JPH08510978A - 閉塞防止トグルディスク閉鎖装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 容器に密閉的に係合するトグルディスク閉鎖装置であって、蓋要素（１０）と、蓋要素に相互に適合するようにピボット式に設けられたトグル要素（２０）と、閉塞防止手段とを備えている。蓋要素は、台部（１４）と、ピボットソケット（６）と、前記台部のポート（１８）から上方に延出した立管（１５）とを備えている。トグル要素は、蓋要素のピボット支持部（１９）の相補的なピボットソケットに係合するピボット（１６）と、トグル要素の注ぎ出し孔（２５）によって前記立管に連通する注ぎ口（２２）とを備えている。閉塞防止手段は、前記立管の内側に取り付けられて注ぎ出し孔に向かって上方に延びる軸（１７）を備えている。トグル要素が閉じられると、軸が注ぎ出し孔に挿入され、注ぎ出し開口から製品が排出され、前記注ぎ出し孔における固化物質の存在による閉塞を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】 閉塞防止トグルディスク閉鎖装置 技術分野 本発明は、粘性液体製品のような流体を分与するための弾性ボトルに使用され る閉塞防止トグルディスク閉鎖装置に関する。閉塞を防止する特徴部分は、前記 製品を分与した後にトグルディスク閉鎖装置を閉じると、閉鎖装置の注ぎ出し孔 に残存する残留製品を自動的に除去する。 発明の背景 弾性容器は、流体製品を収納し、分与するためによく用いられている。このよ うな容器に収納される製品には、スキンケア製品及びヘアケア製品のような粘性 液体製品がある。前記弾性容器は、前記製品の漏洩及び異物混入を防止するため に閉鎖装置を備えている。知られている最も基本的な閉鎖装置は、製品を分与す るために容器から完全に取り外す必要がある。これは、容器を使いにくくし、さ らに、製品をこぼしたり、異物が混入したりする可能性を高める。 分与のために除去する必要がない固定式の閉鎖装置は、上述した使用時に除去 する閉鎖装置よりも明らかに優れている。しかし、知られている固定式の閉鎖装 置の多くは、ねじったり、引っ張ったり、てこで上げたりする動作を必要とし、 このため、使用者、特に関節炎のような肉体的な障害がある使用者には不便であ った。このような固定式の閉鎖装置の例としては、１９６６年３月１５日にポー ター等に付与された米国特許第３、２４０、４０４号に開示されたねじり開放式 の閉鎖装置、１９９３年９月２７日にゴウディ等に付与された米国特許第３、２ ２７、３３２号に開示されたプルプッシュ式の閉鎖装置、１９８７年５月１９日 にブッシュに付与された第４、６６６、０６８号に開示された蝶番フリップ式の 蓋が挙げられる。 トグル閉鎖装置は、上述した問題を解消するために開発された。このトグル閉 鎖装置は、簡単な“プッシュオープン”及び“プッシュクローズ”動作を特徴と する。知られているトグル閉鎖装置には、１９７０年６月２３日にミカレフに付 与された米国特許第３、５１６、５８１号、１９８４年１２月１１日にシャイに 付与された第４、４８７、３４２号、１９８８年１０月１１日にオストロウスキ イに付与された第４、７７６、５０１号、１９８９年６月１３日にモーレ等に付 与された第４、８３８、４６０号、及び１９９０年１０月１６日にグロス等に付 与された第４、９６２、８６９号にそれぞれ開示されたものがある。これらのト グル閉鎖装置は、上述したように従来の閉鎖装置を改良したものであるが、閉鎖 装置の製品流路及び注ぎ出し開口の内側の残留製品が目詰まりし、又は固まって 閉塞を生じやすい。閉塞を防止するために、使用者は、各使用の後に注ぎ出し開 口及び流路から残留製品を念入りに取り除かなければならない。 発明の目的 そこで、本発明の目的は、弾性容器のための閉塞防止トグルディスク閉鎖装置 を提供することにある。注ぎ出し部に残った残留製品は、前記トグルディスク閉 鎖装置が開放位置から閉鎖位置に移動する際に自動的に除去される。本発明の前 記トグルディスク閉鎖装置は信頼性が高く、トグル閉鎖装置が備えた作動上の既 知の利点を犠牲にすることがない。 発明の要約 本発明の閉塞防止トグルディスク閉鎖装置は、弾性容器の注ぎ出し開口に密閉 的に係合するための蓋要素と、閉塞防止手段を有するトグル要素とを備えている 。 蓋要素は、弾性容器に密閉的に係合するための手段と、ピボット支持部と、台 部と、台部にあるポートと、ポートから上方に延出して製品の注ぎ出し通路を形 成する立管とを備えている。立管は、好ましくは、台部に対して直角を成してい る。蓋要素は、容器への充填操作及び蓋の取付操作を改良するための追加の特徴 を備えているかも知れない。 トグル要素は、蓋要素に対して相互に適合するようにしてピボット式に設けら れている。トグル要素は、トグル要素の注ぎ出し孔を介して立管と連通する注ぎ 口を有している。トグル要素は、また、蓋要素の立管の内面に取り付けられた軸 を有する閉塞防止手段を備えている。軸は、蓋要素の台部から上方に向いており 、好ましくは立管の内面に平行で、立管から延出し、注ぎ出し孔に整列し、ピボ ット回りにトグル要素を回転させると、注ぎ出し孔に軸が挿入されて注ぎ出し孔 から残留製品が排出される。注ぎ出し孔からの排出に加えて、注ぎ出し孔内に軸 がしっかりと固定されて水密シールが形成される。軸は、立管内に一体成形され るかも知れないし、また、立管の内面に取り付けられるかも知れない。 図面の簡単な説明 明細書は、特に本発明を指摘し、明確に記述する請求の範囲をもって締め括ら れているが、以下の説明及び添付の図面によって本発明はより良く理解されるだ ろう。 図１は、開放位置にある本発明の二部材トグルディスク閉鎖装置の斜視図であ り、 図２は、図１の２−２断面線に沿ったトグルディスク閉鎖装置の断面図であり 、 図３は、図２に類似した図であるが、トグル要素が閉鎖位置にある状態を示し たものである。 発明の詳細な説明 図１には、本発明の特に好ましいトグルディスク閉鎖装置１の開放状態が示さ れている。トグルディスク閉鎖装置１は、蓋部材１０及びトグル要素２０を備え ている。蓋要素１０における凹部１１は、トグル要素２０が開放位置に蝶番式に 旋回されたときの、トグル要素２０のタブ２１のための開放部を提供する。注ぎ 口２２は、トグル要素２０の頂面の上方に延出し、注ぎ出し孔２５と略同心であ る。 図２は、図１のトグルディスク閉鎖装置の断面図である。蓋要素１０は容器の 対応する螺旋ねじ山（図示せず）にトグルディスク閉鎖装置１を密閉的に係合す るための螺旋ねじ山１３を備えている。代替手段として、例えばスナップリング によってトグルディスク閉鎖装置１を容器に密閉的に取り付けることができる。 蓋要素１０は、さらに、台板１４から上方に延びる立管１５を備えている。ポー ト１８が台板１４に設けられており、前記容器内の流体製品を立管１５に流入さ せるための開口を提供している。軸１７を有する閉塞防止手段が前記立管１５の 内面に取り付けられている。本発明の特に好ましい実施形態においては、軸１７ は、立管１５の内面にわたって延びる複数の放射状アーム１６によって立管の内 面に取り付けられている。さらに好ましくは、軸１７は、立管１５の中心付近に 配置され、前記立管の壁に平行である。蓋要素１０のピボット支持部１９は、台 板１４から上方に延びている。ピボット支持部１９の上端にあるピボットソケッ ト２６は、トグル要素２０のピボット１６に係合している。ピボット１６は、好 ましくは、トグル要素２０の下側面の中程の位置に配置される。ピボットソケッ ト２６及びピボット１６の組合せは、トグル要素２０を蓋要素１０に対して蝶番 式に旋回する手段を提供する。開放状態において、トグル要素２０は蓋要素１０ に対して回転されて注ぎ口２２は軸１７から離れ、これによって注ぎ出し孔２５ が開放される。シールリング２３は、トグル要素２０の下側面に向かって下方に 延び、立管１５の上部外側部分に密閉的に係合する。開放状態にあるトグルディ スク閉鎖装置１によって、ポート１８から立管１５を通り、軸１７の回りにシー ルリング２３を通って注ぎ出し孔２５から出る流路が形成され、これによってト グルディスク閉鎖装置１を介して流体製品を分与することができる。 図３は、閉鎖状態にあるトグルディスク閉鎖装置１の断面図である。トグルデ ィスク閉鎖装置１を閉じるために、使用者は、タブ２１の反対側のトグル要素２ ０の上面に力を加え、蓋要素１０に対してピボット１６回りにトグル要素２０を 回転させ、注ぎ口２２の注ぎ出し孔２５を通って軸１７を突出させる。注ぎ出し 孔２５内のすべての残留流体製品が軸１７によって排出される。シールリング２ ３は、トグル要素２０から下方に延び、立管１５の上部外側部分に関して略同心 である。トグル要素２０の注ぎ出し孔２５の基部に配置されたプラグシール２４ は、立管１５の上部内側部分に密閉的に係合する。立管１５の上端に密閉的に係 合するプラグシール２４と、注ぎ口２２の内側に密閉的に係合する軸１７との組 合せは、閉鎖状態にあるトグルディスク閉鎖装置１に対して輸送時及び貯蔵時の 水密シールを提供する。 閉鎖状態において、トグル要素２０のリング２８の外側面の回り止め２７は、 凹部１１のリップ１２に係合している。回り止め２７とリップ１２との干渉は、 トグル要素２０を蝶番式に旋回させて開放するために、リング２８がわずかに弾 性変形してリップ１２から回り止め２７が離れることを必要とする。回り止め２ ７とリップ１２との組合せは、偶発的な開放を防止する上で有効である。 本発明の特に好ましい実施形態について描写し、説明したが、当業者は、本発 明の精神及び範囲から逸脱することなく種々の変更及び改良を成しうることは明 白であり、添付した請求の範囲はこのような本発明の範囲内のすべての改良を包 含するものである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 閉塞防止トグルディスク閉鎖装置であって、 ａ．弾性容器に密閉的に係合するための手段と、その上部にある略水平な台部 と、前記台部に設けられたピボットソケットを有するピボット支持部と、前記台 部にあり前記容器に連通するポートと、上方に延びる軸を有し、前記ポートから 上方に突出する立管とを有する蓋要素を備え、 ｂ．前記立管に連通する注ぎ出し孔を有し、前記ピボットソケットに係合する ピボットによって前記蓋要素にピボット式に設けられたトグル要素を備え、前記 軸は注ぎ出し孔と協働し、トグル要素をピボット回りに閉鎖位置に回転させるこ とによって軸を注ぎ出し孔に挿入して密閉し、注ぎ出し孔から残留生成物を排出 し、注ぎ出し孔を密閉するようにしたことを特徴とする閉塞防止トグルディスク 閉鎖装置。 ２． 前記軸は、前記立管の略中心で前記軸に集まるように取り付けられた複 数の放射状のアームによって前記立管の内側に取り付けられていることを特徴と する請求の範囲第１項記載の閉塞防止閉鎖装置。 ３． 前記支持アームは、前記立管の上半部に平面方向に構成され一体成形さ れたことを特徴とする請求の範囲第２項記載の閉塞防止閉鎖装置。 ４． 前記トグルディスク閉鎖装置を閉鎖位置に保持する手段をさらに有する ことを特徴とする請求の範囲第１項乃至第３項のいずれか一項に記載の閉塞防止 閉鎖装置。 ５． 前記トグルディスク閉鎖装置を閉鎖位置に保持するための手段は、トグ ル要素が閉鎖位置から蝶番式に旋回するときに離れるための弾性変形を必要とす る相補的な凹部に係合する回り止めを有することを特徴とする請求の範囲第４項 記載の閉塞防止閉鎖装置。 ６． 前記トグルディスク閉鎖装置が解放位置のときにトグル要素タブのため の開放部を提供する前記蓋要素の凹部を有することを特徴とする請求の範囲第１ 項乃至第５項のいずれか一項に記載の閉塞防止閉鎖装置。 ７． 前記注ぎ出し孔は、前記トグル要素の上面の上に延出する注ぎ口内に形 成されていることを特徴とする請求の範囲第１項乃至第６項のいずれか一項に記 載の閉塞防止閉鎖装置。 ８． 弾性容器に密閉的に係合するための手段は、そこに一体成形された一連 のねじ山を有することを特徴とする請求の範囲第１項乃至第７項のいずれか一項 に記載の閉塞防止トグルディスク閉鎖装置。