端部空隙102bのみ存在していた(但し、図10では角度θは図示していない)。図18では、角度θ内に存在する鉄心部(回転子鉄心301)に、永久磁石端部空隙302bの他に、断面が略長方形(周方向に長い)の第5のスリット307eを設けることにより、漏れ磁束低減の効果が増し、一層誘起電圧が向上し高効率化に有効である。
しかし、角度θ内にスリット(例えば、第5のスリット307e)を設けるということは、逆を言えば固定子からの磁界をより漏れなくし、永久磁石303にかかるようなスリット形状でもある。即ち、角度θ内のスリットにより減磁耐力が低減してしまう。
そのため、角度θ内にスリットを設ける形状において、L1<L2、L3、L4、電磁鋼板の板厚≦L1≦Tとした形状を組み合わせることにより、角度θ内にスリットにより低減した減磁耐力を改善することができる。さらに、角度θ内のスリット(例えば、第5のスリット307e)は周方向に長い形状であると、より漏れ磁束を防ぐことが可能となるが、より減磁耐力は悪化する。そのため、L1<L2、L3、L4、電磁鋼板の板厚≦L1≦Tとした形状を組み合わせることにより、低減した減磁耐力を改善することができる。尚、Tは永久磁石303の厚さである(図9のTと同じ)。
図20乃至図22は実施の形態1を示す図で、図20は変形例3の永久磁石埋込型モータの回転子400の部分横断面図、図21は図20の回転子鉄心401の横断面図、図22は図21のQ部拡大図である。
図20乃至図22により、変形例3の永久磁石埋込型モータの回転子400について説明する。変形例3の回転子400は、変形例1の永久磁石埋込型モータの回転子200または変形例2の永久磁石埋込型モータの回転子300と比較すると、永久磁石403の外周鉄心部(径方向)に存在するスリット407が異なっている。即ち、回転子中心と永久磁石403の一方の端部とを通る直線と、回転子中心と永久磁石403の他方の端部とを通る直線とのなす角度α(図7参照)の範囲に存在するスリット407が異なっている。
そして、図20に示すように、永久磁石挿入穴402の外周鉄心部に、複数のスリット407(第1のスリット407a、第2のスリット407b、第3のスリット407c、第4のスリット407d、第5のスリット407eが磁極中心線に対して左右対称に配置される)が形成されている。
複数のスリット407について、次のように定義する。即ち、
(1)第1のスリット407a:永久磁石403の端部側(永久磁石端部空隙402b側、極間側)に位置し、永久磁石403の端部の端面の径方向に存在する;
(2)第2のスリット407b:第1のスリット407aから間隔L1だけ磁極中心側に位置する;
(3)第3のスリット407c:第2のスリット407bから間隔L2だけ磁極中心側に位置する;
(4)第4のスリット407d:第3のスリット407cから間隔L3だけ磁極中心側に位置する。
(5)第5のスリット407e:永久磁石403の端部と極間との間に設けられ、回転子400の中心と永久磁石403の端部の角を通る直線と、回転子400の中心と磁極間を通る直線とでなす角度θの範囲内に存在する(図19と同じ)。
変形例1の永久磁石埋込型モータの回転子200または変形例2の永久磁石埋込型モータの回転子300と異なる点として、第1のスリット407a(第2のスリット407b〜第5のスリット407eは除く)と、回転子400外周との間隔D1が、第1のスリット407aと永久磁石挿入穴402との間隔D2よりも大きい点である。即ち、D1>D2である。
前述したように、永久磁石403の減磁は端部から起りやすい。そのため、第1のスリット407aにより減磁耐力が悪化するが、L1<L2、L3、L4、電磁鋼板の板厚≦L1≦Tとした形状を組み合わせることにより、低減した減磁耐力を改善することができる。
図20乃至図22に示す変形例3の永久磁石埋込型モータの回転子400は、変形例1の永久磁石埋込型モータの回転子200または変形例2の永久磁石埋込型モータの回転子300よりも、さらに低減した減磁耐力を改善可能なものである。
第1のスリット407a(第2のスリット407b〜第5のスリット407eは除く)と回転子400外周との間隔D1を、第1のスリット407aと永久磁石挿入穴402との間隔D2よりも大きくすることにより、永久磁石403にかかる反磁界が、第1のスリット407aと回転子400外周を通りやすくなるため、永久磁石403に反磁界がかかりにくくなる。その結果、永久磁石403にかかるはずであった固定子からの反磁界が第1のスリット407aと回転子400外周を通り永久磁石403にかからないようになるため、永久磁石403の減磁耐力が向上する。
図23乃至図25は実施の形態1を示す図で、図23は変形例4の永久磁石埋込型モータの回転子700の部分横断面図、図24は図23の回転子鉄心701の横断面図、図25は図24の部分拡大図である。
図23乃至図25に、第1のスリット707a〜第4のスリット707d(第5のスリット707eは除く)と回転子700外周と間隔(D1a、D1b、D1c、D1d)が、第1のスリット707a〜第4のスリット707dと永久磁石挿入穴702との間隔(D2a、D2b、D2c、D2d)よりも大きい回転子700を示す。即ち、D1a>D2a、D1b>D2b、D1c>D2c、D1d>D2dである。
永久磁石703の減磁は端部から起りやすいが、永久磁石703中心部でもスリット707が存在する部分ではパーミアンスが低下するため、スリット707が内部分よりも減磁が起こりやすくなっている。そのため、永久磁石703端部以外のスリット707である第2のスリット707b〜第4のスリット707dにおいても、回転子700外周との間隔が、永久磁石挿入穴702との間隔に対して大きい方が減磁耐力を改善可能である。
また、スリット707と回転子700外周との間隔を広げることにより、その部分の磁気飽和を緩和することができる。回転子700外周部の磁束分布は、スリット707と回転子700外周部との間の磁気飽和の影響により高調波を含む波形となり、その結果、誘起電圧の高調波成分が増加し、さらにコギングトルクが増加するため、トルクリップルが悪化し、騒音が増加する原因でもあった。
そのため、スリット707と回転子700外周と間隔を広げることにより、その部分の磁気飽和を緩和し、回転子700外周部の磁束分布の高調波成分が低減するため、誘起電圧の高調波成分低減、コギングトルク低減の効果からトルクリップル低減が可能となり、その結果、低騒音化にも有効な形状である。
また、本実施の形態の効果として、減磁耐力向上のみならず、スリットにより誘起電圧の高調波成分を低減できるとともに、高調波鉄損を低減できるので、高効率な回転子が得られる。また、減磁特性として、図12では、減磁率が−2%までの特性を示している。即ち、本実施の形態の減磁特性改善は、2%まで減磁耐力が改善したことを示している。
さらに、誘起電圧の高調波成分を低減やコギングトルク低減の効果も得られるため、トルクリップルが低減し、低振動、低騒音な回転子を得られ、さらに回転子の長寿命化が図れる。
また、以上説明した回転子は、極数が6極の回転子であったが、6極以外の回転子であっても、本実施の形態の形状を適用することにより減磁耐力を向上し、さらにトルクリップルを低減することができ、高効率で低騒音な回転子が得られる。
また、以上で説明した回転子は、一つの磁極に対して8本のスリットが存在していたが、一つの磁極に対して4本以上のスリットが存在する形状であれば、本実施の形態の効果を奏することができる。
また、図示しない固定子の巻線は、分布巻、集中巻のどちらでもよい。
また、永久磁石に焼結希土類磁石を使用すると、焼結希土類磁石は高磁力のため、回転子の磁束密度が他の磁石を使用した時よりも高くなり、スリットの影響が大きくなる。そのため、回転子に焼結希土類磁石を使用する時、より効果を奏することができる。
また、実施の形態1の回転子を用いた電動機(例えば、永久磁石埋込型モータ)を、冷凍サイクル装置等の圧縮機、空気調和機等の送風機に搭載することにより、減磁耐力が強く、高効率で低コスト、長寿命な圧縮機、送風機が得られる。
特に圧縮機内部は高温(100℃以上)となる場合が多く、希土類磁石は高温になるほど減磁耐力が低減する。そのため、希土類磁石を使用した圧縮機用電動機の回転子における減磁耐力が問題となる。本実施の形態の回転子を用いることにより、スリット形状を用いても減磁耐力をできるだけ改善し、減磁耐力が強い回転子及び電動機、圧縮機を構成することが可能となる。
100 回転子、101 回転子鉄心、102 永久磁石挿入穴、102a 磁石挿入部、102b 永久磁石端部空隙、103 永久磁石、103a 端面、104 回転軸、105 軸孔、107 スリット、107a 第1のスリット、107b 第2のスリット、107c 第3のスリット、107d 第4のスリット、200 回転子、201 回転子鉄心、202 永久磁石挿入穴、202a 磁石挿入部、202b 永久磁石端部空隙、203 永久磁石、204 回転軸、205 軸孔、207 スリット、207a 第1のスリット、207b 第2のスリット、207c 第3のスリット、207d 第4のスリット、207e 第5のスリット、300 回転子、301 回転子鉄心、302 永久磁石挿入穴、302a 磁石挿入部、302b 永久磁石端部空隙、303 永久磁石、304 回転軸、305 軸孔、307 スリット、307a 第1のスリット、307b 第2のスリット、307c 第3のスリット、307d 第4のスリット、307e 第5のスリット、400 回転子、401 回転子鉄心、402 永久磁石挿入穴、402a 磁石挿入部、402b 永久磁石端部空隙、403 永久磁石、404 回転軸、407 スリット、407a 第1のスリット、407b 第2のスリット、407c 第3のスリット、407d 第4のスリット、407e 第5のスリット、500 回転子、501 回転子鉄心、502 永久磁石挿入穴、502a 磁石挿入部、502b 永久磁石端部空隙、503 永久磁石、504 回転軸、600 回転子、601 回転子鉄心、602 永久磁石挿入穴、602a 磁石挿入部、602b 永久磁石端部空隙、603 永久磁石、604 回転軸、607 スリット、700 回転子、701 回転子鉄心、702 永久磁石挿入穴、702a 磁石挿入部、702b 永久磁石端部空隙、703 永久磁石、704 回転軸、707 スリット、707a 第1のスリット、707b 第2のスリット、707c 第3のスリット、707d 第4のスリット、707e 第5のスリット。

Claims (11)

  1. 所定の形状に打ち抜かれた電磁鋼板を、所定の枚数積層して形成される回転子鉄心と、
    前記回転子鉄心の外周部に沿って形成され、両端部に永久磁石端部空隙を有する複数の永久磁石挿入穴と、
    前記永久磁石挿入穴に挿入される複数の永久磁石と、
    前記永久磁石挿入穴の外側の外周鉄心部に形成され、磁極中心に対して対称に配置される複数のスリットと、を備え、
    前記複数のスリットのうち、前記永久磁石の各端部の径方向に存在する第1のスリットと、前記第1のスリットに隣接する磁極中心側の第2のスリットとの間隔が、前記永久磁石挿入穴の外周鉄心部に存在する他のすべての隣接するスリット間の間隔よりも狭いことを特徴とする永久磁石埋込型モータの回転子。
  2. 前記永久磁石の各端部の径方向に存在する前記第1のスリットが、前記永久磁石の各端部の端面の径方向に存在することを特徴とする請求項1記載の永久磁石埋込型モータの回転子。
  3. 前記第1のスリットと極間との間でかつ前記第1のスリットと前記永久磁石端部空隙との間に、別のスリットが設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の永久磁石埋込型モータの回転子。
  4. 前記別のスリットの断面形状は、略四角形であることを特徴とする請求項3記載の永久磁石埋込型モータの回転子。
  5. 前記別のスリットの断面形状が、周方向に長い形状であることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の永久磁石埋込型モータの回転子。
  6. 前記永久磁石挿入穴の前記永久磁石径方向の外周鉄心部に存在する前記スリットが、前記永久磁石に対して略垂直であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の永久磁石埋込型モータの回転子。
  7. 前記第1のスリットと前記第2のスリットとの間隔が、前記回転子鉄心を構成する電磁鋼板の厚さより大きく、且つ前記永久磁石の径方向の厚さよりも小さいことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の永久磁石埋込型モータの回転子。
  8. 前記第1のスリットと前記回転子の外周との間隔が、前記第1のスリットと前記永久磁石挿入穴との間隔よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の永久磁石埋込型モータの回転子。
  9. 前記永久磁石が存在する部分の径方向に存在する前記複数のスリットと前記回転子の外周との間隔が、前記スリットと前記永久磁石挿入穴との間隔よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の永久磁石埋込型モータの回転子。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載の永久磁石埋込型モータの回転子を備えたことを特徴とする送風機。
  11. 請求項1乃至9のいずれかに記載の永久磁石埋込型モータの回転子を備えたことを特徴とする圧縮機。
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