JP5525311B2 - 副室付き内燃機関 - Google Patents

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Description

本発明は、シリンダボアを有するシリンダブロックと、該シリンダブロックに結合されるシリンダヘッドとの間に、前記シリンダボアに摺動自在に嵌合されるピストンの頂部を臨ませる燃焼室が形成され、前記シリンダヘッドに、該シリンダヘッドに設けられる吸気ポート、排気ポートおよび副室ポートの前記燃焼室への連通・遮断を切換える吸気バルブ、排気バルブおよび副室バルブがそれぞれ開閉作動可能に配設され、前記副室ポートには、少なくとも圧縮行程の一部で前記副室バルブを開くことによって前記燃焼室の混合気の一部を導く副室が接続される副室付き内燃機関に関する。
このような副室付き内燃機関は、特許文献1で既に知られている。
特開平11−343874号公報
ところで、副室は、吸気ポートおよび排気ポートと同様にシリンダヘッドに設けられる副室ポートに接続されるものであり、シリンダヘッドに配設されるカムシャフトや、吸気バルブ、排気バルブおよび副室バルブ等の配置を考慮して副室ポートの配置を定める必要がある。また副室には燃焼室から混合気が導入されるので、副室内で燃料液滴が留まってしまうことは避けたい。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、副室および副室ポートを他の部材との干渉を避ける位置にコンパクトに配置しつつ副室に燃料液滴が留まってしまうことを防止するようにした副室付き内燃機関を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、シリンダボアを有するシリンダブロックと、該シリンダブロックに結合されるシリンダヘッドとの間に、前記シリンダボアに摺動自在に嵌合されるピストンの頂部を臨ませる燃焼室が形成され、前記シリンダヘッドに、該シリンダヘッドに設けられる吸気ポート、排気ポートおよび副室ポートの前記燃焼室への連通・遮断を切換える吸気バルブ、排気バルブおよび副室バルブがそれぞれ開閉作動可能に配設され、前記副室ポートには、少なくとも圧縮行程の一部で前記副室バルブを開くことによって前記燃焼室の混合気の一部を導く副室が接続される副室付き内燃機関であって、
前記シリンダヘッドには、該シリンダヘッドをシリンダブロックに結合する4本のスタッドボルトを各々挿通させる4つの第1〜第4ボルト挿通孔が、前記燃焼室の周囲で周方向に間隔をあけて設けられ、前記吸気バルブ、前記排気バルブおよび前記副室バルブを開閉駆動する動弁機構が備えるカムシャフトが前記シリンダヘッドに回転自在に支承されると共に、前記カムシャフトの一端部に回転動力を伝達するカムチェーンを走行させるためのカムチェーン通路が前記シリンダブロックおよび前記シリンダヘッドに設けられるものにおいて、
前記吸気ポートが、前記燃焼室から前記第1及び第2ボルト挿通孔間を通って前記シリンダヘッドの第1側面に開口するように配置され、前記排気ポートが、前記燃焼室から前記第3及び第4ボルト挿通孔間を通って、前記シリンダヘッドの前記第1側面とは前記燃焼室を挟んで反対側の第2側面に開口するように配置され、前記副室ポートが、前記燃焼室から前記第2及び第3ボルト挿通孔間を通って、前記シリンダヘッドの前記第1及び第2側面が臨む方向とは直交する方向に臨む第3側面に開口するように、且つ車体搭載時に前記燃焼室側に向かって下り勾配となるようにして配置され、前記燃焼室に先端を臨ませる点火プラグが、前記第2及び第3ボルト挿通孔間で且つ前記副室ポートの側方を通るようにして前記シリンダヘッドに取付けられ、前記燃焼室に関して前記副室ポート及び前記点火プラグとは反対側に位置する前記カムチェーン通路が、前記燃焼室との間に前記第1及び第4ボルト挿通孔を挟むようにして配置され、前記副室を形成する副室ハウジングが、その副室ハウジングに一体に形成されて該副室と前記副室ポート間を連通させる連結筒部を介して、前記シリンダヘッドの前記第3側面に締結され、前記連結筒部には、前記燃焼室から前記副室に流れる混合気量を制御するバタフライバルブの弁軸が回動可能に支承され、その弁軸の一端部には、前記バタフライバルブを開閉作動させる駆動力を伝達するケーブルが巻き掛け連結されるドラムが固定され、前記弁軸の他端部に同軸に連結した回動位置検出センサが前記副室ハウジングに支持されることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記カムチェーン通路内の被動スプロケットの回転軸線と直交する平面と、前記シリンダヘッドの前記第3側面と、前記バタフライバルブの弁軸とが互いに平行であることを第2の特徴とする。
さらに本発明は、第1又は第2の特徴の構成に加えて、前記動弁機構が、前記吸気バルブ、前記排気バルブおよび前記副室バルブに共通な単一の前記カムシャフトを備えることを第の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、副室ポートが燃焼室に関してカムチェーン通路と反対側に配置されるので、カムシャフトや、吸気バルブおよび排気バルブ等との干渉を考慮することなく副室ポートの位置を定めることができ、しかも副室ポートが車体搭載時に前記燃焼室側に向かって下り勾配となるので、副室内で燃料液滴が生成されてもその燃料液滴は副室バルブ近傍まで速やかに戻されることになり、燃料液滴が副室内に留まってしまうことを防止することができる。
また点火プラグを、燃焼室に関してカムチェーン通路とは反対側からシリンダヘッドに取付けるようにして、点火プラグおよびカムチェーンの干渉を避けるための特別の対策をとることなく、点火プラグをシリンダヘッドに容易に取付けることができる。
また燃焼室から副室に流れる混合気量を、副室ポートに臨む通気制御手段としてのバタフライバルブによって制御するので、吸気装置側にスロットルバルブを配設しなくても吸気量を制御することを可能としつつ、可変圧縮が可能となる。しかもバタフライバルブを通気制御手段とすることで、通気制御手段の構成を簡略化し、精密な可変圧縮制御が可能となる。さらに前記バタフライバルブの弁軸に回動位置検出センサが同軸に連結されるので、通気制御手段の作動状態を容易に検出することができる。
さらに本発明の第の特徴によれば、吸気バルブ、排気バルブおよび副室バルブをそれらに共通な単一のカムシャフトで開閉駆動するようにして動弁機構を単純化することができる。
実施例1の副室付き内燃機関の要部縦断面図であって図2の1−1線に沿う断面図である。 ヘッドカバーを省略した状態での図1の2−2線矢視図である。 図1の3−3線に沿う方向から見て一部を切欠いて示す図である。 クランク角に応じた吸気バルブ、排気バルブおよび副室バルブの開弁リフト特性を示す図である。 副室付き内燃機関を搭載した自動二輪車の側面図である。 実施例2の図3に対応した図である。 参考例の図1に対応した図である。
本発明の実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
本発明の実施例1について図1〜図5を参照しながら説明すると、先ず図1において、この内燃機関Eは、シリンダボア11を有するシリンダブロック12と、該シリンダブロック12に結合されるシリンダヘッド13とを備え、シリンダブロック12およびシリンダヘッド13間には、前記シリンダボア11に摺動自在に嵌合されるピストン15の頂部を臨ませる燃焼室14が形成される。
図2および図3を併せて参照して、前記シリンダヘッド13には、吸気ポート16、排気ポート17および副室ポート18がそれぞれ設けられており、前記吸気ポート16に通じる吸気通路19を形成する吸気管20を含む吸気装置21がシリンダヘッド13に接続され、吸気管20には、吸気通路19に向けて燃料を噴射する燃料噴射弁22が取付けられる。また前記排気ポート17に連なるようにして排気装置(図示せず)がシリンダヘッド13に接続される。
ところで前記シリンダヘッド13には、該シリンダヘッド13をシリンダブロック12およびクランクケース側に結合するためのスタッドボルト23,23…を挿通せしめる4つの第1〜第4ボルト挿通孔24,25,26,27が、前記燃焼室14の周囲で周方向に間隔をあけるようにして設けられており、前記吸気ポート16は前記燃焼室14から第1および第2ボルト挿通孔24,25間を通ってシリンダヘッド13の第1側面13aに開口するように配置され、前記排気ポート17は、前記燃焼室14から第3および第4ボルト挿通孔26,27間を通ってシリンダヘッド13の第1側面13aとは反対側の第2側面13bに開口するように配置される。また前記副室ポート18は、前記燃焼室14から第2および第3ボルト挿通孔25,26を通ってシリンダヘッド13の第3側面13cに開口するように配置されるものであり、第3側面13cは、第1および第2側面13a,13bが臨む方向とは直交する方向に臨む位置に配置される側面である。
前記シリンダヘッド13には、前記吸気ポート16、前記排気ポート17および前記副室ポート18の前記燃焼室14への連通・遮断を切換える吸気バルブ28、排気バルブ29および副室バルブ30がそれぞれ開閉作動可能に配設され、吸気バルブ28、排気バルブ29および副室バルブ30は、シリンダヘッド13との間に設けられるバルブスプリング31,32,33で閉弁側に付勢される。
前記吸気バルブ28、排気バルブ29および副室バルブ30を開閉駆動する動弁機構35は、前記シリンダヘッド13と、該シリンダヘッド13に結合されるヘッドカバー34との間に形成される動弁室36に収納される。而して前記動弁機構35は、前記吸気バルブ28、排気バルブ29および副室バルブ30に共通な単一のカムシャフト37と、該カムシャフト37の回転に従動して前記吸気バルブ28、排気バルブ29および副室バルブ30を開弁側に駆動する吸気バルブ用ロッカアーム38、排気バルブ用ロッカアーム39および副室バルブ用ロッカアーム40とを備える。
前記カムシャフト37の一端部は、前記シリンダヘッド13に設けられた第1カムホルダ41を回転自在に貫通し、第1カムホルダ41およびカムシャフト37間にはボールベアリング43が介装される。また前記カムシャフト37の軸線に沿う方向で第1カムホルダ41から間隔をあけた位置でシリンダヘッド13に設けられる第2カムホルダ42に、前記カムシャフト37の他端部がボールベアリング44を介して回転自在に支承される。
前記カムシャフト37には、前記吸気バルブ28に対応した吸気カム46、前記排気バルブ29に対応した排気カム47、ならびに前記副室バルブ30に対応した副室カム48が軸方向に間隔をあけて設けられる。
前記吸気カム46、前記排気カム47および前記副室カム48による吸気バルブ28、排気バルブ29および副室バルブ30の開弁リフト特性は、図4で示す通りであり、副室バルブ30は、吸気バルブ28の開きタイミングに合わせて開き始める特性(実線で示す曲線)の開弁開始時期、ならびに圧縮行程が始まる時期に開き始める特性(二点鎖線で示す曲線)の開始時期間の間であればどの時点から開弁を開始してもよく、その閉弁時期は、圧縮行程の後期の概ね点火時期の直前に合わせて設定される。すなわち副室バルブ30は圧縮行程の少なくとも一部では開弁状態にある。
第1および第2カムホルダ41,42には、前記カムシャフト37の軸線の両側に配置される第1ロッカシャフト49および第2ロッカシャフト50の両端部が支持される。第1ロッカシャフト49には、吸気バルブ用ロッカアーム38および副室バルブ用ロッカアーム40が揺動可能に支承され、吸気バルブ用ロッカアーム38および副室バルブ用ロッカアーム40の一端にそれぞれ軸支されるローラ51,52が吸気カム46および副室カム48に転がり接触する。また吸気バルブ用ロッカアーム38および副室バルブ用ロッカアーム40の他端には、タペットねじ54,55が軸方向に沿う進退位置を調整可能として螺合されており、それらのタペットねじ54,55は、吸気バルブ28および副室バルブ30のステムエンドに当接する。
第2ロッカシャフト50には、排気バルブ用ロッカアーム39が揺動可能に支承され、排気バルブ用ロッカアーム39の一端に軸支されるローラ53が排気カム47に転がり接触する。また排気バルブ用ロッカアーム39の他端には、タペットね56が軸方向に沿う進退位置を調整可能として螺合されており、該タペットねじ56は、排気バルブ29のステムエンドに当接する。
前記カムシャフト37の一端すなわち第1カムホルダ41からの前記カムシャフト37の突出端部には、クランクシャフトからの回転動力を伝達するカムチェーン57を走行させるためのカムチェーン通路59がシリンダブロック12およびシリンダヘッド13に設けられる。すなわち前記カムシャフト37の第1カムホルダ41からの突出端部には被動スプロケット58が固定され、この被動スプロケット58に前記カムチェーン57が巻き掛けられる。
前記副室ポート18は、前記燃焼室14に関して前記カムチェーン通路59と反対側に位置するように前記シリンダヘッド13に設けられており、この副室ポート18は、車体搭載時に前記燃焼室14側に向かって下り勾配となるように形成される。
また前記シリンダヘッド13には、前記燃焼室14に先端を臨ませる点火プラグ60が取付けられるのであるが、この点火プラグ60は、前記燃焼室14に関して前記カムチェーン通路59とは反対側からシリンダヘッド13に取付けられる。
前記副室ポート18には、前記ピストン15の圧縮行程で前記副室バルブ30を開くことによって前記燃焼室14の混合気の一部を導く副室61が接続されるものであり、この副室61を形成する副室ハウジング62は連結筒部63を介して前記シリンダヘッド13に締結され、副室ハウジング62および連結筒部63は一体に形成される。
ところで、圧縮行程で副室バルブ30が開いていることによって燃焼室14内の混合気の一部は副室ポート18から副室61側に流れるのであるが、前記燃焼室14から前記副室61に流れる混合気量は、前記副室ポート18に臨む通気制御手段によって制御されるものであり、この実施例1では通気制御手段であるバタフライバルブ64で前記燃焼室14から前記副室61に流れる混合気量が制御され、該バタフライバルブ64の弁軸65は前記連結筒部63に回動可能に支承される。
而して副室バルブ30は、図4で示したように、吸気バルブ28の開きタイミングから圧縮行程が始まる時期までのどこかで開弁し、圧縮行程の後期の概ね点火時期まで開弁するのであるが、その間に、バタフライバルブ64を開弁することで吸気ポート16から吸入した空気および燃料が圧縮行程で副室61に押し出される。この際、バタフライバルブ64の開度を制御して通気抵抗を変化させることで要求出力を得るのに必要な空気量に調節することができ、バタフライバルブ64を全開としたときには機関出力は最小となり、全閉のときに最大となる。このように副室61に燃焼室14から一部の混合気を導くとともにその量を制御することにより、実質的に吸気量が制御されるので吸気装置21側にはスロットルバルブが不要となる。
ところで副室への混合気の導入量を制御するにあたって、ピストンの一端を副室に臨ませ、そのピストンを作動せしめて室の容積を変化させることも可能であるが、そのような構造では、圧縮行程で燃焼室14側から作用する高圧に耐える強固な構造がピストン側で必要となり、摺動部の漏れをシールするのが困難である。それに対して、燃焼室14および副室61間に配置されて回動によって通気抵抗を変化させるバタフライバルブ64によって混合気の副室61への導入量を制御するようにした上述の構造では、可動部で高圧を直接支える必要がないので、可動部分の構造を簡素化することができ、バタフライバルブ64の回動で通気抵抗を変化させるので、漏れに対する対応が容易である。
また燃焼室14から副室61に混合気を押し出すようにすることで、ミラーサイクルと同様にポンピングロスを低減することができ、しかもバタフライバルブ64を開くことで出力制御を行うので、負荷が低いほどポンピングロスの低減効果が大きくなる。また全負荷運転時には、バタフライバルブ64を全閉とするものの、副室バルブ30およびバタフライバルブ64間の通路容積分は、燃焼室14から押し出されるので、ノッキングに対する耐久性が向上し、その分、幾何学的圧縮比を上げることが可能となり、低負荷時には膨張比の向上分だけ、燃費の低減を図ることができる。さらに低負荷時にも吸気装置21側にスロットルバルブがないことからスロットルバルブの全開時と同様な強力な筒内流動を燃焼室14に生じさせることができ、リーン燃焼運転が可能となる。
前記連結筒部63から突出した前記弁軸65の一端部には、バタフライバルブを開閉作動せしめるための駆動力を伝達するケーブル(図示せず)が巻き掛け、連結されるドラム66が固定され、前記連結筒部63から突出した前記弁軸65の他端部には、前記副室ハウジング62で支持された回動位置検出センサ67が同軸に連結される。
このような副室付き内燃機関Eは、図5で示すように、たとえば自動二輪車に搭載されるものであり、自動二輪車が備える車体フレームFの前端のヘッドパイプ75で操向可能に支承されるフロントフォーク76の下端で軸支される前輪WFと、後輪WFとの間に配置されるようにして前記副室付き内燃機関Eが車体フレームFに搭載され、前記後輪WRは、車体フレームFで前端部が揺動可能に支承されるスイングアーム77の後端部に軸支される。
而して前記副室付き内燃機関Eは、そのシリンダヘッド13に接続される吸気装置21がシリンダヘッド13から上方に立ち上がり、前記副室61を自動二輪車の進行方向右側に配置するようにして車体フレームFに搭載される。
次にこの実施例1の作用について説明すると、動弁機構35が備えるカムシャフト37がシリンダヘッド13に回転自在に支承され、カムシャフト37の一端部に回転動力を伝達するカムチェーン57を走行させるためのカムチェーン通路59がシリンダブロック12およびシリンダヘッド13に設けられ、燃焼室14に関してカムチェーン通路59と反対側に副室ポート18が配置されるので、カムシャフト37や、吸気バルブ28および排気バルブ29等との干渉を考慮することなく副室ポート18の位置を定めることができる。しかも副室ポート18が車体搭載時に前記燃焼室14側に向かって下り勾配となるので、副室61内で燃料液滴が生成されてもその燃料液滴は副室バルブ30近傍まで速やかに戻されることになり、燃料液滴が副室61内に留まってしまうことを防止することができる。
また前記燃焼室14に先端を臨ませる点火プラグ60が、前記燃焼室14に関して前記カムチェーン通路59とは反対側から前記シリンダヘッド13に取付けられるので、点火プラグ60およびカムチェーン57の干渉を避けるための特別の対策をとることなく、点火プラグ60をシリンダヘッド13に容易に取付けることができる。
また燃焼室14から副室61に流れる混合気量が副室ポート18に臨む通気制御手段であるバタフライバルブ64で制御されるので、吸気装置21側にスロットルバルブを配設しなくても吸気量を制御することを可能としつつ、可変圧縮が可能となる。
しかもバタフライバルブ64が、副室61を形成する副室ハウジング62およびシリンダヘッド13間を結ぶ連結筒部63に回動可能に支承されるので、通気制御手段の構成を簡略化し、精密な可変圧縮制御が可能となる。
またバタフライバルブ64には、その回動位置を検出する回動位置検出センサ67が同軸に連結されるので、バタフライバルブ64の作動状態を容易に検出することができる。
さらに動弁機構35は、吸気バルブ28、排気バルブ29および副室バルブ30に共通な単一のカムシャフト37を備えるものであるので、動弁機構35を単純化することができる。
本発明の実施例2について図6を参照しながら説明するが、実施例1に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
前記連結筒部63から突出した前記弁軸65の一端部部にはドラム66が固定され、前記連結筒部63から突出した前記弁軸65の他端部には回動位置検出センサ67が同軸に連結されるのであるが、この実施例2では、回動位置検出センサ67が吸気ポート16に近い側に配置されており、排気ポート17側からの熱の影響が回動位置検出センサ67に及び難くすることができる。
参考例
次に参考例について図7を参照しながら説明するが、実施例1および2に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
前記通気制御手段が、シリンダヘッド13には、横断面円形のバルブハウジング68が連結されており、通気制御手段であるロータリバルブ69が前記バルブハウジング68内に回動可能に嵌合され、該ロータリバルブ69内に副室71が形成される。
前記ロータリバルブ69の周方向1箇所には副室ポート18を副室71に通じさせる開口部70が向けられており、ロータリバルブ69の回動によって前記開口部70の開口面積が変化することにより、通気抵抗が変化し、それによって燃焼室14から副室71への混合気の導入量が調整される。
この参考例によれば、ロータリバルブ69内に副室71を形成するので、より簡略化された構造で副室71を形成するとともに、精密な可変圧縮制御を可能とすることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
11・・・シリンダボア
12・・・シリンダブロック
13・・・シリンダヘッド
14・・・燃焼室
15・・・ピストン
16・・・吸気ポート
17・・・排気ポート
18・・・副室ポート
23・・・スタッドボルト
24〜27・・第1〜第4ボルト挿通孔
28・・・吸気バルブ
29・・・排気バルブ
30・・・副室バルブ
35・・・動弁機構
37・・・カムシャフト
57・・・カムチェーン
58・・・被動スプロケット
59・・・カムチェーン通路
60・・・点火プラグ
・・・副室
62・・・副室ハウジング
63・・・連結筒部
64・・・通気制御手段であるバタフライバルブ
65・・・弁軸
66・・・ドラム
67・・・回動位置検出セン

Claims (3)

  1. シリンダボア(11)を有するシリンダブロック(12)と、該シリンダブロック(12)に結合されるシリンダヘッド(13)との間に、前記シリンダボア(11)に摺動自在に嵌合されるピストン(15)の頂部を臨ませる燃焼室(14)が形成され、前記シリンダヘッド(13)に、該シリンダヘッド(13)に設けられる吸気ポート(16)、排気ポート(17)および副室ポート(18)の前記燃焼室(14)への連通・遮断を切換える吸気バルブ(28)、排気バルブ(29)および副室バルブ(30)がそれぞれ開閉作動可能に配設され、前記副室ポート(18)には、少なくとも圧縮行程の一部で前記副室バルブ(30)を開くことによって前記燃焼室(14)の混合気の一部を導く副室(61)が接続される副室付き内燃機関であって、
    前記シリンダヘッド(13)には、該シリンダヘッド(13)をシリンダブロック(12)に結合する4本のスタッドボルト(23)を各々挿通させる4つの第1〜第4ボルト挿通孔(24〜27)が、前記燃焼室(14)の周囲で周方向に間隔をあけて設けられ、前記吸気バルブ(28)、前記排気バルブ(29)及び前記副室バルブ(30)を開閉駆動する動弁機構(35)が備えるカムシャフト(37)が前記シリンダヘッド(13)に回転自在に支承されると共に、前記カムシャフト(37)の一端部に回転動力を伝達するカムチェーン(57)を走行させるためのカムチェーン通路(59)が前記シリンダブロック(12)及び前記シリンダヘッド(13)に設けられるものにおいて、
    前記吸気ポート(16)が、前記燃焼室(14)から前記第1及び第2ボルト挿通孔(24,25)間を通って前記シリンダヘッド(13)の第1側面(13a)に開口するように配置され、前記排気ポート(17)が、前記燃焼室(14)から前記第3及び第4ボルト挿通孔(26,27)間を通って、前記シリンダヘッド(13)の前記第1側面(13a)とは前記燃焼室(14)を挟んで反対側の第2側面(13b)に開口するように配置され、前記副室ポート(18)が、前記燃焼室(14)から前記第2及び第3ボルト挿通孔(25,26)間を通って、前記シリンダヘッド(13)の前記第1及び第2側面(13a,13b)が臨む方向とは直交する方向に臨む第3側面(13c)に開口するように、且つ車体搭載時に前記燃焼室(14)側に向かって下り勾配となるようにして配置され、前記燃焼室(14)に先端を臨ませる点火プラグ(60)が、前記第2及び第3ボルト挿通孔(25,26)間で且つ前記副室ポート(18)の側方を通るようにして前記シリンダヘッド(13)に取付けられ、前記燃焼室(14)に関して前記副室ポート(18)及び前記点火プラグ(60)とは反対側に位置する前記カムチェーン通路(59)が、前記燃焼室(14)との間に前記第1及び第4ボルト挿通孔(24,27)を挟むようにして配置され、前記副室(61)を形成する副室ハウジング(62)が、その副室ハウジング(62)に一体に形成されて該副室(61)と前記副室ポート(18)間を連通させる連結筒部(63)を介して、前記シリンダヘッド(13)の前記第3側面(13c)に締結され、前記連結筒部(63)には、前記燃焼室(14)から前記副室(61)に流れる混合気量を制御するバタフライバルブ(64)の弁軸(65)が回動可能に支承され、その弁軸(65)の一端部には、前記バタフライバルブ(64)を開閉作動させる駆動力を伝達するケーブルが巻き掛け連結されるドラム(66)が固定され、前記弁軸(65)の他端部に同軸に連結した回動位置検出センサ(67)が前記副室ハウジング(62)に支持されることを特徴とする副室付き内燃機関。
  2. 前記カムチェーン通路(59)内の被動スプロケット(58)の回転軸線と直交する平面と、前記シリンダヘッド(13)の前記第3側面(13c)と、前記バタフライバルブ(64)の弁軸(65)とが互いに平行であることを特徴とする請求項1記載の副室付き内燃機関。
  3. 前記動弁機構(35)が、前記吸気バルブ(28)、前記排気バルブ(29)および前記副室バルブ(30)に共通な単一の前記カムシャフト(37)を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の副室付き内燃機関。
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