JP5530287B2 - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機 Download PDF

Info

Publication number
JP5530287B2
JP5530287B2 JP2010166309A JP2010166309A JP5530287B2 JP 5530287 B2 JP5530287 B2 JP 5530287B2 JP 2010166309 A JP2010166309 A JP 2010166309A JP 2010166309 A JP2010166309 A JP 2010166309A JP 5530287 B2 JP5530287 B2 JP 5530287B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dust
filter
electric blower
swing member
vacuum cleaner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010166309A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012024351A (ja
Inventor
啓一 矢部
雄二 朝香
竜路 鈴木
史朗 大林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Appliances Inc
Original Assignee
Hitachi Appliances Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Appliances Inc filed Critical Hitachi Appliances Inc
Priority to JP2010166309A priority Critical patent/JP5530287B2/ja
Publication of JP2012024351A publication Critical patent/JP2012024351A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5530287B2 publication Critical patent/JP5530287B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Filters For Electric Vacuum Cleaners (AREA)

Description

本発明は、電気掃除機に関するもので、特に、吸引力の向上を図った電気掃除機に関する。
電気掃除機は、電動送風機を駆動して吸引力を発生させ、発生した吸引力により空気とともに塵埃を掃除機本体に吸い込み、吸い込んだ空気から塵埃を集塵ケースで捕集するものである。
電気掃除機の集塵能力を示す指標として、電気掃除機の空気を吸い込む能力を示す「吸込仕事率」(JIS C 9108参照)が知られており、電気掃除機の「吸込仕事率」の向上が求められている。
また、捕集した塵埃が集塵ケースのフィルタに付着して、フィルタが目詰まりをおこし、「吸込仕事率」が低下することが知られている。
特許文献1では、プリーツ状のフィルタの上側部位に集塵面の反対側より除塵振動を付与する第1除塵手段と、プリーツ状のフィルタの下側部位に集塵面の反対側より除塵振動を付与する第2除塵手段とを備える電気掃除機が開示されている。
特許文献1に開示された電気掃除機によれば、集塵ケースのプリーツ状のフィルタを広範囲にわたって除塵することができ、プリーツ状のフィルタの目詰まりによる「吸込仕事率」の低下を抑制させることができる。
特開2008−307317号公報
特許文献1に開示された電気掃除機では、集塵室の背面側壁面に、集塵室と電動送風機とを連通するように開口部が形成されている。
しかしながら、集塵ケースを収納する集塵室の背面側壁面の横幅方向の略全幅にわたって第1除塵手段が設けられている。このため、開口部の開口面積を大きくすることができず、「吸込仕事率」を大きくすることができないという課題がある。
そこで、吸込仕事率を向上させ、高い集塵能力を得られる電気掃除機を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために、本発明に係る電気掃除機は、左右方向に並んで配置された電動送風機およびコードリールと、前記電動送風機および前記コードリールの前方に形成された集塵室とを備えた電気掃除機において、前記電動送風機および前記コードリールの前方に対応する前記集塵室の壁面のうち前記電動送風機の前方に対応する前記集塵室の壁面は、開口を有し、前記電気掃除機は、前記開口の前方に配置され、前記集塵室に装着された集塵ケースのフィルタを叩くよう前後方向に揺動可能な揺動部材と、前記揺動部材を駆動する揺動部材駆動手段と、前記揺動部材を前方に向かって付勢する揺動部材付勢手段と、を備え、前記揺動部材駆動手段は、前方から見た場合に、前記電動送風機の外郭の外周または前記電動送風機の外郭と前記集塵室の壁面との連結部の外周よりも、外周側に位置し、前記揺動部材における前記揺動部材駆動手段との接触部は、前記揺動部材の上部に位置し、前記揺動部材における前記揺動部材付勢手段との接触部は、前記揺動部材の下部に位置し、前記揺動部材における前記揺動部材駆動手段との接触部は、前記揺動部材における前記揺動部材付勢手段との接触部と、左右方向において、同じ側に位置することを特徴とする。
本発明によれば、吸込仕事率を向上させ、高い集塵能力を得られる電気掃除機を提供することができる。
本実施形態に係る電気掃除機の外観斜視図である。 電気掃除機本体の外観斜視図である。 集塵ケースおよび外装の一部を取り外した電気掃除機本体の外観斜視図である。 集塵ケースの外観斜視図である。 集塵ケースの中央断面図である。 集塵ケースの背面図である。 区画壁の正面図である。 除塵ユニットおよび除塵ユニット駆動機構を取り外した区画壁の正面図である。 除塵ユニットおよび除塵ユニット駆動機構を取り外した区画壁の背面側斜視図である。 除塵ユニットの正面図である。 図7のA−A線断面矢視図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本説明において、同一の要素には同一の番号を付し、重複する説明は省略する。
<電気掃除機1>
図1は、本実施形態に係る電気掃除機の外観斜視図である。
電気掃除機1は、掃除機本体2と、ホース3と、手元操作スイッチSW等が設けられた操作管4と、継手管としての延長管5と、第1の吸込具6および第2の吸込具7とを備えて構成されている。第1の吸込具6の根元部に第2の吸込具7の先端部が接続され、第2の吸込具7の根元部に延長管5の先端部が接続され、延長管5の根元部に操作管4の先端部が接続され、操作管4の根元部にホース3が接続され、ホース3の根元部が掃除機本体2の前端部に接続される。なお、第2の吸込具7は、延長管5と操作管4との間に接続してもよい。
掃除機本体2の内部には、吸引力を発生させる電動送風機30(図3参照)や、この電動送風機30の吸引力で吸引した塵埃を捕集する集塵ケース10(図2参照)等が内蔵されており、操作管4に設けられた手元操作スイッチSWの操作等によって電動送風機30の運転の強弱等が切り替えられるようになっている。
<電気掃除機本体2>
図2は、電気掃除機本体の外観斜視図である。なお、以下の説明において、各部の方向を言うときには、図2に示す方向を基準とする。
掃除機本体2の上面には、開閉自在な蓋体2aが設けられており、蓋体2aを開くことにより、集塵ケース10が収容される集塵ケース室2bが露出するようになっている。集塵ケース10は、この集塵ケース室2bに対して着脱自在に設けられており、清掃終了後等に定期的に集塵ケース室2bから取り出される。そして、集塵ケース10の内部に捕集された塵埃がごみ箱等に捨てられる。集塵ケース室2bは、掃除機本体2の内部の前側に形成され、電動送風機30(図3参照)は、掃除機本体2の内部の後側に配置される。
なお、蓋体2aは、集塵ケース10の出し入れ時に開かれ、掃除運転中は、閉じられている。集塵ケース室2bに対する集塵ケース10の着脱方向は、略上下方向であり、集塵ケース室2bに集塵ケース10を収容する際には、集塵ケース10の後記する蓋部材12が前側に向くようにして集塵ケース室2bに挿入する。
集塵ケース室2bにおける塵埃吸い込み方向の上流側には、吸込んだ塵埃がホース3(図1参照)を通じて入ってくる本体吸気口2cが設けられている。
掃除機本体2の後方上側には、掃除機本体2から機外に空気を排出する排気口2eが設けられている。
図3は、集塵ケースおよび外装の一部を取り外した電気掃除機本体の外観斜視図である。
集塵ケース室2bの下流側には、集塵ケース室2bと電動送風機30が配置される電動送風機室2dとを区画する区画壁100が形成され、この区画壁100に、集塵ケース10の後記するフィルタ部材15(図4参照)が対向している。
区画壁100は、集塵ケース室2bと電動送風機室2dとを連通するように開口部110が形成されている。また、区画壁100には集塵ケース10のフィルタ部材15を除塵するための除塵機構(ビータ224)を有している。
なお、区画壁100の開口部110、除塵機構、および、除塵ユニット駆動機構250については、図7等を用いて後記する。
区画壁100の後方には、吸引力を発生させる電動送風機30と、電源コードを巻き取り収納するためのコードリール40が配置されている。電動送風機30は、電動送風機30の吸込口が前側に位置するように配置される。なお、電動送風機30とコードリール40とは、掃除機本体2の内部において、左右方向に並んで配置されている。
また、電動送風機30の上方には、電動送風機30の回転速度を制御する制御基板50が配置されている。
ここで、電気掃除機1の動作について説明する。
電気掃除機1は、掃除機本体2に内蔵された電動送風機30を駆動させることにより、第1の吸込具6または第2の吸込具7から空気とともに塵埃が吸引される。吸引された塵埃を含む空気は、延長管5およびホース3を介して、掃除機本体2の本体吸気口2cから掃除機本体2に内蔵された集塵ケース10に流入する。流入した塵埃を含む空気は、集塵ケース10において、塵埃が捕集される。塵埃が除去された空気は、区画壁100の開口部110から電動送風機30に吸引される。電動送風機30から吐出された空気の一部は、コードリール40に吹き付けられ、コードリール40に巻きつけられた電源コードを冷却する。そして、掃除機本体2の排気口2e(図2参照)から排気される。また、その他の吐出された空気は制御基板50などを冷却し、掃除機本体2の排気口2eから排気される。
<集塵ケース10>
次に、集塵ケース10について図4から図6を用いて説明する。図4は、集塵ケースの外観斜視図である。
集塵ケース10は、筒状のケース部材11と、このケース部材11の前部に回動可能に設けられた蓋部材12とを備え、ケース部材11の内部に、空気と塵埃とを分離するメッシュ状のフィルタ20a(図5参照)を有する塵埃収容器20(図5参照)を備えている。また、ケース部材11の後部にフィルタ部材15が設けられている。ケース部材11の前部開口は、蓋部材12によって閉塞され、ケース部材11の後部開口は、フィルタ部材15によって閉塞されている。
ケース部材11の上面前端には、蓋開き解除用の操作ボタン13が設けられている。操作ボタン13は、略中央部において左右に突設された図示しない支軸部を支点として回動可能に設けられており、後端に設けられた押圧操作部13aを指で押すことにより、前端側に設けられたフック部13bが蓋部材12の前面上端に設けられた係止部12e(図5参照)から外れて、蓋部材12が開くようになっている。
このような操作ボタン13の前端上面には、凸状の係合リブ13cが設けられている。この係合リブ13cは、蓋部材12に回動自在に設けられたシャッター体14の枠部14aに係合可能である。
また、操作ボタン13の後方には、集塵ケース10を把持するためのハンドル16が設けられている。
蓋部材12は、ケース部材11の前端下部に設けられたヒンジ部11a周りに回動可能に設けられており、ケース部材11の操作ボタン13を操作することによって、前方へ倒れるようにして回動し、ケース部材11の前部開口を開くようになっている。そして、蓋部材12が開かれた状態で、ケース部材11の前部開口を通じて、ケース部材11内の塵埃収容器20が前方に突出するようになっている。なお、前部開口部から塵埃収容器20が突出した状態で、塵埃収容器20の後部側は、集塵ケース10内に位置している。ただし、前部開口から塵埃収容器20が突出した状態で、塵埃収容器20の後部側も、集塵ケース10外に位置していてもよい。つまり、塵埃収容器20の略全体が集塵ケース10外に位置していてもよい。また、蓋部材12は、ケース部材11の前端下部に設けられたヒンジ部11a周りに回動可能に設けられる代わりに、ケース部材11の前端上部に設けられた図示しないヒンジ部周りに回動可能に設けられてもよい。塵埃収容器20がなければ、回動可能な蓋部材12は必須の構成ではない。つまり、集塵ケース10の前部は、流入口12aを除き、閉塞されていてもよい。
シャッター体14は、蓋部材12の流入口12aの上方に配置され、掃除機本体2(図2参照)に集塵ケース10が収容された状態では、突部14bが押圧されることにより、後方へ移動して枠部14aが操作ボタン13の前端上方に位置するように構成されている。これによって、集塵ケース10を掃除機本体2から取り出す際にハンドル16を把持する手で誤って押圧操作部13aが押圧操作されても、操作ボタン13の揺動が規制され、前記したフック部13bと係止部12eとの係合が維持される。したがって、集塵ケース10を掃除機本体2から取り出す際に不意に蓋部材12が開くことが防止されている。ただし、シャッター体14は、必須の構成ではない。
図5は、集塵ケースの中央断面図である。
蓋部材12の中央部に開口形成された流入口12aは、ホース3(図1参照)に連通しており、この流入口12aを通じて、塵埃を含む空気が集塵ケース10内に流れ込むようになっている。
なお、流入口12aには、その後端開口を閉塞する逆止弁12bが設けられている。逆止弁12bは、合成ゴムなどの弾性材料からなるのが好ましい。逆止弁12bは、塵埃収容器20に堆積した塵埃が、流入口12aからこぼれ落ちないように流入口12aの開口を閉塞する。そして、流入口12aから空気が流入していない状態では、逆止弁12bが流入口12aの開口を閉じた状態にあり、流入口12aから空気が流入する状態では、風圧によって逆止弁12bが弾性力に逆らって下流側、つまり集塵ケース10の内部側へ弾性変形する。これによって、流入口12aから空気が流入する状態では、流入口12aが開かれる。
塵埃収容器20は、ケース部材11内に配置され、大きめの粗塵を捕集するメッシュ状のフィルタ20aを有している。塵埃収容器20の形状は、枠体(支骨)によって形成され、フィルタ20aは、金属やナイロンなどで構成され、塵埃収容器20の開口以外の面に被覆または貼着されているのが好ましい。
塵埃収容器20は、前側が開口し奥側が閉じられる容器状を呈しており(空気の流れ方向の上流側が開口し、下流側が閉じられた形状を呈しており)、蓋部材12の流入口12a側に開口が向けられて、流入口12aから流入してくる塵埃を捕集するようになっている。塵埃収容器20は、流入口12aが形成された側とは反対側へ凹んだ立体的形状を有し、上下に分割された上容器20Aと下容器20Bとが後部の蝶番20Cを介して連結されてなる。 塵埃収容器20の形状は、一つの面が開口したかご形状,立体的形状,箱形状または容器形状であってもよいし、ちりとり形状であってもよい。塵埃収容器20の断面形状は、略四角形状であってもよいし、略円形状であってもよいし、略三角形状であってもよい。塵埃収容器20の断面形状は、開口から底面へ向かって、小さくなるのが好ましい。
そして、塵埃収容器20は、ケース部材11の底面に装着される基部26を有しており、この基部26と下容器20Bとの間に装着された図示しないばね部材を介して基部26に回動可能に支持されている。このばね部材は、塵埃収容器20をケース部材11の前部開口に向けて押し出す方向に付勢する。ただし、ばね部材は必須の構成ではない。ばね部材がない場合は、重力によって塵埃収容器20がケース部材11から突出することとなる。
そして、塵埃収容器20は、基部26と一体的にケース部材11から取り外すことができる。したがって、簡単に清掃することができる。また、塵埃収容器20を水洗いしたい場合も、ケース部材11から取り外した状態で簡単に水洗いが可能で、乾燥する時間も比較的短時間で済む。
上容器20Aの後端上部には、塵埃収容器20の回動を規制する規制ストッパ23が設けられている。この規制ストッパ23は、ケース部材11の上部内壁に設けられた規制部11cに当接するようになっている。つまり、塵埃収容器20がケース部材11の開口部に向けて押し出されるときの、規制ストッパ23の回動軌跡に規制部11cが位置している。
これによって、塵埃収容器20がばね部材の付勢力によって突き出される方向に回動すると、規制ストッパ23が規制部11cに当接して回動が規制され、最終的には、上容器20Aと下容器20Bとが蝶番20Cを支点として上下方向に開く状態となって回動が規制される。つまり、塵埃収容器20は、塵埃を捕集するときの空気の流れの方向とは逆の方向に回動されて(突き出されて)開かれるようになっており、これによって、塵埃収容器20内に捕集された塵埃をごみ箱等に容易に捨てることができるようになっている。
ここで、塵埃収容器20で捕集された綿ごみなどの軽くてフワフワした繊維塵は、塵埃収容器20を通過する空気流により、圧縮された固まりとなり易い。また塵埃収容器20内で圧縮されて固まりとなった繊維塵により、塵埃収容器20に流入した微細な塵埃の一部も捕集される。これらの圧縮された塵埃の固まりは、電気掃除機1の運転を停止すると空気流による圧縮力がなくなり、圧縮された塵埃の固まりが広がり、塵埃の固まりの体積が大きくなる。
しかし、塵埃収容器20はその開口に向って広がっており、しかも溜まった塵埃を捨てる際に上容器20Aと下容器20Bが開口を拡げるように開放するので、塵埃収容器20に収容した圧縮された塵埃の固まりが広がった場合でも容易に排出することができる。
この際、塵埃収容器20に吸引された塵埃は空気流により、圧縮された固まりとなり易く、塵埃収容器20から開口を通じて排出する際も固まり状となって排出されるので、塵埃収容器20に設けたメッシュ状のフィルタ20aには、塵埃の付着や絡み付きが少なく、目詰まりが生じにくい。このため、塵埃収容器20に溜まった塵埃を捨てるだけで、フィルタ20aの除塵の手間を防ぐことができる。
図6は、集塵ケースの背面図である。
フィルタ部材15は、ケース部材11の後部に設けられており、例えば、波形のプリーツ加工されたフィルタ15bを備えている。
フィルタ15bは、例えば、定格風量で粒径が0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもち、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能をもつエアフィルタ(HEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter))である。なお、HEPAフィルタの濾紙は、主に直径1〜10μm以下のガラス繊維でできており、繊維の充填率は10%程度であり、空隙は数10μmの大きさをもつ。フィルタ15bは、平面状のものが波状に折られた状態で、フィルタ部材15の枠体と一体に形成(例えば、インサート成形)される。集塵ケース10の後部にフィルタ部材15が装着された状態において、フィルタ15bのうち集塵ケース10の内側を向いている面が上流面(前面)であり、フィルタ15bのうち集塵ケース10の外側を向いている面が下流面(後面)である。波形のフィルタ15bは、元は平面状であることから、波形のフィルタ15bの上流面の山部は、下流面の谷部に相当し、波形のフィルタ15bの上流面の谷部は、下流面の山部に相当する。フィルタ15bは、左右方向に波形に折られている。つまり、フィルタ15bは、左右方向で、山、谷を交互に繰り返している。
フィルタ15bがガラス繊維で構成され、フィルタ15bの平面状態である厚さが薄いと、波形状態のフィルタ15bの山、谷のピッチが乱れ易い。そこで、波形のフィルタ15bの上端面および下端面には、フィルタ部材15の枠体を構成する樹脂と同一の樹脂によって固定されるのが好ましい。例えば、波形のフィルタ15bの上端面および下端面のうちフィルタ15bの下流面の谷部を樹脂によって閉塞するのが好ましい、これによって、波形状態のフィルタ15bの山、谷のピッチを維持しやすくなる。
また、フィルタ15bは、上流面側(即ち、塵埃が付着する側、集塵ケース10の内側)にPTFE(Polytetrafluoroethylene:ポリテトラフルオロエチレン)加工がされている。これにより、通気性と集塵性を確保しつつ、フィルタ15bとフィルタ15bに堆積する塵埃との摩擦係数を下げて、後述する除塵機構を動作させ叩き除塵をする際、フィルタ15bから塵埃が剥がれ落ちやすくすることができ、除塵性能を向上させることができる。
さらに、フィルタ15bの下流面側(即ち、区画壁100と対向する面側)の下端部には、被除塵部15cが形成されている。被除塵部15cは、フィルタ15bの頂部に形成された樹脂製の突起である。被除塵部15cを設けることにより、除塵の際、ビータ224(図3参照)が被除塵部15cを叩くので、フィルタ15bをいためることを防止することができる。また、被除塵部15cを形成することにより、フィルタ15bの頂部の硬さが増し、除塵の際、ビータ224による叩き振動が増加し除塵振動が向上し、除塵が良く行われる。
フィルタ部材15は、図5に示すように、ケース部材11の下部に設けられたヒンジ15aによりケース部材11に対して回動可能であり、開閉自在に設けられている。通常、フィルタ部材15は、ケース部材11の上部に設けられた係止部17のフックによって閉状態に係止されている。
このようなフィルタ部材15は、前記したフィルタ20aの下流側に位置して、塵埃収容器20を通過した細かな微細塵を濾過捕集するようになっている。したがって、塵埃収容器20のフィルタ20aの目開きは、フィルタ部材15のフィルタ15bの目開きよりも粗く(大きく)なっている。
<区画壁100>
次に、区画壁100について図7から図11を用いて説明する。図7は、区画壁の正面図である。
区画壁100には、開口部110と、除塵ユニット200と、除塵ユニット駆動機構250とが設けられている。
開口部110は、集塵ケース室2b(図3参照)と電動送風機室2d(図3参照)とを連通するように設けられた開口である。除塵ユニット200は、フィルタ15b(図6参照)を除塵するための除塵機構である。除塵ユニット駆動機構250は、除塵ユニット200を駆動させるための駆動機構であり、カム突起251aを有する回転棒体251と、除塵歯車252と、中間歯車253とを備えている。回転棒体251の回転軸方向は、掃除機本体2の左右方向である。
(開口部110)
図8は、除塵ユニットおよび除塵ユニット駆動機構を取り外した区画壁の正面図である。
区画壁100には、回転棒体251(図7参照)を配置するための回転棒体配置部120が形成されている。回転棒体配置部120は、電動送風機30側に半円状に凹んで形成される。回転棒体配置部120の左右方向一端は、回転棒体251の回転軸の一端を受ける軸受けが形成され、回転棒体配置部120の左右方向他端は、回転棒体251の回転軸の他端が貫通する穴が形成される。
図9は、除塵ユニットおよび除塵ユニット駆動機構を取り外した区画壁の背面側斜視図である。
区画壁100の背面側には、開口部110を囲う二重リング部111が形成されている。二重リング部111は、電動送風機30の外郭の外周と略同径に形成されており、図示しない気密ゴム(防振ゴム)を介して電動送風機30と接続される。
ここで、図8および図9に示すように、回転棒体配置部120は、前方から見た場合(図8参照)、二重リング部111の外周よりも外側に形成されている。即ち、回転棒体251(図7参照)は、前方から見た場合、二重リング部111の外周よりも外側に配置されている。なお、電動送風機30の外郭の外周の外側に回転棒体251を配置するようにしてもよい。
このように、除塵ユニット駆動機構250(回転棒体251)を、前方から見た場合(開口部110を流れる風の流れ方向に見た場合)、電動送風機30の外郭の外周または二重リング部111の外周よりも外側に配置することにより、開口部110の開口面積を大きくすることができる。つまり、図7、図8に示すように、開口部110の上端は、回転棒体配置部120の上端にまで、つまり除塵ユニット駆動機構250の上側にまで至っている。換言すると、回転棒体配置部120の横、つまり除塵ユニット駆動機構250の横にも、開口部110が存在する。
このように、本実施形態に係る電気掃除機1の区画壁100に形成された開口部110は、特許文献1(特開2008−307317号公報)に記載された区画壁(特許文献1の図7参照)に形成された開口部と比較して、開口面積を大きくすることができる。開口面積が大きくなることにより、電気掃除機1の吸込仕事率を向上させることができる。
(除塵ユニット駆動機構250)
次に、図3および図7を用いて除塵ユニット駆動機構250について説明する。
図3に示すように、コードリール40は、区画壁100の回転棒体251が配置された位置の背面側に設置され、前方から見た場合、除塵ユニット駆動機構250の回転棒体251と、コードリール40とが左右方向において重なって位置するように配置される。
また、コードリール40には、外周ギヤ40aが形成され、中間歯車253と噛み合うように配置される。中間歯車253は、除塵歯車252と噛み合うように配置される。除塵歯車252は、回転棒体251の端部に連結するように取り付けられている。
使用者がコードリール40から電源コードを引き出すことにより、コードリール40が回転する。コードリール40の回転力は、外周ギヤ40a、中間歯車253、除塵歯車252を介して回転棒体251に回転力が伝達する。回転棒体251のカム突起251aが後述する作動レバー222(図10参照)と摺接することにより、除塵ユニット200が動作する。除塵ユニット駆動機構250の構成は、前記に限定されない。例えば、回転棒体251は、回転するものではなく、前後方向に揺動するものでもよい。コードリール40の外周ギヤ40aは、歯状ではなく、波状でもよい。コードリール40の動力を除塵ユニット200に伝達できるものであれば、中間歯車253や除塵歯車252はなくてもよい。また、除塵ユニット駆動機構250を区画壁100の上部に配置する代わりに、区画壁100の下部に配置してもよい。
なお、除塵ユニット200の動作については、図11を用いて後述する。
なお、回転棒体251の内部には、コード引き出し方向にコードリール40が回転したときは回転棒体251が回転し、コード巻き取り方向にコードリール40が回転したときは回転棒体251の回転を停止させる図示しないクラッチ機構を有している。
クラッチ機構を有することにより、コード巻き取り時には、除塵ユニット200を駆動させないため、コードリール40にコードを巻き取る際の負荷が増加することを防止することができる。
(除塵ユニット200)
次に、除塵ユニット200について説明する。図10は、除塵ユニットの正面図である。
除塵ユニット200は、支持枠210と、支持枠210に沿いかつ揺動自在に支持される揺動枠220とを備えている。支持枠210および揺動枠220は、区画壁100に設置された際(図7参照)開口部110の通風を阻害しないように、粗めの格子で形成される。
支持枠210は、上側に上係止片212、下側に下係止片213を備えている、この係止片により、除塵ユニット200は区画壁100に着脱自在に取り付けられる。
揺動枠220は、支軸部221と、作動レバー222と、付勢部223と、ビータ224と、係止部225とを備えている。
支軸部221は、揺動枠220の左右に形成され、支持枠210の軸受211に挿入される。このような構成により、揺動枠220は支持枠210に対し、支軸部221を軸として揺動自在に取り付けられている。
作動レバー222は、カム突起251a(図7参照)と摺接することにより、揺動枠220を揺動させる部材である。
付勢部223は、揺動枠220の下端部に形成され、付勢バネ230(図11参照)によりビータ224を前方向(フィルタ部材15の被除塵部15c(図6参照)を打撃する方向)に付勢する。
ビータ224は、揺動枠220の下側に形成され、揺動枠220が揺動することにより、フィルタ部材15の被除塵部15c(図6参照)を打撃する位置に配置されている。
係止部225は、支持枠210の係止受215に挿入される。係止受215の前後方向の開口は、係止部225の前後方向の肉厚より大きく開口しており、揺動枠220の揺動範囲を制限している。
なお、除塵ユニット200は、開口部110の前方だけでなく、コードリール40の前方に至るまで、左右方向に延びて形成されてもよい。
(除塵ユニット200の動作)
除塵ユニット200の動作について図11を用いて説明する。
図11は、図7のA−A線断面矢視図である。
なお、回転棒体251は、コードリール40(図3参照)から電源コードを引き出すことにより、A−A線断面矢視図方向にみて、反時計回りに回転する。
図11(a)に示すように、回転棒体251に形成されたカム突起251aは、回転棒体251が反時計回りに回転することにより、作動レバー222と当接する。
さらに、回転棒体251が反時計回りに回転すると、図11(b)に示すように、カム突起251aは作動レバー222と摺接しながら、作動レバー222を前方向に押し上げ、揺動枠220は、支軸部221(図10参照)を中心に回転し、付勢バネ230を押し下げる。
そして、さらに回転棒体251が回転すると、図11(c)に示すように、カム突起251aと作動レバー222との当接が解除され、付勢バネ230が復帰し、ビータ224が前方向(フィルタ15bの被除塵部15cを打撃する方向)に付勢される。
これにより、フィルタ15bが叩き除塵され、フィルタ15bに蓄積した塵埃が除塵される。
なお、図7および図10に示すように、付勢部223(付勢バネ230)が区画壁100の略中央側に設けられている、即ち、区画壁100と対向するフィルタ15bの略中央側に設けられているため、ビータ234による打撃がフィルタ15bの略中央側によく伝達し、効率よく除塵することができる。
また、付勢部223(付勢バネ230)と作動レバー222とを揺動枠220の左右方向に見て同じ側に形成されているため、付勢バネ230を押し込み時(図11(b)参照)、揺動枠220のたわみ(変形)を小さくすることができ、特許文献1に開示された除塵機構と比較して、付勢バネ230を押し込む量が増加する。これにより、作動レバー222とカム突起251aとの当接が解除された際、ビータ234を付勢する付勢バネ230の力が増加し、ビータ234がフィルタ15bを叩く力が増加する。これにより、フィルタ15の除塵能力が増加する。
なお、本発明は、コードリール40の動力によって除塵するもの以外に、モータや電磁コイルによって自動で除塵するものにも適用可能である。
1 電気掃除機
2 掃除機本体
2b 集塵ケース(集塵室)
10 電動送風機室
10 集塵ケース
15 フィルタ部材
15b フィルタ
30 電動送風機
40 コードリール
100 区画壁(壁面)
110 開口部(開口)
111 二重リング部(連結部)
120 回転棒体配置部
200 除塵ユニット
220 揺動枠(揺動部材)
221 支軸部
222 作動レバー(揺動部材駆動手段との接触部)
223 付勢部(揺動部材付勢手段との接触部)
224 ビータ(揺動部材)
230 付勢バネ(揺動部材付勢手段)
250 除塵ユニット駆動機構(ビータ駆動手段、揺動部材駆動手段)
251 回転棒体(ビータ駆動手段、揺動部材駆動手段)
251a カム突起(ビータ駆動手段、揺動部材駆動手段)
252 除塵歯車(ビータ駆動手段、揺動部材駆動手段)
253 中間歯車(ビータ駆動手段、揺動部材駆動手段)

Claims (2)

  1. 左右方向に並んで配置された電動送風機およびコードリールと、前記電動送風機および前記コードリールの前方に形成された集塵室とを備えた電気掃除機において、
    前記電動送風機および前記コードリールの前方に対応する前記集塵室の壁面のうち前記電動送風機の前方に対応する前記集塵室の壁面は、開口を有し、
    前記電気掃除機は、
    前記開口の前方に配置され、前記集塵室に装着された集塵ケースのフィルタを叩くよう前後方向に揺動可能な揺動部材と、
    前記揺動部材を駆動する揺動部材駆動手段と
    前記揺動部材を前方に向かって付勢する揺動部材付勢手段と、を備え、
    前記揺動部材駆動手段は、前方から見た場合に、前記電動送風機の外郭の外周または前記電動送風機の外郭と前記集塵室の壁面との連結部の外周よりも、外周側に位置し、
    前記揺動部材における前記揺動部材駆動手段との接触部は、前記揺動部材の上部に位置し、
    前記揺動部材における前記揺動部材付勢手段との接触部は、前記揺動部材の下部に位置し、
    前記揺動部材における前記揺動部材駆動手段との接触部は、前記揺動部材における前記揺動部材付勢手段との接触部と、左右方向において、同じ側に位置する
    ことを特徴とする電気掃除機。
  2. 前記集塵ケースのフィルタは波形のフィルタであり、当該フィルタにおいて前記揺動部材により叩かれる箇所は、樹脂製の突起である
    ことを特徴とする請求項に記載の電気掃除機。
JP2010166309A 2010-07-23 2010-07-23 電気掃除機 Expired - Fee Related JP5530287B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010166309A JP5530287B2 (ja) 2010-07-23 2010-07-23 電気掃除機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010166309A JP5530287B2 (ja) 2010-07-23 2010-07-23 電気掃除機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012024351A JP2012024351A (ja) 2012-02-09
JP5530287B2 true JP5530287B2 (ja) 2014-06-25

Family

ID=45778033

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010166309A Expired - Fee Related JP5530287B2 (ja) 2010-07-23 2010-07-23 電気掃除機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5530287B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5086853A (ja) * 1973-12-07 1975-07-12
JP2007000449A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Hitachi Appliances Inc 電気掃除機
JP4915283B2 (ja) * 2007-05-28 2012-04-11 パナソニック株式会社 電気掃除機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012024351A (ja) 2012-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7736406B2 (en) Vacuum cleaner
WO2004039232A1 (ja) 電気掃除機
JP4262731B2 (ja) 電気掃除機
JP3949615B2 (ja) 電気掃除機
JP5530287B2 (ja) 電気掃除機
JP2008289754A (ja) 電気掃除機
JP3815497B2 (ja) 電気掃除機
JP5002666B2 (ja) 電気掃除機
JP2009000320A (ja) 電気掃除機
JP2005279503A (ja) フィルタユニット及びそのフィルタユニットを用いた電気掃除機
JP5903544B2 (ja) 電気掃除機
JP5174944B2 (ja) 電気掃除機
JP5297963B2 (ja) 電気掃除機
JP5198079B2 (ja) 電気掃除機
JP4663592B2 (ja) 電気掃除機
JP4129387B2 (ja) 電気掃除機
JP5298177B2 (ja) 電気掃除機
JP5272766B2 (ja) 電気掃除機
JP4982395B2 (ja) 電気掃除機
JP2012045124A (ja) 電気掃除機
JP2004216009A (ja) 電気掃除機
JP2013009880A (ja) 電気掃除機
JP5961487B2 (ja) 底蓋を備えた集塵部および集塵部を備えた電気掃除機
JP2014050499A (ja) 電気掃除機
JP5746922B2 (ja) 電気掃除機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120725

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140408

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140418

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5530287

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees