JP5526615B2 - 試料の重量計測方法、装置及びこれらを用いた六価クロムの分析方法、装置 - Google Patents

試料の重量計測方法、装置及びこれらを用いた六価クロムの分析方法、装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5526615B2
JP5526615B2 JP2009144943A JP2009144943A JP5526615B2 JP 5526615 B2 JP5526615 B2 JP 5526615B2 JP 2009144943 A JP2009144943 A JP 2009144943A JP 2009144943 A JP2009144943 A JP 2009144943A JP 5526615 B2 JP5526615 B2 JP 5526615B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
weight
analysis
ray
holding material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009144943A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011002316A (ja
Inventor
道子 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2009144943A priority Critical patent/JP5526615B2/ja
Publication of JP2011002316A publication Critical patent/JP2011002316A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5526615B2 publication Critical patent/JP5526615B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)

Description

この出願に開示される技術は、試料の重量計測方法、装置、及びこれらを用いた例えば塗布膜中や化成処理皮膜中に含まれる六価クロム濃度を重量濃度で測定する六価クロムの分析方法及び装置に関する。
従来、この種の微小重量の計測方法としては、水晶振動子の周波数の変化から計測する水晶振動子マイクロバランス法(QCM)(例えば、特許文献1参照)、あるいは、ウルトラミクロ天びんによる方法が知られている。
一方、電子・電気製品においては、塗装膜や化成処理皮膜中に六価クロムが含まれている場合があることが知られているが、RoHS指令(restriction of the use of certain hazardous substances in electrical and electronic equipment)等の法規制に対応するため、部品や材料中に含まれる六価クロムを簡便かつ迅速に分析する技術が必須である。また、表面処理膜中の六価クロムの定量分析法としてはクロメート皮膜中の六価クロムの定量分析方法が考案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−205392号公報 特開2007−64862号公報
しかしながら、上記従来技術による微小重量の計測方法には、以下のような課題がある。
まず、水晶振動子マイクロバランス法(QCM)は、安定性が悪く、正確な重量を得るのが難しい。
また、ウルトラミクロ天びんは、振動を受けにくい設置環境を用意する必要があり、設備コストが大きくなる。
さらに、塗装膜や化成処理皮膜中に含まれる六価クロムの定量分析に関する従来技術では、以下のような課題がある。すなわち、六価クロム濃度が、単位面積当たりの六価クロム量で得られるだけであることから、上述したRoHS(有害物質の使用制限)指令で規定されている重量濃度で得られないという問題があった。
この明細書に開示された技術は上述した問題点を解決するためになされたものであり、分析試料の重量を簡易、且つ正確に計測するとともに、これを用いて分析試料の六価クロム濃度を重量濃度で得ることができる技術を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、微小重量計測方法は、分析試料に励起X線を照射し、前記励起X線の照射によって生ずる散乱X線の強度を検出し、検出された散乱X線強度に基づいて前記分析試料の重量を算出するものである。
この明細書に開示された技術によれば、分析試料の重量を簡易、且つ正確に計測するとともに、これを用いて分析試料における六価クロム濃度を重量濃度で得ることができる技術を得ることができる。
化成処理皮膜が施された試料の構成を示す断面図である。 サンプリング前の試料保持材(ラッピングフィルム)のX線スペクトルを示す図である。 サンプリング後のX線スペクトルを示す図である。 化成処理膜から作成した試料のX線スペクトルを示す図である。 図4の4倍の量の試料のX線スペクトルを示す図である。 化成皮膜試料重量とレイリー散乱強度の関係を示す図である。 Rh−Kα積分強度のエネルギ範囲を示す図である。 実施の形態の全体フローを示す概略図である。 実施の形態の全体フローを示す詳細図である。 図9の主要ステップにおける概要を示す概略図である。 クロム定量時のCr−Kα積分強度のエネルギ範囲を示す図である。 Cr定量用検量線を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ具体的に説明する。
まず、本実施の形態では、分析試料の微小重量を簡便に計測するため、試料保持材上の所望サイズ内に保持した試料に励起X線を照射し、試料から放出される散乱X線強度から試料の重量を計測する。そして、塗装膜や化成処理皮膜中に存在する六価クロムを公知の定量分析方法を用いて行い、得られた六価クロムの重量を試料の重量で除算して六価クロムの濃度を重量濃度として得る。これらの手順について概略すると以下のようになる。
(1)まず、クロムおよび分析妨害元素を含有しない試料保持材上の所望サイズ内に、検体部分(樹脂・塗装膜・化成処理皮膜)である分析試料を保持し、この分析試料に励起X線を照射し、試料から放出される蛍光X線を検出し、蛍光X線分析(XRF; X-ray Fluorescence Analysis)でクロムの有無を調べる。
(2)次に、クロムが検出された場合、試料から放出される散乱X線強度(レイリー散乱強度)から分析試料の重量を計測する。この場合、(1)(2)の順番はいずれでも良い。
なお、塗装膜や化成処理皮膜中の六価クロムの定量分析において、重量濃度を求める際の分母(マトリクス)は塗装膜または化成処理皮膜となる。基材は分析対象に含まれない。ここでは、分母(マトリクス)となる塗装膜または化成処理皮膜の重量を、上記(2)の方法で計測する。
(3)そして、(1)に於いてクロムが検出された場合、検出元素から、分析妨害元素の有無を調べる。
(4)次に、化学分析法や表面分析法により、分析試料中の六価クロムの定量分析を行い、(2)で計測した分析試料の重量を用いて、六価クロム濃度を重量濃度で算出する。
なお、塗装膜や化成処理皮膜中の六価クロムの定量分析において、重量濃度を求める際の分子となる、六価クロム量を(4)の方法で求め、最終的に(分子/分母)=(塗装膜や化成処理皮膜中の六価クロム重量/塗装膜または化成処理皮膜の重量)から、塗装膜や化成処理皮膜中の六価クロム重量濃度を得る。
また、上述の説明において、化成処理皮膜とは、化成処理により形成した皮膜のことである。また、化成処理とは、耐食性、塗装性能、潤滑性向上を目的として、化学的作用により金属表面に皮膜を形成する処理のことであり、リン酸塩化成処理、クロメート化成処理などがある。なお、クロメート化成処理により形成されたクロメート化成処理皮膜には、通常六価クロムが含まれており、EU−RoHS指令等で規制対象になっている。
また、クロメート化成処理の種類においては、化成処理により皮膜を析出、形成させる処理法としての反応型クロメート処理と、陰極電解により皮膜を析出、形成させる処理法としての電解型クロメート処理と、浸せきやスプレーにより塗布したクロメート液をエアーナイフによって絞るか、ロールコータで塗布して焼付けを行う処理法としての塗布型クロメート処理とが知られている。
図1は実施の形態による微小重量計測方法の分析対象となる化成処理皮膜が施された試料の構成を示す断面図である。
図示のように、本例において、分析試料の対象となる六価クロムの化成処理皮膜1は保持部材となる金属基材3上にめっき膜2を介して形成されている。ここで、化成処理皮膜とは、耐食性、塗装性能、潤滑性向上を目的として、化学的作用により金属表面に形成された皮膜のことである。この化成処理皮膜には、上述したリン酸化成処理、クロメート化成処理などが知られる。
クロメート化処理により得られるクロメート膜は、金属材に施す三価クロムおよび六価クロムを主成分とする複合水和酸化物皮膜であり、六価クロムを含有していることから、従来技術の欄で述べたようにEU−RoHS指令等で規制対象となっている。
しかるに従来は、図1の化成処理皮膜1中の六価クロムを分析しようとする場合、基材ごと分析していたため、六価クロム濃度が単位面積当たりの六価クロム量でしか得られていなかった。しかし、RoHSなどで規制されている六価クロム濃度の閾値は、1000ppmと重量濃度であるため、この規制に適正に対応できる六価クロム分析法が無いことが問題となっていた。
本発明者は、ここにはじめて散乱X線強度(レイリー散乱(弾性散乱)強度)が化成処理皮膜などの試料の重量にほぼ比例して強く検出されることを見出し、この散乱X線強度を検出して試料の微小重量計測を可能とするとともに、得られた微小重量を用いて六価クロムの微小重量濃度の計測を可能にした。
まず、図1の化成処理皮膜部分を、所望領域内に選択的にサンプリングし、サンプリングした試料に励起X線を照射し、試料から放出される散乱X線強度から試料の重量を計測する。ここでは、「試料保持材上の所望サイズ内に保持した試料」の一例として、分析対象とする塗装膜または皮膜部分のみをラッピングフィルム上に削り写し取った試料を分析試料として用いる。サンプリング前後のX線スペクトルを図2、3に示している。
図2は、サンプリング前のX線スペクトルの取得状況を示す図であり、図2(a)はサンプリング前の試料保持材(ラッピングフィルム)の光学像(概略)を示し、図2(b)は試料保持材(ラッピングフィルム)のX線スペクトルを示している。図3はサンプリング後のX線スペクトルの取得状況を示す図であり、図3(a)はサンプリング後の図2(a)に対応する光学像(概略)を示し、図3(b)はサンプリング後の図2(b)に対応するX線スペクトルを示している。
次に、サンプリング量を変えてX線管球由来の散乱X線を測定した結果を図4、5に示す。図4、図5はそれぞれ、測定試料のサンプリング量を変えて測定した結果を示しており、図5の測定試料は、図4における測定試料の4倍(重量比)としている。また、図4,5において、サンプリング前後のRh管球の散乱X線スペクトルを(a)に、研磨前後の差スペクトルを(b)に示している。
図4、5において、サンプリング前後の差スペクトルより求めた散乱X線強度の試料重量依存性を調べた結果を図6に示す。散乱X線強度は、日本電子製エネルギ分散型蛍光X線分析装置 JSX−3202EVを用い、管電圧 50kV・管電流1mA・クロム測定用一次X線フィルタ付コリメータ径 3mmの条件で30分間測定し、Rh-Kα(20.165 keV)強度は図7に示すように、19.89〜20.37 keVの積分強度から得た。また、試料重量は、ウルトラミクロ天びんを用いて計測した。
以上より、図6に示す試料重量とX線管球由来のレイリー散乱強度との関係式を用いて、分析試料の重量を算出することが可能となることが理解される。
本実施の形態では、以上の発見を用いて、以下に示すような方法により、簡易な六価クロムの重量濃度計測を可能として、適正にRoHSに対応できる六価クロム分析を可能とする場合について説明する。
図8は、以上に示した微小重量測定方法を用いて行う、六価クロムの分析方法の概要を示すフローチャートである。以下、まずこの図8に従って、本実施の形態における測定作業の概要を説明する。
まず、図8のステップS1では、図1に示す分析試料を作製し、この分析試料に対して重量測定及び蛍光X線分析を行う(ステップS2)。この処理の詳細は後述する。
次に、ステップS2の蛍光X線分析の結果、クロムが検出されたかどうか判定し(ステップS3)、検出されない場合には、六価クロム検出が予め定められている範囲の下限以下である旨を表示装置(図示せず)に表示して(ステップS8)、この測定作業を終了する。
一方、ステップS3の結果、クロムが検出された場合には(ステップS3、YES)、さらに妨害元素の有無を判定し(ステップS4)、六価クロムの正確な分析を妨げる妨害元素が検出された場合には(ステップS4、YES)、妨害元素の除去を行い(ステップS5)、六価クロムの定量分析を行い(ステップS6)、この結果得られた六価クロムの定量値を表示装置に表示し(ステップS7)、この測定作業を終了する。
以上のようにして、化成処理皮膜1に含まれる六価クロムの定量分析を行うことができる。
次に本実施の形態における分析試料に対するX線分析について詳細に説明する。図9はこの作業手順を示すフローチャートである。なお、図9において、ステップS11〜ステップS17は蛍光X線による微小重量計測と、定量分析を示すステップであり、その他のステップが微小重量計測結果を用いた六価クロムの定量分析を示している。
まず、分析試料をサンプリングしていない研磨フィルム(ここでは、ブランクフィルムという)をX線の照射部にセットし(ステップS11)、図2(b)に示したように、X線照射によるX線スペクトルを測定し、X線管球由来のレイリー散乱強度を取得する(ステップS12)。
図10は、分析試料のサンプリングとX線照射による微小重量計測を行う場合の作業概要及び構成を示す説明図である。図10(a)は図2(a)に示したものに対応している。また、図10(b)がブランクフィルムのX線照射と分析の動作概要を示している。
次に分析試料のサンプリングを行う(ステップS13:削取(FL)フィルム作製)。ここでは、図1に示した化成処理皮膜1が設けられた試料を図10(c)に示す検査試料11であるネジ頭部からサンプリングする例を示している。ネジ頭部の表面を研磨フィルム(ブランクフィルム10)によって微小量削り取ることによってサンプリングを行う。この場合、試料保持材として好ましくは粒度9〜12μmのラッピングフィルムを用い、そのマーク15が設けられた分析領域内に部品を載せ、フィルム上の分析領域内にできる限り均一に化成処理皮膜1を削り写し取る。
これにより、六価クロムの含有可能性を有する微小研磨粉を試料としてサンプリングしこの微小研磨粉を保持した研磨フィルムをX線光源(例えばRhランプ)の照射部にセットし(ステップS14)、X線照射による散乱X線スペクトル強度の測定を行う(ステップS15)。その測定結果は例えば図3(b)に示したものとなる。また、その測定概要を図10(e)に示す。
上述の図2(b)では、試料保持材(ラッピングフィルム)からのみのRh管球に由来する散乱X線強度が測定され、コンプトン散乱(非弾性散乱)及びレイリー散乱(弾性散乱)が生じていることが分かる。一方、図3(b)でもコンプトン散乱及びレイリー散乱が生じているが、試料保持材(ラッピングフィルム)上に保持された微小研磨粉試料の影響によって図2(b)とは異なる波形でレイリー散乱が生じていることが分かる。
次に、図4(b)、図5(b)に示したように、これら2つの波形の差を取ることにより、試料の重量に対応する差スペクトルを抽出する(ステップS16)。この結果は例えば図4(b)または図5(b)のいずれかに示したようになり、その差スペクトルが明確に確認できる。
この差スペクトルに基づいて、化成処理皮膜重量と管球由来のレイリー散乱強度との関係を予め調べておき、試料(未知試料)の重量を重量濃度として算出する(ステップS17)。これは、図6に関して上述したように、本発明者によって発見されたレイリー散乱強度が試料の重量濃度に比例することによるものである。
この後、蛍光X線分析によるクロムの検出を行い、検出されたクロムの検出結果を予め決められている基準値と比較し(ステップS18)、下限値以下(ステップS18、NO)なら、下限値以下である旨を表示装置(図示せず)に表示して(ステップS114)、この測定作業を終了する。図11は、クロム定量時のCr−Kα積分強度のエネルギ範囲を示した図であり、照射されたX線エネルギに対するクロム(Cr)のエネルギ範囲で検出されたX線強度からクロムの量を得ることができる。このクロムの量を図12で示されるクロムの検量線(クロム定量用検量線)で定量し、この定量値が下限値以上となる場合にクロムが存在するものと判定する。
ステップS18で、クロムの測定結果が下限値以上となる場合(ステップS18,YES)、さらに試料内の基材成分検出及び妨害物質検出を行う(ステップS109)。すなわち、上述したサンプリング時に試料内に不純物が混じる場合も考えられる。たとえば研磨時に金属基材まで削ってしまう場合もある。そして、このような混入物によって適正な測定が妨げられている可能性もある。そこで本例では、このような場合に対処するため、サンプリングした試料内の不純物検査を行う。
まず、基材成分を検出しない場合には(S109,YES)、妨害元素検出の有無判定を行う(S110)。そして検出された場合には、妨害元素の除去を行い(ステップS111)、六価クロムの定量分析を再度行う(ステップS112)。この後、測定した六価クロムの定量値を表示装置(図示せず)に表示して(ステップS113)、この測定作業を終了する。なお、ステップS111における妨害元素の除去は公知であり、その説明は省略する。また、ステップS112における六価クロムの定量分析においては、例えば一般的手法としての化学分析法が用いられる。一例としてアルカリ分解処理後、シフェニカルバジド吸光光度法またはイオンクロマト法等でクロムを定量する。
なお、ステップS109において、基材成分が検出されたい場合(S109,NO)は、ステップS103に進み研磨粒度を下げ、研磨フィルムを再度作製し、ステップS13に戻る。
以上により、極めて簡単な設備と作業によって、分析試料中の六価クロム量を重量濃度の形で測定することができる。
以上の実施の形態に説明した方法によれば、六価クロム及び分析妨害元素を含有しない試料保持部に分析試料(検体部分:樹脂・塗装膜・化成処理皮膜)を保持し、励起X線を照射し、試料から放出される蛍光X線を検出することで、クロムの有無を調べ、そしてクロムが検出された場合、検出元素から、さらに分析妨害元素の有無を調べて公知の方法で除去し、一方試料から放出される散乱X線強度(レイリー散乱(弾性散乱)強度)から分析試料の重量を計測するとともに、その分析試料を化学分析法や表面分析法により、分析試料中の六価クロムの定量分析を行い、計測した分析試料の重量を用いて、六価クロム濃度を重量濃度で算出することができる。これにより、塗装膜や化成処理皮膜中に含まれる六価クロムの定量分析として、六価クロムを重量濃度で得ることができる。
1 化成処理皮膜、2 めっき膜、3 金属基材、10 ブランクフィルム、11 検査試料、15 マーク。

Claims (5)

  1. 分析試料がサンプリングされる前の試料保持材と、前記分析試料がサンプリングされた後の試料保持材とに励起X線を照射し、
    前記励起X線の照射によって生ずる前記サンプリングされる前の試料保持材のX線スペクトルと、前記サンプリングされた後の試料保持材のX線スペクトルとをそれぞれ検出し、
    検出された2つのX線スペクトルの差スペクトルを抽出し、該差スペクトルのレイリー散乱強度と、予め保持するレイリー散乱強度と前記分析試料の重量濃度との関係とに基づいて前記分析試料の重量を算出する
    重量計測方法。
  2. 前記分析試料は試料保持材の所定サイズ内に削り取られて保持される請求項1に記載の重量計測方法。
  3. 分析試料がサンプリングされる前の試料保持材と、前記分析試料がサンプリングされた後の試料保持材とに励起X線を照射する励起X線照射手段と、
    前記励起X線照射手段による励起X線の照射によって生ずる前記サンプリングされる前の試料保持材のX線スペクトルと、前記サンプリングされた後の試料保持材のX線スペクトルとをそれぞれ検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された2つのX線スペクトルの差スペクトルを抽出し、該差スペクトルのレイリー散乱強度と、予め保持するレイリー散乱強度と前記分析試料の重量濃度との関係とに基づいて前記分析試料の重量を算出する算出手段と
    を有する重量計測装置。
  4. 分析試料がサンプリングされる前の試料保持材と、前記分析試料がサンプリングされた後の試料保持材とに励起X線を照射し、
    前記励起X線の照射によって生ずる前記サンプリングされる前の試料保持材のX線スペクトルと、前記サンプリングされた後の試料保持材のX線スペクトルとをそれぞれ検出するとともに、前記分析試料における蛍光X線の強度を検出し、
    検出された2つのX線スペクトルの差スペクトルを抽出し、該差スペクトルのレイリー散乱強度と、予め保持するレイリー散乱強度と前記分析試料の重量濃度との関係とに基づいて前記分析試料の重量を算出するとともに、検出された蛍光X線の強度に基づいて前記分析試料におけるクロムの有無を判定し、
    前記クロムが存在すると判定した場合、化学分析法または表面分析法により、六価クロムの重量を得る定量分析を行い、
    定量分析により得られた六価クロムの重量を算出された前記分析試料の重量で除算して六価クロムの前記分析試料における重量濃度を算出する
    六価クロムの分析方法。
  5. 分析試料がサンプリングされる前の試料保持材と、前記分析試料がサンプリングされた後の試料保持材とに励起X線を照射する励起X線照射手段と、
    前記励起X線照射手段による励起X線の照射によって生ずる前記サンプリングされる前の試料保持材のX線スペクトルと、前記サンプリングされた後の試料保持材のX線スペクトルとをそれぞれ検出する散乱X線強度検出手段と、
    前記励起X線照射手段によって照射された励起X線によって生ずる前記分析試料における蛍光X線の強度を検出する蛍光X線強度検出手段と、
    前記散乱X線強度検出手段により検出された2つのX線スペクトルの差スペクトルを抽出し、該差スペクトルのレイリー散乱強度と、予め保持するレイリー散乱強度と前記分析試料の重量濃度との関係とに基づいて前記分析試料の重量を算出する試料重量算出手段と、
    前記蛍光X線強度検出手段により検出された蛍光X線の強度に基づいて前記分析試料におけるクロムの有無を判定する判定手段と、
    前記判定手段によりクロムが存在すると判定された場合、化学分析法または表面分析法を用いて、六価クロムの重量を得る六価クロムの定量分析手段と、
    前記定量分析手段による定量分析により得られた六価クロムの重量を、前記試料重量産出手段により算出された前記分析試料の重量で除算して六価クロムの前記分析試料における重量濃度を算出する重量濃度算出手段と
    を有する六価クロムの分析装置。
JP2009144943A 2009-06-18 2009-06-18 試料の重量計測方法、装置及びこれらを用いた六価クロムの分析方法、装置 Expired - Fee Related JP5526615B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009144943A JP5526615B2 (ja) 2009-06-18 2009-06-18 試料の重量計測方法、装置及びこれらを用いた六価クロムの分析方法、装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009144943A JP5526615B2 (ja) 2009-06-18 2009-06-18 試料の重量計測方法、装置及びこれらを用いた六価クロムの分析方法、装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011002316A JP2011002316A (ja) 2011-01-06
JP5526615B2 true JP5526615B2 (ja) 2014-06-18

Family

ID=43560385

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009144943A Expired - Fee Related JP5526615B2 (ja) 2009-06-18 2009-06-18 試料の重量計測方法、装置及びこれらを用いた六価クロムの分析方法、装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5526615B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5556717B2 (ja) * 2011-03-26 2014-07-23 富士通株式会社 六価クロム分析方法及び六価クロム分析装置
JP6036831B2 (ja) * 2012-09-04 2016-11-30 富士通株式会社 サンプリング治具、定量分析方法、および分析システム

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0619268B2 (ja) * 1987-08-07 1994-03-16 日本鋼管株式会社 金属上塗膜の厚さ測定方法
JPH05215661A (ja) * 1992-02-06 1993-08-24 Nippon Steel Corp 密度測定装置
JPH10260030A (ja) * 1997-03-18 1998-09-29 Toshiba Corp 非破壊薄膜厚・質量測定方法及び非破壊薄膜厚・質量測定装置
JP2003064474A (ja) * 2001-08-23 2003-03-05 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 蒸着膜厚測定方法および装置
JP4417100B2 (ja) * 2003-12-26 2010-02-17 株式会社堀場製作所 X線分析方法、x線分析装置及びコンピュータプログラム
JP4751196B2 (ja) * 2005-12-22 2011-08-17 日東精工株式会社 めっき被膜中の不純物濃度計算プログラム
JP4634310B2 (ja) * 2006-01-24 2011-02-16 株式会社日立ハイテクノロジーズ 定量分析装置及び定量分析方法
JP2007278746A (ja) * 2006-04-04 2007-10-25 Epson Imaging Devices Corp 検査装置を用いた検査方法、検査装置が有する制御プログラム、検査装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011002316A (ja) 2011-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5264061B2 (ja) 物質同定のための方法及び装置
WO2021161631A1 (ja) 定量分析方法、定量分析プログラム及び蛍光x線分析装置
JP5526615B2 (ja) 試料の重量計測方法、装置及びこれらを用いた六価クロムの分析方法、装置
de Almeida et al. Determination of the polymeric thin film thickness by energy dispersive X-ray fluorescence and multivariate analysis
JP5697388B2 (ja) X線分析方法,x線分析装置及びそのプログラム
JP2022176143A (ja) 蛍光x線分析装置及び方法
JP2006071311A (ja) 蛍光x線分析装置およびそれに用いるプログラム
JP5034270B2 (ja) 標準メッキ膜試料およびメッキ膜検査方法
JP2006313132A (ja) 試料分析方法およびx線分析装置
JP5556717B2 (ja) 六価クロム分析方法及び六価クロム分析装置
Szilágyi et al. Development of an X-ray fluorescence spectrometric method for the analysis of atmospheric aerosol samples
US11187664B2 (en) Devices and methods for detecting elements in a sample
JP2008039680A (ja) 特定物質の含有判定方法およびその装置
Li et al. Quantitative analysis of the elemental composition of ion liquid with confocal X-ray fluorescence based on peak to background ratio
Kovalev et al. Algorithm for applying regression analysis to determine the concentration of the main component in mineral raw materials by X-ray fluorescence method
JP2020003331A (ja) バックグラウンド除去方法及び蛍光x線分析装置
JP6500658B2 (ja) 方法、装置及び測定装置
Molloy et al. Classification of microheterogeneity in solid samples using µXRF
Cobb Study on the Effectiveness, Precision, and Reliability of X-ray Fluorescence Spectrometry and Other Alternative Methods for Measuring Lead in Paint August 2009
Kim et al. Use of field-portable x-ray fluorescence (FPXRF) Analyzer to measure airborne lead levels in Korean Workplaces
CN116472452B (zh) 荧光x射线分析装置
JP4978033B2 (ja) 有害材料判定方法および装置
JP7249666B2 (ja) 蛍光x線分析装置
JP2018109574A (ja) 組成分析方法及び組成分析装置
JP2010190584A (ja) 有害元素濃度測定方法および有害元素濃度測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130507

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130705

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140318

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140331

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5526615

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees