JP5526180B2 - 均質アニオン交換膜、複合不均質アニオン交換膜及び複合均質アニオン交換膜 - Google Patents
均質アニオン交換膜、複合不均質アニオン交換膜及び複合均質アニオン交換膜 Download PDFInfo
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Description
ジビニルベンゼン共重合体中のフェニル基と四級アンモニウム基が結合しているため、高pH条件下での耐熱性が低く、その使用条件に制約を受けていた。
アニオン交換膜が開示されている。
(式中、符号の説明は同じ。)で表される構成単位と、一分子中に少なくとも二つのビニル基を有する架橋性モノマーから誘導される構成単位とを有する架橋アニオン交換体であることを特徴とする複合不均質アニオン交換膜を提供するものである。
(式中、符号の説明は同じ。)で表される構成単位と、一分子中に少なくとも二つのビニル基を有する架橋性モノマーから誘導される構成単位とを有するものであり、
該架橋性モノマーから誘導される構成単位の導入量が、全構成単位に対して、0.5〜30モル%であり、
該複合均質アニオン交換膜中、該熱可塑性重合体の含有量が5〜80重量%であること、
を特徴とする複合均質アニオン交換膜を提供するものである。
(式中、符号の説明は同じであるので省略する)
で表される構成単位と、一分子中に少なくとも二つのビニル基を有する架橋性モノマーから誘導される構成単位と、を有するものである。
環状の炭素数1〜8のアルキル基;ビニル基、プロペニル基等、上記アルキル基に対応する炭素数2〜8のアルケニル基を挙げることができる。好適には炭素数1〜6の炭化水素基である。一般式(1)中、炭化水素基が、炭素数8を超えるものは、イオン交換特性が低下してしまうため、好ましくない。
量/gである。該架橋イオン交換体のアニオン交換容量が、1.0mg当量/g未満だと、アニオン交換膜としての性能が低くなり易く、また、4.5mg当量/gを超えると、膜
の膨潤が大きくなり過ぎ、強度が低くなり易い。
ヘキシルオキシ)スチレン、p−(6−N,N−ジ−i−プロピルアミノヘキシルオキシ)スチレン、p−(6−N,N−ジ−n−ブチルアミノヘキシルオキシ)スチレン、p−(6−N,N−ジ−i−ブチルアミノヘキシルオキシ)スチレン、p−(6−N,N−ジ−s−ブチルアミノヘキシルオキシ)スチレン、p−(6−N,N−ジ−t−ブチルアミノヘキシルオキシ)スチレン、p−(7−N,N−ジメチルアミノヘプチルオキシ)スチレン、p−(7−N,N−ジエチルアミノヘプチルオキシ)スチレン、p−(7−N,N−ジ−n−プロピルアミノヘプチルオキシ)スチレン、p−(7−N,N−ジ−i−プロピルアミノヘプチルオキシ)スチレン、p−(7−N,N−ジ−n−ブチルアミノヘプチルオキシ)スチレン、p−(7−N,N−ジ−i−ブチルアミノヘプチルオキシ)スチレン、p−(7−N,N−ジ−s−ブチルアミノヘプチルオキシ)スチレン、p−(7−N,N−ジ−t−ブチルアミノヘプチルオキシ)スチレン、p−(8−N,N−ジメチルアミノオクチルオキシ)スチレン、p−(8−N,N−ジエチルアミノオクチルオキシ)スチレン、p−(8−N,N−ジ−n−プロピルアミノオクチルオキシ)スチレン、p−(8−N,N−ジ−i−プロピルアミノオクチルオキシ)スチレン、p−(8−N,N−ジ−n−ブチルアミノオクチルオキシ)スチレン、p−(8−N,N−ジ−i−ブチルアミノオクチルオキシ)スチレン、p−(8−N,N−ジ−s−ブチルアミノオクチルオキシ)スチレン、p−(8−N,N−ジ−t−ブチルアミノオクチルオキシ)スチレン、p−(9−N,N−ジメチルアミノノナニルオキシ)スチレン、p−(9−N,N−ジエチルアミノノナニルオキシ)スチレン、p−(9−N,N−ジ−n−プロピルアミノノナニルオキシ)スチレン、p−(9−N,N−ジ−i−プロピルアミノノナニルオキシ)スチレン、p−(9−N,N−ジ−n−ブチルアミノノナニルオキシ)スチレン、p−(9−N,N−ジ−i−ブチルアミノノナニルオキシ)スチレン、p−(9−N,N−ジ−s−ブチルアミノノナニルオキシ)スチレン、p−(9−N,N−ジ−t−ブチルアミノノナニルオキシ)スチレン、
N−ジ−n−ブチルアミノブトキシ)スチレン、m−(4−N,N−ジ−i−ブチルアミノブトキシ)スチレン、m−(4−N,N−ジ−s−ブチルアミノブトキシ)スチレン、m−(4−N,N−ジ−t−ブチルアミノブトキシ)スチレン、m−(5−N,N−ジメチルアミノペンチルオキシ)スチレン、m−(5−N,N−ジエチルアミノペンチルオキシ)スチレン、m−(5−N,N−ジ−n−プロピルアミノペンチルオキシ)スチレン、m−(5−N,N−ジ−i−プロピルアミノペンチルオキシ)スチレン、m−(5−N,N−ジ−n−ブチルアミノペンチルオキシ)スチレン、m−(5−N,N−ジ−i−ブチルアミノペンチルオキシ)スチレン、m−(5−N,N−ジ−s−ブチルアミノペンチルオキシ)スチレン、m−(5−N,N−ジ−t−ブチルアミノペンチルオキシ)スチレン、m−(6−N,N−ジメチルアミノヘキシルオキシ)スチレン、m−(6−N,N−ジエチルアミノヘキシルオキシ)スチレン、m−(6−N,N−ジ−n−プロピルアミノヘキシルオキシ)スチレン、m−(6−N,N−ジ−i−プロピルアミノヘキシルオキシ)スチレン、m−(6−N,N−ジ−n−ブチルアミノヘキシルオキシ)スチレン、m−(6−N,N−ジ−i−ブチルアミノヘキシルオキシ)スチレン、m−(6−N,N−ジ−s−ブチルアミノヘキシルオキシ)スチレン、m−(6−N,N−ジ−t−ブチルアミノヘキシルオキシ)スチレン、m−(7−N,N−ジメチルアミノヘプチルオキシ)スチレン、m−(7−N,N−ジエチルアミノヘプチルオキシ)スチレン、m−(7−N,N−ジ−n−プロピルアミノヘプチルオキシ)スチレン、m−(7−N,N−ジ−i−プロピルアミノヘプチルオキシ)スチレン、m−(7−N,N−ジ−n−ブチルアミノヘプチルオキシ)スチレン、m−(7−N,N−ジ−i−ブチルアミノヘプチルオキシ)スチレン、m−(7−N,N−ジ−s−ブチルアミノヘプチルオキシ)スチレン、m−(7−N,N−ジ−t−ブチルアミノヘプチルオキシ)スチレン、m−(8−N,N−ジメチルアミノオクチルオキシ)スチレン、m−(8−N,N−ジエチルアミノオクチルオキシ)スチレン、m−(8−N,N−ジ−n−プロピルアミノオクチルオキシ)スチレン、m−(8−N,N−ジ−i−プロピルアミノオクチルオキシ)スチレン、m−(8−N,N−ジ−n−ブチルアミノオクチルオキシ)スチレン、m−(8−N,N−ジ−i−ブチルアミノオクチルオキシ)スチレン、m−(8−N,N−ジ−s−ブチルアミノオクチルオキシ)スチレン、m−(8−N,N−ジ−t−ブチルアミノオクチルオキシ)スチレン、m−(9−N,N−ジメチルアミノノナニルオキシ)スチレン、m−(9−N,N−ジエチルアミノノナニルオキシ)スチレン、m−(9−N,N−ジ−n−プロピルアミノノナニルオキシ)スチレン、m−(9−N,N−ジ−i−プロピルアミノノナニルオキシ)スチレン、m−(9−N,N−ジ−n−ブチルアミノノナニルオキシ)スチレン、m−(9−N,N−ジ−i−ブチルアミノノナニルオキシ)スチレン、m−(9−N,N−ジ−s−ブチルアミノノナニルオキシ)スチレン、m−(9−N,N−ジ−t−ブチルアミノノナニルオキシ)スチレン、m−(10−N,N−ジメチルアミノデカニルオキシ)スチレン、m−(10−N,N−ジエチルアミノデカニルオキシ)スチレン、m−(10−N,N−ジ−n−プロピルアミノデカニルオキシ)スチレン、m−(10−N,N−ジ−i−プロピルアミノデカニルオキシ)スチレン、m−(10−N,N−ジ−n−ブチルアミノデカニルオキシ)スチレン、m−(10−N,N−ジ−i−ブチルアミノデカニルオキシ)スチレン、m−(10−N,N−ジ−s−ブチルアミノデカニルオキシ)スチレン、m−(10−N,N−ジ−t−ブチルアミノデカニルオキシ)スチレン、
チルアミノドデカニルオキシ)スチレン、m−(12−N,N−ジ−n−プロピルアミノドデカニルオキシ)スチレン、m−(12−N,N−ジ−i−プロピルアミノドデカニルオキシ)スチレン、m−(12−N,N−ジ−n−ブチルアミノドデカニルオキシ)スチレン、m−(12−N,N−ジ−i−ブチルアミノドデカニルオキシ)スチレン、m−(12−N,N−ジ−s−ブチルアミノドデカニルオキシ)スチレン、m−(12−N,N−ジ−t−ブチルアミノドデカニルオキシ)スチレン、o−(4−N,N−ジメチルアミノブトキシ)スチレン、o−(4−N,N−ジエチルアミノブトキシ)スチレン、o−(4−N,N−ジ−n−プロピルアミノブトキシ)スチレン、o−(4−N,N−ジ−i−プロピルアミノブトキシ)スチレン、o−(4−N,N−ジ−n−ブチルアミノブトキシ)スチレン、o−(4−N,N−ジ−i−ブチルアミノブトキシ)スチレン、o−(4−N,N−ジ−s−ブチルアミノブトキシ)スチレン、o−(4−N,N−ジ−t−ブチルアミノブトキシ)スチレン、o−(5−N,N−ジメチルアミノペンチルオキシ)スチレン、o−(5−N,N−ジエチルアミノペンチルオキシ)スチレン、o−(5−N,N−ジ−n−プロピルアミノペンチルオキシ)スチレン、o−(5−N,N−ジ−i−プロピルアミノペンチルオキシ)スチレン、o−(5−N,N−ジ−n−ブチルアミノペンチルオキシ)スチレン、o−(5−N,N−ジ−i−ブチルアミノペンチルオキシ)スチレン、o−(5−N,N−ジ−s−ブチルアミノペンチルオキシ)スチレン、o−(5−N,N−ジ−t−ブチルアミノペンチルオキシ)スチレン、o−(6−N,N−ジメチルアミノヘキシルオキシ)スチレン、o−(6−N,N−ジエチルアミノヘキシルオキシ)スチレン、o−(6−N,N−ジ−n−プロピルアミノヘキシルオキシ)スチレン、o−(6−N,N−ジ−i−プロピルアミノヘキシルオキシ)スチレン、o−(6−N,N−ジ−n−ブチルアミノヘキシルオキシ)スチレン、o−(6−N,N−ジ−i−ブチルアミノヘキシルオキシ)スチレン、o−(6−N,N−ジ−s−ブチルアミノヘキシルオキシ)スチレン、o−(6−N,N−ジ−t−ブチルアミノヘキシルオキシ)スチレン、o−(7−N,N−ジメチルアミノヘプチルオキシ)スチレン、o−(7−N,N−ジエチルアミノヘプチルオキシ)スチレン、o−(7−N,N−ジ−n−プロピルアミノヘプチルオキシ)スチレン、o−(7−N,N−ジ−i−プロピルアミノヘプチルオキシ)スチレン、o−(7−N,N−ジ−n−ブチルアミノヘプチルオキシ)スチレン、o−(7−N,N−ジ−i−ブチルアミノヘプチルオキシ)スチレン、o−(7−N,N−ジ−s−ブチルアミノヘプチルオキシ)スチレン、o−(7−N,N−ジ−t−ブチルアミノヘプチルオキシ)スチレン、o−(8−N,N−ジメチルアミノオクチルオキシ)スチレン、o−(8−N,N−ジエチルアミノオクチルオキシ)スチレン、o−(8−N,N−ジ−n−プロピルアミノオクチルオキシ)スチレン、o−(8−N,N−ジ−i−プロピルアミノオクチルオキシ)スチレン、o−(8−N,N−ジ−n−ブチルアミノオクチルオキシ)スチレン、o−(8−N,N−ジ−i−ブチルアミノオクチルオキシ)スチレン、o−(8−N,N−ジ−s−ブチルアミノオクチルオキシ)スチレン、o−(8−N,N−ジ−t−ブチルアミノオクチルオキシ)スチレン、o−(9−N,N−ジメチルアミノノナニルオキシ)スチレン、o−(9−N,N−ジエチルアミノノナニルオキシ)スチレン、o−(9−N,N−ジ−n−プロピルアミノノナニルオキシ)スチレン、o−(9−N,N−ジ−i−プロピルアミノノナニルオキシ)スチレン、o−(9−N,N−ジ−n−ブチルアミノノナニルオキシ)スチレン、o−(9−N,N−ジ−i−ブチルアミノノナニルオキシ)スチレン、o−(9−N,N−ジ−s−ブチルアミノノナニルオキシ)スチレン、o−(9−N,N−ジ−t−ブチルアミノノナニルオキシ)スチレン、o−(10−N,N−ジメチルアミノデカニルオキシ)スチレン、o−(10−N,N−ジエチルアミノデカニルオキシ)スチレン、o−(10−N,N−ジ−n−プロピルアミノデカニルオキシ)スチレン、o−(10−N,N−ジ−i−プロピルアミノデカニルオキシ)スチレン、o−(10−N,N−ジ−n−ブチルアミノデカニルオキシ)スチレン、o−(10−N,N−ジ−i−ブチルアミノデカニルオキシ)スチレン、o−(10−N,N−ジ−s−ブチルアミノデカニルオキシ)スチレン、o−(10−N,N−ジ−t−ブチルアミノデカニルオキシ)スチレン、
ルメタクリレート、フェニルメタクリレート、ヒドロキシフェニルメタクリレート、クロロフェニルメタクリレート、スルファモイルフェニルメタクリレート、2−(ヒドロキシフェニルカルボニルオキシ)エチルメタクリレート等のメタクリル酸エステル系単量体、メチルアクリレート、エチルアクリレート、(n−又はi−)プロピルアクリレート、(n−、i−、sec−又はt−)ブチルアクリレート、アミルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ドデシルアクリレート、クロロエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、5−ヒドロキシペンチルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、アリルアクリレート、トリメチロールプロパンモノアクリレート、ペンタエリスリトールモノアクリレート、ベンジルアクリレート、メトキシベンジルアクリレート、クロロベンジルアクリレート、ヒドロキシベンジルアクリレート、ヒドロキシフェネチルアクリレート、ジヒドロキシフェネチルアクリレート、フルフリルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、フェニルアクリレート、ヒドロキシフェニルアクリレート、クロロフェニルアクリレート、スルファモイルフェニルアクリレート、2−(ヒドロキシフェニルカルボニルオキシ)エチルアクリレート等のアクリル酸エステル系単量体等を挙げることができる。
プロピオンアミド)等が挙げられる。これらアゾ系開始剤の使用量は、全モノマー量に対して0.01〜2モル%が好ましい。
(式中、R3は炭素数が1〜8の炭化水素基を示し、Yはハロゲン原子を示す。)
で表わされる有機ハロゲン化合物であり、該有機ハロゲン化合物の具体例としては、メチルクロライド、メチルブロマイド、メチルヨーダイド、エチルクロライド、エチルブロマイド、エチルヨーダイド、n−プロピルクロライド、n−プロピルブロマイド、n−プロピルヨーダイド、i−プロピルクロライド、i−プロピルブロマイド、i−プロピルヨーダイド、n−ブチルクロライド、n−ブチルブロマイド、n−ブチルヨーダイド、i−ブチルクロライド、i−ブチルブロマイド、i−ブチルヨーダイド、s−ブチルクロライド、s−ブチルブロマイド、s−ブチルヨーダイド、t−ブチルクロライド、t−ブチルブロマイド、t−ブチルヨーダイド、クロロメチルアルコール、ブロモメチルアルコール、ヨードメチルアルコール、1−クロロエタノール、1−ブロモエタノール、1−ヨードエタノール、2−クロロエタノール、2−ブロモエタノール、2−ヨードエタノール、1−クロロプロパノール、1−ブロモプロパノール、1−ヨードプロパノール、2−クロロプ
ロパノール、2−ブロモプロパノール、2−ヨードプロパノール、3−クロロプロパノール、3−ブロモプロパノール、3−ヨードプロパノール、1−クロロブタノール、1−ブロモブタノール、1−ヨードブタノール、2−クロロブタノール、2−ブロモブタノール、2−ヨードブタノール、3−クロロブタノール、3−ブロモブタノール、3−ヨードブタノール、4−クロロブタノール、4−ブロモブタノール、4−ヨードブタノール等が挙げられる。
水性媒体中、懸濁重合させて粒子状架橋重合体を得る第1工程と、第1工程で得られた粒子状架橋重合体を、有機ハロゲン化合物と反応させ、該粒子状架橋アニオン交換体を得る第2工程と、を行う方法である。
、過酸化物系開始剤を用いると、アミノアルコキシスチレンと過酸化物が酸化又は還元反応を起こして、dead-end重合を引き起こすため重合体が得られない。それに対して、アゾ系開始剤は酸化能力が低いためdead-end重合とはならないが、水への溶解度が上記範囲を超えるアゾ系開始剤を用いると、水への溶解性が比較的高いアミノアルコキシスチレンが水中で重合し、微粒子が生成し、それがバインダーとなって粒子の凝集が起こるため好ましくない。この微粒子生成を抑制するためには、水への溶解度がほとんどない、すなわち溶解度が0.02g/100gH2O以下、特に0.01g/100gH2O以下のアゾ系重合開始剤を用いるとよい。好適なアゾ系開始剤の具体例としては、2,2’-アゾビ
ス(2,4-ジメチルバレロニトリル)、2,2’-アゾビス(2-メチルブチロニトリル
)が挙げられる。これらアゾ系開始剤の使用量は、全モノマー量に対して、通常0.01〜2モル%である。
ルボキシメチルセルロース、アルキルセルロース、ゼラチン、キサンタンガム等が挙げられる。これら分散剤は1種単独または2種以上を組み合わせて用いてもよい。
共重合体、エチレン-(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン-(メタ)アクリル酸エステル共重合体等のポリオレフィン系重合体;ポリ塩化ビニル、塩素化ポリエチレン、エチレン-塩化ビニル共重合体、ポリフッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン-エチレン共重合体等のハロゲン含有重合体;ポリスチレン-ポリ(エチレン/ブチレン)-ポリスチレン
ブロック共重合体、ポリスチレン-ポリ(エチレン/プロピレン)-ポリスチレンブロック
共重合体等のスチレン系熱可塑性エラストマーが挙げられる。
ることができる。
酸ビニル共重合体、エチレン-ビニルアルコール共重合体、エチレン-(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン-(メタ)アクリル酸エステル共重合体等の極性基含有ポリオレフィ
ン系重合体;ポリ塩化ビニル、塩素化ポリエチレン、エチレン-塩化ビニル共重合体、ポ
リフッ化ビニリデン等のハロゲン含有重合体;ポリスチレン-ポリ(エチレン/ブチレン)-ポリスチレンブロック共重合体、ポリスチレン-ポリ(エチレン/プロピレン)-ポリスチレンブロック共重合体等のスチレン系熱可塑性エラストマーが例として挙げられる。
次に、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、これは単に例示であって、本発明を制限するものではない。
p−(4−N,N−ジメチルアミノブトキシ)スチレン(純度98.8%、東ソー製)6.0g(27ミリモル)、ジビニルベンゼン(純度80%、アルドリッチ製)0.6g(3.6ミリモル、全モノマーに対して12モル%)、2,2’-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)(和光純薬製)0.027g、ソルビタンモノオレエート(和光純薬製)1.0gを混合し、均一溶液を調製した。この溶液をポリエチレン製の型(100mm×200mm×0.2mm)に流し込み、密封後、60℃で24時間重合した。重合後、急冷して膜を型から剥離させ、得られた膜をヨードメタン(東京化成製)20gをメタノール200mlに溶解させた溶液に浸漬させ、40℃で24時間反応させた。反応終了後、メタノールで十分洗浄して未反応ヨードメタンを除去し、純水で洗浄して厚み200μmの均質アニオン交換膜を得た。
得られた均質アニオン交換膜の中性塩分解容量は、乾燥状態で3.0mg当量/g、0
.5モル/Lの食塩水中、交流1000Hzで測定した比抵抗は400Ω・cm、静的輸率は0.97であった。なお、静的輸率は、(0.5モル/L食塩水)/(1.0モル/L
食塩水)の膜電位を25℃で測定して求めた。
後純水で洗浄して再生型(OH型)アニオン交換膜を調製した。このアニオン交換膜を純水中、80℃で6ヶ月浸漬し、耐熱性試験を行った。試験後の膜特性を表1に「試験後」として示すが、試験前の結果と比べて、均質アニオン交換膜の劣化はほとんど認められなかった。
<粒子状p−(4−N,N,N−トリメチルアンモニウムブトキシ)スチレン架橋重合体の合成>
窒素雰囲気下、攪拌装置及び還流装置を備えた1000mlセパラブルフラスコ中に、標準緩衝液(pH=7.4)600ml(和光純薬製)、部分ケン化ポリビニルアルコール(PVA−224、平均重合度2400、ケン化度88%、クラレ製)8.0gを加え、60℃に昇温してポリビニルアルコールを溶解させた後、室温まで冷却した。p−(4−N,N−ジメチルアミノブトキシ)スチレン(純度98.8%、東ソー製)114.0g(0.52モル)、ジビニルベンゼン(純度80%、アルドリッチ製)6.0g(0.03
6モル、全モノマーに対して6.5モル%)、2,2’-アゾビス(2,4-ジメチルバレロ
ニトリル)(和光純薬製)0.54gを混合し、均一溶液とした後、フラスコに加えた。撹拌回転数を400rpmに設定し、窒素雰囲気下60℃で24時間重合した。重合後、重合生成物をろ過し、十分水洗した後、メタノールで洗浄し、減圧乾燥して淡黄色透明球状のp−(4−N,N−ジメチルアミノブトキシ)スチレン架橋重合体107.8gを得た。収率は90%、平均粒径35μmの真球状の粒子を得た。
参考例1で得られた粒子状架橋アニオン交換体をメタノールで洗浄し、60℃で24時間減圧乾燥した乾燥状態の粒子状架橋アニオン交換体60重量部と、ポリスチレン-ポリ
(エチレン/プロピレン)-ポリスチレンブロック共重合体(クレイトンポリマー製、クレイトンG1730M)40重量部とを予備混合し、ラボプラストミルで200℃、5分間
溶融混練した。得られた溶融混合物を粗粉砕し、200℃で加熱溶融プレスして、500μmの厚みを有する膜を得た。次いで、膜を50℃の純水に浸漬し、水湿潤状態のアニオン交換膜を得た。
p−(4−N,N−ジメチルアミノブトキシ)スチレン(純度98.8%、東ソー製)
100重量部、ジビニルベンゼン(純度80%、アルドリッチ製)10重量部(全モノマーに対して12モル%)、2,2’-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)(和光純薬製)1.0重量部、ポリ塩化ビニル(大洋塩ビ製)40重量部、ジオクチルフタレート(和光純薬製)10重量部を混合し、均一なペーストを調製した。このペーストを厚み150μm、目付80g/m2のポリ塩化ビニル製クロスに含浸させ、70℃で12時間重
合を行って厚み200μmの膜状重合体を製造した。次に、該膜状重合体を実施例1と同様にヨードメタンと反応させ、アニオン交換膜を得た。
は420Ω・cm、静的輸率は0.97であった。なお、比抵抗、静的輸率の測定方法は、実施例1と同様である。
<複合不均質アニオン交換膜の製造>
参考例1で得られた粒子状架橋アニオン交換体に代えて、フェニル基と四級アンモニウム基がアルコキシプロピレン結合(一般式(2)中のnが3)を介して結合されている粒子状架橋アニオン交換体粉砕品(粒径45μm以下)を用いたことを除いて、実施例2と同様の方法により膜厚500μmのアニオン交換膜を製造した。得られたアニオン交換膜の中性塩分解容量は、乾燥状態で1.8mg当量/g、比抵抗は480Ω・cm、静的輸率は0.94であった。
に、本発明のアニオン交換膜はアルカリ性条件下での耐熱性に優れているため、高温殺菌が必要な溶液処理装置や電気再生式脱イオン水製造装置、高pH条件で用いられる電気透析装置や拡散透析装置、高温で作動する燃料電池や二次電池等のセパレーターに好適に用いられる。
Claims (1)
- 熱可塑性重合体マトリックス中に、1μm未満の粒径の架橋アニオン交換体粒子が分散している複合均質アニオン交換膜であって、該架橋アニオン交換体が、下記一般式(1);
で表される構成単位と、一分子中に少なくとも二つのビニル基を有する架橋性モノマーから誘導される構成単位とを有するものであり、
該架橋性モノマーから誘導される構成単位の導入量が、全構成単位に対して、0.5〜30モル%であり、
該複合均質アニオン交換膜中、該熱可塑性重合体の含有量が5〜80重量%であること、
を特徴とする複合均質アニオン交換膜。
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