JP5538105B2 - シートの位置調節装置 - Google Patents
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Description
また、本発明によれば、アウタスライド機構の前端部に配置された前側マウント部材と指示機構とをアウタスライド機構に一体的に固定しているので、アウタスライド機構の前端部に指示機構を設けることができる。車両の開閉体を開いたときに指示機構およびメモリマークは、視覚的に見やすい位置に配置される。したがって、シート位置を容易に確認して、シート位置を調節できる。
また、本発明によれば、アウタスライド機構の前端部に配置された前側マウント部材と指示機構とをアウタスライド機構に一体的に固定しているので、アウタスライド機構の前端部に指示機構を設けることができる。このため、車両の開閉体を開いたときに指示機構およびメモリマークは、視覚的に見やすい位置に配置される。したがって、シート位置を容易に確認して、シート位置を調節できる。
図1は、運転席側から見たときのシートの位置調節装置20を備えた車両1の説明図である。
なお、以下の説明では、車両1の前後方向をX方向とし、前側を+X側とし、後側を−X側とする。車両1の左右方向をY方向とし、右側を+Y側とし、左側を−Y側とする。車両1の高さ方向をH方向とし、上側を+H側とし、下側を−H側とする。
また、本実施形態では、車両1の右側に運転席が配置され、車両1の左側に助手席が配置された車両1について説明する。また、運転席側のシート装置10に位置調節装置20を備えた場合について説明する。
図1に示すように、車両1は、車両フロア7に取り付けられるシート装置10と、シート装置10の+Y側は乗降口4に隣接して配置され、ヒンジ5を介して回動するドア3と、を備えている。
車両1の乗降口4は、車両のサイドアウターパネル2に形成されている。具体的には、乗降口4は、フロントピラー2a、センタピラー2b、サイドシル2cおよびフロントピラー2aとサイドシル2cとを接続するヒンジ取付部2dで囲まれた領域により形成されている。
車両1への乗降口4の+X側には、ヒンジ取付部2dに設けられたヒンジ5を介して、ドア3が取付けられている。ドア3は、H方向に沿って設けられたヒンジ5の回動軸周りに回動することにより開閉する。
図2は、シート装置10および位置調節装置20の斜視図である。
図2に示すように、シート装置10は、主に、シートクッション13と、サイドカバー23(アウタサイドカバー23aおよびインナサイドカバー23b)と、シートバック11とヘッドレスト12とにより構成されている。
シートクッション13は、使用者が着座したときに、使用者の尻部および腿部を支持する部材である。シートクッション13は、−X側から+X側に向かって若干+H側に傾斜して取付けられている。シートクッション13の内部にはシートフレーム15(図3参照)が設けられており、後述するアウタスライド機構18aおよびインナスライド機構18bのインナレール21(図3参照)と連結されている。シートクッション13は、アウタスライド機構18aおよびインナスライド機構18bを介して車両フロア7に対してX方向に移動可能に取り付けられる。
続いて、上述したシート装置10の位置調節装置20について説明する。
図2に示すように、本実施形態の位置調節装置20は、シート装置10を摺動可能に支持する左右一対のスライド機構18(アウタスライド機構18aおよびインナスライド機構18b)を有している。なお、アウタスライド機構18aおよびインナスライド機構18bは、後述する位置調節装置20を除いて同一の構造を有している。したがって、以下ではアウタスライド機構18aについて説明し、インナスライド機構18bの説明は省略する。
図2および図3に示すように、アウタスライド機構18aは、シート装置10側に取付けられるインナレール21と、車両フロア7側に取付けられるアウタレール25とを有している。
インナレール21は、X方向に延設された鉄等の金属からなる部材であり、プレス等により成型される。図3に示すように、インナレール21は、X方向から見て略T字形状をしており、中央に配置され+H側に立設された支持部21aと、支持部21aの−H側において+Y側および−Y側に立設された摺動部21bとを有している。摺動部21bには不図示のローラが軸止されている。摺動部21bのローラがアウタレール25の底部25aの内面を転動することにより、インナレール21がX方向に摺動可能となっている。
インナレール21は、シート装置10に取り付けられる。具体的には、インナレール21の支持部21aの+H側を、シート装置10のシートクッション13内部に設けられたシートフレーム15に接続している。なお、インナレール21とシートフレーム15とを一体的に形成してもよい。
アウタレール25は、X方向に延設された鉄等の金属からなる部材であり、プレス等により成型される。図3に示すように、アウタレール25は、X方向から見て略C字形状をしており、後述する前側マウント部材および後側マウント部材と接続される底部25aと、底部25aのY方向の両端から+H方向に立設された一対の壁部25bとを有している。さらに、一対の壁部25bの+H側において、対向する壁部25bに向かって内方に延びる一対の上壁部25cと、一対の上壁部25cの内端から−H方向に延びる一対の規制部25dとを有している。
本実施形態の指示機構36は、図2および図3に示すように、例えば鉄等の金属からなる板状部材であり、プレス等により成型される。なお、本実施形態では、指示機構36は、前側マウント部材30と一体的に形成されている。したがって、指示機構36は、前側マウント部材30の外形を形成する際に同時に成型される。指示機構36は、+Y側から見て+H側に頂部を有する略二等辺三形状に形成されており、前側マウント部材30におけるアウタレール支持部34の+Y側において、+H側に立設されている。指示機構36の頂部が指示部36aとなって、後述するメモリマーク24aを指示している。
また、指示機構36は、Y方向においてアウタサイドカバー23aよりも若干+Y側に配置される。これにより、指示機構36とアウタサイドカバー23aとが干渉することはない。
指示機構36の頂部のH方向における高さは、例えばアウタサイドカバー23aのH方向における略中央に位置するように設定される。これにより、指示機構36はメモリマーク24aを指示することができる。
メモリマーク24aは、メモリ表示部24に複数(本実施形態では6本)設けられている。メモリマーク24aは、例えば、樹脂によりアウタサイドカバーと一体成型される。なお不滅インキ等でアウタサイドカバー23aの表面にマーキングすることにより設けてもよい。メモリマーク24aは、H方向に沿った線であり、指示機構36の指示部36aよりも+H側に若干長く設定される。また、メモリマーク24aは、アウタサイドカバー23aの+X側端部から−X側に向かって、略等間隔に複数本並んで設けられている。また、複数のメモリマーク24aの+H側には、各メモリマーク24aの位置を表示する数字等の記号(不図示)が併記される。このように、メモリ表示部24を、アウタサイドカバー23aの+X側に配置している。
次に、実施形態の第1変形例について図を用いて説明する。
図4は、実施形態における第1変形例の位置調節装置20の説明図である。
実施形態では、指示機構36を略二等辺三形状に形成し、+H側の頂部が指示部36aとなって、メモリマーク24aを指示していた。しかし、本変形例では指示機構36に指示部36aとして孔部を形成し、孔部を通じてメモリマーク24aを指示する点で実施形態および第1変形例とは異なっている。なお、実施形態と同様の構成の部分については、詳細な説明を省略する。
本変形例の指示機構36は、+H側が半円弧形状に形成された平板状の部材である。指示機構36のH方向における高さは、メモリマーク24aのH方向の頂部よりも高くなるように設定される。また、指示機構36のH方向におけるメモリマーク24aに対応した位置には、指示部36aとなる孔部が形成される。孔部は、Y方向から見て略円形状に形成されており、指示機構36を貫通している。これにより、孔部を通じてメモリマーク24aを指示することができる。なお、孔部の形状は略円形状に限られることはなく、例えばメモリマーク24aに対応した長さおよび幅を有するスリット等でもよい。
次に、実施形態の第2変形例について図を用いて説明する。
図5は、実施形態における第2変形例の位置調節装置20の説明図である。
実施形態および第1変形例では、例えば樹脂成型によりメモリマーク24aを形成していた。しかし、本変形例ではメモリマーク24aを例えば各使用者の似顔絵とし、シール等で貼付している点で実施形態および第1変形例とは異なっている。
本変形例のメモリマーク24aは、例えば各使用者の似顔絵が描かれたシールにより形成されている。メモリマーク24aは、アウタサイドカバー23aのメモリ表示部24に貼付されることにより設けられる。具体的には、各使用者に適したシート位置において、指示機構36が指示する点にシールが貼られている。なお、本変形例のメモリマーク24aは、各使用者の似顔絵に限られることはなく、例えば各使用者が気に入っているキャラクターの絵等でもよい。
また、アウタスライド機構18aの+X側に配置された前側マウント部材30と指示機構36とを、アウタレール25の+X側に一体的に固定することで、アウタスライド機構18aの+X側に指示機構36を設けることができる。ここで、アウタスライド機構18aの+X側は、車両1のドア3が配置された車両1の乗降口4の中で、車両1のX方向の略中央に配置される。したがって、指示機構36も、乗降口4における車両1のX方向で、略中央に配置されることになる。このため、指示機構36は、視覚的に見やすい位置に配置される。したがって、シート位置を容易に確認して、シート位置を調節できる。
実施形態の位置調節装置は、運転席側シート装置のアウタスライド機構に設けられている。しかし、助手席側シート装置の助手席ドア側に配置されるアウタスライド機構に設けてもよい。これにより、助手席の使用者が車両へ乗車する前に、自分に適した位置にシート位置があるかどうかを確認し、シート位置を調節することができる。
実施形態の開閉体はヒンジを介して回動して乗降口を開閉するが、開閉体を車両の前後方向にスライドさせて乗降口を開閉するスライドドアとしてもよい。
Claims (1)
- 車両フロアに取り付けられるシート装置と、
前記シート装置の右側および左側のいずれかに隣接して配置された乗降口に開閉可能に取り付けられた開閉体と、
を備えた車両に装着され、
前記シート装置を前記車両フロアに対して前記車両の前後方向に摺動可能に支持する左右一対のスライド機構と、
前記シート装置の所定位置に設けられたメモリマークと、
前記左右一対のスライド機構のうち前記開閉体側のアウタスライド機構の所定位置に設けられて前記メモリマークを指し示す指示機構と、
を備えた前記シート装置の位置調節装置であって、
前記アウタスライド機構の前端部に配置されて、前記アウタスライド機構を一体的に固定し、前記乗降口において前記車両の前後方向の略中央に配置されるように前記車両フロアに固定される前側マウント部材と、
前記前側マウント部材と一体的に形成される前記指示機構と、
を備え、
前記指示機構および前記メモリマークを前記シート装置の前記開閉体側に設けたことを特徴とするシートの位置調節装置。
Priority Applications (1)
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JP2010155050A JP5538105B2 (ja) | 2010-07-07 | 2010-07-07 | シートの位置調節装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2010
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