JP2007131436A - シート処理装置およびこれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】低コストの簡易構成でシート束の折り目の品質を向上させるシート処理装置、およびこれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】シート収納部237に収納された後に折り畳まれた所定枚数からなるシートの束P1を、折り部を先頭に束排出パス262内を搬送させる。第1搬送ローラ260と第2搬送ローラ270との間にシート束P1が跨ったとき、第2搬送ローラ270の回転を停止させ、第1搬送ローラ260の回転を一定時間続行させる。シート束P1の折り部は制止の反動力を受けて撓み、膨らみが意図的に形成される。それによって、シート束P1の両端a,b(図10参照)が開かず、見栄えの良好な折り癖が付けられて向上する。
【選択図】図9
【解決手段】シート収納部237に収納された後に折り畳まれた所定枚数からなるシートの束P1を、折り部を先頭に束排出パス262内を搬送させる。第1搬送ローラ260と第2搬送ローラ270との間にシート束P1が跨ったとき、第2搬送ローラ270の回転を停止させ、第1搬送ローラ260の回転を一定時間続行させる。シート束P1の折り部は制止の反動力を受けて撓み、膨らみが意図的に形成される。それによって、シート束P1の両端a,b(図10参照)が開かず、見栄えの良好な折り癖が付けられて向上する。
【選択図】図9
Description
本発明は、複写機、ファクシミリ装置、プリンタおよび複合機などの画像形成装置から排出される画像形成済みのシートに対して整合、綴じ、半折りなどの処理を施すシート処理装置に関し、このシート処理装置を備えた画像形成装置に関するものである。
シート処理装置には従来、画像形成済みのシートの複数枚を整合して束ね、そのシート束の中央付近を針綴じ処理した後、針綴じ部を折りローラ対のニップに挿入して半折りするようにしたものがある。折りローラ対によって略中央から半折りされたシート束は折り部を先頭にして排出トレイに排出される。その場合、半折りするために折りローラのニップに通されるのは一度だけである。したがって、シート束の厚みが厚かったり、シートの腰が強く剛性が大きい場合、一度だけのニップ通過ではシート束を完全に折りきれず、折り目が甘くなって開いてしまうことがある。それを防ぐため、折りローラのニップ圧力を高めて折り目を強化したり、また複数の折りローラを連続で配置してシート束を複数回にわたってニップに通して折るようにした装置が知られている。
しかし、そのように完全に折るために折りローラニップ部の圧力を高めたり、また複数の折りローラに通す装置では、ニップ圧力や複数回折りするときの圧力次第でシート表面に形成された画像に影響を及ぼして品質を低下させる場合がある。このような不具合を解消するため、最初の折りローラに折り部を先頭にしてシート束を通過させて半折りにし、次の折りローラを折り目に沿って移動させながら折る。そのようにしてシート束の折り目を強化するシート処理装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1のシート処理装置の場合、二つ目の折りローラを搬送方向に直交する折り目に沿って移動させるため、二つ目の折りローラを回転させる第1駆動手段の他に、二つ目の折りローラを折り目に沿って移動させる第2駆動手段が必要になる。したがって、2系統の駆動手段を二つ目の折りローラに備えることで、構成や制御が複雑化し、コスト高となっていた。
本発明の目的は、低コストの簡易な構成でシート束の折り品質を向上させるシート処理装置、およびこれを備えた画像形成装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の代表的なシート処理装置は、搬送されてきたシートを重ねて収納するシート収納部と、前記シート収納部に収納されたシートを所定の位置で折り畳む折り手段と、前記折り手段により折られたシート束を、折り部を先頭にして搬送するシート搬送手段と、前記シート搬送手段により搬送された前記シート束の折り部を受け止めるシート受け止め手段と、を備え、前記シート受け止め手段により前記シート束の折り部を受け止めた後、前記シート搬送手段による前記シート束の搬送を続行することを特徴とするものである。
本発明のシート処理装置によれば、所定枚数からなるシート束を半折りなど折り処理した後に折り部を先頭に搬送し、その途中で折り部を停止させてシート束を撓ませ、膨らみを形成することにより、折られたシート束の開放側端部が互いに接触するような折り癖を付けることができる。それにより、折られたシート束の端部が開かない、見栄えの良好なシート処理が可能になる。
以下、本発明によるシート処理装置および画像形成装置のそれぞれ好適な実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、画像形成装置の具体例として複写機1000の内部構造を示す。本実施形態における複写機1000は原稿給送部100、イメージリーダ部200、プリンタ部300、折り処理部400、フィニッシャ500、サドルステッチャ800、そしてインサータ900などで構成されている。折り処理部400、サドルステッチャ800およびインサータ900などはオプションとして装備することができる。
原稿給送部100のトレイ1001上には、ユーザから見て正立したフェイスアップ状態(画像が形成されている面が上向きの状態)で原稿がセットされ、画像形成後の複写物における綴じ部と対応するのは原稿左端部である。トレイ1001上にセットされた原稿は、原稿給送部100により先頭頁から順に1枚ずつ左方向(図の矢印方向)である綴じ位置を先端にして搬送される。さらに、その原稿は湾曲したパスを介してプラテンガラス102上を左方向から右方向へ搬送され、その後排紙トレイ112上に排出される。その際、スキャナユニット104は所定の位置に保持された状態にあり、スキャナユニット104上を原稿が左から右へと通過することにより原稿の読取処理が行われる。原稿がプラテンガラス102上を通過する際、原稿はスキャナユニット104のランプ103により照射される。照射された原稿からの反射光がミラー105,106,107とレンズ108を介してイメージセンサ109に導かれる。
原稿給送部100から搬送された原稿をプラテンガラス102上に一旦停止させ、その状態でスキャナユニット104を左から右へと移動させることにより原稿の読取処理を行うこともできる。原稿給送部100を使用しないで原稿の読み取りを行わせる場合、ユーザは、原稿給送部100を持ち上げ、プラテンガラス102上に原稿をセットし、原稿固定読みが行なわれる。イメージセンサ109によって読み取られた原稿の画像データは、所定の画像処理が施されて露光制御部110へ送られる。露光制御部110は、画像信号に応じたレーザ光を出力する。このレーザ光はポリゴンミラー110aにより走査されながら感光体ドラム111上に照射される。感光体ドラム111上には走査されたレーザ光に応じた静電潜像が形成される。
感光体ドラム111上に形成された静電潜像は、現像器113により現像され、トナー像として可視化される。一方、記録紙のシートは、カセット114、115、手差し給紙部125、両面搬送パス124の何れかから転写部116へ搬送される。そして、可視化されたトナー像が転写部116においてシートに転写される。転写後の記録紙は、定着部117において定着処理が施される。定着部117を通過した記録紙をフラッパ121により一旦パス122に導き、シートの後端がフラッパ121を抜けた後に、スイッチバックさせ、フラッパ121により排出ローラ118へ搬送する。そして、排出ローラ118によってシートをプリンタ部300から排出する。これによりトナー像が形成された面を下向きの状態(フェイスダウン)でプリンタ部300から排出される。
このように、フェイスダウンでシートを装置外に排出することにより、先頭頁から順に画像形成処理を行う場合、たとえば原稿給送部100を使用して画像形成処理を行う場合や、コンピュータからの画像データに対する画像形成処理を行う場合に頁順序を揃えることができる。また、シートの両面に画像形成処理を行う場合は、シートを定着部117からまっすぐ排出ローラ118方向へと導き、シートの後端がフラッパ121を抜けた直後にシートをスイッチバックし、フラッパ121により両面搬送パスへと導く。
図2は、上記複写機1000の電子制御を行う構成を示す機能ブロック図である。CPU回路部150は装置全体の制御を司る中央演算処理装置としてCPU(制御手段)を有し、ROM151に格納された制御プログラム及び操作部1の設定に従い、原稿給送制御部101、イメージリーダ制御部201、画像信号制御部202、プリンタ制御部301、折り処理制御部401、フィニッシャ制御部501、外部I/F203を制御する。そして、原稿給送制御部101は原稿給送部100を、イメージリーダ制御部201はイメージリーダ部200を、プリンタ制御部301はプリンタ部300を、折り処理制御部401は折り処理部400を、フィニッシャ制御部501はフィニッシャ500、サドルステッチャ部800、インサータ900を制御する。操作部1は、画像形成に関する各種機能を設定するための複数のキー、設定状態を表示するための表示部等を有し、ユーザによる各キーの操作に対応するキー信号をCPU回路部150に出力すると共に、CPU回路部150からの信号に基づいて対応する情報を表示部に表示する。CPU回路部150は折り処理部400、フィニッシャ500側に設けられた折り処理制御部401、フィニッシャ制御部501を介して折り処理部400、フィニッシャ500を制御するが、複写機1000側のCPU回路部150にすべての機能を持たせ、直接、折り処理部400、フィニッシャ500を制御するようにしてもよい。
RAM152は、制御データを一時的に保持するための領域や、制御に伴う演算の作業領域として用いられる。外部I/F203は、複写装置1000と外部の上位装置としてパーソナルコンピュータやホストコンピュータなどのコンピュータ204との間で通信を行うためのインタフェースであり、コンピュータ204からのプリントデータをビットマップ画像(BMP)に展開し、画像データとして画像信号制御部202へ出力する。また、イメージリーダ制御部201から画像信号制御部202へは、イメージセンサ(不図示)で読み取った原稿の画像が出力される。プリンタ制御部301は、画像信号制御部202からの画像データを露光制御部(不図示)へ出力する。
一方、上記折り処理部400は、図1に示されるようにプリンタ部300から排出されたシートを導入してフィニッシャ500側に誘導するための搬送パス131を有する。搬送パス131上には、二組の搬送ローラ130,133が設けられている。搬送ローラ133の近傍に設けられた切替フラッパ135は、ソレノイドのオン/オフ動作による切り替えで、搬送ローラ130によって搬送されてきたシートを折りパス136またはフィニッシャ500のいずれかに誘導する。すなわち、シートに対して折り処理を行う場合は切替フラッパ135を折りパス136側に切り替えて、シートを折りパス136に導入する。折りパス136に導かれたシートはストッパ137まで搬送される。折り処理を行わない場合は、切替フラッパ135をフィニッシャ500側に切り替え、プリンタ部300から排出されたシートを、搬送パス131を介して直接フィニッシャ500に送り込む。
折りパス136を搬送されたシートは、ストッパ137に先端を突き当たった後も搬送を継続することでループ状の撓みを生じさせ、このループ状の撓み部分が折りローラ140,141によって折られる。この折り曲げ部を今度は上方のストッパ143に突き当てることで同様にループを形成し、折りローラ141,142でさらに折られ、シートがZ折りされる。Z折りされたシートは搬送パス145を介して再び搬送パス131に送られ、排出ローラ133によって下流側のサドルステッチャ(鞍形綴じ装置)800、フィニッシャ500へと排出される。すなわち、折り処理部400から送られるシートは、切替フラッパ235の切替動作によってフィニッシャ500とサドルステッチャ800のいずれかに誘導される。但し、サドルステッチャ800に送られるシートは折り処理部400で折り処理されていないシートに限る。
また、図3に示すように、上記フィニッシャ500は、前述した折り処理部400を介して搬送されプリンタ部300から排出されてきた画像形成済みのシートPを取り込む。取り込んだ複数のシートPに対して、整合して1つのシート束に束ねる処理、シート束の後端側を綴じるステイプル処理、ソート処理、ノンソート処理、製本処理などのシート処理が行われる。ステイプル処理はステイプラ601によって行われる。スタックトレイ700は上下方向に自走可能である。
かかるフィニッシャ500においては、シートPを装置内部に取り込むための入口側ローラ232を有する。入口側ローラ232の下流にはシートをフィニッシャパスまたは、下方の製本パスに導くための切替フラッパ235が設けられている。フィニッシャパスに導かれたシートPは、搬送ローラ510を介してバッファローラ513に向けて搬送される。これら搬送ローラ510とバッファローラ513はいずれも正回転および逆回転が可能に構成されている。
また、搬送ローラ510とバッファローラ513との間にはパンチユニット512が設けられている。パンチユニットは、必要に応じて動作させて搬送ローラ510を介し搬送されたシートPの後端付近に穴あけ(穿孔)処理を行う。バッファローラ513は、搬送ローラ510を介して搬送されたシートを所定枚数巻き付けることが可能なローラであり、バッファローラ513の回転中に押下コロ515によりシートPが巻き付けられる。バッファローラ513に巻き付けられたシートPは、バッファローラ513が回転する方向へ搬送される。
また、バッファローラ513の周面部に形成されているバッファパス516の途中には、切替フラッパ517が設けられ、その下方に切替フラッパ520が設けられている。切替フラッパ517は、バッファローラ513に巻き付けられたシートをバッファローラ513から剥離して、サンプルトレイ701側のノンソートパスまたは、ソートパス521に導くためのものである。
上記切替フラッパ520は、バッファローラ513に巻き付けられたシートを、バッファローラ513から剥離してソートパス521に導くためのものである。また、バッファローラ513に巻き付けられたシートを巻き付けられた状態で再びバッファパス516に導くためのものでもある。切替フラッパ510によりノンソートパスに導かれたシートは、排出ローラ対519を介して、サンプルトレイ701上に排出される。
上記切替フラッパ517によってソートパス521に導かれたシートは、搬送ローラ523を介して中間トレイとしての処理トレイ630上に積載される。処理トレイ630上に束状に積載されたシート群は、操作パネルからの設定に基づいて整合処理やステイプル処理が行なわれ、その後、排出ローラ610a,610bによってスタックトレイ700上に排出される。
図4は、フィニッシャ500の上部に設けられているインサータ900を示す。このインサータ900は、記録紙の先頭頁、最終頁、または、途中頁に、通常の記録紙とは別のシート(インサートシート)を挿入し、プリンタ部300において画像が形成されたシートとシートの間にインサートシートや表紙用のシートを挿入する装置である。このインサータ900は、インサートトレイ901にセットされたシートを、プリンタ部300を通さずに、サンプルトレイ701、スタックトレイ700、排出トレイ246のいずれかに給送するためのものである。なお、本実施の形態では、インサータ900のインサートトレイ901には、ユーザによりフェイスアップ状態(face up:コピー面を上にした)で表紙、またはインサートシート用のシートがセットされるものとする。ユーザによってインサートトレイ901上に積載されたシート束P1は、1枚ずつ順次分離されて所望のタイミングでフィニッシャパス233、または製本処理パス234へ搬送される。
(第1の実施形態)
次に、第1の実施形態としてサドルステッチャ800の構成ならびに動作を中綴じ製本の場合を具体例に図3を参照し、図5乃至図10の各図に基づいて説明する。
次に、第1の実施形態としてサドルステッチャ800の構成ならびに動作を中綴じ製本の場合を具体例に図3を参照し、図5乃至図10の各図に基づいて説明する。
<構成>
切替フラッパ235によって下方向搬送に切り替えられたシートP1はサイズに応じてフラッパ236で搬入口を選択され、サドルステッチャ800に備わっているシート収納部237内に送り込まれる。シートP1はシート収納部237内を先端が可動ストッパ239に当接するまで搬送される。可動ストッパ239はシート収納部237の長手方向に沿って移動する構造となっており、予めシートサイズに応じた位置に停止した可動ストッパ239に当接することによりシートP1の搬送方向の位置決めがなされる。シート収納部237に沿ってステイプラ240が配置されており、そのステイプラ240と対向する位置にアンビルが設けられている。ステイプラ240はアンビルと協働してシート収納部237に所定枚数重ねられたシート束P1の搬送方向の中央部を針綴じする。
切替フラッパ235によって下方向搬送に切り替えられたシートP1はサイズに応じてフラッパ236で搬入口を選択され、サドルステッチャ800に備わっているシート収納部237内に送り込まれる。シートP1はシート収納部237内を先端が可動ストッパ239に当接するまで搬送される。可動ストッパ239はシート収納部237の長手方向に沿って移動する構造となっており、予めシートサイズに応じた位置に停止した可動ストッパ239に当接することによりシートP1の搬送方向の位置決めがなされる。シート収納部237に沿ってステイプラ240が配置されており、そのステイプラ240と対向する位置にアンビルが設けられている。ステイプラ240はアンビルと協働してシート収納部237に所定枚数重ねられたシート束P1の搬送方向の中央部を針綴じする。
また、ステイプラ240の下流側にはシート収納部237に臨んで一対の折りローラ242,243が配置されている。シート収納部237を挟んで折りローラ242,243間のニップ部の対向位置には、ニップ部に向かって進退可能な突き出し板241が設けられている。突き出し板241は待機位置(図5参照)ではシート収納部237の外側に位置している。ステイプラ240で針綴じ処理されたシート束P1を折りローラ242,243で半折りに折り畳む場合、針綴じ処理終了後にシート束P1の針綴じ位置が折りローラ242,243のニップ部と一致するように可動ストッパ239を移動させる。これにより針綴じ部を折り部としてシート束P1を折り畳むことができる。突き出し板241が待機位置からシート収納部237内に収まっているシート束P1の針綴じ部に向けて突き出されることで、シート束P1を折りローラ242,243間に押し込み、折り畳むようになっている。
折りローラ242,243間で折り畳まれたシート束P1は、図5乃至図10の各図で示すように、それぞれ対向一対でなる第1搬送ローラ(シート搬送手段)260と第2の搬送ローラ(シート受け止め手段)270によって搬送され、排出トレイ246に排出される。折りローラ242,243と第1搬送ローラ260との間は束排出パス261でつながれ、第1搬送ローラ260と第2搬送ローラ270との間は束排出パス262でつながれている。折りローラ242,243と第1搬送ローラ260は同一の駆動モータ(不図示)から回転動力を受け、第2搬送ローラ270は別の駆動モータから回転動力を受けて回転する。また、折りローラ242,243の外側には排出されたシート束P1の幅方向を整合する一対からなる整合板250が設けられている。この整合板250は、シート束P1に対して挟みこみ方向に移動することでシート幅方向の位置決めを行うものである。
<動作>
ユーザがプリンタ部に備えられた操作パネルを操作して、たとえば「中綴じ製本モード」を設定する。その場合、画像形成されたシートPが順次プリンタ部300の排紙ローラ118から排出される。シートP1は折り処理部400を通過して入口側ローラ232に受け渡され、切替フラッパ235によって製本処理パスに導かれる。フラッパ236にガイドされながら排出され、予めシートサイズに適合した位置で停止している可動ストッパ239に突き当てられ、シート収納部237内で搬送方向への位置決めがなされる。それが所定枚数の束P1になるまで繰り返される。続いて、シート排出時に干渉しない位置で待機中の一対の整合板250が間隔を狭めたり広げたりして挟み込みによる整合がなされ、シート幅方向への位置決めも行われる。以上のシート収容、整合動作がシートP1の排出ごとに行われる。
ユーザがプリンタ部に備えられた操作パネルを操作して、たとえば「中綴じ製本モード」を設定する。その場合、画像形成されたシートPが順次プリンタ部300の排紙ローラ118から排出される。シートP1は折り処理部400を通過して入口側ローラ232に受け渡され、切替フラッパ235によって製本処理パスに導かれる。フラッパ236にガイドされながら排出され、予めシートサイズに適合した位置で停止している可動ストッパ239に突き当てられ、シート収納部237内で搬送方向への位置決めがなされる。それが所定枚数の束P1になるまで繰り返される。続いて、シート排出時に干渉しない位置で待機中の一対の整合板250が間隔を狭めたり広げたりして挟み込みによる整合がなされ、シート幅方向への位置決めも行われる。以上のシート収容、整合動作がシートP1の排出ごとに行われる。
まず、図5に示すように、所定枚数で束ねられる最終ページのシートPの整合が終了すると、ステイプラ240が束ねられたシート束P1の搬送方向における中央部、つまりシート長さの半分位置で針綴じする。さらに、針綴じされたシート束P1は可動ストッパ239の移動に伴い、図5において下方に移動する。可動ストッパ239は、図6に示すように、針綴じ部が折りローラ242,243間のニップ部と一致する位置停止する。それに続き、待機している突き出し板241が折りローラ242,243のニップ部へ向けて動き出し、図7に示すように、シート束P1が折りローラ242,243のニップ部に突き入れられて折り畳まれる。このとき、折りローラ242,243は第1搬送ローラ260と共に駆動モータの駆動を受けて矢印方向に回転中であり、半折りされたシート束P1は折り部を先頭にして搬送される。そして、図8に示すように、やがてシート束P1の折り部が停止中の第2搬送ローラ270に突き当たるが、その間も駆動モータの駆動は第1搬送ローラ260に伝達される。すると、図9に示すように、束排出パス262内でシート束P1の折り部を先端部として後続部が空間を束内に有するような楕円状に撓んで、膨らみが形成される。その後、駆動モータは所定量回転して駆動を停止する。膨らみが形成された状態を所定時間保持した後、第1搬送ローラ260と第2搬送ローラ270を搬送方向に回転を再開させ、シート束P1を排出トレイ246に排出する。排出トレイ246に排出されたシート束P1は、上記一連の作用によって開放端a,bが互いに近づくような撓み癖が付いており、開放端a,bが開かない高品位状態で積載される(図10参照)。これを繰り返し、シート束P1を所定部数、排出トレイ246上に排出する。
第1搬送ローラ260によるシート束P1の搬送を継続して膨らみが形成された後、第1搬送ローラ260を停止させずに第2搬送ローラ270の搬送を再開することによって処理時間を短縮することも可能である。しかしながら、開放端a,bに充分な撓み癖をつけるためには膨らみが形成された状態を所定時間保持したほうが好ましい。
また、本実施形態において、シート束P1の折り部を停止中の第2搬送ローラ270に突き当てる構成について説明したが、シート束P1の折り部を第2搬送ローラ270で挟み込んだ後、第2搬送ローラ270を停止させるようにしてもよい。開放端a,bに撓み癖をつけている間、第2搬送ローラ270で折り部を挟むことによって、折り目が強化される。但し、シート束P1の膨らみ部分の搬送方向長さが短くなり、剛性が増して撓み癖がつきにくくなるため、シート条件(枚数、サイズ、剛性)によって変えるようにしても良い。
なお、膨らみを形成するための第1搬送ローラ260による所定量の搬送量は、第1および第2搬送ローラ260,270のローラ間距離寸法や、シート条件(枚数、サイズ、剛性)などによって異なるものでが、好ましくはたとえば約10〜20mmに設定することができる。さらに、撓みによる膨らみ状態を維持する時間についても諸条件によって異なるが、好ましくは数十秒程度であり、シート束P1を構成するシート枚数の少ない場合とか、剛性の低いシートの場合は短く設定することも可能である。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、サドルステッチャ部800における中綴じ製本の動作が具体例として説明され、シート束P1に膨らみを意図的に形成するために、シート束P1の折り部を第2搬送ローラ270に突き当てさせた。しかしその構造に限定されるものではなく、たとえば図11〜図13に示す以下による第2の実施形態も可能である。
第1の実施形態では、サドルステッチャ部800における中綴じ製本の動作が具体例として説明され、シート束P1に膨らみを意図的に形成するために、シート束P1の折り部を第2搬送ローラ270に突き当てさせた。しかしその構造に限定されるものではなく、たとえば図11〜図13に示す以下による第2の実施形態も可能である。
図11に示すように、第2搬送ローラ270の上流側手前位置に束排出パス262に対して出没自在な制止板(シート受け止め手段)275を設けた構造である。制止板275は、たとえばソレノイド(図示略)の駆動で束排出パス262に対して進退可能に構成される。制止板275の突出時、シート束P1の折り部を先頭として突き当てるようにする。そして、膨らみを形成した状態を所定時間だけ維持した後、制止板275を退避させて束排出パス262を開通させるようにする。また、制止板275の搬送方向下流には、折りローラ242,243および第1搬送ローラ260と同一の駆動モータから駆動を受けて回転する束排出ローラ276を第1の実施形態における第2搬送ローラ270の代わりに配置することができる。その場合、制止板275が退避後、その束排出ローラ276を回転させてシート束P1を排出トレイ246に排出させる。他の動作については第1の実施形態の場合と同様である。
さらに、シート束P1に意図的に膨らみを形成する際、シートPの摩擦係数が低い、たとえばカラー画像形成済みシートに対応させると、表紙の針綴じ部に破れを起こすことがある。つまり、シート束P1の折り部を突き当て後、高摩擦係数のゴムで形成されている第1搬送ローラ260に接触しているシート束P1の表紙のみが搬送されようとするからである。この問題を解決するために、以下の実施形態が有効である。
(第3の実施形態)
本実施形態は第1の実施形態から構造的な変更はなく、折りローラ242,243の下流に第1搬送ローラ260と第2搬送ローラ270を配置したことと、各ローラの駆動構成やローラ対間をつなぐ束排出パス261,262を設けた点は第1の実施形態と同様である。かかる構成において、突き出し板241によって突き出され、折りローラ242,243で折り畳まれたシート束P1は、折り部を先頭にして折りローラ242,243と、第1搬送ローラ260および第2搬送ローラ270によって搬送される。そこで、図12に示すように、折り部が第2搬送ローラ270のニップ部から所定量突出した位置で全てのローラを停止させる。それから第2搬送ローラ270だけを搬送方向とは反対に逆回転させると、第1搬送ローラ260は停止中であるから、束排出パス260内でシート束P1に折り部を境にして図9および図13に示す膨らみが形成される。第2搬送ローラ270の逆回転駆動は折り部が第2搬送ローラ270を抜け出るまで続行された後、その第2搬送ローラ270も停止する。
本実施形態は第1の実施形態から構造的な変更はなく、折りローラ242,243の下流に第1搬送ローラ260と第2搬送ローラ270を配置したことと、各ローラの駆動構成やローラ対間をつなぐ束排出パス261,262を設けた点は第1の実施形態と同様である。かかる構成において、突き出し板241によって突き出され、折りローラ242,243で折り畳まれたシート束P1は、折り部を先頭にして折りローラ242,243と、第1搬送ローラ260および第2搬送ローラ270によって搬送される。そこで、図12に示すように、折り部が第2搬送ローラ270のニップ部から所定量突出した位置で全てのローラを停止させる。それから第2搬送ローラ270だけを搬送方向とは反対に逆回転させると、第1搬送ローラ260は停止中であるから、束排出パス260内でシート束P1に折り部を境にして図9および図13に示す膨らみが形成される。第2搬送ローラ270の逆回転駆動は折り部が第2搬送ローラ270を抜け出るまで続行された後、その第2搬送ローラ270も停止する。
かかる逆回転動作時、第2搬送ローラ270による搬送力は接しているシート束P1の表紙のシートPにのみ加わるが、表紙は折り部の裏面でその内側のシートを移動させようと作用するため、前述したシート表面の摩擦係数が低い場合であっても、針綴じ部での表紙破れを生じることはない。また、膨らみが形成された状態を所定時間だけ維持した後、停止中の第1搬送ローラ260と第2搬送ローラ270を搬送方向への正回転を再開させて、シート束P1を排出トレイ246に排出する。排出トレイ246に排出されたシート束P1は上記第1,第2の各実施形態で説明されたように、束端a,bが不体裁に開くことはなく、高品位な状態で積載することができる。また、第2搬送ローラ270のニップ部にシート束P1の折り部を複数回通過させることになるので折り目が強化される。
以上、実施形態の数例や応用例が説明されたがそれらに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内であればその他の実施形態や変形例、そしてそれらの組み合わせも可能である。たとえば、上記各実施形態においては、折りローラ242,243と第1搬送ローラ260とは別部材とした構造が示されたが、第1搬送ローラ260を設けない構造も可能である。その場合、第2搬送ローラ270は第1搬送ローラ260との間隔距離を保って折りローラ242,243の下流に配置されるものとする。
P シート
P1 シート束
20 制御装置
237 シート収納部
239 可動ストッパ
240 ステイプラ
241 突き出し板
242,243 折りローラ
246 排出トレイ
260 第1搬送ローラ(シート搬送手段)
270 第2搬送ローラ(シート制止手段)
275 制止板(シート制止手段)
P1 シート束
20 制御装置
237 シート収納部
239 可動ストッパ
240 ステイプラ
241 突き出し板
242,243 折りローラ
246 排出トレイ
260 第1搬送ローラ(シート搬送手段)
270 第2搬送ローラ(シート制止手段)
275 制止板(シート制止手段)
Claims (6)
- 搬送されてきたシートを重ねて収納するシート収納部と、
前記シート収納部に収納されたシートを所定の位置で折り畳む折り手段と、
前記折り手段により折られたシート束を、折り部を先頭にして搬送するシート搬送手段と、
前記シート搬送手段により搬送された前記シート束の折り部を受け止めるシート受け止め手段と、
を備え、
前記シート受け止め手段により前記シート束の折り部を受け止めた後、前記シート搬送手段による前記シート束の搬送を続行することを特徴とするシート処理装置。 - 前記シート受け止め手段は、搬送ローラ対であることを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
- 前記シート受け止め手段は、前記シート束を搬送する搬送路に出没可能な板部材であることを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
- 前記シート搬送手段は、前記シート受け止め手段が前記シート束の折り部を受け止めた状態で搬送を継続した後、停止し、前記シート束を所定時間保持することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート処理装置。
- 搬送されてきたシートを重ねて収納するシート収納部と、
前記シート収納部に収納されたシートを所定の位置で折り畳む折り手段と、
前記折り手段により折られたシート束を、折り部を先頭にして搬送する第1搬送ローラと、
前記第1搬送ローラの下流に正逆回転可能に設けられた第2搬送ローラと、
を備え、
前記第1搬送ローラと前記第2搬送ローラにより搬送された前記シート束の折り部を前記第2搬送ローラから所定量突出させた後、前記第1搬送ローラを停止するとともに、前記第2搬送ローラを逆転させることを特徴とするシート処理装置。 - シートに画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部によって画像形成されたシートに処理を施す前記請求項1〜4のいずれか1項に記載のシート処理装置と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005327549A JP2007131436A (ja) | 2005-11-11 | 2005-11-11 | シート処理装置およびこれを備えた画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005327549A JP2007131436A (ja) | 2005-11-11 | 2005-11-11 | シート処理装置およびこれを備えた画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007131436A true JP2007131436A (ja) | 2007-05-31 |
Family
ID=38153406
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005327549A Pending JP2007131436A (ja) | 2005-11-11 | 2005-11-11 | シート処理装置およびこれを備えた画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007131436A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018083670A (ja) * | 2016-11-21 | 2018-05-31 | コニカミノルタ株式会社 | 冊子処理ユニットおよび用紙後処理装置 |
-
2005
- 2005-11-11 JP JP2005327549A patent/JP2007131436A/ja active Pending
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