JP6263101B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、発光演出が可能な発光演出装置を備えた遊技機に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、機内にセットされる遊技盤の盤面に画成した遊技領域の略中央位置に枠状の枠状装飾体(所謂センター役物)が配設されて、該枠状装飾体の窓口を介して複数の図柄を変動表示する液晶式やドラム式等の図柄表示装置(表示装置)を後方から臨ませると共に、該遊技盤における枠状装飾体の下方位置に、パチンコ球(遊技球)の入賞により図柄表示装置での図柄変動を開始させる始動入賞装置や大当り時等に開放する特別入賞装置を配設するよう構成されたものが多数提案されている。この種のパチンコ機では、前記遊技領域に打ち出されたパチンコ球が遊技領域内に植設された遊技釘等との接触により跳ね返りながら次第に自重により流下し、該遊技領域を流下する過程で前記始動入賞装置に入賞することにより、所定数の賞球が払い出されると共に、前記図柄表示装置での図柄変動演出に伴うリーチ演出等の各種の遊技演出がなされ、該図柄表示装置に図柄が所定の組み合わせで停止することにより所謂大当りが発生し、前記特別入賞装置が開放して多数の賞球を獲得し得るよう構成される。
このようなパチンコ機では、LED等の発光体を備えた発光演出装置が枠状装飾体等に配設されて、前記図柄表示装置の図柄変動演出に合わせて発光体を点灯・点滅等することにより演出効果の向上を図ることが行われている。このような発光演出装置として、凹凸により図柄が形成された乱反射領域を有する透明パネルと、該透明パネルの端面に対向するように配設した基板と、透明パネルの端面に整列するように基板に配設された複数の発光体とを備え、該発光体を点灯することで透明パネルの端面から導入された光を乱反射領域で乱反射させることで、透明パネルに形成した図柄が光って見えるようになる発光演出装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2008−55761号公報
特許文献1に開示の発光演出装置では、発光体の点灯および消灯を切り替えることで、透明パネルに形成された図柄が発光表示された状態と非表示の状態とに変化させることにより発光演出を可能としている。しかしながら、発光体の点灯および消灯の切り替えにより、透明パネルに形成された図柄の表示および非表示が単独で変化するにすぎず、発光演出が単調で、興趣の更なる向上は期待できない。そこで、複数の透明パネルを前後の関係で重なるように配置すると共に、各透明パネルに対応するように複数の発光体を基板に配設し、各透明パネルに対応する発光体を選択的に点灯および消灯することで、異なる図柄を選択的に表示し得るようして演出のバリエーションを増やすことが可能となる。
ここで、基板に対して発光体を配設するに際しては、各発光体から発生する熱による温度上昇に起因して該発光体の発光効率の低下を招くことから、隣り合う各発光体の間に放熱スぺースを確保する必要がある。このため、複数の透明パネルを前後に重なるように配置する構成では、前後の透明パネルに対応する前後の発光体を放熱スぺースをあけて配設すると、該発光体の離間間隔に合わせて透明パネルの前後間隔を設定するために発光演出装置の前後寸法が大きくなってしまい、該発光演出装置を設置するために大きなスペースが必要となる難点を招いてしまう。
すなわち本発明は、従来の技術に係る遊技機に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、興趣に富む発光演出を実現しつつ発光演出装置の設置スペースの省スペース化を図り得る遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本願の請求項1に記載の発明では、
発光演出を行う発光演出装置(53)を備える遊技機において、
前記発光演出装置(53)は、
外周端面である光導入端面(55a,56a)から内部に導入された光が反射することで前側から視認可能となる図柄が夫々形成され、前後に重なる複数の透明パネル(55,56)と、
前後に隣り合う前記透明パネル(55,56)の間に配設されて、前記図柄の形成領域外で前記光導入端面(55a,56a)に沿って延在する非光透過性の仕切り板(61)と、
前記複数の透明パネル(55,56)の光導入端面(55a,56a)に沿って延在する発光体基板(74,75)と、
前記発光体基板(74,75)における前記複数の透明パネル(55,56)との対向面に、前記仕切り板(61)を挟んで前後に位置する各透明パネル(55,56)の光導入端面(55a,56a)に沿って列をなすよう夫々配設され、当該対応する透明パネル(55,56)の光導入端面(55a,56a)へ向けて光を個別に照射可能な複数の発光体(76,77)とを備え、
前後に隣り合う前記各透明パネル(55,56)に対応する一方の発光体(76)と他方の発光体(77)とは、前後方向で重ならないように透明パネル(55,56)の光導入端面(55a,56a)に沿う方向でずれて配置され
遊技球が流下可能な遊技領域(21a)が前面側に形成された遊技領域形成部材(21)を備え、該遊技領域形成部材(21)に形成されて前方または後方へ開口する嵌合部(21b)に、開口部(42a)が形成された枠状の保持部材(42)が取り付けられ、
前記保持部材(42)は、前記遊技領域形成部材(21)の前面より前方に突出して該保持部材(42)の開口部(42a)の後方に位置する表示装置(17)の表示部(17a)と前記遊技領域(21a)とを区切る庇状部(44)と、前記開口部(42a)の下縁部を画成する前記庇状部(44)より下側に形成されて左右方向に延在し、前記遊技領域(21a)から遊技球が飛び込み得ると共に飛び込んだ遊技球を遊技領域(21a)に排出するステージ(46)とを備え、
前記複数の透明パネル(55,56)は、前記保持部材(42)の開口部(42a)の内側に取り付けられて、該複数の透明パネル(55,56)の外周部が保持部材(42)で覆われると共に、前記複数の透明パネル(55,56)が前記遊技領域形成部材(21)の嵌合部(21b)の開口内側に位置するよう構成され、
前記各透明パネル(55,56)における前記発光体(76,77)から光が照射される前記光導入端面(55a,56a)と対向する該各透明パネル(55,56)の下端面と前記保持部材(42)の庇状部(44)との間に、前後方向に開口して前記仕切り板(61)によって前後の透明パネル(55,56)の間に画成される空間を開放する隙間(S)が形成され、
前記隙間(S)は、前記ステージ(46)の左右方向の幅寸法より大きく設定されると共に、該隙間(S)は横長の略矩形状に形成され、
前記表示装置(17)の表示部(17a)と前記隙間(S)との間に演出部材(28)が配置されて、該演出部材(28)によって前記隙間(S)から前記表示部(17a)が直接視認し得ないよう構成したことを要旨とする。
請求項1の発明によれば、前後に重なるように複数の透明パネルを設けることで、対応する発光体の点灯・消灯の切り替えに応じて異なる図柄の表示・非表示を選択して切り替えることができ、バリエーションの豊かな発光演出を実現することができ、興趣を向上し得る。また、前後に隣り合う各透明パネルに対応する発光体を、前後方向に重ならないようにずらしているので、各発光体の周囲に放熱用のスぺースを確保しつつ発光体を配設するために必要となる前後寸法を小さく抑えることができ、発光演出装置を小型化して設置スペースの省スペース化を図り得る。
また、透明パネルにおける隙間に臨む外周端面から放熱し得るので、発光体からの熱や周囲温度によって透明パネルが熱変形するのを防止することができ、図柄を適正に表示し得る。しかも、前後に重なる透明パネルの間の空間が隙間を介して開放するので、該空間に熱気がこもるのを抑制することができ、透明パネルの熱変形を抑制し得る。
更に、透明パネルと庇状部との間に隙間を画成するようにしたので、該隙間を介して透明パネルの後側に位置する演出部材が前側から直接視認可能となり、演出の興趣を向上し得る。
また、遊技領域の内側で興趣のある発光演出を行うことができる。
請求項2に記載の発明では、前記発光体基板(74,75)を前後から挟持する非光透過性の基板保持部材(58)を備え、前記複数の透明パネル(55,56)における前記光導入端面(55a,56a)側の端部を該基板保持部材(58)により前後から覆うよう構成され、
前記各透明パネル(55,56)に対応する複数の発光体(76,77)は、該透明パネル(55,56)の前記光導入端面(55a,56a)に沿って直線状に並ぶよう配置され、
前記仕切り板(61)における前記発光体基板(74,75)との対向面に、前後に隣り合う前記発光体(76,77)の間に臨む遮光部(61a)が設けられ、
前記遮光部(61a)は、前後の厚みが、該遮光部(61a)を挟んで前後に隣り合う各透明パネル(55,56)に対応する一方の発光体(76)の列と他方の発光体(77)の列との間の離間寸法より小さく、かつ該遮光部(61a)の突出端が対向する前記発光体基板(74,75)に接触しないよう構成されていることを要旨とする。
請求項2の発明によれば、発光体を配設するために必要となる前後寸法をより小さく抑えることができる。
また、隣り合う別の透明パネルに向けて照射される光によって意図しない透明パネルの図柄が表示されてしまうのを防止することができる。
更に、透明パネルにおける発光体から光が照射される光導入端面に、外部からの光が照射されて意図しないときに図柄が表示されてしまうのを防止し得る。
本発明に係る遊技機によれば、興趣に富む発光演出を実現しつつ発光演出装置の設置スペースの省スペース化を図り得る。
実施例に係るパチンコ機を示す正面図である。 実施例に係る遊技盤を示す正面図である。 図2のA−A線で示す要部断面図である。 実施例に係る枠状装飾体および分解したパネル発光装置を後下側から見た斜視図である。 実施例に係るパネル発光装置を後上側から見た要部分解斜視図である。 実施例に係るパネル発光装置を前上側から見た要部分解斜視図である。 実施例に係るパネル発光装置を前下側から見た要部分解斜視図である。 実施例に係るパネル発光装置を縦断して示す要部正面図である。 実施例に係るパネル発光装置のパネル発光体と透明パネルとの関係を示す説明図である。 実施例に係るパネル発光装置の要部縦断側面図であって、(a)は第1の発光体基板における第1のパネル発光体の実装位置での断面であり、(b)は第1の発光体基板における第2のパネル発光体の実装位置での断面である。 実施例に係るパネル発光装置が配設された枠状装飾体の要部横断平面図であって、前後の透明パネルと枠状装飾体との固定部分を示している。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行うパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機10について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤20(図2参照)を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられると共に、遊技盤20の後側に、図柄を変動表示可能な表示装置17(図3参照)が着脱し得るよう配設されている。また、中枠12の前面側には、遊技盤20を透視可能に保護する透明部材13aを窓部に備えた装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。
前記表示装置17は、後述する始動入賞口へのパチンコ球の入賞を契機として演出用の図柄(飾図という場合もある)を表示部17aに変動表示させる図柄変動演出を行うよう構成される。また表示装置17では、図柄変動に関連して実行される各種の表示演出(リーチ演出、予告演出、報知演出等)を表示部17aに表示し得るようになっている。実施例では、前記表示装置17として、各種図柄や表示演出に係る画像を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、有機EL(Electro-Luminescence)を用いた表示装置、あるいはドラム式の表示装置やドットマトリックス式の表示装置等の各種図柄を停止および変動表示可能な従来公知の各種の表示装置を用いることができる。
前記前枠13には、図1に示す如く、前記下球受け皿15の右側方に、前記中枠12に配設された打球発射装置(図示せず)を作動する操作ハンドル16が設けられる。この操作ハンドル16は、左回転方向に付勢された操作レバー16aを備えており、該操作レバー16aを右回転するよう遊技者が回動操作することで打球発射装置が作動されて、前記上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が前記遊技盤20に向けて発射されるようになっている。ここで、前記操作レバー16aの回動量に応じて前記打球発射装置によるパチンコ球の打球力が強弱変化するよう構成されており、遊技者が操作レバー16aを操作して回動量を調節することで、前記遊技盤20に配設された後述する枠状装飾体42の左側の遊技領域21aをパチンコ球が流下する所謂「左打ち」と、該枠状装飾体42の右側の遊技領域21aをパチンコ球が流下する所謂「右打ち」とを打ち分け得るようになっている。また、前枠13の前部には、LED等の発光体による発光演出が可能なランプ装置18や、音声や効果音を出力可能なスピーカ19が配設されており、前記表示装置17での図柄変動演出に合わせてランプ装置18で発光演出を行ったりスピーカ19で音声演出を行い得るよう構成されている。
(遊技盤20について)
実施例の前記遊技盤20は、図3に示すように、パチンコ球が流下可能な遊技領域21aが前面側に形成された板状部材(遊技領域形成部材)21と、該板状部材21の裏側に配設され、当該板状部材21との間に収容空間27を画成する設置部材(収容空間画成部材)22とから構成されている。前記板状部材21は、合成樹脂材やベニヤ材等から所定板厚の略矩形状に形成されており、図2に示す如く、前面(盤面)に配設された略円形状の案内レール23によりパチンコ球が流下可能な遊技領域21aが画成されている。実施例の板状部材21は、アクリル樹脂から形成された透明板であって、前記収容空間27を板状部材21の前面側から透視し得るようになっている。また、前記板状部材21と設置部材22との間の収容空間27には、発光により演出を行う発光演出装置や、可動体の動作により演出を行う可動演出装置等の各種演出部材28(図3参照)が設置されており、透明な板状部材21を介して遊技盤20の前面側から当該収容空間27内の演出部材28を遊技者が目視し得るよう構成されている。なお、前記表示装置17は、設置部材22の裏側に取り付けられて、後述するように設置部材22に設けた開口部(可視部)22cおよび枠状装飾体42(後述)の開口部42aに配設されたパネル発光装置53を介して遊技盤20の前側から視認可能に臨むよう構成される。
前記案内レール23は、図2に示すように、板状部材21の左下部から右上部に至るよう左方向に膨出する円弧状に形成された外レール24と、板状部材21の右上部、右下部および左上部に至るよう右方向に膨出する円弧状に形成された内レール25とから構成されている。前記内レール25は、外レール24の右上端部に連接して板状部材21の右上部から下部に亘って配設され、左端縁が右方に凹む円弧状に形成された盤面飾り部材25aと、板状部材21の下部から左上部に亘って配設されて盤面飾り部材25aの下端部に連接し、前記外レール24の右方(内側)に離間して位置するレール部材25bとから構成され、該外レール24およびレール部材25bにより1個のパチンコ球が通過可能な発射通路26が画成されている。ここで、前記内レール25を構成するレール部材25bは、前記板状部材21の左上部に開放端が臨むよう配置されて、外レール24との間に遊技領域21aに開口する発射口を画成するよう構成され、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が発射通路26の下方開口から飛翔して、当該発射口から遊技領域21a内に打ち出されるようになっている。
前記板状部材21には、前後に貫通する装着口が前記遊技領域21a内の適宜位置に開設されて、各装着口に対して各種の遊技盤設置部品が配設されている。なお、実施例の遊技盤20には、遊技盤設置部品として枠状装飾体42、第1の始動入賞部29、第2の始動入賞部30、第1の特別入賞部31、第2の特別入賞部32、普通入賞部33,34、ゲート部35等を設置する装着口が形成されている。なお、図3には、枠状装飾体42が設置される装着口21bを図示してある。そして、前記遊技盤20の板状部材21において遊技領域21aの最下部位置に、該遊技領域21aの最下部位置まで流下したパチンコ球を遊技盤20の外部に排出するアウト口36が開設されている。すなわち、前記打球発射装置から発射されて遊技領域21aを流下するパチンコ球が前記遊技盤設置部品に設けられた入球部(第1の始動入賞部29、第2の始動入賞部30、第1の特別入賞部31、第2の特別入賞部32、普通入賞部33,34、ゲート部35等)に入球することにより、入球した入球部に応じた賞球の払い出しや図柄変動演出の実行等の所定の遊技が行われ、遊技領域21aの最下部まで流下したパチンコ球がアウト口36を介して機外に排出されるよう構成される。なお、前記装着口の形成数は、板状部材21に対して取り付けられる遊技盤設置部品の配設位置や配設数等に応じて適宜に決定される。
また、前記板状部材21には、前記遊技領域21a内に多数の遊技釘37が設けられると共に、後述する枠状装飾体42の左側方に、遊技領域21aを流下するパチンコ球の接触に伴って回転する回転案内部材38が回転自在に支持されており、遊技釘37や回転案内部材38との接触によりパチンコ球の流下方向が不規則に変化するよう構成されている。前記回転案内部材38は、所謂「風車」とも称される部材であって、該回転案内部材38の回転に伴ってパチンコ球を弾くように左右方向へ放出する部材である。
実施例の前記板状部材21には、図2,図3に示すように、前記案内レール23で囲まれた遊技領域21aの略中央の大部分が開口する装着口21bに、前後に開口する枠状に形成された枠状装飾体42が取り付けられ、該枠状装飾体42の開口部42aの後方に、前記設置部材22の開口部22cが位置するようになっている。すなわち、前記枠状装飾体42の開口部42aの後方に前記表示装置17の表示部17aが位置するよう構成されている。
また、前記板状部材21には、前記枠状装飾体42の下方位置(アウト口36の直上位置)に形成された装着口(図示せず)に、遊技領域21aを流下するパチンコ球が入賞可能な第1の始動入賞部29が配設されている。第1の始動入賞部29は、パチンコ球が入賞可能な第1始動入賞口が遊技領域21a内で常に上方開口する常時開放型の入賞部とされ、遊技盤20の遊技領域21aを流下するパチンコ球の流下態様に応じて任意のタイミングで第1始動入賞口にパチンコ球が入球(入賞)し得るよう構成されている。また、前記板状部材21には、前記第1の始動入賞部29の左側方(枠状装飾体42の左下方位置)に形成された装着口(図示せず)に、遊技領域21aを流下するパチンコ球が入賞可能な普通入賞部33が複数設けられた普通入賞ユニット39が配設されている。なお、各普通入賞部33は、前記第1の始動入賞部29と同様に、パチンコ球が入賞可能な普通入賞口が遊技領域21a内で常に上方開口する常時開放型の入賞部とされ、遊技盤20の遊技領域21aを流下するパチンコ球の流下態様に応じて任意のタイミングで普通入賞口にパチンコ球が入球(入賞)し得るようになっている。
前記板状部材21には、前記枠状装飾体42の右側をパチンコ球が流下する遊技領域21aに、複数の装着口(図示せず)が上下離間して開設されており、上側の装着口から下側の装着口の順で、ゲート部35、第2の始動入賞部30、第1の特別入賞部31および複合入賞ユニット40が配設されている。前記ゲート部35は、パチンコ球が通過可能なゲート入口およびゲート出口が遊技領域21a内で常に上下に開口する常時開放型の入球部とされ、遊技盤20の遊技領域21aを流下するパチンコ球の流下態様に応じて任意のタイミングでゲート入口をパチンコ球が入球(通過)して、ゲート出口を介して遊技領域21aに排出されるようになっている。また、第2の始動入賞部30は、パチンコ球が入賞可能な第2始動入賞口を駆動手段の駆動に伴って開放可能に開閉部材30aで閉鎖する開閉型の入賞部とされており、遊技盤20の遊技領域21aを流下するパチンコ球の流下態様および駆動手段の駆動による開閉部材30aの開放動作タイミングに応じて第2始動入賞口にパチンコ球が入賞し得るよう構成されている。同様に、第1の特別入賞部31は、パチンコ球が入賞可能な第1特別入賞口を駆動手段の駆動に伴って開放可能に開閉部材31aで閉鎖する開閉型の入賞部とされており、遊技盤20の遊技領域21aを流下するパチンコ球の流下態様および図示しない駆動手段の駆動による開閉部材31aの開放動作タイミングに応じて第1特別入賞口にパチンコ球が入賞し得るよう構成されている。
前記複合入賞ユニット40は、第2の特別入賞部32と普通入賞部34とを備えている。第2の特別入賞部32は、パチンコ球が入賞可能な第2特別入賞口を駆動手段の駆動に伴って開放可能に開閉部材32aで閉鎖する開閉型の入賞部とされており、遊技盤20の遊技領域21aを流下するパチンコ球の流下態様および図示しない駆動手段の駆動による開閉部材32aの開放動作タイミングに応じて第2特別入賞口にパチンコ球が入賞し得るよう構成されている。また、複合入賞ユニット40の普通入賞部34は、前記普通入賞ユニット39に設けられた普通入賞部33と同様に、パチンコ球が入賞可能な普通入賞口が遊技領域21a内で常に上方開口する常時開放型の入賞部とされ、遊技盤20の遊技領域21aを流下するパチンコ球の流下態様に応じて任意のタイミングで普通入賞口にパチンコ球が入球(入賞)し得るようになっている。
前記第1の始動入賞部29、第2の始動入賞部30、第1の特別入賞部31、第2の特別入賞部32および普通入賞部33,34の夫々は、各対応の入賞口に入賞したパチンコ球を検出する入賞検出センサ(図示せず)を備えており、各入賞検出センサがパチンコ機10の裏側に配設された制御装置に配線接続されている。そして、第1および第2の始動入賞部29,30が備える入賞検出センサの何れかによるパチンコ球の検出(パチンコ球を検出した検出信号の入力)に伴い特図当り判定条件(当り判定条件)が成立するようになっている。そして、特図当り判定条件が成立することで、特図当り(大当りや小当り)を生起させるか否かに関する特図当り判定が行われ、該判定結果が当りであった場合に、前記表示装置17で行われる図柄変動演出の結果として所定の当り表示(例えば同一図柄の3つ揃い等)で飾図が確定停止表示されて、前記第1または第2の特別入賞部31,32の開閉部材31a,32aを開放する遊技者に有利な当り遊技が付与されるよう構成されている。なお、実施例のパチンコ機10では、特図当り判定条件が成立することで生起される特図当りの種類に応じて、第1の特別入賞部31および第2の特別入賞部32の何れかの開閉部材31a,32aを開放する当り遊技が付与される。また、実施例のパチンコ機10では、前記入賞検出センサがパチンコ球を検出することで賞球払出条件が成立するよう構成されており、当該賞球払出条件の成立に伴って制御装置が図示しない払出制御装置に制御信号を出力して、所定数の賞球が前記上球受け皿14または下球受け皿15に払い出されるようになっている。
前記ゲート部35には、ゲート入口に入球して当該ゲート部35を通過するパチンコ球を検出するゲートセンサ(図示せず)が設けられている。このゲートセンサは、パチンコ機10の裏側に配設された制御装置に配線接続されており、該ゲートセンサから制御装置への球検出信号の入力(すなわちパチンコ球の検出)に伴って普図当り判定条件が成立するようになっている。そして、普図当り判定条件の成立に伴って普図当りを生起させるか否かに関する普図当り判定が行われ、該判定結果が当りの判定であった場合に、前記第2の始動入賞部30の開閉部材30aが開放作動されて、当該第2始動入賞口が開放するよう構成されている。なお、実施例では、前記ゲートセンサがパチンコ球を検出することによっては賞球払出条件が成立しないよう設定されており、パチンコ球のゲート部35の通過に伴って賞球が払い出されないようになっている。
また、前記板状部材21には、前記第1の始動入賞部29の第1始動入賞口と前記回転案内部材38との間に、該第1始動入賞口へ向けて下方傾斜する直線状に連続して前記遊技釘37が設けられている。なお、以下の説明では、第1始動入賞口へ向けて下方傾斜する直線状に連続した遊技釘群を案内連釘41と指称するものとする。また、前記案内連釘41を構成する遊技釘37は、適宜位置でパチンコ球が通過可能な隙間が空くよう設けられており、該案内連釘41上を移動するパチンコ球が普通入賞ユニット39の普通入賞口やアウト口36側へ流下し得るようになっている。
(設置部材22について)
前記設置部材22は、前記板状部材21の外郭形状より小さな略矩形状に形成された背面板22aと、該背面板22aの外周縁部から前方に突出する外周壁部22bとから前方に開口した箱状に形成されて(図3参照)、該外周壁部22bの開口前端部を板状部材21の裏面に当接させた状態で、当該板状部材21と設置部材22とがネジにより固定される。また、前記設置部材22の背面板22aには、図3に示す如く、前記枠状装飾体42の開口部42aと前後に整列する位置に、略矩形状の開口部22cが前後に開口するよう開設されると共に、該背面板22aの裏側に前記表示装置17が着脱自在に取り付けられて、該開口部22cを介して表示装置17の表示部17aが設置部材22(遊技盤20)の前側に臨むようになっている。そして、前記設置部材22において開口部22cを囲繞する周囲に各種演出部材28が設置されて、設置部材22を基材とする1つのユニットとして扱い得るようになっている。
(枠状装飾体42について)
次に、前記枠状装飾体42について詳細に説明する。前記枠状装飾体42は、図2,図3,図4に示す如く、前記板状部材21に開設された枠状装飾体42が配設される装着口(嵌合部)21bの内側に沿って延在する環状に形成された枠状基部43と、該枠状基部43に設けられて前記板状部材21の前面より前方に突出し、前記遊技領域21aと表示装置17の表示部17aを区切る庇状部44と、該庇状部44の後縁から外方に延出する薄板状の台板部45とを備える。そして、前記枠状基部43を装着口21bに挿入すると共に台板部45を板状部材21の前面に当接した状態で、該台板部45をネジ等の固定手段で板状部材21に固定することで、枠状装飾体42が板状部材21に取り付けられて、該枠状装飾体42の外側、具体的には庇状部44と案内レール23との間にパチンコ球が流下する遊技領域21aが画成されるようになっている。なお、枠状装飾体42を板状部材21に取り付けた状態で、庇状部44の後端縁から外方に延出する台板部45が板状部材21の前面に沿って延在して、該台板部45の前側をパチンコ球が通り得るよう構成される。また、枠状装飾体42は、全体が透明な合成樹脂製とされており、透明な板状部材21の前側に台板部45を重ねた状態で、該台板部45および板状部材21を介して裏側を透視可能に構成されている。
前記枠状装飾体42の庇状部44は、前記枠状基部43の全周に亘って連続して延在するよう設けられており、前記遊技領域21aから開口部42a内にパチンコ球が飛び込むのを規制して、前記表示装置17における表示部17aの前側をパチンコ球が移動しないように構成してある。また庇状部44は、最上部位置から左右方向に下方傾斜するよう形成されて、遊技領域21aに打ち出されたパチンコ球が庇状部44上で滞ることなく枠状装飾体42の左側方または右側方へ誘導案内されるよう形成されている。
前記枠状装飾体42には、図2に示す如く、前記開口部42aの下縁部を画成する庇状部44から外方(下方)に延出する台板部45における装着口21bに臨む部位に、後方に凹むステージ46が左右方向に所定長さで設けられており、該ステージ46には前面開口から遊技領域21aを流下するパチンコ球が、前記案内連釘41等に接触して跳ね上がって飛び込み得るよう構成される。そして、ステージ46に飛び込んだパチンコ球は、ステージ46上を左右に転動した後に、前記第1の始動入賞部29が設けられている遊技領域21aに排出されるようになっている。
前記枠状装飾体42は、図3に示すように、前記環状の枠状基部43により形成される開口内側の上部位置に上部発光演出装置50および上部可動演出装置51が配設されている。また枠状装飾体42には、前記枠状基部43における上部発光演出装置50の配設位置より下側の内側面に、開口部42a内側に張り出す支持縁部47が設けられると共に、支持縁部47には、該支持縁部47の延在方向に沿って離間して複数箇所(実施例では4箇所)に、後方へ向けて突出するパネル固定部48,49が設けられている(図4参照)。そして、枠状基部43の開口内側において上部発光演出装置50の下方位置に、複数のパネル固定部48,49を介してパネル発光装置(発光演出装置)53が固定されるように構成される。実施例では、パネル固定部48,49は、支持縁部47における上部発光演出装置50を挟む左右両側の2箇所に上部パネル固定部48が設けられると共に、前記ステージ46から上方に離間した左右両側の2箇所に下部パネル固定部49が設けられて、枠状基部43の内側で上下左右に離間する4箇所でパネル発光装置53が枠状装飾体42に位置決め固定されるようになっている。各パネル固定部48,49は円柱状に形成されると共に、後方に向けてネジ孔48a,49aが開口するように形成されている。
(上部発光演出装置50について)
前記上部発光演出装置50は、当該上部発光演出装置50の略全体が前記設置部材22に開設された開口部22cの開口上縁よりも上方に位置するよう配置されており、当該設置部材22の背面板22aの前方に上部発光演出装置50が位置している(図3参照)。上部発光演出装置50は、前記枠状基部43に取り付けられる取付基体52の前面に上部発光基板50aが配設されると共に、該上部発光基板50aの前面には前側に向けて光を照射するLED等の発光体50bが所要のパターンで複数実装されている。また取付基体52には、光拡散処理が施された光透過性の光拡散部材50cが、前記上部発光基板50aの前側を覆うように取り付けられており、発光体50bから照射された光によって光拡散部材50cの全体が明輝して発光演出効果を向上し得るようになっている。更に、取付基体52には、光拡散部材50cの前側の一部を覆う光透過性の光透過装飾部材50dが取り付けられている。この光透過装飾部材50dは、透明部材を光透過度が不均一となるように着色して構成されており、裏側の光拡散部材50cが明輝した際には光透過装飾部材50dの光透過度の違いによって発光演出効果が向上し得るようにしてある。
(上部可動演出装置51について)
前記上部可動演出装置51は、図3に示す如く、前記取付基体52に配設されたソレノイド等の駆動手段51aと、前記光拡散部材50cの前側に配置された可動体51bと、駆動手段51aと可動体51bとを連結する作動機構51c(図4参照)とを備える。そして、駆動手段51aを駆動することで、可動体51bが待機位置(図2の実線位置)と作動位置(図2の二点鎖線位置)との間で移動するよう構成される。実施例の可動体51bは、前記光透過装飾部材50dと同様に光透過性に構成されると共に、該光透過装飾部材50dと待機位置で合体して1つの意匠を形成するよう構成されている。そして、可動体51bを待機位置から作動位置に移動することで、意匠が分離する演出を行い得るようになっている。なお、実施例では、前記取付基体52に2つの上部可動演出装置51が配設されて、待機位置において一対の可動体51b,51bが光透過装飾部材50dの下側で左右に並ぶと共に、作動位置では各可動体51b,51bが光透過装飾部材50dから下側に離間して前記パネル発光装置53の前側上部に重なるように構成されている。また実施例では、前記上部発光演出装置50と上部可動演出装置51,51とは、取付基体52を基材とする1つのユニットとして扱い得るようになっている。
(パネル発光装置53について)
前記パネル発光装置53は、図3に示す如く、前記設置部材22における開口部22cの前方に位置する図柄パネル体54を備えており、当該図柄パネル体54が前記表示装置17の表示部17aの前方に重なるように位置している。すなわち、表示装置17の表示部17aは、前記パネル発光装置53の図柄パネル体54を介して遊技盤20の前方から視認し得るようになっている。そして、パネル発光装置53では、図柄パネル体54の後述する透明パネル55,56を用いた発光演出を表示部17aの前側で行うことで演出の興趣を向上するよう構成されている。
前記パネル発光装置53について詳細に説明する。パネル発光装置53は、図3に示すように、前記表示装置17の表示部17aの前方に重なるよう前記枠状装飾体42の開口内側に配置されると共に前側から後方を透視可能な透明な前記図柄パネル体54と、該図柄パネル体54の外周部(上部)に設けられ、当該図柄パネル体54へ向けて光を照射する照明部73とを備えており、当該照明部73から図柄パネル体54の外周面へ向けて照射された光により、前側から視認可能となる図柄が表示装置17の表示部17aの前方に表示されるよう構成されている。すなわち、前記図柄パネル体54は、前記遊技盤20(板状部材21)に形成された装着口(嵌合部)21bの開口内側に位置するよう配設されると共に、当該装着口21bの内周面と図柄パネル体54の外周面との間に照明部73(後述する発光体基板74,75)が配設されている。また、前記パネル発光装置53は、前記枠状装飾体42において前記上部発光演出装置50を取り付けた状態で画成される開口領域(上部発光演出装置50より下方の開口領域)の大部分を覆うよう構成されている。すなわち、前記枠状装飾体42に形成された開口部42aは、前記上部発光演出装置50およびパネル発光装置53により略全体が塞がれるよう構成されている。なお、前記枠状装飾体42において、前記上部発光演出装置50を取り付けた状態で画成される開口領域を、パネル発光装置53の設置開口と称する場合がある。
(図柄パネル体54について)
前記図柄パネル体54は、図3,図4に示すように、外周端面から内部に導入された光が反射することで前側から視認可能となる図柄が形成されて前後に重なる複数(実施例では2つ)の透明パネル55,56と、該透明パネル55,56を保持するパネル保持部材(基板保持部材)58とから構成され、パネル保持部材58および透明パネル55,56が前記枠状装飾体42に対して着脱可能に取り付けられるようになっている。そして、図柄パネル体54を板状部材21の枠状基部43の内側に取り付けた状態で、複数の透明パネル55,56が板状部材21の前記装着口21bの開口内側に位置するよう構成されている(図3参照)。また、前記パネル保持部材58には、前記照明部73が着脱可能に取り付けられるよう構成されて、当該図柄パネル体54を枠状装飾体42に取り付けることで、パネル発光装置53が枠状装飾体42に配設されるようになっている。
(透明パネル55,56について)
前記図柄パネル体54は、図3,図4に示すように、前側に位置する透明な第1の透明パネル55と、当該第1の透明パネル55の裏側に重なるよう配設される透明な第2の透明パネル56とから構成される。前記第1の透明パネル55は、上端部が左右方向(照明部73の発光体基板74,75と平行な方向)に直線上に延在すると共に前記枠状装飾体42における枠状基部43の内周縁に沿う外郭形状に形成された透明な平板状の部材であって、図柄パネル体54を枠状装飾体42に取り付けた状態で、当該第1の透明パネル55の前面外周部が枠状基部43の前記支持縁部47の後面に当接するよう構成されている(図11参照)。なお、第1の透明パネル55における左右方向に直線上に延在する外周端面について、以後、第1光導入端面55aと指称するものとする。
前記第1の透明パネル55の上端部には、図4,図5,図6に示す如く、前記第1光導入端面55aの延在方向に離間して前後に貫通する複数(実施例では3つ)の第1貫通孔55bが形成されており、各第1貫通孔55bに、前記パネル保持部材58の後述する前保持体59に設けた対応する固定突部62が挿通されるようになっている。また、第1の透明パネル55の上端部には、左右方向の中央および左右両端部に、前記パネル保持部材58の後述する基板保持部63,64,65に係合して位置決めされる第1位置決め部55cが夫々設けられている(図8参照)。なお、複数の第1貫通孔55bの離間間隔は異なるように設定されて、第1の透明パネル55の前後面を反転した状態では、前保持体59に設けた少なくとも1つ(実施例では中央)の固定突部62が第1の透明パネル55の板面に当接して第1貫通孔55bには挿通不能となるよう構成されている。
前記第1の透明パネル55の外周縁には、前記枠状基部43の支持縁部47における下部側に形成された2つの下部パネル固定部49,49と対応する位置に、当該下部パネル固定部49を挿通可能な切欠部55dが夫々形成されている。すなわち、各切欠部55dに対応する下部パネル固定部49を挿通した状態で、該第1の透明パネル55の前面を前記支持縁部47の後面に当接することで、枠状装飾体42に対して当該第1の透明パネル55が位置決めされるようになっている(図11参照)。なお、第1の透明パネル55に形成される各切欠部55dは、対応する下部パネル固定部49の配設位置に対応して開放向きが異なっている。すなわち、図4に示す如く、一方(図4の右側)の切欠部55dが側方に向けて開放するのに対し、他方(図4の左側)の切欠部55dが下方に向けて開放している。
前記第2の透明パネル56は、図3,図4に示すように、前記第1の透明パネル55の外郭形状と整合する外郭形状に形成された透明な平板状の部材であって、第1の透明パネル55と第2の透明パネル56とを前後に重ね合わせた際に、両パネル55,56の外周縁が前後に整合するようになっている。すなわち、前記第2の透明パネル56は、前記第1の透明パネル55と同様に、上端部が左右方向(照明部73の発光体基板74,75と平行な方向)に直線上に延在すると共に前記枠状装飾体42における枠状基部43の内周縁に沿う外郭形状に形成されており、枠状基部43の開口の大部分を第2の透明パネル56で塞ぐよう構成されている。なお、第2の透明パネル56における左右方向に直線上に延在する外周端面について、以後、第2光導入端面56aと指称するものとする。
前記第2の透明パネル56の上端部には、図4,図5,図6に示す如く、前記第2光導入端面56aの延在方向に離間して前後に貫通する複数(実施例では3つ)の第2貫通孔56bが形成されている。複数の第2貫通孔56bは、前記第1の透明パネル55の各第1貫通孔55bと対応する位置に形成されており、対応する第1貫通孔55bに挿通されて該第1の透明パネル55の後方に突出する前記前保持体59の固定突部62が該第2貫通孔56bに挿通されるようになっている。すなわち、複数の第2貫通孔56bの離間間隔についても異なるように設定されており、第2の透明パネル56の前後面を反転した状態では、該第2の透明パネル56に設けた少なくとも1つ(実施例では中央)の第2貫通孔56bが第1の透明パネル55の第1貫通孔55bと前後に整合しないよう構成されている。また、第1の透明パネル55と第2の透明パネル56とを全ての第1貫通孔55bおよび第2貫通孔56bが前後に整合するように重ね合わせた状態で前後逆向きとした場合は、第1の透明パネル55を前後反転した場合と同様に、前記前保持体59に設けた少なくとも1つ(実施例では中央)の固定突部62が第2の透明パネル56の板面に当接して第2貫通孔56bには挿通不能となって、透明パネル55,56に対してパネル保持部材58が適正には取り付けられないようになっている。また、第2の透明パネル56の上端部には、左右方向の中央および左右両端部に、前記パネル保持部材58の後述する基板保持部68,69,70に係合して位置決めされる第2位置決め部56cが夫々設けられている。
前記第2の透明パネル56の外周縁には、図11に示す如く、前記枠状基部43の支持縁部47における下部側に形成された2つの下部パネル固定部49,49と対応する位置に、当該下部パネル固定部49のネジ孔49aに整合する通孔56dが夫々形成されている。また、第2の透明パネル56の前面(第1の透明パネル55との対向面)には、下部パネル固定部49が嵌合可能なU字状の嵌合部56eが通孔56dを囲繞するように夫々突設されている。すなわち、第1の透明パネル55の各切欠部55dに挿通した下部パネル固定部49を、第2の透明パネル56の嵌合部56eに嵌合すると共に該嵌合部56eの前面を第1の透明パネル55の後面に当接することで、枠状基部43(枠状装飾体42)および第1の透明パネル55に対して第2の透明パネル56が位置決めされるようになっている。そして、各通孔56dに後側から挿通したネジ57を対応する下部パネル固定部49のネジ孔49aに螺挿することで、2枚の透明パネル55,56が嵌合部56eの突出寸法だけ離間した状態で枠状装飾体42に固定されるよう構成される。なお、第2の透明パネル56の嵌合部56eは、第1の透明パネル55の切欠部55dと同様に、対応する下部パネル固定部49の配設位置に対応して開放向きが異なっている。すなわち、一方(図4の右側)の嵌合部56eが側方に向けて開放するのに対し、他方(図4の左側)の嵌合部56eが下方に向けて開放している。
ここで、前記第1の透明パネル55と第2の透明パネル56の裏面には、微小な凹凸を形成することで所要の図柄が描かれており、各透明パネル55,56の外周端面から内部に入射した光が図柄を表わす微小凹凸部分で反射することで、該図柄が明輝されて前側から視認し得るよう構成される。この透明パネル55,56の図柄は、透明パネル55,56の透明性を損なわない程度の密度および大きさの凹凸により描かれており、各透明パネル55,56の外周端面から内部に光が入射していない状態で前面側から殆ど視認し得ないようになっている。更に、各透明パネル55,56の後方に重なった前記表示装置17の表示部17aの表示内容に前記各透明パネル55,56に描かれた図柄が紛れることで、遊技盤20の前側から視認し難くなっている。また、第1および第2の透明パネル55,56に対して前面および後面から照射される光は前記図柄を表す微小凹凸部分で殆ど反射することなく透過して、該図柄を前側から殆ど視認し得ないよう構成される。すなわち、第1および第2の透明パネル55,56の図柄は、裏側に位置する前記表示装置17の表示部17aの光が照射されたときには浮き出るように表示されることなく、前記照明部73から照射された光が外周端面から内部に導入されたときに前側から視認可能となって浮き出るように表示される。ここで、前記第1の透明パネル55および第2の透明パネル56の夫々には、異なる図柄が形成されており、第1の透明パネル55の外周端面から内部に光が入射した場合と、第2の透明パネル56の外周端面から内部に光が入射した場合とで異なる図柄が浮き出るように表示されるようになっている。なお、透明パネル55,56に形成する図柄としては、パチンコ機10のモチーフとなるキャラクターに関連する図柄や、一般的な幾何学模様、その他の模様であってもよく、また模様に限らず文字等であってもよい。
また、前記透明パネル55,56に対する図柄の形成方法としては、レーザー彫刻方法等、各種の方法を用いることが可能である。例えば、印刷基材の表面に印刷によってインクの凹凸からなる印刷パターンを形成し、この印刷パターンを有する印刷基材を配置した成形金型を用いて透明パネルを成形し、得られた透明パネルから印刷基材および印刷パターンを剥離することで、インクによる凹凸の転写により形成された凹凸からなる図柄を表面に形成する方法を採用できる。また、フィルムの表面に、透明な紫外線硬化樹脂による転写用の凸模様と、その凸模様に施した転写用の印刷インク層とを形成し、凸模様の印刷インク層をキャビティに向けて配置した金型を用いてインモールド成形により透明パネルを成形し、得られた透明パネルからフィルムを剥離することで、紫外線硬化樹脂による印刷インク層の転写により図柄を表面に形成する方法も採用可能である。
(パネル保持部材58について)
前記パネル保持部材58は、図4,図8に示すように、前記枠状装飾体42の開口部42aを横切るように左右方向に直線状に延在する前保持体59および後保持体60を備え、前後に重ね合わせた前記透明パネル55,56における光導入端面55a,56a側の端部(実施例では上端部)を両保持体59,60で前後から覆うように挟んだ状態で、該透明パネル55,56にパネル保持部材58が取り付けられる。また、パネル保持部材58は、両透明パネル55,56における光導入端面55a,56a側の端部(実施例では上端部)の間に配設される仕切り板61を備え、該仕切り板61によって両透明パネル55,56の離間間隔を一定に保持するよう構成される。そして、前記上部発光演出装置50を取り付けた状態での枠状装飾体42における開口部42aを、パネル保持部材58が上部発光演出装置50の下端縁に沿って横切るように延在している。
(前保持体59について)
前記前保持体59は、表面に装飾が施された非光透過性の装飾部材であって、図5に示す如く、前記第1の透明パネル55における上端部の前面(第1光導入端面55aの前側)全体を覆う前面被覆部59aと、該前面被覆部59aの下端部から後方へ突出するように形成されて前面被覆部59aの全長に亘って延在する下壁部59bとから断面が略L字状をなすよう形成されている。また、前保持体59の裏面に、前記透明パネル55,56に形成された貫通孔55b,56bと対応する位置に、後方に突出する固定突部62が夫々設けられている。そして、各固定突部62を透明パネル55,56の対応する貫通孔55b,56bに前方から挿通すると共に、下壁部59bの後端を第1の透明パネル55の前面に当接することで、両透明パネル55,56に対して前保持体59が位置決めされるようになっている(図10参照)。各固定突部62は円柱状に形成されると共に、後方に向けてネジ孔62aが開口するように形成されている。
前記前保持体59における前面被覆部59aの裏面に、図5に示す如く、左右方向に離間して複数の基板保持部63,64,65が設けられており、左右方向に対向する一対の基板保持部63,64,65によって前記照明部73の後述する発光体基板74,75を位置決め保持するよう構成されている。なお、基板保持部63,64,65の構成の詳細については、前記後保持体60に設けられる基板保持部68,69,70との関係で後述する。
(後保持体60について)
前記後保持体60は、非光透過性の部材であって、図6,図7に示す如く、前記前保持体59の前面被覆部59aの後方に対向する横長矩形板状に形成されて第2の透明パネル56における上端部の前面(第2光導入端面56aの後側)全体を覆う後面壁部60aと、当該後面壁部60aの上端から前方へ延出する上壁部60bと、後面壁部60aの左右両端部に設けられて前方に突出する規制壁部60c,60cとを備える。後面壁部60aの下端部には、前記前保持体59の固定突部62と前後に整列する位置に、前方に開口する第1嵌凹部66が形成されると共に、該第1嵌凹部66には前後に貫通する通孔66aが形成されている。そして、前記第2の透明パネル56の第2貫通孔56bから後方に突出する固定突部62の突出端部を対応する第1嵌凹部66に嵌合すると共に後面壁部60aを第2の透明パネル56の裏面に当接した状態で、通孔66aに後側から挿通したネジを固定突部62のネジ孔62aに螺挿することで、2枚の透明パネル55,56を挟んで前後の保持体59,60が固定されるようになっている。
前記後保持体60の各規制壁部60cには、前記固定突部62が第2貫通孔56bに挿通された第2の透明パネル56の上端部における第2光導入端面56aの左右両端部が当接すると共に、該第2の透明パネル56の左右両側端面が当接する規制面60dが設けられている。すなわち、左右の規制壁部60c,60cの規制面60d,60dによって、後保持体60に対する第2の透明パネル56の上方および左右方向の位置規制がなされるようになっている。また各規制壁部60cには、前記枠状装飾体42に設けた前記上部パネル固定部48に対応する位置に、前方に開口する第2嵌凹部67が形成されると共に、該第2嵌凹部67には前後に貫通する通孔67aが形成されている。そして、上部パネル固定部48,48の突出端部を第2嵌凹部67,67に嵌合した状態で、各通孔67aに後側から挿通したネジを対応する上部パネル固定部48のネジ孔48aに螺挿することで、前記図柄パネル体54の上部が枠状装飾体42に固定されるようになっている。すなわち、実施例の前記図柄パネル体54(パネル発光装置53)は、透明パネル55,56を保持するパネル保持部材58および透明パネル55,56を対応するパネル固定部48,49にネジ止めすることで枠状装飾体42に固定されるよう構成されている。そして、図柄パネル体54における透明パネル55,56の外周部は枠状装飾体42で覆われるようになっており、実施例では枠状装飾体42が、透明パネル55,56の外周部を覆う枠状の保持部材として機能している。
前記図柄パネル体54を枠状装飾体42の設置開口に取り付けた状態で、図2,図3に示す如く、各透明パネル55,56における光導入端面55a,56aと対向する外周端面(下端面)と、前記ステージ46の上方に位置する庇状部44との間に隙間Sが形成されている。この隙間Sは、前後方向に開口しており、該隙間Sを介して前記設置部材22の収容空間27に配置された演出部材28を透明パネル55,56を介することなく遊技盤20の前側から直接視認可能に構成されている。すなわち、実施例のパネル発光装置53は、前記枠状装飾体42において前記上部発光演出装置50を取り付けた状態で画成される開口領域(上部発光演出装置50より下方の開口領域)を、隙間Sを除いて覆うよう構成されている。また隙間Sは、図2に示す如く、ステージ46の左右方向の幅寸法より大きく設定されると共に、透明パネル55,56の外周端面と庇状部44とで画成される隙間Sが横長の略矩形状に形成されている。なお、前記設置部材22の開口部22cから前側に臨む前記表示装置17における表示部17aと隙間Sとの間に前記演出部材28が位置して、隙間Sから表示部17aが直接視認し得ないようになっている。
(基板保持部63,64,65,68,69,70について)
前記透明パネル55,56に前記パネル保持部材58を取り付けた状態で、前後の保持体59,60によって前記照明部73の後述する発光体基板74,75を前後から挟持するよう構成される(図10参照)。また、前記後保持体60における後面壁部60aの前面には、図6,図7に示す如く、左右方向に離間して複数の基板保持部68,69,70が設けられている。これら基板保持部68,69,70は、前記前保持体59に設けた各基板保持部63,64,65と前後に対向する位置に設けられており、前後の基板保持部63,64,65,68,69,70によって発光体基板74,75を位置決め保持するよう構成されている。前後の基板保持部は、左右方向の中央に位置する前後の中央基板保持部63,68と、左側に位置する前後の左基板保持部64,69および右側に位置する前後の右基板保持部65,70からなり、中央基板保持部63,68と左基板保持部64,69との間に後述する第1の発光体基板74を位置決め保持すると共に、中央基板保持部63,68と右基板保持部65,70との間に後述する第2の発光体基板75を位置決め保持するよう構成される。
前記前中央基板保持部63の左側部には、後方および前左基板保持部側に開口する前溝71が形成されると共に、前左基板保持部64には後方および前中央基板保持部側に開口する前溝71が形成されている。また、後中央基板保持部68の左側部には、前方および後左基板保持部側に開口する後溝72が形成されると共に、後左基板保持部69には前方および後中央基板保持部側に開口する後溝72が形成されている。そして、前記前後の保持体59,60の間において第1の発光体基板74は、該第1の発光体基板74の4隅が対応する前溝71および後溝72に嵌合して上下および左右方向の位置が規制された状態で保持されるようになっている(図8参照)。同様に、前中央基板保持部63の右側部には、後方および前右基板保持部側に開口する前溝71が形成されると共に、前右基板保持部65には後方および前中央基板保持部側に開口する前溝71が形成されている。また、後中央基板保持部68の右側部には、前方および後右基板保持部側に開口する後溝72が形成されると共に、後右基板保持部70には前方および後中央基板保持部側に開口する後溝72が形成されている。そして、前後の保持体59,60の間において第2の発光体基板75は、該第2の発光体基板75の4隅が対応する前溝71および後溝72に嵌合して上下および左右方向の位置が規制された状態で保持されるようになっている(図8参照)。
前記前保持体59の前面被覆壁59aには、発光体基板74,75の前端縁に形成された後述する位置決め凹部74a,75aに嵌る位置決め突部59c,59dが突設されている。なお、図5に示す如く、前中央基板保持部63と前左基板保持部64との間に形成される第1位置決め突部59cと、前中央基板保持部63と前右基板保持部65との間に形成される第2位置決め突部59dとでは、形成数および形成位置が異なるように設定されて、発光体基板74,75が左右で異なる位置に取り付けられたり、前後が逆向きで取り付けられるのを防止し得るようになっている。具体的には、1つの第1位置決め突部59cが、前中央基板保持部63と前左基板保持部64との間における左右方向の中央より前中央基板保持部側に偏った位置に形成されるのに対し、2つの第2位置決め突部59dが、前中央基板保持部63と前右基板保持部65との間における左右方向の中央より前中央基板保持部側に偏った位置および前右基板保持部側に偏った位置の夫々に形成されている。
前記後保持体60の後面壁部60aには、図6,図7に示す如く、後中央基板保持部68と左後基板保持部69との間および後中央基板保持部68と後右基板保持部70との間に、後溝72,72に連通するように凹溝60eが左右方向に延在するように夫々形成されており、発光体基板74,75の後端縁は、全長に亘って凹溝60eに入り込むように構成してある。また、前記後保持体60の上壁部60bには、発光体基板74,75に設けられた後述するコネクタ部74b,75bに対応する位置に、該コネクタ部74b,75bを上側に延出させるコネクタ用切欠部60f,60gが設けられている。このコネクタ用切欠部60f,60gは、第1および第2の発光体基板74,75におけるコネクタ部74b,75bの配設位置に対応して形成されて、発光体基板74,75が左右で異なる位置に取り付けられたり、前後が逆向きで取り付けられた場合にはコネクタ部74b,75bが上壁部60bに干渉して適正位置に保持できないようになっている。
(仕切り板61について)
図10に示す如く、前記第1の透明パネル55と第2の透明パネル56との間には、両透明パネル55,56の上端部において光導入端面55a,56aに沿って直線状に延在する前記仕切り板61が挟持されている。この仕切り板61は、非光透過性の板状部材であって、両透明パネル55,56に形成されている図柄の形成領域外において光導入端面55a,56aの左右方向の全幅に亘って延在している。また、仕切り板61の前後方向の厚みは、前記第2の透明パネル56の後面に突設された前記嵌合部56eの突出寸法と同じに設定されており、第1の透明パネル55および第2の透明パネル56は、全体が仕切り板61および嵌合部56e,56eによって一定間隔で離間するように保持される。
前記仕切り板61には、図4,図5,図6に示す如く、該仕切り板61の延在方向に離間して前後に貫通する複数(実施例では3つ)の貫通孔61aが、前記透明パネル55,56の各貫通孔55b,56bと対応する位置に形成されている。そして、第1の透明パネル55、仕切り板61および第2の透明パネル56を、各貫通孔55b,61a,56bが前後に整合するように重ね合わせた状態で、前記前保持体59の固定突部62を3つの貫通孔55b,61a,56bに挿通することで、両透明パネル55,56に対して仕切り板61が位置決めされるようになっている。また、複数の貫通孔61aの離間間隔についても異なるように設定されているので、仕切り板61の前後面を反転した状態では、両透明パネル55,56に対して仕切り板61は正しい向きでの取り付けができないよう構成される。
前記仕切り板61の上面(発光体基板74,75との対向面)には、前記パネル保持部材58に保持された発光体基板74,75に実装されている後述の第1のパネル発光体76の列と、第2のパネル発光体77の列との間に臨む遮光部61bが左右方向に延在するように突設されている。そして、非光透過性の遮光部61bによって、第1のパネル発光体76の配設領域と、第2のパネル発光体77の配設領域とが前後に仕切られるように構成してある。実施例の遮光部61bは、図10に示す如く、前後の厚み寸法が、第1のパネル発光体76の列と第2のパネル発光体77の列との間の離間寸法より小さく(実施例では約1/3に)設定されて、該遮光部61bが各パネル発光体76,77に接触しないよう構成される。なお、実施例では、遮光部61bの突出寸法は、発光体基板74,75の対向面に接触しない値に設定されて、該遮光部61bの突出端と発光体基板74,75の対向面との間に隙間を画成するよう構成してある。また、仕切り板61の上端部には、前記透明パネル55,56に形成された位置決め部55c,56cと対応する位置に位置決め部61cが設けられており、該位置決め部61cが前記後保持体60に設けた対応する基板保持部68,69,70に係合して位置決めされるようになっている。
(照明部73について)
前記照明部73は、図8,図10に示すように、前記図柄パネル体54の上部に配設された非光透過性の前記パネル保持部材58に配設されて前記図柄パネル体54(第1および第2の透明パネル55,56)の光導入端面(外周端面)55a,56aに対向する発光体基板74,75と、該発光体基板74,75に配設されて図柄パネル体54(第1および第2の透明パネル55,56)の光導入端面(外周端面)に向けて光を照射するパネル発光体(発光体)76,77とを備えている。すなわち、前記照明部73のパネル発光体76,77を発光させることで、前記図柄パネル体54(第1および第2の透明パネル55,56)に形成された図柄が浮き上がるように表示されて前側から視認可能となるよう構成される。
(発光体基板74,75について)
前記照明部73は、左右方向に並んで2枚の発光体基板74,75を備えている。左側に位置する第1の発光体基板74は、図5,図6に示すように、前記図柄パネル体54において左右方向に直線状に延在する光導入端面55a,56aにおける左右方向の中央から左側の領域に対向する横長矩形状に形成され、実装面を下に向けた姿勢で前記パネル保持部材58によって光導入端面55a,56aに沿って延在するように保持されている。そして、第1の発光体基板74の下面(図柄パネル体54の光導入端面55a,56aと対向する面)に、図柄パネル体54へ向けて光を個別に照射可能な前記パネル発光体76,77が配設されている。また、右側に位置する第2の発光体基板75は、図5,図6に示すように、前記図柄パネル体54において左右方向に直線状に延在する光導入端面55a,56aにおける左右方向の中央から右側の領域に対向する横長矩形状に形成され、実装面を下に向けた姿勢で前記パネル保持部材58によって光導入端面55a,56aに沿って延在するように保持されている。そして、第2の発光体基板75の下面(図柄パネル体54の光導入端面55a,56aと対向する面)に、図柄パネル体54へ向けて光を個別に照射可能な前記パネル発光体76,77が配設されている。なお、実施例では、パネル発光体76,77として表面実装型のLEDが設けられているが、これに限られるものではなく、従来公知の発光体を採用可能であることは当然である。
図6に示す如く、前記第1の発光体基板74の前端縁の1箇所に、第1位置決め凹部74aが設けられており、該第1位置決め凹部74aを前記前保持体59に設けた第1位置決め突部59cに嵌めることで、前保持体59に対して第1の発光体基板74が正しい位置および向きで取り付けられるよう構成される。また、前記第2の発光体基板75の前端縁の2箇所に、第2位置決め凹部75aが設けられており、該第2位置決め凹部75aを前記前保持体59に設けた第2位置決め突部59dに嵌めることで、前保持体59に対して第2の発光体基板75が正しい位置および向きで取り付けられるよう構成される。
(パネル発光体76,77)
前記第1および第2の発光体基板74,75には、図7,図8,図10に示すように、前記パネル発光体76,77として、前記第1の透明パネル55の第1光導入端面55aに対向すると共に当該第1の透明パネル55に沿って直線状に列をなすよう配設された複数の第1のパネル発光体76と、前記第2の透明パネル56の第2光導入端面56aに対向すると共に当該第2の透明パネル56に沿って直線状に列をなすよう配設された複数の第2のパネル発光体77とが前後2列で設けられている。そして、第1のパネル発光体76を発光することにより、前記表示装置17の表示部17aの前側において第1の透明パネル55に形成された図柄が前側から視認可能に明輝されると共に、第2のパネル発光体77を発光することにより、表示装置17の表示部17aの前側において第2の透明パネル56に形成された図柄が前側から視認可能に明輝されるようになっている。
具体的に、前記複数の第1のパネル発光体76は、前記第1および第2の発光体基板74,75に対して、前記第1の透明パネル55の第1光導入端面55aに沿って一定間隔で離間するよう一列に設けられており(図7参照)、第1および第2の発光体基板74,75に配設された複数の第1のパネル発光体76を同時に発光させて第1の透明パネル55に形成された図柄の全体を前側から視認可能に明輝させ得るようになっている。また、前記複数の第2のパネル発光体77は、前記第1および第2の発光体基板74,75に対して、前記第2の透明パネル56の第2光導入端面56aに沿って一定間隔で離間するよう一列に設けられており(図7参照)、第1および第2の発光体基板74,75に配設された複数の第2のパネル発光体77を同時に発光させて第2の透明パネル56に形成された図柄の全体を前側から視認可能に明輝させ得るようになっている。
ここで、前記第1のパネル発光体76の列と、第2のパネル発光体77の列との間には、図10に示す如く、前記第1の透明パネル55と第2の透明パネル56とで挟持された前記仕切り板61における発光体基板74,75との対向面に突設された前記遮光部61bが臨むように構成されている。すなわち、前記照明部73は、前記第1のパネル発光体76の配設領域と、第2のパネル発光体77の配設領域とが仕切り板61により前後に仕切られて、第1のパネル発光体76の光が第2の透明パネル56に照射されるのを防止すると共に、第2のパネル発光体77の光が第1の透明パネル55に照射されるのを防止している。従って、第1のパネル発光体76を発光させた際には、対応する第1の透明パネル55に形成された図柄のみを前側から視認可能に明輝し得ると共に、第2のパネル発光体77を発光させた際には、対応する第2の透明パネル56に形成された図柄のみを前側から視認可能に明輝し得るようになっている。また、仕切り板61の前後の面の夫々が対応する第1および第2の透明パネル55,56に当接することで、第1および第2のパネル発光体76,77の光が対応しない透明パネル55,56に入射するのを効果的に防いでいる。
前記第1の発光体基板74に配設される第1のパネル発光体76および第2のパネル発光体77は、図7,図9に示す如く、前記光導入端面55a,56aの延在方向にずれて配置されて、第1のパネル発光体76と第2のパネル発光体77とが前後方向で重ならないよう構成してある。また、第2の発光体基板75に配設される第1のパネル発光体76および第2のパネル発光体77においても、前記光導入端面55a,56aの延在方向にずれて配置されて、第1のパネル発光体76と第2のパネル発光体77とが前後方向で重ならないよう構成してある。具体的には、第1のパネル発光体76および第2のパネル発光体77は、光導入端面55a,56aの延在方向に千鳥状に配置されると共に、該光導入端面55a,56aの延在方向のずれ量は、該パネル発光体76,77における光導入端面55a,56aの延在方向の幅寸法以上に設定される。すなわち、図8に示すように、発光体基板74,75に配設されたパネル発光体76,77を前側から見た状態で、左右方向に隣り合うパネル発光体76,77は、当該パネル発光体76,77の左右方向の幅寸法以上で離間するようになっている。このように、前後に隣り合う第1の透明パネル55に対応する第1のパネル発光体(一方の発光体)76と、第2の透明パネル56に対応する第2のパネル発光体(他方の発光体)77とを、前後方向で重ならないように透明パネル55,56の外周端面に沿う方向でずらして配置することで、各パネル発光体76,77の周囲に放熱用のスぺースを確保しつつパネル発光体76,77を配設するために必要となる前後寸法を小さく抑えるようにしている。
図10(a),(b)に示す如く、前記パネル保持部材58に保持された第1の透明パネル55の第1光導端面55aに対応して、第1のパネル発光体76は、第1および第2の発光体基板74,75の前後方向の略中央に配置されるのに対し、パネル保持部材58に保持された第2の透明パネル56の第2光導端面56aに対応して、第2のパネル発光体77は、第1および第2の発光体基板74,75の前後方向の中央より後側に偏倚して配置されている。また、第1の発光体基板74の上面には、図6に示す如く、左端部側に1つの第1コネクタ部74bが後側に偏倚して設けられるのに対し、第2の発光体基板75の上面には、左端部側に偏倚した位置および左右方向の中央の位置の夫々に第2コネクタ部75bが後側に偏倚して設けられている。そして、実施例では、第1の発光体基板74の第1コネクタ部74bと第2の発光体基板75の中央に位置する第2コネクタ部75bとが配線を介して接続されると共に、第2の発光体基板75の左端部側に偏倚して位置する第2コネクタ部75bが、前記上部発光演出装置50の上部発光基板50aに設けられて前記制御装置に電気的に接続するコネクタ部(図示せず)に配線を介して接続されるよう構成される。すなわち、第1の発光体基板74は、第2の発光体基板75および上部発光基板50aを介して制御装置に電気的に接続されるのに対し、第2の発光体基板75は、上部発光基板50aを介して制御装置に電気的に接続されている。
ここで、前記第1の発光体基板74に配設された第1のパネル発光体76のみを発光させた際には、前記第1の透明パネル55に形成された左側の図柄が明輝され、該第1の発光体基板74に配設された第2のパネル発光体77のみを発光させた際には、前記第2の透明パネル56に形成された左側の図柄が明輝される。また、第2の発光体基板75に配設された第1のパネル発光体76のみを発光させた際には、前記第1の透明パネル55に形成された右側の図柄が明輝され、該第2の発光体基板75に配設された第2のパネル発光体77のみを発光させた際には、前記第2の透明パネル56に形成された右側の図柄が明輝される。すなわち、第1の発光体基板74または第2の発光体基板75毎に第1のパネル発光体76または第2のパネル発光体77を発光させることで、第1の透明パネル55または第2の透明パネル56に形成された図柄を前側から視認可能に明輝させる領域を変更し得るよう構成されている。
〔実施例の作用〕
次に、前述した実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
実施例のパチンコ機10は、前記遊技領域21aの内縁を画成する枠状装飾体42に形成された開口部42aの開口内側にパネル発光装置53が配設されて、図柄変動演出が行われる表示装置17の表示部17aの前方に当該パネル発光装置53が重なるよう構成されている。このパネル発光装置53は、図柄パネル体54(第1および第2の透明パネル55,56)が表示装置17の表示部17aの前方に重なるように備えており、当該パネル発光装置53のパネル発光体76,77を発光することで、図柄パネル体54(第1および第2の透明パネル55,56)に形成された図柄を明輝させて前側から視認し得るよう表示したり、パネル発光体76,77を消灯することで、図柄パネル体54(第1および第2の透明パネル55,56)に形成された図柄を前側から視認し得ないように非表示の状態にすることができる。すなわち、前記遊技盤20(板状部材21)に形成された遊技領域21aの内側で興趣のある発光演出を行うことができ、興趣を向上し得る。また、表示装置17の表示部17aの前方にパネル発光装置53を配置したことで、当該表示部17aでの表示内容に重ね合わせるように図柄パネル体54(第1および第2の透明パネル55,56)に形成された図形を表示させて、意外性の高い発光演出を行うことができる。また、表示装置17の表示部17aで行われる図柄変動演出とは表示方法が異なった見え方の違う透明パネル55,56の図柄を図柄変動演出に重なり合わせることで、興趣のある遊技演出を実現できる。
前記パネル発光装置53は、表示装置17の表示部17aと重なるように複数(2つ)の透明パネル55,56を備えているから、表示部17aで表示される図柄変動演出に異なる複数の図柄を重ねて表示することができ、演出の多様性を向上し得る。また、パネル発光装置53の第1および第2のパネル発光体76,77の発光および消灯を切り替えるだけで、図柄パネル体54(第1および第2の透明パネル55,56)の図形を前記表示部17aに表示される図柄変動演出に重ね合わせることができるから、表示装置17の表示制御を複雑にすることなく演出の多様化を図り得る。また、前記図柄パネル体54(第1および第2の透明パネル55,56)は、表示装置17の表示部17aから前方に離間した位置に配置されているから、第1および第2のパネル発光体76,77を消灯した状態で各透明パネル55,56に形成された図柄を一段と目立ち難くすることができ、当該透明パネル55,56に形成された図柄が表示部17aで表示される演出の邪魔になることはない。更に、前記2枚の発光体基板74,75を左右に並べて配置して、各発光体基板74,75の各パネル発光体76,77を個別に点灯して透明パネル55,56の異なる領域に光を照射し得るよう構成したことで、図柄変動演出に重ね合わせる図柄のバリエーションを増やすことができる。
前記透明パネル55,56を、前記前保持体59の固定突部62と各透明パネル55,56に形成した貫通孔55b,56bとによって適正な関係に維持し得るパネル保持部材58に、前記各発光体基板74,75を複数の基板保持部63,64,65,68,69,70によって位置決め保持するよう構成したので、第1および第2の透明パネル55,56の光導入端面55a,56aに対して、対応する第1および第2のパネル発光体76,77のみが対向する状態を安定して維持することができる。また、前保持体59に設けた複数の固定突部62の離間間隔を異ならせているので、透明パネル55,56の前後面が反転した状態でパネル保持部材58が取り付けられるのを防止することができる。更に、前保持体59に設けた第1位置決め突部59cと第1の発光体基板74に設けた第1位置決め凹部74aとが対応すると共に、前保持体59に設けた第2位置決め突部59dと第2の発光体基板75に設けた第2位置決め凹部75aとが対応するよう構成したので、パネル保持部材58に対して両発光体基板74,75は適正な位置および向きでのみ取り付けられる。すなわち、パネル保持部材58に対して透明パネル55,56および発光基板74,75は適正な位置および向きでしか取り付けられないので、パネル保持部材58に対して透明パネル55,56および発光基板74,75を取り付けた状態では透明パネル55,56の光導入端面55a,56aとパネル発光体76,77とを適正な位置関係とすることができる。
ここで、前記パネル発光装置53は、前後に隣り合う各透明パネル55,56に対応する第1のパネル発光体76および第2のパネル発光体77を、図9に示す如く、前後方向に重ならないように光導入端面55a,56aの延在方向にずらしているので、各パネル発光体76,77の周囲に放熱用のスぺースを確保しつつパネル発光体76,77を配設するために必要となる前後寸法を小さく抑えることができる。すなわち、第1のパネル発光体76および第2のパネル発光体77を前後に重なるように配設する場合は、前後のパネル発光体76,77の間に放熱用のスぺースを確保するために両パネル発光体76,77の離間間隔を大きく設定する必要があるが、光導入端面55a,56aの延在方向にずらすことで、両パネル発光体76,77の前後方向の離間間隔を大きくすることなく十分な放熱用のスぺースを確保することができ、パネル発光装置53を小型化して設置スペースの省スペース化を図り得る。
また、前記発光体基板74,75に配設される第1のパネル発光体76および第2のパネル発光体77は、対応する透明パネル55,56の光導入端面55a,56aに沿って直線状に並ぶように設けているので、該パネル発光体76,77を配設するために必要となる前後寸法をより小さく抑えることができる。すなわち、複数の透明パネル55,56の離間寸法を小さく抑えることができるので、パネル発光装置53の更なる小型化が可能となる。
前記第1の透明パネル55および第2の透明パネル56における光導入端面55a,56a側の端部間に、該光導入端面55a,56aに沿って延在するように非光透過性の仕切り板61を配設したから、前記第1および第2のパネル発光体76,77から対応する光導入端面55a,56aに向けて照射された光が他方の透明パネル55,56側に入射するのを抑制することができる。また、仕切り板61に設けた遮光部61bを、図9,図10に示すように、第1のパネル発光体76の列と第2のパネル発光体77の列との間に臨ませるようにしたから、第1のパネル発光体76の光を対応する第1の透明パネル55の第1光導入端面55aのみに入射させ得ると共に、第2のパネル発光体77の光を対応する第2の透明パネル56の第1光導入端面55aのみに入射させ得る。すなわち、第1のパネル発光体76の列と第2のパネル発光体77の列との間に臨ませた遮光部61b(仕切り板61)により、第1および第2のパネル発光体76,77の点灯・消灯を切り替えた際に対応していない透明パネル55,56の図柄の表示・非表示が影響を受ける(意図しないときに図柄が表示されてしまう)のを防ぐことができるから、各パネル発光体76,77を利用して所定の発光演出を実行することができる。
また、前記遮光部61bの前後幅寸法は、第1のパネル発光体76の列と第2のパネル発光体77の列との間の前後寸法より小さく設定されて、該遮光部61bによって第1のパネル発光体76の後側および第2のパネル発光体77の前側の放熱スペースが縮小するのを抑えることができる。すなわち、各パネル発光体76,77の周囲に放熱用のスぺースを確保しつつパネル発光体76,77から照射される光を対応する透明パネル55,56のみに入射させることができる。
また、前記発光体基板74,75を挟持する非光透過性のパネル保持部材58によって、前記透明パネル55,56における光導入端面55a,56a側の端部を前後から覆うように構成したので、外部からの光が光導入端面55a,56aに入射するのを防止することができ、意図しないときに透明パネル55,56の図柄が表示されてしまうのを防止することができる。しかも、パネル保持部材58は、パネル発光装置53を枠状装飾体42に取り付けるための部材としても機能しているので、光導入端面55a,56aに外部から光が入射するのを防止する部材を別途設ける必要はなく構成を簡単化し得る。
実施例のパチンコ機10では、図2,図3に示す如く、前記枠状装飾体42の設置開口にパネル発光装置53を配設した状態で、前記透明パネル55,56の下端部と枠状装飾体42の庇状部44との間に隙間Sが画成されている。すなわち、透明パネル55,56は、該隙間Sに臨む外周端面から放熱し得るので、前記照明部73からの熱や周囲温度によって透明パネル55,56が熱変形するのを防止することができ、図柄を適正に表示し得る。また、前後に重なる透明パネル55,56の間の空間に熱気がこもるのを抑制することができ、透明パネル55,56の熱変形を抑制し得る。また、透明パネル55,56と庇状部44との間に隙間Sを画成することで、該隙間Sを介して透明パネル55,56の裏側に位置する演出部材28が遊技盤20の前側から直接視認可能となる。すなわち、透明パネル55,56を透して見える演出部材28と、該透明パネル55,56を透すことなく直接視認可能な演出部材28との見え方の違いによって演出の興趣を向上することができる。
(変更例)
本願発明は、前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、遊技領域が形成された遊技領域形成部材(板状部材)に形成した嵌合部(装着口)に枠状装飾体を配設して、当該枠状装飾体の開口内側にパネル発光装置の透明パネルを位置させることで、当該枠状装飾体を介して透明パネルが嵌合部(装着口)の開口内側に配設されるよう構成したが、当該枠状装飾体を介することなく透明パネルを嵌合部の開口内側に直接配設するようにしてもよい。また、枠状装飾体とは別の部材を遊技領域形成部材(板状部材)に形成した嵌合部(装着口)に配設して、当該別部材の開口部に透明パネルを位置させる構成であってもよい。
(2) 実施例では2枚の透明パネルを前後に重なるように配設したが、透明パネルの配設数は3つ以上であってもよく、透明パネルの配設数に応じて発光体基板に配設する発光体の列数を設定すればよい。
(3) 実施例では複数の透明パネルに挟持された仕切り板に設けた遮光部が発光体基板に接触しない場合で説明したが、該遮光部の延出端を発光体基板の対向面(発光体の実装面)に当接させる構成を採用し得る。
(4) 実施例では、透明パネルの光導入端面(外周端面)に向けて光を照射する発光体が配設される発光体基板を2つに分割した場合で説明したが、発光体基板は1つであっても3つ以上であってもよい。
(5) 実施例の透明パネルは、表示装置の表示部の前面全体が重なる大きさで形成したが、表示装置の表示部の一部と透明パネルとが重なるようにしてもよい。
(6) 実施例では、前後に重なる2つの透明パネルの外郭形状が略整合するよう形成したが、前後に重なる透明パネルの外郭形状を異ならせてもよく、任意の形状に形成することができる。前後に重なる透明パネルの外郭形状を略整合する形状に形成して、枠状装飾体の開口部(設置開口)を塞ぐことで、当該透明パネルの存在自体を遊技者に知覚され難くし得る利点がある。
(7) 実施例では、透明パネルの上端部に沿って延在するよう発光体基板を配設したが、当該透明パネルの左右側端部や下端部に沿って延在するよう発光体基板を設けるようにしてもよい。また、発光体基板が対向する透明パネルの端部(外周端面)は直線状に延在させる必要はなく、当該端部(外周端面)を曲線状に形成することもできる。例えば、発光体基板として厚み方向に可撓変形可能なフレキシブル基板を採用して、曲線状に形成した透明パネルの端部(外周端面)に沿って延在するよう発光体基板を配設することが可能である。
(8) 実施例では、遊技領域が形成された遊技領域形成部材(板状部材)に形成した嵌合部(装着口)に枠状装飾体を配設して、当該枠状装飾体の開口内側にパネル発光装置の複数の透明パネルを位置させるよう構成したが、表示装置の表示部の前方に重なるように透明パネルが位置する構成であれば、遊技領域形成部材(板状部材)に透明パネルを配設する構成でなくともよい。すなわち、前後重なる複数の透明パネルは、表示装置の表示部の前方に位置するよう配設されて当該表示装置の表示部の前方に重なるように位置し、外周端面から内部に導入された光が反射することで前側から視認可能となる図柄が形成された構成とすることができる。
(9) 実施例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機やピンボール機等の各種遊技機を採用し得る。すなわち、遊技領域が形成された遊技領域形成部材と、遊技領域形成部材の裏側に配設された空間画成部材と、空間画成部材の裏側に配設された表示装置とを備えるよう構成された遊技機に対して好適に採用可能である。
(10) 遊技機としては、遊技媒体としての遊技球(パチンコ球)を遊技領域形成部材の遊技領域に打ち出して遊技を行う遊技機に限らず、遊技媒体としての遊技球またはメダルを予め定めた数消費(投入)することで1回の遊技が実行されるスロットマシン機(回胴式遊技機)に対して適用することも可能である。すなわち、スロットマシン機に設けられた演出表示を表示可能な表示手段の表示部の前方に重なるように、外周端面から内部に導入された光が反射することで前側から視認可能となる図柄が形成された複数の透明パネルを前後に重なるように配設すると共に、透明パネルの外周端面に沿って延在する発光体基板における各透明パネルとの対向面に、当該透明パネルの外周端面へ向けて光を照射する発光体を当該外周端面に沿って列をなすよう配設するようにしてもよい。
ここで、表示手段の前側に透明パネルが配設されるスロットマシン機の具体的構成について説明する。スロットマシン機は、前方へ開口する箱状の筐体に、外周部に識別情報としての複数の図柄が表示された複数(例えば3つ)のリール(回転体)を有する表示装置が収容されると共に、当該筐体の前方開口を塞ぐ前扉が開閉可能に備えられており、当該前扉の表示窓部を介して回転体を前側から視認し得るよう構成されている。また、スロットマシン機の前面(前扉の前面)には、開始操作手段としてのスタートレバーが設けられて、当該スタートレバーを遊技者が傾倒操作することを契機に各回転体が回転して図柄が変動開始すると共に、遊技利益を付与するか否かに関連した当否判定が行われるようになっている。そして、スロットマシン機の前面(前扉の前面)に、停止操作手段としてのストップボタンが各回転体に対応して設けられており、当該ストップボタンを遊技者が押圧操作することを契機として当否判定に応じた図柄の組み合わせが表示窓部に表示されるよう各回転体の回転が停止されて、全ての回転体の回転が停止したときに導出された表示結果(有効ライン上の図柄の並び順序等)に従って、当該図柄変動に伴う演出の終了後に各種の遊技利益が付与されるよう構成されている。なお、当否判定の結果として付与される遊技利益としては、小役(役の種類毎に定められた数の遊技媒体が払い出される利益を遊技者に与える役)、ボーナス(次のゲームから遊技者にとって有利な遊技状態へ移行されるという利益を遊技者に与える遊技状態)等がある。
また、スロットマシン機には、スタートレバーの操作に伴って行われる前記当否判定の結果に応じた演出を表示可能な演出表示装置が、前記表示窓部の上方や下方あるいは左右側方に位置するよう前記筐体や前扉に配設されたものがある。このような演出表示手段を備えたスロットマシン機にあっては、当該演出表示手段の表示部の前方に重なるように、外周端面から内部に導入された光が反射することで前側から視認可能となる図柄が形成されて前後に重なる複数の透明パネルを配設すると共に、透明パネルの外周端面に沿って延在する発光体基板における各透明パネルとの対向面に、当該透明パネルの外周端面へ向けて光を照射する発光体を当該外周端面に沿って列をなすよう配設するようにしてもよい。すなわち、透明パネルと表示部が前後に重なる表示手段としては、図柄変動演出を行う回転体であってもよく、また当該回転体とは別に設けた演出表示用の表示手段であってもよい。
ここで、前後に重なる複数の前記透明パネルは、当該透明パネルの前側に位置するよう前記筐体や前扉に透明パネル支持部材を配設し、当該透明パネル支持部材に前方または後方へ開口する嵌合部を形成することで、前述した遊技領域形成部材(板状部材)に形成した嵌合部に複数の透明パネルを配設した実施例のパチンコ機と同様に構成することができる。また、複数の透明パネルを枠状体に取り付けて透明パネル支持部材の嵌合部に配設することも可能である。
17 表示装置
17a 表示部
21 板状部材(遊技領域形成部材)
21a 遊技領域
21b 装着口(嵌合部)
28 演出部材
42 枠状装飾体(枠状の保持部材)
42a 開口部
44 庇状部
46 ステージ
53 パネル発光装置(発光演出装置)
55 第1の透明パネル(透明パネル)
55a 第1光導入端面(光導入端面)
56 第2の透明パネル(透明パネル)
56a 第2光導入端面(光導入端面)
58 パネル保持部材(基板保持部材)
61 仕切り板
61b 遮光部
74 第1発光体基板(発光体基板)
75 第2発光体基板(発光体基板)
76 第1のパネル発光体(発光体)
77 第2のパネル発光体(発光体)
S 隙間

Claims (2)

  1. 発光演出を行う発光演出装置を備える遊技機において、
    前記発光演出装置は、
    外周端面である光導入端面から内部に導入された光が反射することで前側から視認可能となる図柄が夫々形成され、前後に重なる複数の透明パネルと、
    前後に隣り合う前記透明パネルの間に配設されて、前記図柄の形成領域外で前記光導入端面に沿って延在する非光透過性の仕切り板と、
    前記複数の透明パネルの光導入端面に沿って延在する発光体基板と、
    前記発光体基板における前記複数の透明パネルとの対向面に、前記仕切り板を挟んで前後に位置する各透明パネルの光導入端面に沿って列をなすよう夫々配設され、当該対応する透明パネルの光導入端面へ向けて光を個別に照射可能な複数の発光体とを備え、
    前後に隣り合う前記各透明パネルに対応する一方の発光体と他方の発光体とは、前後方向で重ならないように透明パネルの光導入端面に沿う方向でずれて配置され
    遊技球が流下可能な遊技領域が前面側に形成された遊技領域形成部材を備え、該遊技領域形成部材に形成されて前方または後方へ開口する嵌合部に、開口部が形成された枠状の保持部材が取り付けられ、
    前記保持部材は、前記遊技領域形成部材の前面より前方に突出して該保持部材の開口部の後方に位置する表示装置の表示部と前記遊技領域とを区切る庇状部と、前記開口部の下縁部を画成する前記庇状部より下側に形成されて左右方向に延在し、前記遊技領域から遊技球が飛び込み得ると共に飛び込んだ遊技球を遊技領域に排出するステージとを備え、
    前記複数の透明パネルは、前記保持部材の開口部の内側に取り付けられて、該複数の透明パネルの外周部が保持部材で覆われると共に、前記複数の透明パネルが前記遊技領域形成部材の嵌合部の開口内側に位置するよう構成され、
    前記各透明パネルにおける前記発光体から光が照射される前記光導入端面と対向する該各透明パネルの下端面と前記保持部材の庇状部との間に、前後方向に開口して前記仕切り板によって前後の透明パネルの間に画成される空間を開放する隙間が形成され、
    前記隙間は、前記ステージの左右方向の幅寸法より大きく設定されると共に、該隙間は横長の略矩形状に形成され、
    前記表示装置の表示部と前記隙間との間に演出部材が配置されて、該演出部材によって前記隙間から前記表示部が直接視認し得ないよう構成した
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記発光体基板を前後から挟持する非光透過性の基板保持部材を備え、前記複数の透明パネルにおける前記光導入端面側の端部を該基板保持部材により前後から覆うよう構成され、
    前記各透明パネルに対応する複数の発光体は、該透明パネルの前記光導入端面に沿って直線状に並ぶよう配置され、
    前記仕切り板における前記発光体基板との対向面に、前後に隣り合う前記発光体の間に臨む遮光部が設けられ、
    前記遮光部は、前後の厚みが、該遮光部を挟んで前後に隣り合う各透明パネルに対応する一方の発光体の列と他方の発光体の列との間の離間寸法より小さく、かつ該遮光部の突出端が対向する前記発光体基板に接触しないよう構成されている請求項1記載の遊技機。
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