JPS5833441B2 - スチ−ム式オ−ブン - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は調理室内にスチームを流出せしめて所謂蒸し調
理を行なうスチーム式オーブンに関し、特にスチーム発
生器内のヒーターの空焚きを防止したものである。

スチーム式オーブンは調理室の側部にタンクを設置し該
タンク内の水を排水口を有する貯溜室に流出せしめて通
水口を介して調理室下部のスチーム発生器に流入せしめ
ると共に該発生器にてスチームを発生し噴出口より調理
室内に噴流せしめている。

しかし乍ら、上述の様なスチーム式オーブンはスチーム
発生器内のヒーターの空焚き防止のために貯溜室にフロ
ニドスイッチを設けたり、タンクの重量に応じてオンオ
フする重量スイッチを設けたが、（イ）、通水口の開口
面積が流出口のそれに較べて小さい場合、←）、排水口
の開口面積が流出口のそれに較べて大きい時に排水口を
開いた状態で使用した場合、（ハ）、流出口の開口面積
が小さい場合、に）、排水口が大きい時に使用時に突然
排水口を開放した場合、前述の何れか−の状態の時にヒ
ーターが空焚きとなり該ヒーターの劣化を早め性能を著
しく低下せしめるのみならずヒーターが赤熱して器具が
異常過熱する等非常に危険であった。

本発明は上記の欠点を解消したもので以下図面について
説明する。

１は箱型の外槽、２は前記外槽１に内装した箱型の内槽
、３は前記内槽２にて形成される調理室で、前面を開口
している。

４は前記内槽２の下部に設置され上部に調理室３と連通
する噴出口５を有したスチーム発生器で、スチーム発生
用のヒーター６を装着すると共に側面下部を開口してい
る。

７は前記スチーム発生器４の側面に並設して同一高さで
設置された貯溜器で、中央に突起部８を有する貯溜室９
を形成すると共に側面下部に排水口１０と開口を設けて
いる。

１１は前記スチーム発生器４の側面下部と貯溜器Ｔの側
面下部を連通して連結する連結パイプで、通水路１２を
形成している。

１３は前記調理室３の外側面に設置した支持板、１４は
底部に流出口１５を有し、該口を常時スプリング１６に
より弁１７を押圧して閉塞する如く附勢された着脱自在
のタンクで、前記スチーム発生器及び貯溜器より上方に
設けられている、１８は前記支持板１３の下部に設けら
れ、バネ１９により常時支持板１３より突出する如く附
勢された作動杆、２０は前記作動杆１８の下部に設置し
たスイッチで、前記ヒーター６に接続しておりタンク１
４内の水量により作動杆１８が上下動してオンオフする
ものである。

２１．２２は前記調理室３の上、下部に装着した焙焼用
のヒーター、２３は前記排水口１０の栓、２４は前記調
理室３の前面開口部（図示せず）を開閉自在にするドア
ー、２５は調理室３の側面で前記スチーム発生器４と貯
溜器７より上方に設けたタンク１４の収納室で、蓋２６
により開閉きれる。

而して、前記噴出口５の開口面積をＡ、通水路１２の開
口面積なり、流出口１５の開口面積なＣ１排水口１０の
開口面積なりとすると、夫々の関係はＣ）Ｂ）Ｄ及びＡ
）Ｂに設定している。

尚各部の関係な流路抵抗で表現すると不等式は大小関係
が逆となる。

次に動作について述べると、タンク１４を支持板１３に
載置し流出口１５部を貯溜室９に挿入すると、突起８に
よって弁ＩＴが押し上げられタンク１４内の水が流出口
１５より貯溜室９内に落下し、通水路１２を介してスチ
ーム発生器４に流入する。

この時、タンク１４の載置と同時に作動杆１８がバネ１
９に抗して下降しスイッチ２０を閉成してスチーム発生
用のヒーター６（約ＩＫＷ）の通電回路を構成する。

そして、電源スィッチ（図示せず）をオンにするとヒー
ター６が発熱し発生器内の水が加熱されると共にスチー
ムを発生せしめ該スチームは噴出口５より調理室３内に
噴出されて茶わん蒸し等のスチーム調理を行なう。

而して、夫々の通路の開口面積を前述の様に設定したた
め、即ちＢはＤより大きく又ＣはＢより太きいため排水
栓２３を開放してもタンク１４の載置時に該タンク内の
水が即時に貯溜室９及びスチーム発生器４内に流入しヒ
ーター６を水中に浸すためヒーターの立上がりに十分に
対応できる。

又、ＡはＢより太きいためスチーム発生器４内にて発生
したスチームによって沸騰水が通水路１２を介し貯溜室
９側に逆流する量が少なくなりスチームを効率よく調理
室３内に噴出し且スチーム発生器４内の水を一定に保つ
ことができる。

以上の様に本発明は貯溜室の排水口の開口面積なりとし
、調理室とスチーム発生器を連通ずる噴出口の開口面積
をＡとし、スチーム発生器と前記貯溜室を連通ずる通水
路の開口面積をＢとし、タンクに設けられ貯溜室に連通
される流出口の開口面積をＣとして、夫々の関係なＣ）
Ｂ）Ｄ及びＡ〉Ｂに設定したものであるから排水口を開
いた状態でタンクを設置してもタンク内の水の殆んどは
スチーム発生器内に流入し排水口側への流出を少なくす
る。

又、使用時に於いて、誤って排水口を開いても発生器内
の水が即時に排水されずタンク内の新たな水が自動的に
給水されて発生器の水量を所定値に保つべく働らく。

そして、使用時に於いて発生器内の湯が沸騰しても貯溜
室側へ逆流せずスチームを効率よく調理室内に流出する
。

即ち噴出口が通水路に較べて大きいことはスチームの流
出が早いことであり、そのために発生器内の圧力を高め
ることがなくなる。

従ってスチーム発生用のヒーターは常に水中に浸されて
おり空焚きの危険がなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のスチーム式オーブンの斜視図、第２図
は要部断面図である。 １は外槽、２は内槽、３は調理室、４はスチーム発生器
、５は噴出口、６はスチーム発生用のヒーター、９は貯
溜室、１０は排水口、１２は通水路、１４はタンク、１
５は流出口。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 外槽に内装された内槽によって形成される調理室と
   、前記調理室の下部に設置され該調理室に連通ずる噴出
   口Ａを有しスチーム発生用のヒーターを装着したスチー
   ム発生器と、前記スチーム発生器に連通ずる通水路Ｂと
   側面下部に排水口りを設は前記スチーム発生器と並設し
   て設けた貯溜器と、前記スチーム発生器と貯溜器より上
   方に設けられ底部に該貯溜器と連通ずる流出口Ｃを有し
   該流出口によって着脱自在としたタンクとからなり、前
   記夫々の通路の開口面積をＣ）Ｂ）Ｄ及び、Ａ＞Ｂに設
   定したことを特徴とするスチーム式オーブン。