JP5534716B2 - セミオート回転ドアにおける駆動装置 - Google Patents
セミオート回転ドアにおける駆動装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5534716B2 JP5534716B2 JP2009127620A JP2009127620A JP5534716B2 JP 5534716 B2 JP5534716 B2 JP 5534716B2 JP 2009127620 A JP2009127620 A JP 2009127620A JP 2009127620 A JP2009127620 A JP 2009127620A JP 5534716 B2 JP5534716 B2 JP 5534716B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brake
- determined
- electric motor
- value
- door body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
ところで、車両に設けられるスライドドアを、電動モータと電磁ブレーキとこれらが接続される制御部とを用い、適切な速度で自動開閉するようスライド制御するようにしたものがあり、このものにおいて、電磁ブレーキの故障を検知するようにしたものが提唱されている(特許文献1)。前記特許文献1のものは、電磁ブレーキの故障を検知した場合では、スライド制御を停止して手動開閉するものとして、特段対策が施されてはいない。
一方、スライドドアを電動モータを用いて自動開閉するように構成したものにおいて、制御部に何らかの故障や異常が生じた場合に、電動モータの電源入力端を短絡することにより発生する電動モータの制動力で、スライドドアを制動するようにしたものが提唱されている(特許文献2)。
図面において、1はセミオート回転ドアであって、該セミオート回転ドア1は、建築物の屋内外を仕切る部位に位置し、筒状空間を形成するための円筒状の筒壁体2を備えて構成されている。前記筒壁体2の直径方向に対向する屋内外二箇所には、人が出入りするための出入り口部2a、2bが切欠き形成されており、筒壁体2の各出入り口部2a、2bが、建築物の屋内外を連絡する開口となるように設定されている。そして、筒壁体2の各出入り口部2a、2bを構成する左右側部には、一対の側片(方立て)3がそれぞれ一体に設けられている。
前記各仕切りパネル6は、透明ガラス材の四周に枠材6aを設けて構成されており、外径側および上下の枠材6aにはそれぞれ封止材6bが設けられ、筒壁体2、天井部、床部とのあいだの封止性を高めるように設定されている。さらに、下枠材6aには、通行者の靴先や踵との当接を緩衝する緩衝ゴム6cが径方向に長く設けられている。また、各仕切りパネル6の上下方向中間部には、径方向に長い操作バー6dがそれぞれ設けられており、通行者がドア体4を押し操作するときの手掛けとなるように設定されている。
ここで、前記発電ブレーキ(電動モータM)が出力する制動力は、手動操作がなされた場合にドア体4を回転させることができる程度の大きさに設定することが好ましく、ドア体4の荷重、電動モータMの容量、設置環境等に基づいて適宜設定することが可能である。
さらに、ブレーキ制御部BCと電磁ブレーキBとの間には、電磁ブレーキ駆動回路17に印加される電流を検出する電流検出センサ18(本発明の電流値監視手段に相当する)が設けられており、電磁ブレーキ駆動回路17に印加されている電流値を常時検出し、その検出値を主制御部8に出力するように構成されている。
ここで、本実施の形態では、予め電流検知センサ18により、前記基準値を測定するとともに、電磁ブレーキ回路17の配線が遮断された場合の検出値であって、前記基準値よりも小さい最小基準値と、電磁ブレーキBの定格出力を100パーセントとするとき、20パーセントの制動トルクを出力するときの検出値である出力時基準値とを測定し、これら測定された基準値に基づいて予め設定された後述する第一、第二、第三比較値D1、D2、D3が主制御部8に入力されている。そして、主制御部8は、これら第一、第二、第三比較値D1、D2、D3を基準とし、電流検知センサ18により検出される検出値と、主制御部8から出力されるブレーキ駆動指令の有無の検知とに基づいてブレーキ系統の異常を判断するように設定されている。
また、主制御部8には、前記第一比較値D1より大きく設定された基準値より大きい第二比較値D2が設定されており、電流検出センサ18からの検出値が第二比較値D2以上である一方、主制御部8からブレーキ駆動指令が出力されていないことを検知した場合、即ち、ブレーキ駆動指令が出力されていないのに、電磁ブレーキ駆動回路17に制動トルクを出力するような電流が流れている場合に、主制御部8は、主制御部8のブレーキ系統、または、ブレーキ制御部BCの故障と判断(異常検知)するように設定されている。
さらに、主制御部8には、基準値よりは大きいが出力時基準値よりも小さく、かつ、前記第二比較値D2よりも大きい第三比較値D3が設定されており、電流検出センサ18からの検出値が第三比較値D3より小さくかつ主制御部8からブレーキ駆動指令が出力されていることを検知した場合、即ち、ブレーキ駆動指令が出力されているのに、電磁ブレーキ駆動回路17に制動トルクを出力するような電流が流れていない場合に、主制御部8は、ブレーキB、主制御部8のブレーキ系統、または、ブレーキ制御部BCの故障と判断(異常検知)するように設定されている。
因みに、第二、第三比較値D2、D3は、電磁ブレーキBが制動トルクを出力する状態としていない状態とを判別する基準となる値であり、これら比較値D2、D3は、要求される検知精度に応じて適宜値に設定することができる。
つまり、主制御部8は、ブレーキ保障手段8aによりブレーキ系統の異常を判断し、ブレーキ系統(電磁ブレーキ駆動回路17、電磁ブレーキB、主制御部8、ブレーキ制御部BC)が正常であると判断した場合では、リレーRYを励磁する切換え指令(励磁指令)を出力するように設定されている。そして、リレーRYの励磁状態では、リレースイッチRYSは第一、第二、第三スイッチ接点13、14、15の電動モータM側の端子13a、14a、15aとモータ制御部MC側の端子13b、14b、15bとを導通して、電動モータMが接続される回路が電動モータ駆動回路12となるように構成されており、この状態では、主制御部8は、後述する通常制御を実行するように構成されている。
尚、主制御部8は、ブレーキ保障手段8aによりブレーキ系統の異常を検知した場合に、リレーRYに切換え指令として非励磁指令を出力するとともに、ブレーキ異常報知灯19を点灯したり、防災センターに報知する等の報知手段を行って、電磁ブレーキBの異常等、ブレーキ系統の異常を管理者に報知することができるように構成されている。
このようにドア体4の回転作動が始動すると、主制御部8は、エンコーダ11からのパルス信号に基づいてドア体4の回転速度を検知し、該回転速度が予め設定される基準速度よりも遅いと判断された場合では、主制御部8は、モータ制御部MCに対しモータ駆動指令を出力し、電動モータMからドア体4の回転速度が予め設定される基準速度となるのに必要なトルク値の回転トルクが出力されるように設定されている。これに対し、エンコーダ11からのパルス信号に基づいて検知された回転速度が予め設定される過回転速度よりも速い場合、即ち、通行者による手動操作力が大きくドア体4が基準速度よりも速く回転している場合では、主制御部8は、ブレーキ制御部BCに対しブレーキ駆動指令を出力し、電磁ブレーキBがドア体4の回転速度が基準速度になるのに必要なトルク値の制動トルクを出力するように設定され、これによって、操作者(通行者)は、ドア体4が過回転速度になることなく、軽快な感覚でドア体4を操作できるように構成されている。
前記ブレーキ保障手段8aは、常時電流検出センサ18からの検出値を監視しており、該検出値が第一比較値D1(最小基準値よりも大きく基準値よりも小さい値)以上か否かを判断し、検出値が第一比較値D1以上の場合では、電磁ブレーキBの故障や、電磁ブレーキ駆動回路17の断線がなくブレーキ系統は正常に作動するとして、リレーRYに切換え指令として励磁指令を出力し、電動モータMが接続する回路を電動モータ駆動回路12に切換えるように設定されている。一方、検出値が第一比較値D1よりも小さいと判断した場合では、電磁ブレーキBの故障や、電磁ブレーキ駆動回路17の断線等ブレーキ系統に異常が発生しているとして、リレーRYに切換え指令として非励磁指令を出力し、電動モータMが接続する回路を発電ブレーキ回路16に切換えるとともに、ブレーキ異常報知灯19を点灯するように設定されており、これによって、ドア体4が手動操作された場合では、前述したように、ドア体4は発電ブレーキとしての電動モータMからの制動力を受けるように構成されている。
一方、検出値が第二比較値D2以上であり、しかも、ブレーキ駆動指令の出力がある場合では、主制御部8は検出値が第三比較値D3以上であるか否かを判断し、第三比較値D3より小さいと判断した場合では、ブレーキ系統の異常があるとしてリレーRYに切換え指令として非励磁指令を出力し、電動モータMが接続する回路を発電ブレーキ回路16に切換えるとともに、ブレーキ異常報知灯19を点灯するように設定されている。また、検出値が第三比較値D3以上であると判断した場合では、ブレーキ系統の異常はないとしてリレーRYへの励磁指令の出力を継続して、電動モータMが接続する回路を電動モータ駆動回路12に維持するように設定されている。
尚、リレーRYに非励磁指令が出力された場合では、ブレーキ異常報知灯19が点灯することで管理者等に周知することができ、これによって、修理要求等、迅速な対応ができるように構成されている。
さらに、このものにあっては、リレーRYが非励磁状態となることで電動モータMを発電ブレーキに切換える構成としたので、停電等の場合に、電動モータMを発電ブレーキとすることによりドア体4を制動がなされた状態で手動操作することが可能となる。
2 筒壁体
4 ドア体
6 仕切りパネル
7 駆動装置
12 電動モータ駆動回路
13 第一スイッチ接点
14 第二スイッチ接点
15 第三スイッチ接点
16 発電ブレーキ回路
17 電磁ブレーキ駆動回路
18 電流検知センサ
19 ブレーキ異常報知灯
M 電動モータ
B 電磁ブレーキ
RY リレー
RYS リレースイッチ
Claims (1)
- 回転ドアのドア体を手動操作に基づいてアシストするセミオート回転ドアの駆動装置を、電動モータと、ドア体の回転を制動する電磁ブレーキと、ドア体の回転速度を検知する回転速度検知手段と、該回転速度検知手段の検知に基づいて電動モータと電磁ブレーキとに駆動指令を出力してドア体の回転速度を制御する制御部とで構成すると共に、電動モータが接続する回路に、回転力を出力する電動モータ駆動回路と制動力を出力する発電ブレーキとなる発電ブレーキ回路との何れか一方の回路に切換える切換え手段と、電磁ブレーキを駆動する電磁ブレーキ駆動回路の電流値を監視する電流値監視手段とを設ける一方、制御部に、電流値監視手段の検出値に基づいてブレーキ系統の異常を判断し、電動モータを電動モータ駆動回路から発電ブレーキ回路に切換えるブレーキ保障手段を設けるにあたり、基準値が常時印加される制動力を発生しない微弱電流に基づいて設定され、該基準値よりも小さい第一比較値、基準値よりも大きい第二比較値および該第二比較値よりも大きい第三比較値が電磁ブレーキの制動トルク出力時に検出される出力時基準値に基づいて予めそれぞれ設定されており、制御部は、電流値監視手段で監視される電流値が、第一比較値より小さいと判断される場合にはブレーキ駆動指令の出力の有無に拘わらずブレーキ系統に異常があると判断し、第一比較値以上でかつ第二比較値より小さいと判断される場合にはブレーキ系統に異常がないと判断し、第二比較値以上であると判断された場合にはブレーキ駆動指令の有無の判断をして、ブレーキ駆動指令の出力がないと判断した場合にはブレーキ系統に異常があると判断し、ブレーキ駆動指令の出力があると判断した場合には第三比較値以上であるか否かの判断をして、第三比較値より小さいと判断した場合にはブレーキ系統に異常があると判断し、第三比較値以上であると判断した場合にはブレーキ系統に異常がないと判断して、前記ブレーキ系統に異常がないと判断された場合には電動モータ駆動回路に切換え、ブレーキ系統に異常があると判断された場合には発電ブレーキ回路に切換えるように構成したことを特徴とするセミオート回転ドアにおける駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009127620A JP5534716B2 (ja) | 2009-05-27 | 2009-05-27 | セミオート回転ドアにおける駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009127620A JP5534716B2 (ja) | 2009-05-27 | 2009-05-27 | セミオート回転ドアにおける駆動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010275732A JP2010275732A (ja) | 2010-12-09 |
JP5534716B2 true JP5534716B2 (ja) | 2014-07-02 |
Family
ID=43422944
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009127620A Active JP5534716B2 (ja) | 2009-05-27 | 2009-05-27 | セミオート回転ドアにおける駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5534716B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10255783B2 (en) | 2016-09-20 | 2019-04-09 | Hyundai Motor Company | Apparatus for monitoring brake motor |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107035280B (zh) * | 2012-06-11 | 2020-02-28 | 千藏工业株式会社 | 旋转自动门及其运行方法 |
JP7078136B2 (ja) * | 2018-11-26 | 2022-05-31 | 三菱電機株式会社 | エレベーターのドア制御装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3596389B2 (ja) * | 1999-03-02 | 2004-12-02 | 新神戸電機株式会社 | バッテリー式乗用ゴルフカート |
JP2005323470A (ja) * | 2004-05-11 | 2005-11-17 | Atex Co Ltd | 電動車の制動制御装置 |
JP4873740B2 (ja) * | 2007-08-29 | 2012-02-08 | 三和シヤッター工業株式会社 | 回転ドアにおける駆動装置 |
-
2009
- 2009-05-27 JP JP2009127620A patent/JP5534716B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10255783B2 (en) | 2016-09-20 | 2019-04-09 | Hyundai Motor Company | Apparatus for monitoring brake motor |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010275732A (ja) | 2010-12-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4566992B2 (ja) | エレベータ安全装置 | |
CA2852190C (en) | Elevator protection against short circuit of safety devices | |
JP2012533489A (ja) | 本発明のドア障害物装置の分野における状態確認 | |
JP5534716B2 (ja) | セミオート回転ドアにおける駆動装置 | |
JP5031767B2 (ja) | エレベータ装置 | |
JP2014510686A (ja) | エレベータ駆動装置への電力供給制御 | |
JP2006214148A (ja) | 自動ドアの開閉制御装置 | |
JPWO2009107218A1 (ja) | エレベータ装置 | |
CN112135787A (zh) | 安全切换系统以及用于在正常运行模式与检查运行模式之间切换电梯设备的方法 | |
JP7385618B2 (ja) | 電動モータ用の制御装置及びそれを備えるロボット、並びに電動モータの制御方法 | |
JP5134481B2 (ja) | セミオート回転ドアにおける駆動装置 | |
JP7091642B2 (ja) | ブレーキ駆動制御回路とその故障検出方法 | |
JP2012076862A (ja) | エレベータのドア制御装置 | |
JP2588653B2 (ja) | 可変速巻上機 | |
JP4769748B2 (ja) | 自動ドアの開閉制御装置 | |
JP2625059B2 (ja) | 自動ドアの非常電源装置 | |
JP7475937B2 (ja) | 移動制御装置及びシャッターシステム | |
JP5305527B2 (ja) | 建築用電動開閉装置 | |
KR101932853B1 (ko) | 오류 검출 기능을 갖는 욕실 환기팬 및 오류검출방법 | |
KR102162558B1 (ko) | 원격 회로차단기 제어장치 및 이를 포함하는 철도차량 | |
JPH0713426B2 (ja) | 異常報知機能を備えたシヤツタ−、ブラインド等の間口開閉機 | |
KR102014314B1 (ko) | 오류 검출 기능을 갖는 욕실 환기팬 및 오류검출방법 | |
JP4986669B2 (ja) | 自動回転ドア | |
JP2007177620A (ja) | 自動ドアの開閉制御装置 | |
JP2022068140A (ja) | ブレーキ駆動制御回路とその故障検出方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120222 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130128 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130207 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130404 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130926 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140410 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140422 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Ref document number: 5534716 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R154 | Certificate of patent or utility model (reissue) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R154 |