JP5538174B2 - 遊技機 - Google Patents
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遊技球(P)が流下可能な遊技領域(20a)が前側に設けられた遊技盤(20)を備えた遊技機において、
所定の照射方向に光を照射する1つのLED(70a)の光照射方向前側を覆う凸レンズ部(71)と、
前記LED(70a)の光照射方向に沿って貫通すると共に開口面積が該光照射方向前側に向かうにつれて増大する筒状に形成され、該光照射方向後側の貫通口が前記凸レンズ部(71)の光照射方向前側に位置する筒状部(73)と、
前記筒状部(73)における光照射方向前側の貫通口を覆うように設けられ、当該筒状部(73)の前側に位置する前面板部(77)に、前記LED(70a)の光軸を中心とする周方向に離間して複数の嵌合孔(77b)が形成された光を透過しない保持部材(76)と、
前記保持部材(76)に取り付けられると共に前記筒状部(73)の前側に位置して当該筒状部(73)の内周面が対向し、当該保持部材(76)の前面板部(77)に対向する板部(80a)に、前記LED(70a)光軸を中心とする周方向に離間して複数の光透過部(81)が形成された光透過体(79)とを備え、
前記複数の光透過部(81)が嵌合孔(77b)に嵌合して前記光透過体(79)を保持部材(76)に固定した状態で、当該複数の光透過部(81)が保持部材)76)の前面板部(77)の前面から突出して前記LED(70a)の周りを囲うよう前記筒状部(73)における光照射方向前側の貫通口に臨むと共に、
前記凸レンズ部(71)の焦点位置が、前記光透過部(81)が形成された前記光透過体(79)の板部(80a)よりも光照射方向後側に設定されていることを要旨とする。
前記筒状部(73)は、
前記遊技盤(20)に配設される部材(40)に形成された前後に貫通する設置筒部(44)に挿入され、開口後端部から開口前端部に向かうにつれて開口面積が増大する筒本体(73a)と、
前記筒本体(73a)の開口前端部から外方に突出し、筒本体(73a)を設置筒部(44)に前側から内挿した際に、当該設置筒部(44)の形成部材(40)に設けられた嵌合凹部(45)に嵌合する挟持片(73b)と、
前記筒本体(73a)の開口前端部に沿って環状に形成され、前記挟持片(73b)より小さな突出寸法で外方へ突出し、前記設置筒部(44)の開口前端部に設けられた環状凹部(44a)に嵌合する環状突片(73c)とを備え、
前記設置筒部(44)の嵌合凹部(45)に挟持片(73b)を嵌合させると共に前記環状突片(73c)を環状凹部(44a)に嵌合させて前記筒状部(73)を設置筒部(44)に位置決め保持した状態で、前記遊技盤(20)に固定される台板(51)と嵌合凹部(45)との間に挟持片(73b)を挟持するよう構成され、
前記設置筒部(44)の形成部材(40)に、前記遊技盤(20)の前面に突出する複数の部材(46)が取り付けられると共に、当該複数の部材(46)に前後に貫通する連結孔(46a)が形成され、
前記保持部材(76)は、前記前面板部(77)の縁部近傍に後方へ突出する連結突部(77a)が形成されて、当該連結突部(77a)を各連結孔(46a)に挿入した状態で、当該保持部材(76)が前記設置筒部(44)の形成部材(40)に固定され、
前記光透過体(79)には、内周面に光を拡散する加工が施された筒状の壁部(80)が、前記複数の光透過部(81)を囲って光照射方向後側に突出形成され、
前記壁部(80)は、光照射方向後側の開口が前記筒状部(73)の光照射方向前側の開口に整合するよう配置されることを要旨とする。
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、遊技盤20を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤20の裏側に、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置18が着脱可能に配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤20を透視保護するガラス板や透明な合成樹脂材により形成された透視保護板(図示せず)で前後に開口する窓部13aを覆うよう構成された前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球Pを貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前記前枠13の下部位置に、パチンコ球Pを貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。なお、実施例では、前記図柄表示装置18としては、各種図柄を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式の図柄表示装置18やドットマトリックス式の図柄表示装置18等の各種図柄を停止および変動表示可能な従来公知の各種の図柄表示装置18を採用し得る。また、前記上球受け皿14は、前記前枠13と別体に形成してもよい。
前記遊技盤20は、図2に示すように、所定板厚の略矩形状に形成された木材板の前面に、各種絵柄等が描かれた合成樹脂シート(図示せず)等を貼付けて形成された板状の部材であって、該遊技盤20の前面(盤面)に配設された略円形状に湾曲形成する案内レール21により、パチンコ球Pが流下可能な遊技領域20aが画成されている。そして、前記遊技盤20の裏面に、前記図柄表示装置18が取り付けられた設置部材33(後述)が配設されている。また、前記遊技盤20には、ルーター加工等の孔空け加工により前後に貫通する複数の装着口25が開設されて(図13に枠状装飾体40の装着口のみ図示)、各装着口25に対して各種の遊技盤設置部品(具体的には後述する枠状装飾体40、始動入賞装置27、特別入賞装置28等)が前側から取り付けられると共に、遊技領域20aの最下部位置には、該遊技領域20aに打ち出されたパチンコ球Pを排出するアウト口26が開設されている。なお、前記装着口25の形成数は、遊技盤20に対する遊技盤設置部品の配設数や配設位置等に応じて適宜決定される。
前記遊技盤20の裏面に配設される前記設置部材33は、該遊技盤20の外郭形状と略整合する大きさおよび形状に形成された背面板33aと、該背面板33aの外周縁部から前方に突出する画壁部33bとから前方に開口した箱状に形成されて、該画壁部33bの前端部を遊技盤20の裏面に当接させた状態で、当該遊技盤20と設置部材33とがネジにより固定される。そして、前記設置部材33において前記遊技盤20との間に画成される空間(図示せず)に、可動演出装置(図示せず)や適宜の後側装飾部材34(図9参照)が設置されて、設置部材33を基材とする1つのユニットとして扱い得るようになっている。また、前記設置部材33の背面板33aには、前後に開口する開口部33c(図9参照)が前記枠状装飾体40の窓口40aの後方位置に開設されると共に、該背面板33aの裏側に前記図柄表示装置18が着脱自在に取り付けられて、該枠状装飾体40の窓口40aおよび設置部材33の開口部を介して図柄表示装置18の表示部が遊技盤20の前側に露出するようになっている。
次に、前記遊技盤20の装着口25に配設される前記枠状装飾体40について説明する。図2〜図4に示すように、前記枠状装飾体40は、前記装着口25に沿って延在する環状の基体41と、該基体41の下部(開口下縁部)に設けられ、パチンコ球Pが転動可能なステージ90と、遊技盤20に設けられた前記遊技領域20aを流下するパチンコ球Pをステージ90に誘導する球誘導部48と、当該基体41の開口内側に設けられ、発光により枠状装飾体40を装飾する発光装飾部65とを備えて、当該基体41が遊技盤20に取り付けられている。そして、前記枠状装飾体40の基体41を前記装着口25に配設した際に、前記設置部材33の開口部33cが基体41の開口内側で開口して、前記図柄表示装置18が遊技盤20の前面に露出するようになっている。すなわち、前記基体41の開口が前記窓口40aを形成している。
前記台板50,51,52,60は、図2〜図5に示すように、前記枠本体42と一体的に樹脂成形される固定台板50と、該枠本体42に対して着脱可能に取り付けられる分離台板(分離部材)51,52,60とから構成されている。前記固定台板50および分離台板51,52,60の夫々は、一定の厚み寸法T1(例えば2〜3mm)で形成されると共に、表面に適宜の彫刻模様が形成されている。前記枠本体42における分離台板51,52,60の取付位置には、前記分離台板51,52,60の厚み寸法で前面側が凹んだ設置凹部43が形成されており、当該分離台板51,52,60を設置凹部43に取り付けた際に、固定台板50および分離台板51,52,60の前面が略同一面上に位置するよう構成されている。
図4、図9〜図13に示すように、前記発光装飾部65は、前方へ光を照射するLED70a(発光体)と、該LED70aの前側(光照射方向前側)に設けられた凸レンズ部71と、該凸レンズ部71の前側に配設されて前後方向(光照射方向)に貫通する筒状部73と、該筒状部73の前側に配設されたカバー部75とから構成される。すなわち、前記LED70aを発光した際に、該LED70aの光が前記凸レンズ部71で拡大・拡散されると共に、前記筒状部73内を通過してカバー部75に照射されるようになっている。ここで、前記LED70aおよび凸レンズ部71は、前記設置部材33に配設された前記光照射装置66に設けられる一方で、前記筒状部73およびカバー部75は前記枠状装飾体40に設けられており、前記遊技盤20と設置部材33とを組み付けた際に、凸レンズ部71の前側に筒状部73が位置するよう構成されている。なお、図13では設置部材33の図示を省略してある。
図2、図3、図14〜図19に示すように、前記ステージ90は、前記球誘導部48の球通出口48cに連通し、該球誘導部48の球通路を通過したパチンコ球Pが転動する第1ステージ部92(上段に位置する第1の球転動部)と、該第1ステージ部92より下方に位置して当該第1ステージ部92からパチンコ球Pが移動可能で、パチンコ球Pを遊技盤20の遊技領域20aに排出する第2ステージ部122(下段に位置する第2の球転動部)と、第1ステージ部92に到来したパチンコ球Pを異なる複数の方向(具体的には第2ステージ部122、始動入賞口27aの直上、始動入賞口27aの直上から外れた位置)へ案内する振分案内部100とを備え、ステージ90に受入れたパチンコ球Pが最終的に遊技盤20の遊技領域20aに排出されるようになっている。すなわち、前記ステージ90は、パチンコ球Pを左右方向に案内する球転動面92a,122aを備えたステージ部92,122が上下に離間する関係で複数段(実施例では2段)設けられて、上段に位置するステージ部92から下段に位置するステージ部122へパチンコ球Pが順次移動し得るよう構成されている。なお、実施例では、図16に示すように、前記第1ステージ部92および第2ステージ部122は、独立した部材で夫々形成されて、該第1ステージ部92および第2ステージ部122が形成された部材の夫々を、第1ステージ部材91および第2ステージ部材121と指称するものとする。
前記第1ステージ部材91は、図14〜図16に示すように、前記第1ステージ部92の第1球転動面92aが左右方向に延在するよう形成されると共に、該第1ステージ部92の下面に、前記第2ステージ部材121に固定される固定部92bが下方へ突出するよう複数箇所(実施例では4箇所)に形成されている。そして、前記第1ステージ部92の前側に位置するよう前記振分案内部100が第1ステージ部材91に一体的に形成されている。ここで、前記第1ステージ部92は、図15、図16(a)、図17に示すように、前記第1球転動面92aの前後の端縁の夫々から上方へ延出する前後の壁部93,94が形成されて、1個のパチンコ球Pが転動可能な通路を構成している。すなわち、前記球誘導部48の球通出口48cを通出したパチンコ球Pは、前記第1球転動面92a上を左右方向に転動するよう構成されている。なお、前記第1第1球転動面92aの前端縁には、下方へ垂下する支持板95が設けられており、前記第1ステージ部材91と第2ステージ部材121との接続部分を支持板95で目隠しするようになっている。
前記振分案内部100は、図14〜図16に示すように、前記第1ステージ部92の支持板95から前方へ突出するよう形成された球転動板101上に、前記切欠口97に連通する第1〜第3案内ルート105,110,115が形成されている。具体的には、前記球転動板101には、図15〜図17に示すように、前記連通口42bの前側位置に、上方へ突出すると共に前後方向の全長に亘って延在する区画壁102,103が左右方向に離間する位置に形成されている。すなわち、前記球転動板101の上面は、前記左右の区画壁102,103により左右方向に隣接する3つの領域に区切られて、区切られた領域毎に第1〜第3案内ルート105,110,115が形成されている。従って、前記第1ステージ90の第1球転動面92aを転動したパチンコ球Pは、前記切欠口97を介して第1〜第3案内ルート105,110,115の何れかに振り分けられて移動するようになっている。すなわち、前記切欠口97は、前記第1ステージ90の第1球転動面92aを前記第1〜第3案内ルート105,110,115の夫々に接続する第1〜第3接続口97a,97b,97c(図16参照)から構成されたものである。なお、前記球転動板101の前端部は、前記第2ステージ部122の前端部より前方まで延在するよう形成されて、該球転動板101の前端部から落下したパチンコ球Pが第2ステージ部122に移動しないようになっている。
前記第1案内ルート105の底面を形成する前記第1球案内面106は、図17、図18に示すように、前方へ向けて一様に下方傾斜するよう形成されると共に、該第1球案内面106の上面に、前記左右の区画壁102,103に沿って前後方向に延在する一対の案内リブ107,107が左右方向に離間して形成されている。すなわち、前記傾斜面96から第1接続口97aを介して前記第1案内ルート105に移動したパチンコ球Pは、前記一対の案内リブ107,107に支持されつつ案内リブ107,107に沿って前方へ誘導されて、当該案内リブ107,107の前端部から落下するようになっている。ここで、前記一対の案内リブ107,107間の中間線上に、前記始動入賞装置27の始動入賞口27aが上方に開口するよう構成されており、該案内リブ107,107(第1案内ルート105)の前端部からパチンコ球Pが始動入賞装置27の始動入賞口27aに向けて落下するようになっている。また、前記第1球案内面106の前端部には、前方および上下に開口するV字状の第1案内溝108が形成されており、前記一対の案内リブ107,107の前端部まで転動したパチンコ球Pが前記第1球案内面106に接触するのを防止することで、該第1球案内面106の前端部から落下するパチンコ球Pが前記始動入賞装置27の始動入賞口27aに向けて安定して落下するよう構成されている。
前記第2案内ルート110を形成する前記第2球案内面111は、図14、図15、図18、図19に示すように、前記第2接続口97bから左方(第1案内ルート105から離間する方向)へ向けて一様に下方傾斜するよう形成されると共に、該第2球案内面111の前端部に上方へ突出する規制突部(規制リブ)112が形成されている。前記規制突部112は、前記左側区画壁102から第2球案内面111の左端部まで延在するよう形成されており、前記傾斜面96から第2接続口97bを介して前記第2案内ルート110に移動したパチンコ球Pが、前記規制突部112に接触して前記第2球案内面111の傾斜に沿って左方向に移動するよう構成されている。ここで、前記第2球案内面111は、前記第2ステージ部122の第2球転動面122a上に位置するよう構成されており、該第2球案内面111の傾斜下端部(左端部)から落下したパチンコ球Pが第2球転動面122a上に移動するよう構成されている(図14、図15、図18参照)。
前記第3案内ルート115を形成する前記第3球案内面116は、図14、図15、図18に示すように、前方へ向けて下方傾斜すると共に、該第3球案内面116の左右方向の中央位置が最も窪む湾曲形状に形成されている。また、前記第3球案内面116の右端縁には、上方へ突出する球落下規制片117が形成されて、前記傾斜面96から第3接続口97cを介して前記第3案内ルート115へ移動したパチンコ球Pが第3球案内面116の右端縁から落下するようの規制している。更に、前記第3球案内面116には、前記第3接続口97cの前方位置に、前記右側区画壁103から離間するにつれて前方へ傾斜する案内片118(案内部)が形成されている。すなわち、前記第3接続口97cから第3案内ルート115へ移動したパチンコ球Pは、前記案内片118に沿って前記右側区画壁103(第1案内ルート105)から離間する方向(すなわち始動入賞口27aから離れる側方)へ案内されるようになっている。
前記第2ステージ部材121は、図14〜図16に示すように、前記第2ステージ部122の第2球転動面122aが左右方向に延在するよう形成されると共に、前記第1ステージ部材91が固定される固定支持板124が後方へ延出するように形成されている。ここで、前記第2ステージ部122は、図15に示すように、左右方向に延在する第2球転動面122aの後端縁から上方へ延出する後壁部123が形成されて、該第2ステージ部122の後壁部123の上端部に、前記固定支持板124が後方へ延在するよう形成されている。前記固定支持板124には、前記第1ステージ部92に形成された各固定部92bと対応する位置に嵌合部124aが夫々形成されており、当該嵌合部124aの内底面に形成した通孔124bを介して固定部92bをネジ止めすることで、第1ステージ部材91と第2ステージ部材121とが連結固定される。すなわち、前記第2ステージ部122は、前記第1ステージ部92の下方に位置すると共に、該第1ステージ部92より前側に位置するよう配置されて、該前記振分案内部100(第1〜第3案内ルート105,110,115)が第2ステージ部122(第2球転動面122a)の上方に離間する位置に上下に重なるよう位置している。また、前記第2ステージ部材121には、前記遊技領域20aを流下するパチンコ球Pが枠状装飾体40の窓口40aを介して飛込む飛込み球案内面125が前記第2球転動面122aの左方に連続して形成されている(図15、図19参照)。
次に、前述のように構成された実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
なお、遊技機の構成としては、実施例のものに限らず、種々の変更が可能である。
(1) 実施例では、第1の球転動部(第1ステージ部)と第2の球転動部(第2ステージ部)とを備えた上下2段のステージを示したが、これに限られるものではなく、遊技球を左右方向に案内する球転動部を3段以上の備えるステージ構成も採用し得る。ここで、3段以上の球転動部を設けた構成では、下段側に遊技球が移動可能な何れかの上段側の球転動部(すなわち最下段に位置する球転動部を除く球転動部の何れか)に、第1〜第3案内ルートが接続するよう構成し、該上段側の球転動部の球転動面を転動する遊技球が、第1案内ルート、第2案内ルートまたは第3案内ルートの何れかに振り分けられるよう構成される。また、下段側に遊技球が移動可能な上段側の球転動部の全てに第1〜第3案内ルートを対応して設けるようにしてもよい。
(2) 実施例では、第1〜第3案内ルートを1つの連通部(切欠口)に接続するよう構成したが、これに限られるものではなく、第1の球転動部に対する第1〜第3案内ルートの各接続口を異なる位置に設けてもよい。また、第1〜第3案内ルートの内の2つが1つの連通部に接続するよう構成してもよい。
(3) 実施例では、第1の球転動部の前壁部に連通部(切欠口)を形成したが、該第1の球転動部に球転動面に上下に貫通するよう連通部を形成することも可能である。
(4) 第1〜第3案内ルートの構成・形態は、実施例に示したものに限られるものではない。すなわち、遊技領域における始動入賞口の直上で遊技球を排出するよう第1案内ルートが構成され、下段側の球転動部へ遊技球を案内するよう第2案内ルートが構成されると共に、遊技領域における始動入賞口の直上から外れた位置で遊技球を排出するよう第3案内ルートが構成されていれば、各案内ルートを遊技球が通過するパイプ形状に形成したり、その他遊技球を案内し得る構成・形態に形成することができる。
(5) 同様に、第2の球転動部に設けられる第4案内ルートおよび第5案内ルートの構成・形態に関しても、実施例に示したものに限られるものではない。すなわち、遊技領域における始動入賞口の直上で遊技球を排出するよう第4案内ルートが構成されると共に、遊技領域における始動入賞口の直上から外れた位置で遊技球を排出するよう第5案内ルートが構成されていれば、各案内ルートを遊技球が通過するパイプ形状に形成したり、その他遊技球を案内し得る構成・形態に形成することができる。
(6) 実施例では、下段に位置する第2の球転動部の球転動面を、上段側の第1の球転動部の球転動面より前側に位置するよう構成したが、該第2の球転動部の球転動面を、第1の球転動部の球転動面の後方に形配置してもよく、また第1の球転動部の球転動の真下に重なるよう配置してもよい。また、前記第1〜第3案内ルートに関しても同様に、前記第2の球転動部の球転動面の上方に離間する位置にする構成に限られるものでもない。
(7) 実施例では、前記第1の球転動部において第1案内ルートと第3案内ルートとを区画する区画壁と前後に整列する位置に、連通部から球転動面側に延出する突出部を形成したが、第1案内ルートと第2案内ルートとを区画する区画壁と前後に整列する位置に突出部を形成してもよい。この場合には、第1の球転動部上を第1案内ルート側で収束した遊技球は、該第1案内ルートまたは第3案内ルートから排出されるようになる。
(8) 実施例では、前記第1案内ルートの左側に第2案内ルートが位置すると共に、第1案内ルートの右側に第3案内ルートが位置するよう構成した、これに限られるものではなく、任意の配置にすることができる。
(10) 実施例では、発光装飾部のカバー部を保持部材と光透過体とから構成したが、これに限られるものではなく、筒状部における光照射方向前側の貫通口を覆うようカバー部を設けて、発光体の周りを囲うように配列された複数の光透過部が該光照射方向前側の貫通口に臨むよう備えた構成であればよい。
(11) 実施例では、遊技盤の裏側に配設された設置部材に光照射装置を配設して、該光照射装置に発光装飾部を構成する発光体および凸レンズ部を設けるよう構成したが、該発光体および凸レンズ部の夫々を枠状装飾体に設けるようにしてもよく、凸レンズ部のみを枠状装飾体に設けるよう構成することもできる。また反対に、実施例では、発光装飾部を構成する筒状部およびカバー部を枠状装飾体に設けるよう構成したが、該筒状部およびカバー部の夫々を設置部材側の光照射装置に設けるようにしてもよい。
(12) 実施例では、発光装飾部を枠状装飾体に設けるよう構成したが、これに限られるものではなく、遊技盤の前面に露出する位置であれば任意の位置に設けることができる。
(14) 実施例では、分離台板の表面に露出するメッキ層が非塗装部を構成するよう構成したが、該分離台板のベース材自体を露出させて非塗装部を構成するようにしてもよい。すなわち、非塗装部は、塗装に較べて遊技球の接触により塗装剥げを来し難い手段により彩色された構成部分であればよい。
(15) 実施例では、段差部を非塗装部の前面に突出するよう形成したが、該非塗装部の前面に段差部を凹設するようにしてもよい。この場合でも、非塗装部における塗装部との境界に形成した段差部に台板の前面を通過する遊技球が接触して、該段差部を越えて非塗装部から塗装部に至る際の抵抗とすることができ、塗装部に至る遊技球の頻度を低減することが可能である。
(16) 実施例では、前記遊技盤の前面に当接した状態で固定される基体に対して着脱可能な分離台板に、非塗装部および塗装部の夫々を形成したが、少なくとも塗装部を基体から着脱可能な分離部材で形成するようにすれば、塗装部の塗装剥げが発生した場合に、該分離部材を交換するだけで枠状装飾体の本来の装飾性を回復することができる。
(17) 実施例では、前記非塗装部よりも前方へ突出する段差部を、該非塗装部および塗装部の境界に沿って連続的に延在するよう形成したが、これに限られるものではなく、該非塗装部および塗装部の境界に沿って断続的に段差部を形成するようにしてもよい。
(18) 実施例では、前記段差部における非塗装部側の側面を曲面形状に形成したが、これに限られるものではなく、任意の形状に形成することができる。すなわち、例えば、前記段差部における前記非塗装部側の側面を一様に傾斜する傾斜面に形成したり、該側面に凹凸部を形成してもよい。
(19) 実施例では、遊技盤に設けられた回転体による遊技球の放出方向に設けられた分離台板に段差部を設けるよう構成したが、枠状装飾体の開口側に塗装部が位置する関係で非塗装部と塗装部とが隣接して形成された台板に段差部を形成すればよい。
(20) 実施例では、回転体の回転に伴って放出される遊技球が描く放物線に近似した曲線で段差部が延在するよう形成したが、直線的に延在するよう段差部を形成したり、円弧を描くよう段差部を延在させることも可能である。すなわち、非塗装部における塗装部との境界に、段差部を任意の形態で形成することができる。
(21) 実施例では、図柄表示装置が開口(窓口)の内側に臨む枠状装飾体に設けられた台板に、非塗装部における塗装部との境界に段差部を形成したが、これに限られるものではない。すなわち、遊技盤の前面に固定される遊技盤設置部品の台板に対して、非塗装部と塗装部とを隣接して形成すると共に該非塗装部における塗装部との境界に段差部を形成して、遊技盤を透視保護する透明保護板と台板の段差部との間を遊技領域を流下する遊技球が通過可能に構成するようにしてもよい。すなわち、遊技盤に固定される各種入賞装置(始動入賞装置、一般入賞装置等)や遊技球が通過する球通過ゲート等のように、平板状の台板を介して遊技盤の前面に固定される遊技盤設置部品において、非塗装部、塗装部および段差部の夫々を形成するようにしても、該段差部を越えて非塗装部から塗装部に至る際の抵抗となり、塗装部に至る遊技球の頻度を低減することができ、当該塗装部の塗装剥げを抑制し得ると共に、台板に対する色彩を付与する形態の選択幅が広がり、枠状装飾体の装飾性向上を図り得る。この場合は、前記遊技盤設置部品において台板の外周縁側に非塗装部が位置する関係で非塗装部と塗装部とを隣接して形成することが、塗装部への遊技球の接触を低減する上でより好ましい形態となる。なお、前記一般入賞装置とは、遊技球の入賞により賞球の払出しのみが行なわれる入賞装置である。
(23) 実施例では、遊技盤を木材板で形成したが、これに限られるものではなく、遊技盤を合成樹脂材から透明または不透明に形成するようにしてもよい。
(24) 実施例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機やピンボール機、スロットマシン機等の各種遊技機を採用し得る。
20a 遊技領域
40 枠状装飾体(設置筒部の形成部材)
44 設置筒部
44a 環状凹部
45 嵌合凹部
46 庇状部(遊技盤の前面に突出する複数の部材)
46a 連結孔
51 第1の分離台板(台板)
70a LED(発光体)
71 凸レンズ部
73 筒状部
73a 筒本体
73b 挟持片
73c 環状突片
75 カバー部
76 保持部材
77 前面板部
77a 連結突部
77b 嵌合孔
79 光透過体
81 光透過部(光透過部)
80 環状筒部(壁部)
80a 前面(光透過体において保持部材の前面板部に対向する板部)
P パチンコ球(遊技球)
Claims (2)
- 遊技球が流下可能な遊技領域が前側に設けられた遊技盤を備えた遊技機において、
所定の照射方向に光を照射する1つのLEDの光照射方向前側を覆う凸レンズ部と、
前記LEDの光照射方向に沿って貫通すると共に開口面積が該光照射方向前側に向かうにつれて増大する筒状に形成され、該光照射方向後側の貫通口が前記凸レンズ部の光照射方向前側に位置する筒状部と、
前記筒状部における光照射方向前側の貫通口を覆うように設けられ、当該筒状部の前側に位置する前面板部に、前記LEDの光軸を中心とする周方向に離間して複数の嵌合孔が形成された光を透過しない保持部材と、
前記保持部材に取り付けられると共に前記筒状部の前側に位置して当該筒状部の内周面が対向し、当該保持部材の前面板部に対向する板部に、前記LEDの光軸を中心とする周方向に離間して複数の光透過部が形成された光透過体とを備え、
前記複数の光透過部が嵌合孔に嵌合して前記光透過体を保持部材に固定した状態で、当該複数の光透過部が保持部材の前面板部の前面から突出して前記LEDの周りを囲うよう前記筒状部における光照射方向前側の貫通口に臨むと共に、
前記凸レンズ部の焦点位置が、前記光透過部が形成された前記光透過体の板部よりも光照射方向後側に設定されている
ことを特徴とする遊技機。 - 前記筒状部は、
前記遊技盤に配設される部材に形成された前後に貫通する設置筒部に挿入され、開口後端部から開口前端部に向かうにつれて開口面積が増大する筒本体と、
前記筒本体の開口前端部から外方に突出し、筒本体を設置筒部に前側から内挿した際に、当該設置筒部の形成部材に設けられた嵌合凹部に嵌合する挟持片と、
前記筒本体の開口前端部に沿って環状に形成され、前記挟持片より小さな突出寸法で外方へ突出し、前記設置筒部の開口前端部に設けられた環状凹部に嵌合する環状突片とを備え、
前記設置筒部の嵌合凹部に挟持片を嵌合させると共に前記環状突片を環状凹部に嵌合させて前記筒状部を設置筒部に位置決め保持した状態で、前記遊技盤に固定される台板と嵌合凹部との間に挟持片を挟持するよう構成され、
前記設置筒部の形成部材に、前記遊技盤の前面に突出する複数の部材が取り付けられると共に、当該複数の部材に前後に貫通する連結孔が形成され、
前記保持部材は、前記前面板部の縁部近傍に後方へ突出する連結突部が形成されて、当該連結突部を各連結孔に挿入した状態で、当該保持部材が前記設置筒部の形成部材に固定され、
前記光透過体には、内周面に光を拡散する加工が施された筒状の壁部が、前記複数の光透過部を囲って光照射方向後側に突出形成され、
前記壁部は、光照射方向後側の開口が前記筒状部の光照射方向前側の開口に整合するよう配置される請求項1記載の遊技機。
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