JPS63218052A - 液状内容物の定量取出し装置 - Google Patents

液状内容物の定量取出し装置

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JPS63218052A
JPS63218052A JP62322638A JP32263887A JPS63218052A JP S63218052 A JPS63218052 A JP S63218052A JP 62322638 A JP62322638 A JP 62322638A JP 32263887 A JP32263887 A JP 32263887A JP S63218052 A JPS63218052 A JP S63218052A
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JP
Japan
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chamber
piston
sealing member
liquid
container
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JP62322638A
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English (en)
Inventor
アンソニー・ワス
ブライアン・ロー
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English Glass Co Ltd
Original Assignee
English Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、容器から一定量の液状内容物を取り出す定量
取出し装置及びそれを備えた容器に関する。
本発明は、容器それ自体を圧搾するか、容器内の液状内
容物に何等かの方法で圧力をかけて内容物を取り出すよ
うにした容器に好適なものではあるが、必ずしもそれに
限定されるものではなく、内容物がそれ自体の静水圧の
作用で流出するようになっている容器にも適用できるも
のである。
(従来の技術) 容器の口栓であって、同時にピストンとか弁とかの可動
閉塞部材を備え、容器内の液体を取り出すときに、容器
のネック部、即ち、流出口に向かってその可動閉塞部材
が移動して所定時間後に流出口を閉じるように構成され
た定量取出し装置は知られている。このような装置にお
ける可動閉塞部材は、容器を倒立した暗に流出しようと
する液体の流れか、または、重力の作用により閉塞位置
に移動するようになっている。このような従来の装置に
は種々あって、可動閉塞部材が容器から流出する液体の
本流からほぼ隔て位置決めされているものもある。例え
ば、英国特許第1.210.173号や米国特許第1,
279.014号にはそのような構成の定量取出し装置
が開示されており、そこで使われている可動閉塞部材は
、シリンダーとその中で作用するボールないしピストン
で構成されている。この場合での一回当たりの液体取出
し量は、液体それ自体の圧力と可動閉塞部材が閉塞位置
へ落ちるのに要する時間とに依存しており、可動閉塞部
材が掃出する(即ち、押し出す)液量とは無関係である
。可動閉塞部材のシリング−内での移動速度を制御する
には、シリンダーの底に小さい規制穴を形成するととも
に、可動閉塞部材(ボールないしピストン)に重みをも
たせる傍ら、シリンダー内で締まりばめされるようにし
、而して、容器を倒立させた時での重力作用による可動
閉塞部材の移動に、規制穴を流れる液体がその背後のス
ペースを満たすのに要する割合で制動をかければ良い。
しかし、このような従来の定量取出し装置には、特にボ
ールないしピストンのごとくの可動閉塞部材をシリンダ
ー内に締まりばめさせる必要があることから、製造が複
雑であり、コストもかかるなどの問題がある。
(発明の構成) ある−面での本発明によれば、定量取出し装置には、液
体流出路と、フラップとかピストンとかの密閉部材とが
設けられていて、この密閉部材が液体流出路を閉塞する
ことで定量取り出しができるようになっている。密閉部
材はチャンバー内を移動自在であり、そのチャンバーを
構成する壁、即ち、チャンバー壁には少なくとも一つの
小孔が形成されており、取り出すべき液体の入った容器
の本体からチャンバー内へのアクセス路がこの小孔を以
て構成されている。従って、液体が制御されつつこの小
孔を貫流すると、液体取出し時にチャンバー内の密閉部
材が流出路へと押勢されるようになる。流出口へと流れ
る液体の本流は密閉部材のあるチャンバーを迂回するの
で、取出し液量は、密閉部材が閉塞するのに要する時間
に依存し、密閉部材が掃出する液量に左右されるような
ことはない。密閉部材が閉塞するのに要するこの時間は
、密閉部材の背後にあるチャンバー壁土の小孔の大きさ
と、流出路を回旋状にしたことに伴う液体の取り出し時
での密閉部材の前方に生ずる背圧の大きさに依存する。
流出路を回旋状としたことから、取り出すべき液体の流
れを密閉部材の前方へと向かわせることにより背圧が生
ずるのであり、その寸法は液体の流れが反転する流出路
の部分での液体が密閉部分に作用するのに充分な大きさ
になっている。
密閉部材に背圧が作用するように流出路を回旋状とする
ことにより、取出し液m°が液圧、換言すれば、圧搾容
器の場合では圧搾圧に依存する度合を減少させることが
できろ。また、取出し液量は、定量取出し装置による掃
出に左右されるものではないから、取出し液量を大量と
するのに装置それ自体を大型にする必要はない。
流出路を回旋状にするには、半径方向に外側へと向かっ
た表面を備え、流出口の出口側開口の周囲から密閉部材
へと反転延在している突出部を以て構成することができ
る。この突出部としては、例えば、前記出口側開口を形
成し、密閉部材へと板部材(例えば、容器の口栓の頂部
)から反転延在する筒部であってもよい。液体の流れの
遮断は、密閉部材がこの突出部に係合することにより達
成されるようにするのが望ましい。
好ましくは、流出口への液体の流れが、チャンバーの側
部を通り、その後突出部へとチャンバーの前方開口の周
囲を半径方向の内側に流れるように、定量取出し装置を
構成するのが望ましい。突出部は、流出口の軸方向に深
く延在して、チャンバーの前方開口の前端と重畳するか
、または、少なくともその前端に達するようにするのが
好ましく、そうすれば、流出路を流れる液体を密閉部材
へと積極的に反転させることができる。チャンバー壁を
構成する装置の部分は複数の脚部を介して装置の残りの
部分と連結してもよく、その場合、互いに隣あった脚部
の間には、取り出すべき液体の流路が形成される。本発
明の一実施例では、装置は互いに相対回転自在な三部品
からなり、一方の部品には脚部を設け、他方の部品には
孔を開度調節自在に覆うべく回転するシャッター部材が
設けられている。このように構成することにより、流出
路における取り出すべき液体の流量、従って、取出し液
量を、チャンバー壁にある小孔の寸法を変えなくとも、
例えばいずれかの部品と一体、または、連結されている
容器のキャップを回転させるだけで、容易に調節できる
本発明の装置において用いる密閉部材は、シリンダー内
においてほぼ直線状に移動自在なピストンであってもよ
く、その場合、流出口と軸方向にそって一致させるとと
もに、流出口とは反対側のシリンダーの端部にある小孔
とら一致させるのが好ましい。摩擦による影響をできる
だけ小さくするためには、ピストンの本体を比較的平坦
なものとし、シリンダーの径方向の寸法に比べて軸方向
の寸法を小さくするのが望ましい。シリンダー内におい
てピストンが傾くのを阻止する手段をも設けてもよく、
その場合、流出口を前方へと延在する上うにピストンに
心棒を設ける一方、液体の流れを許容する傍ら、流出口
により案内されるフィンを前記心棒に設けることにより
゛構成できる。しかし、ピストンに少なくとも一つの軸
方向に延在する案内部をもたせ、その案内部を、流出口
の外側開口から隔離されている装置の心合わせ部と係合
させることにより、ピストンの軸芯とシリンダーの軸芯
とを常時一致させておくのが望ましい。
液状内容物の種類にもよるが、その内容物が乾燥してピ
ストンをシリンダーに対してくっつけてしまうのを防ぐ
とともに、両者間の相対摺動摩擦を減少させるためにも
、この案内部としては横断面がピストンに対して小さく
、また、もしあるとすれば固定部との接触面積が小さい
ものとする必要がある。その点、流出口から離しておけ
ば、内容物の乾燥が案内部に悪影響をもたらすのを減少
させることができる。
ピストンがこのように案内されるようにするには、心棒
を、流出口へと前方に延在し、流出口を構成する壁から
隔離されている中心路に沿って案内されるようにする。
流出口を構成する壁と中心路との間には、流出口を構成
している筒部材の壁、殊に、内部開口からほぼ隔離され
ている筒部材の一端から半径方向の内側へ延在している
、例えば案内突条などの案内突出部により案内路が形成
されている。更に、ピストンに複数のフィンを周方向に
隔離して設ける一方、これらのフィンがピストンの本体
から軸方向に延在してシリンダー壁と係合するようにし
てもよく、その場合、ピストンを長尺物としてもその場
合に起こりがちな摩擦を伴わないで安定させることがで
きる。
更に、直線移動自在なピストンの代わりに、密閉部材と
してフラップを用いることもできる。その場合、フラッ
プは、閉塞位置と開放位置との間を回動自在、ないし、
枢動自在となるように、装置内に保持させる。フラップ
としては、−縁部において枢動自在になっている別部品
からなるフラップであってもよいし、または、装置の固
定部と一体形成されたものであってもよい。
密閉部材により取出し液量が制御されるようになってい
る定量取出し装置にあっては、内容物の取り出しが済む
都度、密閉部材が元の位置、即ち、開放位置へ迅速に戻
るようになっているのが望ましい。そうすれば、内容物
の取り出しを数回に渡って行う場合での一回目の取り出
しの後の待ち時間を短くすることができる。これは、前
述したようにピストンに心棒を設けることにより達成し
うる。
即ち、閉塞位置にあれば、この心棒は流出口の開口から
外に突き出ているので、その状態にある心棒を押し下げ
ると、チャンバーの内端へとピストンを強制的に押し戻
すことができる。そのとき、ピストンは開放位置に戻さ
れるのは言うまでもないが、チャンバー内の液体はチャ
ンバー壁に形成した小孔を介して容器内であって、チャ
ンバーの外方に押し戻される。つまり、流出口から外方
に突き出た心棒を積極的に押し込むことにより、次の液
体の取出しを促すことができるのである。しかし、場合
によっては、心棒をピストンに取り付けて突き出してお
くのは望ましくはないこともあり、本発明においては心
棒を設けるのは必須ではないものの、その場合、ピスト
ンの閉塞位置から開放位置への戻り速度は、小孔を貫流
する液体の流速によってきまる。
従って、別の面での本発明によれば、流出路と密閉部材
とからなり、密閉部材が、この密閉部材を収容している
チャンバーの内部における密閉部材の背後のスペースに
規制されて流れ込む液体により、流出路を閉塞すべく移
動させられるように構成した装置であって、チャンバー
を形成する装置内の部分が可動壁部からなる定量取出し
装置が提供されている。この装置においては、この可動
壁部は液体の取り出し時に、チャンバー内において密閉
部材の背後にある前記スペースへのアクセスが、前述し
たように少なくとも一つの小孔により制限される位置に
来るようになっている。しかし、液体の取り出しを中断
して容器を直立した状態に戻すと、可動壁部は重力の作
用により移動して、孔を一杯開けるので、密閉部材の周
囲にある液体は容器の内部に速やかに戻される。
小孔は可動壁部に形成しておくのが望ましいものの、所
望によっては、固定部に形成してもよいし、またば、可
動壁部の一部と固定部の、それに対応する部分に凹所を
それぞれ形成して両者が孔を形成するようにしてもよい
可動壁部は、装置の残りの部分とは別の部品で構成して
もよいが、液体の取り出し時には可動壁部を閉塞位置へ
と案内し、他方、取り出しを行わない時には、大孔を形
成するように可動壁部を移動させるように作用する保持
案内手段を介して、装置と連結させておくのが望ましい
。別の方法としては、可動壁部を装置の残りの部分と枢
動自在に連結して、大孔を開閉するようにしてもよい。
いずれにしても、可動壁部の開成移動方向に、容器が直
立状態(容器のネック部が上向きになっている状態)に
あれば、ほぼ垂直方向成分が含まれるようにするのが望
ましい。そうすることで、容器を直立状態に戻すにつれ
て可動壁部がそれ自体の重みで沈降して孔を開放すると
ともに、その上方にある液体が容器に戻るようにするこ
とができる。この可動壁部は、流出口とは隔てたチャン
バーの端壁に形成するか、または、それを以て構成して
もよい。
本発明をいずれにするにしても、定量取出し装置は二部
品で構成するのが望ましい。詳述すれば、一方の部品を
キャップ部材とし、それに流出口と、容器のネック部に
圧入ないし螺着させるスカートなどあ手段を設ける。ま
た、他方の部品は密閉部材を収容する前記チャンバーを
構成するものであって、これは前記スカートにはめ込む
なりに、キャップ部材の内側に取り付ける。ただし、可
動壁部材が枢動自在になっているものでは、可動壁部材
は他方の部品と一体構成としてもよい。
(実 施 例) 以後、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施
例を説明する。
まず、第一実施例を示す第1図と第2図とにおいて、l
は本発明による口栓型の定量取出し装置を示し、2は平
坦な円形キャップ部材を示す。キャップ部材2にはスカ
ート3が一体形成されており、そのスカート3はキャッ
プ部材2の外周縁近傍から下方に延在して、取り出すべ
き液体、例えば、液状洗剤の入ったプラスチック容器へ
のネック部4に締まりばめにより圧入されるようになっ
ている。
6は、キャップ部材2の中心開口と一致して一体形成し
た流出筒であって、両端がキャップ部材2を中心として
ほぼ等距離、上下方向に延在している。
流出筒6の直径としては容器へのネック部4の直径の3
分の1程度が望ましい。
スカート3の内周面には環状突条lOが形成されており
、この環状突条lOとキャップ部材2との間に、シリン
ダー13とピストン20とからなるものにして、12を
以て示したピストン装置の取付はリング11が係止され
るようになっている。シリンダー13は、取付はリング
11よりもいくらか直径の小さいものであるが、ネック
部4の断面積の大部分を占有するほどの大きさであって
、ネック部4を介して容器への内部に挿入されていると
ともに、シリンダー13の前部開口端14の周囲からリ
ング11の内周面へと等間隔おきに延在する脚部15を
介して、リング11に対して同心的に保持されている。
シリンダー13と脚部15とリング11とはプラスチッ
ク材、例えばポリエチレンを用いて一体構成にされてお
り、この点は、キャップ部材2)流出筒6、スカート3
が一体構成になっているのと同様である。シリンダー1
3の後端、即ち、流出筒6とは隔てたところにあるシリ
ンダー13の後端は、円形小孔34を備え、シリンダー
13と一体形成されている比較的浅い截頭円錐形底壁1
6により閉塞されている。
密閉部材を構成するピストン20は、シリンダー13に
同心的、かつ、軸方向に摺動自在に収容されている。こ
のピストン20は、円筒面22と円錐状傾斜面26と円
形平坦前面25をと備えた皿形本体21からなり、円筒
面22はシリンダー13の内周面23に沿って摺動自在
である。また、円筒面22の軸方向への深さは、シリン
ダー13内におけるピスト520の摺動に対する厚擦作
用をできるだけ減少させるために、シリンダー13の内
周面23の直径よりも石かに小さいものとされている。
図示の実施例では、ピストン20にほぼ細長い心棒30
が、円形平坦前面2への中心から小孔34とは反対方向
に延在するように一体形成されている。図示のように、
この心棒30は断面が円形であるとともに、自由端に向
かって緩やかにテーパーして流出端6の中心を貫通して
いる。
第1図は容器5が直立状態に置かれている時を示してお
り、この状態では、ピストン20はシリンダー13の底
壁16上に静止しているとともに、心棒30の自由端は
流出筒6の外端、即ち、流出端のレベルに達しているか
、または、それより内側にわずかたけ引っ込んでいる。
しかし、仮想線で示したようにピスト′/20が閉塞位
置へ移動すれば、ピストン20の前面25は流出端6の
流入端を構成する内端16と当接して流入端を密閉する
とともに、容器内の液体の取り出しができないようにな
る。その時、心棒30は流出端6から外方に突き出た状
態にある。
第2図は、流出端6を容器の外側から覗んだところを示
すものであって、複数の、例えば3本の放射状案内突条
31が心棒30へ向かって放射状に延在するとともに、
それらの自由端が協同して支持案内孔39を形成するよ
うに、流出端6の内端の内周面と一体形成されている。
心棒30はこの支持案内孔39を貫通しているのは勿論
のこと、この支持案内孔39を形成する案内突条31の
自由端により、ふらつかないようになっている。
上記の構成の定量取り出し装置は下記のように作用する
。尚、後述する実施例による定量取り出し装置も同様に
作用す、るものであるが、その場合での異なるところは
、該当箇所にて説明する。
使用者が容器5を、容器内の液体がネック部4を満たす
ほど倒立させる、即ち、逆さにするとともに、容器5を
圧搾すると、容器内の液体は第1図において矢印Aで示
したように、流出路を流れて取り出される。この流出路
を流れるにあたっては、まず、シリンダー13とネック
部4との間における環状隙間から支持脚15間の開口へ
と流れ、その後、シリンダー13の開放端を越すべく半
径方向の内側に流れるとともに、容器の内部へと突出し
ている流出筒6の内端によりシリンダー13の内部へと
偏向させられ、かくてシリンダー13の内部から流出筒
6を介して容器への外部へと流出する。
それと同時に、小孔34を介してシリンダー13内にお
ける、ピストン本体21の背後のスペースにも、容器内
の液体が流入する。ピストン本体21の背後のスペース
に流入した液体は、ピストン20が流出筒6の後端に当
接するまで、即ち、閉塞位置に達するまで、ピストン2
0を押圧して流出端6の方へと移動させる。ピストン2
0のこの前進移動は、ピストン20の前後面で圧力差が
生じるからできるのである。即ち、その後面が望む前記
スペースへ小孔34を介して順次流入する液体の増加速
度は小孔34の大きさにもよるが、ピストン2oの後面
には容器内の圧力とほぼ等しい圧力が作用する。他方、
ピストン20の前面には、それより小さい圧力が作用す
る。ピストン20の前面に作用する圧力が小さいのは、
ピストン20の前方におけるシリンダー13のスペース
に流入した液体は流出tr!16を介して速やかに流出
するし、それに、容器内から流出筒6へと流れる総ての
液体は、回旋状流出路を流れ、かくてシリンダー13へ
と反転されるにつれて、ピストン2Gの前面に背圧を醸
し出すからである。このようにピストン20の後面に作
用する圧力よりも小さいその前面に作用する圧力が、−
貫して後面に作用する圧力と競合するのであり、これは
定量取出し装置が以前にどのような状態にあったとして
も、そうである。
ところが、従来の装置においては、例えば、液体の取出
しを行って容器を立てるとシリンダー内は空になるが、
その状態がしばらく続いた後に再度液体の取出しを行う
と、その時の取出し液量が、シリンダー内での密閉部材
の移動に反作用するものはなにもないので通常よりも少
なくなったり、あるいは、シリンダーの内壁に付着して
いる液体の乾燥に伴ってピストンが粘着し、それがため
に閉塞位置への密閉部材の移動が妨げられるので、多く
なったりする。要するに、液状内容物の取出しmが、取
出しを行う都度、多くなったり、少なくなったりする傾
向がある。
これに反し、本発明による装置にあっては、取り出した
液体がピストンに戻されることから、常に背圧がピスト
ン20に作用しており、しかも、取り出した液量は、ピ
ストンの掃出(sweep−out)による液mに左右
されるものではない。前述の構成の装置を用いて実験し
たところ、取出し液量は、容器に加える圧搾圧や、その
他の取出し圧の変動に左右されるようなことは殆どない
のが判明した。
更に、心棒30の案内突条31のある場所が流出筒6の
流出口と隔てていることから、それに、案内突条31の
自由端が心棒30とわずかな距離だけ隔てていることか
ら、乾燥した液体が心棒30を捕捉してその動きを妨げ
る、強いては、ピストン20の動きを妨げるようなこと
は、殆どない。それに、心棒30は、ピストン20を開
放位置へと強制的に押し戻すのに使用できる。即ち、前
述したように液体の取り出しを行えば、ピストン20の
閉塞位置への移動に伴って心棒30は外に突出するが、
その突出した心棒30を外部から強制的に押し戻せば、
ピストン20を元の位置へ速やかに戻すことができる。
これにより、二回に渡って液体の取り出しを行う時での
待ち時間を短縮できる利点がある。言うまでもないこと
だが、心棒30を強制的に押し戻すのでもなければ、閉
塞位置へ移動したピストン20は、逆さにした容器5を
立て直すと心棒30とともに、両者の重みで沈降しつつ
元の位置へ戻る。
本発明の別の実施例による定量取出し装置を第3図に示
す。第3図に示した装置も、第1図に示したのと類似の
構成をしているので、相異点についてのみ説明する。
第3図の装置には、第1図と第2図を参照しながら説明
した心棒30の案内突条30が用いられておらず、また
、複数、例えば3本のフィン32がピストン20の前面
に設けられている。これらのフィン32は、案内突条3
0に代わってピストン20を安定させるものであって、
ピストン20の前面、殊に円錐状傾斜面26において、
その円周方向に等間隔おきにシリンダー!3の内壁面2
3に沿って軸方向に延在すべく植立されている。各フィ
ン32の厚さはできるだけ薄いのが好ましく、これによ
りシリンダー13の内壁面13との摺動摩擦を最少限に
抑えることができる。尚、ピストン20の動きを安定さ
せるには、各フィン32の軸方向への長さは、容器への
内部に突入している流出筒6の端部の長さにもよるが、
ピストン20の円筒面22の深さの二倍程度とするのが
好ましく、そうすれば、長さの二倍の軸方向への安定度
が得られる。また、フィン32は流出筒6から隔ててシ
リンダー13内に設けられているから、流出筒6の内壁
面に付着した液体が乾燥しても、それによりフィン32
がくっつくようなことはなく、従って、ピストン20の
移動が妨げられることもない。
尚、本発明は、ピストン20に心棒30を設けなくても
良いものであり、その実施例の幾つかを以後に説明する
本発明の第3実施例を第4図に示す。この実施例による
装置は、第3図に示した装置から心棒のみを取り除いた
だけの構成をしている。従って、第1および第2実施例
による装置に比べて、構成を簡単にすることができると
ともに、流出筒6を介しての液体の流れを速めることが
できる。殊に、流出筒6を介しての液体の流量を補償し
たいのであれば、シリンダー13の底壁16に形成した
小孔34をそれに応じて拡大すればよい。この場合、ピ
ストン20の元の位置への戻りは何等介助を受けること
なく行なわれるので、粘性内容物を続けて容器から取り
出すのに特に適している。
第5図に示した第4実施例においては、シリンダーの胴
長は、ここまで説明した実施例におけるシリンダーの胴
長よりも短くなっている。即ち、43を以て示したシリ
ンダーは、それ自体の胴長が短くなっているとともに、
底壁とは反対側の開口端が、流出筒6の後端と重なり合
っている。この重なり合の程度は、シリンダー43の胴
長の約半分に渡る。ピストンは40を以て示されており
、その本体は比較的薄く、環状平坦板を呈しているとと
もに、截頭円錐体46が平坦板の内周縁と一体形成され
ている。この截頭円錐体46の項部からは、それまた一
体形成した心棒50が流出筒6へと同心的に延在してい
るとともに、その流出筒G内に遊嵌されている。心棒5
0から横方へ張り出したものは複数の、例えば三枚のフ
ィン52であって、これらのフィン52も心棒50と截
頭円錐体46とともに一体形成されており、フィン32
と同様にピストン40のシリンダー43内における直線
状移動を案内し、かつ、それを安定させる作用をなす。
言うまでもなく、流出筒6を流れる流体は、フィン52
間の隙間を通って流出口へと流れる。
第6図および第7図とに示した本発明の第5実施例は、
第4図に示した第3実施例と同一構成をしているが、キ
ャップ部材をシリンダーに対して回転自在とし、それに
伴ってシリンダーの取付はリングの構成を異ならしめた
点で相違する。キャップ部材を回転自在とすることで、
一回当たりの取出し液mを、使用者の好み通り調節でき
る。
まず、第6図において、60は、一体成型により構成し
た単体であって、ピストン20を備えたシリンダー13
からなる。この単体60は、外周面に環状突条62が形
成されている円筒形外側取付はスカート61を介して容
器へのネック部4に直接工大して保持されている。この
状態にあっては、外側取付はスカート61は、ネック部
4の上部の内壁に一体形成されている環状J63に前記
環状突条62が係入した状態でその内壁面と密着してお
り、また、スカート61の頂部から半径方向の外側に延
在する薄幅の環状フランジ64がネック部4の頂部に掛
止させである。シリンダー13は、このシリンダー13
とスカート61との間を放射状に延在する複数、例えば
4本の支持腕65を介して、スカー)61から懸架され
ている。
シリンダー13に対して相対回転自在なキャップ部材は
、70を以て示す。このキャップ部材70は、円形の平
坦板の形状を呈しており、シリンダー単体60の上方に
延在する前記スカー)61の内側に挿嵌される外側スカ
ート71と、後述の内側スカート80とが、下方に延在
するように一体形成されている。尚、スカート61の内
周面には環状突条72が形成されており、他方では、キ
ャップ部材70の外側スカート71の外周面に対応する
環状7173が形成されているので、キャップ部材70
を載置すれば、環状突条72が環状7W73に係入した
状態でキャップ部材70とシリンダー単体60とが、相
対回転自在に継合することになる。シリンダー単体60
に対するキャップ部材70の手動回転を容易にするため
は、キャップ部材70の上面に一対のつまみ74を、回
転軸を中心として互いに対向させて設ければよい。
シリンダー13の開口端は支持腕65を上方に越してキ
ャップ部材70へと延在しているとともに、第7図に示
すように回転軸を中心として互いに向かい合った部分を
90’弧状断面のスカート部75に形成する一方、両方
のスカート部7への間に窓76を形成している。これら
のスカート部7への半径方向の外側Iこ位置しているの
は、各スカート部75とほぼ同一形状の内側スカート8
0であって、キャップ部材70の下面に外側スカート7
1と同心的に垂設しである。内側スカート80は、キャ
ップ部材7oを回動させると対応するスカート部75に
沿って摺動するとともに、窓76の開度を調節する。即
ち、第7図に示した状態では、スカート部75は内側ス
カート8Gにそれぞれ重合しており、窓76はほぼ全開
となっている。この時、容器5内の液体は、第6図にお
いて矢印Bで示すように、ネック部4とシリンダー13
との間の環状通路から互いに隣あった支持腕65間の弧
状隙間を介し、その後窓76を介して、シリンダー13
の内部におけるピストン2oの助力のスペースに入り、
やがて流出筒6がら外側に出てくる。
ところが、つまみ74に手を宛てがってキャップ部材7
0を回動させると、内側スカート8oが対応する窓76
を所望の開度まで閉成する。従って、流出路を流れる液
量が制御され、かくて一回当たりの取出し液量が窓76
の開度に応じて調節されるのである。
言うまでもないことではあるが、この第5実施例におい
てのピストン20の形状および構成は、第6図に示され
ている限りでは第3実施例(第4図)におけるのと同一
ではあるが、第1実施例(第1図)、第2実施例(第2
図)、第4実施例(第5図)のいずれかにおけるのと同
一であってもよいものである。
本発明の第6実施例による装置を第8図に示すが、これ
は前述の実施例におけるように心棒を押し戻さなくとも
、密閉部材、即ち、ピストン20を積極的に元の位置へ
戻せるように工夫したものである。密閉部材を閉塞位置
へ戻すのに心棒とかの復帰促進手段を設けるのは、容器
内にある液状内容物が特に粘性を帯びたものである場合
に好ましいものであるが、たとえ前述したように心棒を
用いただけでは、シリンダーの内部においてピストン2
0の背後にある粘性内容物をピストンの復帰に伴って容
器内に押し戻すには、小孔34によりその速度が限られ
ており、従って、数回に渡って内容物の取出しを続けて
行うにしても限度がある。
従って、第8図に示す第6実施例においては、83を以
て示したシリンダーの底壁84には、小孔34に代わっ
てシリンダー83の内径に匹敵しうる大孔85を形成し
である。それに伴って、底壁84には、大孔85へ向か
って迫り出した環状リップ部86を残すのみであり、こ
の環状リップ部86が、ピストン20のシリンダー83
からの抜落を防いでいる。
シリンダー83には前記したように大孔85を形成して
おく一方で、底壁84の直下に、少なくとも一つの小孔
91を備えた、大孔8への直径よりも大きい可動壁部材
を構成するシャッター板91を、底壁84に対して近接
、離間自在に配置している。詳述すれば、図示の実施例
ではシャッター板91は、シリンダー83の外径とほぼ
等しく、シリンダー83の軸方向に同心的に延在する変
形防止用環状スカート82が一体形成され、保持案内手
段87によりシリンダー83から懸架されている。この
保持案内手段87は、一端がシリンダー83の外壁面に
、一体形成または溶着され、他端にはフック88が形成
されている複数、例えば三本の指部材を以て構成されて
いる。フック88はシリンダー83の底壁84とは所定
間隔だけ離れており、その間にシャッター板91が、容
器5を直立状態にしていると底壁84とシャッター板9
1との間に図示のように隙間が、また、容器5を倒立状
態にするとシャッター板91が大孔85を閉成するよう
に、装着されている。
この第6実施例の装置を用いて液体の取出しを行うと、
即ち、容器5を逆さにすると、シリンダー83の底壁8
4から離間しているシャッター板90がそれ自体の重み
と、シリンダー83とは反対側のシャッター板90の表
面に作用する液圧の作用により、シャッター板90が保
持案内手段87の指部材に案内されつつ底壁84の方へ
と移動する。かくて、シャッター板90の外周部が環状
リップ部86に当接すると同時に、大孔85は塞がれて
、ピストン20の背後におけるシリンダー83のスペー
スと容器内との連通はシャッター板90における小孔9
!を介してのみとなる。従って、この状態が確立した後
における装置の作用は、前述した実施例におけるのと同
様である。
しかし、液体の取出しを済ませて容器5を立て直すと、
シリンダー83の前記スペースにおける液圧とシャッタ
ー板90の重みの作用により、シャッター板90はフッ
ク88の方へと戻され、それに伴って大孔85が開放さ
れるので、前記スペース内の液体は速やかに容器内に戻
されるのである。従って、前述した実施例におけるよう
に、単に小孔34に依存しているものに比べて、ピスト
ン20の復帰を促進することができるのは明らかである
第9図は、本発明の第7実施例を示し、第1O図は、そ
の変形例を示している。いずれにしても、第7実施例は
、第8図に示した実施例をベースとしたものであって、
シャッター板90を小孔91のある平坦な円盤状にし、
94を以て示すように外周縁の一ケ所を、シリンダー8
3の底端に回動自在に連結、もしくは、一体的に連接さ
せている。この実施例では、第8図に示したように保持
案内手段87を設ける必要はないし、また、シリンダー
83としては底壁のないものが利用できる。ただし、底
壁のないシリンダーを用いる場合、第9図に示すように
ピストン20とシャッター板90のそれぞれの移動を規
制する別々の、ないし、共通の係上部材96が必要にな
る。
尚、ンヤッター板90には小孔91を設けなくてもよい
ものであり、この場合、小孔91に代わって作用をなす
ものとして、環状リップ部96の外部環状面に凹凸、な
いし、切欠きを形成してもよい。この考え方は、第8図
の実施例にも適用できるのは、言うまでもない。その他
に、第10図の変形例においては、シリンダー83の底
端に円周方向に隔離した複数の放射状突起lOOを設け
て、シャッター板の位置に関係なく常時隙間が形成され
るようにしている。第1O図におけるDは、シャッター
板90゛がシリンダー83の底端開口を閉じている時に
、前記隙間を介してシリンダー83への流入する液体の
流れを示す。
第11図から第13図までは本発明の第8実施例を示す
ものであって、この実施例による定量取出し装置は、中
心部に流出筒102が、また、外周縁近傍に容器のネッ
ク部104に挿嵌される円筒形掛止用スカート103が
形成されている、ほぼ截頭円錐形のキャップ本体101
で構成されている。掛止用スカート103の自由端には
流出筒102に向かって突き出したフック105が形成
されていてる一方、第12a図と第12b図とに示した
ように、プラスデック成型法により一体構成となしたチ
ャンバ一体107のほぼC字形状のリング106がこれ
らのフック10への内側に嵌着されている。
チャンバ一体107は、中心に小孔111が形成されて
、可動壁部材を構成する円形平坦板110と、中空円環
体の一部分の形状を呈しているチャンバー壁部113か
らなる固定部112との二部界で構成されている。殊に
、チャンバー壁部113は、第12a図に示すように、
中空円環体の一部を取り出して形成されたような形にな
っているから、円環体の中心軸からして互いに180°
円周方向に隔てた部分での壁高は異なっている。そして
、チャンバー壁部113の壁高の低い部分はヒンジ部1
14になっていて、そこから二本の弾性連結条115が
前記円形平坦板110に連接している。円形平坦板11
0は、直径がチャンバー壁部113の、流出筒102と
は反対側の開口端、即ち、後部開口端の直径よりも大き
く、その後部開口端を開閉するようになっている。尚、
116は、前述したC字形状のリング106をチャンバ
ー壁部113と連結する腕部材である。図示のように、
このリング106は、チャンバー壁部113の外周を、
ヒンジ部114を省いて囲繞しており、また、ヒンジ部
114における壁部は、半径方向の内側と軸方向の下側
(第11図から見て)に張り出したフランジ117.1
18で構成されている。
第12b図に示すように互いに一体形成した円形平坦板
110とチャンバー壁部113からなる部品を第11図
に示すようにキャップ本体101に嵌着させると、チャ
ンバー壁部113の後部開口端が占める平面は、ネック
部104の中心軸に対して傾斜するが、その反対側の前
部開口端120は流出筒102と心合わせされていると
ともに、その開口平面がはその中心軸と直交する。その
とき、第13a図と第13b図とに示すようにキャップ
本体101から容器の内部の方へと延在すべく植立され
ているとともに、流出筒102を中心として周方向に隔
離されている複数の耳部121が描く円形も、チャンバ
ー壁部113の前部開口端12への中心と心合わせされ
ている。互いに隣あった耳部121の間の隙間は窓10
2になっていて、取り出すべき容器内の液体が流れるよ
うになっている。
この第8実施例における密閉部材は、プラスチック製の
平坦な円盤125で構成されている。ヒンジ部114の
近傍におけるこの円盤12への部分は、同じくそのヒン
ジ部114近傍におけるいずれか−っの耳部121とフ
ランジ117との間に挟持されているので、その挟持さ
れている部分を中心として、矢印Eで示すように、チャ
ンバー壁部113の前部開口端近傍の第1位置と、その
後部開口端近傍の第2位置との間を羽ばたき移動をする
。第11図に示すように円盤125が第1位置にあれば
、流出筒102の後端、即ち、流入端に当接して流路を
閉じてぃ第11図は容器が倒立状態にあるときを示して
いるが、それとは反対に直立状態にあると、円形平坦板
110は、弾性連結条115により形成されるヒンジを
中心として、垂下するとともに、チャンバー壁部113
の後端を解放する。他方、円盤125はしっかりと挾持
されているので、垂下するようなことはせず、第1位置
に止どまって流路[102の流入端を閉じている。そこ
で、容器を倒立させるとともにそれを圧搾すると、円形
平坦板110はチャンバー壁部113の後部開口端を塞
ぎ、他方では、回旋状流出路を形成する窓122を介し
てチャンバー壁部113の内部へ液体が円盤125を押
圧しつつチャンバー壁部113の外側から流入する。取
出しを終えた後の円盤12への元の位置への復帰は、容
器を直立状態に戻し、それに伴って円形平坦板110が
チャンバー壁部113の後部08口端を開放して円形平
坦板11Gと円盤125との間に溜まっていた液体が容
器に戻されるに従って、自動的に速やかに行なわれる。
第14a図と第14b図とにおいて130を以て示した
定量取出し装置は、第3実施例(第4図)と同一構成で
はあるが、その実施例の変形例を示す。
この変形例は、容器としては、例えばガラスぴんとか、
カンなどの、圧搾できない硬質壁で構成されたものに本
発明を適用するのに好都合なものであって、キャップ部
材131に改変を施すとともに、排気管132を設けて
いる。詳述すれば、図示のキャップ部材132は、容器
133の口を覆うほどの広さであるのは勿論のこと、流
出筒の位置をキャップ部材131の中心からそらせる一
方、その直下に取出し装置130を懸架させている。そ
して、キャップ部材131の外周縁近傍に排気管132
の一端を取り付けて、他端を容器の底まで延在させる。
そこで、第14b図に示すように容器133を倒立させ
ると、排気管132の前記他端が容器133内の空気を
外部に逃がす。
この実施例においても定量取出し装置130は、第3実
施例のと同様に作用するのは言うまでもない。ただし、
容器133が硬質壁かなるもので圧搾できないから、内
容物としては、水とか粘性の低いものに仕ざるをえない
第15図に示す第9実施例では、ここまで説明した実施
例では単に開放状態になっている流出筒に蓋153を設
けたものである。第15図において、シリンダー143
とピストン144との構成は、第4図の第3実施例にお
けるのとほぼ同一で、ピストン144には、その動きを
安定させるフィン145が設けられている点も同様であ
る。しかし、キャップ部材146には、第3図におjす
るスカート3に相当するスカート147の他に、もうひ
とつのスカート148が一体形成されている。このスカ
ート14J3はスカート147の外側にあって、それよ
りも長く、その内周面にはねじ溝が形成されており、容
器152のネック部151に被せると、両スカート14
7.148の間に、容器152のネック部151を構成
するリムが挿着されるようになっている。従って、この
実施例による定量取出し装置は、同じ容器でもネック部
の外周面に対応するねじ溝150が形成されている容器
152)つまり、キャップが螺着されるようになってい
る容器に適当なものである。
1i153は、前述したようにキャップ部材146と一
体形成されている傍ら、スカート148の自由端におい
て両者間を連接させる部分154がヒンジ部を構成して
いる。詳述すれば、蓋153は、枠筒163が一体形成
されている円形板156と、枠筒163が延在するのと
同一方向に円形板156の外周から延在する外周壁部1
57と、該外周壁部157の自由端の一ケ所から段部1
60を介して更に垂下してヒンジ部154へと連なる帯
状連結片155とで構成されている。
外周壁部157の、流出筒162の軸方向に沿う長さは
、図示のように枠筒163を流出筒162に挿入し状態
で後者を閉じたときには、円形板156が流出筒162
の流出端と接触しない程度に選定されているが、必ずし
もそのように選定する必要はない。
尚、162は、キャップ部材146の上面外周縁に形成
した、外周壁部157の自由端が嵌着される溝であり、
164は、流出筒162の流出端の内周面に形成したテ
ーパ一部であって、開位置から図示の閉位置へと回動さ
れる蓋153に伴って、流出筒162に係入しようとす
る枠筒163の受は入れを円滑にするためのものである
この実施例によれば、枠筒163が流出筒162に係入
するようになっているので、液漏れを完全に防ぐことが
できるとともに、内容物の乾燥をも防ぐことができる。
この上うな直153を用いる、という考えかたは、他の
実施例にも適用できるものであるのは勿論のこと、また
、連結片155を設けないで、外周壁部157の自由端
の一ケ所をキャップ部材146の外周縁と連結してもよ
いのは言うまでもない。さらに、外周壁部157の代わ
りに、円形板156を、連結片155と類似の連結片で
キャップ部材146と連結しても、所期の目的が達せら
れる。
尚、本発明については、この他に種々の変形が考えられ
る。例えば、第9実施例(第15図)から推測する限り
、容器のネック部の内周面に環状突条が形成されておれ
ば、符号3.147などで示したキャップ部材の挿嵌掛
止用スカートは設けなくてもよい。また、そのような環
状突条の有無に関係なく、適当な接着剤を用いて装置を
ネック部の内側に取り付けてもよい。従って、このよう
な変形も、本発明の範囲に含まれるべきである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、容器のネック部に設けた、本発明の第1実施
例による定量取出し装置の側断面図。 第2図は、第1図において上方から見下ろしたところを
示す部分平面図。 第3図から第5図までは、それぞれ、第1図と類似の図
にして、本発明の第2および、第3、第4実施例を示す
側断面図。 第6図は、第1図と類似の図であり、また、第7図に示
した線x−xに沿う横断面図であると同時に、本発明の
第5実施例を示す側断面図。 第7図は、第6図に示した線Y−Yに沿う横断面図。 第8図と第9図とは、それぞれ、第1図と類似の図にし
て、本発明の第6および第7実施例を示す側断面図。 第1O図は、容器を倒立した状態での、第9図に示した
実施例の変形例を示す側断面図。 第11図は、容器を倒立した状態での本発明の第8実施
例を示す側断面図。 第12a図と第12b図とは、それぞれ、第11図に示
した実施例で用いた一部品の側断面図と上面図。 第13a図と第13b図とは、それぞれ、第1“1図に
示した実施例で用いたもう一方の部品の側断面図と上面
図。 第14a図は、第3実施例による装置の適用例を示す側
断面図。 第14b図は、第14a図に示した容器を使用に際して
傾倒させた状態を示す側断面図。 第15図は、本発明の第9実施例を示す側断面図。 5・・・容器、6.102.162・・・流出筒、20
.40.144・・・ピストン、 34.91.93、
ill・・・小孔、13.43.143・・・シリンダ
ー、110・・・円形平坦板、113・・・チャンバー
壁部、 153・・・蓋。 Fjg、6゜ べ 駒、13b

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)流出路とチャンバーとを備え、前記流出路を閉塞
    すべくチャンバー内で移動自在な密閉部材からなり、容
    器から液状内容物を取り出す際に、チャンバー内におい
    て密閉部材の背後に形成されているスペースに小孔を介
    して流入する内容物の流れにより移動させられて、前記
    密閉部材が前記流出路を閉塞するように構成した液状内
    容物の定量取出し装置において、前記流出路を回旋状と
    し、この回旋状流出路を流れる内容物の少なくとも一部
    を密閉部材(20、40、125、144)の方へと反
    転させて、密閉部材に背圧を作用させるようにし、而し
    て、密閉部材の寸法を、内容物の流れが反転される流出
    路の部分において内容物の流れの作用を受けるように選
    定したことを特徴とする定量取出し装置。
  2. (2)特許請求の範囲第(1)項に記載のものであって
    、前記流出路は、前記流れの反転を起こすために密閉部
    材(20、40、125、144)に向かって後方に少
    なくとも一つの突起が延在している装置の前部材(2、
    70、101)を貫通していること。
  3. (3)特許請求の範囲第(2)項に記載のものであって
    、前記突起が流出筒(6、102)であること。
  4. (4)特許請求の範囲第(2)項または第(3)項に記
    載のものであって、前記突起が、チャンバー(13、4
    7、113)の前部開放端と軸方向において重畳すべく
    、その前部開放端へと延在していること。
  5. (5)特許請求の範囲第(1)項から第(4)項のいず
    れかに記載のものであって、前記チャンバーが、密閉部
    材の背後の壁部(90、92、110)からなり、前記
    密閉部材は、内容物の取り出し時に、密閉部材の背後の
    スペースへのアクセスが小孔(34、91、93、11
    1)を介してなされる閉塞位置と、取り出しを行わない
    時には、内容物がチャンバーへと戻れるように、ほぼ大
    きい孔がチャンバーの壁部に形成される開放位置との間
    を移動自在であること。
  6. (6)流出路とチャンバーとを備え、前記流出路を閉塞
    すべくチャンバー内で移動自在な密閉部材からなり、容
    器から液状内容物を取り出す際に、チャンバー内におい
    て密閉部材の背後に形成されているスペースに規制され
    つつ流入する内容物の流れにより移動させられて、前記
    密閉部材が前記流出路を閉塞するように構成した液状内
    容物の定量取出し装置において、チャンバーを構成する
    装置の一部品が、可動壁部材(90、92、110)か
    らなり、該可動壁部材は、内容物の取り出し時には、密
    閉部材の背後にある前記スペースへのアクセスが小孔(
    34、91、93、111)を介してなされて、流れを
    規制する第1位置、もしくは、取り出しを行った後に密
    閉部材の背後の内容物が容器内へと戻れるように、ほぼ
    大きい孔が形成される第2位置を占有しうるように構成
    したことを特徴とする定量取出し装置。
  7. (7)特許請求の範囲第(6)項に記載のものであって
    、前記小孔が前記可動壁部材にあること。
  8. (8)特許請求の範囲第(6)項または第(7)項に記
    載のものであって、前記可動壁部材が、独立した板部材
    (90)からなり、その板部材は、可動壁部材をして前
    記第2位置に沈降させるようにした保持案内手段(87
    )を介してチャンバーの残部に保持されており、而して
    、前記大きい孔がこの板部材の縁部と、チャンバーを構
    成する前記部品の残部との間に形成されること。
  9. (9)特許請求の範囲第(1)項から第(8)項のいず
    れかに記載のものであって、密閉部材が、チャンバー内
    を直線状に移動自在なピストン(20、40、144)
    からなること。
  10. (10)特許請求の範囲第(9)項に記載のものであっ
    て、前記ピストンがほぼ円筒形のチャンバー(13、4
    3)内を移動自在であること。
  11. (11)特許請求の範囲第(9)項または第(10)項
    に記載のものであって、前記流出路の流出口からほぼ隔
    離されている心合わせ部(13、31)と係合すること
    によりチャンバー内にピストンを同心的に支持するため
    に、軸方向に延在する案内突起(30、32)を少なく
    とも一本、前記ピストンに設けたこと。
  12. (12)特許請求の範囲第(1)項から第(8)項のい
    ずれかに記載のものであって、前記密閉部材がチャンバ
    ー(113)において揺動自在になっているフラップ(
    125)からなること。
  13. (13)特許請求の範囲第(1)項から第(12)項の
    いずれかに記載のものであって、互いに相対回転自在な
    第1および第2部品とからなり、前記第1部品が、前記
    流出路に含まれる窓部(76)を形成しており、前記第
    2部品には、前記窓部を少なくとも一部分覆って、流出
    路を介しての流量、しいては一回当たりの取出し量を調
    節すべく回動自在なシャッター部材を設けたこと。
JP62322638A 1986-12-17 1987-12-17 液状内容物の定量取出し装置 Pending JPS63218052A (ja)

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GB87.19553 1987-08-19

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JPS5833441B2 (ja) * 1977-02-25 1983-07-20 三洋電機株式会社 スチ−ム式オ−ブン

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