JP5529708B2 - 車両用照明灯具 - Google Patents

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Description

本願発明は、直線状に延びるエッジを有する光源からの光を、第1および第2リフレクタで順次反射させることにより、カットオフラインを有する配光パターンを形成するように構成された車両用照明灯具に関するものである。
従来より、カットオフラインを有する配光パターンを形成するための灯具構成として、凸レンズとシェードとを組み合わせた構成が知られている。
例えば「特許文献1」には、灯具前後方向に延びる光軸上に配置された凸レンズと、その後側焦点近傍に配置されたシェードと、このシェードの後方近傍に配置された光源とを備えた車両用照明灯具が記載されている。そして、この車両用照明灯具においては、光源からの直射光の一部をシェードで遮蔽することにより、配光パターンの上端部にカットオフラインを形成するようになっている。
また、従来より、カットオフラインを有する配光パターンを形成するための他の灯具構成として、2つのリフレクタとシェードとを組み合わせた構成が知られている。
例えば「特許文献2」には、光源からの光を、反射面が楕円面で構成された第1リフレクタと、反射面が放物面で構成された第2リフレクタとで順次反射させる構成とした上で、第1リフレクタと第2リフレクタとの間に、第1リフレクタからの反射光の一部を遮蔽するシェードが配置された構成とすることにより、配光パターンの上端部にカットオフラインを形成する構成となっている。
特開2005−44683号公報 特開2009−277481号公報
上記「特許文献1」に記載された灯具構成を採用することにより、カットオフラインを有する配光パターンとして、小さくて明るい配光パターンを形成することが可能となる。
しかしながら、この「特許文献1」に記載された車両用照明灯具においては、光源からの光の一部がシェードで遮蔽されてしまうので、光源光束の利用効率を高めることができず、また、シェードの分だけ部品点数が増えてしまう、という問題がある。また、凸レンズを用いた光学系であるため、その色収差により、カットオフラインの上方近傍に分光色が現れてしまい、対向車ドライバに無用な違和感を与えてしまうおそれがある、という問題もある。
一方、上記「特許文献2」に記載された車両用照明灯具においては、カットオフラインの上方近傍に分光色が生じてしまうことはないが、光源からの光の一部がシェードで遮蔽されてしまうので、光源光束の利用効率を高めることができず、また、シェードの分だけ部品点数が増えてしまう、という問題がある。
これに対し、第1リフレクタの反射面が楕円面で構成されるとともに第2リフレクタの反射面が放物面で構成された車両用照明灯具において、その光源として直線状に延びるエッジを有する構成とすれば、シェードを用いることなくカットオフラインを形成することが可能となる。
しかしながら、このようにした場合において形成されるカットオフラインは、その中心部分については鮮明に形成されるものの、その左右両側に外れた部分は不鮮明なものとなってしまう、という問題がある。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、直線状に延びるエッジを有する光源からの光を、第1および第2リフレクタで順次反射させることにより、カットオフラインを有する配光パターンを形成するように構成された車両用照明灯具において、シェードを用いることなく、かつ、カットオフライン近傍に分光色を生じさせることなく、鮮明なカットオフラインを有する配光パターンを形成することができる車両用照明灯具を提供することを目的とするものである。
本願発明は、第1および第2リフレクタの各々の反射面形状に工夫を施すことにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
すなわち、本願発明に係る車両用照明灯具は、
直線状に延びるエッジを有する光源からの光を、第1および第2リフレクタで順次反射させることにより、カットオフラインを有する配光パターンを形成するように構成された車両用照明灯具において、
上記光源は、上記エッジが灯具前後方向に延びる光軸上の所定点の近傍を通るようにして配置されており、
上記第1および第2リフレクタは、上記光軸を含む平面内において、上記所定点から上記光軸に対して角度θで出射して該第1および第2リフレクタで順次反射した光が、上記光軸と平行な光として、上記第1および第2リフレクタの前方において上記光軸と直交する平面を上記光軸からの距離hがh=Rsinθ(ただしRは正の定数)の位置で通過し、かつ、上記所定点から上記光軸と直交する平面までの光路長が上記所定点からの光出射方向にかかわらず一定となるように形状設定された曲線を、上記光軸を中心として所定角度回転させることにより得られる反射面形状をそれぞれ有している、ことを特徴とするものである。
上記「光源」は、直線状に延びるエッジを有するものであれば、その具体的な構成は特に限定されるものではない。その際、この「光源」は、光源自体が直線状に延びるエッジを有するものであってもよいし、光源自体の近傍に配置された絞りによって直線状に延びるエッジを有する構成となっていてもよい。前者の例としては、発光ダイオードの発光チップや、直線状に延びるフィラメント等が採用可能である。後者の例としては、発光ダイオードの発光チップを囲む周面壁を設け、この周面壁の端縁形状の一部を直線状に延びるエッジとしたもの等が採用可能である。
上記「エッジ」は、上記所定点の近傍を通るようにして直線状に延びるものであれば、水平方向に延びるものであってもよいし、上下方向あるいは斜め方向に延びるものであってもよい。
上記「直線状に延びるエッジ」は、単一の直線で構成されたものであってもよいし、折れ線状に形成された複数の直線で構成されたものであってもよい。
上記「所定点」の光軸上における具体的な位置は特に限定されるものではない。
上記「第1および第2リフレクタ」は、上記曲線を光軸を中心として所定角度回転させることにより得られる反射面形状をそれぞれ有するものであれば、両リフレクタの位置関係やその大小の比率等については特に限定されるものではない。
上記「所定角度」は、第1リフレクタで反射した光源からの光が、第2リフレクタに入射し得る範囲内の角度であれば、その具体的な値は特に限定されるものではない。
上記構成に示すように、本願発明に係る車両用照明灯具は、直線状に延びるエッジを有する光源からの光を、第1および第2リフレクタで順次反射させることにより、カットオフラインを有する配光パターンを形成する構成となっているが、その際、光源は、そのエッジが灯具前後方向に延びる光軸上の所定点の近傍を通るようにして配置されており、また、第1および第2リフレクタは、光軸を含む平面内において、所定点から光軸に対して角度θで出射して該第1および第2リフレクタで順次反射した光が、光軸と平行な光として、第1および第2リフレクタの前方において光軸と直交する平面を光軸からの距離hがh=Rsinθ(ただしRは正の定数)の位置で通過し、かつ、所定点から光軸と直交する平面までの光路長が所定点からの光出射方向にかかわらず一定となるように形状設定された曲線を、光軸を中心として所定角度回転させることにより得られる反射面形状をそれぞれ有しているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、直線状に延びるエッジを有する光源からの光を、第1および第2リフレクタで順次反射させる反射光学系を採用することにより、シェードを用いることなく、かつ分光色を生じることなく、カットオフラインを有する配光パターンを形成することができる。
その際、この反射光学系は、所定点からの光を光軸と平行な光として、灯具前方へ照射するようになっているので、カットオフラインを有する配光パターンを、小さくて明るい配光パターンとして形成することができる。
しかも、この反射光学系は、h=Rsinθでかつ光路長一定という、いわゆる正弦条件を満たしているので、コマ収差を除去することができる。したがって、光源における所定点からずれた点からの光についても、そのずれに応じた角度だけ光軸方向から傾斜した方向へ向かう平行光として第2リフレクタから反射させることができる。そしてこれにより、カットオフラインを鮮明に形成することができる。
このように本願発明によれば、直線状に延びるエッジを有する光源からの光を、第1および第2リフレクタで順次反射させることにより、カットオフラインを有する配光パターンを形成するように構成された車両用照明灯具において、シェードを用いることなく、かつ、カットオフライン近傍に分光色を生じさせることなく、鮮明なカットオフラインを有する配光パターンを形成することができる。
しかも、この配光パターンは、小さくて明るい配光パターンとして形成されるので、これをロービーム用配光パターン等におけるホットゾーンの形成に適したものとすることができる。
上記構成において、第1リフレクタの反射面が、光軸方向に複数の反射領域に区分けされるとともに、第2リフレクタの反射面が、第1リフレクタにおける複数の反射領域の各々に対応した複数の反射領域に区分けされた構成とすれば、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、本願発明においては、車両用照明灯具からの照射光により、配光パターンの上端部に鮮明なカットオフラインを形成するようになっているが、その際、配光パターンの左右両端部にも比較的鮮明な明暗境界線が形成されてしまう。このため、上記配光パターンを、ロービーム用配光パターン等におけるホットゾーン形成用の配光パターンとして用いた場合、そのホットゾーンの左右両側に配光ムラが生じてしまうおそれがある。
これに対し、第1リフレクタの反射面が、光軸方向に複数の反射領域に区分けされるとともに、第2リフレクタの反射面が、第1リフレクタにおける複数の反射領域の各々に対応した複数の反射領域に区分けされた構成とすれば、これら第1および第2リフレクタにおける各組の反射領域毎に形成される配光パターンを、互いに異なった大きさとすることができる。したがって、これらを合成した配光パターンを、その上端部に鮮明なカットオフラインが形成されたものとした上で、その左右両端縁の明暗比を緩和させることができる。そしてこれにより、この配光パターンを、ロービーム用配光パターン等におけるホットゾーン形成用の配光パターンとして用いた場合において、そのホットゾーンの左右両側に配光ムラが生じてしまうのを効果的に抑制することができる。
上記構成において、第1リフレクタの反射面が、光軸に関して周方向に複数の反射領域に区分けされるとともに、第2リフレクタの反射面が、第1リフレクタにおける複数の反射領域の各々に対応した複数の反射領域に区分けされた構成とすれば、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、このようにした場合においても、第1および第2リフレクタにおける各組の反射領域毎に形成される配光パターンを、互いに異なった大きさとすることができる。したがって、これらを合成した配光パターンを、その上端部に鮮明なカットオフラインが形成されたものとした上で、その左右両端縁の明暗比を緩和させることができる。そしてこれにより、この配光パターンを、ロービーム用配光パターン等におけるホットゾーン形成用の配光パターンとして用いた場合において、そのホットゾーンの左右両側に配光ムラが生じてしまうのを効果的に抑制することができる。しかも、第1および第2リフレクタにおける各組の反射領域の区分けの仕方により、両リフレクタの形状を大きく変化させることができるので、これを灯具設置スペース等に応じたものとすることができ、また、灯具意匠に斬新性を持たせることもできる。
本願発明の一実施形態に係る車両用照明灯具を示す斜視図 図1のII−II線断面図 (a)は、図2のIIIa方向矢視詳細図、(b)は、上記実施形態の第2変形例における同様の図 上記車両用照明灯具の光学的機能を示す、図2と同様の図 上記車両用照明灯具から前方へ照射される光により、灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンを、ロービーム用配光パターンの一部として透視的に示す図 (a1)は、図4と同様の図、(b1)は、上記実施形態の第1変形例における同様の図、(c1)は、従来例における同様の図であり、(a2)、(b2)、(c2)は、これら各光学系により形成される配光パターンをシミュレーション結果として示す図 上記第2変形例における図4と同様の図 (a)は、上記第2変形例の光学系により形成される配光パターンをシミュレーション結果として示す図、(b)、(c)、(d)は、この配光パターンを構成している3つの配光パターンをそれぞれ示す図 (a1)、(a2)は、上記実施形態の第3変形例を示す斜視図および正面図、(b1)、(b2)は、上記実施形態の第4変形例を示す斜視図および正面図、(c1)、(c2)は、上記実施形態の第5変形例を示す斜視図および正面図、 (a)、(b)、(c)は、上記第3、第4、第5変形例の各々の光学系により形成される配光パターンをシミュレーション結果として示す図 上記実施形態の第6変形例を示す、図4と同様の図
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る車両用照明灯具10を示す斜視図である。また、図2は、図1のII−II線断面図である。
これらの図に示すように、本実施形態に係る車両用照明灯具10は、灯具前後方向に延びる光軸Axの近傍において灯具前方へ向けて斜め上向きに配置された発光素子12と、この発光素子12からの光を下向きに反射させる第1リフレクタ14と、この第1リフレクタ14からの反射光を灯具前方へ向けて反射させる第2リフレクタ16と、発光素子12を支持する金属製の支持プレート18とを備えた構成となっている。
この車両用照明灯具10は、図示しないランプボディ等に対して光軸調整可能に組み込まれて用いられるようになっており、この光軸調整が完了した状態では、その光軸Axが車両正面方向に対して0.5〜0.6°程度下向きに延びるようになっている。
図3(a)は、図2のIIIa方向矢視詳細図である。
同図にも示すように、発光素子12は、白色発光ダイオードであって、水平方向に直列で配置された4つの発光チップ12aと、これらを支持する基板12bとからなっている。
4つの発光チップ12aは、互いに略密着するようにして配置された状態で、その前面が薄膜により封止されており、さらに、その上端部の右側部分(灯具正面視では左側部分)には遮光膜12mが形成されている。その際、各発光チップ12aは1×1mm程度の正方形の外形形状を有しており、遮光膜12mは、その右端縁から上下幅0.25mm程度で長さ1.6〜1.8mm程度にわたって帯状に形成されており、その左端縁は左上45°方向に傾斜している。そしてこれにより、発光素子12は、1×4mm程度の外形形状の右上部分が横長帯状に欠けた形状の発光面を光源12Aとして有するものとなっており、そして、この光源12Aは、その上端部に左右段違いで平行に延びる直線状のエッジ12eを有するものとなっている。
この発光素子12は、その光源12Aのエッジ12eにおける下段部と傾斜部との折れ曲がり点を光軸Axの所定点Oに位置させるとともに、その下段部が光軸Axと直交する水平方向に延びるようにした状態で配置されている。その際、この発光素子12は、図1および2に示すように、その光源12Aの斜め上向き角度が45°程度になるようにして配置されている。
第1リフレクタ14は、光軸Axよりも上方側において光源12Aを灯具前方側から覆うようにして配置されており、回転楕円面に比較的近い形状の反射面14aを有している。その際、この反射面14aは、その下端縁が光軸Axを含む水平面上に位置しており、その後端縁が所定点Oを通り光軸Axと直交する平面上に位置している。
一方、第2リフレクタ16は、第1リフレクタ14の下方に位置するようにして配置されており、回転放物面に比較的近い形状の反射面16aを有している。その際、この反射面16aは、その上端縁が光軸Axを含む水平面上に位置しており、その前端縁が第1リフレクタ14の反射面14aの前端頂点よりもやや前方に位置しており、その後端頂点が所定点Oよりもやや前方に位置している。
そして、これら第1および第2リフレクタ14、16は、光源12Aからの光を順次反射させて灯具前方へ照射し、その際、所定点Oからの光が光軸Axと平行な光として灯具前方へ照射するようになっている。
図4は、本実施形態に係る車両用照明灯具10の光学的機能を示す、図2と同様の図である。
同図に示すように、第1および第2リフレクタ14、16の反射面14a、16aは、光軸Axを含む鉛直面内において、所定点Oから光軸Axに対して角度θで出射して反射面14a、16aで順次反射した光が、光軸Axと平行な光として、第1および第2リフレクタ14、16の前方において光軸Axと直交する平面Pを、光軸Axからの距離hがh=Rsinθ(ただしRは正の定数)の位置で通過し、かつ、所定点Oから平面Pまでの光路長が、所定点Oからの光出射方向にかかわらず一定となるように形状設定された曲線で構成されている。そして、これら第1および第2リフレクタ14、16の反射面14a、16aは、上記曲線を左右両側に90°ずつ回転させることにより得られる曲面で構成されている。
そしてこれにより、これら第1および第2リフレクタ14、16の反射面14a、16aは、所定点Oを焦点とするとともに定数Rを焦点距離とする反射光学系として、正弦条件を満たす構成となっている。
図5は、車両用照明灯具10から前方へ照射される光により、灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンPAを透視的に示す図である。
同図に示すように、この配光パターンPAは、2点鎖線で示すロービーム用配光パターンPLの一部として形成される配光パターンである。すなわち、この配光パターンPAと、図示しない他の車両用照明灯具から前方へ照射される光により形成される配光パターンP0との合成配光パターンとして、ロービーム用配光パターンPLが形成されるようになっている。
このロービーム用配光パターンPLは、左配光のロービーム用配光パターンであって、その上端部に左右段違いのカットオフラインCL1、CL2を有している。このカットオフラインCL1、CL2は、灯具正面方向の消点であるH−Vを通る鉛直線であるV−V線よりも右側(すなわち対向車線側)が、水平方向に延びる下段カットオフラインCL1として形成されるとともに、V−V線よりも左側(すなわち自車線側)が、下段カットオフラインCL1に対して段上がりで水平方向に延びる上段カットオフラインCL2として形成されている。
このロービーム用配光パターンPLにおいて、下段カットオフラインCL1とV−V線との交点であるエルボ点Eは、H−Vの0.5〜0.6°程度下方に位置している。
配光パターンPAは、このロービーム用配光パターンPLのホットゾーンを形成するための配光パターンであって、エルボ点Eの近傍領域をやや左寄りに明るく照射する横長の小さい配光パターンとして形成されている。この配光パターンPAは、光源12Aの正立の投影像として形成され、その上端縁のエッジ12eにより、カットオフラインCL1、CL2におけるエルボ点Eの近傍部分が形成されるようになっている。
その際、このカットオフラインCL1、CL2におけるエルボ点Eの近傍部分(すなわち配光パターンPAの上端縁)は、その全長にわたって鮮明に形成されたものとなる。これは、第1および第2リフレクタ14、16により構成される反射光学系が、h=Rsinθでかつ光路長一定という正弦条件を満たしており、これによりコマ収差を除去することができるので、光源12Aにおける所定点Oからずれた点からの光についても、そのずれに応じた角度だけ光軸方向から傾斜した方向へ向かう平行光として第2リフレクタ16から反射させることができることによるものである。
なお、エルボ点EがH−Vの0.5〜0.6°程度下方に位置しているのは、車両用照明灯具10の光軸Axが車両前後方向に対して0.5〜0.6°程度下向きの方向に延びていることによるものである。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態に係る車両用照明灯具10は、左右段違いで直線状に延びるエッジ12eを有する光源12Aからの光を、第1および第2リフレクタ14、16で順次反射させることにより、上端部にカットオフラインCL1、CL2を有する配光パターンPAを形成する構成となっているが、その際、光源12Aは、そのエッジ12eが灯具前後方向に延びる光軸Ax上の所定点Oの近傍を通るようにして配置されており、また、第1および第2リフレクタ14、16は、光軸Axを含む平面内において、所定点Oから光軸Axに対して角度θで出射して該第1および第2リフレクタ14、16で順次反射した光が、光軸Axと平行な光として、第1および第2リフレクタ14、16の前方において光軸Axと直交する平面Pを光軸Axからの距離hがh=Rsinθ(ただしRは正の定数)の位置で通過し、かつ、所定点Oから平面Pまでの光路長が所定点Oからの光出射方向にかかわらず一定となるように形状設定された曲線を、光軸Axを中心として所定角度回転させることにより得られる反射面形状をそれぞれ有しているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、直線状に延びるエッジ12eを有する光源12Aからの光を、第1および第2リフレクタ14、16で順次反射させる反射光学系を採用することにより、シェードを用いることなく、かつ分光色を生じることなく、上端部にカットオフラインCL1、CL2を有する配光パターンPAを形成することができる。
その際、この反射光学系は、所定点Oからの光を光軸Axと平行な光として、灯具前方へ照射するようになっているので、上端部にカットオフラインCL1、CL2を有する配光パターンPAを、小さくて明るい配光パターンとして形成することができる。
しかも、この反射光学系は、h=Rsinθでかつ光路長一定という正弦条件を満たしているので、コマ収差を除去することができる。したがって、光源12Aにおける所定点Oからずれた点からの光についても、そのずれに応じた角度だけ光軸Ax方向から傾斜した方向へ向かう平行光として第2リフレクタ16から反射させることができる。そしてこれにより、カットオフラインCL1、CL2を鮮明に形成することができる。
この点について、図6に基づいて説明する。
図6(a1)は、図4で示した本実施形態の反射光学系を引き写した図であり、同図(a2)は、この反射光学系により形成される配光パターンPAをシミュレーション結果として示す図である。
また、図6(c1)は、従来例の反射光学系を示す、同図(a1)と同様の図であり、同図(c2)は、この反射光学系により形成される配光パターンPA´をシミュレーション結果として示す図である。
なお、これらのシミュレーション結果においては、エルボ点EをH−Vに位置させた状態(すなわち光軸Axを下向きにしない状態)で各配光パターンPA、PA´を示している。これら各配光パターンPA、PA´を、ロービーム用配光パターンPLの一部として形成する場合には、そのエルボ点EをH−Vの0.5〜0.6°程度下方に位置させることは上述したとおりである。この点、後述する各変形例において示すシミュレーション結果についても同様である。
図6(c1)に示す従来例においては、本実施形態の第1および第2リフレクタ14、16の代わりに、反射面14a´が楕円面で構成された第1リフレクタ14´と、反射面16a´が放物面で構成された第2リフレクタ16´とを備えた反射光学系を備えた構成となっている。
この従来例の反射光学系によっても、所定点Oから出射して第1および第2リフレクタ14´、16´で順次反射した光が、光軸Axと平行な光として、灯具前方へ照射されるので、同図(c2)に示すように、これにより形成される配光パターンPA´を、上端部にカットオフラインCL1´、CL2´を有する小さくて明るい配光パターンとして形成することができる。しかしながら、この従来例の反射光学系においては、コマ収差が除去されていないので、カットオフラインCL1´、CL2´は、その中心部分については鮮明に形成されるものの、その左右両側に外れた部分は不鮮明なものとなってしまう。
これに対し、本実施形態の反射光学系においては、コマ収差が除去されているので、同図(a2)に示すように、配光パターンPAのカットオフラインCL1、CL2を、その中心部分のみならず、その左右両側に外れた部分についても鮮明に形成することができる。
このように本実施形態によれば、左右段違いで直線状に延びるエッジ12eを有する光源12Aからの光を、第1および第2リフレクタ14、16で順次反射させることにより、カットオフラインCL1、CL2を有する配光パターンPAを形成するように構成された車両用照明灯具10において、シェードを用いることなく、かつ、カットオフラインCL1、CL2の上方近傍に分光色を生じさせることなく、鮮明なカットオフラインCL1、CL2を有する配光パターンPAを形成することができる。
しかも、この配光パターンPAは、小さくて明るい配光パターンとして形成されるので、これをロービーム用配光パターンPLにおけるホットゾーンの形成に適したものとすることができる。
上記実施形態においては、第1リフレクタ14が光軸Axよりも上方側に配置されるとともに第2リフレクタ16が光軸Axよりも下方側に配置されているものとして説明したが、これら第1および第2リフレクタ14、16の位置関係を上下反転させた場合においても、上記実施形態の場合と同様の作用効果を得ることができる。
上記実施形態においては、左側通行で用いられる車両用照明灯具10の構成について説明したが、この車両用照明灯具10と左右対称の構成とすれば、これを右側通行に適したものとすることができる。
上記実施形態においては、左右段違いで直線状に延びるエッジ12eを有する光源12Aにより、左右段違いのカットオフラインCL1、CL2を有する配光パターンPAを形成する場合について説明したが、このようにする代わりに、一直線状に延びるエッジを有する光源により、一直線状に延びるカットオフラインを有する配光パターンを形成することも可能である。このようにした場合には、上記配光パターンを、フォグランプ用配光パターンにおけるホットゾーンあるいはドライビングランプ用配光パターン等に適したものとすることができる。
上記実施形態においては、配光パターンPAの上端部にカットオフラインCL1、CL2が形成されるものとして説明したが、直線状に延びるエッジを有する光源を、そのエッジが上下方向に延びるようにして配置された構成とすることにより、配光パターンの側端部にカットオフラインが形成されるようにすることも可能である。
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
まず、上記実施形態の第1変形例について説明する。
図6(b1)は、本変形例に係る車両用灯具110を示す、同図(a1)と同様の図であり、同図(b2)は、この反射光学系により形成される配光パターンPAをシミュレーション結果として示す図である。
同図(b1)に示すように、この車両用灯具110の基本的な構成は、同図(a1)に示す上記実施形態に係る車両用灯具10の場合と同様であるが、その第1および第2リフレクタ114、116の反射面114a、116aの構成が、上記実施形態の場合と異なっている。
すなわち、本変形例の第1および第2リフレクタ114、116も、上記実施形態の場合と同様、正弦条件を満たす反射光学系を構成しているが、第1リフレクタ114の反射面114aは、上記実施形態における第1リフレクタ14の反射面14aよりも大きいサイズで形成されており、これに伴い、第2リフレクタ116の反射面116aは、上記実施形態における第2リフレクタ16の反射面16aよりも小さいサイズで前後長が短く、かつ、その後端頂点が所定点Oよりも後方側に位置している。
同図(b2)に示すように、本変形例の反射光学系により形成される配光パターンPAは、図6(a1)に示す配光パターンPAに対して、その形状および光度分布が多少異なったものとなるが、鮮明なカットオフラインCL1、CL2を有する小さくて明るい配光パターンとして形成される点は同様である。
次に、上記実施形態の第2変形例について説明する。
図7は、本変形例に係る車両用灯具210を示す、図4と同様の図である。
同図に示すように、この車両用灯具210の基本的な構成は、上記実施形態の場合と同様であるが、その第1および第2リフレクタ214、216の反射面214a、216aの構成が、上記実施形態の場合と異なっている。
すなわち、本変形例においては、第1リフレクタ214の反射面214aが、その前端頂部から光軸Ax方向に3つの反射領域214a1、214a2、214a3に区分けされるとともに、第2リフレクタ216の反射面216aが、第1リフレクタ214における3つの反射領域214a1、214a2、214a3の各々に対応した3つの反射領域216a1、216a2、216a3に区分けされている。
その際、3つの反射領域214a1、214a2、214a3は、上記正弦条件の式h=RsinθにおけるRの値が、R1<R2<R3に設定されている。そして、これら各反射領域214a1、214a2、214a3毎に、h1=R1sinθ1、h2=R2sinθ2、h3=R3sinθ3の条件式を満たすようになっている。また、第1リフレクタ214の反射面214aは、各反射領域214a1、214a2、214a3相互間の段差が小さくなるようにその形成範囲が設定されている。この設定の際、第2リフレクタ216の反射面216aについても、各反射領域216a1、216a2、216a3相互間の段差を小さくする配慮がなされている。
図8(a)は、本変形例の反射光学系により形成される配光パターンPAをシミュレーション結果として示す図である。また、同図(b)、(c)、(d)は、この配光パターンPAを構成している3つの配光パターンPA1、PA2、PA3をそれぞれ示す図である。
なお、このシミュレーションは、図3(b)に示すように、発光素子212として、その光源212Aのエッジ212eにおける下段部と傾斜部との折れ曲がり点が、その左右方向の中心に位置するように形成されたものを用いて行ったものである。
図8(b)に示す配光パターンPA1は、反射領域214a1、216a1で繰り返し反射した光により形成される配光パターンであり、最も大きい配光パターンとして形成されている。
図8(c)に示す配光パターンPA2は、反射領域214a2、216a2で繰り返し反射した光により形成される配光パターンであり、配光パターンPA1よりも多少左右幅が小さい配光パターンとして形成されている。
図8(d)に示す配光パターンPA3は、反射領域214a3、216a3で繰り返し反射した光により形成される配光パターンであり、配光パターンPA2よりもさらに多少左右幅が小さい配光パターンとして形成されている。
本変形例の構成を採用することにより、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、上記実施形態においては、車両用照明灯具10からの照射光により配光パターンPAの上端部に鮮明なカットオフラインCL1、CL2を形成するようになっているが、その際、配光パターンPAの左右両端部にも比較的鮮明な明暗境界線が形成されてしまう。このため、配光パターンPAを、ロービーム用配光パターンPLにおけるホットゾーン形成用の配光パターンとして用いた場合、そのホットゾーンの左右両側に配光ムラが生じてしまうおそれがある。
これに対し、本変形例においては、第1および第2リフレクタ214、216における各組の反射領域214a1、216a1;214a2、216a2;214a3、216a3毎に形成される配光パターンPA1、PA2、PA3を、互いに異なった大きさとすることができる。
したがって、図8(a)に示すように、これら3つの配光パターンPA1、PA2、PA3の合成配光パターンとして形成される配光パターンPAを、その上端部に鮮明なカットオフラインCL1、CL2が形成されたものとした上で、その左右両端縁の明暗比を緩和させることができる。そしてこれにより、この配光パターンPAを、ロービーム用配光パターンPLにおけるホットゾーン形成用の配光パターンとして用いた場合において、そのホットゾーンの左右両側に配光ムラが生じてしまうのを効果的に抑制することができる。
上記第2変形例においては、第1および第2リフレクタ214、216の反射面214a、216aが、光軸Ax方向に3つの反射領域214a1、216a1;214a2、216a2;214a3、216a3に区分けされているものとして説明したが、光軸Ax方向に2つの反射領域あるいは4つ以上の反射領域に区分けされた構成とすることも可能である。
次に、上記実施形態の第3、第4、第5変形例について説明する。
図9(a1)、(a2)は、第3変形例に係る車両用灯具310を示す斜視図および正面図であり、図9(b1)、(b2)は、第4変形例に係る車両用灯具410を示す斜視図および正面図であり、図9(c1)、(c2)は、第5変形例に係る車両用灯具510を示す斜視図および正面図である。
同図に示すように、これら各変形例に係る車両用灯具310、410、510の基本的な構成は、上記実施形態の場合と同様であるが、その第1および第2リフレクタ314、316;414、416;514、516の反射面314a、316a;414a、416a;514a、516aの構成が、上記実施形態の場合と異なっている。
すなわち、これら各変形例においては、第1リフレクタ314、414、514の反射面314a、414a、514aが、光軸Axに関して周方向に複数の反射領域314s、414s、514sに区分けされるとともに、第2リフレクタ316、416a、514sの反射面316a、416a、516aが、第1リフレクタ314、414、514における複数の反射領域314s、414s、514sの各々に対応した複数の反射領域316s、416s、516sに区分けされている。
そして、これら各変形例においても、各組の反射領域314s、316s;414s、416s;514s、516s毎に、上記正弦条件を満たすように、その形状設定がなされている。
その際、第3変形例においては、第2リフレクタ316の反射面316aを構成する複数の反射領域316sが、光軸Axの右側から左側へかけて徐々に径が大きくなるように形成されている。
また、第4変形例においては、第2リフレクタ416の反射面416aを構成する複数の反射領域416sが、光軸Axの左右両側から光軸Axの真下にかけて徐々に径が大きくなるように形成されている。
一方、第5変形例においては、第2リフレクタ516の反射面516aを構成する複数の反射領域516sが、光軸Axの左右両側から光軸Axの真下にかけて徐々に径が小さくなるように形成されている。
図10(a)、(b)、(c)は、第3、第4、第5変形例の各々の反射光学系により形成される配光パターンPAをシミュレーション結果として示す図である。
これら各変形例の反射光学系により形成される配光パターンPAは、その形状および光度分布が互いに多少異なったものとなるが、鮮明なカットオフラインCL1、CL2を有する明るくて比較的小さい配光パターンとして形成される点は同様である。
また、これら各配光パターンPAは、各変形例の第1および第2リフレクタ314、316;414、416;514、516における各組の反射領域314s、316s;414s、416s;514s、516s毎に形成される互いに異なった大きさの配光パターンを合成することにより形成されるので、その左右両端縁の明暗比を緩和させることができる。
したがって、これら各変形例の構成を採用した場合においても、配光パターンPAを、ロービーム用配光パターンPLにおけるホットゾーン形成用の配光パターンとして用いた場合において、そのホットゾーンの左右両側に配光ムラが生じてしまうのを効果的に抑制することができる。
しかも、第1および第2リフレクタ314、316;414、416;514、516における各組の反射領域314s、316s;414s、416s;514s、516sの区分けの仕方により、両リフレクタ314、316;414、416;514、516の形状を大きく変化させることができるので、これを灯具設置スペース等に応じたものとすることができ、また、灯具意匠に斬新性を持たせることもできる。
なお、上記第3、第4、第5変形例のいずれかの構成と、上記第2変形例の構成とを組み合わせた構成とすることも可能である。
次に、上記実施形態の第6変形例について説明する。
図11は、本変形例に係る車両用灯具610を示す、図4と同様の図である。
同図に示すように、この車両用灯具610の基本的な構成は、上記実施形態の場合と同様であるが、その発光素子612ならびに第1および第2リフレクタ614、616の反射面614a、616aの構成が、上記実施形態の場合と異なっている。
すなわち、本変形例においては、発光素子612が灯具後方へ向けて斜め上向きに配置されている。その際、この発光素子612は、その光源612Aが上記実施形態の発光素子12の光源12Aに対して左右対称の形状を有する構成となっている。
また、本変形例においては、第1リフレクタ614が、光軸Axよりも上方側において光源612Aを灯具後方側から覆うようにして配置されており、そして、第2リフレクタ616が、第1リフレクタ614の下方に位置するようにして配置されている。
本変形例においても、上記実施形態の場合と同様、第1および第2リフレクタ614、616の反射面614a、616aは、光軸Axを含む鉛直面内において、所定点Oから光軸Axに対して角度θで出射して反射面614a、616aで順次反射した光が、光軸Axと平行な光として、第1および第2リフレクタ614、616の前方において光軸Axと直交する平面Pを、光軸Axからの距離hがh=Rsinθ(ただしRは正の定数)の位置で通過し、かつ、所定点Oから平面Pまでの光路長が、所定点Oからの光出射方向にかかわらず一定となるように形状設定された曲線で構成されている。そして、これら第1および第2リフレクタ614、616の反射面614a、616aは、上記曲線を左右両側に90°ずつ回転させることにより得られる曲面で構成されている。
そしてこれにより、これら第1および第2リフレクタ614、616の反射面614a、616aは、所定点Oを焦点とするとともに定数Rを焦点距離とする反射光学系として、正弦条件を満たす構成となっている。
本変形例の構成を採用した場合においても、上記実施形態の場合と同様の作用効果を得ることができる。
なお、上記実施形態および各変形例において諸元として示した数値は一例にすぎず、これらを適宜異なる値に設定してもよいことはもちろんである。
10、110、210、310、410、510、610 車両用照明灯具
12、212、612 発光素子
12A、212A、612A 光源(発光面)
12a 発光チップ
12b 基板
12e、212e エッジ
12m 遮光膜
14、114、214、314、414、514、614 第1リフレクタ
14a、16a、114a、116a、214a、216a、314a、316a、414a、416a、514a、516a、614a、616a 反射面
16、116、216、316、416、516、616 第2リフレクタ
18 支持プレート
214a1、214a2、214a3、216a1、216a2、216a3、314s、316s、414s、416s、514s、516s 反射領域
Ax 光軸
CL1 下段カットオフライン
CL2 上段カットオフライン
E エルボ点
O 所定点
P 光軸と直交する平面
PA、PA1、PA2、PA3、P0 配光パターン
PL ロービーム用配光パターン

Claims (3)

  1. 直線状に延びるエッジを有する光源からの光を、第1および第2リフレクタで順次反射させることにより、カットオフラインを有する配光パターンを形成するように構成された車両用照明灯具において、
    上記光源は、上記エッジが灯具前後方向に延びる光軸上の所定点の近傍を通るようにして配置されており、
    上記第1および第2リフレクタは、上記光軸を含む平面内において、上記所定点から上記光軸に対して角度θで出射して該第1および第2リフレクタで順次反射した光が、上記光軸と平行な光として、上記第1および第2リフレクタの前方において上記光軸と直交する平面を上記光軸からの距離hがh=Rsinθ(ただしRは正の定数)の位置で通過し、かつ、上記所定点から上記光軸と直交する平面までの光路長が上記所定点からの光出射方向にかかわらず一定となるように形状設定された曲線を、上記光軸を中心として所定角度回転させることにより得られる反射面形状をそれぞれ有している、ことを特徴とする車両用照明灯具。
  2. 上記第1リフレクタの反射面が、上記光軸方向に複数の反射領域に区分けされるとともに、上記第2リフレクタの反射面が、上記第1リフレクタにおける複数の反射領域の各々に対応した複数の反射領域に区分けされている、ことを特徴とする請求項1記載の車両用照明灯具。
  3. 上記第1リフレクタの反射面が、上記光軸に関して周方向に複数の反射領域に区分けされるとともに、上記第2リフレクタの反射面が、上記第1リフレクタにおける複数の反射領域の各々に対応した複数の反射領域に区分けされている、ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用照明灯具。
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