JP5538105B2 - シートの位置調節装置 - Google Patents

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Description

この発明は、シートの位置調節装置に関するものである。
車両の使用者は、車両への乗車時に、自分に適した位置にシートをスライドさせ、シート位置を調節することがある。車両を1人で使用する場合には、乗車毎に車両のシート位置が変わることがないので、使用者が乗車毎にシート位置を調節する必要がない。しかし、1台の車両を複数人で使用する場合には、各使用者によって適したシート位置は異なるため、各使用者は乗車毎に車両のシート位置を変更する。したがって、各使用者は乗車時にシート位置を確認して、自分に適した位置にシート位置を調節する必要が生じる。このように、乗車毎にシート位置を確認して調節するのは、使用者にとって手間がかかり面倒である。
このような問題を解決するため、例えば、特許文献1では、シートサイドカバーに設けた複数のメモリマークと、車体に固定されシートをスライド案内するロアレール(本願のアウターレールに相当)に固定される指示ブラケット(本願の指示機構に相当)とを有するシートスライド調節装置が提案されている。
特開平2−162127号公報
しかし、特許文献1では、メモリマークおよび指示ブラケットはインナサイドカバーに設けられている。すなわち、車室内のセンタコンソール側のインナスライド機構側にメモリマークおよび指示ブラケットが配置されている。これにより、車両のドアを開けてシートに着座する前に、使用者はメモリマークおよび指示ブラケットを視認することができない。したがって、使用者が車両へ乗車する前に自分に適した位置にシート位置があるかどうかを確認できず、シート位置を調節することができない。
また、特許文献1では、メモリマークは、シートサイドカバーの車両の前後方向における略中央に配置されている。ここで、一般にシートは、使用者の乗降のし易さを考慮し使用者の脚部の移動スペースを確保するため、車両の開閉体が配置された車両の乗降口の中で、車両の前後方向における後方に配置される。したがって、シートサイドカバーおよびシートサイドカバーの略中央に配置されたメモリマークも、車両の乗降口の中で、車両の前後方向における後方に配置される。このため、メモリマークが見にくくシート位置を確認しにくいので、シート調節が煩雑になるという問題がある。
そこで本発明は、車両への乗車前にシート位置を容易に確認でき、シート位置を調節できるシートの位置調節装置の提供を課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明のシートの位置調節装置(例えば、実施形態における位置調節装置20)は、車両フロア(例えば、実施形態における車両フロア7)に取り付けられるシート装置(例えば、実施形態におけるシート装置10)と、前記シート装置の右側および左側のいずれかに隣接して配置された乗降口に開閉可能に取り付けられた開閉体(例えば、実施形態におけるドア3)と、を備えた車両(例えば、実施形態における車両1)に装着され、前記シート装置を前記車両フロアに対して前記車両の前後方向(例えば、実施形態におけるX方向)に摺動可能に支持する左右一対のスライド機構(例えば、実施形態におけるアウタスライド機構18aおよびインナスライド機構18b)と、前記シート装置の所定位置に設けられたメモリマークと、前記左右一対のスライド機構のうち前記開閉体側のアウタスライド機構(例えば、実施形態におけるアウタスライド機構18a)の所定位置に設けられて前記メモリマーク(例えば、実施形態におけるメモリマーク24a)を指し示す指示機構(例えば、実施形態における指示機構36)と、を備えた前記シート装置の位置調節装置であって、前記アウタスライド機構の前端部に配置されて、前記アウタスライド機構を一体的に固定し、前記乗降口において前記車両の前後方向の略中央に配置されるように前記車両フロアに固定される前側マウント部材(例えば、実施形態における前側マウント部材30)と、前記前側マウント部材と一体的に形成される前記指示機構と、を備え、前記指示機構および前記メモリマークを前記開閉体側に設けたことを特徴とする。
本発明によれば、指示機構をシート装置の開閉体側に配置されたアウタスライド機構に設けている。これにより、車両の開閉体を開いたときに、乗降口から指示機構を視認できる。したがって、車両の開閉体を開いた後、車両へ乗車する前に、シート位置を容易に確認でき、シート位置を調節できる。
また、本発明によれば、アウタスライド機構の前端部に配置された前側マウント部材と指示機構とをアウタスライド機構に一体的に固定しているので、アウタスライド機構の前端部に指示機構を設けることができる。車両の開閉体を開いたときに指示機構およびメモリマークは、視覚的に見やすい位置に配置される。したがって、シート位置を容易に確認して、シート位置を調節できる。
本発明によれば、指示機構をシート装置の開閉体側に配置されたアウタスライド機構に設けている。これにより、車両の開閉体を開いたときに、乗降口から指示機構を視認できる。したがって、車両の開閉体を開いた後、車両へ乗車する前に、シート位置を容易に確認でき、シート位置を調節できる。
また、本発明によれば、アウタスライド機構の前端部に配置された前側マウント部材と指示機構とをアウタスライド機構に一体的に固定しているので、アウタスライド機構の前端部に指示機構を設けることができる。このため、車両の開閉体を開いたときに指示機構およびメモリマークは、視覚的に見やすい位置に配置される。したがって、シート位置を容易に確認して、シート位置を調節できる。
運転席側から見たときのシートの位置調節装置を備えた車両の説明図である。 シート装置および位置調節装置の斜視図である。 図2のA−A線における断面図である。 実施形態における第1変形例の位置調節装置の説明図である。 実施形態における第2変形例の位置調節装置の説明図である。
以下に、本発明の実施形態のシートの位置調節装置につき図面を参照して説明する。
図1は、運転席側から見たときのシートの位置調節装置20を備えた車両1の説明図である。
なお、以下の説明では、車両1の前後方向をX方向とし、前側を+X側とし、後側を−X側とする。車両1の左右方向をY方向とし、右側を+Y側とし、左側を−Y側とする。車両1の高さ方向をH方向とし、上側を+H側とし、下側を−H側とする。
また、本実施形態では、車両1の右側に運転席が配置され、車両1の左側に助手席が配置された車両1について説明する。また、運転席側のシート装置10に位置調節装置20を備えた場合について説明する。
(車両および車両フロア)
図1に示すように、車両1は、車両フロア7に取り付けられるシート装置10と、シート装置10の+Y側は乗降口4に隣接して配置され、ヒンジ5を介して回動するドア3と、を備えている。
車両1の乗降口4は、車両のサイドアウターパネル2に形成されている。具体的には、乗降口4は、フロントピラー2a、センタピラー2b、サイドシル2cおよびフロントピラー2aとサイドシル2cとを接続するヒンジ取付部2dで囲まれた領域により形成されている。
車両フロア7は、車両の−H側において、X方向に沿って車両1の左右(Y方向)両端に配置されたサイドフレーム(不図示)の間に形成されている。車両フロア7の乗降口4におけるX方向の略中央には、+H方向に突出し、車両1の左右のサイドフレームを連結するクロスメンバ7aが形成されている。
車両1への乗降口4の+X側には、ヒンジ取付部2dに設けられたヒンジ5を介して、ドア3が取付けられている。ドア3は、H方向に沿って設けられたヒンジ5の回動軸周りに回動することにより開閉する。
また、車両フロア7のY方向における略中央には、X方向に沿って、+H側に突出したセンタトンネル(不図示)が形成されている。そして、センタトンネルの+H側の車室内には、センタコンソール8が形成されている。センタコンソール8は運転席と助手席との間に配置される。
(シート装置)
図2は、シート装置10および位置調節装置20の斜視図である。
図2に示すように、シート装置10は、主に、シートクッション13と、サイドカバー23(アウタサイドカバー23aおよびインナサイドカバー23b)と、シートバック11とヘッドレスト12とにより構成されている。
シートクッション13は、使用者が着座したときに、使用者の尻部および腿部を支持する部材である。シートクッション13は、−X側から+X側に向かって若干+H側に傾斜して取付けられている。シートクッション13の内部にはシートフレーム15(図3参照)が設けられており、後述するアウタスライド機構18aおよびインナスライド機構18bのインナレール21(図3参照)と連結されている。シートクッション13は、アウタスライド機構18aおよびインナスライド機構18bを介して車両フロア7に対してX方向に移動可能に取り付けられる。
シートクッション13の両端には、アウタサイドカバー23aおよびインナサイドカバー23bからなる一対のサイドカバー23が装着されている。サイドカバー23は、樹脂等からなる部材であり、インジェクションにより成型される。サイドカバー23は、意匠上等の観点から、スライド機構18を覆い隠すように設けられている。アウタサイドカバー23aは車両1の乗降口4側に、インナサイドカバー23bはセンタコンソール8(図1参照)側に配置される。後述するように、アウタサイドカバー23aの+X側には、メモリ表示部24が設けられる。
シートバック11は、使用者が着座したときに、使用者の腰部および背部を支持する部材である。シートバック11は、シートクッション13の−X側において、+H側に立設されている。シートバック11の−H側は、不図示のリクライニング機構を介してシートクッション13の−X側に結合されている。そして、シートバック11の+H側は、リクライニング機構におけるY方向に沿った回動軸周りに傾動する。これにより、使用者はシートバック11の角度が運転に適した角度になるように、シートバック11の角度を変更することができる。
ヘッドレスト12は、使用者が着座したときに、使用者の首部および頭部を支持する部材である。ヘッドレスト12は、シートバック11の+H側において、シートバック11に対して近接および離間するように昇降可能に支持される。これにより、使用者はヘッドレスト12の位置が運転に適した位置になるように、ヘッドレスト12の高さを変更することができる。
(位置調節装置、スライド機構)
続いて、上述したシート装置10の位置調節装置20について説明する。
図2に示すように、本実施形態の位置調節装置20は、シート装置10を摺動可能に支持する左右一対のスライド機構18(アウタスライド機構18aおよびインナスライド機構18b)を有している。なお、アウタスライド機構18aおよびインナスライド機構18bは、後述する位置調節装置20を除いて同一の構造を有している。したがって、以下ではアウタスライド機構18aについて説明し、インナスライド機構18bの説明は省略する。
図3は図2のA−A線における断面図である。
図2および図3に示すように、アウタスライド機構18aは、シート装置10側に取付けられるインナレール21と、車両フロア7側に取付けられるアウタレール25とを有している。
(インナレール)
インナレール21は、X方向に延設された鉄等の金属からなる部材であり、プレス等により成型される。図3に示すように、インナレール21は、X方向から見て略T字形状をしており、中央に配置され+H側に立設された支持部21aと、支持部21aの−H側において+Y側および−Y側に立設された摺動部21bとを有している。摺動部21bには不図示のローラが軸止されている。摺動部21bのローラがアウタレール25の底部25aの内面を転動することにより、インナレール21がX方向に摺動可能となっている。
インナレール21は、シート装置10に取り付けられる。具体的には、インナレール21の支持部21aの+H側を、シート装置10のシートクッション13内部に設けられたシートフレーム15に接続している。なお、インナレール21とシートフレーム15とを一体的に形成してもよい。
(アウタレール)
アウタレール25は、X方向に延設された鉄等の金属からなる部材であり、プレス等により成型される。図3に示すように、アウタレール25は、X方向から見て略C字形状をしており、後述する前側マウント部材および後側マウント部材と接続される底部25aと、底部25aのY方向の両端から+H方向に立設された一対の壁部25bとを有している。さらに、一対の壁部25bの+H側において、対向する壁部25bに向かって内方に延びる一対の上壁部25cと、一対の上壁部25cの内端から−H方向に延びる一対の規制部25dとを有している。
一対の規制部25dは互いに離間して配置される。これにより、アウタレール25の+H側の略中央には、X方向に沿って伸びるスリット状の開口部25eが形成される。一対の規制部25dのY方向における離間距離は、インナレール21の支持部21aのY方向における厚さよりも若干広く設定されている。したがって、一対の規制部25dの間に、インナレール21の支持部21aを配置することができる。これにより、インナレール21は、Y方向への移動が規制されるとともに、アウタレール25の開口部25eに沿ってX方向に移動することができる。また、規制部25dと底部25aとのH方向における離間距離は、インナレール21の摺動部21bのH方向における厚さよりも若干広く設定されている。これにより、規制部25dと底部25aとの間に、インナレール21の摺動部21bを配置することができるので、インナレール21のH方向の移動を規制することができる。
図1から図3に示すように、アウタレール25の+X側端部には、前側マウント部材30が装着される。前側マウント部材30は、鉄等の金属からなる板状部材であり、プレス等により成型される。前側マウント部材30は、Y方向から見て略L字状の部材であり、アウタレール25の底部25aに沿って形成されたアウタレール支持部34と、アウタレール支持部34の+X側に配置され、車両フロア7のクロスメンバ7aの+X側面に沿って−H側に立設形成されたフロア締結部32とを有している。さらに、アウタレール支持部34の+Y側には、指示機構36が形成されている。なお、指示機構36については後述する。アウタレール25の底部25aと前側マウント部材30のアウタレール支持部34とは、例えばリベット27で固定されている。これにより、アウタレール25に前側マウント部材30を取り付けることができる。
また、図1および図2に示すように、アウタレール25の−X側端部には、後側マウント部材39が装着される。後側マウント部材39は、前側マウント部材30と同様に、鉄等の金属からなる板状部材であり、プレス等により成型される。後側マウント部材39は、Y方向から見て略クランク形状をした部材である。後側マウント部材39は、アウタレール25の底部25aに沿って形成されたアウタレール支持部39bと、アウタレール支持部39bの−X側かつ−H側に配置され、車両フロア7に沿って形成されたフロア締結部39cと、を有している。また、後側マウント部材39は、アウタレール支持部39bの−X側端部とフロア締結部39cの+X側端部を接続する接続部を有している。前述同様に、アウタレール25の底部25aとアウタレール支持部39bとをリベット(不図示)で固定することで、アウタレール25に後側マウント部材39を取り付けている。
アウタレール25は、車両フロア7側に取り付けられる。具体的には、前側マウント部材30のフロア締結部32の締結孔33に+X側からボルト(不図示)を挿通し、車両フロア7のクロスメンバ7a(図1参照)にフロア締結部32を固定する。また、後側マウント部材39のフロア締結部39cの締結孔39aに+H側からボルト(不図示)を挿通し、車両フロア7にフロア締結部39cを固定する。このように、アウタレール25は、前側マウント部材30および後側マウント部材39を介して車両フロア7に取り付けられる。したがって、アウタレール25を備えたアウタスライド機構18aを車両フロア7に取り付けることができる。
インナレール21は、アウタレール25に対して摺動可能に取付けられる。具体的には、インナレール21の支持部21aを、アウタレール25に形成された一対の規制部25dの間に配置する。また、インナレール21の摺動部21bを、アウタレール25の規制部25dと底部25aとの間に配置する。また、摺動部21bのローラ(不図示)を、底部25a、壁部25b、上壁部25cおよび規制部25dにより形成された、アウタレール25内部のスペースに配置する。このようにインナレール21の各部をアウタレール25に対して配置することで、インナレール21は、アウタレール25に対して摺動可能に取付けられる。
インナレール21およびアウタレール25は、通常時は不図示のロック機構により、X方向の相対移動が規制されている。シート装置10をX方向に移動したいときには、スライド機構18に設けられたロック機構を解除して行う。具体的には、インナスライド機構18bに設けられたロック解除レバー19(図2参照)を操作して、ロック機構によるインナレール21およびアウタレール25の規制を解除する。これにより、シート装置10をX方向にスライドすることができる。なお、ロック機構およびロック解除レバー19は、アウタスライド機構18aに設けてもよい。
(位置調節装置、指示機構およびメモリマーク)
本実施形態の指示機構36は、図2および図3に示すように、例えば鉄等の金属からなる板状部材であり、プレス等により成型される。なお、本実施形態では、指示機構36は、前側マウント部材30と一体的に形成されている。したがって、指示機構36は、前側マウント部材30の外形を形成する際に同時に成型される。指示機構36は、+Y側から見て+H側に頂部を有する略二等辺三形状に形成されており、前側マウント部材30におけるアウタレール支持部34の+Y側において、+H側に立設されている。指示機構36の頂部が指示部36aとなって、後述するメモリマーク24aを指示している。
指示機構36は、X方向においてアウタスライド機構18aの+X側端部に配置される。前述の前側マウント部材30と指示機構36とをアウタレール25に一体的に固定することにより、アウタスライド機構18aの+X側端部に指示機構36を設けることができる。ここで、アウタスライド機構18aの+X側端部は、車両1のドア3が配置された車両1の乗降口4の中で、車両1のX方向の略中央に配置される。したがって、指示機構36も、車両1の乗降口4の中で、車両1のX方向の略中央に配置されることになる。このため、指示機構36は、視覚的に見やすい位置に配置される。したがって、シート位置を容易に確認して、シート位置を調節できる。
また、指示機構36は、Y方向においてアウタサイドカバー23aよりも若干+Y側に配置される。これにより、指示機構36とアウタサイドカバー23aとが干渉することはない。
指示機構36の頂部のH方向における高さは、例えばアウタサイドカバー23aのH方向における略中央に位置するように設定される。これにより、指示機構36はメモリマーク24aを指示することができる。
本実施形態の位置調節装置20は、シート装置10のアウタサイドカバー23aにメモリマーク24aを備えている。
メモリマーク24aは、メモリ表示部24に複数(本実施形態では6本)設けられている。メモリマーク24aは、例えば、樹脂によりアウタサイドカバーと一体成型される。なお不滅インキ等でアウタサイドカバー23aの表面にマーキングすることにより設けてもよい。メモリマーク24aは、H方向に沿った線であり、指示機構36の指示部36aよりも+H側に若干長く設定される。また、メモリマーク24aは、アウタサイドカバー23aの+X側端部から−X側に向かって、略等間隔に複数本並んで設けられている。また、複数のメモリマーク24aの+H側には、各メモリマーク24aの位置を表示する数字等の記号(不図示)が併記される。このように、メモリ表示部24を、アウタサイドカバー23aの+X側に配置している。
また、メモリ表示部24は、X方向において、指示機構36に対応した位置に形成される。具体的には、シート装置10が最も+X側にある時には、最も−X側に配置されたメモリマーク24aが指示機構36により指示されるように設定される。また、シート装置10が最も−X側にある時には、最も+X側に配置されたメモリマーク24aが指示機構36により指示されるように設定される。
上述のとおり、本実施形態におけるメモリマーク24aは、シート装置10のアウタサイドカバー23aに設けられており、指示機構36はシート装置10のアウタサイドカバー23aの+Y側に配置される。すなわち、図1に示すように、メモリマーク24aおよび指示機構36は、アウタスライド機構18aのドア3側に設けられている。このため、車両1のドア3を開けてシートに着座する前に、使用者はメモリマーク24aおよび指示機構36を視認することができる。したがって、ドア3を開けるだけで、使用者が乗車前に自分に適した位置にシート位置があるかどうかを容易に確認できる。これにより、使用者はシート装置10に着座する前に、シート位置を調節することができる。
また、図1に示すように、一般にシート装置10は、使用者の乗降のし易さを考慮して乗降口4における−X側に配置される。このとき、アウタスライド機構18aの−X側は、X方向においてセンタピラー2bと略同等の位置に配置される。また、アウタスライド機構18aの+X側は、乗降口4のX方向において略中央に配置される。したがって、メモリマークおよび指示機構をアウタサイドカバー23aの略中央に配置した場合には、特許文献1のようにメモリマークは乗降口の−X側に配置されることになる。このため、特許文献1ではメモリマーク24aが見にくくシート位置を確認しにくいので、シート調節が煩雑になるという問題があった。
しかし、上述のとおり、本実施形態では、前側マウント部材30および指示機構36を、アウタレール25の+X側端部に一体的に固定することで、アウタスライド機構18aの+X側端部に指示機構36を設けている。また、メモリ表示部24を、アウタサイドカバー23aの+X側に設けている。ここで、前述のとおりアウタスライド機構18aの+X側は、車両1の乗降口4の中で車両1のX方向の略中央に配置される。したがって、アウタサイドカバー23aの+X側に設けられたメモリ表示部24およびアウタスライド機構18aの+X側に設けられた指示機構36も、乗降口における車両1のX方向で、略中央に配置されることになる。このため、メモリマーク24aおよび指示機構36は、視覚的に見やすい位置に配置される。したがって、シート位置を容易に確認して、シート位置を調節できる。
(第1変形例)
次に、実施形態の第1変形例について図を用いて説明する。
図4は、実施形態における第1変形例の位置調節装置20の説明図である。
実施形態では、指示機構36を略二等辺三形状に形成し、+H側の頂部が指示部36aとなって、メモリマーク24aを指示していた。しかし、本変形例では指示機構36に指示部36aとして孔部を形成し、孔部を通じてメモリマーク24aを指示する点で実施形態および第1変形例とは異なっている。なお、実施形態と同様の構成の部分については、詳細な説明を省略する。
本変形例の指示機構36は、+H側が半円弧形状に形成された平板状の部材である。指示機構36のH方向における高さは、メモリマーク24aのH方向の頂部よりも高くなるように設定される。また、指示機構36のH方向におけるメモリマーク24aに対応した位置には、指示部36aとなる孔部が形成される。孔部は、Y方向から見て略円形状に形成されており、指示機構36を貫通している。これにより、孔部を通じてメモリマーク24aを指示することができる。なお、孔部の形状は略円形状に限られることはなく、例えばメモリマーク24aに対応した長さおよび幅を有するスリット等でもよい。
(第2変形例)
次に、実施形態の第2変形例について図を用いて説明する。
図5は、実施形態における第2変形例の位置調節装置20の説明図である。
実施形態および第1変形例では、例えば樹脂成型によりメモリマーク24aを形成していた。しかし、本変形例ではメモリマーク24aを例えば各使用者の似顔絵とし、シール等で貼付している点で実施形態および第1変形例とは異なっている。
本変形例のメモリマーク24aは、例えば各使用者の似顔絵が描かれたシールにより形成されている。メモリマーク24aは、アウタサイドカバー23aのメモリ表示部24に貼付されることにより設けられる。具体的には、各使用者に適したシート位置において、指示機構36が指示する点にシールが貼られている。なお、本変形例のメモリマーク24aは、各使用者の似顔絵に限られることはなく、例えば各使用者が気に入っているキャラクターの絵等でもよい。
本実施形態および本実施形態の変形例によれば、図1および図2に示すように、指示機構36およびメモリマーク24aを、シート装置10のドア3側に設けている。これにより、車両1のドア3を開いたときに、乗降口4から指示機構36およびメモリマーク24aを視認できる。したがって、車両1のドア3を開いた後、車両1への乗車する前に、シート位置を容易に確認でき、シート位置を調節できる。
また、アウタスライド機構18aの+X側に配置された前側マウント部材30と指示機構36とを、アウタレール25の+X側に一体的に固定することで、アウタスライド機構18aの+X側に指示機構36を設けることができる。ここで、アウタスライド機構18aの+X側は、車両1のドア3が配置された車両1の乗降口4の中で、車両1のX方向の略中央に配置される。したがって、指示機構36も、乗降口4における車両1のX方向で、略中央に配置されることになる。このため、指示機構36は、視覚的に見やすい位置に配置される。したがって、シート位置を容易に確認して、シート位置を調節できる。
なお、この発明は上述した実施の形態に限られるものではない。
実施形態の位置調節装置は、運転席側シート装置のアウタスライド機構に設けられている。しかし、助手席側シート装置の助手席ドア側に配置されるアウタスライド機構に設けてもよい。これにより、助手席の使用者が車両へ乗車する前に、自分に適した位置にシート位置があるかどうかを確認し、シート位置を調節することができる。
実施形態の開閉体はヒンジを介して回動して乗降口を開閉するが、開閉体を車両の前後方向にスライドさせて乗降口を開閉するスライドドアとしてもよい。
実施形態の指示機構は、前側マウント部材と一体的に形成されているが、指示機構および前側マウント部材を別部品として形成してもよい。なお、この場合でも、指示機構および前側マウント部材を同じ締結部材で共締めすることで、締結部材の部品点数を削減することができる。ただし、指示機構自体の部品点数を削減できる点で本実施形態に優位性がある。
実施形態の指示機構は、鉄等の金属によりプレスで成型されているが、樹脂等によりインジェクション成型してもよい。ただし、この場合の指示機構は、鉄等の金属により形成された前側マウント部材と材料が異なるため、前側マウント部材と別部品となる。したがって、部品点数を削減できる点で本実施形態に優位性がある。
実施形態のインナレール、アウタレール、前側マウント部材および後側マウント部材の形状は、実施形態の形状に限られず、種々の形状に変更が可能である。
1・・・車両 3・・・ドア(開閉体) 7・・・車両フロア 10・・・シート装置 21・・・インナレール 25・・・アウタレール 18・・・スライド機構 18a・・・アウタスライド機構 20・・・位置調節装置 24a・・・メモリマーク 30・・・前側マウント部材 36・・・指示機構

Claims (1)

  1. 車両フロアに取り付けられるシート装置と、
    前記シート装置の右側および左側のいずれかに隣接して配置された乗降口に開閉可能に取り付けられた開閉体と、
    を備えた車両に装着され、
    前記シート装置を前記車両フロアに対して前記車両の前後方向に摺動可能に支持する左右一対のスライド機構と、
    前記シート装置の所定位置に設けられたメモリマークと、
    前記左右一対のスライド機構のうち前記開閉体側のアウタスライド機構の所定位置に設けられて前記メモリマークを指し示す指示機構と、
    を備えた前記シート装置の位置調節装置であって、
    前記アウタスライド機構の前端部に配置されて、前記アウタスライド機構を一体的に固定し、前記乗降口において前記車両の前後方向の略中央に配置されるように前記車両フロアに固定される前側マウント部材と、
    前記前側マウント部材と一体的に形成される前記指示機構と、
    を備え、
    前記指示機構および前記メモリマークを前記シート装置の前記開閉体側に設けたことを特徴とするシートの位置調節装置。
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