本発明に係るシート後処理装置の第1実施形態の要部は、図2に記載されている。図1は、本発明に係るシート処理装置が適用可能な画像形成装置としての複写装置1000の内部構造を示す断面説明図である。複写装置1000は、原稿給送部100、イメージリーダ部200及びプリンタ部300、折り処理部400、フィニッシャ500、中綴じ製本部800、角付け処理部600、インサータ900等を有する。上記折り処理部400、中綴じ製本部800、角付け処理部600、インサータ900等は、オプションとして装備することができる。
図1を参照して、原稿給送部100の原稿トレイ100a上にセットされた原稿4は、原稿給送部100により先頭頁から順に1枚ずつ左方向(図1の矢印方向)に搬送される。そして、更に該原稿4は、湾曲した搬送パスを介してプラテンガラス102上を図1の左方向から右方向へ搬送され、その後、排出トレイ112上に排出される。なお、この際、スキャナユニット104は、所定の位置に保持された状態にあり、該スキャナユニット104上を原稿4が図1の左から右へと通過することにより原稿4の読取処理が行われる。原稿4がプラテンガラス102上を通過する際、該原稿4は、スキャナユニット104のランプ103により照射され、その原稿4からの反射光がミラー105,106,107、レンズ108を介して画像読取手段となるイメージセンサ109に導かれる。
イメージセンサ109により読み取られた原稿4の画像データは、所定の画像処理が施されて露光制御部110へ送られる。露光制御部110は、画像信号に応じたレーザ光を出力する。該レーザ光は、ポリゴンミラー110aにより走査されながら像担持体となる感光体ドラム111上に照射される。感光体ドラム111上には走査されたレーザ光に応じた静電潜像が形成される。
感光体ドラム111上に形成された静電潜像は、現像器113により現像され、トナー像として可視化される。一方、記録シート(以下、単に「シート」という)2は、シートカセット114,115、手差し給送部125、両面搬送パス124の何れかから感光体ドラム111及び現像器113とともに画像形成部を構成する転写部116へ搬送される。そして、可視化されたトナー像が転写部116においてシート2に転写される。転写後のシート2は、定着部177にて定着処理が施される。
そして、定着部177を通過したシート2を切替フラッパ121により一旦、搬送パス122に導き、シート2の後端が切替フラッパ121を抜けた後にスイッチバックさせ、切替フラッパ121により排出ローラ118へ搬送する。そして、排出ローラ118により該シート2をプリンタ部300から排出する。これによりトナー像が形成された面を下向きの状態であるフェイスダウンでプリンタ部300から排出できる。これを反転排出と称する。
上述したようにフェイスダウンでシート2を機外に排出することにより、先頭頁から順に画像形成処理を行う場合に頁順序を揃えることができる。例えば、原稿給送部100を使用して画像形成処理を行う場合や、コンピュータからの画像データに対する画像形成処理を行う場合に頁順序を揃えることができる。
次に、フィニッシャ500の構成について、図1及び図2を参照ながら説明する。折り処理部400は、プリンタ部300から排出されたシート2を導入し、フィニッシャ500側に導くための搬送パス131を有する。搬送パス131上には、搬送ローラ対130,133が設けられている。また、搬送ローラ対133の近傍に設けられた切替フラッパ135は、搬送ローラ対130により搬送されたシート2を折りパス136またはフィニッシャ500側に導くためのものである。折り処理部400はシート2を複数枚重ねて二つ折りする。
フィニッシャ500は、折り処理部400を介して搬送されたプリンタ部300からのシート2を取り込む。そして、取り込んだ複数のシート2を整合して、1つのシート2の束として束ねる処理、シート2の束の後端側をステイプルするステイプル処理(綴じ処理)、ソート処理、ノンソート処理等のシート2の処理を行う。
図2に示すように、フィニッシャ500は、折り処理部400を介して搬送されたシート2を装置内部に取り込むための搬送パス520が有り、搬送パス520には、複数の搬送ローラ対が設けられている。
搬送パス520の途中にはパンチユニット530が設けられており、パンチユニット530は必要に応じて動作を行い、搬送されるシート2の後端部に穴あけ(穿孔)処理を行う。
搬送パス520の終端に設けられた切替フラッパ513は、下流に繋がれた上排出パス521と下排出パス522とに経路を切り替えるものである。上排出パス521は、上スタックトレイ592への排出を行う。一方、下排出パス522は、処理トレイ550への排出を行う。処理トレイ550に排出されるシート2は順次整合処理されながら束状に収容され、操作部1からの設定に応じて、仕分け処理やステイプル処理が行われ、その後、束排出ローラ対551により上下スタックトレイ591,592に排出される。
次に、中綴じ製本部800の構成を説明する。前記下排出パス522の途中に設けられた切替フラッパ514により、図2の右側に切り替えられたシート2は、サドル排出パス523を通過して、中綴じ製本部800へ送られる。シート2はサドル入口ローラ対801に受け渡され、シートサイズに応じてソレノイドにより動作する切替フラッパ802により搬入口を選択されて、中綴じ製本部800の収納ガイド803内に搬入さる。搬入されたシート2は滑りローラ804により先端が可動式のシート位置決め部材805に接するまで搬送される。サドル入口ローラ対801と滑りローラ804は駆動モータM1により駆動される。また、収納ガイド803の途中位置には、収納ガイド803を挟んで対向配置されたステイプラ820が設けられている。ステイプラ820は、針を突き出すドライバー820aと突き出された針を折り曲げるアンビル820bとに分割されている。なお、前記のシート位置決め部材805は、シート2の搬入時において、シート搬送方向中央部が、このステイプラ820の綴じ位置になる位置で停止する。シート位置決め部材805は、駆動モータM2の駆動を受けて移動自在であり、シートサイズに応じて位置を変える。
ステイプラ820の下流側には、折りローラ対810a,810bが設けられており、折りローラ対810a,810bの対向位置には、突き出し部材830が設けられている。この突き出し部材830は、収納ガイド803から退避した位置をホームポジションとしている。そして、駆動モータM3の駆動により収納されたシート2の束に向けて突き出し部材830を突き出すことにより、シート2の束を、折りローラ対810a,810bのニップに押し込みながら折り畳む。突き出し部材830は、その後、再びホームポジションに戻る。なお、折りローラ対810a,810b間には、シート2の束に折り目付けをするのに充分な押圧力F1が不図示のバネにより掛けられている。折り目付けされたシート2の束は、第1折搬送ローラ対811a,811b、第2折搬送ローラ対812a,812bを介して、冊子受け取り部610に排出される。
次に、図3を用いて角付け処理部600について説明する。角付け処理部600は、中綴じ製本部800の下流(図2の左側)に位置する。図3は図2の角付け処理部600の拡大図である。図3中で610は冊子受け取り部であり、中綴じ製本部800から折り畳まれたシート2の束を綴じて製本した冊子2aを受け取り搬送するための、下側のみ冊子搬送方向に伸びる下搬送ベルト611を持つ。冊子2aの受け渡し時に下搬送ベルト611は冊子搬送方向(図3の右側から左側方向)に回転しているので、第2折搬送ローラ対812a,812bから冊子2aが落下しても、冊子2aが回転することなく、搬送されてきた姿勢のまま受け取ることができる。
下搬送ベルト611を挟み、その外側にはサイドガイド対612が配設され、これらが冊子2aの幅方向に動作することで、冊子2aの幅方向位置を修正することができる。また、サイドガイド対612の上側は、冊子2aの開きを防止する押えガイド614が形成されており、これは冊子搬送方向下流部へ冊子2aをスムーズに受け渡すためのガイドとして機能する。さらに下搬送ベルト611を挟んだ両側には、下搬送ベルト611と平行に移動する搬送爪613が配設されている。搬送爪613は、下搬送ベルト611と略同じ速度で正逆移動をする。下搬送ベルト611と冊子2aとの間にすべりが生じた場合は、この搬送爪613が冊子2aの後端と接触し、確実に冊子2aの後端を冊子搬送方向下流側へと押し込む。なお、前記下搬送ベルト611、サイドガイド対612、搬送爪613は、それぞれ駆動モータSM1,SM2,SM3の駆動を受けて動作する。
620は入口搬送部であり、冊子受け取り部610から冊子2aを受け取り、冊子搬送方向下流側へ搬送するための下搬送ベルト621、上搬送ベルト622で構成される。上搬送ベルト622は支点623を中心に冊子2aの厚さに追従して回動できるようになっており、下搬送ベルト621へ不図示のバネにより押圧されている。上下搬送ベルト621,622は駆動モータSM4によって駆動する。615は冊子受け取り入口検知センサで、中綴じ製本部800から冊子2aを受け取り、下搬送ベルト611上に冊子2aがあることを検知する。616は冊子受け取り出口検知センサで、冊子2aを検知することによりその検知信号がサイドガイド対612、搬送爪613を動作させるための入力信号となる。
625は角付け処理部であり、冊子2aの折り頂部2a1近傍を上下から押さえつける押えユニット630、冊子2aの折り頂部2a1を位置決めし、かつ折り頂部2a1を圧接する角付けユニット640とで構成されている。
押えユニット630は、上下動を行う上押え板633を含む上部と、上押え板633に対向してフレームに固定される下押え板631に分けられている。即ち、上下押え板631,633は折り畳まれたシート2からなる冊子2aを保持する保持手段を構成する。上押え板633を含む上部は、駆動モータSM5の駆動を受け、リンク636,637,638を介して上下動を行う強固な押えベース632と、スライド連結部材634で連結された上押え板633を有している。スライド連結部材634の外周には圧縮バネ635が配置されている。押えベース632が上位置にあるとき、上下押え板631,633は離間しており、その間に冊子2aが搬送される。また、押えベース632が下位置にあるときには、冊子2aの厚さに応じて伸縮する圧縮バネ635によって、冊子2aは上下押え板631,633でしっかりと押圧保持される。上下押え板631,633の冊子2aとの接触面は突起のない平滑面であるので、冊子2aを押圧保持したときに冊子2aに圧接痕をつけるようなことがない。639は上死点検知センサで、押えベース632が上位置にあることを検知する。681は冊子厚さ検知センサで、冊子2aを固定したときの上押え板633の位置を検知することで冊子2aの厚さを検知する。
次に、図3、図4、図5を用いて角付けユニット640を説明する。図4は図3のX−X矢視図であり、図5は図3の角付けユニット640を右側面から見た図である。角付けユニット640には、図5に示す移動ユニット656aが設けられている。移動ユニット656aは、不図示の枠体に支持されたスライド軸642,643に沿って図4及び図5の走行移動方向Aに往復移動可能に支持されている。移動ユニット656aは連結部材653aによってタイミングベルト652aに取り付けられ、プーリ654a,655aを介して駆動モータSM6によって駆動される。
移動ユニット656aは、移動ベース641aを有し、移動ベース641aに固定されたスライド軸646,647に圧接部材の切替を行う切替ユニット657をスライド可能に支持している。切替ユニット657はスライドネジ645、駆動モータSM8によりスライド軸646,647に沿って図5の矢印B方向に移動することができる。切替ユニット657には、支持軸648aが切替ベース644に回転自在に取り付けられている。支持軸648aには、ストッパ部材649a、第1圧接部材650、第2圧接部材651、第3圧接部材666、第4圧接部材667が固定されている。第1圧接部材650、第2圧接部材651、第3圧接部材666、第4圧接部材667は各々径の異なる回転部材である。第1圧接部材650、第2圧接部材651、第3圧接部材666及び第4圧接部材667は、保持手段となる上下押え板631,633により保持された冊子2aの折り頂部2a1に圧接して該折り頂部2a1を角付け処理する圧接面を有する圧接手段である。そして、折り頂部2a1に対する圧接方向(図6(c)〜(f)の左から右方向、図7(c)〜(f)左から右方向、図8(c)〜(f)左から右方向)における圧接位置の異なる複数の圧接部材として構成される。
ストッパ部材649aは後述するストッパ部材649bと協働し、搬送されてくる冊子2aの折り頂部2a1が突き当たることで角付け処理する位置に位置決めする部材である。第1圧接部材650、第2圧接部材651、第3圧接部材666、第4圧接部材667は冊子2aの折り頂部2a1を圧接して角付け処理する部材である。そして、冊子2aの厚さに応じて、複数の圧接部材を切り替える切替手段としての切替ユニット657を図5の矢印B方向に移動することで第1圧接部材650、第2圧接部材651、第3圧接部材666、第4圧接部材667に適宜切り替える。切替ユニット657には基準位置検知センサ659があり、図5の矢印B方向に移動するときの基準位置となっている。
また、角付けユニット640には、更に移動ユニット656bも設けられている。移動ユニット656bは不図示の枠体に支持されたスライド軸642,643に沿って図4及び図5の走行移動方向Aに移動可能に支持されている。移動ユニット656bは、連結部材653bによってタイミングベルト652bに取り付けられ、プーリ654b,655bを介して駆動モータSM7によって駆動される。
移動ユニット656bは、移動ベース641bを有し、移動ベース641bには、支持軸648bが回転自在に取り付けられており、支持軸648bにはストッパ部材649bが固定されている。ストッパ部材649bはストッパ部材649aと協働し、搬送されてくる冊子2aの折り頂部2a1が突き当たることで角付け処理する位置に冊子2aを位置決めする部材である。
移動ユニット656aは、切替ユニット657により適宜切り替えられる圧接手段となる第1圧接部材650、第2圧接部材651、第3圧接部材666、第4圧接部材667を冊子2aの折り頂部2a1に沿って移動させる移動手段として構成される。移動ユニット656a及び移動ユニット656bには、それぞれ、基準位置検知センサ658a,658bが設けられており、図5の走行移動方向Aに移動するときの基準位置となっている。ストッパ部材649a,649b、第1圧接部材650、第2圧接部材651、第3圧接部材666、第4圧接部材667はいずれも円盤状をしており、それぞれ図6〜図8のような外径及び高さの関係になっている。図6(a),(b)に示すように、ストッパ部材649a,649bの直径はD1である。ストッパ部材649a,649bは上下押え板631,633間の内部に入り込み、冊子2aが上下押え板631,633の冊子搬送方向下流側端部631a,633aから突出しない位置で位置決めするようになっている。即ち、保持手段となる上下押え板631,633は、折り畳まれた冊子2aの折り頂部2a1を該上下押え板631,633の保持面から突出させずに保持する。ストッパ部材649a,649bの高さはH1であり、搬送されてくる冊子2aの厚さよりも高くなっていて、厚い冊子2aでも折り頂部2a1がストッパ部材649a,649bを乗り越えずに位置決めできるようになっている。
本実施形態における中綴じ製本部800で作成される冊子2aは、1枚のシート2を二つ折りした冊子2aから25枚のシート2を二つ折りした冊子2aである。そのうち、1枚から10枚までのシート2を二つ折りした冊子2aは角付け処理せず、11枚から25枚までのシート2を二つ折りした冊子2aを角付け処理するように設定している。1枚から10枚までのシート2を二つ折りした冊子2aは冊子厚さが薄い。このため、折り頂部2a1を角付け処理する圧接方向における処理領域(角付け処理前の折り頂部2a1から図6〜図8に示す圧接位置3a〜3dまでの距離)を確保し難い。更に、角付け処理しても冊子2aの膨らみが変わらない。本実施形態では、11枚から25枚のシート2を二つ折りした冊子2aは角付け処理されるが、冊子2aの厚さに幅がある。このため、冊子2aの厚さを二段階に分けて、図6(c)〜(f)に示すように冊子2aの厚さがT2からT3のときは高さH2の第1圧接部材650に切り替えて角付け処理の往動動作を行う。また、冊子2aの厚さがT4からT5のときは高さH3の第2圧接部材651に切り替えて角付け処理の往動動作を行う。尚、冊子2aの厚さの関係は{T2<T3<T4<T5}であり、第3圧接部材666、第4圧接部材667の高さの関係は{H2<H3}である。
また、ストッパ部材649a,649bの直径D1、第1圧接部材650の直径D2、第2圧接部材651の直径D3は、{D1<D2<D3}という関係になっている。そして、比較的薄めの冊子2aを角付け処理するのに使用する第1圧接部材650のときは処理領域(角付け処理前の折り頂部2a1から図6(c),(d)及び図8(c)に示す圧接位置3aまでの距離)P2=(D2−D1)/2である。また、厚い冊子2aを角付け処理するのに使用する第2圧接部材651のときは処理領域(角付け処理前の折り頂部2a1から図6(e),(f)及び図8(d)に示す圧接位置3bまでの距離)P3=(D3−D1)/2である。本実施形態では、薄めの冊子2aの処理領域(角付け処理前の折り頂部2a1から圧接位置3aまでの距離)P2に比べて厚い冊子2aの処理領域(角付け処理前の折り頂部2a1から圧接位置3bまでの距離)P3が大きくなるよう(P2<P3)に設定している。このように、角付け処理する圧接方向における処理領域(角付け処理前の折り頂部2a1から圧接位置3までの距離)Pはストッパ部材649a,649bによる冊子2aの位置決め位置ではない。即ち、角付け処理する圧接方向における処理領域となる圧接方向の距離Pは、第1圧接部材650、第2圧接部材651、第3圧接部材666、第4圧接部材667のそれぞれの直径Dの大きさで設定している。
また、図5に示す移動手段となる移動ユニット656aにより圧接手段となる第1圧接部材650、第2圧接部材651、第3圧接部材666、第4圧接部材667を適宜切り替えて冊子2aの折り頂部2a1に沿って往復移動させる。冊子2aの折り頂部2a1を角付け処理する際に、各圧接手段による角付け処理前の冊子2aの圧接方向における折り頂部2a1から圧接位置3までの距離Pが各圧接手段の往動時の圧接方向の距離Pよりも復動時の圧接方向の距離Pの方が大きくなるように変更する。詳しくは、図16に示す変更手段となる角付け処理制御部601により駆動モータSM8を駆動し、図3に示すスライドネジ645を所定の方向に回転させる。そして切替ベース644を図3の上下方向に移動させて第1圧接部材650、第2圧接部材651、第3圧接部材666、第4圧接部材667を適宜切り替えて変更する。変更手段となる角付け処理制御部601は、切替手段となる切替ユニット657により圧接部材となる第1圧接部材650、第2圧接部材651、第3圧接部材666、第4圧接部材667を適宜切り替える。これにより、圧接手段の圧接面(第1圧接部材650、第2圧接部材651、第3圧接部材666、第4圧接部材667のそれぞれの外周面)の冊子2aの折り頂部2a1に対する圧接方向における圧接位置3a〜3dを変更する。
このように、往動動作の移動方向とは逆方向に角付け処理の復動動作を行うときには、図7(c)〜(f)に示すように冊子2aの厚さがT2からT3のときは高さH2の第3圧接部材666に切り替える。また、冊子2aの厚さがT4からT5のときは高さH3の第4圧接部材667に切り替える。
図8(c),(e)に示すように、第1圧接部材650と第3圧接部材666とは高さH2が等しく、各々の第1、第3圧接部材650,666の直径D2,D4は、{D2<D4}という関係になっている。角付け処理領域(角付け処理前の圧接方向(図8の左右方向)における折り頂部2a1から圧接位置3a,3cまでの距離)P2,P4は、第1圧接部材650のときP2=(D2−D1)/2で、第3圧接部材666のときP4=(D4−D1)/2である。これにより、往動動作時の処理領域となる圧接方向の距離P2に比べて、復動動作時の処理領域となる圧接方向の距離P4が大きくなるよう(P2<P4)に設定している。尚、往動動作時の処理領域となる圧接方向の距離P2、復動動作時の処理領域となる圧接方向の距離P4はそれぞれ冊子2aの角付け処理前の圧接方向における折り頂部2a1から圧接位置3a,3cまでの距離である。
同様に、図8(d),(f)に示すように、第2圧接部材651と第4圧接部材667の高さH3は等しく、各々の第2圧接部材651、第4圧接部材667の直径D3,D5は、{D3<D5}という関係になっている。角付け処理領域(角付け処理前の圧接方向(図8の左右方向)における折り頂部2a1から圧接位置3b,3dまでの距離)P3,P5は、第2圧接部材651のときP3=(D3−D1)/2で、第4圧接部材667のときP5=(D5−D1)/2である。これにより、往動動作時の処理領域となる圧接方向の距離P3に比べて、復動動作時の処理領域となる圧接方向の距離P5が大きくなるよう(P3<P5)に設定している。尚、往動動作時の処理領域となる圧接方向の距離P3、復動動作時の処理領域となる圧接方向の距離P5はそれぞれ冊子2aの角付け処理前の圧接方向における折り頂部2a1から圧接位置3b,3dまでの距離である。
また、往動時と同様に復動時にも、薄めの冊子2aの処理領域となる圧接方向の距離P4に比べて、厚い冊子2aの処理領域となる圧接方向の距離P5が大きくなるよう(P4<P5)に設定している。尚、処理領域となる圧接方向の距離P4,P5は冊子2aの角付け処理前の圧接方向における折り頂部2a1から圧接位置3c,3dまでの距離である。
ストッパ部材649a,649b、第1圧接部材650、第2圧接部材651、第3圧接部材666、第4圧接部材667は、押えユニット630の上下押え板631,633の間を移動ユニット656a,656bがスライドする。これにより図4に示す走行移動方向Aに往復運動できる。そして、移動ユニット656aが上下押え板631,633の間から外れた位置にあるとき(上下押え板631,633に干渉しない位置に退避させた状態)に、図3に示す切替ユニット657をスライドさせる。これにより上下押え板631,633の間に位置する圧接部材を切り替えられる。
入口搬送部620から送られる冊子2aを押えユニット630で位置決めするときは、図9(a)に示すように、ストッパ部材649a,649bが上下押え板631,633の間で、冊子2aの幅方向中心を対称とし、冊子2aの幅寸法より内側に位置する。これにより、冊子2aの折り頂部2a1を突き当て位置決めすることができる。ストッパ部材649a,649bまで搬送された冊子2aは、冊子位置決め検知センサ626で検知される。
また、前述のように、ストッパ部材649a,649bの高さH1の寸法は、厚い冊子2aの折り頂部2a1が突き当たって位置決めできるように冊子2aの厚さよりも高くなるように設定されている。これにより、上下押え板631,633の間にストッパ部材649a,649bが位置するときは、上押え板633は冊子2aを保持できない関係となる。このため、図9(b)に示すように、冊子2aの位置決め後、ストッパ部材649a,649bを上下押え板631,633の脇に外して退避させてから、冊子2aの折り頂部2a1近傍を押えユニット630で押圧保持する。このとき、冊子2aの折り頂部2a1は上下押え板631,633の冊子搬送方向下流側端部631a,633aから突出しない。なお、このとき冊子2aは入口搬送部620の上下搬送ベルト621,622により挟持されているのでずれることはない。この後、冊子厚さ検知センサ681で検知された冊子2aの厚さに応じて、図10(a)に示すように、切替ユニット657でストッパ部材649aから第1圧接部材650、あるいは第2圧接部材651に切り替える。尚、図10(a)では第2圧接部材651に切り替えた状態を示している。
そして、図10(b)及び図11(a)に示すように、移動ユニット656aを反対側の冊子2aの側端まで図10(b)の往動方向A1に移動することで冊子2aの折り頂部2a1を圧接し、角付け処理する。尚、移動手段となる移動ユニット656aにより圧接手段となる第2圧接部材651が圧接方向(図10(b)の左右方向)の往動時の圧接位置3bで冊子2aの背部に沿って一方向に移動すると、この時点では図14に示すように、しわCが発生してしまう。往動時に第1圧接部材650に切り替えた場合は、復動動作前に第3圧接部材666に圧接部材を切り替える。或いは往動時に第2圧接部材651に切り替えた場合は、復動動作前に第4圧接部材667に切り替える。図11(b)では第4圧接部材667に切り替えた状態を示している。
そして、図12(a),(b)に示すように、移動ユニット656aを往動時の移動とは逆方向に冊子2aの側端まで図12(a)の復動方向A2に移動することで冊子2aの折り頂部2a1を再度圧接し、角付け処理する。図14は、図12(a)の第4圧接部材667が冊子2aの折り頂部2a1に圧接する圧接部分の拡大図である。図14に示すように、復動時に移動ユニット656aを復動方向A2に冊子2aの側端まで移動する。そして、前の往動時の移動における角付け処理前の圧接方向(図14の左右方向)における折り頂部2a1から圧接位置3bまでの距離がP3である。また、後の復動時の移動における角付け処理前の圧接方向(図14の左右方向)における折り頂部2a1から圧接位置3dまでの距離がP5である。そして、前記距離P5を前記距離P3よりも{P5−P3}だけ増加させている。このとき{P5−P3>0}である。そして、角付け処理された冊子2aは図13に示すように冊子搬送方向下流側(図13の左側方向)に搬送される。
往動時に移動ユニット656aがスライドして圧接部材が冊子2aの折り頂部2a1に沿って一方向に移動する。この場合、冊子2aの折り頂部2a1の圧接部が移動ユニット656aの往動方向A1の下流に押し出され、冊子2aの折り頂部2a1の圧接部分の周辺にしわCが発生してしまう。しかし、往動時の移動ユニット656aの移動方向を復動方向A2に切り替える時に圧接部材の直径Dを往動時の圧接部材の直径Dよりも大きくする。これにより、角付け処理前の圧接方向における折り頂部2a1から圧接位置3までの距離Pの大きい復動時の位置へ圧接位置3を移動させる。その後、冊子2aの折り頂部2a1に沿って復動方向A2に圧接移動する。これにより、図14に示すように、往動時に移動ユニット656aの往動方向A1の下流に押し出された紙を復動時に戻すことができる。そのため、所定の圧接量を角付け処理しても、冊子2aの背部にしわが残ることがない。加えて、圧接部材の直径Dを変更することで、角付け処理前の圧接方向における折り頂部2a1から圧接位置3までの距離Pを復動時に変えている。このため、例えば、バネで冊子2aの圧接方向に圧接部材を付勢して、角付け処理前の圧接方向における折り頂部2a1から圧接位置3までの距離Pを変更する構成に比べて、安定した圧接位置3が得られ、角付けされた冊子2aの形状が安定する。
図3の660は出口搬送部であり、角付け処理され、押えユニット630の押圧保持を解除された冊子2aを受け取り、冊子搬送方向下流側へ搬送するための下搬送ベルト661、上搬送ベルト662で構成される。上搬送ベルト662は支点663を中心に冊子2aの厚さに従って回動できるようになっており、下搬送ベルト661へ不図示のバネにより押圧されている。上下搬送ベルト661,662は入口搬送部620と駆動連結されており、駆動モータSM4によって駆動する。
670は、出口搬送部660から排出される冊子2aを積載するコンベアートレイである。コンベアートレイ670の下面には、駆動モータSM10の駆動を受けて冊子搬送方向に移動するコンベアーベルト671が設けられ、冊子2aが排出される毎に所定量の移動を繰り返し、冊子2aの積載を行う。冊子2aが出口搬送部660から排出されたことの検知は、冊子排出検知センサ664でなされる。
図15は、複写装置1000の制御系のブロック図である。CPU回路部150は、図示しないCPU(中央演算装置)を有する。CPU回路部150は、ROM(リードオンリメモリ)151に格納された制御プログラム及び操作部1の設定に従い以下の各制御部を制御する。CPU回路部150は、原稿給送制御部101、イメージリーダ制御部201、画像信号制御部202、プリンタ制御部301、折り処理制御部401、フィニッシャ制御部501、外部I/F(インターフェース)203を制御する。そして、原稿給送制御部101は原稿給送部100を制御する。イメージリーダ制御部201はイメージリーダ部200を制御する。プリンタ制御部301はプリンタ部300を制御する。折り処理制御部401は折り処理部400を制御する。フィニッシャ制御部501はフィニッシャ500、中綴じ製本部800、インサータ900を制御する。角付け処理制御部601はフィニッシャ制御部501からの指令に基づき角付け処理部600を制御する。
操作部1は、画像形成に関する各種機能を設定するための複数のキー、設定状態を表示するための表示部等を有する。そして、ユーザによる各キーの操作に対応するキー信号をCPU回路部150に出力すると共に、CPU回路部150からの信号に基づき対応する情報を表示部に表示する。
RAM(ランダムアクセスメモリ)152は、制御データを一時的に保持するための領域や、制御に伴う演算の作業領域として用いられる。外部I/F203は、複写装置1000と外部のコンピュータ204とのインターフェースであり、コンピュータ204からのプリントデータをビットマップ画像に展開し、画像データとして画像信号制御部202へ出力する。また、イメージリーダ制御部201から画像信号制御部202へは、イメージセンサ(不図示)で読み取った原稿4の画像が出力される。プリンタ制御部301は、画像信号制御部202からの画像データを露光制御部(不図示)へ出力する。
図16は変更手段となる角付け処理制御部601の駆動系のブロック図であり、各駆動モータを制御するようになっている。
次に、上記構成に基づき、角付け処理部600における角付け処理動作について冊子2aの流れと共に各部の動作を説明する。
操作部1において、中綴じモードが選択されると、中綴じ角付け処理モードを設定するか否かを選択できるようになる。
中綴じ角付け処理モードが選択されなかった場合は、中綴じ製本部800で作成された中綴じ冊子2aは、下搬送ベルト611、搬送爪613、入口搬送部620、出口搬送部660によって、コンベアートレイ670に排出される。このとき、サイドガイド対612、上押え板633、移動ユニット656a,656bは、冊子2aの搬送路を遮らない位置に待避している。
中綴じ角付け処理モードが選択された場合の動作について以下に詳細に説明する。図17及び図18は中綴じ角付け処理モードが選択された場合の動作の流れを示すフローチャートである。
中綴じ角付け処理モードが選択されると、図17のステップS1に示すように、角付け処理部600はイニシャル動作をする。ここで、イニシャル動作とは、サイドガイド対612を原点位置へ移動し、搬送爪613を基準位置へ移動し、押えベース632を上位置へ移動し、上死点検知センサ639で検知する。また、移動ユニット656a、,656bを基準位置へ移動し、基準位置検知センサ658a,658bで検知し、切替ユニット657を基準位置へ移動し、図5に示す基準位置検知センサ659で検知する。これらのイニシャル動作が完了すると、ステップS2に進む。ステップS2において、第2折搬送ローラ対812a,812bによって冊子2aが角付け処理部600の冊子受け取り部610に排出される前に、冊子2aのシート2の枚数、シートサイズ、作成する冊子2aの数を角付け処理制御部601へ通知する。ステップS3において、角付け処理制御部601は通知された冊子2aのシート2の枚数が10枚以下か否かを判断する。前記ステップS3において、冊子2aのシート2の枚数が10枚以下であると判断された場合にはステップS4に進む。ステップS4では角付け処理無しモードを選択する。前記ステップS3において、冊子2aのシート2の枚数が11枚以上であった場合にはステップS5に進んで角付け処理有りモードを選択する。
次に、冊子2aのシート2の枚数が11枚以上であり、角付け処理有りモードが選択された場合、ステップS6において、冊子受け取り部610の冊子搬送経路の両側に配設されたサイドガイド対612が冊子サイズに合わせて待機位置へ移動する。これとともに、切替ユニット657によってストッパ部材649aに切り替えられ、移動ユニット656a,656bが冊子位置決め位置へ移動する。冊子位置決め位置は冊子2aのサイズによって変わる。冊子2aは折り頂部2a1がストッパ部材649a,649bに突き当たったときに回転したりせず、移動ユニット656a,656bの移動方向に対して冊子2aの折り頂部2a1の平行が維持される位置に設定される。
次にステップS7において、中綴じ製本部800からの冊子排出通知を受けると、下搬送ベルト611が駆動モータSM1によって回転し(ステップS8)、冊子2aを搬送する。そして、冊子受け取り入口検知センサ615、冊子受け取り出口検知センサ616で折り畳まれたシート2の束からなる冊子2aを検知した後(ステップS9、S10)、冊子2aの搬送を一旦停止する(ステップS11)。その後、サイドガイド対612が駆動モータSM12により整合動作を行う(ステップS12)。その後、駆動モータSM4によって、入口搬送部620および出口搬送部660が駆動され(ステップS13)、冊子受け取り部610の冊子搬送方向上流側に配置された搬送爪613と下搬送ベルト611によって、冊子2aの搬送が再開される(ステップS14)。搬送爪613は駆動モータSM13で駆動される。そして、冊子受け取り出口検知センサ616で冊子2aの排出を検知すると(ステップS15)、搬送爪613は冊子搬送方向上流側に退避する(ステップS16)。入口搬送部620で搬送された冊子2aが冊子位置決め検知センサ626で検知されると(ステップS17)、入口搬送部620の駆動が停止する(ステップS18)。このとき、図19(a)に示すように、冊子2aの折り頂部2a1がストッパ部材649a,649bに突き当たり、上下押え板631,632の冊子搬送方向下流側端部631a,633aから出っ張らない位置に位置決めされている。次に、移動ユニット656a,656bが上下押え板631,633の間から外れた位置(上下押え板631,633に干渉しない退避位置)にある待機位置に移動する(ステップS19)。そして、駆動モータSM5により押えベース632が下位置に移動し(ステップS20)、上下押え板631,633により冊子2aが押圧保持される。
次に、図17のステップS21に示すフローFを図18に示す。図18のフローFよりステップS24において、冊子2aを押圧保持した状態の上押え板633の位置が冊子厚さ検知センサ681により検知され、これにより冊子2aの厚さが判断される。前記ステップS24において、冊子2aの厚さが前述のT2からT3(T2<T3)の範囲、つまり、T3以下であった場合にはステップS25に進んで第1圧接部材650に切り替えられる(ステップS25)。また、前記ステップS24において、冊子2aの厚さが前述のT4からT5(T4<T5)の範囲、つまりT3よりも大きい場合にはステップS26に進んで第2圧接部材651に切り替えられる(ステップS26)。尚、冊子2aの厚さの関係は、{T2<T3<T4<T5}である。
そして、移動ユニット656aを往動方向A1に移動し(ステップS27,S28)、冊子2aの折り頂部2a1の角付け処理がなされる。第1圧接部材650で角付け処理している図が図19(b)で、第2圧接部材651で角付け処理している図が図19(c)である。移動ユニット656aを反対側の冊子側端まで移動した後、圧接部材として第1圧接部材650を選択している場合は第3圧接部材666に切り替えられる(ステップS29)。また、第2圧接部材651を選択している場合は第4圧接部材667に切り替えられる(ステップS30)。そして、移動ユニット656aを前記往動方向A1とは逆方向となる復動方向A2に移動し(ステップS31)、冊子2aの折り頂部2a1の角付け処理がなされる。
往動時に移動ユニット656aが往動方向A1に走行移動し、圧接部材が冊子2aの折り頂部2a1に沿って圧接移動するとしわCが発生してしまう。このとき、移動ユニット656aの復動方向A2への移動方向切替時に圧接部材の直径Dを大きくする。これにより、往動時の位置から復動時の位置へ圧接位置3を移動させ、冊子2aの折り頂部2a1の角付け処理前の圧接方向における折り頂部2a1から圧接位置3までの距離Pを大きくする。さらに、復動同に冊子2aの折り頂部2a1に沿って往動時とは逆方向に圧接移動することで、往動時に押し出された紙を復動時に戻すことができる。そのため、所定の圧接位置3で角付け処理しても、冊子2aの背部にしわCが残ることがない。したがって、見栄えの良い冊子2aが作成される。加えて、復動時に圧接部材の直径Dを変更する。これにより、角付け処理前の圧接方向における折り頂部2a1から圧接位置3までの距離Pを変えている。このため、例えば、バネで冊子2aの圧接方向に圧接部材を付勢して圧接位置3を変更する方法に比べて、安定した圧接位置3が得られ、角付けされた冊子2aの形状が安定し、見栄えの良い冊子2aが作成される。
移動ユニット656aを走行移動して往復移動が完了すると、押えベース632が上位置へ移動し(図17のステップS70)、上下押え板631,633が離間する。そして、出口搬送部660が駆動モータSM4により駆動され(ステップS71)、出口搬送部660で搬送された冊子2aがコンベアートレイ670へ排出される。排出された冊子2aが冊子排出検知センサ664で検知されると(ステップS72)、出口搬送部660が駆動を停止する(ステップS73)。コンベアートレイ670へ排出された冊子2aは、順次かわら状に積み重ねられていく。ステップS74において、排出された冊子2aが最終の冊子2aか否かが判断され、排出された冊子2aが最終の冊子2aでなければ前記ステップS6へ戻り、最終の冊子2aであればジョブを終了する(ステップS75)。
本実施形態においては、中綴じ製本部800で作成される冊子2aを1枚から25枚までのシート2を二つ折りした冊子2aとして説明したが、中綴じ製本部800の能力によって冊子2aにするシート2の枚数を変えても良い。また、角付け処理される冊子2aを11枚以上のシート2を二つ折りした冊子2aとして説明したが、メディアの坪量や厚さによってシート2の枚数を変更しても良く、本発明を何ら限定するものではない。また、本実施形態では、角付け処理される冊子2aの厚さによって2つに場合分けし、4種類の高さHと直径Dの違う第1〜第4圧接部材650,651,666,667を使用して角付け処理するように説明した。更に場合分けを細かくして、使用する圧接部材の種類を増やしても良く、本発明を何ら限定するものではない。また、本実施形態においては、冊子2aの厚さを冊子厚さ検知センサ681で検知して場合分けしたが、メディアの坪量、厚さ、シート2の枚数など、冊子2aの厚さを決め得る条件から場合分けを行っても良い。