JP2012045124A - 電気掃除機 - Google Patents

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竜路 鈴木
Toshiyuki Tamura
寿之 田村
Takashi Fukumura
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Abstract

【課題】従来、集塵袋に与える除塵手段は一方向のみであり、除塵の効果が弱かったり、逆に除塵の効果を強めるために、集塵袋各周部に除塵手段を与え、部品点数が多大になっていた。
【解決手段】集塵袋に打撃を与える除塵手段を蓋体203、および集塵室11内に有し、コードリール701にはクランク機構であるロッド501を備え、該コードリール701が回転することにより、蓋体203に有する除塵子204、および集塵室11内に有する集塵室内除塵ユニット900が同時に振動する構成とする。
【選択図】 図10

Description

本発明は、集塵装置(例えば、使い捨ての紙パックや再利用可能な集塵ケース)の除塵機構を備えた電気掃除機に係り、特に、コードリールの動力によって動作する除塵機構を備えた電気掃除機に関するものである。
集塵袋を備えた電気掃除機では、捕集した塵埃によって集塵袋内が満杯になったとき、集塵袋を取り外して廃棄し、新しい集塵袋と交換することができるので、取り扱いが便利である。
しかし、捕集した塵埃の種類によっては、集塵袋内に塵埃が満杯になる前から、集塵袋は徐々に濾過面が目詰まりを起こす。これにより通気抵抗が増加することから、次第に吸引力が低下してくるため、所定の時期に集塵袋に振動を与えて濾過面に付着した微細塵を集塵袋内底面に振るい落とす除塵動作が必要となる。この除塵動作により、集塵袋の目詰まりを解消、又は防止し集塵性能高くする除塵機構を設けることが提案されている。
集塵袋の内側に付着した塵埃を落とす除塵機構を有した電気掃除機は、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。
特許文献1は、集塵袋の内部に付着し堆積した塵埃を効果的に除塵し、吸引風の低下を減少し、集塵性能を向上させるため、電源コードのコードリールの回転を動力とし、集塵袋に除塵動作を加える除塵板を設け、集塵性能が落ち難い技術が記載されている。
特許文献2は、電源コードのコードリールの回転を動力とした、付勢バネを有する回転体を掃除機本体底部に設け、この回転体の回転により集塵袋側面、および底面の除塵体に振動を加える。更に、前記回転体に突起物を設け、その動力を伝達しカムクランクを介して、蓋体に有する除塵体を略上下に振動させ、集塵袋上部からも振動を加えるものが記載されている。また特許文献2では、集塵袋が満杯状態になった場合容易に引き出しにくいことを考慮し、集塵室から集塵袋を取り出す場合、前記集塵袋と接している部材が集塵室の開口から共に移動する構成も記載されている。特許文献2には、集塵室の後面の下部に配置した除塵回転体を配置し、コードリースからの回転力を除塵回転体に伝達して除塵回転体を回転させ、除塵回転体の回転によって、上部を支点として前後に揺動する移動部材および移動ベース部材の裏面の下部を前後に揺らして、移動部材に接触する集塵袋の後面に振動を加え、集塵袋内の塵埃を振るい落とす電気掃除機が記載されている。
特開2006−247095号公報 特開2009−285238号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、集塵袋に与える除塵動作は一方向(下流側)のみであり、更に集塵袋の破れや傷つきを防止すため、除塵板にクッション材を設けている。これにより、本来の目的である除塵動作が弱い恐れがある。
また特許文献2に記載の技術は集塵袋に上部,側面部,底面部から除塵動作を与えるため効果は大きいが、除塵を行うための部品点数が多大になってしまい、コスト高、組み立て時間の膨大等の問題が発生する。特に、螺旋状の除塵バネを外周に有する除塵回転体およびその支持フレームなどが必要となるため、部品点数が増加する。さらに、除塵回転体によって、集塵室の容積が小さくなる。また集塵袋の引き出しに関しては、掃除機運転中や除塵動作時に集塵袋が勝手に上がってしまう。更に集塵室の底面部に有する除塵体に集塵袋の加重がかかり、塵埃の種類(砂等)によっては引き出せない恐れがある。
本発明の目的は、除塵動作に使用する部品点数を減らしながらも、除塵動作による集塵性能を向上した電気掃除機を提供することにある。
本発明の目的は、除塵回転体を用いることなく動力源からの動力を振動部材に伝達することによって、部品点数の少ない電気掃除機を提供することにある。
本発明の目的は、集塵袋が満杯状態において、集塵袋内の塵埃がどのような種類であっても、容易に取り外しが可能となる電気掃除機を提供することにある。
本発明の目的は、集塵装置の取り出し支援機構と集塵装置の除塵機構とを一体化した際に、除塵機構における動力源からの動力の伝達方向が集塵装置の取り出し方向に沿うことによって動力源からの動力の伝達が低減されるのを抑制した電気掃除機を提供することにある。
本発明は、電動送風機と、電動送風機の隣に配置され、電動送風機に電気を供給する電源コードが巻装されるコードリールと、電動送風機の上流側に配置される集塵室とを備えた掃除機本体と、掃除機本体に開閉自在に設けられ、集塵室の開口を覆う蓋体と、集塵室に装着される集塵袋に打撃を与え集塵袋の内面に付着する塵埃を除塵する除塵手段と、コードリールの回転に連動して上下に往復運動するクランク機構(例えば、ロッド)を備えた電気掃除機において、除塵手段は、蓋体に配置される第1の除塵手段(例えば、除塵子)と、集塵室内に配置される第2の除塵手段(例えば、集塵室内除塵ユニット)とを有し、第1の除塵手段は、蓋体に蝶着に設けられ、クランク機構の上下運動と連動し、集塵室の上下方向に揺動し、集塵袋の袋部材に打撃を与え、第2の除塵手段は、クランク機構の上下運動と連動し、集塵室の前後方向に揺動し、集塵袋に打撃を与えることを特徴とする。
本発明は、掃除機本体内の前部に配置された集塵室と、掃除機本体内の後部に配置された電動送風機と、集塵室と電動送風機とを連通する連通路とを備えた電気掃除機において、集塵室内に装着された集塵装置の上面に振動を与える第1の振動部材(例えば、除塵子)と、集塵装置の後面に振動を与える第2の振動部材(例えば、集塵室内除塵ユニット)と、動力源からの動力によって上下方向に往復運動する伝達部材(例えば、ロッド)とを備え、第1の振動部材は、伝達部材の上下方向の往復運動に連動して、上下方向に揺動し、第2の振動部材は、伝達部材の上下方向の往復運動に連動して、前後方向に揺動することを特徴とする。
本発明は、除機本体内の前部に配置された集塵室と、掃除機本体内の後部に配置された電動送風機と、集塵室と電動送風機とを連通する連通路とを備えた電気掃除機において、集塵室内に装着された集塵装置の連通路側の面に振動を与える振動部材(例えば、集塵室内除塵ユニット)と、動力源からの動力を振動部材に伝達する伝達部材(例えば、ロッド)とを備え、伝達部材は、動力源からの動力によって上下方向に往復運動し、振動部材は、集塵室内に装着された集塵装置の連通路側の面に接すると共に上下方向の端部が前後方向に変位可能な可動部材(例えば、集塵室内除塵子)と、伝達部材の上下方向の変位に連動した上下方向の変位を前後方向の変位に変えて、可動部材に伝達する変換部材(例えば、集塵室内除塵子の突出部)とを備えることを特徴とする。好ましくは、変換部材は、可動部材の上下方向の端部から前後方向に延びて形成されたものである。好ましくは、変換部材は、可動部材の上下の形成方向に垂直な方向に対して斜め方向に延びて形成される。好ましくは、一端部と他端部と間を支点として一端部と他端部とが連動して回動する回動部材(例えば、除塵クランク)を備え、回動部材の一端部が、伝達部材に接触して伝達部材の上下方向の変位に連動して上下方向に変位し、変換部材が、回動部材の他端部に接触して回動部材の他端部の上下方向の変位に連動して上下方向に変位する。好ましくは、伝達部材が上方向へ変位した場合に、回動部材の一端部も上方向へ変位し、回動部材の一端部の変位に連動して回動部材の他端部が下方向へ変位し、回動部材の他端部の変位に伴って回動部材の他端部が変換部材を下方向へ押し、これによって可動部材の上端部が後方向へ変位すると共に可動部材の下端部が前方向へ変位する。
本発明は、電動送風機と、電動送風機の上流側に配置される集塵室を備えた掃除機本体と、掃除機本体に開閉自在に設けられ、集塵室の開口を覆う蓋体と、集塵室に装着される集塵袋に振動を付与して集塵袋の内面に付着する塵埃を除塵する除塵手段(例えば、集塵室内除塵ユニット)とを備えた電気掃除機において、除塵手段は、集塵室内の下流側側面に配置され、除塵手段は、集塵袋に捕集された塵埃により圧接されていない状態では、集塵袋を集塵室の開口部から取り外す際に集塵室の開口している方向への移動が規制されていることを特徴とする。
本発明は、掃除機本体内の前部に配置された集塵室と、掃除機本体内の後部に配置された電動送風機と、集塵室と電動送風機とを連通する連通路とを備えた電気掃除機において、連通路の集塵室側の開口に配置された桟部材(例えば、集塵室内除塵ユニット)と、集塵室に着脱自在な集塵装置の集塵室からの取り出し方向にスライド可能に桟部材を支持すると共に、集塵装置の取り出し方向の何れかの位置において集塵室側にスライド可能に桟部材を支持する支持部材(例えば、抜け防止口)と、桟部材を集塵室側に押し付ける弾性部材(例えば、弾性材)とを備えることを特徴とする。好ましくは、支持部材が桟部材を集塵室側にスライド可能に支持する位置は、桟部材のうち左右方向の何れか一方側であり、弾性部材が桟部材を集塵室側に押し付ける位置は、桟部材のうち、支持部材が桟部材を集塵室側にスライド可能に支持する側と同じ左右方向の一方側である。好ましくは、桟部材は、集塵室の連通路の開口が形成された壁面のうち、持部材が桟部材を集塵室側にスライド可能に支持する側とは反対側の他方側に偏って配置される。
本発明によれば、第1の除塵手段が、蓋体に蝶着に設けられ、クランク機構の上下運動と連動し、集塵室の上下方向に揺動し、集塵袋の袋部材に打撃を与え、第2の除塵手段が、クランク機構の上下運動と連動し、集塵室の前後方向に揺動し、集塵袋に打撃を与えることにより、除塵動作に使用する部品点数を減らしながらも、除塵動作による集塵性能を向上することができる。
本発明によれば、第1の振動部材が、伝達部材の上下方向の往復運動に連動して、上下方向に揺動し、第2の振動部材が、伝達部材の上下方向の往復運動に連動して、前後方向に揺動することにより、除塵回転体を用いることなく動力源からの動力を第1および第2の振動部材に伝達することができ、除塵機構の部品点数を少なくできる。
本発明によれば、振動部材が、集塵室内に装着された集塵装置の連通路側の面に接すると共に上下方向の端部が前後方向に変位可能な可動部材と、伝達部材の上下方向の変位に連動した上下方向の変位を前後方向の変位に変えて、可動部材に伝達する変換部材とを備えることにより、除塵回転体を用いることなく動力源からの動力を振動部材に伝達することができ、除塵機構の部品点数を少なくできる。
本発明によれば、除塵手段が、集塵袋に捕集された塵埃により圧接されていない状態では、集塵袋を集塵室の開口部から取り外す際に集塵室の開口している方向への移動が規制されていることにより、集塵袋が満杯状態において、集塵袋内の塵埃がどのような種類であっても、容易に取り外しが可能となる。
本発明によれば、連通路の集塵室側の開口に配置された桟部材と、集塵室に着脱自在な集塵装置の集塵室からの取り出し方向にスライド可能に桟部材を支持すると共に、集塵装置の取り出し方向の何れかの位置において集塵室側にスライド可能に桟部材を支持する支持部材と、桟部材を集塵室側に押し付ける弾性部材とを備えることにより、集塵装置の取り出し支援機構と集塵装置の除塵機構とを一体化した際に、除塵機構における動力源からの動力の伝達方向が集塵装置の取り出し方向に沿うことによって動力源からの動力の伝達が低減されるのを抑制することができる。
本発明の実施例の電気掃除機全体を示す外観斜視図である。 本発明の実施例の電気掃除機本体を模式的に示す横断面図である。 本発明の実施例の電気掃除機本体を示す縦断面図である。 本発明の実施例の蓋体に設ける除塵子の斜視図である。 本発明の実施例の蓋体に除塵手段を設けた状態の裏面斜視図である。 本発明の実施例の電気掃除機のコード巻取り装置の斜視図である。 本発明の実施例に係る電気掃除機本体の部分断面斜視図である。 図7(a)におけるクランク機構部のP部拡大図である。 図7(b)のクランク機構部の側面部分断面図である。 (a)は本発明の実施例に係る集塵室内に設ける除塵手段の表面斜視図、(b)は集塵室内に設ける除塵手段の裏面斜視図、(c)は図8(a)におけるQ部拡大図である。 (a)本発明の実施例に係る集塵室内に設ける除塵手段の動作を表わした斜視図、(b)は図9(a)が不動の状態図、(c)は図9(b)におけるR部拡大断面図である。 本発明の実施例に係る除塵機構の動きを表した斜視図である。 本発明の実施例に係る掃除機本体を示す斜視図である。 (a)は本発明の実施例に係る掃除機本体の除塵手段を外した状態の正面図、(b)は本発明の実施例に係る掃除機本体の除塵手段を外した状態の斜め上方向から見た側図、(c)は図12(b)におけるS部拡大図である。 (a)は本発明の実施例に係る集塵袋が満杯でない状態における集塵室内の状態図、(b)は本発明の実施例に係る集塵袋が満杯状態における集塵室内の状態図である。 本発明の実施例に係る除塵手段の取り外し方法における斜視図である。
以下、本発明の実施例について、図を引用して説明する。
図1は、本発明の実施例の電気掃除機全体を示す外観斜視図である。図2は、本発明の実施例の電気掃除機本体を模式的に示す横断面図である。図3は、本発明の実施例の電気掃除機本体を模式的に示した横断面図である。
図1に示すように、電気掃除機100は、吸引力を発生すると共に塵埃を収容する電気掃除機本体401と、電気掃除機本体401にホース403を接続するホース継手402、ホース403に手元操作部407を介して着脱自在に接続される延長管405、延長管405に着脱自在に接続され掃除面の塵埃を吸込む吸口406、電気掃除機の運転を制御する手元スイッチ404が備わる手元操作部407を有する。ホース継手402は、電気掃除機本体401の前端面で左右方向の略中央に配置される。ホース継手402は、前部上面に配置されてもよい。ホース継手402は、電気掃除機本体401に形成された貫通穴であり、ホース403がこの貫通穴に挿入され、保持される。ホース403と手元操作部407とは一体に形成されてもよいし、着脱自在に別体に形成されてもよい。手元操作部407は、使用者が握ることが可能な取手(ハンドル)も有する。延長管405は、伸縮可能であってもよい。吸口406は、掃除面に対向する開口を備え、また、略T字形状を有する。吸口406,延長管405,手元操作部407,ホース403のそれぞれは、内部に流路を有し、その流路が連通可能に接続される。尚、電気掃除機本体401の使用状態(横置き状態)において、ホース継手402の存在する側を前側、その反対側を後側と定義する。
電気掃除機本体401は、外郭を形成するケースで覆われている。ケースは、上ケースと下ケース410とからなるのが好ましい。図2に示すように、電気掃除機本体401の内部は、仕切り壁411によって前後に仕切られている。そして、電気掃除機本体401の内部は、吸口406から吸引した塵埃を捕集する集塵室11と、吸引力を発生させる電動送風機16等を内在する電動送風機室12、および電動送風機室12の横側にありコードリール701が配置されるコードリール空間部13に大きく区枠される。集塵室11は、仕切り壁411によって仕切られた前部に形成され、電動送風機室12およびコードリール空間部13は、左右方向に並んで形成され、また、仕切り壁411によって仕切られた後部に形成される。集塵室11の前側壁面には、ホース継手402が連通する。電動送風機16は、前部にファンを備え、後部にモータを備える。電動送風機16の前後方向の断面は、略円形状である。電動送風機16の回転軸の軸方向は、略水平方向(電気掃除機本体401の前後方向)であり、電動送風機16はいわゆる横置きされた状態である。電動送風機16の前部の円周端部と仕切り壁411との間には、リング形状の防振ゴム19が配置される。電動送風機16の前端面の中心には、空気を吸い込む送風機入口17が形成され、電動送風機16の後部の円周面には、空気を排出する送風機出口18が形成される。
コードリール701の回転軸の軸方向は、略水平方向(電気掃除機本体401の左右方向)であり、電動送風機16の回転軸の軸方向とは略直行する方向である。集塵室11と電動送風機室12との間の仕切り壁411は、開口(連通路414)を有する。この連通路414を介して、集塵室11から電動送風機16へ空気が吸い込まれる。仕切り壁411の集塵室11側、つまり集塵室11の後側壁面には、連通路414に対応する位置に、フィルター部14を有する。集塵室11内には、集塵袋(紙パック)201が着脱自在に配置される。集塵袋201内に塵埃が一杯になったら新しい集塵袋201に交換して使用する。使用前の集塵袋201は、前後方向に閉じた状態であり、集塵室11に装着された集塵袋201内に空気が取り込まれ、塵埃が堆積するに従って、集塵袋201が膨らみ、集塵袋201の外周面が集塵室11の内壁面に接触する。特に、集塵袋201の後面がフィルター部14の前面に接触する。
図3に示すように、集塵室11には、電動送風機16の吸引力で吸引した塵埃を捕集する手段として着脱自在である集塵袋201が内蔵されている。なお、この塵埃を捕集する手段としては、集塵袋201以外に、繰り返し再利用可能な集塵ケース(例えば、サイクロン集塵部)としても良い。また集塵袋201は紙等の素材が多く利用されているが、その素材は布なども利用でき、集塵袋201の素材については特には問わない。集塵袋201と集塵ケースを包括するものを、集塵装置と定義する。集塵室11と電動送風機室12の間には、フィルター部14を設ける。フィルター部14の作用は、集塵袋201で大部分の塵埃が取り除かれるが、更にろ過された空気を電動送風機室12に送ることである。更に、万が一集塵袋201に破れた場合が生じても、大きな塵埃が電動送風機室12内に送り込まれないよう保護する作用もある。ただし、このフィルター部14はなくてもよい。電動送風機16は、電動送風機室12に防振ゴム19を介して保持されており、送風機入口17から流入された空気は電動送風機16によって昇圧され、送風機出口18から排気される。
集塵室11の上部は、開口している。使用者は、集塵室11の上部開口から集塵室11内に集塵袋201を出し入れ可能である。集塵室11の上部開口は、蓋体203によって閉塞される。蓋体203は、後部を支点として、電気掃除機本体401の上面に開閉自在に支持される。集塵室11の上部開口の縁には、ゴムなどの弾性部材を配置するのが好ましい。これによって、集塵室11の上部開口を蓋体203によって閉塞した場合に、集塵室11内部の気密を保持できる。蓋体203の内面、つまり、集塵室11の上側壁面には、集塵袋201に振動を与える除塵子204を備える。集塵袋201が膨らんだ際に、集塵袋201の上面が除塵子204の下面に接触する。
図4、および図5に示すように、集塵室11上部には、電気掃除機本体401と回動自在の蓋体203を設け、除塵部材としての除塵子204は蓋体203の内側に設けられる。集塵袋201の目詰りが進行して吸引力が低下したときに、除塵子204を作動して集塵袋201の内側に張り付いた塵埃を除塵して吸引力の回復を図る。除塵子204は、コードリール701に巻きつけられた電源コード502の引き出しに連動して作動するのが好ましい。
図4に示すように、除塵子204は、略半楕円形状の外枠601と、外枠601の内側空間に、格子状に組まれた桟と、外枠601の左右それぞれの外側に形成された軸602と、外枠601の左側に形成された受動部603とを備える。軸602は、除塵子204の前後方向の略中央または中央よりもやや後側に形成されるのが好ましい。軸602が受動部603に近いほど、除塵子204の前端の揺動幅が大きくなり、軸602が受動部603から遠いほど、除塵子204の前端の揺動幅が小さくなる。受動部603は、外枠601から下側へ突出した突起である。受動部603の下面は、ロッド505から力を受けるため、ある程度面積を有する。
図5に示すように、除塵子204は、2つの軸602によって、蓋体203に回動可能に支持される。除塵子204の回動は、蓋体203またはロッド505によって規制されるため、実際には、除塵子204は揺動することになる。除塵子204は、受動部603がロッド505によって押し上げられると、除塵子204の後端が上方向へ変位し、除塵子204の前端が下方向へ変位する。除塵子204は、受動部603へのロッド505からの荷重が小さくなると、重力によって、除塵子204の後端が下方向へ変位し、除塵子204の前端が上方向へ変位する。このように、除塵子204自体が揺動することによって、集塵袋201の上面に変形,振動,打撃を与え、集塵袋201の内面に付着した塵埃を落とすことができる。除塵子204は、集塵袋201に振動を与える振動部材である。
図6は、本発明の実施例の電気掃除機のコード巻取り装置の斜視図、図7(a)は本発明の実施例に係る電気掃除機本体の部分断面斜視図、図7(b)は図7(a)におけるクランク機構部のP部拡大図、図7(c)は図7(b)のクランク機構部の側面部分断面図である。
図6に示すように、コード巻取り装置503は、コードリール701の外周側にコードリール701の回転軸と同心的な円形の滑走面7010を有する。滑走面7010は、コードリール701を構成する2つの円盤のうち電気掃除機本体401の内側に位置する円盤に形成される。ただし、滑走面7010は、電気掃除機本体401の外側に位置する円盤に形成されてもよい。滑走面7010には、外周包絡線より回転軸側に窪む凹7011を設ける。つまり、滑走面7010は、波状に起伏している。回動部材702は、コードリール701の円周方向に沿った方向に延びた形状を有し、回動部材702の中間部が、左右方向の軸心を有する回動支持部7020に回動自在に支持される。回動部材702は、回動支持部7020の先端に伝達部7021を、伝達部7021と回動支持部7020の間に滑走部7022を有する。伝達部7021は、回動支持部7020の先端が折れ曲がって形成されており、伝達部7021の上面は、略水平方向に形成されている(伝達部7021の揺動に応じて伝達部7021の上面の向きは多少変わる)。滑走部7022は、コードリール701側に突出している。滑走部7022は、コードリール701の滑走面7010に摺接するように置かれる。滑走部7022は、円弧状に隆起する突起になっているので円滑に滑る。滑走部7022は、円弧状に隆起せずに、単に突出していてもよい。回動部材702は回動支持部7020にバネ(図示せず)を備え、滑走部7022が滑走面7010に常に接触するように付勢されている。更にコード巻取り装置503は、コードリール701を保持する支持台703、電源コード502を巻取る際にロックを解除する電源コード巻取りボタン704、電源コード502を引き出す際に巻取り時の弾性エネルギーを蓄えるゼンマイ705(巻きバネ)からなる。電源コード巻取りボタン704が押された際に、回動部材702の後端が電源コード巻取りボタン704の下面に接触するように配置される。通常は、回動部材702の後端は電源コード巻取りボタン704の下面に接触していないが、電源コード巻取りボタン704が押され、下方向に変位すると、回動部材702の後端が電源コード巻取りボタン704の下面に接触し、さらに、電源コード巻取りボタン704が下方向に変位すると、回動部材702の後端が下方向へ押し下げられ、回動部材702がバネの付勢力に抗じ、回動支持部7020を支点として回動し、滑走部7022および回動部材702の先端が上方向へ変位する。その結果、滑走部7022は、滑走面7010、つまりコードリール701の外周から離れることになる。
図7(a)、および図7(b)に示すように、使用者が電源コード502を引き出すと、コードリール701が回転し(図7(a)では時計回り)、回動部材702は、滑走部7022がコードリール701の滑走面7010に常に接触するように付勢されているので、凹7011の位置では回動部材702の伝達部7021は下部方向へ回動する。逆に凹7011を出るときには、回動部材702の伝達部7021は上部方向へ回動する。つまり、コードリール701の回転に従って、回動部材702が揺動し、伝達部7021も揺動(ほぼ上下方向に往復運動)する。よって、実施例では、コードリール701が動力源になっている。回動部材702は、コードリール701の動力を伝達する伝達部材の一部である。回動部材702は、滑走面7010と共に、コードリール701の回転運動を、ほぼ上下方向の往復運動に変換している。
また図7(c)に示すように、ロッド505(加振部材)は、回動部材702の動作と連動している。ロッド505は、棒形状であり、上下方向にスライド可能に仕切り壁411に支持される。加振部材としてのロッド505の下端は、回動部材702の滑走部7022側の先端に設けた伝達部7021と当接するようにして連結されている。すなわち、ロッド505の下端には、伝達部7021が連結されるように嵌るコ字状の凹部5050を有する。凹部5050に伝達部7021が嵌るだけの連結なので、組立てが簡単に行われ、自在な動きのとれる連結により、加振部材のロッド505は回動部材702の回動とともに上下に動作する。ロッド505も、コードリール701の動力を伝達する伝達部材の一部である。
図7(a)から図7(c)に示すように、ロッド505の上側の先端は、パッキン506に挿入されて、パッキン506と結合されている。ロッド505が上下に動作することで、パッキン506も上下へ動作する。ロッド505が回動部材702に押されて上昇作動すると、パッキン506の先端側が上側に押し上げられ、蓋体203を設けられている除塵子204の受動部603を動かし、集塵袋201上部の除塵が行われる。パッキン506は、なくてもよい。
図8(a)は本発明の実施例に係る集塵室内に設ける除塵手段の表面斜視図、図8(b)は集塵室内に設ける除塵手段の裏面斜視図、図8(c)は図8(a)におけるQ部拡大図である。
図8(a)、および図8(b)に示すように、集塵室内除塵ユニット900は、主に、仕切り壁411に対して上下方向にスライド可能に支持される保護フィルターケース901と、保護フィルターケース901に対して前後方向に揺動可能に支持される集塵室内除塵子902とからなる。保護フィルターケース901は、電動送風機室12内に塵埃が流入しないよう、保護フィルター905(図14参照)を内在する。また保護フィルターケース901には、回動自在に有する集塵室内除塵子902を蝶着する。保護フィルターケース901は、外枠と、外枠の内側空間に格子状に組まれた桟部材からなる。集塵室内除塵子902も、外枠と、外枠の内側空間に格子状に組まれた桟部材からなる。集塵室内除塵子902は、保護フィルターケース901の前面(集塵室側面)で、内側に配置される。正面から見た場合に、集塵室内除塵子902の桟部材は、保護フィルターケース901の桟部材に重なるように、配置される。これによって、集塵室内除塵ユニット900を通る空気の乱れや損失を低減する。集塵室内除塵子902の外枠の左右両端のそれぞれ外側には、外側に突出した左右2つの軸907、および外側に突出した左右2つのリブ908を有する。軸907は、集塵室内除塵子902の上下方向の中央よりも上側に配置される。リブ908は、集塵室内除塵子902の上下方向の略中央または中央よりも上側に配置され、軸907よりも下側に配置される。集塵室内除塵子902の軸907は、保護フィルターケース901の穴に挿入され、これによって、集塵室内除塵子902が前後方向に回動自在に保護フィルターケース901に支持される。集塵室内除塵子902のリブ908は、保護フィルターケース901の穴に挿入され、これによって、集塵室内除塵子902が前後方向に回動が規制される。よって、集塵室内除塵子902は、保護フィルターケース901に対して揺動する。集塵室内除塵子902は、その上端部および下端部が前後方向に可動する可動部材である。集塵室内除塵子902は、軸907に対する軸907が挿入される保護フィルターケース901の穴の大きさよりも、リブ908に対するリブ908が挿入される保護フィルターケース901の穴の大きさのほうが大きいのでは、集塵室内除塵子902は、軸907を支点として回動し、リブ908によって規制される。ただし、集塵室内除塵子902は弾性ばね904によって付勢されているので、リブ908はなくてもよい。
図8(a)(c)に示すように、保護フィルターケース901の外枠の上左端部と集塵室内除塵子902の外枠の上左端部との間には弾性ばね904を設ける。弾性ばね904は、圧縮された状態で挿入されており、その結果、保護フィルターケース901の外枠の上左端部と集塵室内除塵子902の外枠の上左端部とが離れる方向に付勢する。これによって、保護フィルターケース901の上端が弾性ばね904よって前側へ付勢される。弾性ばね904は、例えば、螺旋状のつる巻きバネであるが、板バネでもよく、弾性ばね904の代わりにゴムやスポンジでもよい。つまり、弾性ばね904は弾性部材であればよい。弾性ばね904の配置位置は、上左端部の代わりに、上端中央部でもよいし、上右端部でもよいし、伸張して挿入するのであれば下端部でもよい。さらに、集塵室内除塵子902の枠体の上端の右側に、後側に延びて形成される突出部920が形成される。横から見ると、突出部920の断面は、略「L」字形状を有する。突出部920は、集塵室内除塵子902の枠体に一体に形成される。そして、突出部920の後端は、保護フィルターケース901の枠の穴を貫通し、保護フィルターケース901の後面に飛び出ている。
図8(a)に示すように、保護フィルターケース901の外枠の左側の上下方向の略中央部には、外側に突出する突出部910を有する。横から見た突出部910の断面は、略正方形である。横から見た突出部910の断面は、略円形状であってもよい。突出部910は、仕切り壁411にスライド可能に保持される被係合部材である。図8(b)に示すように、保護フィルターケース901の外枠の右側の上下方向の略中央部より下側には、外側に突出して形成され、上下方向に延びて形成される突出部911を有する。突出部911も、仕切り壁411にスライド可能に保持される被係合部材である。更に図8(a)(b)に示すよう、保護フィルターケース901の枠の左側には、後側に突出する弾性材906を設ける。弾性材906は、保護フィルターケース901が仕切り壁411に支持される際に、仕切り壁411に対して保護フィルターケース901を前側に押し出す機能を有する。弾性材906の下側の端面は、傾斜している。これによって、集塵室内除塵ユニット900を仕切り壁411のリブ体412へ、上から下へ向かってスライドさせながら挿入する際に、弾性材906がその挿入を阻害するのを抑制している。弾性材906の上下方向の配置位置は、突出部910よりも上側である。弾性材906は、例えば、ゴムやスポンジであるが、つる巻きバネや板バネであってもよい。保護フィルターケース901の外枠の上左端部には、上下方向に蝶着した除塵クランク903をネジ909によってネジ止めし、除塵クランク903は集塵室内除塵子902と着接するように設ける。除塵クランク903は、略「へ」の字形状を有する。除塵クランク903は、中間部がネジ909によってネジ止めされることによって、回動可能に保護フィルターケース901に支持される。除塵クランク903の左端部の下面は、略水平方向を向いているのが好ましく、除塵クランク903の右端部の下面も、略水平方向を向いているのが好ましい。保護フィルターケース901が仕切り壁411に支持された際に、除塵クランク903の左端部の下面が、ロッド505の上面に接触し、除塵クランク903の右端部の下面が、突出部920の後部の上面に接触する。
図9(a)、および図9(b)は本発明の実施例に係る集塵室内に設ける除塵手段の動作を表わした斜視図である。また図9(c)は、図9(b)におけるR部拡大断面図である。
図9(a)に示すように、除塵手段である集塵室内除塵ユニット900に設けた除塵クランク903の左端部を上方向(矢印A方向)に移動すると、除塵クランク903の右端部が下方向へ移動し、図9(b)に示すように、除塵クランク903の右端部によって突出部920の後端部が軸907を支点として下方向(矢印B方向)に移動すると共に後方向へ移動する。突出部920は、上下方向の変位を前後方向の変位に変える変換部材である。そして、突出部920の後端部の移動に伴って集塵室内除塵子902の上部が後方向へ移動し、集塵室内除塵子902の下部が前方向(矢印C方向)に移動する。更に図9(b)に示すように、除塵クランク903が不動の状態では、弾性ばね904により集塵室内除塵子902は元の状態に戻される。以上から図9(a)、および図9(b)の運動を繰り返すことにより、集塵室内除塵子902は前後方向に振動する構造となっている。集塵袋201が膨らんだ状態では、集塵袋201の後面が集塵室内除塵子902の前面に接触するため、集塵室内除塵子902が前後方向に揺動することによって、集塵袋201の後面に変形,振動,打撃を与えることができ、これによって、集塵袋201内に付着した塵埃を落とすことができる。集塵室内除塵子902も、集塵袋201に振動を与える振動部材である。さらに、集塵室内除塵子902の上端部が弾性ばね904によって付勢されているため、除塵クランク903の左端部への矢印A方向の荷重が小さくまたはなくなると、弾性ばね904の付勢力によって、集塵室内除塵子902が勢いよく元の位置に戻ることになる。集塵室内除塵子902が元の位置に戻る際に、集塵室内除塵子902が保護フィルターケース901に衝突するため、その衝突の衝撃によって集塵室内除塵子902に振動が発生する。この振動によっても、集塵袋201の後面に振動を与えることができ、これによって、集塵袋201内に付着した塵埃を落とすことができる。
さらに、図9(b)に示すように、突出部920の後側への突出方向は、集塵室内除塵子902の上下方向の形成方向に垂直な方向に対して、斜め方向を向いている。また、横から見ると、軸907は集塵室内除塵子902の外枠に重なっているのに対し、突出部920と除塵クランク903の右端部との接触点は、集塵室内除塵子902の外枠よりも後側に位置する。このような位置関係によって、突出部920に矢印B方向(下方向)の荷重がかかると、突出部920が軸907を支点に下方向へ回動しやすくなる。なお、除塵クランク903はなくてもよい。
図10は本発明の実施例に係る除塵機構の動きを表した斜視図である。図10に示すように、コード巻取り装置503の構造、および蓋体203の内側に設けられる除塵子204の構造は図7(a)、および図7(b)に示したものと同様、使用者が電源コード502を引き出すことによりコードリール701が回転する。図10および図7(b)に示すように、除塵クランク903の左端部は、ロッド505と受動部603との間に挟まれる。つまり、除塵クランク903の左端部の下面がロッド505の上面に接触し、除塵クランク903の左端部の上面が受動部603の下面に接触する。これにより、ロッド505の上下方向の往復運動に連動して、除塵クランク903の左端部が上下方向に変位し、受動部603も上下方向に変位する。図9(a)(c)に示す除塵クランク903への上方向(矢印A方向)の荷重は、ロッド505が上方向への変位によって発生する。さらに、ロッド505の上下方向の変位に連動して、除塵クランク903および受動部603も動作するので、除塵子204による集塵袋201の上面の除塵と、集塵室内除塵子902による集塵袋201の後面の除塵とを同時に連動して行うことができる。特に、除塵子204の前端部が集塵袋201を押圧するとき、集塵室内除塵子902の下端部が集塵袋201を押圧するため(同期するため)、除塵効果を向上することができる。
回動部材702は、滑走部7022がコードリール701の滑走面7010に常に接触するように付勢されているので、凹7011の位置では図7(a)、および図7(b)同様に示すように、矢印B方向に回動する。また滑走部7022が凹7011を出るときには、回動部材702は逆に矢印A方向(矢印B方向とは反対方向)に回動する。このため、コードリール701の回転に伴い、回動部材702は矢印B方向に、矢印A方向に繰り返し回動する。これにより、図7(c)に示すように、加振部材であるロッド505は、回動部材702と連結しているため、ロッド505の下端は回動部材702の滑走部7022側の先端に設けた伝達部7021と当接するようにして連結されていることから、ロッド505は回動部材702の回動とともに上下に動作し、蓋体203の内側に設けられる除塵子204は集塵袋201の上部を除塵する。
図11は本発明の実施例に係る集塵袋201を取り除いた状態の電気掃除機本体401を示す斜視図である。集塵室内除塵ユニット900は、下ケース410に有する仕切り壁411のリブ体412の溝に嵌合している。図11に示すように、集塵室内除塵ユニット900は、集塵室11の後側壁面の左右方向に右側に偏って配置される。電動送風機室12が左右方向の右側に配置され、連通路414も左右方向の右側に配置されるためである。除塵クランク903は、集塵室内除塵ユニット900の左側に配置されるため、集塵室内除塵ユニット900の配置位置とは反対側に配置される。よって、除塵クランク903は、集塵室11の左右方向の端部よりも中央側に配置されることになる。
図12(a)は本発明の実施例に係る掃除機本体の除塵手段を外した状態の正面図、図12(b)は本発明の実施例に係る掃除機本体の除塵手段を外した状態の斜め上方向から見た側図、図12(c)は図12(b)におけるS部拡大図である。図12(a)に示すように、集塵室内除塵ユニット900は、電動送風機室12の前に有する仕切り壁411前の2つのリブ体412によって集塵室11に直列に配置される。よって、集塵室内除塵ユニット900は、集塵室11の下流側に配置される。加振部材としてのロッド505と除塵子204に設けた受動部603の間に、集塵室内除塵ユニット900の除塵クランク903を挟み込む構造とする。2つのリブ体412は、集塵室11の後面、つまり仕切り壁411の前面の左右方向のそれぞれに形成される。リブ体412は、上下方向に延びて形成されている。上から見ると各リブ体412の断面は、略「L」字形状を有しており、これによって、上下方向の溝が形成される。リブ体412の溝の上端は開口し、下端は閉塞している。この2つのリブ体412の溝のそれぞれに、集塵室内除塵ユニット900の枠体の左右のそれぞれが挿入され、保持される。集塵室内除塵ユニット900の左右の突出部910および突出部911が挿入されることによって、集塵室内除塵ユニット900が仕切り壁411に上下方向にスライド可能に保持される。つまり、集塵装置の取り出し支援機構が実現される。リブ体412は、仕切り壁411と一体に形成されてもよいし、別体で形成されてもよい。そして、コードリール701の回転に伴い、回動部材702は矢印A方向に回動することによりロッド505は矢印A方向に上昇し、除塵クランク903と着接している集塵室内除塵子902が振動する。
以上から、電源コード502を引き出すことにより、蓋体203の内側に設けた除塵子204により集塵袋201の上面部を除塵すると同時に、集塵室内除塵ユニット900を、前記構造のように集塵室11内に設けることにより、集塵袋201の背面も除塵することができ、集塵性能の向上を図ることできる、との効果が得られる。
また、本発明の集塵室内除塵ユニット900の部品点数は、特許文献1および特許文献2と比較し大幅に低減することができるため、コストの低減、および組み立て作業時間の低減が図れる、との効果が得られる。
更に集塵室内除塵ユニット900の大きさは、フィルター部14と同等であるため、集塵室11の容積を減らすことなく、集塵室内除塵子902は前後方向に振動することが可能である、との効果が得られる。
図12(a)から図12(c)に示すように、下ケース410に有する仕切り壁411のリブ体412の略「L」字形状によって形成された溝のさらに奥には、集塵室内除塵ユニット900を嵌入する抜け防止口413(溝)を設ける。抜け防止口413は、リブ体412下部方向に向かうに沿い、前方方向が緩やかに狭くなっている。2つのリブ体412のそれぞれに設けられた抜け防止口413に、集塵室内除塵ユニット900の突出部910および突出部911のそれぞれが挿入される。右側のリブ体412に形成される抜け防止口413は、上下方向に延びて形成されるが、左側のリブ体412に形成される抜け防止口413は、図12(c)に示すように、略「L」字形状に形成されており、上下方向に延びて形成された部分の下端が前方に向かって垂直に折れ曲がっている。よって、左側のリブ体412に形成される抜け防止口413に挿入された集塵室内除塵ユニット900の突出部910は、抜け防止口413に沿って下方向へスライドし、抜け防止口413の下端に達すると、弾性材906の付勢力によって、前方向へスライドする。その結果、集塵室内除塵ユニット900の突出部910の上下方向の変位は規制され、集塵室内除塵ユニット900も上下方向のスライドが規制される。左側のリブ体412に形成される抜け防止口413の上下方向の長さは、集塵室内除塵ユニット900の突出部911の長さよりわずかに長い。
図13(a)は本発明の実施例に係る集塵袋が満杯でない状態における集塵室内の状態図、図13(b)は本発明の実施例に係る集塵袋が満杯状態における集塵室内の状態図である。
図13(a)に示すように、集塵袋201内に塵埃が満杯でない状態では、集塵室内除塵ユニット900後部に有する弾性材906は、仕切り壁411に弾発状態である。これにより保護フィルターケース901に有する突出部910は、リブ体412の抜け防止口413の下端前方に位置し、掃除機運転中において、集塵室内除塵ユニット900が安易に上方向に外れないようにする、との効果が得られる。特に、本発明では、除塵動作中(例えば、電源コード502の引き出し中)は、集塵室内除塵ユニット900の除塵クランク903が、ロッド505によって上方向へ押し上げられるため、集塵室内除塵ユニット900が上方向へスライドしやすい。集塵室11の上部開口が蓋体203によって閉じられた状態では、集塵室内除塵ユニット900の除塵クランク903の左端部が受動部603によって下方向へ押さえ付けられるため、集塵室内除塵ユニット900がリブ体412から抜けてしまうことは少ない。しかし、蓋体203が開かれた状態では、集塵室内除塵ユニット900の除塵クランク903の左端部が受動部603によって下方向へ押さえ付けられていないため、集塵室内除塵ユニット900がリブ体412から抜けてしまう恐れがある。そこで、本発明では、左側のリブ体412に形成される抜け防止口413を略「L」字形状とすることによって、蓋体203が開かれた状態で除塵動作を行っても、集塵室内除塵ユニット900がリブ体412から抜けるのを抑制することができる。さらに、本発明では、突出部910と同じ側である保護フィルターケース901の外枠の左側に、弾性材906を配置しているので、突出部910が前方向へ押し出され易い。
一方、図13(b)に示すように、集塵袋201内に塵埃が満杯の状態では、集塵室内除塵ユニット900後部に有する弾性材906は、仕切り壁411に弾発状態ではなくなり、保護フィルターケース901に有する抜け防止凸部910は仕切り壁411方向に移動する。これにより集塵室内除塵ユニット900が上部に移動可能となり、集塵袋201を容易に取り外すことができる、という効果が得られる。集塵袋201内が塵埃で満杯になると、集塵袋201が集塵室11の内壁面を押圧し、摩擦力が増大するため、集塵室11から集塵袋201を容易に取り出すことができない。そこで、集塵袋201の後面に接触する集塵室内除塵ユニット900自体を、集塵袋201の取り出し方向である上方向へスライドさせることによって、塵埃で満杯になった集塵袋201を、集塵室11から容易に取り出すことができる。さらに、本発明では、突出部910および弾性材906を保護フィルターケース901の外枠の左側に配置するため、保護フィルターケース901の外枠の右端に配置したときに比較して、集塵室11の左右方向の中央側に配置されることになり(集塵室内除塵ユニット900が右側に偏って配置されているので)、集塵袋201からの押圧を受け易く、集塵室内除塵ユニット900が仕切り壁411方向に移動しやすい。
図14は、本発明の実施例に係る除塵手段の取り外し方法における斜視図である。集塵室内除塵ユニット900に有する保護フィルター905は、電動送風機室12の直面に位置するため、集塵袋201から流出した細かい塵埃が付着しやすい。更に集塵室内除塵子902により、除塵時に集塵袋201から出る悪臭や、集塵袋201でとりきれない細かい塵埃は、保護フィルター905によって効果的に取り除くことができる。これにより、保護フィルター905内には悪臭や細かい塵埃が集積するため、できるだけこまめに清掃する必要がある。図15に示すように、集塵室内除塵ユニット900を、矢印C方向に傾けた状態で取り外すことにより、保護フィルター905を容易に清掃することができる、という効果が得られる。
動力源として、電源コード502の代わりに、モータやソレノイドであってもよい。
100 電気掃除機
201 集塵袋
203 蓋体
204 除塵子
401 電気掃除機本体
413 抜け防止口
501 ロッド(加振部材)
503 コード巻取り装置
701 コードリール
702 回動部材
900 集塵室内除塵ユニット
901 保護フィルターケース
902 集塵室内除塵子
903 除塵クランク
904 弾性ばね
905 保護フィルター
906 弾性材
910 抜け防止凸部

Claims (10)

  1. 電動送風機と、前記電動送風機の隣に配置され、前記電動送風機に電気を供給する電源コードが巻装されるコードリールと、前記電動送風機の上流側に配置される集塵室とを備えた掃除機本体と、
    前記掃除機本体に開閉自在に設けられ、前記集塵室の開口を覆う蓋体と、
    前記集塵室に装着される集塵袋に打撃を与え前記集塵袋の内面に付着する塵埃を除塵する除塵手段と、前記コードリールの回転に連動して上下に往復運動するクランク機構を備えた電気掃除機において、
    前記除塵手段は、前記蓋体に配置される第1の除塵手段と、前記集塵室内に配置される第2の除塵手段とを有し、
    前記第1の除塵手段は、前記蓋体に蝶着に設けられ、前記クランク機構の上下運動と連動し、前記集塵室の上下方向に揺動し、前記集塵袋の袋部材に打撃を与え、
    前記第2の除塵手段は、前記クランク機構の上下運動と連動し、前記集塵室の前後方向に揺動し、前記集塵袋に打撃を与えることを特徴とする電気掃除機。
  2. 前記第1の除塵手段および前記第2の除塵手段は、前記クランク機構に連動して上下運動するロッドが頂点に達したとき、前記集塵袋に同時に打撃を与えることを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
  3. 前記第2の除塵手段は、前記集塵室の下流側に位置していることを特徴とする請求項2に記載の電気掃除機。
  4. 掃除機本体内の前部に配置された集塵室と、前記掃除機本体内の後部に配置された電動送風機と、前記集塵室と前記電動送風機とを連通する連通路とを備えた電気掃除機において、
    前記集塵室内に装着された集塵装置の上面に振動を与える第1の振動部材と、前記集塵装置の後面に振動を与える第2の振動部材と、動力源からの動力によって上下方向に往復運動する伝達部材とを備え、
    前記第1の振動部材は、前記伝達部材の上下方向の往復運動に連動して、上下方向に揺動し、
    前記第2の振動部材は、前記伝達部材の上下方向の往復運動に連動して、前後方向に揺動することを特徴とする電気掃除機。
  5. 掃除機本体内の前部に配置された集塵室と、前記掃除機本体内の後部に配置された電動送風機と、前記集塵室と前記電動送風機とを連通する連通路とを備えた電気掃除機において、
    前記集塵室内に装着された集塵装置の前記連通路側の面に振動を与える振動部材と、動力源からの動力を前記振動部材に伝達する伝達部材とを備え、
    前記伝達部材は、前記動力源からの動力によって上下方向に往復運動し、
    前記振動部材は、前記集塵室内に装着された集塵装置の前記連通路側の面に接すると共に上下方向の端部が前後方向に変位可能な可動部材と、前記伝達部材の上下方向の変位に連動した上下方向の変位を前後方向の変位に変えて、前記可動部材に伝達する変換部材とを備えることを特徴とする電気掃除機。
  6. 電動送風機と、前記電動送風機の上流側に配置される集塵室を備えた掃除機本体と、
    前記掃除機本体に開閉自在に設けられ、前記集塵室の開口を覆う蓋体と、
    前記集塵室に装着される集塵袋に振動を付与して前記集塵袋の内面に付着する塵埃を除塵する除塵手段とを備えた電気掃除機において、
    前記除塵手段は、前記集塵室内の下流側側面に配置され、
    前記除塵手段は、前記集塵袋に捕集された塵埃により圧接されていない状態では、前記集塵袋を前記集塵室の開口部から取り外す際に前記集塵室の開口している方向への移動が規制されていることを特徴とする電気掃除機。
  7. 前記集塵室内の除塵手段は、前記集塵袋に捕集された塵埃により圧接された状態のときに、前記除塵手段も一緒に開口方向に向かって移動することを特徴とする請求項6に記載の電気掃除機。
  8. 前記集塵室内の除塵手段は、前記除塵手段と前記掃除機本体の間に、弾性部材を設けたことを特徴とする請求項7に記載の電気掃除機。
  9. 前記集塵室内の除塵手段は、着脱自在であることを特徴とする請求項8の電気掃除機。
  10. 掃除機本体内の前部に配置された集塵室と、前記掃除機本体内の後部に配置された電動送風機と、前記集塵室と前記電動送風機とを連通する連通路とを備えた電気掃除機において、
    前記連通路の前記集塵室側の開口に配置された桟部材と、
    前記集塵室に着脱自在な集塵装置の前記集塵室からの取り出し方向にスライド可能に前記桟部材を支持すると共に、前記集塵装置の取り出し方向の何れかの位置において前記集塵室側にスライド可能に前記桟部材を支持する支持部材と、
    前記桟部材を前記集塵室側に押し付ける弾性部材とを備えることを特徴とする電気掃除機。
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