JP2012077654A - 副室付き内燃機関 - Google Patents

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JP2012077654A JP2010222396A JP2010222396A JP2012077654A JP 2012077654 A JP2012077654 A JP 2012077654A JP 2010222396 A JP2010222396 A JP 2010222396A JP 2010222396 A JP2010222396 A JP 2010222396A JP 2012077654 A JP2012077654 A JP 2012077654A
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隆 野村
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一紀 菊池
Makoto Kubota
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Takahiro Kimijima
隆浩 君島
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Abstract

【課題】シリンダヘッドに、吸気ポート、排気ポート、ならびに少なくとも圧縮行程の一部で燃焼室の混合気の一部を導くための副室に接続される副室ポートが設けられるとともに、吸気バルブ、排気バルブおよび副室バルブがそれぞれ開閉作動可能に配設される副室付き内燃機関において、吸気弁口からの吸気の流れに影響が出ないようにしつつ、燃焼室内の狭い空間での効率的な副室弁口の配置を可能とする。
【解決手段】吸気ポート16が、燃焼室14内にスワール流を生じさせるようにしてシリンダヘッド13に設けられ、副室弁口30が、燃焼室14内のスワール流の流れ方向で吸気弁口28から排気弁口29を経て副室弁口30に至るようにしつつ吸気弁口28に燃焼室14の周方向に隣接した位置に配置される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ピストンを摺動自在に嵌合させるシリンダボアを有するシリンダブロックと、該シリンダブロックに結合されるシリンダヘッドとの間に、ドーム型の天井面を有する燃焼室が前記ピストンの頂部を臨ませるようにして形成され、前記シリンダヘッドに、前記燃焼室に向けて開口する吸気弁口に通じる吸気ポート、前記燃焼室に向けて開口する排気弁口に通じる排気ポート、ならびに前記燃焼室に向けて開口する副室弁口に通じるととともに少なくとも圧縮行程の一部で前記燃焼室の混合気の一部を導くための副室に接続される副室ポートが設けられるとともに、前記吸気弁口、前記排気弁口および前記副室弁口の開閉を切換える吸気バルブ、排気バルブおよび副室バルブがそれぞれ開閉作動可能に配設される副室付き内燃機関に関する。
このような副室付き内燃機関は、特許文献1で既に知られている。
特開平11−343874号公報
上記特許文献1で開示された副室付き内燃機関では、吸気弁口から燃焼室内に流入する混合気によって燃焼室内で生じるスワール流の流れ方向に沿って順に、吸気弁口、副室弁口および排気弁口が並ぶようにして、吸気弁口、副室弁口および排気弁口が燃焼室の天井面に開口しており、吸気弁口からの吸気が副室弁口から副室ポート側に流れ込み易く、また燃焼室内でのスワール流と副室弁口からの流れと干渉して吸入効率が低下し、燃焼室内でのスワール流が弱まってしまう可能性がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、吸気弁口からの吸気の流れに影響が出ないようにしつつ、燃焼室内の狭い空間での効率的な副室弁口の配置を可能とした副室付き内燃機関を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、ピストンを摺動自在に嵌合させるシリンダボアを有するシリンダブロックと、該シリンダブロックに結合されるシリンダヘッドとの間に、ドーム型の天井面を有する燃焼室が前記ピストンの頂部を臨ませるようにして形成され、前記シリンダヘッドに、前記燃焼室に向けて開口する吸気弁口に通じる吸気ポート、前記燃焼室に向けて開口する排気弁口に通じる排気ポート、ならびに前記燃焼室に向けて開口する副室弁口に通じるととともに少なくとも圧縮行程の一部で前記燃焼室の混合気の一部を導くための副室に接続される副室ポートが設けられるとともに、前記吸気弁口、前記排気弁口および前記副室弁口の開閉を切換える吸気バルブ、排気バルブおよび副室バルブがそれぞれ開閉作動可能に配設される副室付き内燃機関において、前記吸気ポートが、前記燃焼室内にスワール流を生じさせるようにして前記シリンダヘッドに設けられ、前記副室弁口が、前記燃焼室内のスワール流の流れ方向で前記吸気弁口から前記排気弁口を経て前記副室弁口に至るようにしつつ前記吸気弁口に前記燃焼室の周方向に隣接した位置に配置されることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記副室バルブが、そのバルブヘッドを前記燃焼室内のスワール流に対面させて前記シリンダヘッドに配設されることを第2の特徴とする。
本発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、前記吸気バルブを開閉駆動する吸気バルブ用カムならびに前記排気バルブを開閉駆動する排気バルブ用カムが設けられるカムシャフトが前記シリンダヘッドに回転自在に支承され、前記カムシャフトに前記副室バルブを開閉駆動する副室バルブ用カムが設けられることを第3の特徴とする。
本発明は、第2の特徴の構成に加えて、前記吸気バルブおよび前記副室バルブが、バルブヘッドならびに該バルブヘッドに一端が連なるバルブステムをそれぞれ有し、前記副室バルブが備えるバルブステムの軸線のシリンダ軸線に対する傾き角度が、前記吸気バルブが備えるバルブステムの軸線の前記シリンダ軸線に対する傾き角度よりも大きくなるように設定されることを第4の特徴とする。
本発明は、第1〜第4の特徴の構成のいずれかに加えて、前記副室ポートが、前記燃焼室内のスワール流に沿うようにして前記シリンダヘッドに形成されることを第5の特徴とする。
さらに本発明は、第1〜第5の特徴の構成のいずれかに加えて、前記副室弁口を形成するバルブシートが、前記燃焼室の天井面との間で段差をなすようにしつつ前記天井面から内奥に凹んだ位置で前記シリンダヘッドに設けられることを第6の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、副室弁口が燃焼室内のスワール流の流れ方向で吸気弁口から排気弁口を経て副室弁口に至るようにしつつ吸気弁口に燃焼室の周方向に隣接した位置に配置されるので、吸気弁口からの吸気が副室弁口から副室ポート側に流れ込み難くなり、また燃焼室内でのスワール流に乗るように副室弁口からの流れを燃焼室内にスムーズに流入させることができ、吸気弁口からの吸気の流れに影響が出ないようにしつつ、燃焼室内の狭い空間で副室弁口を効率的に配置することが可能となる。
また本発明の第2の特徴によれば、前記副室バルブのバルブヘッドが燃焼室内のスワール流に対面するので、吸気弁口から燃焼室に流入した吸気の副室弁口側への流れ込みをより効果的に抑制することができる。
本発明の第3の特徴によれば、吸気バルブ、排気バルブおよび副室バルブをそれらに共通のカムシャフトで開閉駆動するようにして、動弁機構のコンパクト化を図ることができる。
本発明の第4の特徴によれば、副室バルブが備えるバルブステムの軸線のシリンダ軸線に対する傾き角度が、吸気バルブが備えるバルブステムの軸線の前記シリンダ軸線に対する傾き角度よりも大きいことによって、バルブヘッドが寝るので、スワール流にバルブヘッドがより対向するようになり、副室弁口から副室ポート側への燃焼室からの混合気の流れ込みがさらに抑制される。
本発明の第5の特徴によれば、副室ポートから燃焼室内に流入する混合気の勢いで燃焼室内のスワール流をより強くすることができる。
さらに本発明の第6の特徴によれば、燃焼室の天井面から内奥に凹んだ位置で副室弁口を形成するバルブシートと、燃焼室の天井面との間に段差が生じているので、副室バルブの開弁作動速度がある程度まで上がった時点で副室ポートから燃焼室への混合気の流入が可能となり、副室からの混合気の流入の勢いを強めることができる。しかも副室バルブの閉弁作動時に、その閉弁作動速度がある程度まで上がるまでは混合気の出入りを極小とした無効リフトとなることで、その無効リフトでは燃焼室内から副室ポート側への火炎の流入を抑制して消炎作用を持たせることができる。
副室付き内燃機関の要部縦断面図であって図2の1−1線に沿う断面図である。 ヘッドカバーを省略した状態での図1の2−2線矢視図である。 図1の3−3線に沿う方向から見て一部を切欠いて示す図である。 図2の4−4線に沿う断面図である。 図2の5−5線に沿う断面図である。 クランク角に応じた吸気バルブ、排気バルブおよび副室バルブの開弁リフト特性ならびに副室圧力の変化を示す図である。
本発明の実施の形態について、添付の図1〜図6を参照しながら説明すると、先ず図1において、この内燃機関Eは、シリンダボア11を有するシリンダブロック12と、該シリンダブロック12に結合されるシリンダヘッド13とを備え、シリンダブロック12およびシリンダヘッド13間には、前記シリンダボア11に摺動自在に嵌合されるピストン15の頂部を臨ませる燃焼室14が、ドーム型の天井面14aを有するようにして形成される。
図2および図3を併せて参照して、前記シリンダヘッド13には、燃焼室14に向けて開口する吸気弁口28に通じる吸気ポート16、燃焼室14に向けて開口する排気弁口29に通じる排気ポート17、ならびに燃焼室14に向けて開口する副室弁口30に通じるとともに少なくとも圧縮行程の一部で前記燃焼室14の混合気の一部を導くための副室31に接続される副室ポート18がそれぞれ設けられており、前記吸気ポート16に通じる吸気通路19を形成する吸気管20を含む吸気装置21がシリンダヘッド13に接続され、吸気管20には、吸気通路19に向けて燃料を噴射する燃料噴射弁22が取付けられる。また前記排気ポート17に連なるようにして排気装置(図示せず)がシリンダヘッド13に接続される。
ところで前記シリンダヘッド13には、該シリンダヘッド13をシリンダブロック12およびクランクケース側に結合するためのスタッドボルト23,23…を挿通せしめる4つの第1〜第4ボルト挿通孔24,25,26,27が、前記燃焼室14の周囲で周方向に間隔をあけるようにして設けられており、前記吸気ポート16は前記燃焼室14から第1および第2ボルト挿通孔24,25間を通ってシリンダヘッド13の第1側面13aに開口するように配置され、前記排気ポート17は、前記燃焼室14から第3および第4ボルト挿通孔26,27間を通ってシリンダヘッド13の第1側面13aとは反対側の第2側面13bに開口するように配置される。また前記副室ポート18は、前記燃焼室14から第2および第3ボルト挿通孔25,26を通ってシリンダヘッド13の第3側面13cに開口するように配置されるものであり、第3側面13cは、第1および第2側面13a,13bが臨む方向とは直交する方向に臨む位置に配置される側面である。
また前記吸気ポート16が、前記燃焼室14内に矢印38で示すスワール流を生じさせるようにして前記シリンダヘッド13に設けられ、前記副室弁口30が、前記燃焼室14内のスワール流の流れ方向で前記吸気弁口28から前記排気弁口29を経て前記副室弁口30に至るようにしつつ前記吸気弁口28に前記燃焼室14の周方向に隣接した位置に配置される。
前記副室ポート18は、前記燃焼室14内のスワール流に沿うようにして前記シリンダヘッド13に形成されており、前記副室弁口30を形成する環状のバルブシート39が、前記燃焼室14の天井面14aとの間で段差をなすようにしつつ、前記天井面14aから内奥に凹んだ位置で前記シリンダヘッド13に設けられる。また吸気弁口28および排気弁口29は、燃焼室14の天井面14aから内奥に凹むことなく前記天井面14aに臨んで開口される。
前記シリンダヘッド13には、前記吸気弁口28を開閉可能な吸気バルブ32、前記排気弁口29を開閉可能な排気バルブ33、ならびに前記副室弁口30を開閉可能な副室バルブ34がそれぞれ開閉作動可能に配設される。
図4で示すように、前記吸気バルブ32は、バルブヘッド32aならびに該バルブヘッド32aに一端が連なるバルブステム32bを有するものであり、シリンダヘッド13との間に設けられるバルブスプリング35で閉弁側に付勢される。
図5で示すように、前記副室バルブ34は、バルブヘッド34aならびに該バルブヘッド34aに一端が連なるバルブステム34bを有するものであり、シリンダヘッド13との間に設けられるバルブスプリング37で閉弁側に付勢される。しかも副室バルブ34は、そのバルブヘッド34aを前記燃焼室14内のスワール流に対面させて前記シリンダヘッド13に配設される。
しかも前記吸気バルブ32が備えるバルブステム32bの軸線のシリンダ軸線Cに対する傾き角度がα(図4参照)であるときに、前記副室バルブ34が備えるバルブステム34bの前記シリンダ軸線Cに対する傾き角度はβ(図5参照)であり、β>αに設定される。すなわち副室バルブ34が備えるバルブステム34bの軸線の前記シリンダ軸線Cに対する傾き角度βが、前記吸気バルブ32が備えるバルブステム32bの軸線の前記シリンダ軸線Cに対する傾き角度αよりも大きくなるように設定されている。
また排気バルブ33は、前記吸気バルブ32および前記副室バルブ34と同様にバルブヘッドおよびバルブステムを有するものであり、シリンダヘッド13との間に設けられるバルブスプリング36で閉弁側に付勢される。
再び図1および図2において、前記吸気バルブ32、排気バルブ33および副室バルブ34を開閉駆動する動弁機構42は、前記シリンダヘッド13と、該シリンダヘッド13に結合されるヘッドカバー43との間に形成される動弁室44に収納される。而して前記動弁機構42は、前記吸気バルブ32、排気バルブ33および副室バルブ34に共通な単一のカムシャフト45と、該カムシャフト45の回転に従動して前記吸気バルブ32、排気バルブ33および副室バルブ34を開弁側に駆動する吸気バルブ用ロッカアーム46、排気バルブ用ロッカアーム47および副室バルブ用ロッカアーム48とを備える。
前記カムシャフト45の一端部は、前記シリンダヘッド13に設けられた第1カムホルダ49を回転自在に貫通し、第1カムホルダ49およびカムシャフト45間にはボールベアリング51が介装される。また前記カムシャフト45の軸線に沿う方向で第1カムホルダ49から間隔をあけた位置でシリンダヘッド13に設けられる第2カムホルダ50に、前記カムシャフト45の他端部がボールベアリング52を介して回転自在に支承される。
前記カムシャフト45には、前記吸気バルブ32に対応した吸気バルブ用カム53、前記排気バルブ33に対応した排気バルブ用カム54、ならびに前記副室バルブ34に対応した副室バルブ用カム55が軸方向に間隔をあけて設けられる。
前記吸気バルブ用カム53、前記排気バルブ用カム54および前記副室バルブ用カム55による吸気バルブ32、排気バルブ33および副室バルブ34の開弁リフト特性は、図6で示す通りであり、副室バルブ34は、吸気バルブ32の開きタイミングに合わせて開き始める時期、ならびに圧縮行程が始まる時期の間であればどの時点から開弁を開始してもよく、その閉弁時期は、圧縮行程の後期の概ね点火時期の直前に合わせて設定される。すなわち副室バルブ34は圧縮行程の少なくとも一部では開弁状態にある。
しかも副室バルブ34で開閉される副室弁口30を形成するバルブシート39は、燃焼室14の天井面14aとの間に段差をなすようにしつつ天井面14aから内奥に凹んだ位置でシリンダヘッド13に設けられるので、図6の太実線で示す副室バルブリフトBのように、副室バルブ34の開弁作動時の無効リフトは、副室弁口30が燃焼室の14の天井面14aに臨んで開口した場合の太鎖線で示す副室バルブリフトAのときの無効リフトよりも大きくなる。
第1および第2カムホルダ49,50には、前記カムシャフト45の軸線の両側に配置される第1ロッカシャフト56および第2ロッカシャフト57の両端部が支持される。第1ロッカシャフト56には、吸気バルブ用ロッカアーム46および副室バルブ用ロッカアーム48が揺動可能に支承され、吸気バルブ用ロッカアーム46および副室バルブ用ロッカアーム48の一端にそれぞれ軸支されるローラ58,60が吸気バルブ用カム53および副室バルブ用カム55に転がり接触する。また吸気バルブ用ロッカアーム46および副室バルブ用ロッカアーム48の他端には、タペットねじ61,63が軸方向に沿う進退位置を調整可能として螺合されており、それらのタペットねじ61,63は、吸気バルブ32および副室バルブ34のステムエンドに当接する。
第2ロッカシャフト57には、排気バルブ用ロッカアーム47が揺動可能に支承され、排気バルブ用ロッカアーム47の一端に軸支されるローラ59が排気バルブ用カム54に転がり接触する。また排気バルブ用ロッカアーム47の他端には、タペットねじ62が軸方向に沿う進退位置を調整可能として螺合されており、該タペットねじ62は、排気バルブ33のステムエンドに当接する。
前記カムシャフト45の一端すなわち第1カムホルダ49からの前記カムシャフト45の突出端部には、クランクシャフトからの回転動力を伝達するカムチェーン65が巻き掛けられる被動スプロケット66が固定され、カムチェーン65を走行させるためのカムチェーン通路67が、前記燃焼室14に関して前記副室ポート18と反対側に位置するようにしてシリンダブロック12およびシリンダヘッド13に設けられる。
また前記シリンダヘッド13には、前記燃焼室14に先端を臨ませる点火プラグ68が取付けられるのであるが、この点火プラグ68は、前記燃焼室14に関して前記カムチェーン通路67とは反対側からシリンダヘッド13に取付けられる。
前記副室ポート18には、前記ピストン15の圧縮行程で前記副室バルブ34を開くことによって前記燃焼室14の混合気の一部を導く副室31が接続されるものであり、この副室31は、副室ハウジング70内に形成される。而して副室ハウジング70は、前記シリンダヘッド13の第3側面13cに一端部が接続される連結筒部71の他端部に設けられる鍔部71aと、前記連結筒部71内に通じるようにして前記鍔部71aに一端部が結合される矩形筒状のハウジング主体72と、該ハウジング主体72の他端開口部を閉じる蓋部材73とが、複数のボルト74,74…で締結されて成るものである。
ところで、圧縮行程で副室バルブ34が開いていることによって燃焼室14内の混合気の一部は副室ポート18から副室31側に流れるのであるが、前記燃焼室14から前記副室31に流れる混合気量は、前記連結筒部71の中間部に配設されるバタフライバルブ75で制御され、該バタフライバルブ75の弁軸76は前記連結筒部71に回動可能に支承される。
而して副室バルブ34は、図6で示したように、吸気バルブ32の開きタイミングから圧縮行程が始まる時期までのどこかで開弁し、圧縮行程の後期の概ね点火時期まで開弁するのであるが、その間に、バタフライバルブ75を開弁することで吸気ポート16から吸入した空気および燃料が圧縮行程で副室31に押し出される。この際、バタフライバルブ75の開度を制御して通気抵抗を変化させることで要求出力を得るのに必要な空気量に調節することができ、バタフライバルブ75を全開としたときには機関出力は最小となり、全閉のときに最大となる。このように副室31に燃焼室14から一部の混合気を導くとともにその量を制御することにより、実質的に吸気量が制御されるので吸気装置21側にはスロットルバルブが不要となる。
前記連結筒部71から突出した前記弁軸76の一端部には、バタフライバルブ75を開閉作動せしめるための駆動力を伝達するケーブル(図示せず)が巻き掛け、連結されるドラム77が固定され、前記連結筒部71から突出した前記弁軸76の他端部には、回動位置検出センサ778が同軸に連結される。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、吸気ポート16が燃焼室14内にスワール流を生じさせるようにしてシリンダヘッド13に設けられ、副室弁口30が、前記燃焼室14内のスワール流の流れ方向で吸気弁口28から排気弁口29を経て副室弁口30に至るようにしつつ前記吸気弁口28に前記燃焼室14の周方向に隣接した位置に配置されるので、吸気弁口28からの吸気が副室弁口30から副室ポート18側に流れ込み難くなり、また燃焼室14内でのスワール流に乗るように副室弁口30からの流れを燃焼室14内にスムーズに流入させることができ、吸気弁口28からの吸気の流れに影響が出ないようにしつつ、燃焼室14内の狭い空間で副室弁口30を効率的に配置することが可能となる。
また副室バルブ34が、そのバルブヘッド34aを前記燃焼室14内のスワール流に対面させてシリンダヘッド13に配設されるので、吸気弁口28から燃焼室14に流入した吸気の副室弁口30側への流れ込みをより効果的に抑制することができる。しかも副室バルブ34が備えるバルブステム34bの軸線のシリンダ軸線Cに対する傾き角度が、吸気バルブ32が備えるバルブステム32bの軸線の前記シリンダ軸線Cに対する傾き角度よりも大きくなるように設定されるので、バルブヘッド34aが寝ることになり、スワール流にバルブヘッド34aがより対向するようになり、副室弁副室弁口30から副室ポート18側への燃焼室14からの混合気の流れ込みがさらに抑制される。
また吸気バルブ32を開閉駆動する吸気バルブ用カム53ならびに排気バルブ33を開閉駆動する排気バルブ用カム54が設けられるカムシャフト45がシリンダヘッド13に回転自在に支承されており、そのカムシャフト45に前記副室バルブ34を開閉駆動する副室バルブ用カム55が設けられるので、吸気バルブ32、排気バルブ33および副室バルブ34をそれらに共通のカムシャフト45で開閉駆動するようにして、動弁機構42のコンパクト化を図ることができる。
また副室ポート18が、前記燃焼室14内のスワール流に沿うようにして前記シリンダヘッド13に形成されるので、副室ポート18から燃焼室14内に流入する混合気の勢いで燃焼室14内のスワール流をより強くすることができる。
さらに副室弁口30を形成するバルブシート39が、前記燃焼室14の天井面14aとの間で段差をなすようにしつつ前記天井面14aから内奥に凹んだ位置で前記シリンダヘッド13に設けられるので、副室バルブ34の開弁作動速度がある程度まで上がった時点で燃焼室14から副室ポート18への混合気の流入が可能となる。これにより、図6で示すように、副室バルブ34の開閉時の副室31の圧力変化が副室バルブリフトBの方が副室バルブリフトAよりも急激となり、副室ポート18から燃焼室14への混合気の流入が可能となり、副室31からの混合気の流入の勢いを強めることができる。しかも副室バルブ34の閉弁作動時に、その閉弁作動速度がある程度まで上がるまでは混合気の出入りを極小とした無効リフトとなることで、その無効リフトで副室31に対する混合気の出入りを瞬時に行うことができる。。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
11・・・シリンダボア
12・・・シリンダブロック
13・・・シリンダヘッド
14・・・燃焼室
14a・・・天井面
15・・・ピストン
16・・・吸気ポート
17・・・排気ポート
18・・・副室ポート
28・・・吸気弁口
29・・・排気弁口
30・・・副室弁口
31・・・副室
32・・・吸気バルブ
33・・・排気バルブ
34・・・副室バルブ
32a,34a・・・バルブヘッド
32b,34b・・・バルブステム
39・・・バルブシート
45・・・カムシャフト
53・・・吸気バルブ用カム
54・・・排気バルブ用カム
55・・・副室バルブ用カム
C・・・シリンダ軸線

Claims (6)

  1. ピストン(15)を摺動自在に嵌合させるシリンダボア(11)を有するシリンダブロック(12)と、該シリンダブロック(12)に結合されるシリンダヘッド(13)との間に、ドーム型の天井面(14a)を有する燃焼室(14)が前記ピストン(15)の頂部を臨ませるようにして形成され、前記シリンダヘッド(13)に、前記燃焼室(14)に向けて開口する吸気弁口(28)に通じる吸気ポート(16)、前記燃焼室(14)に向けて開口する排気弁口(29)に通じる排気ポート(17)、ならびに前記燃焼室(14)に向けて開口する副室弁口(30)に通じるととともに少なくとも圧縮行程の一部で前記燃焼室(14)の混合気の一部を導くための副室(31)に接続される副室ポート(18)が設けられるとともに、前記吸気弁口(28)、前記排気弁口(29)および前記副室弁口(30)の開閉を切換える吸気バルブ(32)、排気バルブ(33)および副室バルブ(34)がそれぞれ開閉作動可能に配設される副室付き内燃機関において、前記吸気ポート(16)が、前記燃焼室(14)内にスワール流を生じさせるようにして前記シリンダヘッド(13)に設けられ、前記副室弁口(30)が、前記燃焼室(14)内のスワール流の流れ方向で前記吸気弁口(28)から前記排気弁口(29)を経て前記副室弁口(30)に至るようにしつつ前記吸気弁口(28)に前記燃焼室(14)の周方向に隣接した位置に配置されることを特徴とする副室付き内燃機関。
  2. 前記副室バルブ(34)が、そのバルブヘッド(34a)を前記燃焼室(14)内のスワール流に対面させて前記シリンダヘッド(13)に配設されることを特徴とする請求項1記載の副室付き内燃機関。
  3. 前記吸気バルブ(32)を開閉駆動する吸気バルブ用カム(53)ならびに前記排気バルブ(33)を開閉駆動する排気バルブ用カム(54)が設けられるカムシャフト(45)が前記シリンダヘッド(13)に回転自在に支承され、前記カムシャフト(45)に前記副室バルブ(34)を開閉駆動する副室バルブ用カム(55)が設けられることを特徴とする請求項1または2記載の副室付き内燃機関。
  4. 前記吸気バルブ(32)および前記副室バルブ(34)が、バルブヘッド(32a,34a)ならびに該バルブヘッド(32a,34a)に一端が連なるバルブステム(32b,34b)をそれぞれ有し、前記副室バルブ(34)が備えるバルブステム(34b)の軸線のシリンダ軸線(C)に対する傾き角度が、前記吸気バルブ(32)が備えるバルブステム(32b)の軸線の前記シリンダ軸線(C)に対する傾き角度よりも大きくなるように設定されることを特徴とする請求項2記載の副室付き内燃機関。
  5. 前記副室ポート(18)が、前記燃焼室(14)内のスワール流に沿うようにして前記シリンダヘッド(13)に形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の副室付き内燃機関。
  6. 前記副室弁口(30)を形成するバルブシート(39)が、前記燃焼室(14)の天井面(14a)との間で段差をなすようにしつつ前記天井面(14a)から内奥に凹んだ位置で前記シリンダヘッド(13)に設けられることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の副室付き内燃機関。
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