JP5534686B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は加熱調理器に関する。
従来の加熱調理器としては、特開2008−171720号公報(特許文献1)に開示されたものがある。この加熱調理器は、図11,図12に示すように、ケーシング301と、このケーシング301内の左右方向の略中央部に配置された加熱庫302と、加熱庫302の前面側の開口部を開閉する扉305とを備えている。
上記ケーシング301の底面の前部の左右夫々には吸気口306が設けられている。この吸気口306は扉305の両側に位置して、冷却風が吸気口306からケーシング301内に入るようになっている。
上記加熱庫302とトッププレート303との間には仕切板304が設けられている。この仕切板304には、誘導加熱コイル307、駆動回路基板308および冷却ファンユニット309が搭載されている。また、仕切板304には通風口310が設けられている。
このような従来の加熱調理器では、吸気口306から吸い込まれた空気(冷却風)は、風通路311,312を流れた後、通風口310を通って仕切板304上を流れる。これにより、誘導加熱コイル307および駆動回路基板308は空冷される。
しかしながら、上記従来の加熱調理器では、吸気口306をケーシング301の底面の前部の左右夫々に設けるため、各吸気口306の左右方向の長さが短くなる。
その結果、上記各吸気口306から吸い込まれる空気量は少なく、誘導加熱コイル307および駆動回路基板308の冷却効率が悪くなるという問題があった。
特開2008−171720号公報
そこで、本発明の課題は、被冷却物の冷却効率を向上させることができる加熱調理器を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の加熱調理器は、
ケーシングと、
上記ケーシング内に設けられ、前面側に開口部を有する加熱庫と、
端面に吸気口が設けられ、かつ、上記加熱庫側の面に排気口が設けられ、上記加熱庫の開口部を開閉する扉と、
上記吸気口から吸い込まれて上記排気口から排気された空気を上記加熱庫の外壁面に沿って流す第1の風通路と、
上記吸気口から吸い込んだ空気を上記第1の風通路に流して上記ケーシング外に排気する第1のファンと
を備え、
上記排気口は、上記吸気口近傍に設けられて、上記吸気口に連通すると共に、上記第1の風通路に対向し、
上記吸気口および上記排気口は、上記吸気口から上記扉内に吸い込まれた空気が、上記扉内の領域において上記加熱庫の前側の部分を除いた部分を通過するように設けられていることを特徴としている。
上記構成の加熱調理器によれば、上記第1のファンの駆動により、ケーシング外の空気が、扉の端面の吸気口から吸い込まれて、扉の加熱庫側の面の排気口から排気される。そうすると、上記排気口から排気された空気は、第1の風通路に入り、加熱庫の外壁面に沿って流れる。これにより、上記加熱庫の外壁を積極的に冷やすことができるので、加熱庫の外壁の高熱によるケーシングの温度上昇を抑制することができる。
また、上記吸気口は扉の端面に設けられるので、扉の縁に沿って吸気口を長く形成して、吸気口の開口面積を大きくすることができる。したがって、上記吸気口から吸い込まれる空気量を多くし、加熱庫の外壁の冷却効率を向上させることができる。
さらに、上記吸気口は扉の端面に設けられるので、吸気口から吸込まれる空気は調理中に食品を加熱する熱の影響を受けにくく、加熱庫の外壁の冷却効率を向上させることができる。
一実施形態の加熱調理器では、
上記第1の風通路は、上記加熱庫の下方の外壁に沿って延びる風通路を含む。
上記実施形態の加熱調理器によれば、上記第1の風通路が加熱庫の下方の外壁に沿って延びる風通路を含むので、加熱庫の下方の外壁に沿って空気を流すことができる。したがって、上記加熱庫の下方の外壁を積極的に冷やすことができるので、ケーシングの下面の熱が上昇するのを抑制することができる。
上記加熱調理器は例えば食品貯蔵庫上に載置される。この場合、ユーザが貯蔵物の出し入れをする際、加熱調理器のケーシングの下面に触れたり、あるいは、その際、貯蔵物またはこれを収容する容器が加熱調理器のケーシングの下面に接触する可能性が高い。もし、上記加熱調理器のケーシングの下面が高温であると、ユーザが火傷したり、貯蔵物が変質したり、貯蔵物の容器が変形したりする恐れがある。このため、上記ケーシングの下面が高温にならようにする必要がある。
一実施形態の加熱調理器は、
上記ケーシング内に設けられ、上記加熱庫に供給される蒸気を発生させる蒸気発生装置を備え、
上記第1の風通路は、上記蒸気発生装置を経由するように設けられた風通路を含む。
上記実施形態の加熱調理器によれば、上記第1の風通路が蒸気発生装置を経由するように設けられた風通路を含むので、蒸気発生装置を空冷して、蒸気発生装置の冷却効率を向上させることができる。
一実施形態の加熱調理器では、
上記第1の風通路は、上記加熱庫の側方の外壁に沿って延びる風通路を含む。
上記実施形態の加熱調理器によれば、上記第1の風通路が加熱庫の側方の外壁に沿って延びる風通路を含むので、加熱庫の側方の外壁に沿って空気を流すことができる。したがって、上記加熱庫の側方の外壁を積極的に冷やすことができるので、ケーシングの側面が高温になるのを防ぐことができる。
一実施形態の加熱調理器は、
上記ケーシング内に上下方向に複数配置され、電子部品を搭載する基板と、
上記複数の基板を経由する第2の風通路と、
上記第2の風通路に空気を流すための第2のファンと
を備え、
上記第2の風通路は、上記下側の基板を通過した空気を上記上側の基板へ、または、上記上側の基板を通過した空気を上記下側の基板へ案内する断面略円弧形状のガイド部を含む。
上記実施形態の加熱調理器によれば、上記第2のファンの駆動により、空気が第2の風通路を流れる。このとき、上記第2の風通路が複数の基板を経由するので、複数の基板を空冷することができる。
また、上記第2の風通路は、下側の基板を通過した空気を上側の基板へ、または、上側の基板を通過した空気を下側の基板へ案内する断面略円弧形状のガイド部を含むので、第2の風通路を流れる空気の圧力損失を低減することができる。したがって、上記複数の基板を高効率で冷却することができる。
一実施形態の加熱調理器では、
上記扉は、前面側から見て上記加熱庫および上記蒸気発生装置を覆うように設けられている。
上記実施形態の加熱調理器によれば、上記扉は、前面側から見て加熱庫および蒸気発生装置を覆うように設けられているので、扉を大きくすることができる。
また、上記扉を大きくした場合、扉の端面における吸気口の開口面積も大きくすることができるので、第1の風通路に大量の空気を効率良く流すことができる。
一実施形態の加熱調理器では、
上記扉は1枚である。
上記実施形態の加熱調理器によれば、上記扉は1枚であるので、加熱庫の露出・遮蔽と、蒸気発生装置の露出・遮蔽とを同時に行うことができる。
一実施形態の加熱調理器では、
上記扉は、上記加熱庫を覆う第1扉部と、この第1扉部とは別体に設けられ、上記蒸気発生装置を覆う第2扉部とを有する。
上記実施形態の加熱調理器によれば、上記加熱庫を覆う第1扉部は、蒸気発生装置を覆う第2扉部とは別体に設けられているので、加熱庫の露出・遮蔽と、蒸気発生装置の露出・遮蔽とを個別に行うことができる。
本発明の加熱調理器によれば、ケーシング外の空気が、扉の端面の吸気口から吸い込まれて、扉の加熱庫側の面の排気口から排気されることによって、その排気口から排気された空気が、第1の風通路に入り、加熱庫の外壁面に沿って流れるので、加熱庫の外壁を空冷して、ケーシングが加熱庫の熱で高温になるのを防ぐことができる。
また、上記吸気口を扉の端面に設けることによって、吸気口の開口面積を大きくとれるので、吸気口から吸い込まれる空気量を多くし、加熱庫の外壁の冷却効率を向上させることができる。
図1は本発明の一実施形態のIHクッキングヒータの設置状態の模式図である。 図2は上記IHクッキングヒータの模式斜視図である。 図3は上記IHクッキングヒータの模式横断面図である。 図4は上記把手付きドアの模式前面図である。 図5は上記把手付きドアの模式下面図である。 図6は上記把手付きドアの模式後面図である。 図7は図3のA−A線矢視の模式断面図である。 図8は図7の点線円内の部分の拡大図である。 図9は図3のB−B線矢視の模式断面図である。 図10は図3のC−C線矢視の模式断面図である。 図11は従来の加熱調理器の縦断面図である。 図12は仕切板から上側の部分を取り外した従来の加熱調理器の斜視図である。
以下、本発明の加熱調理器を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態のIH(電磁誘導加熱)クッキングヒータの設置状態を示す模式図である。
上記IHクッキングヒータ100は、システムキッチン300のキャビネット301上の調理器用凹部303内に収容される。このIHクッキングヒータ100は、トッププレート102が上部に設けられたケーシング101を備える。このケーシング101の前面パネル103には1枚の把手付きドア104が取り付けられている。
上記トッププレート102は、表面がシステムキッチン300の天板302の表面と略同じ高さとなるように設計されている。そして、トッププレート102の前側には、左IHヒータ105Aと右IHヒータ105Bとが所定の間隔をあけて設けられている。さらに、トッププレート102の後側の左右方向の中央部には中央IHヒータ105Cが設けられている。本実施形態において、「前側」とは把手付きドア104側を指し、「後側」とは把手付きドア104側とは反対側を指す。また、左右方向とはトッププレート102の前縁、後縁と平行な方向を指す。なお、把手付きドア104は扉の一例である。
図2は、上記IHクッキングヒータ100を斜め上方から見た模式斜視図である。
上記トッププレート102の後縁近傍部には、図2に示すように、吸気口106、排気口107および排気口108が設けられている。後でより詳しく説明するが、排気口107は加熱庫109内の余分な蒸気を排気するためのものであり、排気口108はケーシング101内の被冷却物の冷却に用いた空気を排気するためのものである。
上記ケーシング101の前面の向かって左側には加熱庫109の開口部109aが設けられており、この開口部109aの下側には風通路110の一端が開口している。一方、ケーシング101の前面の向かって右側には前面操作パネル117が設けられている。また、ケーシング101の前面において、加熱庫109の開口部109aの向かって右隣には、蒸気発生装置111の収納部112の開口部112aが設けられている。なお、風通路110は第1の風通路の一例である。
上記加熱庫109内には、被調理物133(図7参照)を載せる金属製のトレイ122が収容されている。このトレイ122は加熱庫109に出し入れ可能となっている。
上記蒸気発生装置111は、把手部115が取り付けられた金属製のポット113と、このポット113を収納する耐熱樹脂製の収納部112と、この収納部112に収納されたポット113を加熱するヒータ部114とを備え、加熱庫109に供給すべき蒸気を発生させる。このポット113は収納部112に出し入れ可能であり、ポット113内の水が少なくなれば、ユーザは、収納部112からポット113を取り出してポット113に水を補充することができる。
上記把手付きドア104は、ケーシング101に対して前後方向にスライド可能なレール部116の先端に取り付けられている。これにより、図2の一点鎖線で示すように、把手付きドア104を前方に移動させて、加熱庫109の開口部109aと、蒸気発生装置111の収納部112の開口部112aとを露出させることができる。また、図2の二点鎖線で示すように、把手付きドア104を後方に移動させて、加熱庫109の開口部109aと、蒸気発生装置111の収納部112の開口部112aとを把手付きドア104で覆うことができる。なお、把手付きドア104の換わりに、例えば回動式のドアを扉の一例として用いてもよい。
上記前面操作パネル117には、加熱庫109に関する情報(例えば加熱庫109内の温度)を表示する表示部118と、加熱庫109を制御するための操作ボタン119とが設けられている。この前面操作パネル117は、いわゆるカンガルーポケット式のものであり、ケーシング101内に収納可能となっている。なお、表示部118は、LED(発光ダイオード)表示部であってもよいし、あるいは、液晶表示部であってもよいし、これらの組み合わせたものであってもよい。
なお、図2において、120は高温注意ランプであり、121は天面操作部である。上記高温注意ランプ120は、ポット113の加熱終了後、ポット113を加熱するヒータ部114が約60度に下がるまで点滅する。一方、上記天面操作部121は、図示しないが、左IHヒータ105A、右IHヒータ105Bおよび中央IHヒータ105Cに関する情報を表示する表示部と、左IHヒータ105A、右IHヒータ105Bおよび中央IHヒータ105Cを制御するための操作ボタンとを有している。
図3は、上記IHクッキングヒータ100を水平面で切った模式断面図である。
上記蒸気発生装置111は加熱庫109と駆動回路ブロック201との間に配置されている。また、加熱庫109と駆動回路ブロック201との間には、加熱庫109の側方の外壁に沿って延びてその外壁に面する風通路123が設けられている。冷却ファン144の駆動に伴い、ケーシング101外の空気が、前面パネル103と把手付きドア104との間の隙間を介して風通路123に流入し、ケーシング101の後側へ向かって流れる。このとき、上記隙間からの空気が収納部112内を通過するので、ポット113を空冷することができる。なお、図示していないが、収納部112の側壁には隙間があり、空気はその隙間を通ってケーシング101の後側へ向かって流れることができる。ここで、風通路123は、加熱庫109の蒸気発生装置111側の側壁に面する空間の他、収納部112内の空間も含むものである。また、風通路123は第1の風通路の一例である。
また、上記蒸気発生装置111の接続部124は、蒸気供給用配管125を介して加熱庫109の蒸気供給口126と連通している。これにより、蒸気発生装置111で発生した蒸気は、接続部124から出て蒸気供給用配管125を流れた後、蒸気供給口126から上ヒータ収納部134(図7参照)内に流入し、上ヒータ135(図7参照)で過熱されて過熱水蒸気となる。
図4は、上記把手付きドア104を前方側(加熱庫109側とは反対側)から見た模式図である。
上記把手付きドア104の前面には、透明の耐熱ガラス128と、把手部127が一体に取り付けられている。
図5は、上記把手付きドア104を下方から見た模式図である。
上記把手付きドア104の下側の端面には、所定の間隔を空けて複数の吸気口129が設けられている。この吸気口129の平面視の形状は矩形状であるが、略楕円形状にしてもよいし、略真円形状にしてもよい。また、吸気口129の個数や形成間隔も、図5に示すものに限定されず、適宜変更してもよい。また、上記把手付きドア104の上側の端面、右側の端面、左側の端面のうちの少なくとも1つに、後述する複数の排気口132に連通する単数または複数の吸気口を設けてもよい。ここで、把手付きドア104の上側の端面、下側の端面、右側の端面、左側の端面の吸気口129の中では、下側の端面に設けられた吸気口129が最も低い温度の空気を効率良く吸い込める。すなわち、把手付きドア104の下側の端面の吸気口129は、冷却用の空気を吸い込むのに適している。
図6は、上記把手付きドア104を後方側(加熱庫109側)から見た模式図である。
上記把手付きドア104の後面には、複数の吸気口129に連通する複数の排気口132が設けられている。また、把手付きドア104の後面には、前面側の耐熱ガラス128と対向するように透明の耐熱ガラス130が取り付けられている。この後面側の耐熱ガラス130の周囲には、耐熱樹脂からなるパッキン131が設けられている。把手付きドア104を閉じると、パッキン131が加熱庫109の開口部109aの周縁部に密着するので、把手付きドア104と前面パネル103との間から加熱庫109内の過熱水蒸気等が漏れ出るのを防ぐことができる。
また、上記把手付きドア104の後面には、蒸気発生装置111の収納部112の開口部112aに対向し、かつ、吸気口129に連通する4つの排気口143が設けられている。ここで、収納部112の開口部112aとは、開口縁の他、開口縁で囲まれた内側の空間をも含む概念である。また、排気口143の数は、4つ以外の複数としてもよいし、単数としてもよい。また、排気口143の形状も図6に示す形状に限られない。
また、上記前面側の耐熱ガラス128と後面側の耐熱ガラス130との間には所定の隙間が設けられており、前面側の耐熱ガラス128の温度が加熱庫109の熱で上昇し難くなっている。そして、図示しないが、後面側の耐熱ガラス130と把手付きドア104の後面との間は耐熱樹脂でシールされており、被調理物133(図7参照)からの油などが前面側の耐熱ガラス128と後面側の耐熱ガラス130との間に浸入するのを防いでいる。なお、本実施形態では、前面側の耐熱ガラス128と後面側の耐熱ガラス130との間の隙間は、吸気口129と連通していないが、吸気口129と連通するようにしてもよい。前面側の耐熱ガラス128と後面側の耐熱ガラス130との間に吸気口129を連通させれば、吸気口129から取り入れた比較的低温の空気をその間に流せるので、前面側の耐熱ガラス128の温度上昇の抑制効果が高くなる。
図7は、図3のA−A線から見た模式断面図である。また、図8は、図7の点線円で囲んだ部分を拡大した図である。
上記ケーシング101内には、図7,図8に示すように、風通路110が設けられている。この風通路110は加熱庫109の下方の外壁に沿って延びてその外壁に面する。また、風通路110の把手付きドア104側の開口端は、把手付きドア104の閉鎖時、図8に示すように、排気口132近傍に位置し、かつ、その排気口132に対向する。また、風通路110は、加熱庫109の蒸気発生装置111側の側方の外壁に沿って延びる風通路123(図3参照)と連通している。
上記加熱庫109の上部には、上ヒータ収納部134が設けられており、この上ヒータ収納部134内に上ヒータ135が配置されている。また、上ヒータ収納部134の下端部には、上ヒータ135に対向するように上カバー136が取り付けられている。この上カバー136は、上ヒータ135で生成された過熱水蒸気を噴き出す複数の穴137を有している。ここで、上記過熱水蒸気とは、100℃以上の過熱状態にまで加熱された蒸気を意味する。
一方、上記加熱庫109の下部には下ヒータ収納部138が設けられており、この下ヒータ収納部138内に下ヒータ139が収納されている。この下ヒータ139は、被調理物133から油などが滴下して下ヒータ139に付着しないように金属製の下カバー140で覆われている。
また、上記加熱庫109の蒸気発生装置111側の側壁の上部には、上ヒータ収納部134内の空間に連通する蒸気供給口126が設けられている。また、加熱庫109の周囲には断熱材(図示せず)を配置して、加熱庫109内と外部とを断熱している。そして、上記加熱庫109内で発生した煙等は、排気口107からケーシング101外に排気される。このとき、上記煙等は排気ダクト141内の脱臭用触媒142を通過するので、煙等の脱臭を行える。
図9は、図3のB−B線から見た模式断面図である。
上記排気口108近傍には冷却ファン144が配置されている。この冷却ファン144は、風通路110の下流側に配置されており、把手付きドア104の吸気口129から吸い込んだ空気を風通路110に流してケーシング101外に排気する(図7,図8参照)。なお、冷却ファン144は第1のファンの一例である。また、冷却ファン144の換わりに、例えば、風通路110の上流側に配置可能な冷却ファンを用いてもよい。
図10は、図3のC−C線から見た模式断面図である。
上記駆動回路ブロック201は、左IHヒータ105A、右IHヒータ105Bおよび中央IHヒータ105Cなどを制御するための電子部品203A,203B,203Cを搭載する基板202A,202B,202Cを備えている。この基板202A,202B,202Cは、ケーシング101内で上下方向に並ぶように配置されている。また、下側の基板202Aは下風通路204に面しており、下風通路204では空気がケーシング101の後側から前側に向かって流れる。また、中間側および上側の基板202B,202Cは上風通路205に面している。
上記下風通路204では、空気がケーシング101の後側から前側に向かって流れた後、左IHヒータ105A、右IHヒータ105Bおよび中央IHヒータ105Cを経由して冷却する。なお、下風通路204を流れた空気は、上風通路205を経由せずに、左IHヒータ105A、右IHヒータ105Bおよび中央IHヒータ105Cへ向かって流れる。
上記上風通路205では、空気がケーシング101の後側から前側に向かって流れた後、断面略円弧形状のガイド部206で方向転換して、ケーシング101の前側から後側に向かって流れる。また、下風通路204および上風通路205を出た空気は、左IHヒータ105A、右IHヒータ105Bおよび中央IHヒータ105Cを冷却に使用される。なお、下風通路204および上風通路205は第2の風通路の一例である。
また、上記下風通路204および上風通路205の上流側には冷却ファン145が配置されている。この冷却ファン145は、吸込口から空気を吸い込み、かつ、その空気を下風通路204および上風通路205へ吹き出す。これにより、下側、中間側および上側の基板202A,202B,202Cに搭載された電子部品203A,203B,203Cを空冷することができる。なお、冷却ファン145は第2のファンの一例である。また、本実施形態では、冷却ファン145としてシロッコファンを使用しているが、軸流ファン等のファンを使用してもよい。
上記構成のIHクッキングヒータ100によれば、冷却ファン144が駆動すると、図8に示すように、把手付きドア104周辺において比較的冷たい空気は、吸気口129から把手付きドア104内に吸い込まれて、排気口132から把手付きドア104外に出る。そして、上記排気口132から出た空気は、図3,図7に示すように、風通路110を流れて、排気口108からケーシング101外に出る。
このように、上記把手付きドア104周辺において比較的冷たい空気が風通路110を流れるので、加熱庫109の下方の外壁を積極的に空冷することができる。したがって、ケーシング101の下面が加熱庫109の下方の外壁の熱で過度に熱くなるのを防ぐことができる。
また、上記風通路110を流れる空気の一部は風通路123に流入するので、加熱庫109の蒸気発生装置111側の側方の外壁の冷却効率を向上させることができる。
また、上記複数の吸気口129は、把手付きドア104の下側の端面に設けられているので、把手付きドア104の通常使用時にユーザから見えないようにすることができる。したがって、把手付きドア104の美観が低下せず、把手付きドア104の前面のデザインの自由度を高くすることができる。
また、上記複数の吸気口129を1枚の把手付きドア104の下側の端面に設けるので、複数の吸気口129の総開口面積が大きくなる。したがって、上記複数の吸気口129から吸い込まれる空気量は多く、加熱庫109の下方の外壁や、加熱庫109の蒸気発生装置111側の側方の外壁の冷却効率を非常に高くすることができる。
また、上記把手付きドア104の後面には、蒸気発生装置111の収納部112の開口部112aに対向し、かつ、吸気口129に連通する4つの排気口143が設けられているので、冷却ファン144の駆動に伴い、吸気口129から吸い込んだ比較的冷たい空気を収納部112内のポット113に送ることができる。その結果、ポット113の空冷効果を高めて、ユーザがポット113で火傷する危険を低減することができる。
また、上記冷却ファン145は、トッププレート102の後側の吸気口106からケーシング101外の空気を吸い込んで、下風通路204および上風通路205に向けて吹き出す。これにより、下風通路204を流れる空気によって下側の基板202Aが冷却されると共に、上風通路205を流れる空気によって中間側および上側の基板202B,202Cが冷却される。このとき、上風通路205を流れる空気はガイド部206によって180度方向転換するが、このガイド部206が断面円弧形状に形成されているので、ガイド部206における空気の圧力損失を低減することができる。したがって、上記中間側および上側の基板202B,202Cの冷却効率を向上できる。
また、上記把手付きドア104は1枚のドアであるので、加熱庫109の開口部109aの開閉と、収納部112の開口部112aの開閉とを同時に行うことができる。
上記実施形態では、1枚の把手付きドア104を用いていたが、その1枚の把手付きドア104の換わりに、例えば、第1扉部および第2扉部を有する扉を扉の一例として用いてもよい。ここで、上記第1扉部は加熱庫109の開口部109aを開閉するようにする。また、第2扉部は、第1扉部とは別体に設け、蒸気発生装置111の収納部112の開口部112aを開閉するものとする。このような第1扉部および第2扉部を有する扉を用いた場合、加熱庫109の開口部109aの開閉と、蒸気発生装置111の収納部112の開口部112aの開閉とを個別に行うことができる。
また、上記把手付きドア104の後面の排気口143は、吸気口129に連通させていたが、把手付きドア104の横側または上側の端面に単数または複数の吸気口を設け、この吸気口に連通させてもよい。
また、上記ケーシング101の左IHヒータ105A側の側壁に貫通穴を設けてもよい。この貫通穴を設けた場合、その貫通穴からケーシング101外の空気をケーシング101内に導入し、加熱庫109の蒸気発生装置111側とは反対側の側方の外壁を空冷することができる。
また、上記加熱庫109の開口部109aの上縁近傍に、加熱庫109の上方の外壁上にあってその外壁に沿って延びる空間と連通する貫通穴を設けてもよい。この貫通穴を設けた場合、加熱庫109の開口部109aの上縁近傍の空気を、その貫通穴から、加熱庫109の上方の外壁上にあってその外壁に沿って延びる空間に導入して、加熱庫109の上方の外壁を空冷することができる。
上記実施形態では、中間側の基板202B、ガイド部206、上側の基板202Cという順に空気が流れるようにしていたが、上側の基板202C、ガイド部206、中間側の基板202Bという順に空気が流れるようにしてもよい。
上記実施形態では、加熱調理器としてIHクッキングヒータについて説明したが、加熱調理器はこれに限らず、オーブンレンジなどの加熱調理器に本発明を適用してもよい。例えば、IHのみで調理を行う加熱調理器、過熱水蒸気のみで調理を行う加熱調理器、または、IHと過熱水蒸気で調理を行う加熱調理器に本発明を適用してもよい。
本発明の加熱調理器では、クッキングヒータ(IHヒータや電気ヒータなどの電気コンロまたはガスコンロを用いたものを含む)やオーブンレンジなどにおいて、過熱水蒸気または飽和水蒸気を用いることによって、ヘルシーな調理を行うことができる。例えば、本発明の加熱調理器では、温度が100℃以上の過熱水蒸気または飽和水蒸気を食品表面に供給し、食品表面に付着した過熱水蒸気または飽和水蒸気が凝縮して大量の凝縮潜熱を食品に与えるので、食品に熱を効率よく伝えることができる。また、凝縮水が食品表面に付着して塩分や油分が凝縮水と共に滴下することにより、食品中の塩分や油分を低減できる。さらに、加熱庫内は過熱水蒸気または飽和水蒸気が充満して無酸素状態となることにより、食品の酸化を抑制した調理が可能となる。
101 ケーシング
104 把手付きドア
109 加熱庫
110,123 風通路
111 蒸気発生装置
129 吸気口
132 排気口
144,145 冷却ファン
202A,202B,202C 基板
203A,203B,203C 電子部品
204 下風通路
205 上風通路
206 ガイド部

Claims (8)

  1. ケーシングと、
    上記ケーシング内に設けられ、前面側に開口部を有する加熱庫と、
    端面に吸気口が設けられ、かつ、上記加熱庫側の面に排気口が設けられ、上記加熱庫の開口部を開閉する扉と、
    上記吸気口から吸い込まれて上記排気口から排気された空気を上記加熱庫の外壁面に沿って流す第1の風通路と、
    上記吸気口から吸い込んだ空気を上記第1の風通路に流して上記ケーシング外に排気する第1のファンと
    を備え、
    上記排気口は、上記吸気口近傍に設けられて、上記吸気口に連通すると共に、上記第1の風通路に対向し、
    上記吸気口および上記排気口は、上記吸気口から上記扉内に吸い込まれた空気が、上記扉内の領域において上記加熱庫の前側の部分を除いた部分を通過するように設けられていることを特徴とする加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    上記第1の風通路は、上記加熱庫の下方の外壁に沿って延びる風通路を含むことを特徴とする加熱調理器。
  3. 請求項1または2に記載の加熱調理器において、
    上記ケーシング内に設けられ、上記加熱庫に供給される蒸気を発生させる蒸気発生装置を備え、
    上記第1の風通路は、上記蒸気発生装置を経由するように設けられた風通路を含むことを特徴とする加熱調理器。
  4. 請求項1から3までのいずれか一項に記載の加熱調理器において、
    上記第1の風通路は、上記加熱庫の側方の外壁に沿って延びる風通路を含むことを特徴とする加熱調理器。
  5. 請求項1から4までのいずれか一項に記載の加熱調理器において、
    上記ケーシング内に上下方向に複数配置され、電子部品を搭載する基板と、
    上記複数の基板を経由する第2の風通路と、
    上記第2の風通路に空気を流すための第2のファンと
    を備え、
    上記第2の風通路は、上記下側の基板を通過した空気を上記上側の基板へ、または、上記上側の基板を通過した空気を上記下側の基板へ案内する断面略円弧形状のガイド部を含むことを特徴とする加熱調理器。
  6. 請求項3に記載の加熱調理器において、
    上記扉は、前面側から見て上記加熱庫および上記蒸気発生装置を覆うように設けられていることを特徴とする加熱調理器。
  7. 請求項6に記載の加熱調理器において、
    上記扉は1枚であることを特徴とする加熱調理器。
  8. 請求項6に記載の加熱調理器において、
    上記扉は、上記加熱庫を覆う第1扉部と、この第1扉部とは別体に設けられ、上記蒸気発生装置を覆う第2扉部とを有することを特徴とする加熱調理器。
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