JP4978033B2 - 有害材料判定方法および装置 - Google Patents
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Description
X線で励起した特性X線を用いてクロムの有無を検査し、クロムを検出した場合に、クロムが特性値1以下であり、
アルミニウムが特性値2以上、
銅が特性値3以上、
亜鉛が特性値4以上、および
ニッケルが特性値5以上
の少なくともいずれか一つの条件が充足された場合に、クロメート膜が存在する可能性があると判定する、有害材料判定方法が提供される。
X線で励起した特性X線を用いてクロムの有無を検査し、クロムを検出した場合に、クロム、アルミニウム、銅、亜鉛およびニッケルを定量する検査手段と、
クロムが特性値1以下であり、かつ、アルミニウムが特性値2以上、銅が特性値3以上、亜鉛が特性値4以上、およびニッケルが特性値5以上の少なくともいずれか一つの条件が充足された場合に、クロメート膜が存在する可能性があると判定する判定手段と、
当該判定に必要なデータを記憶する記憶手段と、
当該判定に必要な演算を行う演算手段と、
判定結果を表示するための表示手段と
を有する、有害材料判定装置が提供される。
X線で励起した特性X線を用いてクロムの有無を検査し、クロムを検出した場合に、クロムが特性値1以下であり、
アルミニウムが特性値2以上、
銅が特性値3以上、
亜鉛が特性値4以上、および
ニッケルが特性値5以上
の少なくともいずれか一つの条件が充足された場合に、クロメート膜が存在する可能性があると判定する。
Cr6+溶出量[μg/cm2]=2.13Ln(Cr−Ka強度[cps/mA])−8.31
で表されることが示された。
X線で励起した特性X線を用いてクロムの有無を検査し、クロムを検出した場合に、クロム、アルミニウム、銅、亜鉛およびニッケルの特性値を求める検査手段と、
クロムが特性値1以下であり、かつ、アルミニウムが特性値2以上、銅が特性値3以上、亜鉛が特性値4以上、およびニッケルが特性値5以上の少なくともいずれか一つの条件が充足された場合に、クロメート膜が存在する可能性があると判定する判定手段と、
当該判定に必要なデータを記憶する記憶手段と、
当該判定に必要な演算を行う演算手段と、
判定結果を表示するための表示手段と
を有する有害材料判定装置を用いることにより、好適に行うことができる。このような装置は、上記有害材料判定の手順をプログラム化する等の手段により、自動化することも容易である。
被検体にクロメート膜が存在する可能性の有無を判定する有害材料判定方法であって、
X線で励起した特性X線を用いてクロムの有無を検査し、クロムを検出した場合に、クロムが特性値1以下であり、
アルミニウムが特性値2以上、
銅が特性値3以上、
亜鉛が特性値4以上、および
ニッケルが特性値5以上
の少なくともいずれか一つの条件が充足された場合に、クロメート膜が存在する可能性があると判定する、有害材料判定方法。
X線で励起した特性X線を用いてクロムを検出し、クロムが特性値1以下でかつアルミニウムが特性値2以上の場合に、さらに、前記被検体の表面を削ってもクロムの検出に実質的変化がなかった場合には、クロメート膜が存在する可能性がないと判定し直す、付記1に記載の有害材料判定方法。
クロムを検出し、さらに、クロムが特性値6以上で、かつ、銅が特性値7以上またはニッケルが特性値8以上のときは、当該クロムがクロムめっきまたはステンレススチールに起因するものであり、クロメート膜が存在する可能性はないと判定し直す、付記1に記載の有害材料判定方法。
特性値1が5重量%であり、特性値2が80重量%であり、特性値3が80重量%であり、特性値4が10重量%であり、特性値5が10重量%である、付記1〜3のいずれかに記載の有害材料判定方法。
特性値6が10重量%であり、特性値7が10重量%であり、特性値8が10重量%である、付記3または4に記載の有害材料判定方法。
クロムを検出し、かつ、クロメート膜が存在する可能性があると判定された場合に、クロムの特性X線ピーク強度が、ある強度(強度1)以上あるとき、六価クロム溶出試験で六価クロム溶出の可能性有りと判定する、付記1,2,4または5に記載の有害材料判定方法。
強度1が50cpsである、付記6に記載の有害材料判定方法。
モデル物質におけるクロムの特性X線ピーク強度と六価クロム溶出量との関係を予め定め、この関係を用いて、前記被検体におけるクロムの特性X線ピーク強度から、前記被検体における六価クロム溶出量を推定する、付記6または7に記載の有害材料判定方法。
X線で励起した特性X線を用いてクロムを検出し、アルミニウムが特性値2以上の場合は、被検体を未処理のまま測定したクロムの特性X線ピーク強度または濃度と、当該被検体の表面を削って測定したクロムの特性X線ピーク強度または濃度との差を強度1または特性値1と比較する、付記6〜8のいずれかに記載の有害材料判定方法。
被検体にクロメート膜が存在するかどうかを判定する有害材料判定装置であって、
X線で励起した特性X線を用いてクロムの有無を検査し、クロムを検出した場合に、クロム、アルミニウム、銅、亜鉛およびニッケルを定量する検査手段と、
クロムが特性値1以下であり、かつ、アルミニウムが特性値2以上、銅が特性値3以上、亜鉛が特性値4以上、およびニッケルが特性値5以上の少なくともいずれか一つの条件が充足された場合に、クロメート膜が存在する可能性があると判定する判定手段と、
当該判定に必要なデータを記憶する記憶手段と、
当該判定に必要な演算を行う演算手段と、
判定結果を表示するための表示手段と
を有する、有害材料判定装置。
前記検査手段がクロムを検出し、クロムが特性値1以下でかつアルミニウムが特性値2以上の場合に、さらに、前記被検体の表面を削ってもクロムの検出に実質的変化がなかった場合には、クロメート膜が存在する可能性がないと判定し直す、付記10に記載の有害材料判定装置。
前記検査手段が、クロムを検出し、さらに、クロムが特性値6以上で、かつ、銅が特性値7以上またはニッケルが特性値8以上のときは、当該クロムがクロムめっきまたはステンレススチールに起因するものであり、クロメート膜が存在する可能性はないと判定し直す、付記10に記載の有害材料判定装置。
特性値1が5重量%であり、特性値2が80重量%であり、特性値3が80重量%であり、特性値4が10重量%であり、特性値5が10重量%である、付記10〜12のいずれかに記載の有害材料判定装置。
特性値6が10重量%であり、特性値7が10重量%であり、特性値8が10重量%である、付記12または13に記載の有害材料判定装置。
前記検査手段がクロムを検出し、かつ、前記判定手段が、クロメート膜が存在する可能性があると判定した場合に、前記検査手段が得たクロムの特性X線ピーク強度がある強度(強度1)以上あるとき、前記判定手段が、六価クロム溶出試験で六価クロム溶出の可能性有りと判定する、付記10,11,13または14に記載の有害材料判定装置。
強度1が50cpsである、付記15に記載の有害材料判定装置。
前記判定手段が、予め入力された、モデル物質における、特性X線を用いて得たクロムの特性X線ピーク強度と六価クロム溶出量との関係を用いて、前記被検体におけるクロムの特性X線ピーク強度から、前記被検体における六価クロム溶出量を推定する、付記15または16に記載の有害材料判定装置。
前記検査手段が得たアルミニウムの特性値が特性値2以上の場合であって、前記被検体の表面を削って測定したクロムの特性X線ピーク強度または特性値が入力されている場合には、前記の表面切削前のクロムの特性X線ピーク強度または濃度と当該表面切削後のクロムの特性X線ピーク強度または濃度との差を強度1または特性値1と比較する、付記15〜17のいずれかに記載の有害材料判定装置。
Claims (5)
- 被検体にクロメート膜が存在する可能性の有無を判定する有害材料判定方法であって、
X線で励起した特性X線を用いてクロムの有無を検査し、クロムを検出した場合に、前記被検体中におけるクロムの存在量が、5重量%以下であり、
アルミニウムの存在量が80重量%以上、
銅の存在量が80重量%以上、
亜鉛の存在量が10重量%以上、および
ニッケルが10重量%以上
の少なくともいずれか一つの条件が充足された場合に、クロメート膜が存在する可能性があると判定し、
クロムの存在量が5重量%以下でかつアルミニウムの存在量が80重量%以上の場合に、さらに、前記被検体の表面を削ってもクロムの検出に実質的変化がなかった場合には、クロメート膜が存在する可能性がないと判定し直し、
クロムの存在量が10重量%以上で、かつ、銅の存在量が10重量%以上またはニッケルの存在量が10重量%以上のときは、当該クロムがクロムめっきまたはステンレススチールに起因するものであり、クロメート膜が存在する可能性はないと判定し直す、
有害材料判定方法。 - 前記クロムが検出され、かつ、クロメート膜が存在する可能性があると判定された場合に、前記クロムの特性X線のピーク強度がある強度以上あるとき、六価クロム溶出試験で六価クロム溶出の可能性有りと判定することを含む、請求項1に記載の有害材料判定方法。
- 前記ある強度が50cpsである、請求項2に記載の有害材料判定方法。
- モデル物質におけるクロムの特性X線ピーク強度と六価クロム溶出量との関係を予め定め、この関係を用いて、前記被検体におけるクロムの特性X線ピーク強度から、前記被検体における六価クロム溶出量を推定することを含む、請求項2または3に記載の有害材料判定方法。
- 被検体にクロメート膜が存在するかどうかを判定する有害材料判定装置であって、
X線で励起した特性X線を用いてクロムの有無を検査し、クロムを検出した場合に、クロム、アルミニウム、銅、亜鉛およびニッケルを定量する検査手段と、
前記被検体中におけるクロムの存在量が5重量%以下であり、かつ、アルミニウムの存在量が80重量%以上、銅の存在量が80重量%以上、亜鉛の存在量が10重量%以上、およびニッケルの存在量が10重量%以上の少なくともいずれか一つの条件が充足された場合に、クロメート膜が存在する可能性があると判定する判定手段と、
当該判定に必要なデータを記憶する記憶手段と、
当該判定に必要な演算を行う演算手段と、
判定結果を表示するための表示手段と
を有し、
前記検査手段が得たアルミニウムの存在量が80重量%以上の場合であって、前記被検体の表面を削って測定したクロムの存在量が入力されている場合には、前記5重量%との比較による判定に代えて、前記の表面切削前のクロムの存在量と当該表面切削後のクロムの存在量との差と5重量%との比較による判定を行う、
有害材料判定装置。
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