JP5535961B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

本発明は、遊技者が遊技媒体を投入して、複数の図柄が表示された複数のリールを回転させ、役抽選の結果に応じて回転させたリールを停止させて、停止時における図柄の組み合わせによって遊技結果を定めるスロットマシンに関し、特に、遊技機の操作手段の機能を一時停止状態にする所謂フリーズ演出を実施可能なスロットマシンに関する。
遊技者が遊技媒体を投入して、複数の図柄が表示された複数のリールを回転させた後、役抽選の結果に応じて、回転させたリールを停止させ、停止時における図柄の組み合わせによって遊技結果を定めるスロットマシンが、遊技機の1つとして広く用いられている。このスロットマシンの中には、図柄の停止態様が所定の図柄の停止態様(例えば、当選役リプレイに対応する図柄の組み合わせ表示)である場合、次の遊技で、遊技機の操作を所定期間無効にするスロットマシンが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−342040号公報
特許文献1に記載のスロットマシンでは、遊技者のリール停止操作で所定の図柄が表示されたと判別されたとき、遊技機の操作手段の機能を一時停止状態にする所謂フリーズ演出を実施するようになっている。しかし、このスロットマシンでは、所定の図柄の表示に対応して次遊技でフリーズ演出を実施するだけなので、フリーズ演出が遊技の進行に応じて更なる展開を示すものではない。
よって、遊技を重ねるにつれてフリーズ演出や遊技の進行が単調になり、遊技者のフリーズ演出に対する関心、延いては遊技者の遊技に対する関心が低下する虞がある。
従って、本発明の目的は上記の問題を解決し、遊技機の操作手段の機能を一時停止状態にするフリーズ演出の実施要件について様々な態様を有して、フリーズ演出の実施状況を様々に変化させることができ、これにより、遊技の進行に変化を付けて、遊技者のフリーズ演出に対する関心、延いては遊技者の遊技に対する関心を高め継続させることができるスロットマシンを提供することにある。
以上のような目的を達成するため、本発明に係るスロットマシンとして、遊技媒体を投入して、複数の図柄が表示された複数のリールを回転させて停止させるまでの工程を1回とする遊技を実施可能なスロットマシンであって、抽選処理により複数の役の中から少なくとも1つの役またははずれを決定する役抽選を行なうための役抽選手段と、
複数の図柄が表示された複数のリールを回転させた後、遊技者のリール停止操作に基づく信号を受信したとき、前記役抽選の結果に応じて、回転させたリールの停止制御を行なうリール制御手段と、前記役抽選で何れかの役に決定したとき当選フラグを設定し、該当選フラグが設定された状態で、前記リール停止制御により該役抽選で決定された役に対応した図柄の組み合わせが有効ライン上に表示されて入賞したと判断したとき、該入賞したと判断された役に対応した入賞処理を行なう入賞処理制御手段と、遊技機の操作手段の機能を一時停止状態にするフリーズ演出を実施する制御手段であって、所定の開始要件を達成することにより開始されるフリーズ実施可能期間中の遊技において、第1のフリーズ実施要件を達成したとき、第1のフリーズ実施確率で前記フリーズ演出を行なうとともに、はじめて第2のフリーズ実施要件を達成したとき、第2のフリーズ実施確率で前記フリーズ演出を行ない、はじめて前記第2のフリーズ実施要件を達成した遊技以降の遊技において、前記第1のフリーズ実施要件または2回目以降の前記第2のフリーズ実施要件を達成したとき、前記第1または第2のフリーズ実施確率と異なるフリーズ実施確率で前記フリーズ演出を行なうか、または前記フリーズ演出を行なわないように制御処理するフリーズ実施手段と、を備えたことが考えられる。
ここで遊技媒体とは、遊技を行なうためにスロットマシンに投入する媒体であり、例えば、コイン、メダル、チップのようなものが考えられる。また、この目的を達成できるものであれば、物品には限られず、例えば、磁気カードのような電磁的に作用させるものも適用可能である。また、遊技媒体を投入するとは、実際に遊技者がスロットマシンに設けられた遊技媒体投入口等から、遊技媒体を投入することも含まれるし、スロットマシンの記憶媒体に記憶させることにより、予めクレジットした所定数の遊技媒体を用いることも含まれる。
ここで、「役」には、一般的に、遊技を遊技者にとって有利に進行させる「当たり遊技」を行なうための「当たり役」と、入賞すると予め定められた数の遊技媒体の払い出しを行なう「一般役」と、遊技媒体を投入しないで遊技を再実施できる「再遊技」のための「再遊技役」とが含まれる。
ここで、「当たり役」とは、抽選で当たり役に当選し、その当たり役に対応した図柄が停止して入賞したときに、遊技が遊技者にとって有利な態様で進行する「当たり遊技」を行なうことができる役である。また、当たり役の中には、ビッグボーナス役(以下「BB役」という)があり、このBB役(「1種BB役」という場合がある)は、当たり遊技の1つであるBB遊技(「1種BB遊技」という場合がある)に移行させる役である。このBB遊技は、所定の役が高確率で当選する遊技を、予め定められた遊技媒体の払い出し数(「終了枚数」ともいう)に達するまで、連続して行なうことができる。なお、複数のBB遊技を設定することも可能であり、例えば、所定の役の当選確率や終了枚数の設定が異なる複数のBB遊技を設けることもできる。
また、当たり役として、ミドルボーナス役(以下「MB役」という)を設定することも可能あり、このMB役(「2種BB役」という場合がある)は、当たり遊技の1つであるMB遊技(「2種BB遊技」という場合がある)に移行させる役である。このMB遊技は、役抽選の結果によらず常に一般役に当選した状態になり、対応する図柄の組み合わせが停止したとき入賞処理が行なわれる遊技(「CB遊技」という場合がある))を、予め定められた遊技媒体の払い出し数(終了枚数)に達するまで、連続して行なうことができる。なお、複数のMB遊技を設定することも可能であり、例えば、終了枚数の設定が異なる複数のMB遊技を設けることもできる。更に、当たり役として、シングルボーナス役(以下「SB役」という)を設定することも可能あり、このSB役は、当たり遊技の1つであるSB遊技に移行させる役である。このSB遊技は、1遊技だけ行なわれる当たり遊技である。
「一般役」とは、抽選で一般役に当選し、その一般役に対応した図柄が揃って入賞すると、予め定められた数の遊技媒体の払い出しが行なわれる役である。
また、「再遊技役」とは、抽選で再遊技役に当選し、再遊技役に対応した図柄が停止して入賞したときに、遊技媒体を投入することなく遊技を再実施できる「再遊技」(「リプレイ」ともいう)を実施することができる役である。また、再遊技役が当選し入賞したときには、再遊技役に当選した前の遊技でのベット数(投入した遊技媒体の枚数)と同じベット数で再遊技を行なうこともできるし、異なるベット数で再遊技を行なうこともできる。また、1回の遊技で投入できる遊技媒体の枚数である規定枚数としては、任意の枚数を用いることができ、複数種類の再遊技役を設定することもできる。
なお、遊技状態として、役抽選における再遊技役の当選確率が高く設定された再遊技選択高状態があるが、この再遊技選択高状態における再遊技役の当選確率は、通常の遊技より僅かでも高い値であれば、任意の確率を設定することができる。
1の役を定める「抽選」は、例えば、乱数を発生させてその値によって、1つの当選役を定めることが望ましい。乱数の発生については、乱数発生器を用いることも考えられるし、コンピュータ等を用いてソフトウエア上で発生させることも考えられる。
「図柄が表示されたリール」については、モータ等によって物理的に回転、停止が行なわれるリールも含まれるし、表示装置に表示され、画像上で回転、停止が行なわれる画像上のリールも含まれる。「リール制御手段」は、遊技者の停止操作に基づいて発信された停止信号を受信したときに、回転しているリールの停止制御を行なう。停止信号を受信したとき、役抽選で決定された役に対応した図柄を有効ライン上に停止させるために、停止信号を受信した位置から所定コマ数以内だけリールの回転を継続させた後に停止させる「引き込み制御」を行なうことができる。
この場合、1つの停止操作で、全てのリールの回転を停止させる設定も可能であるし、各々のリールに対応した操作に基づいて、停止操作されたリールだけを停止させるように設定することも可能である。
ここで、「フラグ」とは、データの状態またはCPUの演算状態を示す値(標識)である。役抽選で当選した役に対応した「フラグ」が設定された場合には、リール停止操作で、対応した図柄の組み合わせが有効ライン上に表示されたとき、設定されたフラグに対応した入賞処理が行なわれる。また、「第1発生フラグ」または「第2発生フラグ」が設定された場合には、それらのフラグに対応した演出を実施したり、それらのフラグに対応した外部処理情報を生成することを始めとする様々な制御処理を実施することができる。
「対応した図柄の組み合わせが有効ライン上に表示される」とは、例えば、各リールについて役に対応して定められた図柄が、所定の有効ライン上に停止して、予め定められた図柄が揃うことを意味する。この場合、全てのリールで停止すべき図柄が定められている場合も含まれるし、一部のリールで停止すべき図柄が定められている場合も含まれる。また、停止すべき図柄は、全てのリールで同一の図柄に設定することもできるし、リールによって異なる図柄を設定することもできる。
逆に、「対応した図柄の組み合わせが有効ライン上に表示されない」とは、上記の「対応する図柄の組み合わせが停止する」に該当するための要件を、満たさないようにすることを意味する。従って、例えば、要件とされているリールのうち、一部のリールで停止すべき図柄が停止しないときでも、「表示されない」ことになる。もちろん、要件とされた全てのリールで停止すべき図柄が停止しないときも、「表示されない」ことになる。
遊技機の操作手段の機能を一時停止状態にする「フリーズ演出」としては、例えば、遊技媒体の受け付け、または予めクレジットされた遊技媒体の賭け枚数を定めるためのベットスイッチの操作を一時停止状態にすることも考えられるし、遊技を開始するためのスタートスイッチの操作を一時停止状態にすることも考えられるし、リールの停止操作を一時停止状態にすることも考えられる。
ここで、操作手段の機能を一時停止状態にする態様としては、遊技者の操作に基づく制御処理(例えば、遊技媒体の投入を感知するセンサ、ベットスイッチからの信号に基づく賭け枚数設定処理、スタートスイッチまたはリール停止スイッチの操作に基づいて送信される信号によるリールの回転または停止処理)を行なわない場合が考えられる。
この場合、所定期間に遊技者の操作に基づいて送信された信号を受け付けたときは、受け付けた信号に基づく制御処理を行なわないことも考えられるし、遊技者の操作に基づいて送信された信号を所定期間は受け付けないことも考えられる。
なお、所定期間に遊技者の操作に基づいて送信された信号を受け付けたときは、遊技者の操作に基づく信号の受け付けは行なうが、受け付けた信号に基づいて行なう操作手段の制御処理を所定期間は行なわずに、所定期間の経過後に受け付けた信号に基づいた制御処理を行なう場合も考えられる。
この場合、所定期間に全ての制御処理を行なわずに、所定期間の経過後に一斉に制御処理を行なうことも考えられるし、所定期間に一の制御処理を行なうが他の制御処理は行なわずに、所定期間の経過後に他の制御処理を行なうことも考えられる。
また、スタートスイッチの操作に基づいて行なわれるフリーズ演出に関しては、スタートスイッチが操作されても、所定期間はリールの回転を行なわずに、所定期間の経過後にリールの回転を行なう場合や、スタートスイッチが操作されたときに、所定期間はリールを不規則に回転させて、所定期間の経過後にリールを停止操作可能な定速回転にさせる場合や、スタートスイッチが操作されても、所定期間は役抽選とリールの回転を行なわずに、所定期間の経過後に役抽選とリールの回転を行なう場合や、スタートスイッチが操作されたときに、所定期間は役抽選を行なうがリールの回転は行なわずに、所定期間の経過後にリールの回転を行なう場合を例示することができる。
「フリーズ実施可能期間」とは、フリーズ実施要件を達成した場合にフリーズ演出を実施することができる遊技期間であり、このフリーズ実施可能期間の「所定の開始要件」としては、例えば、MB遊技、RB遊技、BB遊技といった当たり遊技を開始することや、役抽選における再遊技役の当選確率が通常の遊技と異なる所謂RT(リプレイタイム)を開始することや、リール停止操作で所定の図柄を表示させるのに役立つ報知演出を実施する所謂AT(アシストタイム)を開始することや、RT中にATを実施する所謂ARTを開始することや、役抽選で所定の役に当選したことや、リール停止操作で所定の図柄が表示されたことを例示することができるが、これに限られるものではない。
「フリーズ実施要件」とは、フリーズ実施可能期間中にフリーズ演出を実施するための契機となる要件であり、第1のフリーズ実施要件として、後述するような遊技を開始させるためのスタートスイッチの操作信号を受信したことや、役抽選で所定の役に当選したことや、リール停止操作で所定の図柄が表示ことを例示することができるが、これに限られるものではない。また、第2のフリーズ実施要件として、役抽選で所定の役に当選したことや、リール停止操作で所定の図柄が表示されたことを例示することがきるが、これに限られるものではない。
「フリーズ実施確率」とは、フリーズ実施可能期間中にフリーズ実施要件を達成したときに、フリーズ演出を実施する確率を示す。第1のフリーズ実施確率及び第2のフリーズ実施確率として、0(0%)以上1(100%)以下の任意の値を設定することができ、第1または第2のフリーズ実施確率と異なるフリーズ実施確率は、第1または第2のフリーズ実施確率と異なる値であれば0(0%)以上1(1%)以下の任意の値を設定することができる。
一例として、後述するように、第1のフリーズ実施確率が0より大きく1より小さい値であって、第2のフリーズ実施確率が1であり、第1または第2のフリーズ実施確率と異なるフリーズ実施確率が0の場合も考えられるし、第1のフリーズ実施確率も第2のフリーズ実施確率も0より大きく1より小さい値であって、フリーズ実施要件を達成するごとにフリーズ実施確率が変化する、例えば、段々上昇する、段々下降する、不規則に変化する等も考えられる。この場合、第1及び第2のフリーズ実施確率において、同じ値で変化する場合も、異なる値で変化する場合もあり得る。
所定のフリーズ実施確率でフリーズ演出を行なう場合には、例えば、抽選処理を行なって抽選結果の判定処理に基づいて、フリーズ演出を実施するか否か定めることもできるし、所定の要件を設定して、その要件を達成したか否かに基づいて、フリーズ演出を実施するか否か定めることもできるし、その他の任意の態様で、フリーズ演出を実施するか否か定めることができる。
以上のように、本実施態様では、フリーズ実施可能期間中の遊技において、第1のフリーズ実施要件を達成したとき、第1のフリーズ実施確率でフリーズ演出を行なうとともに、はじめて第2のフリーズ実施要件を達成したとき、第2のフリーズ実施確率でフリーズ演出を行ない、はじめて第2のフリーズ実施要件を達成した遊技以降の遊技において、第1のフリーズ実施要件または2回目以降の第2のフリーズ実施要件を達成したとき、第1または第2のフリーズ実施確率と異なるフリーズ実施確率でフリーズ演出を行なうか、またはフリーズ演出を行なわないように制御処理する。
よって、本実施態様では、複数のフリーズ実施要件及び複数のフリーズ実施確率を備え、はじめて第2のフリーズ実施要件を達成した以降、第1または第2のフリーズ実施確率と異なるフリーズ実施確率でフリーズ演出を行なうか、またはフリーズ演出を行なわないように制御処理するので、フリーズ演出の実施要件について様々な態様を有し、フリーズ演出の実施状況を様々に変化させることができる。よって、遊技の進行に変化を付けることができるので、遊技者のフリーズ演出に対する関心を高め、延いては、遊技者の遊技に対する関心を高め、継続させることが期待できる、
本発明に係るスロットマシンとして、更に、前記リール停止操作で所定の図柄を表示させるのに有用な情報を報知する報知演出を含む所定の演出を実施するための演出制御手段を更に備え、前記フリーズ演出を行なうときに所定の報知権利獲得確率で前記報知演出を実施する権利を獲得する場合において、前記第1のフリーズ実施確率に基づいて前記フリーズ演出を行なうときに適用する前記報知権利獲得確率の値よりも、前記第2のフリーズ実施確率に基づいて前記フリーズ演出を行なうときに適用する前記報知権利獲得確率の値の方が高い値であることが考えられる。
本実施態様では、第1のフリーズ実施確率に基づいてフリーズ演出を行なうときに適用する報知権利獲得確率の値よりも、第2のフリーズ実施確率に基づいてフリーズ演出を行なうときに適用する報知権利獲得確率の値の方が高い値となっている。よって、遊技者が高い関心を持つ報知演出を実施する権利の取得に関し、変化やメリハリを付けることができる。
例えば、第1のフリーズ実施確率が第2のフリーズ実施確率よりも高い場合、第2のフリーズ実施確率に対応する報知権利獲得確率の方が第1のフリーズ実施確率に対応する報知権利獲得確率より高くすることにより、遊技的なバランスをとることができる。
本実施態様では、第1のフリーズ実施確率に基づく場合の報知権利獲得確率の値よりも、第2のフリーズ実施確率に基づく場合の報知権利獲得確率の値の方が高い値となっているので、遊技の進行や遊技者への特典付与について変化やメリハリを付けることができ、第1及び第2のフリーズ実施確率との組み合わせにより、遊技的なバランスを取ることもできるので、遊技者のフリーズ演出及び報知演出に対する関心、延いては遊技に対する関心を高めることが期待できる。
本発明に係るスロットマシンとして、更に、前記フリーズ演出を行なうときに報知演出フラグをオンにして、該報知演出フラグがオンの状態において、リール停止操作で前記所定の図柄が表示されたと判別したとき、スロットマシンと電気的に接続された外部装置に所定の信号を送信することが考えられる。
ここで、「外部装置」とは、スロットマシン以外の装置、周辺機器であって、具体的にスロットマシンから、所謂外部端子へ信号を送信することによって、外部装置に所定の信号を送信することが実現できる。
本実施態様では、フリーズ演出を行なうときに報知演出フラグをオンにするが、上記の報知権利獲得確率が高い場合には、報知演出フラグの信頼度は高くなる。よって、リール停止操作で所定の図柄が表示されたと判別したときには、報知演出による効果があったと判断して、外部装置に所定の信号を送信する。一方、フリーズ演出を行なわない、つまり報知演出が実施されていないと判断される状態で、所定の図柄が表示されたと判別したときには、遊技者が自力で表示させたと判断して、外部装置に信号を送信しないようにすることができる。
本実施態様では、報知演出フラグがオンの状態において所定の図柄が表示されたとき、外部装置に所定の信号を送信することにより、スロットマシン以外の機器(例えば、コールランプ)を用いて、報知演出実施の予告を行なうこともできるし、報知演出の実施回数をカウントすることもできる。また、外部装置において、報知演出を実施した遊技と実施しない遊技とにおける遊技媒体の払い出し枚数を比較することにより、何らかの故障が生じていることや、何らかの不正行為が行なわれたことを検出して、警報を発することもでき、これにより、外部装置を用いた有効な遊技状態監視システムを構築することができる。
本発明に係るスロットマシンとして、更に、前記第2のフリーズ実施要件が、前記リール停止制御でフリーズ実施図柄が表示されることであることが考えられる。
本実施態様では、第2のフリーズ実施要件が、リール停止制御でフリーズ実施図柄が表示されることなので、遊技者はリール停止操作に対する関心を高め、延いては遊技者の遊技に対する関心を高めることが期待できる。
本発明に係るスロットマシンとして、更に、前記第2のフリーズ実施要件が、前記所定の開始要件を達成した時期から所定の期間を経過したことであることが考えられる。
第2のフリーズ実施要件である「所定の開始要件を達成した時期から所定の期間を経過したこと」には、1回のタイミングだけ生じる場合、(例えば、所定の開始要件を達成した時期から10遊技経過したタイミング)の場合もあり得るし、複数のタイミングで生じる場合(例えば、所定の開始要件を達成した時期から5、10、15、20遊技が経過したタイミング)もあり得る。
本実施態様では、第2のフリーズ実施要件が、所定の開始要件を達成した時期から所定の期間を経過したことなので、演出効果の高い適切なタイミングでフリーズ演出を実施させることができるので、遊技者のフリーズ演出、延いて遊技者の遊技に対する関心を高めることが期待できる。
本発明に係るスロットマシンとして、更に、前記遊技を開始させるためのスタートスイッチの操作信号を受信したとき、前記第1のフリーズ実施確率でフリーズ演出を実施するか否かを定める抽選処理を行なうことが考えられる。
本実施態様では、スタートスイッチの操作信号を受信したとき、第1のフリーズ実施確率に基づく抽選処理を行なうので、遊技ごとに第1のフリーズ実施確率に基づくフリーズ演出を実施することができて、遊技者のフリーズ演出に対する関心、延いては遊技者の遊技に対する関心を高めることが期待できる。
本発明に係るスロットマシンとして、更に、前記第1のフリーズ実施確率の値が0から1の間の値であって、前記第2のフリーズ実施確率の値が1であって、前記第1または第2のフリーズ実施確率と異なるフリーズ実施確率の値が0であることが考えられる。
本実施態様では、フリーズ実施可能期間において、第2のフリーズ実施要件を達成するまで、第1のフリーズ実施要件を達成するごとに、第1のフリーズ実施確率に基づいてフリーズ演出を実施し、第2のフリーズ実施要件を達成したときに常にフリーズ演出を行ない、それ以降の遊技で第1または第2のフリーズ実施要件を達成したとしても、常にフリーズ演出を行なわないようになる。よって、遊技の進行にメリハリが付き、遊技者の遊技に対する関心を高めることが期待できる。
上述の発明によれば、複数のフリーズ実施要件及び複数のフリーズ実施確率を備え、はじめて第2のフリーズ実施要件を達成した以降、第1または第2のフリーズ実施確率と異なるフリーズ実施確率でフリーズ演出を行なうか、またはフリーズ演出を行なわないように制御処理するので、フリーズ演出の実施要件について様々な態様を有し、フリーズ演出の実施状況を様々に変化させることができる。よって、遊技の進行に変化を付けることができるので、遊技者のフリーズ演出に対する関心を高め、延いては、遊技者の遊技に対する関心を高め、継続させることが期待できる。
本発明に係るスロットマシンの外観を示す正面図である。 本発明に係るスロットマシンを制御する主制御回路を示すブロック図である。 本発明に係るスロットマシンを制御する副制御回路を示すブロック図である。 本発明に係るスロットマシンの制御の機能を示す機能ブロック図である。 主制御回路100において実行される遊技の進行を制御するメインルーチンを示すフローチャートである。 役抽選処理と引き続いて実施されるフラグオン処理とを示す役抽選処理サブルーチンを示すフローチャートであり、主に役抽選処理を示すフローチャートである。 役抽選処理と引き続いて実施されるフラグオン処理とを示す役抽選処理サブルーチンを示すフローチャートであり、主にフラグオン処理を示すフローチャートである。 リールの回転、停止のための制御を行なうリール変動、停止サブルーチンを示すフローチャートである。 リール変動、停止サブルーチンの制御処理の一部であるリール停止制御サブルーチンを示すフローチャートである。 リール停止制御サブルーチンの制御処理の一部であるフリーズ判定サブルーチンを示すフローチャートである。 リールの図柄が停止した後の制御処理を示す入賞判定、フラグオフ処理サブルーチンを示すフローチャートである。 入賞判定、フラグオフ処理サブルーチンの制御処理の一部であるBB遊技中処理サブルーチンを示すフローチャートである。 入賞判定、フラグオフ処理サブルーチンの制御処理の一部であるMB遊技中処理サブルーチンを示すフローチャートである。 入賞判定、フラグオフ処理サブルーチンの制御処理の一部である役当選時処理サブルーチンを示すフローチャートである。 役当選時処理サブルーチンの制御処理の一部である当たり役入賞時サブルーチンを示すフローチャートである。 役当選時処理サブルーチンの制御処理の一部である再遊技役入賞時サブルーチンを示すフローチャートである。 役当選時処理サブルーチンの制御処理の一部である不利益図柄判定サブルーチンを示すフローチャートである。 副制御回路で実施されるAT抽選サブルーチンを示すフローチャートである。 副制御回路で実施される報知画像表示サブルーチンを示すフローチャートである。 遊技状態の流れを示す模式図である。 フリーズ演出の第1の実施形態における基本的な実施例の流れを示した模式図である。 MB遊技開始後、10遊技経過後にフリーズ演出を実施する、フリーズ演出の第1の実施形態におけるその他の実施例(1)の流れを示した模式図である。 MB遊技開始後、特定図柄表示ごとにフリーズ抽選処理を行なう、フリーズ演出の第1の実施形態におけるその他の実施例(2)の流れを示した模式図である。 MB遊技中に複数のフリーズ実施可能期間がある、フリーズ演出の第1の実施形態におけるその他の実施例(3)の流れを示した模式図である。 MB遊技の最後の遊技で特定図柄が表示された場合にフリーズ演出を実施する、フリーズ演出の第1の実施形態におけるその他の実施例(4)の流れを示した模式図である。 特定図柄が表示されたときに実施するフリーズ抽選処理における当選確率(フリーズ実施確率)の変化を示すグラフである。 BB作動時抽選表の実施例を示す図である。 RT1作動時一般抽選表の実施例を示す図である。 RT2作動時一般抽選表の実施例を示す図である。 RT3作動時一般抽選表の実施例を示す図である。 通常(非RT・非BB)遊技中一般抽選表の実施例を示す図である。 リール図柄配置の実施例を示す図である。 役抽選で当選した一般役3A〜3Eの組み合わせに応じたリール停止態様を示す図である。 AT抽選テーブルの実施例を示す図である。 フリーズ演出の第2の実施形態において、主制御回路100において実行される遊技の進行を制御するメインルーチンを示すフローチャートである。 フリーズ演出の第2の実施形態において、役抽選処理と引き続いて実施されるフラグオン処理とを示す役抽選処理サブルーチンを示すフローチャートであり、主に役抽選処理を示すフローチャートである。 フリーズ演出の第2の実施形態において、役抽選処理と引き続いて実施されるフラグオン処理とを示す役抽選処理サブルーチンを示すフローチャートであり、主にフラグオン処理を示すフローチャートである。 フリーズ演出の第2の実施形態において、フリーズ抽選サブルーチンを示すフローチャートである。 フリーズ演出の第2の実施形態において、リールの回転、停止のための制御を行なうリール変動、停止サブルーチンを示すフローチャートである。 フリーズ演出の第2の実施形態において、リール変動、停止サブルーチンの制御処理の一部であるリール停止制御サブルーチンを示すフローチャートである。 フリーズ演出の第2の実施形態において、リール停止制御サブルーチンの制御処理の一部であるフリーズ判定サブルーチンを示すフローチャートである。 フリーズ演出の第2の実施形態において、副制御回路で実施されるAT抽選サブルーチンを示すフローチャートである。 フリーズ演出の第2の実施形態における基本的な実施例の流れを示した模式図である。 MB遊技開始後、スタートスイッチON信号受信ごとにフリーズ抽選、及び20遊技経過後に常にフリーズ演出を実施する、フリーズ演出の第2の実施形態におけるその他の実施例(1)の流れを示した模式図である。 MB遊技開始後、スタートスイッチON信号受信及び特定図柄表示ごとにフリーズ抽選処理を行なう、フリーズ演出の第1の実施形態におけるその他の実施例(2)の流れを示した模式図である。 フリーズ演出の第2の実施形態において、フリーズ抽選テーブルの実施例を示す図である。 フリーズ演出の第2の実施形態において、第1AT抽選テーブル(当選確率低)の実施例を示す図である。 フリーズ演出の第2の実施形態において、第2AT抽選テーブル(当選確率高)の実施例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。
本実施形態に係るスロットマシン10の外観を図1に示す。
図1は、本実施形態に係るスロットマシンの外観を示す正面図である。同図において、スロットマシン10の筐体の前面部には、フロントパネル20が設けてある。このフロントパネル20の略中央には、垂直方向に縦長矩形の3つの表示窓22L、22C及び22Rが形成してある。
スロットマシン10の筐体の内部には、3個のリール40L、40C及び40Rが回転自在に設けてある。各リール40L、40C及び40Rは、それぞれリング形状となっており、その外周面には、図柄を印刷したリールテープが貼着してある。このリールテープには、例えば、21個の図柄が等間隔で描かれている。これら図柄の配列は、リール40L,40C及び40Rごとにそれぞれ異なっている。なお、各リールの具体的な図柄配置については、図32を用いて追って詳細に説明する。
各リール40L、40C及び40Rは、上述した表示窓22L、22C及び22Rを介してそれぞれ視認可能となっている。リールが停止しているときには、1つの表示窓において、1本のリールの連続した3つの図柄が視認可能となる。このため、3つの表示窓22L、22C及び22Rの全てからは、合計9つの図柄が視認可能となる。
後述するように、各リール40L、40C及び40Rは、それぞれモータ(図示せず)により回転駆動され、各表示窓22L、22C及び22Rにおいて、各リール40L、40C及び40Rの外周面に描かれた図柄が上から下に向かって移動する。
これらの3つの表示窓22L、22C及び22Rの前面には、5本の入賞ラインが定めてある。これら5本の入賞ラインは、水平の3本(中央L1、上下L2A、L2B)の入賞ラインと、斜めの2本(斜め右下がりL3A、斜め右上がりL3B)の入賞ラインとで構成してある。これら入賞ラインL1、L2A、L2B、L3A及びL3Bの左端部には、有効ライン表示部(ベット数表示手段)24a〜24eが設けてある。これら有効ライン表示部24a〜24eは、賭けの対象となった遊技媒体(本実施形態ではメダルを用いている。)の枚数により、有効となった入賞ライン(以下、有効ラインと称する)を表示する。なお、本実施形態では、各有効ライン表示部24a〜24eに、賭けの対象となった遊技媒体の枚数(ベット数)を、上から順に「3」、「2」、「1」、「2」、「3」のように表示してあり、入賞ラインとともにベット数をも表示する役割をもたせてある。
上述したフロントパネル20の下方には、略水平の操作パネル部30が設けてある。この操作パネル部30の左側には、1−ベットスイッチ32、2−ベットスイッチ34及び3−ベットスイッチ36が配設してある。また、操作パネル部30の右側には、遊技媒体を投入することができる遊技媒体投入口38が設けてある。
遊技媒体投入口38から遊技媒体が投入されると、遊技媒体カウンタ(図示せず)が遊技媒体の枚数を計数する。この遊技媒体投入口38から規定枚数以上の遊技媒体が投入された場合には、規定以上の枚数をクレジット数として後述するRAM110に記憶するとともに、このクレジット数をクレジット数表示部53に表示するようになっている。
1−ベットスイッチ32は、クレジット数のうちの1枚だけを遊技の賭けの対象とするためのスイッチである。2−ベットスイッチ34は、クレジット数のうちの2枚だけを遊技の賭けの対象とするためのスイッチである。3−ベットスイッチ36は、クレジット数のうちの3枚のメダルを遊技の賭けの対象とするためのスイッチである。
また、スロットマシン10の筐体の上方には、液晶ディスプレイパネルから構成される表示装置70が設けてある。なお、表示装置70は、上述した液晶ディスプレイパネルに限らず、遊技者が、画像情報や文字情報を遊技中に視認し得る装置であれば、その他あらゆる表示装置を用いることが可能である。
操作パネル部30の前面の左側には、スタートスイッチ(スタートレバー)50が傾動可能に設けてあり、また、操作パネル部30の前面の中央部には、3つのリール停止スイッチ52L、52C及び52Rが設けてある。リール停止スイッチ52Lは左リール40Lに対応し、リール停止スイッチ52Cは中リール40Cに対応し、リール停止スイッチ52Rは右リール40Rに対応している。
遊技者が、スタートスイッチ50を傾動操作すると、上述した3つのリール40L、40C及び40Rが一斉に回転を開始する。これらリール40L,40C及び40Rの回転速度が一定速度に達すると、遊技者によるリール停止スイッチ52L、52C及び52Rの操作が有効となる。
遊技者が、リール停止スイッチ52Lを押動操作すると左リール40Lが停止する。リール停止スイッチ52Cを押動操作すると中リール40Cが停止する。リール停止スイッチ52Rを押動操作すると右リール40Rが停止する。
各リール40L、40C又は40Rが停止したときは、それぞれの外周面に描かれた図柄が、上述した表示窓22L、C、R中に見える縦3つのコマの位置に停止するように停止制御している。
スロットマシン10の筐体の下方の右側には、筐体の内部に収納した図示しないスピーカ(後述する図4に示すスピーカ64に対応する)から発せられた音を筐体の外部へ出すための透音穴60が設けてある。スロットマシン10の筐体の下方の中央部には、遊技媒体払出口62が設けてある。各リール40L、40C又は40Rが停止して、有効ライン上に停止表示された図柄の組み合わせが、所定の組み合わせ、すなわち、役を構成する図柄の組み合わせとなり、役に入賞したときには、この組み合わせに応じて予め定めた枚数の遊技媒体を遊技媒体払出口62から払い出すようになっている。
上述したように、スロットマシン10における遊技は、停止させた複数のリール40L、40Cまたは40Rの図柄の組み合わせによって遊技結果が定まるというものである。また、この遊技は、スタートスイッチ50を遊技者が傾動操作するたびに行なわれ、複数のリール40L、40C又は40Rの回転開始から回転停止までの行程を1単位の遊技として、繰り返し行なうことができる。
上述した役の種類には、例えば、当たり役、一般役、再遊技役等の種類がある。当たり役は、抽選で当たり役に当選し、その当たり役に応じた図柄が揃って入賞したときには、遊技を遊技者にとって有利に進行させる当たり遊技を行なうことができる役である。また、一般役は、抽選で一般役に当選し、その一般役に応じた図柄が揃って入賞すると、予め定めた数の遊技媒体を払い出す役である。また、再遊技役は、抽選で再遊技役に当選し、再遊技役に応じた図柄が揃って入賞したときに、遊技媒体を新たに投入することなく再遊技(リプレイとも称する)を行なうことができる役である。
また、当たり役には、ビッグボーナス役(以下、BB役と称する)がある。BB役は、当たり遊技の1つであるBB遊技に移行させる役であり、このBB遊技は、所定の役が高確率で当選する遊技を、予め定められた遊技媒体の払い出し数に達するまで、連続して行なうことができる。なお、複数のBB遊技を設定することも可能であり、例えば、所定の役の当選確率や終了枚数の設定が異なる複数のBB遊技を設けることもできる。
更に、当たり役として、ミドルボーナス役(以下、MB役と称する)やシングルボーナス(以下、SB役)を設定することもできる。MB役(「2種BB役」と称する場合がある)は、当たり遊技の1つであるMB遊技(「2種BB遊技」と称する場合がある)に移行させる役であり、このMB遊技は、役抽選の結果によらず常に一般役に当選した状態になり、対応する図柄の組み合わせが停止したとき入賞処理が行なわれる遊技(「CB遊技」という場合がある))を、予め定められた遊技媒体の払い出し数に達するまで、連続して行なうことができる。SB役は、当たり遊技の1つであるSB遊技に移行させる役であり、このSB遊技は、1遊技だけ行なわれる当たり遊技である。
<制御手段の説明>
スロットマシン10を制御する制御手段は、主制御回路100と副制御回路200から構成される。ここで、主制御回路100のブロック図を図2に示し、これに電気的に接続されている副制御回路200のブロック図を図3に示す。
上述したスタートスイッチ50は、主制御回路100のインターフェイス回路102に接続され、インターフェイス回路102は、入出力バス104に接続されている。スタートスイッチ50から発せられたリール回転開始信号は、インターフェイス回路102において所望の信号に変換された後、入出力バス104に供給される。入出力バス104は、中央処理回路(以下、CPUと称する)106にデータ信号又はアドレス信号が入出力されるようになされている。上述したリール回転開始信号は、「操作信号」の1つを構成する。
また、上述したインターフェイス回路102には、リール停止スイッチ52L、52C及び52R、並びに1−ベットスイッチ32、2−ベットスイッチ34及び最大ベットスイッチ36も接続されている。これらのボタンやスイッチから発せられる信号もインターフェイス回路102に供給され、所望の信号に変換された後、入出力バス104に供給される。上述したリール停止スイッチ52L、52C又は52Rから発せられる信号も、操作信号を構成する。
上述した入出力バス104には、ROM(リード・オンリー・メモリ)108及びRAM(ランダム・アクセス・メモリ)110も接続されている。ROM108は、スロットマシンの全体の流れを制御する制御プログラムや、制御プログラムを実行するための初期データを記憶する。また、RAM110は、上述した制御プログラムで使用するフラグや変数の値を一時的に記憶することができる。
入出力バス104には、乱数を発生させるための乱数発生器112も接続されている。乱数発生器112は、一定の範囲の数値、例えば0〜65535(2の16乗)に含まれる乱数を発生させる。尚、CPU106の演算処理により乱数を発させるように構成してもよい。
入出力バス104には、モータ駆動回路114が接続されている。モータ駆動回路114には、上述した3つのリール40L、40C及び40Rの各々を回転駆動するステッピングモータ80L、80C及び80Rが接続されている。ステッピングモータ80L、80C及び80Rの各々は、3つのリール40L、40C及び40Rの内部に設けられ、ステッピングモータ80L、80C及び80Rの回転シャフトがリール40L、40C及び40Rの回転中心となるように、ステッピングモータ80L、80C及び80Rに取り付けられている。
CPU106から発せられる駆動制御命令は、モータ駆動回路114により駆動信号に変換され、駆動信号はステッピングモータ80L、80C及び80Rに供給される。なお、駆動制御命令には、回転速度の命令も含まれており、ステッピングモータ80L、80C及び80Rの回転制御及び停止制御を行なうとともに、回転速度の制御も行なう。
CPU106が、上述したように、ステッピングモータ80L、80C及び80Rに対する制御をすることにより、リール40L、40C及び40Rの回転制御及び停止制御を行なうとともに、回転速度の制御を行なうことができる。
リール40L、40C及び40Rの各々には、各リールの回転角度位置を検出するための回転角度位置センサ(図示せず)が設けられており、回転角度位置センサは、リール回転角度位置検出回路116に接続されている。リール40L、40C及び40Rの各々の回転角度位置を示す信号が回転角度位置センサから発せられたときには、リール回転角度位置検出回路116に供給され、所定の信号に変換された後、入出力バス104に供給される。CPU106は、供給された回転角度位置から図柄の番号を算出し、表示窓22L、22C及び22Rの各々に表示される図柄を特定する。
更に、インターフェイス回路102には、接続線118も接続されている。この接続線118によって、主制御回路100は、後述する副制御回路200に電気的に接続される。この副制御回路200を示すブロック図を図3に示す。
上述した接続線118は、副制御回路200のインターフェイス回路202に接続され、インターフェイス回路202は、入出力バス204に接続されている。主制御回路100から副制御回路200に送信された信号は、インターフェイス回路202において所望の信号に変換された後、入出力バス204に供給される。入出力バス204は、中央処理回路(以下、CPUと称する)206にデータ信号又はアドレス信号が入出力されるようになされている。
上述した入出力バス204には、ROM(リード・オンリー・メモリ)208及びRAM(ランダム・アクセス・メモリ)210も接続されている。ROM208は、後述するランプ駆動回路218や、表示駆動回路220や、スピーカ駆動回路222を制御する制御プログラムや、制御プログラムを実行するための初期データを記憶する。ROM208は、表示装置70に表示するための種々の画像データや、スピーカ64から発するための音声データも記憶する。
入出力バス204には、各表示ランプ124を駆動するためのランプ駆動回路218も接続されている。CPU206は、主制御回路100から供給される制御情報に応じて駆動指令をランプ駆動回路218に発し、駆動指令に応じて表示ランプ124を点灯駆動する。
また、入出力バス204には、表示装置70を駆動する表示駆動回路220も接続されている。CPU206は、主制御回路100から供給される制御情報に応じてROM208に記憶されている画像データや文字データ等を読み出し、そのデータを表示駆動回路220に供給する。このようにすることにより、表示装置70には、様々な画像データや文字データが画像として表示される。
更に、入出力バス204には、スピーカ64を駆動するためのスピーカ駆動回路222も接続されている。CPU206は、主制御回路100から供給される制御情報に応じてROM208に記憶されている音声データを読み出し、そのデータをスピーカ駆動回路222に供給する。このようにすることにより、スピーカ64から所定の音声が発せられる。
(機能ブロック図の説明)
次に、スロットマシン10の制御の機能ブロック図を図4に示す。
制御回路として、主制御回路100と副制御回路200が電気的に接続され、主制御回路100には、操作手段300が電気的に接続され、また、リール40L、40C及び40Rの各々に設けられたモータ80L、80C及び80Rが電気的に接続されている。副制御回路200には、表示装置70、表示ランプ124、及びスピーカ64が電気的に接続されている。
3つのリール停止スイッチ52L、52C及び52Rから停止操作手段310が構成され、この停止操作手段310と、スタートスイッチ50と、ベットスイッチ32、34及び36とから操作手段300が構成される。この操作手段300は、スイッチに限られず、遊技者の四肢を用いた操作に基づいて操作信号を発生させるものであれば、あらゆる手段が適用できる。
<主制御回路100の説明>
主制御回路100は、役抽選手段410と、リール制御手段440と、入賞処理制御手段450と、再遊技制御手段460と、再遊技選択高状態制御手段470と、フリーズ実施手段480とを含む。
役抽選手段410は、役抽選処理によって、役(当たり役、一般役、再遊技役等)の抽選を行なうものである。役抽選手段410は、例えば、役抽選用の乱数発生器112(ハード乱数等)と、この乱数発生器112が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段420と、乱数抽出手段420が抽出した乱数値に基づいて役の当選の有無及び当選役を判定する乱数判定手段430とを備えている。この役抽選手段410による制御処理は、役抽選処理サブルーチン(図6〜図7参照)に示される。
リール制御手段440は、スタートスイッチ50から発信されたリール回転開始信号を受信することによって、モータ80L、80C、80Rの制御を行なって、リール40L、40C、40Rを回転させ、そして、リール停止スイッチ52L、52C、52Rの操作開示時に発信されるリール停止立ち上り信号または操作終了時に発信されるリール停止立ち下り信号に基づき、リール40L、40C、40Rを停止させるリール作動に関する制御を行なう。停止の制御においては、当選した役に対応して、停止図柄が揃うまたは揃わないようにするための図柄組み合わせ制御を行なう。リール制御手段440による制御処理は、後述するリール変動、停止サブルーチン(図8〜図10参照)に示される。
入賞処理制御手段450は、役抽選処理で当たり役や一般役が当選し、停止した図柄に関する入賞図柄判定により、各々の役に対応した図柄が揃って入賞したと判別したときに、遊技が遊技者にとって有利に進行する当たり遊技や所定枚数の遊技媒体の払い出しを実施するための制御を行なう。
再遊技制御手段460は、抽選処理で再遊技役が当選し、停止した図柄に関する入賞図柄判定により、再遊技役に対応した図柄が揃ったと判別したときに、遊技媒体を投入しないで、次の遊技を行なうための制御を行なう。なお、入賞処理制御手段460や再遊技制御手段470による制御処理は、後述する入賞判定・フラグオフ処理サブルーチン(図11〜図17参照)に示されている。
再遊技選択高状態制御手段470は、所定の開始要件を満たしたときに、遊技の態様を、役抽選手段により再遊技役が当選する確率がより高い値に設定された再遊技選択高状態に変更し、再遊技選択高状態に変更後、所定の解除要件を満たしたときに、再遊技選択高状態を解除する制御処理を行なう。なお、再遊技選択高状態における再遊技役の当選確率は、通常の遊技より僅かでも高い値であれば、任意の確率を設定することができる。
なお、再遊技選択高状態をRT(リプレイタイム)作動状態と称する場合があるが、RT作動状態は、役抽選における再遊技役の当選確率が通常遊技に対して変動する遊技状態である。ここで、「再遊技役の当選確率が変動する」とは、RT作動状態における再遊技役の当選確率が、遊技状態の移行によって変動することを意味し、通常遊技より高く設定された場合だけでなく、RT作動状態における再遊技役の当選確率が、通常の遊技における当選確率と同じ、または通常の遊技における当選確率より低く設定された場合も含まれることを意味する。
また、RT作動状態で複数の再遊技役が設定されている場合において、各再遊技役の当選確率の合計値である再遊技役の総当選確率が同一であっても、各再遊技役の当選確率の少なくとも一部が異なれば、異なるRT作動状態となる。
フリーズ実施手段480は、遊技機の操作手段の機能を一時停止状態にするフリーズ演出を実施するための制御手段である。フリーズ演出としては、例えば、遊技媒体の受け付け、または予めクレジットされた遊技媒体の賭け枚数を定めるためのベットスイッチの操作を一時停止状態にすることも考えられるし、遊技を開始するためのスタートスイッチの操作を一時停止状態にすることも考えられるし、リールの停止操作を一時停止状態にすることも考えられる。
ここで、操作手段の機能を一時停止状態にする態様としては、遊技者の操作に基づく制御処理(例えば、遊技媒体の投入を感知するセンサ、ベットスイッチからの信号に基づく賭け枚数設定処理、スタートスイッチまたはリール停止スイッチの操作に基づいて送信される信号によるリールの回転または停止処理)を行なわない場合が考えられる。
この場合、所定期間に遊技者の操作に基づいて送信された信号を受け付けたときは、受け付けた信号に基づく制御処理を行なわないことも考えられるし、遊技者の操作に基づいて送信された信号を所定期間は受け付けないことも考えられる。
なお、所定期間に遊技者の操作に基づいて送信された信号を受け付けたときは、遊技者の操作に基づく信号の受け付けは行なうが、受け付けた信号に基づいて行なう操作手段の制御処理を所定期間は行なわずに、所定期間の経過後に受け付けた信号に基づいた制御処理を行なう場合も考えられる。
この場合、所定期間に全ての制御処理を行なわずに、所定期間の経過後に一斉に制御処理を行なうことも考えられるし、所定期間に一の制御処理を行なうが他の制御処理は行なわずに、所定期間の経過後に他の制御処理を行なうことも考えられる。
また、スタートスイッチの操作に基づいて行なわれるフリーズ演出に関しては、スタートスイッチが操作されても、所定期間はリールの回転を行なわずに、所定期間の経過後にリールの回転を行なう場合や、スタートスイッチが操作されたときに、所定期間はリールを不規則に回転させて、所定期間の経過後にリールを停止操作可能な定速回転にさせる場合や、スタートスイッチが操作されても、所定期間は役抽選とリールの回転を行なわずに、所定期間の経過後に役抽選とリールの回転を行なう場合や、スタートスイッチが操作されたときに、所定期間は役抽選を行なうがリールの回転は行なわずに、所定期間の経過後にリールの回転を行なう場合を例示することができる。
<副制御回路200の説明>
副制御回路200には、画像制御手段510、音声制御手段520、ランプ制御手段530、演出制御手段540、が設けられている。画像制御手段510は、報知演出制御手段540等から受信した画像データに基づいて、表示駆動回路220を制御して、表示装置70に所定の演出画像を表示することができる。なお、表示装置70、表示駆動回路220、画像制御手段510を含めて、画像表示手段と称する場合もある。
また、ランプ制御手段520は、報知演出制御手段540等から受信したランプ点灯データに基づいて、ランプ駆動回路218を制御して、所定の表示ランプ124を点灯することができる。また、音声制御手段530は、報知演出制御手段540等から受信した音声データに基づいて、スピーカ駆動回路222を制御して、スピーカ64から所定の音声を発することができる。
また、演出制御手段540は、上述の画像制御手段510、ランプ制御手段520、及び音声制御手段530に演出データを含む制御信号を送信して、後述するような報知画像を始めとする(図19参照)様々な演出画像を表示するための制御処理を行なう。
(制御処理の説明)
以下に、上述した制御手段において行なわれる各種の制御について、フローチャートを用いながら詳細に説明する。
図5には、主制御回路100で行なわれる制御処理のメインルーチンを示す。図6から図17には、このメインルーチンで行なわれる制御処理である各サブルーチンを示す。
図6〜図7には、役抽選手段410により行なわれる役抽選と、役抽選に引き続き行なわれるフラグオン処理を行なう役抽選処理サブルーチンを示す。図8〜図10には、リール制御手段440により、リールの回転、停止のための制御を行なうリール変動、停止サブルーチンを示し、特に図10には、リール停止操作時にフリーズを実施するためのフリーズ判定サブルーチンを示す。図11には、リール変動、停止サブルーチンにより図柄が停止した後の制御処理である入賞判定・フラグオフ処理サブルーチンを示す。
図12には、入賞判定・フラグオフ処理サブルーチンの制御処理の一部であるBB遊技中処理サブルーチンを示し、図13には、入賞判定・フラグオフ処理サブルーチンの制御処理の一部であるMB遊技中処理サブルーチンを示し、図14には、入賞判定・フラグオフ処理サブルーチンの制御処理の一部である役当選時処理サブルーチンを示す。
図15には、役当選時処理サブルーチンの制御処理の一部である当たり役入賞時サブルーチンを示し、図16には、役当選時処理サブルーチンの制御処理の一部である再遊技役入賞時サブルーチンを示し、図17には、役当選時処理サブルーチンの制御処理の一部である不利益図柄判定処理サブルーチンを示す。
また、図18から図19には、副制御回路200における制御処理を示す。図18には、主制御回路100から受信した信号に基づいて実施するAT抽選サブルーチンを示し、図19には、主制御回路100から受信した信号に基づいて実施する報知画像表示サブルーチンを示す。
本明細書においては、フリーズ演出の第1の実施形態とフリーズ演出の第2の実施形態とがあり、フリーズ演出の第1の実施形態における基本的な実施例の流れを図21に示し、それに対応した制御処理を図1〜図19に示す。また、図22〜図26には、フリーズ演出の第1の実施形態におけるその他の実施例(1)〜(4)を示す。
一方、フリーズ演出の第2の実施形態における基本的な実施例の流れを図43に示し、それに対応した制御処理のうち、第1の実施形態と異なる部分のみを、図35〜図42、図46〜図48に示す。また、図44〜図45には、フリーズ演出の第2の実施形態におけるその他の実施例(1)〜(2)を示す。
以下に説明する制御処理においては、スロットマシン10は予め起動されており、上述した主制御回路100や副制御回路200において用いられる変数は所定の値に初期化され、定常動作しているものとする。
<メインルーチンの説明>
まず、メインルーチンの制御処理の説明を、図5のフローチャートを用いながら説明する。このメインルーチンでは、遊技者が遊技媒体を投入して、複数の図柄が表示された複数のリールを回転させて停止させるまでの1工程を1回とする遊技を、1回行なうときの制御処理を示す。
まず、パラメータNRPの値が、0より大きいか否かを判断する(ステップS10)。ここでNRPは、再遊技を行なうか否かを定めるパラメータであり、0より大きい場合には再遊技を行ない、0以下の場合には再遊技を行なわないように設定されている。また、図16のステップS606に示すように、役抽選で再遊技役に当選し、当選役に対応した図柄が停止して入賞したときに、NRPの値として1をインプットするようになっている。
ステップS10の判断で、もし、NRPの値が0以下である(NO)と判別したときには、再遊技を行なわないと判断して、次に、遊技媒体が投入されたか否かを判断する(ステップS12)。この判断で、もし、遊技媒体が投入された(YES)と判別したときには、ステップS18へ進み、遊技媒体投入口38の下部に設置された遊技媒体カウンタでカウントした投入枚数を、ベット数として検出する。ただし、規定枚数(本実施形態では3枚)を越える枚数の遊技媒体が投入されたときには、規定枚数を越える分の遊技媒体は、クレジット枚数としてRAM110に記憶する。
ステップS12の判断において、もし、遊技媒体が投入されていない(NO)と判断したときには、次に、クレジットされた遊技媒体が有るか否かを判断する(ステップS14)。この判断で、もし、クレジットされた遊技媒体はない(NO)と判別したときには、再びステップS12へ戻り、ステップS12とステップS14の判断処理を繰り返し実行する。
また、ステップS14の判断で、もし、クレジットされた遊技媒体が有る(YES)と判別したときには、次に、ベット操作信号を受信したか否かを判断する(ステップS16)。このベット操作信号は、遊技者がベットスイッチ32、34または36の何れか1のスイッチを操作したときに発信される。この判断で、もし、ベット操作信号を受信していない(NO)と判別したときには、再びステップS12に戻り、ステップS12からステップS16までの判断処理を繰り返し実行する。ステップS16の判断で、もし、ベット信号を受信した(YES)と判別したときには、受信したベット操作信号からベット数を検出する(ステップS18)。そして、遊技媒体の投入またはクレジットされた遊技媒体の使用の何れの場合においても、検出したベット数を新たなベット数としてRAM110に記憶し、クレジットされた遊技媒体を使用する場合には、同時に、遊技媒体のクレジット数から、検出したベット数分の枚数だけ減じる処理を行なう(ステップS20)。そして、役抽選処理サブルーチン(ステップS24)へ進む。
ステップS10の判断において、もし、NRPの値が0より大きく(YES)、再遊技状態にあると判別したときには、NRPの値に0をインプットして再遊技状態を解除し(ステップS22)、ステップS12からステップS20の処理を行なわない再遊技の制御処理を行なって、役抽選処理サブルーチン(ステップS24)へ進む。つまり、再遊技状態にあると判別したときには、遊技媒体を新たに投入したり、クレジットした遊技媒体を消費することなく、遊技を行なうことができる。また、再遊技におけるベット数としては、本実施形態では、前の遊技におけるベット数と同じベット数を設定するような制御が行なわれるが、前の遊技のベット数と異なる値のベット数を設定する制御も可能である。
ステップS24の役抽選処理サブルーチンでは、役抽選手段410による役抽選が行なわれ、当選した役に応じて、BBフラグ、再遊技フラグ、一般役フラグをオンにするフラグオンの処理が行なわれる。このサブルーチンの詳細については、図6〜図7のフローチャートを用いて後述する。
役抽選処理サブルーチン(ステップS24)に引き続いて、この役抽選の結果に基づいて、リール40L、40C、40Rを回転させてから停止させるリールの動きに関する制御処理を行なうリール変動、停止サブルーチン(ステップS26)が行なわれる。このリール変動、停止サブルーチンは、リール制御手段440によって行なわれ、このサブルーチンの詳細については、図8〜図10のフローチャートを用いて後述する。
次に、リール変動、停止サブルーチンによってリールが停止した後、入賞図柄判定を行なって、その判定結果に基づいて、フラグオフの処理を行ない、また、RT作動状態(再遊技選択高状態)を設定するためのRT設定処理を行なう入賞判定・フラグオフ処理サブルーチン(ステップS28)が行なわれる。このサブルーチンの詳細については、図11〜図17のフローチャートを用いて後述する。
そして、役抽選、入賞図柄判定の結果に基づいて、入賞した当たり遊技に対応した所定枚数の遊技媒体を払い出す払い出し処理(ステップS30)が行なわれる。この払い出し処理は、実際に遊技媒体を遊技媒体払出口62から払い出すことも可能であるし、払い出す代わりに、所定枚数の遊技媒体をクレジットすることも可能である。以上の制御処理によって1回分の遊技が終了する。このメインルーチンに示される制御処理を繰り返すことによって、遊技者は複数回数の遊技を行なうことができる。
<遊技状態の流れの説明>
次に、図20の模式図を用いて、下記に示す制御処理により進行する遊技状態の流れの概要を説明する。
本実施形態では、役抽選で一般役3(詳細には一般役3A〜3Eの何れかの組み合わせ)に当選して「不利益図柄」が表示されたとき、遊技状態を、通常の遊技またはRT2作動状態の遊技からRT1作動状態の遊技へ移行するようになっている。ここで、一般役3は一般役3A〜3Eから構成され、役抽選で図33(b)に示すような役の組み合わせに当選する可能性がある。図33(b)から明らかなとおり、役抽選で一般役3に当選する場合には、常に一般役3Aを含む役の組み合わせに当選し、図33(b)に示す一般役3A〜3Eの各組み合わせに対応した順番でリールを停止操作したとき、中リールにおいて、図柄ベルが縦3つの位置のうち中央の位置に表示される。一方、一般役3A〜3Eの各組み合わせに対応した順番でリールを停止操作しなかった場合には、図柄ベルが縦3つの位置のうち上の位置に表示される。つまり、正しい順番でリール停止操作を行なわなかったとき、中リールにおいて図柄ベルが縦3つの位置のうち上の位置に表示された「不利益図柄」を表示することになる。なお、「不利益図柄」が表示された場合には、一般役3A〜3Eの各組み合わせに対応した順番でリールを停止操作して、「利益図柄」が表示された場合に比べて、遊技媒体の払い出し枚数が少なくなっている。
図20に示すように、RT作動状態でもBB作動状態でもない通常(非RT、非BB)遊技において、この「不利益図柄」が表示されたとき、遊技状態を通常の遊技からRT1作動状態の遊技に移行する(図17のステップS626参照)。
RT1作動状態では、通常の再遊技役と、入賞すると遊技者にとってより有利な遊技状態であるRT2作動状態へ移行する昇格再遊技役とが設定されている(図28参照)。役抽選でこれらの2つの再遊技役の何れかが当選する確率は、通常(非RT、非BB)遊技の場合と同一な確率(確率1/7.3)になっている。RT1作動状態の遊技において、もし、役抽選で昇格再遊技役に当選し対応する図柄が表示されて入賞したとき、RT1作動状態の遊技からRT2作動状態の遊技へ移行する(図16のステップS604参照)。
RT2作動状態は、再遊技役の当選確率が、通常(非RT、非BB)遊技より高く(確率1/2)、遊技者にとってより有利な遊技状態となっている(図29参照)。
後述するように、昇格再遊技役に当選したとき、正しいリール停止順でリール停止操作を行なった場合に、対応する図柄が表示されて入賞するようになっている(図28参照)。
例えば、MB遊技中にフリーズ演出が行なわれたとき、所定の確率で報知画像を表示する権利を得ることができ、MB遊技終了後の遊技において、例えば、RT1作動状態の遊技で、フリーズ演出実施時に得られた権利に基づいて、正しいリール停止順を示す報知画像の表示(所謂AT:(アシストタイム))が実施される場合がある。このとき、遊技者は、報知画像に基づいて昇格再遊技役を入賞させて、遊技状態をRT1作動状態からより有利なRT2作動状態へ移行させることができる。よって、フリーズ演出が実施された状態で昇格再遊技役が入賞した場合には、報知画像(AT)からアシストを受けた可能性が高いと判断されるので、AT信号を外部装置へ送信するようになっている。一方、フリーズ演出が実施されない状態で、昇格再遊技役が入賞した場合には、遊技者は自力で昇格再遊技役を入賞させたと判断して、外部装置へAT信号を送信しないようになっている。
なお、フリーズ演出が行なわれたときに、100%の確率で報知画像の表示(AT)が実施される場合には、必ず正しいリール停止順を示す報知画像が表示されることになるので、この場合には、昇格再遊技役の入賞を待たずに、フリーズ演出が実施されたときに速やかに外部装置にAT信号を送信する実施形態もあり得る。
RT2作動状態において、上述と同様の「不利益図柄」が表示されたとき、遊技者にとって不利なRT1作動状態へ移行する(図17のステップS626参照)。
後述するように、一般役3に当選したとき、正しいリール停止順でリール停止操作を行なった場合に、利益図柄が表示され、正しいリール停止順でリール停止操作を行なわなかった場合に、不利益図柄が表示されるようになっている(図33参照)。よって、正しいリール停止順を示す報知画像表示(AT)が実施される場合には、遊技者は、報知画像に基づいて利益図柄を表示させて、有利なRT2作動状態を維持できる。一方、報知画像表示(AT)が実施されない場合には、不利益図柄が表示されて、不利なRT1作動状態へ転落する虞がある。
また、通常(非RT、非BB)遊技、RT1作動状態の遊技、またはRT2作動状態の遊技において、役抽選でBB役に当選してBBフラグがオンになったとき、つまり内部中の遊技状態になったとき、内部中の遊技状態に対応したRT3作動状態の遊技へ移行する(図7のステップS74参照)。
RT3作動状態では、役抽選における再遊技役の当選確率が通常(非RT、非BB)遊技と同一(確率1/7.3)である(図30参照)。RT3作動状態の遊技で、フラグがオンになっているBB役またはMB役が入賞すると、RT3作動状態を解除して、BB遊技またはMB遊技へ移行する(図15のステップS562、S566、S570参照)。
BB遊技においては、役抽選における一般役3の当選確率(詳細には一般役3A〜3Bの何れかが当選する確率)が非常に高くなっており(確率1/1.15)、遊技者にとって最も有利な態様で遊技が進行する。このBB遊技が終了すると、通常(非RT、非BB)遊技へ戻る(図12のステップS412、S414参照)。
一方、MB遊技においては、役抽選によらず常に一般役1〜3、一枚役のフラグがオンの状態となり、リール停止操作で対応する図柄が表示された場合には、所定の入賞処理を行なうようになっている。よって、BB遊技と同様に、遊技者にとって有利な態様で遊技が進行する。このMB遊技が終了すると、通常(非RT、非BB)遊技へ戻る(図13のステップS458、S460参照)。
以上のような遊技の流れを実現するための各制御処理の説明を、メインサブルーチンの流れに沿って以下に説明する。
<役抽選処理サブルーチン>
次に、メインルーチンのステップS24で行なわれる役抽選処理サブルーチンについて、図6〜図7に示したフローチャートを用いながら詳細に説明する。
まず、スタートスイッチONの信号を受信したか否か判断する(ステップS50)。このスタートスイッチONの信号は、遊技者によるスタートスイッチ50の操作をしたときに操作手段300により発信される信号であり、この信号に基づいてリール制御手段440は、リールの回転を開始する制御を行なう(図8のステップS104参照)。
この判断で、もし、スタートスイッチONの信号を受信していない(NO)と判別したときには、このステップS50の判断処理を繰り返す。つまり、遊技者がスタートスイッチ50を操作するまで、遊技のスタートを待つ待機状態となっている。
ステップS50の判断で、もし、スタートスイッチONの信号を受信した(YES)と判別したときには、次に、遊技開始信号を副制御回路200へ送信し(ステップS51)、ステップS52へ進む。ここで、ステップS51で副制御回路200へ送信される遊技開始信号は、AT抽選サブルーチン、報知画像表示サブルーチンの制御処理で用いられる(図18、19参照)。
次に、ステップS52において、パラメータNBBの値が0より大きい値であるか否かを判断する(ステップS52)。ここで、NBBは、BB遊技を行なうか否か定めるパラメータであり、BB役に当選し入賞したときに、NBBの値に1をインプットするようになっている(図15のステップS562参照)。この判断で、もし、NBBの値が0より大きい(YES)と判別したときには、ROM108に記憶されたBB作動時一般抽選表を読み出して(ステップS54)、ステップS64へ進む。
ここで、BB作動時抽選テーブルの実施例を図27に示す。BB作動時抽選テーブルでは、図柄番号1の一般役1と、図柄番号2の一般役2と、図柄番号3〜7の一般役3A〜3Eと、図柄番号8の一枚役と、図柄番号9のはずれとが設定されている。
図柄番号1の一般役1は、役抽選における当選確率が1/80であって、左リールで図柄がチェリーが有効ライン上に表示されれば、残り2つのリールの表示図柄については、何れの図柄であっても入賞するように設定されている。なお、以下の記述では、「有効ライン上に」の記載を省略して、図柄が「表示される」とだけ記載する。
図柄番号2の一般役2は、役抽選における当選確率が1/100であって、右・中・左リールで図柄スイカが表示される場合に入賞するように設定されている。
図柄番号3〜7の一般役3A〜3Eにおいては、役抽選で一般役3A〜3Eの中の何れかが当選する確率が1/1.15であって、図27に示すような図柄が表示される場合に入賞するように設定されている。つまり、BB遊技中においては、役抽選で一般役3A〜3Eの何れかに当選する可能性が非常に高くなっている。
図柄番号8の一枚役は、役抽選における当選確率が1/10であって、右リールで図柄バーが、中リールで図柄ベルが、右リールで図柄リプレイが表示される場合に入賞するように設定されている。
図柄番号9のはずれの確率は、約1/126という低い値が設定されている。
次に、ステップS52の判断で、もし、NBBの値が0以下である(NO)と判別したときには、次に、パラメータNMBの値が0より大きい値であるか否かを判断する(ステップS56)。ここで、NMBは、MB遊技を行なうか否か定めるパラメータであり、MB役に当選し入賞したときに、NMBの値に1をインプットするようになっている(図15のステップS566参照)。この判断で、もし、NMBの値が0より大きい(YES)と判別したときには、役抽選を行なわずに、一般役1〜3及び一枚役のフラグをオンにして(ステップS57)、そのまま次頁のステップS70へ進む。
次に、ステップS56の判断で、もし、NMBの値が0以下である(NO)と判別したときには、次に、パラメータNRTの値が、0より大きいか否かを判断する(ステップS58)。ここでNRTは、遊技状態が、役抽選における再遊技役の当選確率が通常遊技に対して変動するRT作動状態であるか否か、及びRT作動状態が複数設定されている場合には、どのRT作動状態であるかを定めるパラメータである。なお、「再遊技役の当選確率が変動する」とは、RT作動状態における再遊技役の当選確率が、遊技状態の移行によって変動することを意味し、通常遊技より高く設定された場合だけでなく、RT作動状態における再遊技役の当選確率が、通常の遊技における当選確率と同じ、または通常の遊技における当選確率より低く設定された場合も含まれることを意味する。
本実施形態では、NRTは、初期状態では0に設定されており、RT作動状態の開始要件が満たされたとき、NRTに1〜3の値をインプットして、RT1〜RT3作動状態の設定を行なう。具体的には、通常(非RT、非BB)遊技において、一般役3(詳細には一般役3A〜3Eの何れかの組み合わせ)が役抽選で当選したときの「不利益図柄」が表示されたとき、NRTの値に1をインプットして、遊技状態をRT1作動状態に移行する(図17のステップS626参照)。また、RT1作動状態の遊技において、もし、役抽選で昇格再遊技役に当選して対応する図柄が表示されたとき、NRTの値に2をインプットして、RT2作動状態へ移行する(図16のステップS604参照)。また、役抽選でBB役に当選して、BBフラグがオンになった内部中の遊技状態になったとき、NRTの値に3をインプットして、内部中の遊技状態に対応したRT3作動状態へ移行する(図7のステップS74参照)。
ステップS58においてパラメータNRTの値が0より大きい(YES)と判別すると、次に、ROM108に記憶されたNRTの値に対応したRT1〜RT3作動時一般抽選テーブルの何れかを読み出して(ステップS60)、ステップS64へ進む。
ここで、RT1作動時一般抽選テーブルの実施例を図28に示し、RT2作動時一般抽選テーブルの実施例を図29に示し、RT3作動時一般抽選テーブルの実施例を図30に示す。
RT1〜3作動時抽選テーブルでは、設定されている一般役及び一枚役及びそれらに対応する図柄は同一であり、図柄番号1の一般役1(チェリー)と、図柄番号2の一般役2A(スイカ)と、図柄番号3〜7の一般役3A〜3Eと、図柄番号8の一枚役とが設定されている。また、これらの役の当選確率も、RT1〜RT3作動時抽選テーブルで同一である。
RT1作動状態では、図柄番号9の通常再遊技役と図柄番号10の昇格再遊技役とが設定されているが、RT2、RT3作動状態では、図柄番号11の通常再遊技役のみが設定されている点で異なる。また、RT1、RT2作動状態では、BB役及びMB役が設定されているが、内部中に対応したRT3作動状態では、BB役及びMB役が設定されていない点で異なる。
RT1〜3作動時一般抽選テーブルの共通部分において、図柄番号1の一般役1は、役抽選における当選確率が1/80であって、左リールで図柄がチェリーが表示されれば、残り2つのリールの停止図柄については、何れの図柄であっても入賞するように設定されている。図柄番号2の一般役2は、役抽選における当選確率が1/100であって、右・中・左リールで図柄スイカが表示される場合に入賞するように設定されている。
図柄番号3〜7の一般役3A〜3Eにおいては、役抽選で一般役3A〜3Eの中の何れかが当選する確率が1/5であって、図28〜30に示すような図柄が表示される場合に入賞するように設定されている。
更に詳細に説明すると、図33(b)の表の右欄に示すような5種類の役の組み合わせが役抽選で当選するようになっており、図33(b)の表の左欄に示すように、各組み合わせに対応したリールの停止順が設定されている。そして、図33(a)に示すように、役抽選で当選した一般役3A〜3Eの何れかの組み合わせに対応したリール停止順でリール停止操作を行なったとき、中リールにおいて、図柄ベルが縦3つの位置のうち中央の位置に表示され、一方、役抽選で当選した組み合わせに対応したリール停止順でリール停止操作を行なわなかったとき、中リールにおいて、図柄ベルが縦3つの位置のうち上の位置に表示されるように、リールの停止制御が行なわれる。
図33(b)に示すように、役抽選で当選する一般役3A〜3Eの各組み合わせにおいて、常に一般役3Aが含まれている。役抽選で一般役3Aに当選した場合には、中リールで図柄ベルが表示されれば、左、右リールでは任意の図柄が表示された場合に入賞するようになっている。図28〜30に示すように、一般役3A〜3Eが入賞したとき、それぞれ3枚の遊技媒体の払い出しがある。
よって、中リールにおいて、図柄ベルが縦3つの位置のうち中央の位置に表示されたとき、中央の水平有効ラインL1、斜め右下がりの有効ラインL3A及び斜め右上がりの有効ラインL3Bの3本の有効ライン上に、一般役3Aに対応する図柄が表示されたことになる。よって、3枚×3ライン=9枚の遊技媒体の払い出しを受けることができる。
一方、図柄ベルが縦3つの位置のうち上の位置に表示されたとき(つまり「不利益図柄」が表示されたとき)には、上側の水平上有効ラインL2A上のみに、一般役3Aに対応する図柄が表示されたことになるので、3枚の遊技媒体の払い出しのみを受けることになる。
このため、もし、後述する報知画像表示(所謂AT:(アシストタイム))によって、当選した役の組み合わせに応じた正しいリールの停止順を報知することができれば、遊技者は9枚の遊技媒体の払い出しを受けることができる。
更に、例えば、所定のリール停止順(例えば、右リールを最初に停止)でリール停止操作を行なった場合には報知画像を表示し、所定のリール停止順でリール停止操作を行なうことができなかった場合には、ペナルティとして報知画像を表示しないようにすることもできる。この場合には、あるタイミングにおけるリール停止順により、報知画像の表示の可否が定まり、これにより、獲得できる遊技媒体の枚数に差異が付くので、遊技の進行に変化がつき、遊技の興趣を高めることができる。
なお、このような一般役3のリール停止順に基づくリール停止操作は、RT1〜3作動状態の遊技及び通常(非RT、非BB)遊技において実施される。また、BB遊技においても、リール停止順に基づくリール停止制御を行なって、報知画像の表示の可否で遊技媒体の獲得枚数に差異を付けることも可能である。
図柄番号8の一枚役は、役抽選における当選確率が1/10であって、右リールで図柄バーが、中リールで図柄ベルが、右リールで図柄リプレイが表示される場合に入賞するように設定されている。
RT1作動時抽選テーブルにおいては、図柄番号9の通常再遊技役及び図柄番号10A〜10Cの昇格再遊技役の何れかが当選する確率が1/7.3であり、図28に示すように、図柄番号9の通常再遊技役では、図柄リプレイ・リプレイ・リプレイが表示されたとき、図柄10Aの昇格再遊技役では、図柄ベル・リプレイ・リプレイが表示されたとき、図柄10Bの昇格再遊技役では、図柄リプレイ・ベル・リプレイが表示されたとき、図柄10Cの昇格再遊技役では、図柄リプレイ・リプレイ・ベルが表示されたとき、入賞するようになっている。
ここで、図柄10Aの昇格再遊技役は、役抽選で当選した場合、左、中、右リールの順番でリール停止操作を行なったときに、対応する図柄ベル・リプレイ・リプレイが表示されて入賞し、図柄10Bの昇格再遊技役は、役抽選で当選した場合、中、左、右リールの順番でリール停止操作を行なったときに、対応する図柄リプレイ・ベル・リプレイが表示されて入賞し、図柄10Cの昇格再遊技役は、役抽選で当選した場合、右、中、左リールの順番でリール停止操作を行なったときに、対応する図柄リプレイ・リプレイ・ベルが表示されて入賞するようになっている。
よって、後述するように、フリーズ演出が行なわれてAT抽選処理で当選した場合には、正しいリール停止順を報知する報知画像の表示(AT)が実施されるが、この場合には、遊技者は、報知画像から得られた情報に基づいて昇格再遊技役を入賞させることができる。
後述するように、RT1作動状態の遊技で、昇格再遊技役が入賞すると、遊技者にとってより有利なRT2作動状態へ移行するようになっている(図16のステップS604参照)。
なお、正しいリール停止順でリール停止操作を行なわなかった場合には、通常再遊技役と同様の図柄リプレイ・リプレイ・リプレイが表示されるようになっており、この場合には、RT1作動状態からRT2作動状態へ移行することはなく、RT1作動状態が維持される。
RT2作動時抽選テーブルにおいては、図柄番号9の通常再遊技役の当選確率が1/2に設定され、右・中・左リールで図柄リプレイが停止する場合に入賞するように設定されている。つまり、RT2作動状態は、通常の遊技やRT1、3作動状態の遊技よりも、遊技者にとって有利な遊技状態になっている。
RT3作動時抽選テーブルにおいては、図柄番号9の通常再遊技役の当選確率が1/7.3に設定され、右・中・左リールで図柄リプレイが停止する場合に入賞するように設定されている。ただし、RT3作動状態における通常再遊技役の当選確率を、RT2作動状態と同様に高く(例えば、確率1/2)に設定することもできる。
下記に示す通常(非RT・非BB)遊技中一般抽選テーブルに比べて、RT2作動時抽選テーブルにおいては、(通常)再遊技役の当選確率が高く設定されており、RT1、RT3作動時抽選テーブルにおいては、再遊技役の当選確率が同一に設定されている。
RT1、RT2作動時抽選テーブルにおいて、図柄番号11(または10)のBB役については、役抽選における当選確率が1/600であって、右・中・左リールで図柄赤7が表示される場合に入賞するように設定されている。図柄番号12(または11)のMB役については、役抽選における当選確率が1/600であって、右・中・左リールで図柄青7が表示される場合に入賞するように設定されている。RT1〜3作動時抽選テーブルにおいて、図柄番号13(12または10)のはずれの確率は、RT1作動時抽選テーブルで約1/1.86、RT2作動時抽選テーブルで約1/5.74、RT3作動時抽選テーブルで約1/1.85に設定されている。
フローチャートの説明に戻り、ステップS58の判断で、もし、NRTの値が0以下である(NO)と判別したときには、次に、ROM108に記憶した通常(非RT・非BB)遊技中一般抽選テーブルを読み出し(ステップS62)、ステップS64へ進む。ここで、通常(非RT・非BB)遊技中一般抽選テーブルの実施例を図31に示す。
通常(非RT・非BB)遊技中一般抽選テーブルは、通常の遊技状態において用いられる抽選テーブルであり、上述のRT2作動状態一般抽選テーブルと同一の役及びはずれが設定されている。通常(非RT・非BB)遊技中一般抽選テーブルとRT2作動状態一般抽選テーブルとを比べると、通常再遊技役及びはずれの当選確率のみが異なっている。RT2作動状態一般抽選テーブルにおいては、通常再遊技役の当選確率が1/2に設定されているが、通常(非RT・非BB)遊技中一般抽選テーブルでは、1/7.3という低い値が設定されている(ただし、RT1、RT3作動状態とは同一)。また、はずれの確率は、通常再遊技役の当選確率に応じて異なっている。
以上のように、遊技の状態に応じた抽選テーブルを読み出した後、乱数を取得して抽選判定を行なう役抽選を実施する(ステップS64)。具体的には、乱数発生器112で発生させた乱数を乱数抽出手段420で抽出し、乱数判定手段430が、この抽出した乱数と上述の読み出した抽選テーブルを照らし合わせて当選の判定を行なう。
そして、図6に引き続いて図7に移り、抽選判定の結果、BB役に当選したか否かを判断する(ステップS70)。この判断で、もし、BB役に当選した(YES)と判別したときには、BBフラグをオンにする(ステップS72)。ここで、「フラグ」とは、データの状態またはCPU106の演算状態を示す値(標識)である。次に、NRTの値に3をインプットして、RT3作動状態の設定を行なって(ステップS74)、ステップS88へ進む。
ステップS70の判断で、もし、BB役に当選していない(NO)と判別したときには、次に、MB役に当選したか否かを判断する(ステップS76)。この判断で、もし、役抽選によってMB役に当選した(YES)と判別したときには、MBフラグをオンにして、RAM110に記憶し(ステップS78)、NRTの値に3をインプットして、RT3作動状態の設定を行なって(ステップS74)、ステップS88へ進む。
ステップS76の判断で、もし、MB役に当選していない(NO)と判別したときには、次に、再遊技役に当選したか否かを判断する(ステップS80)。この判断で、もし、役抽選によって再遊技役に当選した(YES)と判別したときには、再遊技フラグをオンにして、RAM110に記憶し(ステップS82)、ステップS88へ進む。
ステップS80の判断で、もし、再遊技役に当選していない(NO)と判別したときには、次に、一般役に当選したか否かを判断する(ステップS84)。この判断で、もし、役抽選によって一般役に当選した(YES)と判別したときには、一般役フラグをオンにして、RAM110に記憶し(ステップS86)、ステップS88へ進む。なお、一般役の中には一枚役も含まれる。
ステップS84の判断で、もし、一般役に当選していない(NO)と判別したときには、抽選判定の結果は、はずれであると判断し、はずれ時の所定の制御処理を行なって、ステップS82へ進む。
以上のようにフラグオンに関する一連の処理を行なった後、ステップ88において、役抽選で当選した役に対応した図柄番号、制御図柄データをROM108から読み出して、後述するリール変動、停止サブルーチンに用いるため、このデータをRAM110に記憶して(ステップS88)、ステップS90へ進む。
ステップS90では、役抽選情報信号を副制御回路200へ送信して(ステップS90)、本サブルーチンを終了する。なお、ステップS90で副制御回路200へ送信される役抽選情報信号は、報知画像表示サブルーチンの制御処理に用いられる(図19参照)。
<リール変動、停止サブルーチンの説明>
次に、図5のメインルーチンにおいて、上述の役抽選処理サブルーチン(ステップS24)が終了すると、次に、リール変動、停止サブルーチン(ステップS26)を行なう。図8に示すフローチャートを用いて、リール変動、停止サブルーチンの詳細な説明を行なう。
まず、図7のステップS88で記憶した図柄番号と制御図柄データを読み出す(ステップS100)。そして、予め定められた最短時間を経過したか否かの判断を行なう(ステップS102)。この判断で、もし、最短時間が経過していない(NO)と判別したときには、このステップS102の判断処理を繰り返し実行する。つまり、最短時間が経過するまで次の工程であるリールの回転開始を行なえないようなっている。この制御によって、一定時間に行なわれる遊技の回数を、所定の回数以内に抑える制御を行なっている。
ステップS102の判断で、もし、最短時間が経過した(YES)と判別したときには、既にスタートスイッチONの信号を受信しているので(図6のステップS50参照)、リール回転開始信号をモータ駆動回路114に送信して、モータ80L、80C、80Rの回転を開始させ、リール40L、40C、40Rを回転させる(ステップS104)。
次に、回転を始めたリールが定速回転になっているか否かを判断する(ステップS106)。この判断で、もし、リールの回転がまだ定速回転になっていない(NO)と判別したときには、このステップS106の判断処理を繰り返す。つまり、リールの回転が定速回転に達するまでは、次の工程であるリールの停止制御が行なえないようになっている。
ステップS106の判断で、もし、リールの回転が定速回転になっている(YES)と判断したときには、リール停止制御サブルーチンを行なって(ステップS108)、本サブルーチンを終了する。
<リール停止制御サブルーチンの説明>
次に、図9のフローチャートを用いて、図8のステップS108に示すリール停止制御サブルーチンの詳細な説明を行なう。本サブルーチンは、全リールが定速回転となった後の制御処理を示し、遊技者のリール停止操作に基づくリール停止制御、フリーズ制御及びフリーズ判定サブルーチン(図10参照)を含む。
図9において、まず、リール停止信号を受信したか否かを判断する(ステップS120)。ここで、リール停止信号は、停止スイッチ52L、52C、52Rのうち、遊技者が何れか1つの停止スイッチを押動操作したときに、操作手段300によって発信される信号である。
ステップS120の判断において、もし、リール停止信号を受信していない(NO)と判別したときには、リール停止信号を受信するまで待機状態になっている。
ステップS120の判断で、もし、リール停止信号を受信した(YES)と判別したときには、次に、パラメータFRZの値が0より大きいか否か判断する(ステップS122)。ここで、FRZは、フリーズ制御を行なうか否かを定めるパラメータであり、後述するフリーズ判定サブルーチン(ステップS134、図10参照)において、フリーズフラグがオンの状態で、1回目のリール停止操作(第1リール停止操作)で左リールの停止操作を行なって、特定図柄が表示されたときに、パラメータFRZの値として1をインプットするようになっている(図10のステップS148参照)。つまり、特定図柄が表示された以降、フリーズの状態になる。
ステップS122の判断で、もし、FRZの値が0より大きい(YES)、つまりフリーズ制御を行なうと判別したときには、タイマーをオンにして(ステップS124)、次に、タイマーが示す経過時間において、所定のフリーズ時間が経過したか否か判断する(ステップS126)。この判断で、もし、フリーズ時間が経過していない(NO)と判別したときには、ステップS126の判断処理を繰り返す。つまり、フリーズ時間が経過するまで、以降の制御処理が一時停止状態になる。なお、フリーズ時間として5〜10秒を例示することができるが、これに限られるものではない。
ステップS126の判断で、もし、フリーズ時間が経過した(YES)と判別したときには、タイマーをオフにし(ステップS128)、FRZの値に0をインプットして初期化して(ステップS130)、ステップS132へ進む。これにより、フリーズ演出を終了する。
上述のように、1回目のリール停止操作で左リールに特定図柄が表示されたときに、パラメータFRZの値に1がインプットされるので、2回目のリール停止操作(第2リール停止操作)において、所定時間、その機能を停止状態にするフリーズ演出が実施されることになる。この場合、中リールを停止させる場合にフリーズ演出を実施する場合も、右リールを停止させる場合にフリーズ演出を実施する場合もあり得る。
なお、上述の実施形態では、フリーズ演出を実施するため、2回目のリール停止操作時において、タイマーを起動させているが、この制御処理に限られるものではなく、例えば、1回目のリール停止操作で左リールに特定図柄が表示さ、パラメータFRZの値に1がインプットされて、フリーズ状態が設定されたときに、タイマーをオンにして、所定時間、任意の操作手段の機能を一時停止状態にすることもできる。
ステップS122の判断で、もし、FRZの値が0以下である(NO)と判別したときには、フリーズのための制御処理は行なわずに、そのままステップS132へ進む。
ステップS132において、リール制御手段440は、リール停止信号を発信した停止スイッチに対応するリールについて、図柄組み合わせ制御(停止制御)を行なって(ステップS132)、ステップS134へ進む。
更に詳細に説明すれば、左リール用の停止スイッチ52Lが押動操作された場合には、リール制御手段440は、左リール40Lを回転させるモータ80LについてステップS132の図柄組み合わせ制御(停止制御)を行なう。同様に、中リール用の停止スイッチ52Cが押動操作された場合には、中リール40Cを回転させるモータ80CについてステップS132の図柄組み合わせ制御(停止制御)を行ない、右リール用の停止スイッチ52Rが押動操作された場合には、右リール40Rを回転させるモータ80RについてステップS132の図柄組み合わせ制御(停止制御)を行なう。
ここで、図柄組み合わせ制御(停止制御)は、図7のステップS88で読み出した図柄番号、制御図柄データに基づいて、リール停止信号を受信したときのコマを1コマ目として、最大5コマ目までリールを滑らして、その範囲内で、所定の図柄を有効ライン上に停止させる図柄組み合わせ制御(引き込み制御)、または停止させない図柄組み合わせ制御(蹴飛ばし制御)を行なうものである。全リールが停止するまで、各リールのリール停止信号を受信するごとに、リール停止信号に対応したリールの図柄組み合わせ制御が行なわれる。
ただし、本実施形態では、MB遊技中においてのみ、左リールでは、最大2コマ目までリールを滑らして、その範囲内で、所定の図柄を有効ライン上に停止させる図柄組み合わせ制御(引き込み制御)を行ない、中、右リールにおいては、最大5コマ目までリールを滑らして、その範囲内で、所定の図柄を有効ライン上に停止させる図柄組み合わせ制御(引き込み制御)を行なうようになっている。
MB遊技中には、役抽選によらず、常に一般役1〜3及び一枚役のフラグがオンになった状態でリール停止操作を行なうので、例えば、左リールで、図柄バーを有効ライン上に表示させることに成功した場合には、中、右リールでは、任意のタイミングでリール停止操作を行なった場合であっても、常に中リールに図柄ベルを、右リールで図柄リプレイを表示させることができ、一枚役(対応する図柄:バー・ベル・リプレイ)を入賞させることができる。また、後述するように、フリーズフラグがオンとなったフリーズ実施可能期間において、1回目のリール停止操作で、左リールに図柄バーを表示させたとき、フリーズ演出を行なうようになっている。
以上のように、リール停止信号に対応したリールの図柄組み合わせ制御(停止制御)を行なった後、フリーズ判定サブルーチンを行なって(ステップS134)、ステップS136へ進む。ここで、ステップS134のフリーズ判定サブルーチンについては、図10を用いて追って詳細に説明する。
ステップS136では、全リールが停止したか否か判断する(ステップS136)。この判断で、もし、全リールが停止してはいない(NO)と判別したときには、ステップS120へ戻り、全リールが停止するまで、ステップS120からS136までの制御処理を繰り返す。ステップS136の判断で、もし、全リールが停止した(YES)と判別したときには、全リール停止信号を副制御回路200へ送信して(ステップS137)、本サブルーチンを終了する。ステップS137で副制御回路200へ送信した全リール停止信号は、報知画像表示サブルーチンにおける制御処理で用いられる(図19参照)。
<フリーズ判定サブルーチンの説明>
本サブルーチンは、フリーズフラグがオンの状態において、1回目のリール停止操作(第1リール停止操作)で左リールが停止操作され、リール停止制御で左リールに特定図柄が表示されたときに、パラメータFRZの値に1をインプットしてフリーズ状態を開始させ、フリーズフラグをオフにする制御処理を行なう。
図10において、まず、フリーズフラグがオンになっているか否か判断する(ステップS140)。ここで、フリーズフラグは、MB遊技が開始されるときにフラグオンとなり(図15のステップS569参照)、このフリーズフラグがオンとなった期間を、フリーズ実施可能期間と称する場合もある。
ステップS140の判断で、もし、フリーズフラグがオンではない(NO)、つまりフリーズ実施可能期間中ではないと判別したときには、そのまま本サブルーチンを終了する。ステップS140の判断で、もし、フリーズフラグがオンである(YES)、つまりフリーズ実施可能期間中であると判別したときには、次に、1回目のリール停止操作であるか否かを判断する(ステップS142)。この判断で、もし、1回目のリール停止操作でない(NO)と判別したときには、そのまま本サブルーチンを終了する。
ステップS142の判断で、もし、1回目のリール停止操作である(YES)と判別したときには、次に、左リールについてリール停止信号を受信したか否か判断する(ステップS144)。この判断で、もし、左リールについてリール停止信号を受信していない(NO)と判別したときには、そのまま本サブルーチンを終了する。
ステップS144の判断で、もし、左リールについてリール停止信号を受信した(YES)と判別したときには、次に、左リールに特定図柄が表示されたか否か判断する(ステップS146)。
ここで、本実施形態では、左リールの有効ライン上(上、中、下段)に図柄バーが表示されたときに、特定図柄が表示されたと判別する。上述のように、本実施形態では、リール停止信号を受信後、最大2コマまでリールを滑らせて、図柄バーを有効ライン上に停止させる引き込み制御を行なう。なお、本実施形態では、特定図柄として図柄バーを設定しているが、これに限られるものではなく、その他、図柄スイカ、チェリー等を設定することもできる。
ステップS146の判断で、もし、特定図柄が表示されていない(NO)と判別したときには、そのまま本サブルーチンを終了する。
ステップS146の判断で、もし、特定図柄が表示された(YES)と判別したときには、次に、パラメータFRZの値に1をインプットしてフリーズ状態を開始させ、(ステップS148)、フリーズフラグをオフにする(ステップS150)。ここで、パラメータFRZは、初期値として0がインプットされている。
本実施形態では、MB遊技開始によりフリーズフラグがオンになり、第1(1回目の)リール停止操作で左リールに特定図柄が表示されたときに、フリーズ演出を実施する制御処理(FRZの値に1をインプット)を行なって、フリーズフラグをオフにする。この制御処理により、次の2回目のリール停止操作時にフリーズ演出を行なうようになっている(図9のステップS122〜S130参照)。ただし、これ以降の遊技においては、フリーズフラグがオフの状態になっているので、第1(1回目の)リール停止操作により左リールに特定図柄が表示されたとしても、フリーズ演出を実施しない。
以上のように、MB遊技開始という開始要件を達成することにより開始されるフリーズ実施可能期間(フリーズフラグオンの遊技期間)中の遊技において、はじめて、フリーズ実施要件を達成(第1(1回目の)リール停止操作により左リールに特定図柄を表示)したとき、100%のフリーズ実施確率でフリーズ演出を行ない、はじめてフリーズ実施要件を達成した遊技以降の遊技において、フリーズ実施要件を達成したときには、フリーズ演出を行なわないように制御処理する。
ステップS150に引き続いて、フリーズ情報信号を副制御回路200へ送信して(ステップS152)、ステップS154へ進む。ステップS152で副制御回路200へ送信されたフリーズ情報信号に基づいて、後述するAT抽選サブルーチンにおいて、AT抽選テーブル(図34参照)を用いたAT抽選処理を行なって(図18のステップS804参照)、抽選処理で選択された値だけリール停止順報知画像を表示する回数を増加させる制御処理(図18のステップS808参照)を行なう。
つまり、本実施形態では、フリーズ演出を行なうとき、AT抽選テーブルに設定された所定の報知権利獲得確率で報知演出を実施する権利を獲得することができる。
よって、フリーズ演出を行なうとき、所定の報知権利獲得確率で、遊技者が高い関心を示す報知演出を実施する権利を獲得することができるので、遊技者のフリーズ演出、延いては遊技に対する関心を高めることが期待できる。
ステップS154では、AT(報知演出)フラグをオンにして(ステップS154)、本サブルーチンを終了する。後述するように、AT(報知演出)フラグがオンの状態において、役抽選で昇格再遊技役に当選し、正しいリール停止順でリール停止操作を行なって入賞させたとき、外部装置へAT信号を送信する制御処理を行なう。
本実施形態では、フリーズ演出を行なうときにAT(報知演出)フラグをオンにし、このAT(報知演出)フラグがオンの遊技において、正しいリール停止順でリール停止操作を行なって昇格再遊技役を入賞させたと判別したとき、スロットマシンと電気的に接続された外部装置にAT信号を送信するようになっている。
ここで「外部装置」とは、スロットマシン以外の装置、周辺機器であって、スロットマシンから所謂外部端子へ信号を送信することによって、外部装置に所定の信号を送信することができる。なお更に詳細な説明は後述する。
(フリーズ演出の第1の実施形態の説明)
<フリーズ演出の第1の実施形態における基本の実施例の説明>
ここで、図21を用いて、フリーズ演出の第1の実施形態における基本の実施例の説明を行なう。この実施例は、図5〜図19のフローチャートに示す制御処理に対応するものである。
図21では、まず、主制御回路100において、MB役が入賞してMB遊技が開始されて(A1)、フリーズ実施可能期間の開始要件を達成すると、フリーズフラグをオンにして(A2)、フリーズ実施可能期間を開始する。このフリーズフラグがオンとなったフリーズ実施可能期間において、第1(1回目の)リール停止時に左リールで特定図柄(例えば、図柄バー)が表示されて、フリーズ実施要件を達成したと判断したとき、常に(フリーズ実施確率100%)、特定図柄表示以降、フリーズ状態を設定し、次の第2(2回目の)リール停止時に、ストップスイッチの機能を一時停止状態にするフリーズ演出を実施する。この場合、フリーズ演出を行なうのは、中リールの場合も、右リールの場合もあり得る。そして、副制御回路200へフリーズ情報信号を送信し、ATフラグをオンにして(A4)、フリーズフラグをオフにする(A5)。
副制御回路200においては、主制御回路100から受信したフリーズ情報信号に基づいて、AT抽選処理を行ない(A6)、AT抽選の結果に基づく回数だけ報知画像の表示(AT)を行なう権利を得ることができる(A7)。なお、AT抽選処理の結果がはずれの場合には、報知画像の表示(AT)を行なう権利を得ることができない。
主制御回路100では、ATフラグがオンの状態の遊技で昇格再遊技役が入賞したとき、外部装置へAT信号を送信する(A8)。また、フリーズフラグがオフになった後の遊技において、第1(1回目の)リール停止時に左リールで特定図柄が表示されたとしても、フリーズ演出を行なわず、AT抽選も行なわないようになっている(A9)。
本実施例では、第1リール停止時にフリーズ実施要件達成の可否の判断を行なって、第2リール停止操作時にフリーズ演出を行なっているが、これに限られるものではなく、例えば、第2リール停止時にフリーズ実施要件達成の可否の判断を行なって、第3リール停止操作時にフリーズ演出を行なってもよいし、第3リール停止時にフリーズ実施要件達成の可否の判断を行なって、次遊技の遊技媒体の受け付けまたはベットスイッチの操作でフリーズ演出を行なったり、スタートスイッチの操作時にフリーズ演出を行なってもよい。
また、本実施例では、MB遊技中にフリーズ実施可能期間を設定しているが、これに限られるものではなく、例えば、RB遊技、BB遊技といったその他の当たり遊技中や、RT作動時や、報知演出を実施するAT(アシストタイム)実施中に設定することもできる。
本実施例では、フリーズ実施要件として、特定図柄が表示されることが設定されているが、これに限られるものではなく、例えば、リール停止操作でその他の任意の図柄が表示されたことや、役抽選で所定の役に当選したことを設定することもできる。
本実施例では、所定のフリーズ実施確率として100%を設定しているが、0以上100%以下の任意の値を設定することもできる。
以上のように、フリーズ演出の第1の実施形態における基本の実施例においては、所定の開始要件(MB遊技開始)を達成することにより開始されるフリーズ実施可能期間(フリーズフラグオン)中の遊技において、はじめてフリーズ実施要件を達成(第1リール停止操作により左リールで特定図柄表示)したとき、所定のフリーズ実施確率(本実施例では100%)でフリーズ演出を行ない、はじめてフリーズ実施要件を達成した遊技以降の遊技において、2回目以降の所定のフリーズ実施要件を達成(第1リール停止操作により左リールで特定図柄表示)したとき、フリーズ演出を行なわないように制御処理するようになっている。
よって、本実施例では、はじめてフリーズ実施要件を達成したとき、所定のフリーズ実施確率でフリーズ演出を行ない、2回目以降の所定のフリーズ実施要件を達成したときには、フリーズ演出を行なわないように制御処理するので、フリーズ演出実施の可能性や実施状況を変化させて、遊技の進行に変化を付けることができる。よって、遊技者のフリーズ演出に対する関心を高め、延いては、遊技者の遊技に対する関心を高め、遊技を継続しても、遊技者のフリーズ演出及び遊技に対する高い関心を継続させることが期待できる。
また、フリーズ演出を行なうとき、所定の報知権利獲得確率(図34参照)で報知画像を表示する(ATを実施する)権利を獲得することができるので、遊技者のフリーズ演出、延いては遊技に対する関心を高めることが期待できる。
また、本実施例では、フリーズ演出を行なうときにAT(報知演出)フラグをオンにするが、報知演出実施確率が高い場合には、AT(報知演出)フラグの信頼度は高くなるので、正しいリール停止順のリール停止操作により対応する図柄が表示されて、昇格再遊技役が入賞したと判別したときには、報知画像による効果があったと判断して、外部装置に所定の信号を送信することができる。一方、フリーズ演出を行なわない、つまり報知画像を表示していないと判断される状態で、昇格再遊技役が入賞したと判別したときには、遊技者が自力で対応する図柄を表示させたと判断して、外部装置に信号を送信しないようにすることができる。
AT(報知演出)フラグがオンの状態において所定の図柄が表示されたとき、外部装置に所定の信号を送信することにより、スロットマシン以外の機器(例えば、コールランプ)を用いて、AT実施の予告を行なうことができるし、ATの実施回数をカウントすることもできる。また、外部装置において、ATを実施した遊技と実施しない遊技とにおける遊技媒体の払い出し枚数を比較することにより、何らかの故障が生じていることや、何らかの不正行為が行なわれたことを検出して、警報を発することもでき、これにより、外部装置を用いた有効な遊技状態監視システムを構築することもできる。
本実施例では、所定のフリーズ実施要件が、リール停止制御で特定図柄が表示されることなので、遊技者はリール停止操作に対する関心を高め、延いては遊技者の遊技に対する関心を高めることが期待できる。
本実施例では、遊技者にとって有利な遊技状態(例えば、MB遊技中)において、遊技者が高い関心を示すフリーズ演出が実施されるので、遊技者の遊技に対する関心が高まることが期待できる。
<入賞判定、フラグオフ処理サブルーチンの説明>
再び、フローチャートの説明に戻り、図5のメインルーチンにおいて、上述のリール変動、停止サブルーチン(ステップS26)が終了すると、次に、入賞判定、フラグオフ処理サブルーチン(ステップ28)を行なう。図11に示すフローチャートを用いて、入賞判定、フラグオフ処理サブルーチンの詳細な説明を行なう。
まず、遊技の状態がBB遊技中であるか否かを判断する(ステップS160)。この判断で、もし、BB遊技中である(YES)と判別したときには、BB遊技中処理サブルーチン(ステップS162)を行なって、本サブルーチンを終了する。BB遊技中処理サブルーチンの詳細な説明は後述する。
ステップS160の判断で、もし、遊技の状態がBB遊技中ではない(NO)と判別したときには、次に、遊技の状態がMB遊技中であるか否かを判断する(ステップS164)。この判断で、もし、MB遊技中である(YES)と判別したときには、MB遊技中処理サブルーチン(ステップS166)を行なって、本サブルーチンを終了する。MB遊技中処理サブルーチンの詳細な説明は後述する。
ステップS164の判断で、もし、遊技の状態がMB遊技中ではない(NO)と判別したときには、次に、当選役があるか否かを判断する(ステップS168)。この判断で、もし、当選役がある(YES)と判別したときには、役当選時処理サブルーチン(ステップS170)を行なって、入賞判定、フラグオフ処理サブルーチンを終了する。役当選時処理サブルーチンの詳細な説明は後述する。ステップS168の判断で、もし、当選役がない(NO)と判別したときには、そのまま本サブルーチンを終了する。
以下に、ステップS162、S166、S170に示されるサブルーチンの詳細な説明を行なう。
<BB遊技中処理サブルーチンの説明>
次に、入賞判定、フラグオフ処理サブルーチン(図11参照)において、ステップS160でBB遊技中であると判別したときに実施するBB遊技中処理サブルーチン(ステップS162参照)の詳細な説明を、図12に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、上述のリール変動、停止サブルーチンによって停止したリール図柄が入賞しているか入賞図柄判定を行ない(ステップS400)、次に、入賞図柄判定の結果、何らかの役が入賞しているか否かを判断する(ステップS402)。この判断で、もし、入賞がない(NO)と判別したときには、一般役のフラグがオンになっていればフラグオフにして(ステップS404)、ステップS410へ進む。
ステップS402の判断で、もし、入賞がある(YES)と判別したときには、払出枚数をカウントして、払出枚数のデータを更新し、更新したデータをRAM110に記憶する(ステップS406)。そして、一般役フラグをオフにして(ステップS408)、ステップS410へ進む。なお、このデータは、BB遊技の終了条件に用いられ、払出枚数が終了枚数に達したときには、BB遊技を終了する。なお、BB遊技の終了条件となる払出枚数としては、300枚を例示することができるが、これに限られるものではない。
次に、BB遊技の終了条件が達成したか否かを判断する(ステップS410)。この判断で、もし、BB遊技の終了条件を達成してない(NO)と判別したときには、そのまま、本サブルーチンを終了する。また、ステップS410の判断で、もし、BB遊技の終了条件を達成している(YES)と判別したときには、NBBの値に0をインプットしてBB遊技状態を解除する(ステップS412)。次に、NRTの値に0をインプットして(ステップS414)、本サブルーチンを終了する。つまり、BB遊技が終了すると、通常(非RT、非BB)の遊技が開始される。なお、BB遊技開始時にNRTの値に0をインプットする制御処理を行なっているので(図15のステップS570参照)、ステップS414の制御処理を実施しなくても、次遊技から、通常(非RT、非BB)の遊技が開始される。
<MB遊技中処理サブルーチンの説明>
次に、入賞判定、フラグオフ処理サブルーチン(図11参照)において、ステップS164でMB遊技中であると判別したときに実施するMB遊技中処理サブルーチン(ステップS166参照)の詳細な説明を、図13に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、上述のリール変動、停止サブルーチンによって停止したリール図柄が入賞しているか入賞図柄判定を行ない(ステップS450)、次に、入賞図柄判定の結果、何らかの役が入賞しているか否かを判断する(ステップS452)。この判断で、もし、入賞がない(NO)と判別したときには、ステップS455へ進む。
ステップS452の判断で、もし、入賞がある(YES)と判別したときには、払出枚数をカウントして、払出枚数のデータを更新し、更新したデータをRAM110に記憶する(ステップS454)。そして、フラグオンになっていた一般役1〜3、一枚役のフラグをオフにして(ステップS455)、ステップS456へ進む。なお、このデータは、MB遊技の終了条件に用いられ、払出枚数が終了枚数に達したときには、MB遊技を終了する。
MB遊技の終了条件となる払出枚数としては、198枚を例示することができるが、これに限られるものではない。なお、払出枚数が198枚の場合、入賞により最大9枚の遊技媒体が払い出されることを考慮すると、22回以上のMB遊技が継続されると考えられる。
本実施形態では、MB遊技において、各遊技ごとに、一般役1〜3、一枚役のフラグをオンにして(図6のステップS57参照)、全リール停止後にオフにする(図13のステップS455参照)制御処理を行なっているが、これに限られるものではなく、MB遊技中、常に一般役1〜3、一枚役のフラグがオンになるように設定することもできる。
次に、MB遊技の終了条件が達成したか否かを判断する(ステップS456)。この判断で、もし、MB遊技の終了条件を達成してない(NO)と判別したときには、そのまま、本サブルーチンを終了する。また、ステップS456の判断で、もし、MB遊技の終了条件を達成している(YES)と判別したときには、NMBの値に0をインプットしてMB遊技状態を解除する(ステップS458)。次に、NRTの値に0をインプットして(ステップS460)、本サブルーチンを終了する。つまり、MB遊技が終了すると、通常(非RT、非BB)の遊技が開始される。なお、MB遊技開始時にNRTの値に0をインプットする制御処理を行なっているので(図15のステップS570参照)、ステップS460の制御処理を実施しなくても、次遊技から、通常(非RT、非BB)の遊技が開始される。
ステップS460に引き続いて、フリーズフラグがオンになっているか否か判断する(ステップ462)。この判断で、もし、フリーズフラグがオンではない(NO)と判別したときには、そのまま本サブルーチンを終了する。ステップS462の判断で、もし、フリーズフラグがオンである(YES)と判別したときには、フリーズフラグをオフにして(ステップS464)、本サブルーチンを終了する。
以上のように、本実施形態では、フリーズフラグがオンになったフリーズ実施可能期間は、MB遊技中にのみ設定されている。ただし、これに限られるものではなく、MB遊技終了後にもフリーズ実施可能期間が継続するようにすることもできるし、例えば、BB遊技や、RT1〜3作動時にフリーズ実施可能期間が設定されるようにすることもできる。
<役当選時処理サブルーチンの説明>
次に、入賞判定、フラグオフ処理サブルーチン(図11参照)において、ステップS168で当選役ありと判別したときに実施する役当選時処理サブルーチン(ステップS170参照)の詳細な説明を、図14に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、上述のリール変動、停止サブルーチンによって停止したリール図柄が入賞しているか入賞図柄判定を行ない(ステップS500)、この入賞図柄判定の結果、何らかの役が入賞しているか否かを判断する(ステップS502)。この判断で、もし、入賞している(YES)と判別したときには、次に、BB役が入賞したのか否かの判断を行なう(ステップS504)。この判断で、もし、BB役が入賞した(YES)と判別したときには、当たり役入賞時サブルーチンを行なって(ステップS506)、本サブルーチンを終了する。なお、当たり役入賞時サブルーチンについては、図15を用いて追って詳細に説明する。
ステップS504の判断で、もし、BB役が入賞していない(NO)と判別したときには、次に、再遊技役が入賞したか否か判断する(ステップS508)。この判断で、もし、再遊技役が入賞した(YES)と判別したときには、次に、再遊技役入賞時サブルーチンを行なって(ステップS510)、本サブルーチンを終了する。なお、再遊技役入賞時サブルーチンについては、図16を用いて追って詳細に説明する。
ステップS508の判断で、もし、再遊技役が入賞していない(NO)と判別したときには、一般役が入賞したと判断して、不利益図柄判定サブルーチンを行なって(ステップS512)、ステップS514へ進む。なお、不利益図柄判定サブルーチンについては、図17を用いて追って詳細に説明する。
ステップS514では、一般役フラグをオフにして、BB、MBフラグがオンになっていれば持ち越し処理を行なって(ステップS514)、本サブルーチンを終了する。
ステップS502の判断に戻って、もし、入賞がない(NO)と判別したときには、次に、BBフラグがオンになっているか否かを判断する(ステップS516)。この判断で、もし、BBまたはMBフラグがオンになっている(YES)と判別したときには、BB、MBフラグの持ち越し処理を行ない、他のフラグ(再遊技役、一般役)がオンになっていれば、そのフラグをオフにして(ステップS518)、本サブルーチンを終了する。
ステップS516の判断で、もし、BB、MBフラグがオンになっていない(NO)と判別したときには、フラグオンになっているフラグ(再遊技役、一般役)をオフにして(ステップS520)、本サブルーチンを終了する。
<当たり役入賞時サブルーチンの説明>
次に、図14のフローチャートのステップS506に示す当たり役入賞時サブルーチンについて、図15を用いて詳細に説明する。
図15において、まず、BB役が入賞したか否か判断する(ステップS560)。この判断で、もし、BB役が入賞した(YES)と判別したときには、NBBの値に1をインプットし(S562)、BBフラグをオフにして(ステップS564)、ステップS570へ進む。ステップS562の制御処理により、次の遊技からBB遊技が開始される。
ステップS560の判断で、もし、BB役が入賞していない(NO)と判別したときには、MB役は入賞したと判別して、NMBの値に1をインプットし(S566)、MBフラグをオフにする(ステップS568)。更に、フリーズフラグをオンにして(ステップS569)、ステップS610へ進む。
このステップS566の制御処理により、次の遊技からMB遊技が開始され、ステップS569の制御処理により、フリーズ実施可能期間が開始される。つまり、MB役が入賞してMB遊技が開始されることが、フリーズ実施可能期間の開始要件になっている。
ステップS570では、NRTの値に0をインプットして(ステップS570)、本サブルーチンを終了する。この制御処理により、内部中に対応するRT3作動状態であった場合には解除され、次遊技から、BB、MB遊技が開始される。
<再遊技役入賞時サブルーチンの説明>
次に、図14のフローチャートのステップS510に示す再遊技役入賞時サブルーチンについて、図16を用いて詳細に説明する。
図16において、まず、NRTの値が1であるか否か、つまりRT1作動状態であるか否か判断する(ステップS600)。この判断で、もし、NRTの値が1でない(NO)、つまりRT1作動状態でないと判別したときには、ステップS602〜S608の制御処理を行なわずに、そのままステップS610へ進む。
ステップS600の判断で、もし、NRTの値が1である(YES)、つまりRT1作動状態であると判別したときには、次に、役抽選で昇格再遊技役に当選したか否か判断する(ステップS602)。
この判断で、もし、昇格再遊技役が入賞した(YES)と判別したときには、次に、NRTの値に2をインプットして(ステップS604)、ステップS606へ進む。つまり、RT1作動状態の遊技において、役抽選で昇格再遊技役に当選したときには、次の遊技から、RT2作動状態へ移行する。ステップS602の判断で、もし、昇格再遊技役に当選していない(NO)と判別したときには、そのままステップS610へ進む。
上述のように、昇格再遊技役は、対応する図柄が異なる3つの昇格再遊技役から構成され、図28の抽選表における図柄10Aの昇格再遊技役では、役抽選で当選したとき、左、中、右リールの順番でリール停止操作を行なったときに、対応する図柄ベル・リプレイ・リプレイが表示されて入賞し、図柄10Bの昇格再遊技役では、役抽選で当選したとき、中、左、右リールの順番でリール停止操作を行なったときに、対応する図柄リプレイ・ベル・リプレイが表示されて入賞し、図柄10Cの昇格再遊技役では、役抽選で当選したとき、右、中、左リールの順番でリール停止操作を行なったときに、対応する図柄リプレイ・リプレイ・ベルが表示されて入賞するようになっている。
よって、MB遊技中にフリーズ演出が行なわれてAT抽選処理で当選した場合には、報知画像を表示する権利を得ることができるので、MB遊技終了後、RT1作動状態の遊技で、フリーズ演出実施時に得られた権利に基づいて、正しいリール停止順を示す報知画像の表示(AT)が実施される。この場合、遊技者は、報知画像に基づいて昇格再遊技役を入賞させて、遊技状態をRT1作動状態からより有利なRT2作動状態へ移行させることができる。
なお、正しいリール停止順でリール停止操作を行なわなかった場合には、通常再遊技役と同様に図柄リプレイ・リプレイ・リプレイが表示され、この場合には、RT1作動状態からRT2作動状態へ移行することはなく、RT1作動状態が維持される。
ステップS606では、AT(報知演出)フラグがオンになっているか否か判断する(ステップS606)。この判断で、もし、AT(報知演出)フラグがオンになっていない(NO)と判別したときには、そのままステップS610へ進む。
ステップS606の判断で、もし、AT(報知演出)フラグがオンになっている(YES)と判別したときには、外部装置(端子)へAT信号を送信して(ステップS608)、ステップS610へ進む。
つまり、AT(報知演出)フラグがオンになっているときには、報知画像の表示(AT)が実施される蓋然性が高く、この場合には、役抽選で昇格再遊技役に当選したとき、正しいリール停止順を報知する報知画像の表示(AT)により、遊技者は比較的容易に昇格再遊技役を入賞させて、遊技状態を、RT1作動状態からより有利なRT2作動状態に移行させることができる。
よって、AT(報知演出)フラグがオンの状態において、昇格再遊技役が入賞したとき、報知画像の表示(AT)の効果により入賞できたと判断して、外部装置にAT信号を送信する。これにより、スロットマシン以外の機器(例えば、コールランプ)を用いて、例えば、ATの実施回数をカウントすることができる。一方、AT(報知演出)フラグがオフの状態において、昇格再遊技役が入賞したときには、遊技者は自力で入賞させたと考えられるので、外部装置にAT信号を送信しないようになっている。
以上のように、本実施形態では、AT(報知演出)フラグがオンの状態において昇格再遊技役が入賞したとき、外部装置にAT信号を送信することにより、スロットマシン以外の機器(例えば、コールランプ)を用いて、ATの実施回数をカウントすることができ、またAT予告を行なうこともできる。更に、外部装置において、報知画像を表示(ATを実施)した遊技と表示しない遊技とにおける遊技媒体の払い出し枚数を比較することにより、何らかの故障が生じていることや、何らかの不正行為が行なわれたことを検出して、警報を発することもでき、これにより、外部装置を用いた有効な遊技状態監視システムを構築することもできる。
なお、フリーズ演出が行なわれたときに、100%の確率で報知画像の表示(AT)が実施される場合には、必ず正しいリール停止順を示す報知画像が表示されることになるので、この場合には、昇格再遊技役の入賞を待たずに、フリーズ演出が実施されたときに速やかに外部装置にAT信号を送信する実施形態もあり得る。
ステップS610では、NRPの値に1をインプットし(ステップS610)、次に、再遊技フラグをオフにして、BB、MBフラグがオンの状態であれば持ち越し処理を行なって(ステップS612)、本サブルーチンを終了する。ステップS610の制御処理により、次の遊技においては、遊技媒体を投入せずに遊技を行なう再遊技が実施される(図5のステップS22参照)。
<不利益図柄判定サブルーチンの説明>
次に、図14のフローチャートのステップS512に示す不利益図柄判定サブルーチンについて、図17を用いて詳細に説明する。
図17において、まず、役抽選で一般役3A〜3Eの何れかの組み合わせ(ただし、一般役3Aは常に含まれる)が当選したとき、所定のリール停止順でリール停止操作を行なわなかったときに表示される「不利益図柄」が表示されたか否か判断する(ステップS620)。
この判断で、もし、「不利益図柄」が表示された(YES)と判別したときには、次に、NRTの値が0より大きいか否か、つまりRT作動状態であるか否か判断する(ステップS622)。この判断で、もし、NRTの値が0以下である(NO)、つまり通常の遊技状態であると判別したときには、NRTの値に1をインプットして(ステップS626)、本サブルーチンを終了する。つまり、通常の遊技において「不利益図柄」が表示されたときには、次遊技から、RT1作動状態の遊技に移行するようになっている。
ステップS622の判断で、もし、NRTの値が0より大きい(YES)、つまりRT作動状態であると判別したときには、次に、NRTの値が2であるか否か、つまり、RT2作動状態であるか否か判断する(ステップS624)。この判断で、もし、NRTの値が2でない(NO)、つまりRT2作動状態でないと判別したときには、そのまま、本サブルーチンを終了する。
ステップS624の判断で、もし、NRTの値が2である(YES)、つまりRT2作動状態であると判別したときには、NRTの値に1をインプットして(ステップS626)、本サブルーチンを終了する。つまり、RT2作動状態において「不利益図柄」が表示されたときには、次遊技から、RT1作動状態の遊技に移行するようになっている。
上述のように、RT2作動状態は再遊技役の当選確率が高く、RT1作動状態より遊技者にとって有利な遊技状態になっている。従って、RT2作動状態の遊技において、役抽選で一般役3A〜3Eの何れかの組み合わせに当選したとき、当選した組み合わせに対応したリール停止順でリール停止操作を行なえば、RT2作動状態が継続され、当選した組み合わせに対応したリール停止順でリール停止操作を行なわなかった場合には、「不利益図柄」が表示されて、RT2作動状態から遊技者にとって不利なRT1作動状態に移行することになる。
よって、遊技者は、リールの停止順によって、RT2作動状態を継続させたり、RT1作動状態に移行させたりすることができるので、遊技者に、遊技の進行をコントロールする遊技的な面白さを与えることができる。特に、報知演出(所謂AT)により、正しいリール停止順が報知される場合には、比較的遊技経験の少ない遊技者であっても、「不利益図柄」が表示されないようにリールの停止操作をして、RT2作動状態を継続させることができる。
<メインルーチンの説明(続き)>
以上のように、ステップS162、S166、S170に示されるサブルーチンが終了して、図11に示す入賞判定、フラグオフ処理サブルーチンが終了する。ここで、図5のメインルーチンに戻り、ステップS28の入賞判定、フラグオフ処理サブルーチンを終了し、ステップS30の払い出し処理を行なって(ステップS30)、本メインルーチンを終了する。
以上のようにして、図柄が変動してから停止するまでの1工程を1回とする遊技を行なうための制御処理が終了する。
(副制御回路200により行なわれる制御処理の説明)
次に、主制御回路100から受信した信号に基づいて、副制御回路200で行なわれる制御処理を示す各サブルーチンの説明を、図18〜図19のフローチャートを用いて行なう。
<AT抽選サブルーチンの説明>
まず、主制御回路100から受信した信号に基づいて、副制御回路200で行なわれるAT抽選サブルーチンの説明を、図18のフローチャートを用いて行なう。本サブルーチンでは、主制御回路100からフリーズ情報信号を受信したとき、AT抽選処理を行なって、AT抽選処理で選択された値だけ、報知演出(AT)を行なう回数を加える制御処理を行なう。
図18において、はじめに、主制御回路100から遊技開始信号(図6のステップS51参照)を受信したか否か判断する(ステップS800)。この判断で、もし、遊技開始信号を受信していない(NO)と判別したときには、そのままステップS800の判断処理を繰り返す。つまり、遊技か開始されるまで待機状態になっている。ステップS800の判断で、もし、遊技開始信号を受信した(YES)と判別したときには、次に、主制御回路100からフリーズ情報信号(図10のステップS152参照)を受信したか否か判断する(ステップS802)。
この判断で、もし、フリーズ情報信号を受信していない(NO)と判別したときには、そのまま本サブルーチンを終了する。
ステップS802の判断で、もし、フリーズ情報信号を受信した(YES)と判別したときには、次に、ROM208からAT抽選テーブルを読み出して、AT抽選処理を行なう。本実施形態のAT抽選処理では、図34に示すようなAT抽選テーブルをROM208から読み出して、乱数発生器を用いて乱数を発生させて抽選処理を行なう。ただし、これに限られるものではなく、コンピュータによりソフト乱数を発生させて抽選処理を行なうこともできる。
図34に示すAT抽選テーブルでは、AT実施回数として、50回、40回、30回、20回、10回、5回、0回(はずれ)が設定され、50回〜5回の各々が1/10の当選確率を有し、0回(はずれ)が2/5の確率を有する。よって、本実施確率では、3/5の確率で報知演出を実施する権利を得ることができる。
フリーズ演出を行なうときにフリーズ情報信号を副制御回路200へ送信するので、本実施形態では、フリーズ演出を行なうとき、3/5(60%)の報知権利獲得確率で報知演出(AT)を実施する権利を獲得することができる。
本実施形態では、フリーズ演出を行なうとき、所定の報知権利獲得確率で、遊技者が高い関心を示す報知演出(AT)を実施する権利を獲得することができるので、遊技者のフリーズ演出、延いては遊技に対する関心を高めることが期待できる。
次に、ステップS804のAT抽選処理の結果、何らかのAT実施回数が当選したか否か判断する(ステップS806)。この判断で、もし、AT抽選処理で当選していない(NO)と判別したときには、そのまま本サブルーチンを終了する。つまり、AT抽選処理ではずれの場合には、報知演出を行なう権利を得ることができない。
ステップS806の判断で、もし、AT抽選処理で何らかの値に当選している(YES)と判別したとき、カウンタNATの値に選択された値(回数)を加える制御処理を行なって(ステップS808)、本サブルーチンを終了する。
ここで、カウンタNATは、報知演出を行なう回数(遊技数)をコントロールするためのカウンタであり、報知演出(AT)を実施するたびに、NATの値から1を減じる制御処理を行ない、NATの値が0となると報知演出(AT)を終了する。つまり、カウンタNATの値で示される回数(遊技数)だけ報知演出(AT)を実施することができる。
<報知画像表示サブルーチンの説明>
次に、図19のフローチャートを用いて、主制御回路100から受信した信号に基づいて、副制御回路200で行なわれる報知画像表示サブルーチンの詳細な説明を行なう。本サブルーチンでは、演出制御手段540による制御処理であって、ATが設定された遊技(NAT>0の遊技)において、役抽選で一般役3に当選したとき、リール停止スイッチ操作における正しいリール停止順を報知する演出画像を表示する(所謂ATを実施する)制御処理を行なう。この制御処理により、遊技者は利益図柄を表示させることができる。
同様に、RT1作動状態において、役抽選で昇格再遊技役に当選したとき、リール停止スイッチ操作における正しいリール停止順を報知する演出画像を表示することにより、遊技者は、昇格再遊技役を入賞させて、RT1作動状態からより有利なRT2作動状態へ移行させることができる。
図19において、はじめに、主制御回路100から遊技開始信号(図6のステップS51参照)を受信したか否か判断する(ステップS900)。この判断で、もし、遊技開始信号を受信していない(NO)と判別したときには、そのままステップS900の判断処理を繰り返す。つまり、遊技か開始されるまで待機状態になっている。ステップS900の判断で、もし、遊技開始信号を受信した(YES)と判別したときには、次に、主制御回路100から役抽選情報信号(図7のステップS90参照)を受信したか否か判断する(ステップS902)。
この判断で、もし、役抽選情報信号を受信していない(NO)と判別したときには、そのままステップS902の判断処理を繰り返す。つまり、役抽選情報信号を受信するまで待機状態になっている。ステップS902の判断で、もし役抽選情報信号を受信した(YES)と判別したときには、次に、カウンタNATの値が0より大きいか否か、つまりAT実施中か否か判断する(ステップS904)。この判断で、もし、NATの値が0以下である(NO)と判別しときには、本サブルーチンを終了する。
ステップS904の判断で、もし、NATの値が0より大きい、つまりAT実施中である(YES)と判別したときには、次に、主制御回路100から受信した役抽選情報信号に基づいて、役抽選で一般役3(詳細には一般役3A〜3Eの何れかの組み合わせ)に当選したか否か判断する(ステップS906)。この判断で、もし、一般役3に当選していない(NO)と判別したときには、そのまま、本サブルーチンを終了する。
ステップS906の判断で、もし、一般役3に当選している(YES)と判別したときには、カウンタNATの値を1減じる制御処理を行なう(ステップS908)。次に、正しいリール停止順を報知するためのリール停止順報知画像を表示装置70に表示して(ステップS910)、ステップS912へ進む。ステップS912では、主制御回路100から全リール停止信号(図9のステップS137参照)を受信した否か判断する(S912)。
この判断で、もし、全リール停止信号を受信していない(NO)と判別したときには、ステップS910に戻り、ステップS910からS912の制御処理を繰り返す。つまり、全リールが停止するまで、リール停止順報知画像の表示を継続する。ステップS912の判断で、もし、全リール停止信号を受信した(YES)と判別したときには、本サブルーチンを終了する。
既に説明したように、役抽選で一般役3A〜3Eの何れかの組み合わせ(ただし、常に一般役3Aが含まれる)が当選したとき、当選した組み合わせに対応したリール停止順でリール停止操作を行なったとき、中リールにおいて、図柄ベルが縦3つの位置のうち中央の位置に表示されるように引き込み制御を行なう。一方、当選した組み合わせに対応したリール停止順でリール停止操作を行なわなかったとき、中リールにおいて、図柄ベルが縦3つの位置のうち上の位置に表示されるように引き込み制御を行なう。
中リールにおいて、図柄ベルが縦3つの位置のうち中央の位置に表示されたとき、中央の水平有効ラインL1、斜め右下がりの有効ラインL3A及び斜め右上がりの有効ラインL3Bの3本の有効ライン上に、一般役3Aに対応する図柄が表示されたことになるので、3枚×3ライン=9数の遊技媒体の払い出しを受けることができる。一方、図柄ベルが縦3つの位置のうち上の位置に表示されたときには、上側の水平有効ラインL2A上のみに、一般役3Aに対応する図柄が表示されたことになるので、3枚の遊技媒体の払い出しのみを受けることになる。
よって、ステップS910において、役の組み合わせに応じた正しいリールの停止順を報知することができれば、遊技者は、利益図柄を表示させて、9枚の遊技媒体の払い出しを受けることができるので、遊技者の演出及び遊技に対する関心が高まることが期待できる。
同様に、役抽選で図柄10Aの昇格再遊技役(図28参照)に当選した場合、左、中、右のリール停止順を報知することにより、対応する図柄ベル・リプレイ・リプレイを表示させて入賞させることが期待でき、役抽選で図柄10Bの昇格再遊技役(図28参照)に当選した場合、中、左、右のリール停止順を報知することにより、対応する図柄リプレイ・ベル・リプレイを表示させて入賞させることが期待でき、役抽選で図柄10Cの昇格再遊技役(図28参照)に当選した場合、右、中、左リールのリール停止順を報知することにより、対応する図柄リプレイ・リプレイ・ベルを表示させて賞させることが期待できる。
上述のように、MB遊技中にフリーズ演出が行なわれたとき、所定の確率で報知画像を表示する権利を得ることができる。よって、MB遊技終了後の遊技において、例えば、RT1作動状態の遊技で、フリーズ演出実施時に得られた権利に基づいて、正しいリール停止順を示す報知画像の表示(AT)が実施されるので、遊技者は、報知画像に基づいて昇格再遊技役を入賞させて、遊技状態をRT1作動状態からより有利なRT2作動状態へ移行させることができる。
なお、演出制御手段540により表示される報知演出画像は、これに限られるものではなく、例えば、役抽選で当選した役に対応した図柄を報知する演出も考えられ、特に、所定のリールで表示すべき図柄が、3つの図柄のうちの何れか1つの場合(所謂三択の場合)に、該当する図柄を報知する演出も考えられる。その他の任意の報知演出を実施することが考えられる。
(フリーズ演出の第1の実施形態におけるその他の実施例の説明)
以上のように、図5〜図19のフローチャートを用いて、図21の模式図に示すフリーズ演出の第1の実施形態における基本例を実現するための制御処理を説明した。次に、図22〜図25の模式図を用いて、フリーズ演出の第1の実施形態におけるその他の実施例の説明を行なう。
<フリーズ演出の第1の実施形態におけるその他の実施例(1)の説明>
はじめに、図22を用いて、フリーズ演出の第1の実施形態におけるその他の実施例(1)の説明を行なう。
上述の基本例では、フリーズ実施可能期間の開始要件を達成(MB遊技開始)して、フリーズ実施可能期間を開始した後、特定図柄の表示というフリーズ実施要件を達成したときにフリーズ演出を実施しているが、本実施例では、フリーズ実施可能期間の開始要件を達成(MB遊技開始)した時期から、所定の期間(例えば10遊技)を経過したことにより、フリーズ実施要件が達成されて、フリーズ演出を実施するようになっている。
上述のように、MB遊技の終了条件となる払出枚数としては、198枚を例示することができ、この場合には、入賞により最大で9枚の遊技媒体が払い出されることを考慮すると、22回以上のMB遊技が継続されると考えられる。
なお、本実施例に対応する個々のフローチャートを用いた説明は省略する。
図22では、まず、主制御回路100において、MB役が入賞してMB遊技が開始されるときに(B1)、フリーズフラグをオンにして(B2)、フリーズ実施可能期間を開始する。次に、カウンタNの値に1をインプットする(B3)。このカウンタNは、MB遊技が開始されてからの消化遊技数をカウントするカウンタであり、1つの遊技を行なうごとにその値に1を加えるようになっている(B5参照)。
次に、遊技者のスタートスイッチの操作に基づくスタートスイッチONの信号(図6のステップS50参照)を受信したか否か判断し(B4)、スタートスイッチONの信号を受信するまで待機状態になっている。そして、1つの遊技を実施するごとに、カウンタNの値に1を加える制御処理を行ない(B5)、次に、カウンタNの値が10以上であるか否か判断する(B6)。
以上の制御処理により、MB遊技開始後、10遊技を経過するまで、B4からB6に示す制御処理を繰り返す。なお、フリーズ実施要件となる遊技数は、MB遊技開始後10遊技に限られるものではなく、その他の任意の遊技数を設定することができる。
そして、カウンタNの値が10以上であると判別したとき、フリーズ実施要件が達成されたと判断して、常に(フリーズ実施確率100%)フリーズ演出を行なう。本実施例におけるフリーズ演出としては、例えば、遊技媒体の受け付けまたはベットスイッチの操作を一時停止状態にすることも考えられるし、スタートスイッチの操作を一時停止状態にすることも考えられるし、第1リール停止時のリール停止操作を一時停止状態にすることも考えられる。具体的な制御処理については、遊技媒体の受け付けまたはベットスイッチの操作時におけるフリーズ演出の制御処理が、後述する図35に示され、スタートスイッチの操作時おけるフリーズ演出の制御処理が、後述する図39に示され、リール停止操作おけるフリーズ演出の制御処理が、上述の図9に示されている。
そして、副制御回路200へフリーズ情報信号を送信し、ATフラグをオンにして(B7)、次に、フリーズフラグをオフにする(B8)。
図21に示す基本の実施例と同様に、副制御回路200において、受信したフリーズ情報信号に基づいて、AT抽選処理を行ない(B9)、AT抽選の結果に基づく回数だけ報知画像の表示(AT)を行なう権利を得る(B10)。なお、AT抽選処理の結果がはずれの場合には、報知画像の表示(AT)を行なう権利を得ることができない。
主制御回路100では、ATフラグがオンの状態の遊技で昇格再遊技役が入賞したとき、外部装置へAT信号を送信する(B11)。また、フリーズフラグがオフになった後の遊技において、第1リール停止時に左リールで特定図柄が表示されたとしても、フリーズ演出を行なわず、AT抽選も行なわないようになっている(B12)。
本実施例では、フリーズ実施可能期間の開始要件が達成(MB遊技開始)した時期から、所定の期間(例えば10遊技)を経過した1回のタイミングだけに、フリーズ実施要件を達成したと判別してフリーズ演出が行なわれるが、これに限られるものではなく、フリーズ実施可能期間の開始要件が達成(MB遊技開始)した時期から、複数のタイミング、例えば、開始要件を達成した時期から5、10、15、20遊技が経過した各々のタイミングにおいて、フリーズ実施要件を達成したと判別してフリーズ演出が行なわれるようにすることもできる。
以上のように、本実施例では、フリーズ実施要件が、フリーズ実施可能期間の開始要件を達成した時期から所定の期間を経過したことであり、演出効果の高い適切なタイミングでフリーズ演出を実施させることができるので、遊技者のフリーズ演出、延いて遊技者の遊技に対する関心を高めることが期待できる。
<フリーズ演出の第1の実施形態におけるその他の実施例(2)の説明>
次に、図23を用いて、フリーズ演出の第1の実施形態におけるその他の実施例(2)の説明を行なう。
上述の基本例では、フリーズ実施可能期間の開始要件が達成(MB遊技開始)して、フリーズ実施可能期間を開始した後、特定図柄の表示というフリーズ実施要件を達成したときにフリーズ演出を実施して、フリーズフラグをオフにしているが、本実施例では、特定図柄が表示されるたびに、複数回フリーズ抽選を行ない、抽選結果に応じてフリーズ演出を行なうことができるようになっている。なお、本実施例に対応する個々のフローチャートを用いた説明は省略する。
図23では、まず、主制御回路100において、MB役が入賞してMB遊技が開始されるときに(C1)、フリーズフラグをオンにして(C2)、フリーズ実施可能期間を開始し、カウンタNの値に1をインプットする(C3)。
次に、遊技者のスタートスイッチの操作に基づくスタートスイッチONの信号(図6のステップS50参照)を受信したか否か判断し(C4)、スタートスイッチONの信号を受信するまで待機状態になっている。そして、スタートスイッチONの信号を受信すると、次に、第1(1回目の)リール停止時に左リールで特定図柄(例えば図柄バー)が表示されたか否か判断し(C5)、もし、特定図柄が表示されて、フリーズ実施要件を達成したと判別したときには、フリーズ抽選処理を行なう(C6)。
フリーズ抽選処理の結果、当選したと判別した場合には、フリーズ抽選処理で当選した以降、フリーズ状態を設定し、次の第2(2回目の)リール停止時に、ストップスイッチの機能を一時停止状態にするフリーズ演出を実施する。そして、副制御回路200へフリーズ情報信号を送信し、ATフラグをオンにする(C7)。次に、カウンタNの値に1を加える制御処理を行なって(C8)、カウンタNの値が20以上であるか否か判断する(C9)。
以上の制御処理により、MB遊技開始後、20遊技を経過するまで、C4からC9に示す制御処理を繰り返すことになるので、特定図柄が表示されて、フリーズ実施要件を達成したと判別するごとに、フリーズ抽選処理を行なうことができる。
なお、上述のように、MB遊技の終了条件となる払出枚数としては、198枚を例示することができ、この場合には、入賞により最大で9枚の遊技媒体が払い出されることを考慮すると、22回以上のMB遊技が継続されると考えられる。
ここで、複数回数実施可能なフリーズ抽選処理における当選確率ついて、図26を用いて説明する。
図26(a)に示す実施例では、はじめてフリーズ実施要件を達成したとき、100%の当選確率でフリーズ抽選を行ない、2回目以降のフリーズ実施要件を達成したときには、0%の当選確率でフリーズ抽選を行なう。つまり、はじめてフリーズ実施要件を達成したときには、100%のフリーズ実施確率でフリーズ演出を行ない、2回目以降の所定のフリーズ実施要件を達成したときには、はじめてフリーズ実施要件を達成したときに用いたフリーズ実施確率と異なるフリーズ実施確率として、0%の実施確率でフリーズ演出を行なうことになる。
よって、本実施例では、はじめてフリーズ実施要件を達成したときに常にフリーズ演出を行ない、2回目以降の所定のフリーズ実施要件を達成したときには、常にフリーズ演出を行なわないようになるので、遊技の進行にメリハリが付き、遊技者の遊技に対する関心を高めることが期待できる。
なお、図26(a)に示すような当選確率でフリーズ抽選を行なった場合には、結果として、図21に示すフリーズ演出の第1の実施形態における基本の実施例の場合と同様に、はじめてフリーズ実施要件を達成したとき、常に(100%のフリーズ実施確率で)フリーズ演出を行ない、2回目以降の所定のフリーズ実施要件を達成したときには、フリーズ演出を行なわないようなるが、具体的な制御処理としては、はじめてフリーズ実施要件を達成したとき、100%の当選確率で抽選処理を行なって、その抽選結果に基づいてフリーズ演出を行ない、2回目以降のフリーズ実施要件を達成したときには、0%の当選確率で抽選処理を行なって、その抽選結果に基づいてフリーズ演出を行なわないように制御処理している。
次に、図26(b)に示す実施例では、フリーズ実施要件を達成するごとに、フリーズ抽選における当選確率が段々高くなっていくように設定されている。つまり、はじめてフリーズ実施要件を達成したとき、所定のフリーズ実施確率でフリーズ演出を行ない、2回目以降にフリーズ実施要件を達成したときには、はじめてフリーズ実施要件を達成したときに用いたフリーズ実施確率と異なるフリーズ実施確率として、フリーズ実施要件を達成するごとに、より高いフリーズ実施確率でフリーズ演出を行なうようになっている。
次に、図26(c)に示す実施例では、フリーズ実施要件を達成するごとに、フリーズ抽選における当選確率が低くなっていくように設定されている。つまり、はじめてフリーズ実施要件を達成したとき、所定のフリーズ実施確率でフリーズ演出を行ない、2回目以降にフリーズ実施要件を達成したときには、はじめてフリーズ実施要件を達成したときに用いたフリーズ実施確率と異なるフリーズ実施確率として、フリーズ実施要件を達成するごとに、より低いフリーズ実施確率でフリーズ演出を行なうようになっている。
以上のように、図26に実施例においては、はじめてフリーズ実施要件を達成したとき、所定のフリーズ実施確率でフリーズ演出を行ない、2回目以降の所定のフリーズ実施要件を達成したときには、所定のフリーズ実施確率と異なるフリーズ実施確率でフリーズ演出を行なうように制御処理するので、フリーズ演出実施の可能性や実施状況を変化させて、遊技の進行に変化を付けることができる。よって、遊技者のフリーズ演出に対する関心を高め、延いては、遊技者の遊技に対する関心を高め、遊技を継続しても、遊技者のフリーズ演出及び遊技に対する高い関心を継続させることが期待できる。
なお、フリーズ抽選に用いる当選確率としては、図26に示す実施例に限られるものではなく、例えば、所定のフリーズ実施要件を達成するごとに不規則に変化する場合も考えられ、2回目以降のフリーズ実施確率が、はじめてフリーズ実施要件を達成したときのフリーズ実施確率と異なれば、その他の任意のフリーズ実施確率を適用することができる。
図23の説明に戻り、C9の判断で、もし、カウンタNの値が20以上であると判別したとき、つまりMB遊技開始から20遊技を経過したと判別したとき、フリーズフラグをオフにする(C10)。そして図21に示す基本の実施例と同様に、副制御回路200において、受信したフリーズ情報信号に基づいて、AT抽選処理を行ない(C11)、AT抽選の結果に基づく回数だけ報知画像の表示(AT)を行なう権利を得る(C12)。なお、AT抽選処理の結果がはずれの場合には、報知画像の表示(AT)を行なう権利を得ることができない。
そして、主制御回路100では、ATフラグがオンの状態の遊技で昇格再遊技役が入賞したとき、外部装置へAT信号を送信する(C13)。また、フリーズフラグがオフになった後の遊技において、第1リール停止時において左リールに特定図柄が表示されたとしても、フリーズ演出を行なわず、AT抽選も行なわないようになっている(C14)。
<フリーズ演出の第1の実施形態におけるその他の実施例(3)の説明>
次に、図24を用いて、フリーズ演出の第1の実施形態におけるその他の実施例(3)の説明を行なう。
上述の3つの実施例では、1つの連続したフリーズ実施可能期間が設定されているが、本実施例では、フリーズ実施可能期間が、MB遊技中に設定される複数のフリーズ実施可能期間から構成されている。なお、本実施例に対応する個々のフローチャートを用いた説明は省略する。
図24において、まず、MB役が入賞してMB遊技が開始されて(D1)、フリーズ実施可能期間の開始要件が達成すると、フリーズフラグをオンにして(D2)、1回目のフリーズ実施可能期間を開始する。このフリーズフラグがオンとなった1回目のフリーズ実施可能期間において、第1(1回目の)リール停止時に左リールで特定図柄(例えば、図柄バー)が表示されて、フリーズ実施要件を達成したと判断したとき、常に(フリーズ実施確率100%)、特定図柄表示以降にフリーズ状態を設定し、次の第2(2回目の)リール停止時にストップスイッチの機能を一時停止状態にするフリーズ演出を実施する。そして、副制御回路200へフリーズ情報信号を送信し、ATフラグをオンにして(D4)、フリーズフラグをオフにする(D5)。以上により、1回目のフリーズ実施可能期間が終了する。
また、ATフラグがオンの状態の遊技で昇格再遊技役が入賞したとき、外部装置へAT信号を送信する(D6)。
副制御回路200においては、受信したフリーズ情報信号に基づいて、AT抽選処理を行ない(D7)、AT抽選の結果に基づく回数だけ報知画像の表示(AT)を行なう権利を得る(D8)。なお、AT抽選処理の結果がはずれの場合には、報知画像の表示(AT)を行なう権利を得ることができない。
また、主制御回路100では、フリーズフラグがオフになった後の遊技において、第1リール停止時において左リールに特定図柄が表示されたとしても、フリーズ演出を行なわず、AT抽選も行なわないようになっている(D9)。
MB遊技中において、所定の開始要件(例えば、1回目のフリーズ実施可能期間が終了した後、所定の遊技数が経過したこと、所定の図柄が表示されたこと等)を達成したとき、2回目のフリーズ実施可能期間が開始され、1回目のフリーズ実施可能期間と同様に、フリーズ実施要件を達成したときにフリーズ演出を実施して終了する。同様に、複数のフリーズ実施可能期間を断続的に実施していくことができ、MB遊技が終了するときには、複数のフリーズ実施可能期間から構成されたフリーズ実施可能期間も終了する。
以上のように、本実施例では、フリーズ実施可能期間が、複数のフリーズ実施可能期間から構成されているので、遊技者は、フリーズ演出が実施可能な遊技期間と、フリーズ演出が実施不可能な遊技期間とを交互に体験することもでき、遊技者の遊技に対する関心を高め、継続させることが期待できる。
なお、上述の実施形態では、実施するフリーズ実施可能期間の数が、予め設定されているが、これに限られるものではなく、例えば、1つのフリーズ実施可能期間が終了して、次のフリーズ実施可能期間が開始される前の期間において、遊技者が所定の図柄を表示させることができなかった場合に、以降のフリーズ実施可能期間の実施をキャンセルするように設定することもできる。また、次のフリーズ実施可能期間が開始される前の期間において、遊技者が所定の図柄を表示させることができなかった場合に、次に実施されるフリーズ実施可能期間において、フリーズ抽選処理で用いる当選確率を低下させることも考えられる。
このような複数のフリーズ実施可能期間の実施状況を変化させる要件としては、所定の図柄の表示だけでなく、抽選処理の結果や、副遊技の結果をはじめとするその他の様々な要件を用いることができる。また、次のフリーズ実施可能期間が開始される前の期間において、所定の要件を達成すると、実施するフリーズ実施可能期間の数が増加する場合や、フリーズ抽選処理における当選確率が上昇する場合も考えられる。
<フリーズ演出の第1の実施形態におけるその他の実施例(4)の説明>
次に、図25を用いて、フリーズ演出の第1の実施形態におけるその他の実施例(4)の説明を行なう。
本実施例では、MB遊技が終了する最後の遊技において、フリーズ実施可能期間が開始され、この最後の1遊技で、遊技者はフリーズ実施要件を達成させる必要がある。なお、本実施例に対応する個々のフローチャートを用いた説明は省略する。
図25では、まず、主制御回路100において、MB役が入賞してMB遊技が開始される(E1)。そして、MB遊技が継続されて、次の入賞に基づく遊技媒体の払い出しでMB終了要件を達成するか否か、つまり、次遊技がMB遊技中の最後の遊技になるか否か判断する終了判定を行なう(E2)。本実施例では、MB遊技中の最後の遊技になることが、フリーズ実施可能期間の開始要件となっており、この判断で、フリーズ実施可能期間の開始要件が達成されたと判別すると、フリーズフラグをオンにして(E3)、フリーズ実施可能期間の設定を行なう。
このフリーズフラグがオンとなったMB最終遊技において、第1(1回目の)リール停止時に左リールに特定図柄(例えば、図柄バー)が表示されたか否か判断する(E4)。この判断で、もし、特定図柄(例えば、図柄バー)が表示されてフリーズ実施要件を達成した(YES)と判別したとき、常に(フリーズ実施確率100%)、特定図柄表示以降にフリーズ状態を設定し、次の第2(2回目の)リール停止時に、ストップスイッチの機能を一時停止状態にするフリーズ演出を実施する。そして、副制御回路200へフリーズ情報信号を送信し、ATフラグをオンにして(E5A)、フリーズフラグをオフにする(E6)。
副制御回路200において、受信したフリーズ情報信号に基づいて、AT抽選処理を行ない(E7)、AT抽選の結果に基づく回数だけ報知画像の表示(AT)を行なう権利を得る(E8)。なお、AT抽選処理の結果がはずれの場合には、報知画像の表示(AT)を行なう権利を得ることができない。
一方、第1(1回目の)リール停止時に左リールに特定図柄が表示されてはいない(NO)と判別したとき、フリーズを実施せず、フリーズ情報信号を送信せず、ATフラグをオンにしないで(E5B)、フリーズフラグをオフにする(E6)。
また、主制御回路100では、遊技媒体の払い出しにより、MB遊技が終了する(E9)。そして、ATフラグがオンの状態の遊技で昇格再遊技役が入賞したとき、外部装置へAT信号を送信する(E10)。フリーズフラグがオフになった後の遊技において、第1リール停止時に左リールに特定図柄が表示されたとしても、フリーズ演出を行なわず、AT抽選も行なわないようになっている(E11)。
本実施例では、MB遊技が終了する最後の遊技において、フリーズ演出を実施して報知演出(AT)を行なう権利を得るために、遊技者はリール停止操作で特定図柄を表示させる必要がある。よって、遊技者に遊技的な面白さやスリル感を与えることができ、遊技者の遊技に対する関心が高まることが期待できる。
なお、一般役1〜3及び一枚役のフラグが常にオンになったMB遊技において、特定図柄(左リールで図柄バー)を表示させた場合には、フリーズ演出を実施するだけでなく、一枚役が入賞することがあり得る。この場合、遊技媒体の払い出し枚数が1枚なので、MB遊技の終了要件に達成せずにMB遊技が継続されて、更なる遊技媒体を獲得し、フリーズ演出を実施して、報知演出(AT)を実施する権利を得ることが期待できる。
(フリーズ演出の第2の実施形態の説明)
次に、図35〜図48を用いて、フリーズ演出の第2の実施形態の説明を行なう。図35〜図42には、フリーズ演出の第2の実施形態を実現するためのフローチャートのうち、フリーズ演出の第1の実施形態のフローチャートと異なるものだけを示す。具体的には、図35にはメインルーチンを示し、図36〜図38には役抽選に関するフローチャートを示し、図39〜図41には、リール停止制御に関するフローチャートを示し、図42には、副制御回路200におけるAT抽選サブルーチンを示す。その他のフローチャートについては、上述のフリーズ演出の第1の実施形態の場合と同様であり、再び図面を用いて説明することは省略する。図46〜図48には、図35〜図42のフローチャートで用いる抽選テーブルを示す。
図43は、フリーズ演出の第2の実施形態における基本の実施例を示す模式図であり、図44〜図45は、フリーズ演出の第2の実施形態におけるその他の実施例を示す模式図である。
<フリーズ演出の第2の実施形態における基本の実施例の説明>
はじめに、図43の模式図を用いて、フリーズ演出の第2の実施形態における基本の実施例の説明を行ない、その後、これを実現するための詳細な制御処理について、図35〜図42を用いて説明する。
図43では、まず、主制御回路100において、MB役が入賞してMB遊技が開始されて(F1)、フリーズ実施可能期間の開始要件が達成すると、フリーズフラグをオンにして(F2)、フリーズ実施可能期間を開始する。このフリーズフラグがオンとなったフリーズ実施可能期間において、各遊技でスタートスイッチONの信号を受信して、第1のフリーズ実施要件を達成したと判別したとき、第1のフリーズ実施確率(図46では確率1/2)でフリーズ抽選処理を行なう(F3)。なお、フリーズ抽選処理の詳細な説明は後述する。
なお、フリーズフラグがオンとなったフリーズ実施可能期間は、MB遊技中に設定する場合に限られるものではなく、例えば、RT作動状態、BB遊技、通常の遊技をはじめとするその他の遊技状態において設定することもできる。MB遊技中にフリーズ実施可能期間を設定した場合には、スタートスイッチONの信号を受信したときに、常にフリーズ抽選処理を行なっているが、その他の遊技状態においてフリーズ実施可能期間を設定した場合には、スタートスイッチONの信号を受信するだけでなく、役抽選の結果(例えば、所定の役に当選した場合)に応じて、フリーズ抽選処理の実施の可否を定めることが考えられる。
フリーズ抽選処理で当選したとき、フリーズ抽選処理で当選した以降、フリーズ状態を設定し、スタートスイッチ操作に対応するリール回転開始を一時停止状態にするフリーズ演出を実施する。この場合、左、中、右リールの何れのリールの場合もあり得る。そして、副制御回路200へ第1フリーズ情報信号を送信し、ATフラグをオンにする(F4)。
副制御回路200において、受信した第1フリーズ情報信号に基づいて、第1AT抽選テーブルを読み出してAT抽選処理を行ない(F5:当選確率低、図47参照)、AT抽選の結果に基づく回数だけ報知画像の表示(AT)を行なう権利を得る(F6)。なお、AT抽選処理の結果がはずれの場合には、報知画像の表示(AT)を行なう権利を得ることができない。
ここで、第1フリーズ情報信号に対応する第1AT抽選テーブルの当選確率は、後述する第2フリーズ情報信号に対応する第2AT抽選テーブルの当選確率より低くなっている。
また、フリーズ実施可能期間中の遊技において、第1リール停止時に左リールで特定図柄(例えば図柄バー)が表示されて(F7)、第2のフリーズ実施要件を達成したと判別したとき、常に(第2のフリーズ実施確率100%)、特定図柄表示以降、フリーズ状態を設定し、次の第2(2回目の)リール停止時に、ストップスイッチの機能を一時停止状態にするフリーズ演出を実施する。そして、副制御回路200へ第2フリーズ情報信号を送信し、ATフラグをオンにして(F8)、フリーズフラグをオフにする(F9)。
副制御回路200において、主制御回路100から受信した第2フリーズ情報信号に基づいて、第2AT抽選テーブルを読み出してAT抽選処理を行ない(F10:当選確率高、図48参照)、AT抽選の結果に基づく回数だけ報知画像の表示(AT)を行なう権利を得る(F11)。なお、AT抽選処理の結果がはずれの場合には、報知画像の表示(AT)を行なう権利を得ることができない。
ここで、第2フリーズ情報信号に対応する第2AT抽選テーブルの当選確率は、上述の第1フリーズ情報信号に対応する第1AT抽選テーブルの当選確率より高くなっている。
そして、主制御回路100において、F4またはF8の制御処理によりATフラグがオンの状態となった遊技で、昇格再遊技役が入賞したとき、外部装置へAT信号を送信する(F12)。また、フリーズフラグがオフになった後の遊技において、スタートスイッチONの信号を受信したとしても、第1リール停止時に左リールに特定図柄が表示されたとしても、フリーズ演出を行なわず、AT抽選も行なわないようになっている(F13)。
本実施例では、スタートスイッチONの信号を受信した場合に、第1のフリーズ実施要件が達成したと判別されるが、これに限られるものではなく、例えば、役抽選で所定の役に当選したことや、リール停止操作で所定の図柄が表示されたことを、第1のフリーズ実施要件とすることもできる。
また、フリーズ抽選処理で当選したとき、第1リール停止操作時にフリーズ演出を行なっているが、これに限られるものでなく、第2または第3リール停止操作時にフリーズ演出を行なうこともできるし、次の遊技の遊技媒媒体投入時(ベットスイッチ操作時)にフリーズ演出を行なうこともできる。
本実施例では、全リールが停止した時点で第2のフリーズ実施要件達成の可否の判断を行なって、次遊技の遊技媒体投入時(ベットスイッチ操作時)にフリーズ演出を実施しているが、これに限られるものではなく、第1リール停止時に第2のフリーズ実施要件達成の可否の判断を行なって、第2リール停止操作時にフリーズ演出を行なってもよいし、第2リール停止時に第2のフリーズ実施要件達成の可否の判断を行なって、第3リール停止操作時にフリーズ演出を行なってもよい。また、次遊技の遊技媒体投入時(ベットスイッチ操作時)でなく、スタートスイッチの操作時にフリーズ演出を行なってもよい。
本実施例では、第2のフリーズ実施要件として、特定図柄が表示されることが設定されているが、これに限られるものではなく、例えば、リール停止操作でその他の任意の図柄が表示されたことや、役抽選で所定の役に当選したことを設定することもできる。
また、本実施例では、MB遊技中にフリーズ実施可能期間を設定しているが、これに限られるものではなく、例えば、RB遊技、BB遊技といったその他の当たり遊技中や、RT作動時や、報知演出を実施するAT(アシストタイム)実施中に設定することもできる。
以上のように、フリーズ演出の第2の実施形態における基本の実施例においては、所定の開始要件(MB遊技開始)を達成することにより開始されるフリーズ実施可能期間(フリーズフラグオン)中の遊技において、第1のフリーズ実施要件を達成(スタートスイッチONの信号受信)したとき、第1のフリーズ実施確率(例えば、確率1/2)でフリーズ演出を行ない、はじめて第2のフリーズ実施要件(第1リール停止で左リールに特定図柄バー表示)を達成したとき、第2のフリーズ実施確率(本実施例では100%)でフリーズ演出を行ない、はじめて第2のフリーズ実施要件を達成した遊技以降の遊技において、第1のフリーズ実施要件または2回目以降の第2のフリーズ実施要件を達成したとき、フリーズ演出を行なわないように制御処理するようになっている。
よって、本実施例では、複数のフリーズ実施要件及び複数のフリーズ実施確率を備え、はじめて第2のフリーズ実施要件を達成した以降、フリーズ演出を行なわないように制御処理するので、フリーズ演出の実施要件について様々な態様を有し、フリーズ演出の実施状況を様々に変化させることができる。よって、遊技の進行に変化を付けることができるので、遊技者のフリーズ演出に対する関心を高め、延いては、遊技者の遊技に対する関心を高め、継続させることが期待できる、
本実施例では、AT(報知演出)フラグがオンの状態において所定の図柄(例えば、昇格再遊技役に対応する図柄)が表示されたとき、外部装置に所定の信号を送信することにより、スロットマシン以外の機器(例えば、コールランプ)を用いて、AT実施の予告を行なうことができし、ATの実施回数をカウントすることもできる。また、外部装置において、ATを実施した遊技と実施しない遊技とにおける遊技媒体の払い出し枚数を比較することにより、何らかの故障が生じていることや、何らかの不正行為が行なわれたことを検出して、警報を発することもでき、これにより、外部装置を用いた有効な遊技状態監視システムを構築することもできる。
本実施例では、第2のフリーズ実施要件が、リール停止制御で特定図柄が表示されることなので、遊技者はリール停止操作に対する関心を高め、延いては遊技者の遊技に対する関心を高めることが期待できる。
本実施例では、スタートスイッチの操作信号を受信したとき、第1のフリーズ実施確率に基づく抽選処理を行なうので、遊技ごとに第1のフリーズ実施確率に基づくフリーズ演出を実施することができ、遊技者のフリーズ演出に対する関心、延いては遊技者の遊技に対する関心を高めることが期待できる。
本実施例では、フリーズ実施可能期間において、第2のフリーズ実施要件を達成するまで、第1のフリーズ実施要件を達成(スタートスイッチONの信号受信)するごとに、第1のフリーズ実施確率(例えば、確率1/2)に基づいてフリーズ演出を実施し、第2のフリーズ実施要件を達成したときに常にフリーズ演出を行ない、それ以降の遊技で第1または第2のフリーズ実施要件を達成したとしても、常にフリーズ演出を行なわないようになる。よって、遊技の進行にメリハリが付き、遊技者の遊技に対する関心を高めることが期待できる。
(フローチャートの説明)
次に、図35〜図42のフローチャートを用いて、図43に示すフリーズ演出の第1の実施形態における制御処理、主に基本の実施例を実現するための制御処理の説明を行なう。なお、以下の説明においては、図5〜図19に示すフローチャートと異なる部分についてのみ、説明を行なう。
<メインルーチンの説明>
はじめに、図35に示すメインルーチンについて説明する。遊技媒体投入時(ベットスイッチの操作時)にフリーズ演出を実施しない図5に示すメインルーチンに比べて、図35のメインルーチンにおいては、遊技媒体投入時(ベットスイッチの操作時)にフリーズ演出を実施する点で異なる。なお、遊技媒体投入時(ベットスイッチの操作時)にフリーズ演出を実施することは、フリーズ演出の第1の実施形態のその他の実施例(1)(図22参照)や、フリーズ演出の第2の実施形態のその他の実施例(1)(図44参照)に示されている。
具体的には、遊技媒体の投入があったとき(ステップS1012でYES)、またはベット操作信号を受信したとき(ステップS1016でYES)、パラメータFRZ2の値が1より大きいか否か判断する(ステップS1018)。この判断で、もし、FRZ2の値が0以下である(NO)と判別したときには、そのままステップS1028へ進んで、フリーズ演出を行なうことなく、ベット数の検出を行なう。ここで、パラメータFRZ2は、第2フリーズ実施要件に基づくフリーズ演出を実施するか否かを定めるパラメータであり、第2のフリーズ実施要件を達成したとき、パラメータFRZ2の値に1がインプットされるようになっている(図41のステップS1144参照)。
ステップS1018の判断で、もし、パラメータFRZ2の値が0より大きい(YES)と判別したときには、タイマーをオンにして(ステップS1020)、次に、タイマーが示す経過時間において、所定のフリーズ時間が経過したか否か判断する(ステップS1022)。この判断で、もし、フリーズ時間が経過していない(NO)と判別したときには、ステップS1022の判断処理を繰り返す。つまり、フリーズ時間が経過するまで、以降の制御処理が一時停止状態になる。なお、フリーズ時間として10〜30秒を例示することができるが、これに限られるものではない。
ステップS1022の判断で、もし、フリーズ時間が経過した(YES)と判別したときには、タイマーをオフにし(ステップS1024)、FRZ2の値に0をインプットして初期化して(ステップS1026)、ステップS1028へ進む。これにより、フリーズ演出を終了する。
なお、その他の制御処理については、図5に示すメインルーチンと同様なので更なる説明は省略する。
<役抽選サブルーチンの説明>
次に、図36及び図37に示す役抽選サブルーチンの説明を行なう。図36に示す役抽選サブルーチンでは、図6に示す役抽選サブルーチンに比べて、スタートスイッチONの信号を受信して(図36のステップS1050参照)、遊技開始信号を副制御回路200へ送信(図36のステップS1051参照)した後、図6のフローチャートに示されないフリーズ抽選サブルーチンを行なう点で異なる(図36のステップS1051A参照)。
図36のその他の制御処理については、図6に示す制御処理と同様であり、図37に示す制御処理は図7に示す制御処理と同様なので、更なる説明は省略する。
<フリーズ抽選ブルーチンの説明>
次に、図36のステップS1051Aの制御処理であるフリーズ抽選ブルーチンの説明を、図38を用いて詳細に行なう。本サブルーチンは、フリーズフラグがオンになったフリーズ実施可能期間の遊技において、スタートスイッチONの信号(スタートスイッチ操作信号)を受信して第1のフリーズ実施要件を達成したと判別したときに、フリーズ抽選処理を行なって、フリーズ演出の実施の可否を定めるための制御処理を行なう。
図38において、まず、フリーズフラグがオンになっているか否か判断する(ステップS1100)。この判断で、もし、フリーズフラグがオンになっていない(NO)と判別したときには、そのまま本サブルーチンを終了する。
ステップS1100の判断で、もし、フリーズフラグがオンである(YES)と判別したときには、次に、ROM208からフリーズ抽選テーブルを読み出して、乱数発生器を用いて乱数を発生させてフリーズ抽選処理を行なう(ステップS1102)。ここで、図46にフリーズ抽選テーブルの実施例を示す。本実施例では、フリーズ抽選処理で当選となってフリーズ演出を実施する確率が1/2になっている。ただし、これに限られるものではなく、その他の任意の当選確率でフリーズ抽選処理を行なうことができる。
次に、ステップS1102のフリーズ抽選処理の結果が当選か否か判断する(ステップS1104)。この判断で、もし、フリーズ抽選処理の結果が当選でない(NO)と判別したときには、そのまま本サブルーチンを終了する。
ステップS1104の判断で、もし、フリーズ抽選処理の結果が当選である(YES)と判別したときには、パラメータFRZ1の値に1をインプットして(ステップS1106)、次に第1フリーズ情報信号を副制御回路200へ送信して(S1108)、ステップS1110へ進む。
ステップS1108で副制御回路200へ送信された第1フリーズ情報信号に基づいて、副制御回路200では、後述するAT抽選サブルーチンにおいて、第1フリーズ情報信号に対応した第1AT抽選テーブル(図47参照)を用いたAT抽選処理を行なって(図42のステップS1804参照)、抽選処理で選択された値だけリール停止順報知画像を表示する回数を増加させる制御処理(図42のステップS1812参照)を行なう。
次に、ステップS1110では、AT(報知演出)フラグをオンにして(ステップS1110)、本サブルーチンを終了する。なお、AT(報知演出)フラグがオンの状態で、昇格再遊技役に対応する図柄が表示されて入賞したとき、外部装置へAT信号を送信する制御処理を行なうようになっている。
<リール停止制御に関するフローチャートの説明>
次に、図39〜図41のリール停止制御に関するフローチャートの説明を行なう。図39にリール変動・停止サブルーチンを示し、図40には、リール変動・停止サブルーチンの制御処理の一部であるリール停止サブルーチンを示し、図41には、リール停止サブルーチンの制御処理の一部を示すフリーズ判定サブルーチンを示す。
<リール変動・停止サブルーチンの説明>
はじめに、図39に示すリール変動・停止サブルーチンの説明を行なう。本サブルーチンは、スタートスイッチ操作時にフリーズ演出を実施しない図8に示すリール変動・停止サブルーチンに比べて、図39のリール変動・停止サブルーチンにおいては、スタートスイッチ操作に対応するリールの回転開始時にフリーズ演出を実施する点で異なる。なお、スタートスイッチ操作に対応するリールの回転開始時にフリーズ演出を実施することは、フリーズ演出の第1の実施形態のその他の実施例(1)、(2)(図22、23参照)や、フリーズ演出の第2の実施形態の基本実施例及びその他の実施例(1)(2)(図43〜45参照)に示されている。
図39において、図7のステップS88で記憶した図柄番号と制御図柄データを読み出した後(ステップS1100)、パラメータFRZ1の値が1より大きいか否か判断する(ステップS1102)。この判断で、もし、FRZ1の値が0以下である(NO)と判別したときには、フリーズ演出を行なうことなく、そのままステップS1112へ進む。
ステップS1102の判断で、もし、パラメータFRZ1の値が0より大きい(YES)と判別したときには、タイマーをオンにして(ステップS1104)、次に、タイマーが示す経過時間において、所定のフリーズ時間が経過したか否か判断する(ステップS1106)。この判断で、もし、フリーズ時間が経過していない(NO)と判別したときには、ステップS1106の判断処理を繰り返す。つまり、フリーズ時間が経過するまで、以降の制御処理が一時停止状態になる。なお、フリーズ時間として5〜10秒を例示することができるが、これに限られるものではない。
ステップS1106の判断で、もし、フリーズ時間が経過した(YES)と判別したときには、タイマーをオフにし(ステップS1108)、FRZ1の値に0をインプットして初期化して(ステップS1110)、ステップS1112へ進む。これにより、フリーズ演出を終了する。
なお、ステップS1112以降の制御処理については、図8のステップS102以降の制御処理と同様なので更なる説明は省略する。
<リール停止サブルーチンの説明>
次に、図40に示すリール停止サブルーチンの説明を行なう。本サブルーチンは、上述のフリーズ演出の第1の実施形態に関する図9のリール停止サブルーチンに比べて、図9では、パラメータFRZの値が0以上であると判別したとき(図9のステップS122参照)、フリーズ演出を行なうのに比べて、図40では、第2のフリーズ演出実施要件に係るパラメータFRZ2の値が0以上であると判別したとき(図40のステップS1122参照)、フリーズ演出を行なう点で異なる。その他の制御処理については、図9に示すサブルーチンと同様なので更なる説明は省略する。
<フリーズ判定サブルーチンの説明>
次に、図41に示すフリーズ判定サブルーチンの説明を行なう。本サブルーチンは、上述のフリーズ演出の第1の実施形態に関する図10のフリーズ判定サブルーチンに比べて、図10では、特定図柄が表示されたときに、パラメータFRZの値として1をインプットし(図10のステップS148)、副制御回路200へフリーズ情報信号を送信する(図10のステップS152参照)のに比べて、図41では、第2のフリーズ演出実施要件に関するパラメータFRZ2の値として1をインプットし(図41のステップS1148)、副制御回路200へ第2フリーズ情報信号を送信する(図41のステップS1152参照)点で異なる。
その他の制御処理については、図9に示すサブルーチンと同様なので更なる説明は省略する。
<AT抽選サブルーチンの説明>
次に、フリーズ演出の第2実施形態において、主制御回路100から送信された信号に基づいて、副制御回路200で実施するAT抽選サブルーチンの説明を、図42を用いて行なう。
主制御回路100において、フリーズフラグがオンになったフリーズ実施可能期間において、毎遊技、スタートスイッチON(スタートスイッチ操作信号)の信号を受信するとフリーズ抽選処理を行ない、このフリーズ抽選処理で当選したとき(第1のフリーズ実施要件達成)、副制御回路200に第1フリーズ情報信号を送信し、更に、リール停止操作により特定図柄が表示されたとき(第2のフリーズ実施要件達成)、副制御回路200に第2フリーズ情報信号を送信するようになっているが、本サブルーチンでは、副制御回路200において、受信した第1フリーズ情報信号に基づいて、第1AT抽選テーブル読み出してAT抽選処理を行ない、受信した第2フリーズ情報信号に基づいて、第2AT抽選テーブルを読み出してAT抽選処理を行なうようになっている。
図42において、はじめに、主制御回路100から遊技開始信号(図6のステップS51参照)を受信したか否か判断する(ステップS1800)。この判断で、もし、遊技開始信号を受信していない(NO)と判別したときには、そのままステップS1800の判断処理を繰り返す。つまり、遊技か開始されるまで待機状態になっている。ステップS1800の判断で、もし、遊技開始信号を受信した(YES)と判別したときには、次に、主制御回路100から第1フリーズ情報信号(図38のステップS1108参照)を受信したか否か判断する(ステップS1802)。
この判断で、もし、第1フリーズ情報信号を受信した(YES)と判別したときには、次に、ROM208から第1AT抽選テーブルを読み出して、AT抽選処理を行なう(ステップS1804)。
ステップS1802の判断で、もし、第1フリーズ情報信号を受信していない(NO)と判別したときには、次に、主制御回路100からフリーズ情報信号(図41のステップS1148参照)を受信したか否か判断する(ステップS1806)。この判断で、もし、第2フリーズ情報信号を受信していない(NO)と判別したときには、そのまま本サブルーチンを終了する。
ステップS1806の判断で、もし、第2フリーズ情報信号を受信した(YES)と判別したときには、次に、ROM208から第2AT抽選テーブルを読み出して、AT抽選処理を行なう(ステップS1808)。
本実施形態のAT抽選処理では、図47に示すような第1AT抽選テーブルまたは図48に示すような第2AT抽選テーブルをROM208から読み出して、乱数発生器を用いて乱数を発生させて抽選処理を行なう。ただし、これに限られるものではなく、コンピュータによりソフト乱数を発生させて抽選処理を行なうこともできる。
図47及び図48に示す第1及び第2AT抽選テーブルでは、それぞれAT実施回数として、50回、40回、30回、20回、10回、5回、0回(はずれ)が設定されている。そして、図47に示す第1AT抽選テーブルにおける50回〜5回の各々が1/20の当選確率を有し、0回(はずれ)が7/10の確率を有する。よって、第1AT抽選テーブルでは、3/10の確率で報知演出を実施する権利を得ることができる。
一方、図48に示す第2AT抽選テーブルにおける50回〜5回の各々が1/7の当選確率を有し、0回(はずれ)が1/7の確率を有する。よって、第2AT抽選テーブルでは、6/7の確率で報知演出を実施する権利を得ることができる。つまり、第2AT抽選テーブルにおける当選確率の方が、第1AT抽選テーブルにおける当選確率よりかなり高く設定されている。
以上のように、毎遊技実施されるフリーズ抽選処理で当選したとき(第1のフリーズ実施要件達成:当選確率1/2)に第1AT抽選処理が行なわれ、リール停止操作で特定図柄が表示されたとき(第2のフリーズ実施要件達成)に第2AT抽選処理が行なわれるので、第1のフリーズ実施要件を達成する方が、第2のフリーズ実施要件を達成するより達成し易い(実施の可能性が高い)といえる。よって、達成がより容易な第1のフリーズ実施要件を達成したときに用いる第1AT抽選テーブルの当選確率よりも、達成がより困難な第2のフリーズ実施要件を達成したときに用いる第2AT抽選テーブルの当選確率の方を高く設定することにより、遊技的にバランスをとることができる。
本実施形態では、第1のフリーズ実施要件を達成したときの第1AT抽選テーブルの当選確率よりも、第2のフリーズ実施要件を達成したときの第2AT抽選テーブルの当選確率の方が高い値となっているので、遊技の進行や遊技者への特典付与について変化やメリハリを付けることができ、第1及び第2のフリーズ実施確率との組み合わせにより、遊技的なバランスを取ることもできるので、遊技者のフリーズ演出及び報知演出に対する関心を高め、延いては遊技者の遊技に対する関心を高めることが期待できる。
次に、ステップS1804またはS1808のAT抽選処理において当選したか否か判断する(ステップS1810)。この判断で、もし、AT抽選処理で当選していない(NO)と判別したときには、そのまま本サブルーチンを終了する。
ステップS1810の判断で、もし、AT抽選処理で何らかの値に当選している(YES)と判別したとき、カウンタNATの値に選択された値(回数)を加える制御処理を行なって(ステップS1812)、本サブルーチンを終了する。
(フリーズ演出の第2の実施形態におけるその他の実施例の説明)
以上のように、図35〜図42のフローチャートを用いて、図43に示すフリーズ演出の第2の実施形態における基本例を実現するための制御処理を説明した。次に、図44〜図45の模式図を用いて、フリーズ演出の第2の実施形態におけるその他の実施例の説明を行なう。
<フリーズ演出の第2の実施形態におけるその他の実施例(1)の説明>
はじめに、図44を用いて、フリーズ演出の第2の実施形態におけるその他の実施例(1)の説明を行なう。
上述の基本例では、第2のフリーズ実施要件が特定図柄の表示になっているが、本実施例では、第2のフリーズ実施要件が、特定図柄の表示ではなく、フリーズ実施可能期間の開始要件が達成(MB遊技開始)した時期から所定の期間(例えば20遊技)を経過したことになっている点で異なる。なお、第2のフリーズ実施要件については、上述の基本例と同様である。なお、本実施例に対応する個々のフローチャートを用いた説明は省略する。
図44では、主制御回路100において、まず、MB役が入賞してMB遊技が開始されるときに(G1)、フリーズフラグをオンにして(G2)、フリーズ実施可能期間を開始し、カウンタNの値に1をインプットする(G3)。
次に、遊技者のスタートスイッチ操作に基づくスタートスイッチONの信号を受信したか否か判断し(G4)、スタートスイッチONの信号を受信したと判別したとき、つまり第1のフリーズ実施要件を達成したと判別したとき、第1のフリーズ実施確率(図46では確率1/2)でフリーズ抽選処理を行なう(G5)。
フリーズ抽選処理で当選したとき、フリーズ抽選処理で当選した以降、フリーズ状態を設定し、スタートスイッチ操作に対応するリール回転開始を一時停止状態にするフリーズ演出を実施する。そして、副制御回路200へ第1フリーズ情報信号を送信し、ATフラグをオンにする(G6)。そして、1つの遊技を実施するごとに、カウンタNの値に1を加える制御処理を行ない(G7)、次に、カウンタNの値が20以上であるか否か判断する(G8)。以上の制御処理により、MB遊技開始後、20遊技を経過するまで、G4からG8に示す制御処理を繰り返す。なお、上述のように、MB遊技の終了条件となる払出枚数としては、198枚を例示することができ、この場合には、入賞により最大で9枚の遊技媒体が払い出されることを考慮すると、22回以上のMB遊技が継続されると考えられる。
また、フリーズ実施要件となる遊技数は、MB遊技中に実施可能な遊技数であれば、20遊技に限られるものではなく、その他の任意の遊技数を設定することができる。
図43に示す基本の実施例と同様に、副制御回路200において、受信した第1フリーズ情報信号に基づいて、AT抽選処理を行ない(G9:当選確率低、図47参照)、AT抽選の結果に基づく回数だけ報知画像の表示(AT)を行なう権利を得る(G10)。なお、AT抽選処理の結果がはずれの場合には、報知画像の表示(AT)を行なう権利を得ることができない。
そして、主制御回路100において、カウンタNの値が20以上であると判別したとき、第2のフリーズ実施要件を達成したと判別して、常に(フリーズ実施確率100%)フリーズ演出を行なう。本実施例におけるフリーズ演出としては、例えば、遊技媒体の受け付けまたはベットスイッチの操作を一時停止状態にすることも考えられるし、スタートスイッチの操作を一時停止状態にすることも考えられるし、第1リール停止時のリール停止操作を一時停止状態にすることも考えられる。
そして、副制御回路200へフリーズ情報信号を送信し、ATフラグをオンにして(G11)、次に、フリーズフラグをオフにする(G12)。
図43に示す基本の実施例と同様に、副制御回路200において、受信した第2フリーズ情報信号に基づいて、AT抽選処理を行ない(G13:当選確率高、図48参照)、AT抽選の結果に基づく回数だけ報知画像の表示(AT)を行なう権利を得る(G14)。なお、AT抽選処理の結果がはずれの場合には、報知画像の表示(AT)を行なう権利を得ることができない。
主制御回路100において、ATフラグがオンの状態の遊技で昇格再遊技役が入賞したとき、外部装置へAT信号を送信する(G15)。また、フリーズフラグがオフになった後の遊技において、第1リール停止時に左リールで特定図柄が表示されたとしても、フリーズ演出を行なわず、AT抽選も行なわないようになっている(G16)。
本実施例では、第2のフリーズ実施要件が、フリーズ実施可能期間の開始要件を達成した時期から所定の期間を経過したことなので、演出効果の高い適切なタイミングでフリーズ演出を実施させることができて、遊技者のフリーズ演出、延いて遊技者の遊技に対する関心を高めることが期待できる。
<フリーズ演出の第2の実施形態におけるその他の実施例(2)の説明>
次に、図45を用いて、フリーズ演出の第2の実施形態におけるその他の実施例(2)の説明を行なう。
本実施例では、フリーズ実施可能期間の開始要件が達成(MB遊技開始)して、フリーズ実施可能期間を開始した後、毎遊技、スタートスイッチONの信号の受信という第1のフリーズ実施要件を達成するたびにフリーズ抽選を行なって、抽選結果によりフリーズ演出を実施し、更に、特定図柄の表示という第2のフリーズ実施要件を達成したときに、フリーズ抽選処理を行なって、抽選結果によりフリーズ演出を実施する。上述の基本例では、特定図柄が表示(第2のフリーズ実施要件達成)されたときに、常にフリーズ演出を行なって、その後フリーズフラグをオフにするが、本実施例では、フリーズ実施可能期間の開始要件が達成してから20遊技を消化するまで、特定図柄の表示(第2のフリーズ実施要件達成)するたびに、フリーズ抽選処理を行なって、抽選結果によりフリーズ演出を実施するようになっている点で異なる。なお、本実施例に対応する個々のフローチャートを用いた説明は省略する。
図45では、主制御回路100において、まず、MB役が入賞してMB遊技が開始されるときに(H1)、フリーズフラグをオンにして(H2)、フリーズ実施可能期間を開始し、カウンタNの値に1をインプットする(H3)。
次に、遊技者のスタートスイッチ操作に基づくスタートスイッチONの信号を受信したか否か判断し(H4)、スタートスイッチONの信号を受信したと判別したとき、つまり第1のフリーズ実施要件を達成したと判別したとき、第1のフリーズ実施確率(図46では確率1/2)でフリーズ抽選処理を行なう(H5)。
フリーズ抽選処理で当選したとき、フリーズ抽選処理で当選した以降、フリーズ状態を設定し、スタートスイッチ操作に対応するリール回転開始を一時停止状態にするフリーズ演出を実施する。そして、副制御回路200へ第1フリーズ情報信号を送信し、ATフラグをオンにする(H6)。副制御回路200では、主制御回路100から受信した第1フリーズ情報信号に基づいて、AT抽選処理を行ない(H7:当選確率低、図47参照)、AT抽選の結果に基づく回数だけ報知画像の表示(AT)を行なう(H8)。なお、AT抽選処理の結果がはずれの場合には、報知画像の表示(AT)を行なう権利を得ることができない。
主制御回路100において、第1リール停止時に左リールで特定図柄(例えば図柄バー)が表示されたか否か判断し(H9)、もし、特定図柄が表示されて、第2のフリーズ実施要件を達成したと判別したとき、フリーズ抽選処理を行なう(H10)。
ここで、フリーズ抽選処理に用いるフリーズ抽選テーブルとしては、図46に示すテーブルを用いることができるが、その他の任意のテーブルを用いることができる。例えば、第1のフリーズ演出実施要件を達成する可能性の方が、第2のフリーズ演出実施要件を達成する可能性より高いので、遊技全体のバランスを取るために、第1のフリーズ実施要件を達成したときのフリーズ抽選処理(H5参照)における当選確率よりも、第2のフリーズ実施要件を達成したときのフリーズ抽選処理(H10参照)における当選確率の方が高いように設定することもできる。
フリーズ抽選処理で当選したとき、フリーズ抽選処理で当選した以降、フリーズ状態を設定し、第2(2回目の)リール停止時に、ストップスイッチの機能を一時停止状態にするフリーズ演出を実施する。そして、副制御回路200へ第2フリーズ情報信号を送信し、ATフラグをオンにする(H11)。そして、1つの遊技を実施するごとに、カウンタNの値に1を加える制御処理を行ない(H12)、次に、カウンタNの値が20以上であるか否か判断する(H13)。以上の制御処理により、MB遊技開始後、20遊技を経過するまで、H4からH13に示す制御処理を繰り返す。なお、フリーズ実施要件となる遊技数は、MB遊技中に実施可能な遊技数であれば、20遊技に限られるものではなく、その他の任意の遊技数を設定することができる。
以上の制御処理により、MB遊技開始後、20遊技を経過するまで、H4からH13に示す制御処理を繰り返すことになるので、毎遊技、スタートスイッチONの信号の受信という第1にフリーズ実施要件を達成するたびにフリーズ抽選を行なって、抽選結果によりフリーズ演出を実施するとともに、リール停止操作による特定図柄の表示という第2のフリーズ実施要件を達成したときにも、フリーズ抽選処理を行なって、抽選結果によりフリーズ演出を実施する。
上述の実施例では、図46に示すフリーズ抽選テーブルを用いて、フリーズ抽選処理を行なっているが、これに限られるものではなく、図26に示すように、フリーズ抽選処理を複数回数実施するにつれて、当選確率が変化する場合もあり得る。
図26(a)に示す実施例では、はじめてフリーズ実施要件を達成したとき、100%の当選確率でフリーズ抽選を行ない、2回目以降のフリーズ実施要件を達成したときには、0%の当選確率でフリーズ抽選を行なう。つまり、はじめてフリーズ実施要件を達成したときには、100%のフリーズ実施確率でフリーズ演出を行ない、2回目以降の所定のフリーズ実施要件を達成したときには、はじめてフリーズ実施要件を達成したときに用いたフリーズ実施確率と異なるフリーズ実施確率として、0%の実施確率でフリーズ演出を行なうことになる。
次に、図26(b)に示す実施例では、フリーズ実施要件を達成するごとに、フリーズ抽選における当選確率が段々高くなっていくように設定されている。つまり、はじめてフリーズ実施要件を達成したとき、所定のフリーズ実施確率でフリーズ演出を行ない、2回目以降にフリーズ実施要件を達成したときには、はじめてフリーズ実施要件を達成したときに用いたフリーズ実施確率と異なるフリーズ実施確率として、フリーズ実施要件を達成するごとに、より高いフリーズ実施確率でフリーズ演出を行なうようになっている。
次に、図26(c)に示す実施例では、フリーズ実施要件を達成するごとに、フリーズ抽選における当選確率が低くなっていくように設定されている。つまり、はじめてフリーズ実施要件を達成したとき、所定のフリーズ実施確率でフリーズ演出を行ない、2回目以降にフリーズ実施要件を達成したときには、はじめてフリーズ実施要件を達成したときに用いたフリーズ実施確率と異なるフリーズ実施確率として、フリーズ実施要件を達成するごとに、より低いフリーズ実施確率でフリーズ演出を行なうようになっている。
なお、フリーズ抽選に用いる当選確率としては、図26に示す実施例に限られるものではなく、例えば、所定のフリーズ実施要件を達成するごとに不規則に変化する場合も考えられ、その他の任意のフリーズ実施確率を適用することができる。
副制御回路200では、主制御回路100から受信した第2のフリーズ情報信号に基づいて、AT抽選処理を行ない(H15:当選確率高、図48参照)、AT抽選の結果に基づく回数だけ報知画像の表示(AT)を行なう(H16)。なお、AT抽選処理の結果がはずれの場合には、報知画像の表示(AT)を行なう権利を得ることができない。
また、主制御回路100において、ATフラグがオンの状態の遊技で昇格再遊技役が入賞したとき、外部装置へAT信号を送信する(H17)。また、フリーズフラグがオフになった後の遊技において、スタートスイッチONの信号の受信という第1にフリーズ実施要件を達成したとしても、特定図柄の表示という第2のフリーズ実施要件を達成したとしても、フリーズ演出を行なわず、AT抽選も行なわないようになっている(H18)。
以上のように、本実施例では、MB遊技が開始してフリーズ実施可能期間が開始した後、所定の遊技数(例えば20遊技)を経過するまで、スイッチONの信号を受信するたびに、毎遊技フリーズ抽選を行なって、抽選結果に基づきフリーズ演出を行なうとともに、リール停止操作で特定図柄が表示されたとき、フリーズ抽選を行なって、抽選結果に基づきフリーズ演出を行なうので、フリーズ演出実施の期待感を高めることができ、遊技者のフリーズ演出に対する関心を高め、延いては遊技者の遊技に対する関心を高めることが期待できる。
以上のように、フリーズ演出の第2の実施形態においては、複数のフリーズ実施要件及び複数のフリーズ実施確率を備え、はじめて第2のフリーズ実施要件を達成した以降、第1または第2のフリーズ実施確率と異なるフリーズ実施確率でフリーズ演出を行なうか、またはフリーズ演出を行なわないように制御処理するので、フリーズ演出の実施要件について様々な態様を有し、フリーズ演出の実施状況を様々に変化させることができる。よって、遊技の進行に変化を付けることができるので、遊技者のフリーズ演出に対する関心を高め、延いては、遊技者の遊技に対する関心を高め、継続させることが期待できる、
(本発明に係るその他の実施形態の説明)
本発明に係るスロットマシンは、上述の実施形態には限られず、その他様々な実施形態が含まれる。
10 スロットマシン
38 遊技媒体投入口
32、34、36 ベットスイッチ
40L、40C、40R リール
50 スタートスイッチ(操作手段)
52L、52C、52R リール停止スイッチ(操作手段)
70 表示装置
80L、80C、80R ステッピングモータ
90 サブスイッチ
100 主制御回路
106 CPU
108 ROM
110 RAM
112 乱数発生器
114 モータ駆動回路
124 表示ランプ
200 副制御回路
220 表示駆動回路
300 操作手段
310 停止操作手段
410 役抽選手段
420 乱数抽出手段
430 乱数判定手段
440 リール制御手段
450 入賞処理制御手段
460 再遊技制御手段
470 再遊技選択高状態制御手段
480 フリーズ実施手段
510 画像制御手段
520 音声制御手段
530 ランプ制御手段
540 演出制御示手段

Claims (5)

  1. 遊技媒体を投入して、複数の図柄が表示された複数のリールを回転させて停止させる遊技を実施可能なスロットマシンであって、
    抽選処理により複数の役の中から少なくとも1つの役またははずれを決定する役抽選を行なうための役抽選手段と、
    複数の図柄が表示された複数のリールを回転させた後、遊技者のリール停止操作に基づく信号を受信したとき、設定された当選フラグに応じて、回転させたリールの停止制御を行なうリール制御手段と、
    前記当選フラグが設定された状態で、前記リール停止制御により該当選フラグが設定された役に対応した図柄の組み合わせが有効ライン上に表示されたと判断したとき、該表示されたと判断された役に対応した入賞処理を行なう入賞処理制御手段と、
    遊技機の操作手段の機能を一時停止状態にするフリーズ演出を実施する制御手段であって、所定の開始要件を達成することにより開始されるフリーズ実施可能期間中の遊技において、第1のフリーズ実施要件を達成したとき、第1のフリーズ実施確率で前記フリーズ演出を行なうとともに、はじめて第2のフリーズ実施要件を達成したとき、第2のフリーズ実施確率で前記フリーズ演出を行ない、はじめて前記第2のフリーズ実施要件を達成した遊技以降の遊技において、前記第1のフリーズ実施要件を達成したとき、前記第1のフリーズ実施確率で前記フリーズ演出を行なうか、または前記フリーズ演出を行なわないように制御処理し、2回目以降の前記第2のフリーズ実施要件を達成したとき、前記第2のフリーズ実施確率で前記フリーズ演出を行なうか、前記第1または第2のフリーズ実施確率と異なるフリーズ実施確率で前記フリーズ演出を行なうか、または前記フリーズ演出を行なわないように制御処理するフリーズ実施手段と、
    を備え
    前記第2のフリーズ実施要件が、前記リールの停止制御でフリーズ実施図柄が表示されることであり、
    前記フリーズ実施可能期間中の複数の遊技において、遊技者の前記リール停止操作に応じて、前記フリーズ実施図柄が表示される場合と表示されない場合があることを特徴とするスロットマシン。
  2. 前記リール停止操作で所定の図柄を表示させるのに有用な情報を報知する報知演出を含む所定の演出を実施するための演出制御手段を更に備え、
    前記フリーズ演出を行なうときに所定の報知権利獲得確率で前記報知演出を実施する権利を獲得する場合において、
    前記第1のフリーズ実施確率に基づいて前記フリーズ演出を行なうときに適用する前記報知権利獲得確率の値よりも、前記第2のフリーズ実施確率に基づいて前記フリーズ演出を行なうときに適用する前記報知権利獲得確率の値の方が高い値であることを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。
  3. 前記フリーズ演出を行なうときに報知演出フラグをオンにして、該報知演出フラグがオンの状態において、前記リール停止操作で前記所定の図柄が表示されたと判別したとき、スロットマシンと電気的に接続された外部装置に所定の信号を送信する請求項2に記載のスロットマシン。
  4. 前記遊技を開始させるためのスタートスイッチの操作信号を受信したとき、前記第1のフリーズ実施確率でフリーズ演出を実施するか否かを定める抽選処理を行なうことを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載のスロットマシン。
  5. 前記第1のフリーズ実施確率の値が0から1の間の値であって、前記第2のフリーズ実施確率の値が1であって、前記第1または第2のフリーズ実施確率と異なるフリーズ実施確率の値が0であることを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載のスロットマシン。
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