JP4873740B2 - 回転ドアにおける駆動装置 - Google Patents
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Description
さらには、前記従来のものでは、ドア体の仕切りパネルに設けた操作バーの操作を検知する手段として、操作バーに押圧センサを設ける構成としているので、複数の仕切りパネルの各操作バーに対してそれぞれ設けた押圧センサを起動するべく、電源供給用の配線が各仕切りパネルに対して必要となり、構成が一層複雑になってさらなるコスト高を招来するという問題があり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
請求項2の発明は、ドア体に回転操作がなされたことの検知は、ドア体の位置検知に基づいてなされるように構成されている請求項1に記載の回転ドアにおける駆動装置である。
請求項3の発明は、第二アシストトルクから第三アシストトルクへの低減は、経時的に順次減少するように構成されている請求項1または2に記載の回転ドアにおける駆動装置である。
請求項2の発明とすることにより、各仕切りパネルに電源供給用の配線を設ける必要がなく、さらなる構造の簡略化、低コスト化を図れる。
請求項3の発明とすることにより、操作が重くならず、操作性のさらなる向上が図れる。
図面において、1は半自動式の回転ドアであって、該回転ドア1は、躯体の屋内外を仕切る部位に位置し、筒状空間を形成するための円筒状の筒壁体2を備えて構成されている。前記筒壁体2の直径方向に対向する屋内外二箇所には、人が出入りするための出入り口部2a、2bが切り欠き形成されており、筒壁体2の各出入り口部2a、2bが、建築物の屋内外を連絡する開口となるように設定されている。そして、筒壁体2の各出入り口部2a、2bを構成する左右側部には、一対の側片(方立て)3がそれぞれ一体に設けられている。
さらに、駆動装置7にはドア体4の回転位置を検知する回転位置検知センサ(例えばエンコーダ)12が設けられており、ドア体4が回転した場合に、その回転位置を数値化された回転位置検知信号として制御部8に出力するように設定されている。
ここで、回転ドア1のドア体4が回転を始動し、通行者がドア体4内を通行する場合に理想的な回転速度であって、本発明の予め設定される所定の速度である理想速度となるまでの速度変化を図3(A)のグラフ図に示す。これに対し、ドア体4に前記速度変化をもたらすために必要なトルクの変化は、図3(B)のグラフ図に示すものとなる。そして、制御部8は、通行者による手動操作があった場合に、図3(B)に示すグラフ図に近似したトルク変化をドア体4に作用するよう、駆動装置7(電動モータ7a)に対し、前記図3(B)のグラフ図で示されるトルクの変化から、通行者が重いと感じない程度の操作力(トルク)であって、図3(B)の仮想線で示すトルクを差し引いたトルク(図3(B)の斜線部分)の変化に近似するトルク(駆動力、回転トルク)を出力するように制御し、これによって、通行者が軽快な手動操作をするだけで、ドア体4を自然な操作感覚で回転させることができるようにアシストするように設定されている。
出入り口部2a、2bに通行者が近付くと、通行者検知センサ9が通行者を検知して通行者検知信号を制御部8に対して出力する。この状態となると、制御部8は、駆動装置7の電動モータ7aに対し、ドア体4の回転抵抗に相当する予め設定される基準トルクRSよりも小さいトルク値に設定された回転トルクである第一アシストトルクR1を出力するよう指令信号を出力し、ドア体4を、回転はしないが容易に回転させることができる回転待機状態とするように設定されている。これによって、通行者による回転操作がなされたときに応答性よく、しかも、軽快にドア体4の回転が始動するように設定されている。
尚、基準トルクRSは、前述したように、ドア体4の自重、封止材6bと天井面、床面、側片3との摩擦力等に基づくものであるため経時的な変化があり、第一アシストトルクR1は、基準トルクRSの前記経時的な変化に対応して適宜設定することができる。
さらに、制御部8は、電動モータ7aのトルク値が第二アシストトルクR2に達すると、予め設定される所定時間である第二設定時間T2(例えば2秒)のあいだ第二アシストトルクR2の出力を継続する指令信号を出力するように設定されている。これによって、ドア体4を軽快、かつ、速やかに回転始動させるとともに、通行者がドア体4内において通行しやすい理想的な速度とされる前記理想速度に速やかに加速させることができるように設定されている。
つまり、本実施の形態では、ドア体4の回転始動時において手動の回転操作力が大きい場合では、ブレーキ7bに対して制動指令を出力するとともに、電動モータ7aに対して第二アシストトルクR2を第二設定時間T2のあいだ出力するよう指令信号を出力するように設定されている。そして、第二アシストトルクR2を出力した後は、第三設定時間T3のあいだに第三アシストトルクR3に順次低減する指令信号を出力するが、該第二アシストトルクR2から低減を開始する以降において、制御部8は、回転位置検知センサ12からの回転位置検知信号に基づいてドア体4の回転速度を判断し、該ドア体4の回転速度に基づいて駆動装置7を制御するように設定されている。そして、ドア体4の回転速度が前記理想速度を越え、かつ、予め設定される過回転速度を越えていると判断された場合では、電動モータ7aに対する指令信号を停止して、ブレーキ7bに対して前記理想速度に減速するべく対応する制動トルクを出力するよう指令信号を出力するように設定されている。また、回転ドア4の回転速度が前記理想速度は越えるが過回転速度は越えていないと判断された場合では、制御部8は、理想速度に減速するべくブレーキ7bに対して対応する制動トルクを出力するよう指令信号を出力するとともに、電動モータ7aに対して第三アシストトルクR3よりも小さい基準トルクRSに相当するアシストトルクを出力するよう指令信号を出力するように設定されている。これによって、ドア体4は、通行者の操作力が大きくなったとしても理想速度での定速回転がなされるように設定されている。
しかも、このものでは、駆動装置7を汎用の電動モータ7aを用いて構成されているため、従来のリニアインダクションモータを用いるもののように、部品点数が多くなって構造が複雑になることがなく、汎用性を高めることができるとともに、低コスト化を図ることができる。
2 筒壁体
4 ドア体
6 仕切りパネル
7 駆動装置
7a 電動モータ
7b ブレーキ
8 制御部
9 通行者検知センサ
10 第一挟まれ防止センサ
11 第二挟まれ防止センサ
12 回転位置検知センサ
RS 基準トルク
R3 第三アシストトルク
Claims (3)
- 躯体に設けた筒壁体内に、回転支軸と該回転支軸から放射方向に延出する複数の仕切りパネルとで構成されるドア体を回転自在に配してなる回転ドアにおいて、通行者がドア体を回転操作したことの検知に伴い、該回転操作をアシストする駆動装置を設けるにあたり、前記駆動装置は、通行者が回転ドアに近付くことの検知に伴い、ドア体の回転抵抗より小さい第一アシストトルクを出力してドア体を回転待機状態とし、ドア体に回転操作がなされたことの検知に伴い回転抵抗より大きい第二アシストトルクを予め設定される所定時間のあいだ出力してドア体を回転始動し、ドア体が回転を始動すると、回転抵抗より大きいが、第二アシストトルクより小さい第三アシストトルクを出力してドア体を予め設定される所定速度で定速回転させるように構成した回転ドアにおける駆動装置。
- ドア体に回転操作がなされたことの検知は、ドア体の位置検知に基づいてなされるように構成されている請求項1に記載の回転ドアにおける駆動装置。
- 第二アシストトルクから第三アシストトルクへの低減は、経時的に順次減少するように構成されている請求項1または2に記載の回転ドアにおける駆動装置。
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JP2007221977A JP4873740B2 (ja) | 2007-08-29 | 2007-08-29 | 回転ドアにおける駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007221977A JP4873740B2 (ja) | 2007-08-29 | 2007-08-29 | 回転ドアにおける駆動装置 |
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ID=40503661
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JP2007221977A Active JP4873740B2 (ja) | 2007-08-29 | 2007-08-29 | 回転ドアにおける駆動装置 |
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