JP2009162084A - 内燃機関の点火プラグ配置構造 - Google Patents

内燃機関の点火プラグ配置構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2009162084A
JP2009162084A JP2007340825A JP2007340825A JP2009162084A JP 2009162084 A JP2009162084 A JP 2009162084A JP 2007340825 A JP2007340825 A JP 2007340825A JP 2007340825 A JP2007340825 A JP 2007340825A JP 2009162084 A JP2009162084 A JP 2009162084A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spark plug
cylinder head
rocker arm
combustion chamber
internal combustion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007340825A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihito Nomura
明史 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2007340825A priority Critical patent/JP2009162084A/ja
Publication of JP2009162084A publication Critical patent/JP2009162084A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

【課題】ロッカーアームを備えた内燃機関の大型化を回避しつつ1気筒当たりの点火プラグ数を増やすことができる内燃機関の点火プラグ配置構造。
【解決手段】シリンダヘッド4に、吸気カム64、64と排気カム63とを設けた単一のカムシャフト61と、吸気カム64、64又は排気カム63のいずれか一方により駆動されるロッカーアーム62とを配置し、このシリンダヘッド4のロッカーアーム62内方に、シリンダヘッド4下方に形成される燃焼室7に臨む第1点火プラグ82を配置すると共に、ロッカーアーム62外方に、第1点火プラグ82が臨む燃焼室7に臨む第2点火プラグ86を配置した。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロッカーアームを備えた内燃機関の点火プラグ配置構造に関する。
4ストロークサイクルの内燃機関には、単一のロッカーアームがカムシャフト中央の排気カムに駆動されることによって排気ポペット弁を開閉駆動し、カムシャフト両側の吸気カムによって吸気ポペット弁を直接開閉駆動するものがある(例えば、特許文献1参照)。この内燃機関は、単一のロッカーアームを備えた構造であるため、排気ポペット弁及び吸気ポペット弁を各々専用のロッカーアームで駆動するものに比して全体形状をコンパクト化できる。
特開2006−300073号公報
上述の内燃機関は、1気筒当たりの点火プラグが1本であるため、燃焼室内に供給された混合気の燃焼速度を速めるには限度があり、更なる性能向上を図るために1気筒当たりの点火プラグを複数本にすることが考えられる。
しかし、例えば、1気筒当たりの点火プラグ数を増やすと、その分、シリンダヘッドが大型化して内燃機関が大型化してしまう可能性がある。
本発明の目的は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、ロッカーアームを備えた内燃機関の大型化を回避しつつ1気筒当たりの点火プラグ数を増やすことができる内燃機関の点火プラグ配置構造を提供する。
上述課題を解決するため、本発明は、内燃機関の点火プラグ配置構造において、シリンダヘッドに、吸気カムと排気カムとを設けた単一のカムシャフトと、吸気カム又は排気カムのいずれか一方により駆動されるロッカーアームとを配置し、このシリンダヘッドのロッカーアーム内方に、前記シリンダヘッド下方に形成される燃焼室に臨む第1点火プラグを配置すると共に、ロッカーアーム外方に、前記第1点火プラグが臨む燃焼室に臨む第2点火プラグを配置したことを特徴とする。この発明によれば、シリンダヘッドのロッカーアーム内方に、シリンダヘッド下方に形成される燃焼室に臨む第1点火プラグを配置すると共に、ロッカーアーム外方に、上記第1点火プラグが臨む燃焼室に臨む第2点火プラグを配置したので、シリンダヘッドの空きスペースを有効利用して各点火プラグを配置することができ、ロッカーアームを備えた内燃機関の大型化を回避しつつ1気筒当たりの点火プラグ数を増やすことが可能になる。
上記構成において、前記カムシャフトの一端側に巻回されるカムチェーンを備え、前記第2点火プラグは、前記カムチェーンの反対側に設けるようにしてもよい。この構成によれば、第2点火プラグをカムチェーンの反対側に設けたので、カムチェーンが存在しないシリンダヘッド側壁を有効利用でき、シリンダヘッドの大型化をより回避することができる。
また、上記構成において、前記ロッカーアームは、前記シリンダヘッドに設けられた複数のポペット弁を押動する複数のアーム部を有し、前記第1点火プラグは、前記アーム部間の隙間を通って前記ロッカーアームの下方に取り付けられ、前記第2点火プラグは、前記シリンダヘッドの動弁機構を収容する傾斜壁に沿って斜めに取り付けられるようにしてもよい。この構成によれば、第1点火プラグがロッカーアームのアーム部間の隙間を通ってロッカーアームの下方に取り付けられるため、かかるアーム部間の隙間を有効利用でき、また、第2点火プラグがシリンダヘッドの動弁機構を収容する傾斜壁に沿って斜めに取り付けられるため、第2点火プラグをシリンダヘッドに近接配置することができる。
また、上記構成において、前記第1点火プラグを前記燃焼室の天井中央部に臨ませ、前記第2点火プラグを前記燃焼室の天井サイド部に臨ませるようにしてもよい。この構成によれば、第1点火プラグと第2点火プラグとを離間して配置できるため、燃焼室内の火炎伝播時間の短縮化に有利となる。
本発明では、シリンダヘッドのロッカーアーム内方に、シリンダヘッド下方に形成される燃焼室に臨む第1点火プラグを配置すると共に、ロッカーアーム外方に、上記第1点火プラグが臨む燃焼室に臨む第2点火プラグを配置したので、ロッカーアームを備えた内燃機関の大型化を回避しつつ1気筒当たりの点火プラグ数を増やすことができる。
また、第2点火プラグをカムチェーンの反対側に設けたので、シリンダヘッドの大型化をより回避することができる。
また、第1点火プラグがロッカーアームのアーム部間の隙間を通ってロッカーアーム下方に取り付けられ、第2点火プラグがシリンダヘッドの動弁機構を収容する傾斜壁に沿って斜めに取り付けられるため、アーム部間の隙間を有効利用できると共に、第2点火プラグをシリンダヘッドに近接配置でき、シリンダヘッドの大型化をより回避することができる。
また、第1点火プラグを燃焼室の天井中央部に臨ませ、第2点火プラグを燃焼室の天井サイド部に臨ませたので、第1点火プラグと第2点火プラグとを離間して配置できる。
以下、本発明の一実施形態を添付した図面を参照して説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、運転者から見た方向に従う。また、図中矢印FRは車両前方を、矢印Rは車両右方を、矢印UPは車体上方をそれぞれ示している。
図1は本実施形態に係るエンジン(内燃機関)の断面図である。
このエンジン1は自動二輪車用の単気筒4サイクルエンジンであり、クランクシャフト10が車幅方向に指向するように自動二輪車の車体フレームに搭載される。このエンジン1は、クランクシャフト10を軸支するクランクケース2の上方に、シリンダブロック3、シリンダヘッド4およびシリンダヘッドカバー5を順次重ね、これらを不図示のボルトで相互に一体に結合して構成されている。
クランクケース2は、クランクシャフト10の他に、ACG(発電機)12や変速機構14や変速クラッチ16等を収容し、クランクシャフト10の一方の軸端側にACG12が同軸心に配置され、他方の軸端に駆動歯車17が設けられる。
この駆動歯車17は、変速機構14のメインシャフト18に設けられた被動歯車19に噛み合い、この被動歯車19は、エンジン右方にてメインシャフト18と同軸心に配置された変速クラッチ16に連結され、この変速クラッチ16を介してクランクシャフト10の回転力がメインシャフト18に伝達される。このクランクシャフト10からメインシャフト18に伝達された回転力は、メインシャフト18及び不図示のカウンタシャフトに構成された複数の変速歯車からなる変速機構14を介してカウンタシャフトに伝達され、このカウンタシャフトに連結された不図示の最終出力軸に伝達される。なお、上記メインシャフト18は、クランクシャフト10の車体後方に位置するが、図1では、説明の便宜上、クランクシャフト10の下方に示している。
上記クランクシャフト10には、クランクピン21を介してコンロッド22が連結され、このコンロッド22の上端は、シリンダブロック3のシリンダ孔(気筒)31に上下に摺動自在に配置されたピストン23に連結される。このピストン23の頂面と、シリンダ孔31と、シリンダヘッド4の下面中央の略断面三角形状の凹面4Aとで燃焼室7が構成されており、この燃焼室7内にて燃焼ガスが点火されてピストン23が下方へ押圧され、この押圧力によりクランクシャフト10が回転駆動される。
図2はエンジン1のシリンダヘッド4を周辺構成と共に示す側断面図である。
シリンダヘッド4の後側には、燃焼室7に連通してシリンダヘッド4の後面に開口する左右一対対の吸気ポート41、41(片側のみ図示)が形成され、シリンダヘッド4の前側には、燃焼室7に連通してシリンダヘッド4の前面に開口する左右一対の排気ポート42、42が形成される。これら吸気ポート41、41および排気ポート42、42には、各ポート41および42をそれぞれ開閉する吸気ポペット弁43、43および排気ポペット弁44、44が、バルブ狭角の小さな角度で、左右一対のガイド筒45、45および左右一対のガイド筒46、46に摺動可能に支持される。
吸気ポペット弁43、43および排気ポペット弁44、44には、各々その頂端にリテーナ47、47、48、48が設けられ、各リテーナ47、47、48、48とシリンダヘッド4との間に各々介挿されたバルブスプリング49、49、50、50の弾性力によって吸気ポート41、41および排気ポート42、42が常閉される。なお、吸気ポペット弁43、43の頂端には、後述する吸気カム64に当接する有底円筒形状のバルブリフタ51、51がリフタガイド52に摺動自在に設けられる。
また、シリンダヘッド4の上方に形成された動弁室60Aには、吸気ポペット弁43、43および排気ポペット弁44、44を開閉駆動する動弁機構60が配置されている。図3は動弁機構60の主要部を示す斜視図である。
図2および図3に示すように、この動弁機構60は、吸気ポペット弁43、43の上方にてクランクシャフト10と平行に軸支される1本のカムシャフト61と、このカムシャフト61の車体側に揺動自在に支持されるロッカーアーム62とを備える。
カムシャフト61は、図1に示すように、シリンダヘッド4上部に設けられたカムシャフトホルダ70に軸受71、72を介して回転支持され、このカムシャフト61の軸方向略中央位置に単一の排気カム63(図3参照)が設けられ、この排気カム63の両側に左右一対の吸気カム64、64(参照)が設けられ、吸気カム64、64は、吸気ポペット弁43、43の頂端に設けられたバルブリフタ51、51(図2参照)に各々当接する。
このカムシャフト61は、図1に示すチェーン伝動機構75を介してクランクシャフト10の回転に応じて回転駆動される。
このチェーン伝動機構75は、エンジン1の左側に構成され、つまり、シリンダ孔(気筒)31に対してエンジン左側に形成されたカムチェーン室75Aに配置されており、カムシャフト61の左端に設けられたカムスプロケット76と、クランクシャフト10に固定されたドライブスプロケット77と、これらスプロケット76、77間に巻回されたカムチェーン78とを備えている。これらスプロケット76、77の歯数比は1:2に設定されており、クランクシャフト10が回転すると、カムシャフト61が1/2の回転速度で回転駆動されるようになっている。
なお、図1に示す例では、エンジン1の始動時の始動性を向上させるべく、デコンプ部80がカムシャフト61の右端部に設けられた構成となっている。そのため、動弁室60Aの必要な容積を確保する必要があるため、シリンダヘッドカバー5の外形は右方向に向かって、つまり、第2点火プラグ86の方向に膨らんだ形状となっている。
なお、図1に示す例では、デコンプ部80をカムシャフト61の右端部に配置した構成を例示したが、図4に示すように、カムシャフト61自体にデコンプ部80を設け、ローラ67Aをそのデコンプ部80により押し上げる構成を採用してもよい(詳細を図4を参照)。
ロッカーアーム62は、図2に示すように、クランクシャフト10に対しエンジン前側下方に配置され、カムシャフトホルダ70にロッカーアームシャフト65を介して揺動自在に支持される。このロッカーアーム62は、ロッカーアームシャフト65を支持する支持部66から略上方に延びる左右一対のブラケット67、67(図3参照)を有し、このブラケット67、67にローラ67Aが回転自在に軸支され、該ローラ67Aが排気カム63に当接するようになっている。さらに、このロッカーアーム62は、該支持部66から略U字状に分岐して車体前方へ延びる左右一対のアーム部68、68を有しており、これらアーム部68,68の先端が、車体前方側に位置する排気ポペット弁44、44の頂端にそれぞれ当接するようになっている。
上記動弁機構60の吸気カム64、64および排気カム63は、単気筒4サイクルエンジンの運転状況に適合した吸気特性と排気特性とを吸気ポペット弁43、43および排気ポペット弁44、44に与えるカムプロフィールに設定されている。この動弁機構60では、通常、吸気効率向上のために弁径が大きく弁重量が大きくなる2本の吸気ポペット弁43、43が、カムシャフト61の吸気カム64、64により直接開閉駆動され、弁重量の小さな排気ポペット弁44、44がロッカーアーム62を介して単一の排気カム63により間接開閉駆動される。このため、吸気系と排気系との等価重量が均等化され、高速回転域における弁開閉追従性を向上することができる。
また、ロッカーアーム62の一端にローラ67Aが回転自在に支持され、このローラ67Aが排気カム63に当接するため、カムシャフト61の回転摩擦力が低減すると共に、排気カム63との摩擦も少なくすることができる。
図4はエンジン頂部の断面図である。図4はデコンプ部80がカムシャフト61自体に設けられる点を除いて上記エンジン1と略同構成であり、以下、図4と上述の各図を用いてシリンダヘッド4の点火プラグ配置構造を説明する。図2および図4に示すように、シリンダヘッド4には、ロッカーアーム62の左右一対のアーム部68、68内の隙間を通って燃焼室7へ向かって上下方向に延びる第1プラグ通し孔部81が形成される。この第1プラグ通し孔部81には、点火プラグ(以下、第1点火プラグという)82(図1参照)が挿入され、その奥部でねじ止めされることによって、図1に示すように、第1点火プラグ82がその先端の電極を燃焼室7の天井中央部に臨ませた状態、つまり、燃焼効率の向上に有利なセンタープラグ方式で固定される。
また、シリンダヘッド4には、チェーン伝動機構75の反対側のシリンダヘッド側壁4Bに対し、燃焼室7に向かって斜めに延びる第2プラグ通し孔部85(図1参照)が形成され、この第2プラグ通し孔部85にも、点火プラグ(以下、第2点火プラグという)86が挿入されてねじ止めされることによって、第2点火プラグ86がその先端の電極を燃焼室7の天井サイド部に臨ませた状態、より具体的には、燃焼室7の天井面に対し、車体右側の吸気ポペット弁43および排気ポペット弁44の略右側領域に臨ませた状態で固定される。
この場合、第2点火プラグ86の先端は、エンジン右側から見れば、吸気ポペット弁43および排気ポペット弁44の中間位置から燃焼室7に露出し、言い換えれば、エンジン右側から見れば燃焼室7の略センターに露出するようになっている。
また、上記第1プラグ通し孔部81は、第1点火プラグ82に連結されるプラグキャップ83(図1参照)を挿通可能な比較的大径の孔に形成されるのに対し、第2プラグ通し孔部85は、第2点火プラグ86のみを締結可能な比較的小径の雌ねじ孔に形成される。すなわち、第2点火プラグ86は、図1に示すように、この点火プラグ86のねじ部だけがシリンダヘッド4を貫通し、この点火プラグ86の頭部はシリンダヘッド外部に露出し、不図示のプラグキャップ等で覆われる。このため、チェーン伝動機構75の反対側のシリンダヘッド側壁4Bが比較的薄い壁であっても、この壁に空けられる孔径が小さく、この壁部分の剛性を十分に確保することができる。
また、シリンダヘッド4には、上記第1プラグ通し孔部81および第2プラグ通し孔部85を貫通する水抜き孔87が設けられ、この共通の水抜き孔を通って該プラグ通し孔部81、85に入った水がシリンダヘッド4外に排出されるようになっている。この水抜き孔87は、カムチェーン78とは反対側の方向、即ち、第2点火プラグ86の方向に延出して設けられるようになっている。そのため、シリンダヘッド4の製作性を向上させることができる。
このように、本構成では同じ燃焼室7に2本の点火プラグ82、85を配置したので、点火プラグを1本だけにした場合よりも、燃焼室7内に供給された混合気の燃焼速度を速めることができ、より高い圧縮比を設定することができる。このため、エンジン1の出力性能を上げることができると共に、燃費性能も向上でき、また、燃焼期間の短縮化によりエンジン1の冷却損失が削減され、エネルギー利用効率を上げることもできる。
このレイアウトでは、図4および図1に示すように、第1点火プラグ82が、シリンダヘッド4のロッカーアーム62内方に配置されるため、ロッカーアーム62内方のスペースを有効利用して第1点火プラグ82を配置でき、シリンダヘッド4の大型化を回避することができる。しかも、この第1点火プラグ82をロッカーアーム62の左右一対のアーム部68、68間の隙間を通して配置したので、かかる隙間を有効利用でき、これによってもシリンダヘッド4の大型化を回避できる。
さらに、第2点火プラグ86が、図4に示すように、シリンダヘッド4のロッカーアーム62外方に配置されるため、ロッカーアーム62の配置スペースを十分に確保しつつ第2点火プラグ86を配置できる。このため、ロッカーアーム62を含む動弁機構60を第2点火プラグ86の配置スペースを確保するために大型化する必要がなく、これによってもシリンダヘッド4の大型化が回避される。
しかも、この第2点火プラグ86を、カムチェーン78の反対側のシリンダヘッド側壁4Bに固定したので、カムチェーン78等のチェーン伝動機構75を構成する各部品が内部に存在しないシリンダヘッド側壁4Bを有効利用することができ、これによってもシリンダヘッド4の大型化が回避される。また、このレイアウトでは第2点火プラグ86の着脱も容易である。
さらに、本構成では、上記第2点火プラグ86が、図1に示すように、シリンダヘッド4上部で膨出する動弁室60Aの側方を覆う斜めのシリンダヘッド側壁(傾斜壁)4Cに沿って斜めに配置されるため、第2点火プラグ86をシリンダヘッド側壁(傾斜壁)4Cに近接配置することができ、第2点火プラグ86のシリンダヘッド4からの張り出し量を抑えることができる。つまり、動弁室60Aの必要な容積を確保することができると共に、シリンダヘッド4の周辺の小型化を図ることができる。
従って、本構成では、上記点火プラグ82、86のレイアウトを採用することによって、エンジン1の大型化を回避しつつ1気筒当たりの点火プラグ数を増やすことが可能になる。
また、本構成では、第1点火プラグ82を燃焼室7の天井中央部に臨ませ、第2点火プラグ86を燃焼室7の天井サイド部に臨ませたので、これら点火プラグ82、86が離間して配置され、燃焼室7内の火炎伝播時間の短縮化に有利となる。この場合、2点の点火タイミングを最適に組み合わせる2点位相差点火制御を採用することによってより一層急速燃焼させることが可能になる。
また、図4に示すカムシャフト61にも、エンジン1の始動時(特にキックスタート時)における始動性を向上させるべくデコンプ部80が設けられている。該デコンプ部80は、ローラ67Aに接触するプランジャ部80Aを有し、該プランジャ部80Aは、エンジン1が低回転の状態では、ローラ67Aを押し上げるように作動し、エンジン1が中速から高速回転の状態になったときにはローラ67Aを押し上げないように動作する。
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、種々の設計変形を行うことができる。例えば、上述の実施形態では、カムシャフト61の吸気カム64、64で吸気ポペット弁43、43を直接開閉駆動し、カムシャフト61の排気カム63がロッカーアーム62を介して排気ポペット弁44、44を間接開閉駆動する場合を説明したが、これに限らない。例えば、カムシャフト61の排気カムで吸気ポペット弁43、43を直接開閉駆動し、カムシャフトの吸気カムがロッカーアームを介して排気ポペット弁44、44を間接開閉駆動するように構成してもよい。
また、上述の実施形態では、自動二輪車用の単気筒エンジンに本発明を適用する場合について説明したが、これに限らず、様々な多気筒エンジンに本発明を適用することができる。また、ガソリンエンジンに限らず、水素エンジン等の点火プラグを備える様々な内燃機関に本発明を適用することができる。
本実施形態に係るエンジンの断面図である。 エンジンのシリンダヘッドを周辺構成と共に示す側断面図である。 動弁機構の主要部を示す斜視図である。 エンジン頂部を上方から見た場合の断面図である。
符号の説明
1 エンジン(内燃機関)
2 クランクケース
3 シリンダブロック
4 シリンダヘッド
5 シリンダヘッドカバー
7 燃焼室
10 クランクシャフト
23 ピストン
31 シリンダ孔(気筒)
43、43 吸気ポペット弁
44、44 排気ポペット弁
60 動弁機構
61 カムシャフト
62 ロッカーアーム
63 排気カム
64、64 吸気カム
68、68 アーム部
81 第1プラグ通し孔部
82 点火プラグ(第1点火プラグ)
85 第2プラグ通し孔部
86 点火プラグ(第2点火プラグ)

Claims (4)

  1. シリンダヘッドに、吸気カムと排気カムとを設けた単一のカムシャフトと、吸気カム又は排気カムのいずれか一方により駆動されるロッカーアームとを配置し、
    このシリンダヘッドのロッカーアーム内方に、前記シリンダヘッド下方に形成される燃焼室に臨む第1点火プラグを配置すると共に、ロッカーアーム外方に、前記第1点火プラグが臨む燃焼室に臨む第2点火プラグを配置したことを特徴とする内燃機関の点火プラグ配置構造。
  2. 前記カムシャフトの一端側に巻回されるカムチェーンを備え、前記第2点火プラグは、前記カムチェーンの反対側に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の点火プラグ配置構造。
  3. 前記ロッカーアームは、前記シリンダヘッドに設けられた複数のポペット弁を押動する複数のアーム部を有し、前記第1点火プラグは、前記アーム部間の隙間を通って前記ロッカーアームの下方に取り付けられ、前記第2点火プラグは、前記シリンダヘッドの動弁機構を収容する傾斜壁に沿って斜めに取り付けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の点火プラグ配置構造。
  4. 前記第1点火プラグを前記燃焼室の天井中央部に臨ませ、前記第2点火プラグを前記燃焼室の天井サイド部に臨ませたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の内燃機関の点火プラグ配置構造。
JP2007340825A 2007-12-28 2007-12-28 内燃機関の点火プラグ配置構造 Pending JP2009162084A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007340825A JP2009162084A (ja) 2007-12-28 2007-12-28 内燃機関の点火プラグ配置構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007340825A JP2009162084A (ja) 2007-12-28 2007-12-28 内燃機関の点火プラグ配置構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009162084A true JP2009162084A (ja) 2009-07-23

Family

ID=40964981

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007340825A Pending JP2009162084A (ja) 2007-12-28 2007-12-28 内燃機関の点火プラグ配置構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009162084A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130081584A1 (en) * 2011-09-29 2013-04-04 Honda Motor Co., Ltd. Internal combustion engine
JP2014118879A (ja) * 2012-12-17 2014-06-30 Suzuki Motor Corp エンジンの点火プラグ配置構造

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006300073A (ja) * 2006-07-31 2006-11-02 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の動弁装置
WO2007080654A1 (ja) * 2006-01-13 2007-07-19 Honda Motor Co., Ltd. 内燃機関

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007080654A1 (ja) * 2006-01-13 2007-07-19 Honda Motor Co., Ltd. 内燃機関
JP2006300073A (ja) * 2006-07-31 2006-11-02 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の動弁装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130081584A1 (en) * 2011-09-29 2013-04-04 Honda Motor Co., Ltd. Internal combustion engine
JP2013072420A (ja) * 2011-09-29 2013-04-22 Honda Motor Co Ltd 内燃機関
US9334829B2 (en) 2011-09-29 2016-05-10 Honda Motor Co., Ltd. Internal combustion engine
JP2014118879A (ja) * 2012-12-17 2014-06-30 Suzuki Motor Corp エンジンの点火プラグ配置構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2013201996B2 (en) Variable valve gear for internal combustion engine
JP2008075561A (ja) 多気筒内燃機関
JP2008045434A (ja) 可変動弁装置を備えた内燃機関
JP4454201B2 (ja) バルブ制御を有する内燃機関
JP6285301B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2009243401A (ja) 4サイクルエンジンにおけるシリンダヘッド構造
JP4025622B2 (ja) 汎用単気筒エンジン
JP2009162084A (ja) 内燃機関の点火プラグ配置構造
JP2011117414A (ja) 内燃機関の可変動弁装置
US6953015B2 (en) Engine
US6453861B1 (en) Valve gear of internal combustion engine
JP4252590B2 (ja) 内燃機関の動弁装置
TW200424424A (en) Overhead cam engine
JP5400684B2 (ja) 副室付き内燃機関
JP3526836B2 (ja) 内燃機関の動弁装置におけるロッカアームシャフトの回り止め装置
EP1207274B1 (en) Valve system for OHV-type four-cylinder internal combustion engine
JP2010127256A (ja) 気筒休止多気筒内燃機関の補機配置構造
JP6637357B2 (ja) パワーユニット
JP2009114969A (ja) 4サイクル多気筒エンジン
WO2007080604A1 (en) An improved internal combustion engine
JP2007291979A (ja) 内燃機関の点火プラグ取付構造
JP6686417B2 (ja) エンジン
JP2002115518A (ja) エンジンのデコンプ構造
JP5478401B2 (ja) 内燃機関の動弁機構
JP2004052707A (ja) エンジン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110111

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110314

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110314

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110712

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111007

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20111017

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20111111