JP2010126316A - シート処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、シートの厚さや枚数にかかわらず、トレイに積載されたシート束を自身の自重で座屈させることなく束搬送できるシート処理装置及び画像形成装置を提供することである。
【解決手段】搬送されてきたシートを積載する収納ガイド803と、収納ガイド803に積載された複数枚のシートからなるシート束に対して所定の処理位置にて選択的に処理を施す突き出し部材830、折りローラ対810と、収納ガイド803に積載されたシート束を把持して前記処理位置に移動させる端部ストッパ805と、収納ガイド803に積載されたシート束を収納ガイド803に押さえる当接位置と、前記シート束の押さえを解除する退避位置に移動可能な送りローラ806,807と、を有し、送りローラ806,807は、端部ストッパ805で把持して前記処理位置に移動されるシート束を、端部ストッパ805よりシート束の移動方向上流側にて収納ガイド803に押さえる。
【選択図】 図9

Description

本発明は、複数枚のシートからなるシート束に対して選択的に処理を施すシート処理装置及びこのシート処理装置を有する画像形成装置に関する。
従来、複写機、レーザービームプリンタ等のシートに画像を形成する画像形成装置において、画像形成されたシートを束状にし、綴じ処理、折り処理等を行い冊子状にするシート処理装置を備えたものがある。このようなシート処理装置では、画像形成されたシートを順次受け取り、略垂直なトレイ上に積載して束にし、整合処理を行い、そのシート束の略中央付近を綴じ処理する。さらにそのシート束の略中央付近を突き出し部材で突いて折りローラのニップ対に押し込み、その折りローラで搬送させながら折り処理を行う(特許文献1参照)。
特開2007−76793
近年、画像形成装置の機能向上に伴い、様々なシートへの画像形成が可能となっている。例えば、コート紙のように紙表面が加工された特殊紙や、腰の弱い薄紙、腰の強い厚紙などへの画像形成が可能となっている。
このため、シートの厚さや枚数によって、前記略垂直なトレイに集積されるシート束の厚さは異なる。例えば、薄紙で少数枚のシート束の場合、その中央部を針綴じした後、その綴じ位置が折りローラ対のニップ位置に一致するよう移動させる際に、自身の自重により座屈してしまい、前記位置にずれが生じてしまうことがある。
そこで、本発明の目的は、シートの厚さや枚数にかかわらず、トレイに積載されたシート束を自身の自重で座屈させることなく束搬送できるシート処理装置及び画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、搬送されてきたシートを積載するシート積載手段と、前記シート積載手段に積載された複数枚のシートからなるシート束に対して所定の処理位置にて選択的に処理を施す処理手段と、前記シート積載手段に積載されたシート束を把持して前記処理位置に移動させるシート束把持手段と、前記シート積載手段に積載されたシート束を前記シート積載手段に押さえる当接位置と、前記シート束の押さえを解除する退避位置に移動可能なシート束押さえ手段と、を有し、前記シート束押さえ手段は、前記シート束把持手段で把持して前記処理位置に移動されるシート束を、前記シート束把持手段よりシート束の移動方向上流側にて前記シート積載手段に押さえることを特徴とする。
本発明によれば、シートの坪量や種類によって変わる腰の強さに関わらず、シート積載手段に積載されたシート束を自身の自重で座屈させることなく処理位置に移動させることができる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。従って、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
〔第1実施形態〕
まず図1及び図2を用いて、シート処理装置を備えた画像形成装置について説明する。図1は、シート処理装置の概略構成を示す模式断面図である。図2は、シート処理装置を備えた画像形成装置の概略構成を示す模式断面図であり、ここでは画像形成装置として複写装置を例示している。
(画像形成装置)
図2に示すように、画像形成装置1000は、原稿給送部100、イメージリーダ部200及びプリンタ部300、折り処理部400、フィニッシャ500、中綴じ製本部800、インサータ900等を有している。上記折り処理部400、シート処理装置としての中綴じ製本部800、インサータ900等は、オプションとして装備することができる。
図2を参照して、原稿給送部100のトレイ1001上には、ユーザから見て正立状態で、かつ、フェイスアップ状態(画像が形成されている面が上向きの状態)で原稿がセットされているものとし、原稿の綴じ位置は、原稿の左端部に位置するものとする。トレイ1001上にセットされた原稿は、原稿給送部100により先頭ページから順に1枚ずつ左方向(図の矢印方向)、即ち、綴じ位置を先頭にして搬送される。そして、原稿は、湾曲したパスを通過してプラテンガラス102上を左方向から右方向へ搬送され、その後排出トレイ112上に排出される。このとき、スキャナユニット104は、所定の原稿読取位置に停止している。
スキャナユニット104は、該スキャナユニット104上を原稿が左から右へと通過することにより原稿の画像を読み取る。このような原稿の読み取り方法を原稿流し読みという。原稿がプラテンガラス102上を通過するとき、該原稿は、スキャナユニット104のランプ103により照射され、その原稿からの反射光がミラー105,106,107、レンズ108を介してイメージセンサ109に導かれる。
なお、原稿給送部100により搬送した原稿をプラテンガラス102上に一旦停止させ、その状態でスキャナユニット104を左から右へと移動させることにより原稿の画像を読み取ることもできる。この読み取り方法を原稿固定読みという。原稿給送部100を使用しないで原稿の読み取りを行う場合、ユーザは、原稿給送部100を持ち上げ、プラテンガラス102上に原稿をセットする。この場合、上述した原稿固定読みが行なわれる。
イメージセンサ109により読み取られた原稿の画像データは、所定の画像処理が施されて露光制御部110へ送られる。露光制御部110は、画像信号に応じたレーザ光を出力する。該レーザ光は、ポリゴンミラー110aにより走査されながら感光体ドラム111上に照射される。感光体ドラム111上には走査されたレーザ光に応じた静電潜像が形成される。
感光体ドラム111上に形成された静電潜像は、現像器113により現像され、トナー像として可視化される。一方、記録紙等のシートPは、カセット114,115、手差し給送部125、両面搬送パス124の何れかから転写部116へ搬送される。そして、可視化されたトナー像が転写部116においてシートに転写される。転写後のシートは、定着部177でトナー像を定着される。感光体ドラム111、現像器113等は、画像形成部を構成している。
そして、定着部177を通過したシートは、切替部材121により一旦パス122に案内される。シートは、後端が切替部材121を抜けると、スイッチバック搬送されて、切替部材121により排出ローラ118へ案内される。シートは、排出ローラ118によりプリンタ部300から排出される。これにより、シートは、トナー像が形成された面を下向きの状態(フェイスダウン)にしてプリンタ部300から排出される。これらの動作を反転排出という。
上述したようにシートをフェイスダウン状態で機外に排出することにより、先頭ページから順に画像形成処理を行うことができる。例えば、原稿給送部100を使用して画像形成処理を行う場合や、コンピュータからの画像データに対する画像形成処理を行う場合にページ順序を揃えることができる。
また、シートの両面に画像形成処理を行う場合は、シートを定着部177からまっすぐ排出ローラ118へ案内する。シートの後端が切替部材121を抜けた直後に、そのシートをスイッチバック搬送して、切替部材121により両面搬送パス124へと導く。
(折り処理部)
次に、折り処理部400及びフィニッシャ500の構成について、図1及び図2を参照ながら説明する。
図2において、折り処理部400は、プリンタ部300から排出されたシートを受け入れて、フィニッシャ500側に案内する搬送パス131を有している。搬送パス131には、搬送ローラ対130,排出ローラ対133が設けられている。また、排出ローラ対133の近傍に設けられた切替部材135は、搬送ローラ対130により搬送されたシートを折りパス136又はフィニッシャ500側に導くようになっている。
シートの折り処理を行う場合、切替部材135は、折りパス136側に切り替わって、シートを折りパス136に案内する。折りパス136に搬送されたシートは、ストッパ137に先端を突き当てられてループが形成されてから、折りローラ140,141によって折られる。この折り部を、上方のストッパ143に突き当てることで形成されるループを、折りローラ141,142によりさらに折ることで、シートは、Z折りされる。Z折りされたシートは、搬送パス145,131を案内されて、排出ローラ対133によってフィニッシャ500に排出される。なお、折り処理部400による折り処理動作は、選択的に行われる。
一方、折り処理を行わない場合は、切替部材135は、シートをフィニッシャ500に案内する側に切り替わる、プリンタ部300から排出されたシートは、搬送パス131と切替部材135を通過して、直接、フィニッシャ500に送り込まれる。
(フィニッシャ)
フィニッシャ500は、プリンタ部300から折り処理部400を介して搬送されてきた複数枚のシートを整合して、シートの処理を行うようになっている。シートの処理には、1つのシート束として束ねる処理、シート束の後端側をステイプルするステイプル処理(綴じ処理)、ソート処理、ノンソート処理等があり、これらのシートの処理が選択的に行われる。
図1に示すように、フィニッシャ500は、折り処理部400を介して搬送されてきたシートを装置内部に取り込むための搬送パス520を有している。この搬送パス520には、複数の搬送ローラ対が設けられている。
搬送パス520の途中には、パンチユニット530が設けられている。パンチユニット530は、必要に応じて動作を行い、搬送されるシートの後端部に孔をあける(穿孔処理を行う)ようになっている。
搬送パス520の終端には切替部材513が設けられている。切替部材513は、下流に繋がれた上排出パス521と下排出パス522とに経路を切り替えるものである。上排出パス521は、上側のスタックトレイ701へシートを案内するようになっている。一方、下排出パス522には、搬送ローラ対510,511,512が設けられている。これらの搬送ローラ対510,511,512は、シートを処理トレイ550に搬送して排出するようになっている。
処理トレイ550に排出されるシートは、順次整合処理されながら束状に積載されて、操作部1(図2)からの設定に応じて、仕分け処理やステイプル処理が選択的に行われる。処理されたシート束は、束排出ローラ対551によりスタックトレイ700,701に選択的に排出される。
なお、上記ステイプル処理は、ステイプラ560により行われる。ステイプラ560は、シートの幅方向(シート搬送方向に対して直交する方向)に移動して、シート束の任意の箇所を綴じるようになっている。スタックトレイ700,701は、フィニッシャ500の装置本体に沿って昇降するようになっている。上側のスタックトレイ701は、上排出パス521と処理トレイ550からのシートを受け取ることようになっている。また、下側のスタックトレイ700は、処理トレイ550からのシートを受け取ることようになっている。このように、スタックトレイ700,701には大量のシートが積載されるようになっている。積載されたシートは、その後端を上下方向に延びる後端ガイド710に受け止められて整列されるようになっている。
前記下排出パス522の途中には切替部材514が設けられている。切替部材514は、シートを前記処理トレイ550又はサドル排出パス523に案内する。切替部材514によりサドル排出パス523に案内されたシートは、中綴じ製本部800へ送られる。
(中綴じ製本部)
次に、シート処理装置としての中綴じ製本部800の構成を説明する。
中綴じ製本部800に送られたシートは、サドル入口ローラ対801に受け渡され、サイズに応じてソレノイドにより動作する切替部材802により搬入口を選択されて、シート積載手段としての収納ガイド803内に搬入される。収納ガイド803は、シート積載面のシートの搬送方向下流側が上流側より低く傾斜している。搬入されたシートは、滑りローラ804により搬送が継続され、下流に併設された第1送りローラ806、第2送りローラ807に受け渡される。滑りローラ804は滑り性を有するローラであり、第1送りローラ806及び第2送りローラ807も滑りローラ804と同様に滑り性を有している。第1送りローラ806及び第2送りローラ807は、シートを収納ガイド803に押さえる当接位置(図1の実線位置)と、前記シートの押さえを解除する退避位置(図1の破線位置)に移動可能なシート束押さえ手段である。具体的には、第1送りローラ806及び第2送りローラ807は、図11に示すように、それぞれソレノイド816a,816bにより、支点軸806a,807aを中心にシートに当接する当接位置とシートから離間する退避位置に移動することができる。また、第1送りローラ806及び第2送りローラ807の回転軸806c,807cには、該ローラ806,807がシート束を下降させる方向に従動回転できるように、ワンウェイクラッチギア806b,807bが組み込まれている。このワンウェイクラッチギアの作用により、第1送りローラ806及び第2送りローラ807は、端部ストッパ805に把持されて移動(下降)するシート束に当接して従動回転する。
サドル入口ローラ対801と滑りローラ804は入口ローラモータM1により駆動される。そして第1送りローラ806及び第2送りローラ807は送りローラモータM6により駆動される。
収納ガイド803に搬送されてきたシートは、後述するように、シートサイズ(シートの搬送方向の長さ)に応じて、予め所定の位置に移動されている端部ストッパ805に端部(搬送方向下流端)が当接するまで搬送される。端部ストッパ805は、収納ガイド803のシート搬送方向下流側が上流側よりも低く傾斜したシート積載面に沿ってシート搬送方向に移動可能であり、端部ストッパ移動モータM2の駆動を受けてシートの搬送方向に移動することができる。また、端部ストッパ805は、収納ガイド803から突出した規制面805aを持ち、この規制面805aで収納ガイド803に搬送されてきたシートの搬送方向下流側の端部を受け止めて保持する。なお、本実施の形態において、シート積載面のシート搬送方向下流側が上流側よりも低く傾斜した構成について説明するが、シート積載面の傾斜方向はこれに限らず、例えば、シート積載面の低い側から搬送されたシートがスイッチバックして積載されてもよい。シート積載面の低い側のシートの端部を規制面805aで受け止めて、シート積載面のさらに低い側に移動するようになっていればよい。
端部ストッパ805は、第1送りローラ806又は第2送りローラ807のそれぞれの下流側で、所定範囲の間隔をもった第1受け取り位置又は第2受け取り位置でシートを受け取る。第1受け取り位置は、図1に示す実線位置であり、第1送りローラ806よりシートが座屈しないよう予め設定された間隔だけ下流側の受け取り位置である。第2受け取り位置は、図1に示す破線位置であり、第2送りローラ807より前記間隔と同じ間隔だけ下流側の受け取り位置である。ここでいう所定範囲とは、シートが前記規制面805aに突き当たった後、さらに送りローラの搬送力を受けても座屈しない範囲である。シートの座屈(撓み)のし易さはシートの搬送方向の長さに比例することから、端部ストッパ805による受け取り位置は、前述の所定範囲の中で短い方が好ましい。シートの剛性(坪量)や送りローラの搬送力によって異なるが、ここでは前記所定範囲を15〜30mmに設定している。なお、この値は実験などで定められるものであり、前述の値に限定されるものではない。先に収納されたシートが座屈してしまうと、次に収納されるシートの搬入路を塞いでしまい、紙詰まりの原因となるので、紙詰まりが発生しない範囲で、前記所定範囲が設定される。
また、図3に示すように端部ストッパ805には、収納ガイド803のシート積載面と対向するように、前記規制面805aから折れ曲がったガイド面805bが形成されている。さらに、端部ストッパ805は、ソレノイド(不図示)により前記規制面805aに沿って矢印方向に移動する保持部材808を備えている。この保持部材808は、収納ガイド803に収納され、端部ストッパ805に突き当てられたシート束を、前記ガイド面805bと協働して挟み込み保持するものである。すなわち、端部ストッパ805と保持部材808は、シート束を挟持(把持)した状態で移動することでシート束を搬送するシート束搬送手段(シート束把持手段)として機能する。これにより、収納されたシート束を乱すことなく処理位置(綴じ位置あるいは折り位置)に搬送することができる。
また、収納ガイド803の途中位置には、収納ガイド803を挟んで対向配置されたステイプラ820が設けられている。ステイプラ820は、収納ガイド803に収納された複数枚のシートからなる束の搬送方向中央部を綴じる綴じ手段である。ステイプラ820は、針を突き出すドライバー820aと、突き出された針を折り曲げるアンビル820bとに分割されていて、シートの収納が完了すると、そのシートからなる束の搬送方向中央部を針綴じする。
したがって、端部ストッパ805で受けるシート端部の受け取り位置は、針綴じ位置(あるいは折り位置)までの移動が短い方が処理時間を短縮でき、又は束搬送の安定の観点で好ましい。ここでは、前記シート端部からシート上の処理されるべき位置までの長さは、搬送されるシートの搬送方向の長さLの半分の長さL/2である。そこで後述する制御部では、搬送されるシートの搬送方向の長さLの半分の長さL/2が、針綴じ位置から第1受け取り位置の規制面までの第1間隔(長さ)L1、針綴じ位置から第2受け取り位置の規制面までの第2間隔(長さ)L2のどちらに近いかを判断する。そして、針綴じ位置までの長さがシートの長さL/2に近い方の端部ストッパ805の受け取り位置が選択される。
ステイプラ820の下流側には、収納ガイド803を介して、折りローラ対810a,810bと突き出し部材830が対向するように設けられている。この折りローラ対810a,810bと突き出し部材830は、収納ガイド803に収納されたシート束を搬送方向中央部で2つ折りする折り手段である。突き出し部材830は、収納ガイド803から退避した位置をホームポジションとし、突きモータM3の駆動により収納ガイド803に収納されたシート束の搬送方向中央部に向けて突出する。これにより、前記シート束を折りローラ対810a,810bのニップに押し込みながら、前記中央部で2つ折りに折り畳むものである。シート束を突き出した後、突き出し部材830は、再びホームポジションに戻る。なお、折りローラ対810間には、シート束に折り目を付けるのに充分な圧F1がバネ(不図示)により付与されている。折り目が付けられたシート束は、第1折り搬送ローラ対811a,811b、第2折り搬送ローラ対812a,812bを介して、折り束排出トレイ850に排出される。第1折り搬送ローラ対811及び第2折り搬送ローラ対812にも、折り目が付けられたシート束を搬送、停止させるのに充分な圧F2,F3がそれぞれ付与されている。なお、折りローラ対810、第1折り搬送ローラ対811、第2折り搬送ローラ対812は、同一の折り搬送モータM4により等速回転する。
また、綴じ処理を行わずにシート束を折り畳む場合は、収納ガイド803に収納されたシート束の搬送方向中央部が折りローラ対810a,810bのニップ位置となるように、シート束を移動させる。一方、ステイプラ820で綴じられたシート束を折り畳む場合は、ステイプル処理終了後に、シート束のステイプル位置(搬送方向中央部)が折りローラ対810のニップ位置となるように、ステイプル位置にあるシート束を移動させる。これによりステイプル処理を施した位置を中心にしてシート束を折り畳むことが出来る。
シート収納位置(各受け取り位置)からステイプル位置まで、またステイプル位置から折り位置までのシート束の移動は、前記端部ストッパ805の移動によりなされる。すなわち、端部ストッパ805のガイド面805bと保持部材808でシート束を挟持した状態で、モータM2により端部ストッパ805が下降又は上昇することでシート束の移動(搬送)がなされる。保持部材808は、ガイド面805bとの協働により、束移動中にシート束の整合を乱すことの無い、十分な挟持圧を発生することができる。さらに、後述するが、端部ストッパ805の下降により処理位置に移動されるシート束を、端部ストッパ805よりシート束の移動方向上流側にて第1送りローラ806又は第2送りローラ807で収納ガイド803に押さえるようにしている。
また、折りローラ対810a,810bの位置には、折りローラ対810a,810bの外周面を周りながら収納ガイド803に突出した面を持つ整合板対815が設けられている。整合板対815は、整合板移動モータM5の駆動を受けて、シートの搬送方向と直交する幅方向に移動することで、収納ガイド803に収納されたシートの幅方向の整合(位置決め)を行う。
そして、前記第2折り搬送ローラ対812の下流には、折り束排出トレイ850と空間的に重なって、前記2つ折りされたシート束の折り目をプレスする折り目プレスユニット860が設けられている。この折り目プレスユニット860は、プレスローラ対861を支持したプレスホルダーを有し、プレスローラ対861がシート束の折り目をニップした状態で、シート束の折り目方向(搬送方向と直交する幅方向)に移動される。これにより、シート束の折り目をプレスするものである。折り束排出トレイ850は、中綴じ製本された冊子を一括して積載するものである。
(インサータ)
次に、インサータ900の構成について説明する。インサータ900は、フィニッシャ500の上部に設けられている。インサータ900は、シートの先頭ページ、最終ページ、又は、途中ページに、通常のシートとは別のシート(インサートシート)を挿入するためのものである。すなわち、インサータ900は、プリンタ部300にて画像が形成されたシート間にインサートシートや表紙用のシートを挿入するためのものである。
インサータ900は、ユーザーによりインサートトレイ901,902にセットされたシートをプリンタ部300を通さずに、スタックトレイ701,700、折り束排出トレイ850のいずれかに給送するためのものである。インサートトレイ901,902上に積載されたシート束は、1枚ずつ順次分離され、所望のタイミングで搬送パス520に合流する。
(制御部)
ここで、図4を用いて画像形成装置1000の制御系について説明する。図4は、画像形成装置1000の制御系の構成を示すブロック図である。CPU回路部150はプリンタ部300に設けられ、CPU(不図示)、ROM151、RAM152を有している。そして、ROM151に格納された制御プログラム及び操作部1の設定に従い、原稿給送制御部101、イメージリーダ制御部201、画像信号制御部202、プリンタ制御部301、折り処理制御部401、フィニッシャ制御部501、外部I/F203を制御する。そして、原稿給送制御部101は原稿給送部100を、イメージリーダ制御部201はイメージリーダ部200を、プリンタ制御部301はプリンタ部300を、折り処理制御部401は折り処理部400を制御する。さらに、フィニッシャ制御部501はフィニッシャ500に搭載され、フィニッシャ500、中綴じ製本部800、インサータ900を制御する。詳しくは、前述した中綴じ製本部800の各モータM1〜M6は、フィニッシャ制御部501によってその駆動が制御される。操作部1は、画像形成に関する各種機能を設定するための複数のキー、設定状態を表示するための表示部等を有する。操作部1は、ユーザによる各キーの操作に対応するキー信号をCPU回路部150に出力すると共に、CPU回路部150からの信号に基づき対応する情報を表示部に表示する。
RAM152は、制御データを一時的に保持するための領域や、制御に伴う演算の作業領域として用いられる。外部I/F(外部インターフェース)203は、画像形成装置1000と外部のコンピュータ204とのインターフェースであり、コンピュータ204からのプリントデータをビットマップ画像に展開し、画像データとして画像信号制御部202へ出力する。また、イメージリーダ制御部201から画像信号制御部202へは、イメージセンサ109で読み取った原稿の画像が出力される。プリンタ制御部301は、画像信号制御部202からの画像データを露光制御部110へ出力する。
ここでは、フィニッシャ制御部501をフィニッシャ500に搭載した構成について説明するが、CPU回路部150と一体的にプリンタ部300に設け、プリンタ部300側からフィニッシャ500を制御するようにしてもよい。
(中綴じ製本部の動作)
以下、図5〜図11を用いて、上記構成の中綴じ製本部800の動作を、シートの流れとともに説明する。図5は、中綴じ製本部の動作を示すフローチャートである。図6〜図10は、中綴じ製本部の動作を示す断面図である。図11は、中綴じ製本部における送りローラの斜視図である。
操作者により、中綴じ製本モードが設定されると、画像が形成されたシートPが順次、プリンタ部300の排出ローラ118から排出される。シートPは、折り処理部400を通過し、入口ローラ対511に受け渡された後、搬送パス520を通過して、下排出パス522に進入する。その後のシートPは、下排出パス522途中の切替部材514によりサドル排出パス523に導かれる。
前記シートPが中綴じ製本部800に搬入される前に、端部ストッパ805は、シートサイズ(シートの搬送方向の長さ)Lに応じて、受け取り位置が選択され、第1受け取り位置又は第2受け取り位置に移動する(ステップS101,S102)。上述したように、制御部では、シートPの搬送方向の長さLの半分の長さL/2が、針綴じ位置から第1受け取り位置の規制面805aまでの長さL1、針綴じ位置から第2受け取り位置の規制面805aまでの長さL2のどちらに近いかを判断する。そして、シートの長さL/2に近い方の端部ストッパ805の受け取り位置が選択される。つまり、シートの搬送方向の半分の長さL/2が、ステイプラ820による綴じ位置から第1受け取り位置までの長さL1より短い場合は、前記第1受け取り位置が選択され、長い場合は、前記第2シートの長さL/2に近い方に受け取り位置が選択される。
図6は第1受け取り位置が選択された状態を示す。サドル排出パス523に導かれたシートPは、シートサイズに応じた切替部材802にガイドされながら収納ガイド803に排出される。そして、前記シートPは、滑りローラ804、第1送りローラ806の搬送力も受けながら、第1受け取り位置で停止している端部ストッパ805の規制面805a(図3参照)に突き当てられて停止する。
一方、図7は第2受け取り位置が選択された状態を示す。サドル排出パス523に導かれたシートPは、シートサイズに応じた切替部材802にガイドされながら収納ガイド803に排出される。そして、前記シートPは、滑りローラ804、第2送りローラ807の搬送力も受けながら、第2受け取り位置で停止している端部ストッパ805の規制面805a(図3参照)に突き当てられて停止する。このとき、第1送りローラ806はソレノイドにより、シートPから離間した位置に退避している。第1受け取り位置が選択された場合も、第2送りローラ807はソレノイドにより、シートPから離間した位置に退避するようにしてもよい。
いずれの場合においても、上述したように端部ストッパ805の規制面805aと、その端部ストッパ805の受け取り位置に対応する送りローラとの間隔は、受け入れるシートPに座屈を与えない範囲で定められている。
シートPの搬送方向下流端が端部ストッパ805の規制面805aに当接した後、送りローラ806,807の搬送力を受けても、送りローラ806,807はシートを座屈させることなく滑りながら回転することができる。シートは、その下流端が端部ストッパ805に突き当てられることで、搬送方向の整合がなされて積載される。
以降の動作は、受け取り位置によらず同じであるため、第1受け取り位置が選択された場合を例示して説明する。
前述の如く端部ストッパ805が選択された受け取り位置に移動されてから、中綴じ製本部800へのシートの収納動作が開始される(ステップS103)。そして、前述の如く受け取り位置に移動された端部ストッパ805にシート下流端が突き当てられて搬送方向の整合がなされる。続いて、シート収納時には支障のない位置で待機していた整合板対815による挟み込み整合がなされて、シートの搬送方向と直交する幅方向の整合もなされる。以上のシート収納、整合動作が、シートPが収納ガイド803に1枚排出されるごとに行われ、1つのシート束の最終シートの整合が終了(ステップS104)するまで行われる。
最終シートの整合が終了すると、図8に示すように、シート搬入路外に待機していた保持部材808がソレノイドにより矢印方向に移動し、収納されたシート束Pを端部ストッパ805のガイド面805bと協働して挟持(把持)する。収納された状態で、シート束の搬送方向中央部がすでにステイプル位置に位置しているときには(ステップS105)、そのままステイプラ820によって針綴じされる(ステップS107)。一方、シート束の搬送方向中央部がステイプル位置に無いときには、シート束を挟持(把持)した状態のまま、モータM2により端部ストッパ805を移動させて、シート束Pをステイプル位置まで移動させる(ステップS106)。ステイプル位置に移動されたシート束は、ステイプラ820によって針綴じされる(ステップS107)。
針綴じされたシート束Pは、その後、図9に示すように、保持部材808で束保持がなされた状態で端部ストッパ805の移動により、折り位置に向けて下方(矢印D方向)に移動される。この折り位置に向けた束移動の前に、第1送りローラ806は当接位置に移動され、シート束を収納ガイド803に押さえる。すなわち、保持部材808でシート束を保持し、第1送りローラ806でシート束を押さえた状態で端部ストッパ805の移動により、前記シート束が折り位置に向けて下方に移動される(ステップS109)。このとき、第1送りローラ806は送りローラモータM6によって駆動されるのではなく、図11に示す第1送りローラ806の回転軸806cに組み込まれたワンウェイクラッチギア806bの作用により、シート束の下方への移動に従動回転する。これにより、束移動時に第1送りローラ806はシート束をしごいていることになり、シート束の自重による座屈を防止することができる。
端部ストッパ805は、シート束Pの中央部(針綴じ部)が折りローラ対810のニップに相当する折り位置で移動を停止する(ステップS108,S109)。その後、端部ストッパ805の保持部材808はシート束Pの挟持(把持)を解放し、第1送りローラ806はシート束を収納ガイド803に押さえる当接位置から、その押さえを解除する退避位置へと移動する(ステップS110)。
次に、図10に示すように、待機位置にいた突き出し部材830が折りローラ対810のニップに相当する折り位置へ向けて矢印E方向へと動き出す。そして、シート束Pはその搬送方向中央部が折りローラ対810に押し込まれながら移動して、折りローラ対810のニップに挿入されて折り畳まれる(ステップS111)。このとき、折りローラ対810は第1折り搬送ローラ対811、第2折り搬送ローラ対812とともに、モータM4の駆動を受けて矢印方向に回転している。
折りローラ対810に折られたシート束(中折り冊子束)Pは、折り目を先頭にして第1折り搬送ローラ対811、第2折り搬送ローラ対812によって搬送されていく。そして、中折り冊子束Pは、折り目がプレスローラ対861にニップされる位置まで搬送されると、モータM4により停止する。ここで、シート束に対して折り目プレスユニットによる折り目処理が行われる(ステップS112)。幅方向一方側(装置奥側)で待機していた折り目プレスユニット860は、シート束の折り目に沿って幅方向他方側(装置手前側)に向けて移動を開始する。シート束の折り目は、プレスローラ対861で加圧され、折り目はプレスされる。
折り目プレスユニット860の折り目処理が終了し、再び待機位置に移動すると、モータM4により停止していた中折り冊子束Pは再び搬送が開始され、第2折り搬送ローラ対812によって折り束排出トレイ850に向けて排出される(ステップS113)。排出された中折り冊子束Pは、その下方に位置する折り束排出トレイ850上に積載される。次のシートに備え、折り動作のために移動していた端部ストッパ805は、再び受け取り位置へ移動する。
以上の動作を折り束排出トレイ850上に所望の部数束が排出されるまで繰り返し(ステップS114)、ジョブを終了する。
上述したように、端部ストッパ805の下降により折り位置(処理位置)に移動されるシート束を、端部ストッパ805よりシート束の移動方向上流側にて第1送りローラ806(又は第2送りローラ807)で収納ガイド803に押さえるようにしている。これにより、シートの坪量や種類によって変わる腰の強さに関わらず、収納ガイド803に積載されたシート束を自身の自重で座屈させることなく処理位置に移動させることができる。その結果、折り位置の精度を向上させることができ、作成される中綴じ冊子は高品位なものになる。
また、シート束を押さえるシート束押さえ手段として、シート束に当接してシート束の移動方向に回転可能な回転体である送りローラ806,807を用いたことで、シートに傷つけることなくシートの座屈発生を防ぐことができる。
また、ここでは、第1送りローラ806又は第2送りローラ807が、端部ストッパ805の下降により折り位置(処理位置)へと移動されるシート束に当接して従動回転する構成を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、第1送りローラ806又は第2送りローラ807を、送りローラモータM6の駆動により、端部ストッパ805がシート束を把持して移動する移動速度よりも遅い回転速度で回転させてもよい。これにより、シート束の自重による座屈をより防止することができる。
また、ここでは、ステイプル処理の伴う中綴じ製本において、端部ストッパ805の下降による折り位置への移動前に第1送りローラ806又は第2送りローラ807をシート束に当接させる動作を例示しているが、これに限定されるものではない。例えば、ステイプル処理の伴わない未綴じ製本時においても、前述の束移動前に、第1送りローラ806又は第2送りローラ807をシート束に当接させる。これにより、シート束を自身の自重で座屈させることなく処理位置に移動させることができ、その結果、折り位置の精度を向上させることができ、作成される中綴じ冊子は高品位なものになる。
〔第2実施形態〕
次に図12〜図17を用いて、シート処理装置を備えた画像形成装置の第2実施形態について説明する。前述した実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。図12は開閉シャッタ809とシャッタ駆動部の斜視図である。図13は開閉シャッタ809の斜視図である。
本実施形態では、シート束押さえ手段として、収納ガイド803に積載されたシート束の厚さに応じた前記当接位置にて前記シート束を押さえる開閉シャッタ(規制部材)809を有している。この開閉シャッタ809は収納ガイド803のシート積載面の対向側に配置され、シャッタ移動モータM7により昇降するようになっている。なお、このシャッタ移動モータM7は、中綴じ製本部800の他のモータと同様に、フィニッシャ制御部501(図4参照)によってその駆動が制御される。開閉シャッタ809は、図16に示すように、シート束の搬送時は搬送されるシート束が折りローラ対810a,810bに接触しないようにガイドする位置となる。一方、開閉シャッタ809は、図17に示すように、シート束の折り曲げ時は突き出し部材830が折りローラ対810a、810bに向かって突き出せるように突き出し経路を開ける位置となる。
図12に示すように、開閉シャッタ809にはラック833a,833bが配設されている。シャッタ移動モータM7の回転は段ギア836,835を介してラック833bに伝わり、段ギア835に連結された軸838からギア837、そしてラック833aに伝わる。これにより開閉シャッタ809は図中の矢印A及びB方向に往復移動が可能に構成されている。図13に示すように、開閉シャッタ809にはガイド部材832a,832bが固定され、これと対向するように、収納ガイド803にはガイド部材831a,831bが固定されている。ガイド部材832a,832b及びガイド部材832a,832bは、シャッタ移動モータM7の回転により、図14及び図15に示すように、開閉シャッタ809が収納ガイド803のシート積載面と平行な状態でシート束の厚さ方向に動くようガイドしている。
上記構成により、開閉シャッタ809は、シート束に当接してシート束を収納ガイド803に押さえる当接位置を、そのシート束の厚さ(シートの厚さや枚数)に応じて調節できる。
次に中綴じ製本部800の動作を、シートの流れとともに説明する。なお、ステイプル処理までの動作は、前述した実施形態と同様である。
針綴じされたシート束Pは、その後、図16に示すように、保持部材808で束保持がなされた状態で端部ストッパ805の移動により、折り位置に向けて下方(矢印D方向)に移動される。この折り位置に向けた束移動の前に、開閉シャッタ809はシート束Pの厚さに応じた当接位置に移動され、シート束を収納ガイド803に押さえる。すなわち、保持部材808でシート束を保持し、開閉シャッタ809でシート束を押さえた状態で端部ストッパ805の移動により、前記シート束が折り位置に向けて下方に移動される。このとき、シート束は開閉シャッタ809によりしごかれていることになり、シート束の自重による座屈を防止することができる。
端部ストッパ805は、シート束Pの中央部(針綴じ部)が折りローラ対810のニップに相当する折り位置で停止する。その後、端部ストッパ805の保持部材808はシート束Pの挟持(把持)を解放し、開閉シャッタ809はシート束を収納ガイド803に押さえる当接位置から、その押さえを解除する退避位置へと移動する。
次に、図17に示すように、待機位置にいた突き出し部材830が折りローラ対810のニップに想到する折り位置へ向けて矢印E方向へと動き出す。そして、シート束Pはその搬送方向中央部が折りローラ対810に押し込まれながら移動して、折りローラ対810のニップに挿入されて折り畳まれる。
なお、折りローラ対810に折り畳まれた後のシート束の処理動作も、前述した実施形態と同様である。
上述したように、端部ストッパ805の下降により折り位置(処理位置)に移動されるシート束を、端部ストッパ805よりシート束の移動方向上流側にて開閉シャッタ809で収納ガイド803に押さえるようにしている。これにより、シートの坪量や種類によって変わる腰の強さに関わらず、収納ガイド803に積載されたシート束を自身の自重で座屈させることなく処理位置に移動させることができる。その結果、折り位置の精度を向上させることができ、作成される中綴じ冊子は高品位なものになる。
また、開閉シャッタ809は、シート束の厚さに応じた当接位置に調整できるため、シート束移動時に開閉シャッタ809の当接によるシート束への負荷が大きくなり過ぎるのを防止することができる。
また、開閉シャッタ809をシート束に当接させるため、第1実施形態の第1送りローラ806又は第2送りローラ807をシート束に当接させる構成に比べて、広い面積でシート束に当接することができ、シート束の自重による座屈をより防止することができる。
また、ここでは、ステイプル処理されたシート束を移動する際に、開閉シャッタ809のみをシート束に当接させる構成を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、開閉シャッタ809とともに、第1実施形態で説明した第1送りローラ806又は第2送りローラ807をシート束に当接させる構成としてもよい。これにより、シート束の自重による座屈をより防止することができる。
また、ここでは、ステイプル処理の伴う中綴じ製本において、端部ストッパ805の下降による折り位置への移動前に開閉シャッタ809をシート束に当接させる動作を例示しているが、これに限定されるものではない。例えば、ステイプル処理の伴わない未綴じ製本時においても、前述の束移動前に、開閉シャッタ809をシート束に当接させる。これにより、シート束を自身の自重で座屈させることなく処理位置に移動させることができ、その結果、折り位置の精度を向上させることができ、作成される中綴じ冊子は高品位なものになる。
〔他の実施形態〕
前述した形態では、収容部に収容されたシートに対して所定の処理位置で処理を施す処理手段として、ステイプラ(綴じ手段)820と、折りローラ対810と突き出し部材830からなる折り手段を有する構成を例示した。しかしながら、前記処理手段は、折り手段のみを有する構成であっても良い。また、前記処理手段としての綴じ手段及び折り手段は、いずれも、シートの搬送方向中央部を所定の綴じ位置で綴じる中綴じ、又は中央部を所定の折り位置で2つ折りする中折りを例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。綴じ手段による所定の綴じ位置、又は折り手段による所定の折り位置に対する、シートの処理を施すべき位置は、前述したシートの搬送方向中央部に限定されるものではなく、必要に応じて適宜設定すれば良い。したがって、シートの処理を施すべき位置からシート端部までの長さも、シートの搬送方向の半分の長さに限定されるものではない。また、前述した形態では、綴じ手段による綴じ位置と、折り手段による折り位置が、シート搬送方向において異なる位置を例示したが、同じ処理位置であっても良い。この場合、シートの処理に要する時間がさらに短縮される。
また、前述した形態では、画像形成装置本体に対して適宜取り付けることが可能なシート処理装置を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば画像形成装置が一体的に有するシート処理装置であっても良く、該シート処理装置に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
また、前述した形態では、画像形成装置として複写機を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えばスキャナ、プリンタ、ファクシミリ装置等の他の画像装置装置や、或いはこれらの機能を組み合わせた複合機等の他の画像形成装置であっても良い。これらの画像形成装置に用いられるシート処理装置に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
シート処理装置の断面図 シート処理装置を備えた画像形成装置の断面図 端部ストッパの斜視図 制御部のブロック図 中綴じ製本部の動作を示すフローチャート 第1実施形態に係る中綴じ製本部の動作を示す断面図 第1実施形態に係る中綴じ製本部の動作を示す断面図 第1実施形態に係る中綴じ製本部の動作を示す断面図 第1実施形態に係る中綴じ製本部の動作を示す断面図 第1実施形態に係る中綴じ製本部の動作を示す断面図 中綴じ製本部における送りローラの斜視図 開閉シャッタの斜視図 開閉シャッタの斜視図 開閉シャッタの断面図 開閉シャッタの断面図 第2実施形態に係る中綴じ製本部の動作を示す断面図 第2実施形態に係る中綴じ製本部の動作を示す断面図
符号の説明
M1 …入口ローラモータ
M2 …端部ストッパ移動モータ
M3 …突きモータ
M5 …整合板モータ
M6 …送りローラモータ
M7 …シャッタ移動モータ
P …シート、シート束
111 …感光体ドラム
113 …現像器
150 …CPU回路部
200 …イメージリーダ部
300 …プリンタ部
400 …折り処理部
500 …フィニッシャ
501 …フィニッシャ制御部
700,701 …スタックトレイ
800 …中綴じ製本部
803 …収納ガイド
805 …端部ストッパ
806 …第1送りローラ
806a,807a …支点軸
806b,807b …ワンウェイクラッチギア
806c,807c …回転軸
807 …第2送りローラ
808 …保持部材
809 …開閉シャッタ
810 …折りローラ対
811 …第1折り搬送ローラ対
812 …第2折り搬送ローラ対
815 …整合板対
816a,816b …ソレノイド
820 …ステイプラ
830 …突き出し部材
850 …折り束排出トレイ
860 …折り目プレスユニット

Claims (7)

  1. 搬送されてきたシートを積載するシート積載手段と、
    前記シート積載手段に積載された複数枚のシートからなるシート束に対して所定の処理位置にて選択的に処理を施す処理手段と、
    前記シート積載手段に積載されたシート束を把持して前記処理位置に移動させるシート束把持手段と、
    前記シート積載手段に積載されたシート束を前記シート積載手段に押さえる当接位置と、前記シート束の押さえを解除する退避位置に移動可能なシート束押さえ手段と、を有し、
    前記シート束押さえ手段は、前記シート束把持手段で把持して前記処理位置に移動されるシート束を、前記シート束把持手段よりシート束の移動方向上流側にて前記シート積載手段に押さえることを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記シート束押さえ手段は、前記シート束に当接して前記シート束の移動方向に回転可能な回転体を有することを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
  3. 前記回転体が前記シート束に当接して回転する回転速度は、前記シート束把持手段が前記シート束を把持して移動する移動速度よりも遅いことを特徴とする請求項2に記載のシート処理装置。
  4. 前記回転体は、ワンウェイクラッチの作用により、前記シート束把持手段に把持されて移動するシート束に当接して従動回転することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のシート処理装置。
  5. 前記シート束押さえ手段は、前記シート積載手段に積載されたシート束の厚さに応じた前記当接位置にて前記シート束を押さえる規制部材を有することを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
  6. 前記シート積載手段は、傾斜したシート積載面を有しており、
    前記シート束把持手段は、前記シート積載面に積載されたシートの低い側の端部を受け止めて保持し、その保持した複数枚のシートからなるシート束の端部を把持して前記処理位置に移動させることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  7. シートに画像を形成する画像形成部と、画像が形成された複数枚のシートからなるシート束に対して選択的に処理を施す請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシート処理装置と、を有することを特徴とする画像形成装置。
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