以下、本発明の実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照しながら説明する。本発明の実施形態に係る画像形成装置は、複写装置、プリンタ、ファクシミリ及びこれら複合機器等、その内部にシートを折り畳んで冊子状のシート束を形成するシート処理装置としてのフィニッシャ500を備える画像形成装置である。以下の実施形態においては、画像形成装置として複写装置1000を用いて説明する。
まず、本発明の実施形態に係る複写装置1000の全体構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係る複写装置1000の全体構造を模式的に示す断面図である。図1に示すように、複写装置1000は、原稿給送部100と、イメージリーダ部200と、画像形成部としてのプリンタ部300と、を備える。また、複写装置1000は、折り処理部400と、インサータ900と、フィニッシャ500と、制御部1100と、操作部(図1においては図示せず)1と、を備える。
原稿給送部100は、イメージリーダ部200の画像読取位置(図示せず)に向けて原稿Dを一枚ずつ給送する。イメージリーダ部200は、原稿Dの画像を読み取る。プリンタ部300は、イメージリーダ部200で読み取った原稿Dの画像情報、又は送られてきた画像情報に基づいてシートSに画像を形成する。折り処理部400は、フィニッシャ500に搬送する前に、予めシートSにZ折り等の折り処理等を行う。
インサータ900は、ユーザによりインサートトレイ901,902にセットされたシートを、フィニッシャ500を介してスタックトレイ591,592或いはフィニッシャ500の中綴じ製本部800(後に詳述する)に向けて給送する。インサートトレイ901,902上に積載されたシートの束は、1枚ずつ分離され、所望のタイミングでフィニッシャ500に合流する。
フィニッシャ500は、プリンタ部300で画像が形成され、折り処理部400を介して搬送されたシートS又はインサータ900から搬送されたシートを取り込み、取り込んだ複数枚のシートSを整合して1つのシート束として束ねる。その後、必要に応じて、シート束の後端側を綴じる綴じ処理、後端側に孔をあける穿孔処理、ソート処理、ノンソート処理及び中綴じ製本処理(折り畳み処理、折り端部の変形処理等)を選択的に行う。
次に、複写装置1000における画像形成処理について、図1に加え、図2を参照しながら、原稿D及びシートSの動きに沿って説明する。図2は、本実施形態に係るフィニッシャ500を模式的に示す断面図である。なお、図1において、原稿給送部100のトレイ100a上には、ユーザから見て正立状態で、且つ、フェイスアップ状態(画像が形成されている面が上向きの状態)で原稿Dがセットされている。また、原稿Dの綴じ位置は、原稿Dの搬送方向先端に位置する。
トレイ100a上にセットされた原稿Dは、原稿給送部100により先頭頁から順に1枚ずつ、綴じ位置を先端(図1に示す矢印方向)にして搬送される。原稿Dは、湾曲したパスを介してプラテンガラス102上を搬送された後、排紙トレイ112に排出される。このとき、スキャナユニット104は、所定の位置に保持された状態にあり、スキャナユニット104上を原稿Dが通過することにより原稿Dの読取処理が行われる(原稿流し読み)。原稿Dがプラテンガラス102上を通過する際、原稿Dは、スキャナユニット104のランプ103により照射され、原稿Dからの反射光がミラー105,106,107、レンズ108を介してイメージセンサ109に導かれる。
なお、原稿給送部100により搬送した原稿Dをプラテンガラス102上に一旦停止させ、その状態でスキャナユニット104を移動させることにより原稿Dの読取処理を行うこともできる(原稿固定読み)。原稿固定読みの場合、ユーザは、原稿給送部100を持ち上げ、プラテンガラス102上に原稿Dをセットする。
イメージセンサ109により読み取られた原稿Dの画像データは、所定の画像処理が施されて露光制御部110へ送られる。露光制御部110は、画像信号に応じたレーザ光を出力する。レーザ光は、ポリゴンミラー110aにより走査されながら感光ドラム111上に照射される。感光ドラム111上には、走査されたレーザ光に応じた静電潜像が形成される。感光ドラム111上に形成された静電潜像は、現像器113により現像され、トナー像として可視化される。一方、シートSは、カセット114、115、手差し給紙部125及び両面搬送パス124の何れかから転写部116へ搬送され、可視化されたトナー像が転写部116において転写される。転写後のシートSは、定着部117にて定着処理が施される。
定着部117を通過したシートSは、切替部材121によりパス122に導かれ、シートSの後端が切替部材121を抜けた後、スイッチバックされ、排出ローラ118へ搬送される。そして、排出ローラ118によりプリンタ部300からシートSが排出される。つまり、トナー像が形成された面を下向きの状態(フェイスダウン)でシートSがプリンタ部300から排出される(反転排紙)。
また、シートSの両面に画像形成処理を行う場合は、シートSを定着部177からまっすぐ排出ローラ118方向へと導き、シートSの後端が切替部材121を抜けた直後にスイッチバックし、切替部材121により両面搬送パスへと導く。
プリンタ部300から排出されたシートSは、折り処理部400に搬送される。折り処理部400は、プリンタ部300から排出されたシートSを導入し、フィニッシャ500側に導くための搬送パス131を有する。搬送パス131上には、搬送ローラ対130、133が設けられている。また、搬送ローラ対133の近傍に設けられた切替部材135は、搬送ローラ対130により搬送されたシートSを折りパス136又はフィニッシャ500側に導く。
シートSの折り処理を行う場合、切替部材135を折りパス136側に切り替え、シートSを折りパス136に導く。折りパス136に導かれたシートSは、折りローラ140,141,142まで搬送され、Z状に折り畳まれる。一方、折り処理を行わない場合は、切替部材135をフィニッシャ500側に切り替え、プリンタ部300から排出されたシートSを、搬送パス131を介して直接フィニッシャ500に送り込む。折りパス136を搬送されたシートSは、ストッパ137に先端を突き当てることで形成されるループが、折りローラ140,141により折り曲げられる。具体的には、上方のストッパ143に突き当てることで形成されたループを、折りローラ141,142により更に折り曲げることで、シートSは、Z状に折り曲げられる。Z状に折り曲げられたシートSは、搬送パス145を介して搬送パス131に送られ、搬送ローラ対133により下流側に付設されたフィニッシャ500に搬送される。なお、折り処理部400による折り処理動作は、選択的に行われる。
図2に示すように、フィニッシャ500は、折り処理部400又はインサータ900を介して搬送されたシートSをその内部に取り込むための搬送パス520を備える。搬送パス520には、複数の搬送ローラ対と、パンチユニット530と、が設けられている。複数の搬送ローラ対は、折り処理部400又はインサータ900を介して搬送されるシートSを搬送する。パンチユニット530は、必要に応じて、搬送されるシートSの後端部に穿孔処理を行う。
搬送パス520の終端は、二股に分かれており、二股に分かれた一方側は、上排出パス521に接続され、他方側は、下排出パス522に接続されている。搬送パス520の二股に分かれた分岐には、切替部材513が設けられている。切替部材513は、シートSの搬送経路を上排出パス521と下排出パス522とに切り替える。上排出パス521は、上排出ローラ対を備えており、上排出ローラ対によりスタックトレイ592へのシートSの排出を行う。下排出パス522は、搬送ローラ対を備えており、処理トレイ550又はサドル排出パス523へのシートSの排出を行う。
搬送パス520の他方側に接続される下排出パス522の終端は、二股に分かれており、二股に分かれた一方側は、処理トレイ550に接続され、他方側は、サドル排出パス523に接続されている。下排出パス522の二股に分かれた分岐には、切替部材514が設けられている。切替部材514は、シートSの搬送経路を処理トレイ550側とサドル排出パス523側とに切り替える。
切替部材514により下排出パス522から処理トレイ550に排出されるシートSは、順次、整合処理されながら束状に収容され、操作部1からの設定に応じて、仕分け処理や綴じ処理が行われる。なお、綴じ処理は、シートSの搬送方向と直交するシートSの幅方向に移動可能なステイプラ560により行われ、シート束の任意の位置に綴じ処理を行う。
束状に収容されたシートSは、その後、束排出ローラ対551により、上下方向に移動可能に構成されたスタックトレイ591及びスタックトレイ592に選択的に排出される。本実施形態においては、上側のスタックトレイ592は、上排出パス521と処理トレイ550からのシートSを受け取り、下側のスタックトレイ591は、処理トレイ550からのシートSを受け取る。このようにして、スタックトレイ591,592には、大量のシートS又はシート束が積載される。また、積載されたシートS又はシート束は、その後端を上下方向に伸びる後端ガイドに規制されて整列される。
一方、切替部材514により下排出パス522からサドル排出パス523に排出されるシートSは、サドル排出パス523を介して中綴じ製本部800に搬送される。中綴じ製本部800は、複数枚のシートSからなるシート束に対して、選択的に綴じ処理を行い、その後、折り畳み処理を行い、冊子状のシート束をつくる。中綴じ製本部800は、サドル入口ローラ対801と、切替部材802と、収納ガイド803と、滑りローラ804と、シート位置決め部材805と、モータM1と、ステイプラ820と、モータM2と、を備える。
中綴じ製本部800へ搬送されたシートSは、まず、サドル入口ローラ対801に受け渡され、サイズに応じてソレノイドにより動作する切替部材802により搬入口が選択される。搬入口が選択されたシートSは、収納ガイド803に搬入される。搬入されたシートSは、滑りローラ804により先端が可動式のシート位置決め部材805に接するまで搬送される。モータM1は、サドル入口ローラ対801及び滑りローラ804を駆動する。搬入された各シートSは、ここでシート束にされる。
収納ガイド803の途中位置には、収納ガイド803を挟んでステイプラ820が対向配置されている。ステイプラ820は、針を突き出すドライバー820aと、突き出された針を折り曲げるアンビル820bと、を備える。なお、シート位置決め部材805は、シート搬入時において、シート搬送方向の中央部が、ステイプラ820の綴じ位置になるようにシート(シート束)を停止させる。シート位置決め部材805は、モータM2の駆動を受けて移動可能に配設されており、シートSのサイズ等に応じて位置を変える。
また、中綴じ製本部800は、折りローラ対810a,810bと、突き出し部材830と、モータM3と、モータM4と、整合板対815と、モータM5と、を備える。折りローラ対810a,810bは、ステイプラ820の下流側に設けられている。突き出し部材830は、折りローラ対810a,810bの対向位置に設けられており、収納ガイド803から退避した位置をホームポジションとしている。突き出し部材830は、モータM3の駆動により収納されたシート束に向けて突き出すことにより、モータM4により駆動される折りローラ対810a,810bのニップにシート束を押し込む。
シート束は、突き出し部材830によって折りローラ対810a,810bのニップに押し込まれることにより折り畳まれ、搬送方向先端に折り端部が形成された冊子状のシート束(以下、「冊子T」ともいう)となる。つまり、シート束は、折りローラ対810a,810b及び突き出し部材830により折り畳み処理が行われ、これらは、折り処理部を構成する。その後、突き出し部材830は、再びホームポジションに戻る。なお、折りローラ対810aと折りローラ対810bとは、シート束を折り曲げるに充分な圧力を生じさせるように配設されており、この圧力は、本実施形態においては、不図示のバネにより生じるように構成されている。
ステイプラ820で綴じ処理が行われたシート束の折り畳み処理は、綴じ処理終了後に、シート束のステイプル位置が折りローラ対810のニップ位置となるように、シート位置決め部材805を綴じ処理時の位置から所定距離降下させた後に実行される。こうして綴じ処理を施した位置でシート束を折り畳むことができる。
整合板対815は、収納ガイド803に収納されたシートを整合し、折りローラ対810a,810bの外周面を挟んで収納ガイド803に突き出した面を持つ。整合板対815は、モータM5の駆動を受けて、シートに対し挟み込み方向に移動することで、シートの幅方向の位置決めを行う。
さらに、中綴じ製本部800は、第1折搬送ローラ対811a,811bと、第2折搬送ローラ対812a,812bと、変形処理部600と、を備える。第1折搬送ローラ対811a、811b及び第2折搬送ローラ対812a、812bは、折り目が形成された冊子を変形処理部600に搬送する。第1折搬送ローラ対811及び第2折搬送ローラ対812は、折り目が形成された冊子を搬送、停止させるのに充分な圧力を生じさせるように配設されている。また、折りローラ対810、第1折搬送ローラ対811及び第2折搬送ローラ対812は、同一のモータM4により等速回転する。変形処理部600は、第1折搬送ローラ対811及び第2折搬送ローラ対812から搬送される冊子の折り端部を潰す変形処理を行った後、出来上がった冊子を外部に搬送する。
ここで、変形処理部600について、図2に加え、図3から図7(d)を参照しながら、更に具体的に説明する。図3は、本実施形態に係る変形処理部600を模式的に示す断面図である。図4は、本実施形態に係る押えユニット630及び押えユニット駆動部627を示す図である。図5は、図3に示す変形処理ユニット640のX−X断面図である。図6は、図3に示す変形処理ユニット640を入口搬送部620側から見た側面図である。図7(a)及び図7(b)は、位置決めローラ649aが位置決めを行う状態を示す図である。図7(c)及び図7(d)は、第1圧接ローラ650が変形処理を行う状態を示す図である。図7(e)及び図7(f)は、第2圧接ローラ651が変形処理を行う状態を示す図である。
図2に示すように、変形処理部600は、中綴じ製本部800の下流側に設けられており、冊子受け取り部610と、入口搬送部620と、変形処理実行部625と、出口搬送部660と、コンベアトレイ670と、を備える。
図3に示すように、冊子受け取り部610は、第2折搬送ローラ対812a,812bから搬送される冊子を受け取り、入口搬送部620に搬送する。冊子受け取り部610は、下搬送ベルト611と、サイドガイド対612と、搬送爪613と、押えガイド614と、を備える。また、冊子受け取り部610は、入口検知センサ615と、出口検知センサ616と、搬送ベルト駆動モータSM1と、サイドガイド駆動モータSM2と、搬送爪駆動モータSM3と、を備える。
下搬送ベルト611は、ベルト上に載置された冊子が入口搬送部620に向かって移動するように回転しており、回転するベルトの上で第2折搬送ローラ対812a,812bから搬送される冊子を受け取り、これを搬送する。そのため、下搬送ベルト611は、受け渡し時において、冊子の姿勢を変えることなく搬送することができる。サイドガイド対612は、下搬送ベルト611の両側に設けられており、冊子の搬送方向と直交する方向(以下、「幅方向」ともいう)の位置を規制する。搬送爪613は、下搬送ベルト611の搬送方向における後端(上流)側に設けられており、下搬送ベルト611と冊子との間にすべりが生じた場合に、冊子の後端(搬送方向上流側の端部)に接触し、冊子を搬送方向に移動させる。押えガイド614は、下搬送ベルト611と対向する位置(上方)に設けられており、冊子の表面と当接することにより、搬送される冊子の開きを規制する。
入口検知センサ615は、下搬送ベルト611上に冊子があることを検知し、出口検知センサ616は、冊子受け取り部610の出口に冊子があることを検知する。搬送ベルト駆動モータSM1は、下搬送ベルト611を駆動する。サイドガイド駆動モータSM2は、サイドガイド対612を駆動する。搬送爪駆動モータSM3は、搬送爪613を駆動する。
入口搬送部620は、冊子受け取り部610から搬送される冊子を変形処理実行部625に搬送し、下搬送ベルト部621と、上搬送ベルト部622と、回動軸623と、搬送駆動モータSM4と、を備える。下搬送ベルト部621は、上搬送ベルト部622側に不図示のバネにより付勢されている。上搬送ベルト部622は、回動軸623を中心に下搬送ベルト部621側に回動可能に形成されている。搬送駆動モータSM4は、下搬送ベルト部621及び上搬送ベルト部622を駆動する。
変形処理実行部625は、入口搬送部620から搬送される冊子の変形処理を行う。変形処理実行部625は、冊子の両表面を保持するシート保持部としての押えユニット630と、移動機構としての押えユニット駆動部627と、冊子の位置決めを行い、冊子の折り端部を四角く角付けする変形処理ユニット640と、を備える。
図4に示すように、押えユニット630は、下押え板631と、上下方向(冊子の厚さ方向)に移動可能な上部ユニット630aと、を備える。下押え板631は、第1保持面631aと、先端検出部としての先端検出センサ626と、を備える。第1保持面631aは、冊子の一方側の表面に当接して一方側から冊子を保持する(図7(a)から図7(f)参照)。先端検出センサ626は、変形処理部600のフレームに取り付けられ、搬送される冊子の折り端部が下押え板631と後述の上押え板633との間に位置するように、冊子の折り端部の先端位置を検出する。また、先端検出センサ626は、下押え板631と上押え板633とに保持されて突出変形する折り端部の先端位置を検出する。
上部ユニット630aは、押えユニット駆動モータSM5と、リンク636、637、638と、押えベース632と、上押え板633と、スライド連結部材634と、を備える。また、上部ユニット630aは、上死点検知センサ639と、ロータリーエンコーダセンサ684と、シート厚検出部としての冊子厚さ検出センサ681と、を備える。押えベース632は、リンク636、637、638を介して押えユニット駆動モータSM5に連結されており、押えユニット駆動モータSM5が駆動することにより上下方向に移動する。
上押え板633は、押えベース632に摺動自在に支持されたスライド連結部材634を介して押えベース632と連結されている。また、上押え板633は、第2保持面633aを備え、第2保持面633aは、冊子の他方側の表面に当接して他方側から冊子を保持する(図7(a)から図7(f)参照)。スライド連結部材634の外周面には圧縮バネ635が配置されており、圧縮バネ635は、押えベース632から上押え板633を付勢する。
上押え板633は、押えユニット駆動モータSM5により押えベース632が下方向に移動した後、圧縮バネ635が冊子の厚みに応じて伸縮し、スライド連結部材634が押えベース632を摺動することにより、他方側から冊子を押圧する。このようにして冊子は、下押え板631と上押え板633とにより保持される。上死点検知センサ639は、押えベース632が上位置にあることを検知する。ロータリーエンコーダセンサ684は、押えユニット駆動モータSM5の回転数を検知する。上押え板633の移動量は、ロータリーエンコーダセンサ684で検知される回転数から検知される。冊子厚さ検出センサ681は、冊子を固定したときの上押え板633の位置を検知することにより冊子の厚さを検知する。
押えユニット駆動部627は、下押え板631と上押え板633とにより保持されることにより搬送方向に突出した冊子の先端位置に基づいて、押えユニット630を冊子の搬送方向と略平行に移動させる。具体的には、押えユニット駆動部627は、冊子の潰し量を均一化するために、突出した冊子の先端位置に対して搬送方向において所定距離進入した所定位置で冊子の先端を圧接するように押えユニット630を移動する。
押えユニット駆動部627は、連結部材627aと、タイミングベルト627bと、プーリ627c、627dと、シート移動部としての押えユニット移動モータSM9と、を備える。押えユニット移動モータSM9は、プーリ627c、627dを介して冊子の搬送方向と平行に延びるタイミングベルト627bに連結されており、タイミングベルト627bは、連結部材627aに連結されている。連結部材627aは、押えユニット630に連結されており、押えユニット630は、押えユニット移動モータSM9を駆動することにより、冊子の搬送方向と平行な方向(下押え板631と上押え板633の間への進入方向及び後退方向)に移動する。
図5及び図6に示すように、変形処理ユニット640は、不図示の枠体に支持されたスライド軸642,643と、冊子の位置決め及び変形処理を行う第1移動ユニット656aと、冊子の位置決めを行う第2移動ユニット656bと、を備える。スライド軸642,643は、第1移動ユニット656a及び第2移動ユニット656bを図5及び図6に示すA方向(以下、「第1方向A」ともいう)に移動可能に支持する。
第1移動ユニット656aは、ローラ切替ユニット657aと、連結部材653aと、タイミングベルト652aと、プーリ654a,655aと、変形処理駆動モータSM6と、移動ベース641aと、スライド軸646,647と、を備える。ローラ切替ユニット657aは、連結部材653aを介して第1方向Aに伸びるタイミングベルト652aに連結されており、タイミングベルト652aは、プーリ654a,655aを介して変形処理駆動モータSM6に連結されている。つまり、ローラ切替ユニット657aは、変形処理駆動モータSM6を駆動することにより第1方向Aに移動する。なお、第1移動ユニット656aは、基準位置検知センサ658aを備え、基準位置検知センサ658aは、第1方向Aに移動する際の基準となる位置を検出する。
また、ローラ切替ユニット657aは、移動ベース641aに支持され、図6に示すB方向(第1方向Xと直交する方向であり、以下、「第2方向B」ともいう)に延びるスライド軸646,647に摺動自在に支持されている。ローラ切替ユニット657aは、第2方向Bに延びるスライドネジ645と、ローラ切替駆動モータSM8と、を備え、スライドネジ645は、ローラ切替駆動モータSM8に連結されている。
また、ローラ切替ユニット657aは、切替ベース644と、第2方向Bに延びる支持軸648aと、位置決めローラ649aと、圧接部としての第1圧接ローラ650と、圧接部としての第2圧接ローラ651と、基準位置検知センサ659と、を備える。切替ベース644は、スライドネジ645を介して移動ベース641aに移動自在に支持されており、支持軸648aは、切替ベース644に回転自在に支持されている。位置決めローラ649a、第1圧接ローラ650及び第2圧接ローラ651は、支持軸648aに固定されている。切替ベース644は、ローラ切替駆動モータSM8を駆動することによりスライドネジ645が回転し、スライド軸646,647に沿って第2方向Bに移動する。
位置決めローラ649aは、位置決めローラ649b(後に詳述する)と協同し、冊子Tの変形処理を行う変形処理位置に冊子Tを配置させる。図7(a)に示すように、位置決めローラ649aの直径はD1であり、下押え板631と上押え板633との間に進入して、冊子Tの折り端部が下押え板631と上押え板633との間に位置するように冊子Tの位置決めを行う。また、位置決めローラ649aは、位置決め面649cを備え、冊子Tの折り端部に位置決め面649cを突き当てて冊子Tが搬送方向下流端部から突出しない位置に配置されるように位置決めを行う。位置決めローラ649aの幅はH1であり、搬送されてくる冊子Tの厚さより高くなっており、厚い冊子でも折り頂部が位置決めローラ649aを乗り越えることなく位置決めができるようになっている。
第1圧接ローラ650は、第1圧接面650aを備え、第1圧接面650aで冊子Tの折り端部を圧接することにより、折り端部を四角く角付けする変形処理を行う。図7(c)及び図7(d)に示すように、第1圧接ローラ650の直径はD2であり、下押え板631と上押え板633の間に進入して、位置決めローラ649aにより位置決めされた冊子Tの折り端部の変形処理を行う。この際、位置決めローラ649aの直径D1との差(D2−D1)が第1圧接ローラ650による潰し量(冊子Tの折り端部の先端位置に対して搬送方向において第1圧接ローラ650が進入する所定距離)である。また、第1圧接ローラ650の幅はH2(H2<H1)であり、搬送されてくる冊子Tの厚さが薄いとき(例えば、冊子Tの厚さが後述のT2〜T3のとき)に使用される。
第2圧接ローラ651は、第2圧接面651aを備え、第2圧接面651aで冊子Tの折り端部を圧接することにより、折り端部を四角く角付けする変形処理を行う。図7(e)及び図7(f)に示すように、第2圧接ローラ651の直径はD3であり、下押え板631と上押え板633の間に進入して、位置決めローラ649aにより位置決めされた冊子Tの折り端部の変形処理を行う。この際、位置決めローラ649aの直径D1との差(D3−D1)が第2圧接ローラ651による潰し量(冊子Tの折り端部の先端位置に対して搬送方向において第2圧接ローラ651が進入する所定距離)である。また、第2圧接ローラ651の幅はH3(H2<H3<H1)であり、搬送されてくる冊子Tの厚さが厚いとき(例えば、冊子Tの厚さが後述のT4〜T5のとき)に使用される。
位置決めローラ649a、第1圧接ローラ650及び第2圧接ローラ651は、冊子の厚さに応じて切替ベース644を第2方向Bに移動することにより切り替えられる。基準位置検知センサ659は、ローラ切替ユニット657aが第2方向Bに移動する際の基準位置となる位置を検知する。
第2移動ユニット656bは、位置決めユニット657bと、連結部材653bと、タイミングベルト652bと、プーリ654b,655bと、変形処理駆動モータSM7と、移動ベース641bと、を備える。位置決めユニット657bは、連結部材653bを介して第1方向Aに伸びるタイミングベルト652bに連結されており、タイミングベルト652bは、プーリ654b、655bを介して変形処理駆動モータSM7に連結されている。つまり、位置決めユニット657bは、変形処理駆動モータSM7を駆動することにより第1方向Aに移動する。また、位置決めユニット657bは、基準位置検知センサ658bを備え、基準位置検知センサ658bは、第1方向Aに移動する際の基準となる位置を検出する。
また、位置決めユニット657bは、第2方向Bに延びる支持軸648bと、位置決めローラ649bと、を備える。支持軸648bは、移動ベース641bに回転自在に支持されている。位置決めローラ649bは、支持軸648bに固定されており、支持軸648bと共に移動ベース641bに回転自在に支持される。位置決めローラ649bは、位置決めローラ649aと協同し、冊子の変形処理を行う変形処理位置に冊子を位置決めする。
図7(b)に示すように、位置決めローラ649bの直径はD1であり、下押え板631と上押え板633との間に進入して、冊子Tの折り端部が下押え板631と上押え板633との間に位置するように冊子Tの位置決めを行う。位置決めローラ649bは、位置決め面649cを備え、冊子Tの折り端部に位置決め面649cを突き当てて冊子Tが搬送方向下流端部から突出しない位置に配置されるように位置決めを行う。また、位置決めローラ649bの幅はH1であり、搬送されてくる冊子Tの厚さより高くなっており、厚い冊子でも折り頂部が位置決めローラ649bを乗り越えることなく位置決めができるようになっている。なお、本実施形態においては、冊子Tの折り端部を下押え板631と上押え板633の搬送方向下流端部から突出させない構成について説明するが、冊子Tの折り端部を下押え板631と上押え板633の搬送方向下流端部から突出させて位置決めしてもよい。
出口搬送部660は、変形処理実行部625から搬送される冊子をコンベアトレイ670に搬送する。出口搬送部660は、下搬送ベルト部661と、上搬送ベルト部662と、回動軸663と、排出検知センサ664と、を備える。下搬送ベルト部661は、上搬送ベルト部662側に不図示のバネにより付勢されており、上搬送ベルト部662は、回動軸663を中心に下搬送ベルト部661側に回動可能に形成されている。下搬送ベルト部661及び上搬送ベルト部662は、入口搬送部620と駆動連結されており、搬送駆動モータSM4により駆動される。排出検知センサ664は、冊子が出口搬送部660から排出されたことを検知する。
コンベアトレイ670は、出口搬送部660から排出される冊子を積載する。コンベアトレイ670の下面には、コンベアトレイ駆動モータSM10と、コンベアトレイ駆動モータSM10の駆動を受けて搬送方向に移動するコンベアベルト671と、が配置されている。コンベアベルト671は、冊子が排出される毎に所定量の移動を繰り返し、冊子の積載を行う。
次に、本発明の実施形態に係る複写装置1000の制御部1100について、図8及び図9を参照しながら説明する。図8は、本実施形態に係る複写装置1000の制御部1100を示すブロック図である。図9は、本実施形態に係る変形処理制御部601のブロック図である。図8に示すように、制御部1100は、CPU回路部150と、原稿給送制御部101と、イメージリーダ制御部201と、画像形成制御部202と、プリンタ制御部301と、折り制御部401と、を備える。また、制御部1100は、フィニッシャ制御部501と、変形処理制御部601と、を備える。
CPU回路部150は、CPU151と、制御プログラムを格納するROM152と、制御データを一時的に保持するための領域や制御に伴う演算の作業領域として用いられるRAM153と、を備える。CPU151は、ROM152に格納された制御プログラム及び操作部1の設定に従い、以下の各部を制御する。すなわち、CPU回路部150は、原稿給送制御部101、イメージリーダ制御部201、画像形成制御部202、プリンタ制御部301、折り制御部401、フィニッシャ制御部501及び変形処理制御部601を制御する。
原稿給送制御部101は、原稿給送部100を制御する。イメージリーダ制御部201は、イメージリーダ部200を制御する。プリンタ制御部301は、プリンタ部300を制御する。折り制御部401は、折り処理部400を制御する。フィニッシャ制御部501は、フィニッシャ500(変形処理制御部601等)及びインサータ900を制御する。図9に示すように、変形処理制御部601は、各種センサ(例えば、上死点検知センサ639等)に基づいて、各種駆動モータ(例えば、搬送ベルト駆動モータSM1等)を制御する。
外部I/F203は、複写装置1000と外部のコンピュータ204とのインタフェースであり、外部のコンピュータ204からのプリントデータをビットマップ画像に展開し、画像データとして画像形成制御部202へ出力する。また、イメージセンサ(図示せず)で読み取った原稿の画像データは、イメージリーダ制御部201から画像形成制御部202へ出力される。画像形成制御部202に入力された画像データは、所定の画像処理が施された後、プリンタ制御部301により露光制御部(図示せず)へ出力される。
操作部1は、画像形成に関する各種機能を設定するための複数のキー、設定状態を表示するための表示部等を備える。操作部1は、ユーザによる各キーの操作に対応するキー信号をCPU回路部150に出力すると共に、CPU回路部150からの信号に基づき対応する情報を表示部(図示せず)に表示する。
次に、第1実施形態に係る複写装置1000における変形処理部600の変形処理について、図10を参照しながら説明する。図10は、変形処理御部による変形処理を示すフローチャートである。
本実施形態においては、中綴じ製本部800で作成される冊子は、25枚のシートを二つ折りした冊子である。そのうち、1〜10枚までのシートを二つ折りした冊子は変形処理せず、11〜25枚までのシートを二つ折りした冊子を変形処理するように設定している。これは、1〜10枚までのシートを二つ折りした冊子は冊子厚さが薄く、折り端部を変形処理する処理領域(潰し量)を確保し難いことと、変形処理しても冊子の折り端部の形状の変化が見た目にわかりにくいことによる。
11〜25枚のシートを二つ折りした冊子は変形処理されるが、冊子厚さに幅があるため、冊子の厚さ3段階に分ける。冊子の厚さがT2〜T3(T2<T3)の場合は、幅H2の第1圧接ローラ650に切り替え、下押え板631と上押え板633の間隔をT2に設定する(図7(c)及び図7(d)参照)。また、冊子の厚さがT4〜T5(T4<T5)の場合は、幅H3の第3圧接ローラ651に切り替え、下押え板631と上押え板633の間隔をT3に設定する(図7(d)及び図7(f)参照)。以下、具体的に説明する。
操作部1において、中綴じ処理モードが選択されると、変形処理を設定するか否かを選択できるようになる。変形処理が選択されなかった場合は、中綴じ製本部800で作成された冊子は、下搬送ベルト611、搬送爪613、入口搬送部620、出口搬送部660によって、コンベアトレイ670に排出される。このとき、サイドガイド対612、上押え板683、移動ユニット656a,656bは、搬送路をさえぎらない位置に退避している。
一方、中綴じ処理モードが選択され、変形処理が開始されると、変形処理部600は、図10に示すように、まず、イニシャル動作(初期動作)を行う(ステップST1)。具体的には、サイドガイド対612、搬送爪613を原点位置に配置する。また、押えベース632を上位置に配置(上死点検知センサ639ON)させ、第1移動ユニット656a及び第2移動ユニット656bを原点位置に配置(基準位置検知センサ658a,658bON)させる。同様に、ローラ切替ユニット657aを原点位置に配置(基準位置検知センサ659ON)させる。
イニシャル動作を行った後、変形処理制御部601に冊子のシート枚数、シートサイズ、作成する冊子数が通知され、変形処理制御部601がこれを受信する(ステップST2)。シート枚数等を受信すると、変形処理制御部601は、受信した冊子のシートの枚数が10枚以下であるか否かを判断する(ステップST3)。冊子のシートの枚数が10枚以下であった場合は、変形処理が行われない変形処理無しモードが選択され、変形処理無しモードに基づく処理を行う(ステップST4)。一方、11枚以上であった場合は、変形処理有りモードが選択され、変形処理有りモードの処理を行う(ステップST5)。変形処理無しモード又は変形処理有りモードが終了すると、中綴じ処理は終了する。
次に、冊子のシートの枚数が10枚以下であった場合に選択される変形処理無しモードについて、図11を参照しながら説明する。図11は、中綴じ処理における変形処理無しモードを示すフローチャートである。図11に示すように、変形処理無しモードが選択されると、まず、冊子受け取り部610の搬送経路の両側に配設されたサイドガイド対612を冊子サイズに合わせて待機位置(下搬送ベルト611の両側)へ移動させる(ステップST21)。サイドガイド対612を移動させた後、中綴じ製本部800からの冊子排出通知を受けると(ステップST22)、下搬送ベルト611が搬送ベルト駆動モータSM1によって回転し、冊子が搬送される(ステップST23)。
下搬送ベルト611により冊子が搬送され、入口検知センサ615により下搬送ベルト611上に冊子があることが検知される(ステップST24)と、ステップST25に進む。ステップST24は、入口検知センサ615が冊子を検知するまで繰り返される。ステップST25において、出口検知センサ616が冊子を検知すると、搬送ベルト駆動モータSM1を停止させる(ステップST26)。ステップST25は、出口検知センサ616が冊子を検知するまで繰り返される。搬送ベルト駆動モータSM1が停止すると、サイドガイド駆動モータSM2を駆動させて、サイドガイド対612により冊子の整合動作が行われる(ステップST27)。
冊子の整合動作が終了すると、搬送駆動モータSM4によって入口搬送部620及び出口搬送部660が駆動される(ステップST28)。次に、冊子受け取り部610の上流に配置された搬送爪613と下搬送ベルト611を駆動させて、冊子の搬送を再開する(ステップST29)。そして、出口検知センサ616で冊子の排出を検知する(ステップST30)と、搬送爪613は搬送方向上流に退避(ステップST31)し、駆動が停止される。
その後、冊子は、入口搬送部620及び出口搬送部660で搬送され、コンベアトレイ670に排出される。冊子がコンベアトレイ670に排出され、排出検知センサ664によって冊子が検知されると(ステップST32)、入口搬送部620及び出口搬送部660が駆動を停止する(ステップST33)。コンベアトレイ670へ排出された冊子は、順次、瓦状に積み重ねられていく。排出された冊子が最終冊子でなければ、ステップST21に戻り、冊子が最終冊子であれば(ステップST34)、変形処理無しモードは終了する(ステップST35)。
次に、冊子のシートの枚数が11枚以上であった場合に選択される変形処理有りモードについて、図12から図16を参照しながら説明する。図12は、中綴じ処理における変形処理有りモードを示すフローチャートである。図13(a)は、位置決めローラ649a,649bを冊子の折り端部に突き当てて冊子の位置決めを行う状態を示す図である。図13(b)は、第2圧接ローラ651で変形処理を行う状態を示す図である。図14(a)は、位置決めローラ649a,649bを冊子の折り端部に突き当てて冊子の位置決めを行う状態を示す図である。図14(b)は、位置決めを行った後、位置決めローラ649a,649bを退避させた状態を示す図である。図15(a)は、ローラ切替ユニット657aを第2方向Bにスライドさせて第2圧接ローラ651を配置させた状態を示す図である。図15(b)は、第2圧接ローラ651で変形処理を行う状態を示す図である。図16(a)は、変形処理を行った第2圧接ローラ651を退避させた状態を示す図である。図16(b)は、変形処理が終了した冊子を搬送する状態を示す図である。
図12に示すように、変形処理有りモードが選択されると、サイドガイド対612が冊子のサイズに合わせて待機位置へ移動する(ステップST51)。このとき、ローラ切替ユニット657aにおいて位置決めローラ649aが選択され、第1及び第2移動ユニット656a,656bが冊子位置決め位置へ移動する。なお、搬送方向と直交する幅方向における冊子位置決め位置は、冊子のサイズによって変わる。具体的には、冊子位置決め位置は、例えば、冊子の折り端部が位置決めローラ649a,649bに突き当たったときに回転したりせず、第1方向Aに対して冊子の折り端部の平行が維持される位置に設定される(例えば、図14(a)参照)。
中綴じ製本部800から冊子排出通知を受けると(ステップST52)、下搬送ベルト611が搬送ベルト駆動モータSM1によって回転し(ステップST53)、冊子が搬送される。下搬送ベルト611により冊子が搬送され、入口検知センサ615により下搬送ベルト611上に冊子があることが検知される(ステップST54)と、ステップST55に進む。ステップST54は、入口検知センサ615が冊子を検知するまで繰り返される。ステップST55において、出口検知センサ616が冊子を検知すると、搬送ベルト駆動モータSM1を停止させる(ステップST56)。ステップST56は、出口検知センサ616が冊子を検知するまで繰り返される。搬送ベルト駆動モータSM1が停止すると、サイドガイド駆動モータSM2を駆動させて、サイドガイド対612により整合動作が行われる(ステップST57)。
整合動作が終わると、搬送駆動モータSM4によって入口搬送部620及び出口搬送部660が駆動される(ステップST58)。そして、冊子受け取り部610の搬送方向上流に配置された搬送爪613と下搬送ベルト611を駆動させて、冊子の搬送を再開する(ステップST59)。出口検知センサ616で冊子の排出を検知する(ステップST60)と、搬送爪613は搬送方向上流に退避(ステップST61)し、搬送爪613の駆動が停止される。搬送爪613が停止した後、冊子Tの先端位置決め処理及び先端位置合わせ処理(ステップST62)が行われる。
図13(a)に示すように、冊子Tの先端位置決め処理は、位置決めローラ649a、649bにより行われる。ここで、位置決めローラ649a,649b、第1圧接ローラ650及び第2圧接ローラ651は、押えユニット630の上押え板633と下押え板631の間を第1及び第2移動ユニット656a,656bが第1方向Aに移動することで移動可能となる。そして、第1移動ユニット656aが上押え板633と下押え板631の間から外れた位置にあるとき(上押え板633と下押え板631の両脇に位置したとき)に、ローラ切替ユニット657aを第2方向Bに移動させる。このようにして上押え板633と下押え板631の間に位置する各ローラを切り替える。
例えば、図14(a)に示すように、冊子Tを押えユニット630で位置決めを行うときは、位置決めローラ649a,649bを上押え板633と下押え板631の間で、冊子の幅寸法より内側にそれぞれ対称に位置させる。これにより、冊子Tの折り端部を突き当て、位置決めをすることができる。なお、冊子Tの停止位置は、先端検出センサ626で検知される所定の位置まで予め移動される。この所定の位置は、冊子Tの折り端部が位置決めローラ649a,649bに突き当たる位置である。
位置決めが終わると、図14(b)に示すように、第1及び第2移動ユニット656a,656bは、上押え板633と下押え板631の間から外れた待機位置(上押え板633と下押え板631の両脇に位置)に移動する。ここで、位置決めローラ649a,649bの高さ寸法は、厚い冊子の折り端部が突き当たっても位置決めができるように冊子の厚さよりも高くなるように設定されている。そのため、上押え板633と下押え板631の間に位置決めローラ649a,649bが位置するときは、上押え板633は冊子を固定することができない。これにより、冊子の位置決め後、位置決めローラ649a,649bが上押え板633と下押え板631の両脇に外してから、上押え板633と下押え板631は、冊子の折り端部を挟持するように固定(保持)する。なお、このとき冊子は入口搬送部620の下搬送ベルト部621及び上搬送ベルト部622により挟持されているのでずれることはない。
第1及び第2移動ユニット656a,656bが待機位置に移動すると、先端位置合わせ処理(ステップST62)が行われる。先端位置合わせ処理は、押えユニット駆動部627が押えユニット630を冊子の先端位置に基づく所定の位置に移動することにより行われる。
押えユニット駆動部627による先端位置合わせ処理が終了すると、下押え板631の第1保持面631aと上押え板633の第2保持面633aとの間に冊子の折り端部が位置するように保持された冊子の厚さが検出される。具体的には、冊子を固定した状態の上押え板633の位置が冊子厚さ検出センサ681により検知され、これにより冊子の厚さが測定される(ステップST63)。ここで、冊子の厚さがT2〜T3(mm)の範囲内であった場合は、切替ベース644がローラ切替駆動モータSM8により第2方向Bに移動し、第1圧接ローラ650が所定に位置に配置される。そして、押えユニット駆動モータSM5を駆動して上押え板633を第2方向Bに移動し、上押え板633と下押え板631との間隔をT2に調整する(図7(c)参照)。
一方、冊子の厚さがT4〜T5(mm)の範囲内であった場合、切替ベース644がローラ切替駆動モータSM8により第2方向Bに移動し、第2圧接ローラ651が所定の圧接位置に配置される(図13(b)参照)。そして、押えユニット駆動モータSM5を駆動して上押え板633を第2方向Bに移動し、上押え板633と下押え板631との間隔をT4に調整する(図7(e)参照)。
更に、冊子の厚さがT5(mm)以上の範囲であった場合、切替ベース644がローラ切替駆動モータSM8により第2方向Bに移動し、位置決めローラ649が所定の圧接位置に配置される。そして、押えユニット駆動モータSM5を駆動して上押え板633を第2方向Bに移動し、上押え板633と下押え板631との間隔を所定の間隔に調整する。
例えば、図15(a)に示すように、第2圧接ローラ651が選択され、上押え板633と下押え板631との間隔をT4に調整した後、図15(b)に示すように、移動ユニット656aを走査させる。このようにして、冊子の折り端部の変形処理が行われる(ステップST65)。
図16(a)に示すように、移動ユニット656aの走査が完了し、第2圧接ローラ651が退避すると、押えベース632が上位置へ移動し(ステップST66)、上押え板633と下押え板631とが離間する。そして、図16(b)に示すように、入口搬送部620及び出口搬送部660が搬送駆動モータSM4により駆動され(ステップST67)、出口搬送部660で搬送された冊子がコンベアトレイ670へ排出される。
コンベアトレイ670へ排出された後、冊子が排出検知センサ664で検知される(ステップST68)と、搬送駆動モータSM4が停止し、入口搬送部620及び出口搬送部660の駆動が停止する(ステップST69)。コンベアトレイ670へ排出された冊子は、順次瓦積み状に積み重ねられていく。排出された冊子が最終冊子でなければステップST51へ戻り、冊子が最終冊子であれば(ステップST70)、変形処理有りモードを終了する(ステップST71)。
次に、先端位置合わせ処理について、図17を参照しながら説明する。図17は、変形処理有りモードにおける先端位置合わせ処理を示すフローチャートである。図17に示すように、先端位置合わせ処理が開始され、冊子が位置決めローラ649a,649bに突き当てられることにより位置決めが完了すると(ステップST101)、入口搬送部620及び出口搬送部660の駆動を停止する(ステップST102)。このとき、位置決めローラ649a,649bによる先端位置決め処理により、冊子は、図13(a)に示すように、折り端部が上押え板633と下押え板631との間に位置するように位置決めされている。なお、位置決めローラ649a,649bによる先端位置決め処理により入口搬送部620の駆動が既に停止している場合には、ステップST102を介さずに次のステップに進む。図14(b)に示すように、位置決めローラ649a,649bは、冊子位置決め位置から退避する(ステップST103)。
次に、押えユニット駆動モータSM5により押えベース632を下方に移動させ、上押え板633と下押え板631とにより挟み込まれるように冊子を保持させる(ステップST104)。上押え板633と下押え板631とに挟み込まれるように冊子が保持されると、冊子が厚さ方向に押圧されるため、折り端部が搬送方向(圧接ローラの進入方向)に突出するように変形する。この折り端部の変形は、冊子を構成するシートの枚数が多いほど大きくなる傾向がある。上押え板633と下押え板631とに挟み込まれる前の冊子を構成する各シート間には空気層が存在し、冊子が厚さ方向に押圧されることにより厚さ方向に圧縮される。圧縮されて減少した厚さ分、折り端部の湾曲部分の曲率半径も減少するため変形前後の湾曲部分の円周長さの差によって突出するように変形する。折り端部の変形には、シート枚数だけでなく、シートの剛性(シートの坪量や厚さ)も影響する。冊子の折り端部が搬送方向に突出すると、先端検出センサ626による折り端部の先端位置の検出信号が変化するまで、押えユニット移動モータSM9を駆動する(ステップST105、ST106)。
例えば、先端検出センサ626が折り端部の先端を検出(ON)している場合には、押えユニット移動モータSM9は、冊子の搬送方向上流(圧接ローラから遠ざかる方向)に先端検出センサ626がOFFするまで押えユニット630を移動させる。つまり、冊子の位置決めが行われる所定の置決め位置を検出する先端検出センサ626が冊子の折り端部を検出しているとき、上押え板633と下押え板631とに挟み込まれることによる冊子の突出量(変形量)が多い。そのため、潰し量が多くなり過ぎないように圧接ローラから離れる方向に押えユニット630ごと冊子を移動させる。
一方、先端検出センサ626が折り端部の先端を検知していない場合には、押えユニット移動モータSM9は、冊子の搬送方向下流(圧接ローラに近づく方向)に先端検出センサ626がONするまで移動する。つまり、冊子の位置決めが行われる所定の置決め位置を検出する先端検出センサ626が冊子の折り端部を検出していないとき、上押え板633と下押え板631とに挟み込まれることによる冊子の突出量(変形量)が少ない。そのため、潰し量が少なくなり過ぎないように圧接ローラに近接する方向に押えユニット630ごと冊子を移動させる。
このように、冊子を挟み込むように保持したことにより突き出した冊子の先端位置に基づく所定の位置で圧接ローラが冊子の折り端部を圧接するように、押えユニット630ごと冊子を移動させる。言い換えると、冊子の変形量に応じて押えユニット駆動部627を制御して、押えユニット630を移動させる。押えユニット移動モータSM9による押えユニット630の移動が完了すると、冊子の先端位置合わせは終了する(ステップST107)。
以上のような構成を有する本実施形態に係る複写装置1000によれば、以下のような効果を奏する。本実施形態に係る複写装置1000は、上押え板633と下押え板631に挟み込まれるように冊子が保持された後、冊子の変形量(折り端部の先端位置)に応じて、押えユニット駆動部627で押えユニット630を移動して折り端部の先端位置を移動させる。そのため、圧接ローラ(本実施形態においては、位置決めローラ649a、第1圧接ローラ650又は第2圧接ローラ651)と、冊子の折り端部の先端位置との距離を所定の距離に合わせる可能になる。これにより、折り端部の変形量の相違によって折り端部の先端の位置がばらつく場合においても、圧接ローラによる折り端部の圧接量(潰し量)に差が生じることを抑制することができる。また、圧接ローラは常に所定の圧力で冊子を圧接できるため、折り端部の形状を統一することが可能となり、出来上がった冊子の品質が低下することを抑制することができる。その結果、折り端部の湾曲を抑制し、安定した折り状態を形成することができる。
次に、変形処理有りモードにおける先端位置合わせ処理の他の実施形態(変形例)について、図18及び図19を参照しながら説明する。図18は、変形処理有りモードにおいて冊子の保持動作中に先端位置合わせ処理を行うフローチャートである。図19は、変形処理有りモードにおいて冊子の厚さから突出量を判断する先端位置合わせ処理を示すフローチャートである。
<第1変形例>
第1変形例に係る変形処理有りモードの先端位置合わせ処理は、上押え板633と下押え板631とによる保持動作中に、保持動作を行いながら押えユニット移動モータSM9を駆動させることにおいて、前記実施形態と相違する。そのため、第1変形例においては、前記実施形態と相違する点についてのみ説明し、相違点以外については前記実施形態の説明を援用して、その説明は省略する。これにより、第1変形例において、前記実施形態と同様の構成のものは、前記実施形態と同様の効果を奏する。
図18に示すように、先端位置合わせ処理が開始され、冊子が位置決めローラ649a,649bに突き当てられることにより位置決めが完了すると(ステップST201)、入口搬送部620及び出口搬送部660の駆動を停止する(ステップST202)。このとき、位置決めローラ649a,649bによる先端位置決め処理により、冊子は、図13(a)に示すように、折り端部が上押え板633と下押え板631との間に位置するように位置決めされている。なお、位置決めローラ649a,649bによる先端位置決め処理により入口搬送部620の駆動が既に停止している場合には、ステップST202を介さずに次のステップに進む。図14(b)に示すように、位置決めローラ649a,649bは、冊子位置決め位置から退避する(ステップST203)。
次に、押えユニット駆動モータSM5により押えベース632を下方に移動させ、上押え板633と下押え板631とにより挟み込まれるように冊子を保持させる(ステップST204)。上押え板633と下押え板631とに挟み込まれると、冊子が厚さ方向に押圧されるため、折り端部が搬送方向(圧接ローラの進入方向)に突出するように変形する。冊子の折り端部が搬送方向に突出すると、先端検出センサ626による先端位置の検出信号が変化するまで、押えユニット移動モータSM9を駆動する(ステップST205)。
例えば、先端検出センサ626が折り端部の先端を検出している場合には、押えユニット移動モータSM9は、冊子の搬送方向上流(圧接ローラから遠ざかる方向)に押えユニット630を移動させる。一方、先端検出センサ626が冊子(折り端部の先端)を検知していない場合には、押えユニット移動モータSM9は、冊子の搬送方向下流(圧接ローラに近づく方向)に移動する。なお、押えユニット移動モータSM9の駆動は、押えユニット駆動モータSM5の駆動と並行して行われる。
このように、冊子の保持動作を行いながら、冊子を保持したことにより突き出した冊子の先端位置に基づく所定の位置で圧接ローラが冊子の折り端部を圧接するように、押えユニット630ごと冊子を移動させる。押えユニット移動モータSM9の押えユニット630の移動(位置合わせ動作)及び押えユニット駆動モータSM5の押えベース632の移動(冊子の保持動作)が完了する(ステップST206)と、冊子の先端位置合わせ処理は終了する(ステップST207)。
図18に示す先端位置合わせ処理の他の形態によれば、上述の実施形態における効果に加え、以下の効果を奏する。第1変形例に係る複写装置1000は、上押え板633と下押え板631とで挟み込まれるように冊子を保持しながら、冊子の変形量(折り端部の先端位置)に応じて、押えユニット駆動部627で押えユニット630を移動して冊子の折り端部の先端位置を制御する。そのため、冊子の位置合わせ動作と冊子の保持動作とを同時に行うことができる。これにより、前記実施形態よりも短い時間で冊子の位置合わせ動作と冊子の保持動作を行うことができる。
<第2変形例>
第2変形例に係る変形処理有りモードの先端位置合わせ処理は、冊子の厚さから突出量(先端位置)を判断することにおいて、上述の実施形態と相違する。そのため、第2変形例においては、上述の実施形態と相違する点についてのみ説明し、相違点以外については上述の実施形態の説明を援用して、その説明は略する。これにより、第2変形例において、上述の実施形態と同様の構成のものは、上述の実施形態と同様の効果を奏する。
図19に示すように、先端位置合わせ処理が開始され、冊子が位置決めローラ649a,649bに突き当てられることにより位置決めが完了すると(ステップST301)、入口搬送部620及び出口搬送部660の駆動を停止する(ステップST302)。このとき、位置決めローラ649a,649bによる先端位置決め処理により、冊子は、図13(a)に示すように、折り端部が上押え板633と下押え板631との間に位置するように位置決めされている。なお、位置決めローラ649a,649bによる先端位置決め処理により入口搬送部620の駆動が既に停止している場合には、ステップST302を介さずに次のステップに進む。図14(b)に示すように、位置決めローラ649a,649bは、冊子位置決め位置から退避する(ステップST303)。
次に、押えユニット駆動モータSM5により押えベース632を下方に移動させ、上押え板633と下押え板631とにより挟み込まれるように冊子を保持させる(ステップST304)。上押え板633と下押え板631とに挟み込まれると、冊子が厚さ方向に押圧されるため、折り端部が搬送方向(圧接ローラの進入方向)に突出するように変形する。冊子の保持動作が完了すると、下押え板631の第1保持面631aと上押え板633の第2保持面633aとの間に冊子の折り端部が位置するように保持された冊子の厚さが検出される。具体的には、冊子を固定した状態の上押え板633の位置が冊子厚さ検出センサ681により検知され、これにより冊子の厚さが測定される(ステップST305)。冊子の厚さが測定されると、冊子の厚さに基づいて冊子の先端位置を判断し、この先端位置に基づいて、押えユニット移動モータSM9を駆動する(ステップST306)。
例えば、冊子の先端位置が圧接ローラに近い(突出量が多い)と判断される場合は、押えユニット630を搬送方向上流側へ移動させ、冊子の先端位置が圧接ローラに遠い(突出量が少ない)と判断される場合は、押えユニット630を下流側へ移動させる。つまり、冊子の厚さ(シート情報)に応じた冊子の先端位置(変形量)に基づいて、押えユニット駆動部627の駆動を駆動する。
このように、冊子の保持動作を行った後、冊子を保持したことにより突き出した冊子の厚さに基づいて冊子の先端位置を判断し、当該先端位置に基づく所定の位置で圧接ローラが冊子の折り端部を圧接するように、押えユニット630ごと冊子を移動させる。押えユニット移動モータSM9による押えユニット630の移動(位置合わせ動作)が完了すると、冊子の先端位置合わせ処理は終了する(ステップST307)。
図19に示す先端位置合わせ処理の他の形態によれば、上述の実施形態における効果に加え、以下の効果を奏する。第2変形例に係る複写装置1000は、冊子の厚さ(シート情報)から判断した冊子の先端位置(変形量)に応じて、押えユニット駆動部627で押えユニット630を移動して冊子の折り端部の先端位置を移動させる。そのため、圧接ローラ(本実施形態においては、位置決めローラ649a、第1圧接ローラ650又は第2圧接ローラ651)と、冊子の折り端部の先端位置との距離を所定の距離に合わせる可能になる。これにより、折り端部の変形量の相違によって折り端部の先端の位置がばらつく場合においても、圧接ローラによる折り端部の圧接量(潰し量)に差が生じることを抑制することができる。その結果、圧接ローラは常に所定の圧力で冊子を圧接できるため、折り端部の形状が統一することが可能となり、出来上がった冊子の品質が低下することを抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されない。
例えば、本実施形態において、上押え板633と下押え板631とにより挟み込まれた冊子の先端の変形量に応じて、押えユニット駆動部627で押えユニット630を移動して冊子を移動させるようにしたが、圧接ローラを移動させてもよい。
また、本実施形態においては、中綴じ製本部800で作成される冊子として、1から25枚までのシートを二つ折りした冊子を用いて説明したが、本発明においてはこれに限定されない。例えば、冊子におけるシートの枚数は、中綴じ製本部の処理能力によって適宜変更してもよい。
また、本実施形態においては、変形処理される冊子を11枚以上のシートを二つ折りにしたものを用いて説明したが、本発明においてはこれに限定されない。例えば、変形処理するシートの坪量や厚さ(シートの剛性)によってシート枚数を変更してもよい。
また、本実施形態においては、変形処理される冊子の厚さによって2つに場合わけし、2種類の高さの違う圧接ローラを使用して変形処理するように説明したが、本発明においてはこれに限定されない。例えば、場合分けを細かくして使用する圧接ローラの種類を増やしてもよい。
また、第2変形例においては、冊子の厚さをセンサで検知して冊子の厚さに基づいて押えユニット630を移動させる構成としたが、本発明においてはこれに限定されない。例えば、冊子を構成するシートの剛性(例えば、坪量、厚さ、シート枚数など)等のシート情報に基づいて冊子の折り端部の先端位置を判断する構成であってもよい。
また、本実施形態においては、変形処理制御部601により変形処理を実行させる構成としたが、本発明においてはこれに限定されない。変形処理は、制御部1100により実行される構成であってもよい。