JP3715059B2 - 4サイクルエンジン - Google Patents

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
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    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/02Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving cycles
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
    • F02B2075/027Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle four

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、4サイクルエンジンに関し、特にアイドリング回転域での自己EGR率を減少させて理論空燃比運転を可能とし、もって排気ガスの三元触媒による浄化を行うことができるようにした吸気系の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】
4サイクルエンジンにおいて高出力化を図る手段として、従来から排気弁と吸気弁とが共に開いているバルブオーバーラップ期間(以下、単にオーバーラップと記すこともある)を大きく設定し、高速回転域での吸入空気量を増加する方法が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記オーバーラップを大きく設定したエンジンの場合、特にアイドリング等の低速回転域において安定した運転を行うには、空燃比を理論空燃比(λ=1)よりも高濃度のリッチ状態に制御する必要がある。
【0004】
一方、三元触媒を用いて排気ガスを浄化するには、理論空燃比で運転することが必要である。従って、O2 センサにより空燃比を理論空燃比にフィードバック制御し、排気ガスの浄化を図るようにしたエンジンの場合、理論空燃比で安定しして運転できる領域を拡げる必要があることから上記オーバーラップを大きくするのは困難であり、結局高出力化,排気ガス浄化,及び低燃費を達成するのは困難であるというのが実情である。
【0005】
なお、上記低速回転域においては、可変バルブタイミング機構により上記オーバーラップを小さくし、もって低速回転域においても理論空燃比で安定的に運転することが可能である。しかし可変バルブタイミング機構を備えた場合は、構造が複雑となるとともに大型化し、かつ高コストとなる。
【0006】
本出願人は、吸気通路の吸気弁開口からスロットルバルブまでの容積(ポート容積)の行程容積(気筒毎の排気量)に対する割合(容積比)をできるだけ小さく設定することにより、出力性能を低下させることなく、かつ低コストで排気ガスの浄化を図ることのできる4サイクルエンジンを開発し、先に提案している。
【0007】
上記提案に係る4サイクルエンジンでは、上記容積比を従来のエンジンより相当小さくする必要があり、これを実現するにはスロットルバルブを吸気弁開口に近づけて配置する必要がある。従って、上記提案に係る4サイクルエンジンを実用化するには、スロットルバルブ,燃料噴射弁の配置等において従来と異なる工夫が必要となる。
【0008】
本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、上記容積比を実現することのできる具体的構成を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、燃焼室に連通する吸気通路と、該吸気通路の燃焼室に開口する吸気弁開口を開閉する吸気弁と、上記吸気通路の途中に介設されたスロットルバルブとを備えた4サイクルエンジンにおいて、上記吸気通路はシリンダヘッド内に形成された吸気ポートと該吸気ポートに着脱可能に接続されたスロットルボディとを有し、上記スロットルバルブは、上記スロットルボディの下流側寄りに配設され、該スロットルボディのスロットルバルブより上流側に燃料噴射弁が配設され、上記吸気ポートとスロットルボディとの接続部及び最小開度位置にあるスロットルバルブの吸気通路内における下流面の大部分は、該エンジンのシリンダヘッドを気筒軸方向に投影したときの投影面内に位置していることを特徴としている。
【0010】
請求項2の発明は、上記吸気通路の吸気弁開口からスロットルバルブまでの容積(ポート容積)の行程容積(気筒毎の排気量)に対する割合(容積比)が0.15〜0.45となっていることを特徴としている。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1又は2において、上記スロットルバルブの回転軸を上記下流面と略一致するように配置し、上記スロットル駆動軸を上記スロットルバルブの回転軸と平行にかつ間隔を空けて配置し、該スロットル駆動軸とスロットルバルブの回転軸とをリンク機構により連結したことを特徴としている。
【0012】
請求項4の発明は、請求項1又は2において、上記下流面を上記スロットルバルブの回転軸より下流側に離して配置し、上記スロトル駆動軸を上記スロットルバルブの回転軸と同一直線をなすように配置したことを特徴としている。
【0013】
請求項5の発明は、請求項3又は4において、上記スロットルバルブの回転軸に該スロットルバルブの開度を検出するスロットル開度センサを取り付け、該スロットルバルブの全閉側ストッパを該回転軸側に設けるとともに全開側ストッパを上記スロットル駆動軸側に設けたことを特徴としている。
【0014】
請求項6の発明は、請求項3〜5の何れかにおいて、カム軸方向一端にカム軸駆動用チェンを配置したサイドカムチェン方式の動弁装置を備え、上記スロットル開度センサを反カムチェン側に、上記駆動軸をカムチェン側にそれぞれ配設したことを特徴としている。
【0015】
請求項7の発明は、請求項3又は4において、気筒間にカム軸駆動用チェンを配置したセンタチェン方式の動弁装置を備え、上記駆動軸を上記カム軸駆動チェンの配置部位に配置したことを特徴としている。
【0018】
請求項8の発明は、請求項1〜7の何れかにおいて、吸気通路の天壁に上記スロットルバルブをバイパスするようにアイドルエア調整通路を設け、該アイドルエア調整通路の通路面積を変化させる調整スクリューを螺挿したことを特徴としている。
【0019】
請求項9の発明は、請求項1〜8の何れかにおいて、上記燃料噴射弁を、スロットルバルブの全開時に該燃料噴射弁からの燃料が該スロットルバルブに衝突するように配置したことを特徴としており、請求項12の発明は、スロットルボディとインジェクタボディとを一体化したことを特徴としている。
【0021】
【発明の作用効果】
請求項1の発明によれば、最小開度位置にあるスロットルバルブの吸気通路内に位置する下流面の大部分が該エンジンの気筒軸方向投影面内に位置するように上記スロットルバルブを配設したので、ポート容積の行程容積に対する割合(容積比)を小さくすることができ、例えばオーバーラップ期間を大きくし設定してエンジン出力の向上を企図した場合でもEGR率を減少させることができ、リーン限界空燃比を理論空燃比よりリーン側にすることが可能であり、従ってエンジンを理論空燃比で安定して運転でき、その結果、エンジン出力を向上しつつ三元触媒による排気ガスの浄化を実現できる効果がある。
【0022】
また上記吸気通路のスロットルバルブより上流側に燃料噴射弁を配設したので、上記容積比を小さく設定するためにスロットルバルブを吸気弁開口側に寄せて配置した場合でも、燃料噴射弁の配置スペースの確保が容易である。ちなみに、従来エンジンのようにスロットルバルブの下流側に燃料噴射弁を配置しようとすると上記ポート容積が大きくなり、上記容積比の確保が困難となる。
【0024】
請求項3の発明によれば、上記スロットルバルブの回転軸を上記下流面に略一致させ、上記スロットル駆動軸を上記スロットルバルブの回転軸と平行にかつ間隔を空けて配置し、該スロットル駆動軸とスロットルバルブの回転軸とをリンク機構により連結したので、請求項2の発明における下流面を上記投影面内に配置し、スロットル駆動軸をエンジンに干渉しないよう配置する場合の具体的構造を容易に実現できる。
【0025】
請求項4の発明によれば、上記下流面を上記スロットルバルブの回転軸より下流側に離して配置し、上記スロトル駆動軸を上記スロットルバルブの回転軸と同一直線をなすように配置したので、この場合も上記請求項2の発明における下流面を上記投影面内に配置し、スロットル駆動軸をエンジンに干渉しないよう配置する場合の具体的構造を容易に実現できる。
【0026】
請求項5の発明によれば、上記スロットルバルブの回転軸に該スロットルバルブの開度を検出するスロットル開度センサを取り付けたので、スロットルバルブの開度を、間にリンク機構等の検出誤差を生じるものを介在させることなく直接検出することができ、スロットル開度の検出精度を高めることができる。
【0027】
またスロットルバルブの最小開度側ストッパを該回転軸側に設けたので、スロットルバルブのアイドリング調整等に重要な最小開度を精度良く設定できる。さらにまた全開側ストッパを上記スロットル駆動軸側に設けたので、運転者の全開操作が強い力で行われた場合でも、スロットルバルブの回転軸側への大きな力の伝達を回避でき、スロットルバルブの開度の狂いを防止できる。
【0028】
請求項6の発明によれば、サイドカムチェン方式の動弁装置を備えている場合に、スロットル開度センサを反カムチェン側に、上記スロットル駆動軸をカムチェン側にそれぞれ配設したので、スロットルバルブの回転軸と駆動軸とを別々に設ける場合に、該スロットル駆動軸,スロットル開度センサ等の部品を、スロットル開度の検出精度を確保しつつ左,右にバランス良く配置でき、配置スペースの確保が容易である。
【0029】
請求項7の発明によれば、センタチェン方式の動弁装置を備えている場合に、上記スロットル駆動軸をカム軸駆動チェンの配置部位に配置したので、スロットルバルブの回転軸と駆動軸とを別々に設ける場合に、該駆動軸を回転軸の長さ方向略中央に配置することができ、該駆動軸から各スロットルバルブへの回転力伝達がバランス良く行われ、各スロットルバルブを同期させて開閉できる。
【0032】
請求項8の発明によれば、吸気通路の天壁に上記スロットルバルブをバイパスするようにアイドルエア調整通路を設けたので、上記燃料噴射弁から噴射された燃料がアイドルエア調整通路内に進入するのを回避でき、アイドリング回転を安定化できる。
【0033】
請求項9の発明によれば、上記燃料噴射弁からの噴射燃料を全開位置のスロットルバルブに衝突させたので、噴射された燃料の空気との混合を促進できる。
【0035】
図において、1は自動二輪車用水冷式4サイクル並列4気筒5バルブエンジンであり、該エンジン1は自動二輪車の車体フレーム2にクランク軸3を車幅方向に水平に向けて、かつ気筒軸Aを前傾させて搭載されている。該エンジン1は変速装置を内蔵するクランクケース4の前部にシリンダボディ5を一体形成し、該シリンダボディ5上にシリンダヘッド6,ヘッドカバー7を積層締結し、上記シリンダボディ5のシリンダボア5a内にピストン8を摺動自在に挿入し、該ピストン8をコンロッド9により上記クランク軸3に連結した概略構造のものである。
【0036】
また上記シリンダヘッド6のシリンダボディ5側の合面には4つの燃焼凹部6aが凹設されており、該各燃焼凹部6aの内面中心に点火プラグ10の電極が臨んでいる。
【0037】
また上記燃焼凹部6aには各気筒当たり3つの吸気弁開口6b及び2つの排気弁開口6cが開口している。該各吸気弁開口6bには吸気弁11が、各排気弁開口6cには排気弁12がそれぞれ閉方向に付勢して配置されており、該吸気弁11は吸気カム軸13により、排気弁12は排気カム軸14によりそれぞれ開閉駆動される。
【0038】
本実施形態エンジン1の動弁機構は、サイドチェン方式のものであり、上記吸気カム軸13,排気カム軸14は、エンジンの右側部に形成されたチェン室6d内に通るように配置されたタイミングチェンを介して上記クランク軸3で回転駆動される。
【0039】
上記エンジン1の吸気系は、上記各気筒の吸気弁開口6bをシリンダヘッド6の後壁側に導出する吸気ポート15と、該吸気ポート15の外部接続口15bに接続されたスロットルボディ16と、該スロットルボディ16に接続され、エアクリーナボックス18a内に開口する吸気ダクト17aとを備えている。上記吸気ポート15,スロットルボディ16,及び吸気ダクト17a、全体として略直線状をなすように構成され、かつ略垂直に配置されており、このようにして吸気抵抗を可能な限り小さくしている。上記スロットルボディ16は、スロットルバルブを内蔵する部分と燃料噴射弁を保持するインジェクタボディ部分を一体形成したものであるが、両部分を別々に形成し、ジョイントで結合することも可能である。
【0040】
上記エアクリーナボックス18aは車体フレーム2を構成する左,右一対のタンクレール2a,2a間に配置されており、該エアクリーナボックス18aの後側に燃料タンク19が搭載され、該燃料タンク19及び上記エアクリーナボックス18aはタンクカバー20で覆われている。
【0041】
上記吸気ポート15は、上記各吸気弁開口6bに連なる3つの分岐ポート部15aで構成されており、上記外部接続口15bは該3つの分岐ポート部15aを合流したカム軸方向に長い小判形をなし、かつ筒状に若干突出するように形成されている。
【0042】
上記スロットルボディ16は、下流側接続ボス部16aを上記吸気ポート15と同じ小判形に形成し、該小判形を上流側接続ボス部16c側に行くに従い徐々に略真円形状に変化させたものであり、該略真円状の上流側接続ボス部16cに上記吸気ダクト17aがゴム製ジョイントを介して接続されている。
【0043】
また上記スロットルボディ16は、上記下流側接続ボス部16aにゴム製リング状のジョイント17の上流端を嵌合し、該ジョイント17の下流端を上記吸気ポート15の筒状に形成された外部接続口15bに嵌合し、該ジョイント17を金属プレート製のバンド18で締め付けることにより、シリンダヘッド6に取り付けられている。
【0044】
上記各気筒毎に1つずつ設けられた4つのスロットルボディ16は、各スロットルボディ16の接続フランジ16bを結合ブラケット21にボルト締め固定することによりユニット化されている。
【0045】
また上記各スロットルボディ16の下流側接続ボス部16a側寄り部分にスロットルバルブ22が配設されている。このスロットルバルブ22は上述の小判形に合わせた弁板22aを弁軸22bにボルト締め固定したものである。該弁板22aの全閉時の角度は、吸気通路軸線に対して直角の位置からその下側縁が下流側寄りとなるように、つまり反時計廻りに10〜15°に設定されており、またアイドリング運転域における角度(最小開度)は、上記全閉時の角度からさらに反時計側に約0.1〜3°回転させた角度(上記直角の位置から10.1〜18°となる)に設定される。
【0046】
そして左側端部に配置されたスロットルボディ16の左側壁にはスロットルバルブ22の開度を検出するためのスロットルセンサ53が装着されており、該スロットルセンサ53は該左側端部のスロットルバルブ22の弁軸22bの外方突出端部に接続され、該弁軸22bの回動角度を検出する。
【0047】
また右側端部に配置されたスロットルボディ16の弁軸22bはリンク機構24を介して駆動プーリ25に連結されている。上記リンク機構24は、上記右端部の弁軸22bに固定された弁側アーム24aとプーリ軸(スロットル駆動軸)25aに固定されたプーリ側アーム24bとをリンクプレート24cで連結してなるものである。また駆動プーリ25は、右端のスロットルボディ16に形成された接続フランジ16bにより上記プーリ軸25aを軸支し、該プーリ軸25aに閉側プーリ25b,開側プーリ25cを固定したものであり、該両プーリ25b,25cはスロットルケーブル26,26を介して操向ハンドルの右側に配設されたスロットルグリップに連結されている。
【0048】
上記弁板22aの上記アイドリング時の角度(最小開度)は、右側端部のスロットルボディ16に設けられたストッパ16dにより上記弁側アーム24aの角度位置を規制することにより設定される。なお、このストッパ16dによる規制角度位置を調整可能にすることも可能である。そして残り3つのスロットルボディ16における上記アイドリング時の角度は、該各弁軸22bの外方突出部同士接続する開度調整機構23によって上記角度となるように調整される。このようにして弁板22aのアイドリング時の角度を精度良く調整できる。
【0049】
また上記スロットルバルブ22の全開時の角度位置は、開側プーリ25aの側面に突設されたストッパ25dを上記結合ブラケット21に突設されたストッパ21aを当接させることにより規制される。これにより運転者がスロットルグリップを勢いよく全開にした場合でもその回動力がリンク機構24,ひいてはスロットルバルブ22に伝達されるのを回避でき、該スロットルバルブ22の開度のずれを回避できる。
【0050】
また上記各スロットルボディ16にはアイドル調整機構27が設けられている。該調整機構27は、スロットルボディ16の天壁に最小開度位置にある弁板22aをバイパスするようにアイドル調整孔27aを形成し、該調整孔27aの通路面積を調整スクリュー27bで調整し、もってアイドリング回転数を手動調整するものである。これにより各気筒ごとのアイドリング回転数のばらつきを回避できる。
【0051】
そして上記スロットルボディ16の天壁のスロットルバルブ22より上流側に燃料噴射弁28が装着されている。この燃料噴射弁28の噴射口は、図2に示すように、上記最小開度位置にある弁板22aの開口ライン(吸気通路内面と弁板22aの周縁との隙間が形成するライン)の最も低い位置に燃料を噴射するようにその方向,噴射口形状が設定されている。これによりスロットルバルブ22がアイドリング開度位置にある場合に、噴射された燃料が弁板22aの上流側に溜まるのを回避できる。また上記アイドル調整孔27aは燃料噴射位置と反対側に位置することとなるので、該アイドル調整孔27aに燃料が溜まることもない。なお、上記燃料噴射弁28は図1に二点鎖線で示すようにスロットルボディ16の背面側に配置することも可能であり、このようにすれば上記吸気系をより一層直線状にすることができる。
【0052】
上記燃料噴射弁28の上端部には1本の燃料供給レール29が装着されている。この燃料供給レール29は4つの燃料噴射弁28に渡る長さを有し、その左端部には燃料圧力調整弁30が配設されている。この燃料圧力調整弁30は、燃料ポンプから供給された燃料の圧力を制御圧力に応じた圧力に調整する燃料圧力可変方式のものである。上記制御圧力は、各吸気通路のスロットルバルブ下流側に開口する採取孔15cからの吸気負圧を圧力導入ホース34,32を介して平均化したものであり、上記燃料圧力調整弁30内に導入される。なお、上記平均化された吸気負圧は吸気負圧センサ54によって検出される。
【0053】
上記燃料圧力調整弁30は、スロットルバルブ22がアイドリング開度(最小開度)のときには上記制御圧力(吸気負圧)が大気圧より大幅に低くなっていることからそれだけ燃料供給レール29内の燃料圧力を低く調整する。これにより燃料供給レール29内の燃料圧力と燃料噴射位置の圧力(スロットルボディ16上流側の圧力で略大気圧)との差圧が小さくなり、燃料噴射量が少なくなる。その結果、燃料噴射弁28の最小噴射量と最大噴射量との比、いわゆるダイナミックレンジを実質的に大きくすることができる。
【0054】
ここで本実施形態では、上記スロットルバルブ22を設けるに当たって、弁板22aの配置位置は、容積比εと、上記吸気バルブ11と排気バルブ12との両方が開いているバルブオーバーラップ期間と、安定したアイドリング運転が可能な最も薄い(低濃度の)空燃比(リーン限界空燃比)とに基づいて設定されている。
【0055】
上記容積比εとは、上記吸気ポート15の、上記吸気弁開口6b、より正確には閉状態の吸気弁11の傘部上表面から上記最小開度位置にある弁板22aの下流側外表面(下流面)までの容積(気筒当たりのポート容積)Qの、上記シリンダボア5aの横断面積×行程で求められる行程容積(気筒当たりの排気量)Vに対する割合Q/Vである。
【0056】
この場合、例えば、まず要求エンジン出力に基づいて上記オーバーラップ期間が設定され、該オーバーラップ期間において上記リーン限界空燃比を理論空燃比よりリーンにすることができるように上記εが設定され、該ε及び気筒当たり行程容積Vに基づいて上記弁板22aの配置位置が設定される。
【0057】
具体的には上記オーバーラップ期間はクランク角度で30〜140°の範囲内から選択され、上記容積比εは0.15〜0.45の範囲から選択される。この場合、オーバーラップ期間が大きくなるほど容積比εは小さい値が選択される。この実施形態の場合は上記バルブオーバーラップ期間は50°に設定されており、また上記容積比εは0.25に設定されている。
【0058】
上記容積比εを0.25に設定するために、本実施形態では、スロットルバルブ22を、アイドリング開度状態にある弁板22aの下流面が気筒軸方向投影面内に位置するように、つまりポート容積が小さくなるように吸気弁開口6b側に寄せて配置している。なお本実施形態では上記スロットルバルブ22は通常のバタフライ式のものであるから、これの回転軸である弁軸22bは弁板22aの下流面に略一致している。またプーリ軸(スロットル駆動軸)25aは上記投影面外に位置するように配設されている。
【0059】
50は本実施例エンジン1の運転制御を行うECUであり、該ECU50は、気筒判別センサ51,クランク角センサ52,スロットルセンサ53,吸気負圧センサ54,ニュートラルスイッチ55,エンジン温度センサ56,燃料圧力センサ57からの各検出信号が入力され、エンジンの運転状態に応じた点火時期信号を点火コイル10aに、燃料噴射信号を燃料噴射弁28に出力する。
【0060】
上記ECU50は、具体的には、気筒判別センサ51,クランク角センサ52からの信号によりエンジン回転数を演算し、スロットルセンサ53からのスロットル開度信号又は吸気負圧センサ54から吸気負圧信号によりエンジン負荷を演算し、該エンジン負荷及び上記エンジン回転数に基づいて運転状態を判別し、該運転状態に応じた点火操作量,燃料噴射操作量を決定し、上記点火時期、燃料噴射量,燃料噴射時期等を制御する。
【0061】
また、上記ECU50は、スロットルセンサ53からのスロットル開度の変化速度によりエンジン運転状態が過渡状態、例えば急加速状態にあることを検出し、上記点火タイミング,燃料噴射量,噴射時期等に対し過渡時補正を加え、急加時の燃料供給遅れを回避して急加速性能を確保するようにしている。
【0062】
ここで本実施形態エンジン1では、上述の容積比εを従来エンジンよりも小さくするために、スロットルバルブ22を吸気弁開口6b側に近づけて配置しているので、吸入空気量はスロットルバルブ22の開度に敏感に反応する。
【0063】
さらに本実施形態エンジン1では、燃料噴射弁28をスロットルバルブ22より上流側に配置して吸気通路壁面に向けて燃料を噴射し、しかもスロットル開度の大きい運転域では噴射された燃料が弁板22bに衝突するように構成しているので、従来の吸気弁の傘部裏面に燃料を噴射するようにしたものに比較して、噴射された燃料の吸気通路の壁面への付着量が多く、またこの付着量及びその蒸発量はエンジンの温度状態等で変動し易い。
【0064】
そのため特に、無負荷状態でスロットルバルブ22を急激に開ける無負荷レーシング(空吹かし)を行った場合、吸入空気量はスロットルバルブ22の開度に敏感に応答して急激に増加し、結果的に、燃料噴射量は通常の急加速時よりもさらに遅れ、さらに壁面に付着していた燃料が上記吸気の流れによって燃焼室に吸い込まれる等の問題が顕著となり、その結果、上記無負荷レーシングにおけるスロットル操作の初期において失火が生じ、運転フィーリングが低下する懸念がある。
【0065】
そこで本実施形態では、上記ニュートラルスイッチ55がオンしている状態で過渡運転状態が検出された場合には、該過渡運転状態を上記急加速時の負荷過渡運転状態と区別して無負荷過渡運転状態(無負荷レーシング状態)と判断し、上記通常の負荷過渡運転状態と異なる補正を実施する。
【0066】
具体的には、燃料噴射量の増量補正量を、上記急加速時よりも増加したり、この増量信号の出力タイミングを早めたりする方法が採用される。この場合、エンジン温度から暖機状態を判別し、暖機が遅れている場合には燃料をさらに増量する温度補正、及び吸気通路への燃料付着量,蒸発量をエンジン温度等から予測し、該燃料付着量等に応じた補正を併せて行う。
【0067】
なお、上記エンジンの運転制御においては、本出願人先に提案したエンジン制御方式を採用することにより、上記無負荷レーシング等の過渡運転状態での不具合を回避できる。この提案に係るエンジン制御方式は、空燃比に関するエンジンの順モデルを制御系を用いて構成し、該順モデルで得られる仮想空燃比をフィードバックし、該仮想空燃比と所定の目標空燃比とに基づいてエンジンの空燃比に関する動作パラメータの操作量を算出するエンジンの逆モデルを構成するとともに、上記目標空燃比をエンジンの運転状態に適合した変動量で変動させるようにしたものである。このエンジン制御方式は特願平9−8925号に詳細に記載されている。
【0068】
本実施形態エンジン1のアイドリング運転では、スロットルバルブ22の弁板22aはアイドリング開度に保持される。そのためアイドリング運転状態での容積比εは0.25となり、またバルブオーバーラップは上述のように50°である。本実施形態エンジン1のリーン限界空燃比は約15であることが実験で確認されており、理論空燃比よりもリーン側にある。従って本実施形態エンジン1は、理論空燃比で安定したアイドリング運転が可能である。
【0069】
なお、バルブオーバーラップが大きいエンジンの場合、上記容積比が大きいほど自己EGR率が大きくなり、理論空燃比での安定した運転は困難となることが本発明者等によって確認されている。自己EGR率とは、バルブオーバーラップ期間において燃焼室内に逆流する既燃ガスの吸入空気量に対する割合である。
【0070】
このように本実施形態エンジン1では、上記容積比を0.25と従来エンジンよりも小さく設定したので、オーバーラップ期間を大きくし設定してエンジン出力の向上を企図した場合でもリーン限界空燃比を理論空燃比よりリーン側にすることが可能であり、従ってエンジンを理論空燃比で安定して運転でき、エンジン出力を向上しつつ三元触媒による排気ガスの浄化を実現できる。
【0071】
またスロットルバルブ22より上流側に燃料噴射弁28を配設したので、上記容積比を小さく設定するためにスロットルバルブ22を吸気弁開口6b側に寄せて配置しながら燃料噴射弁28の配置スペースの確保が容易である。ちなみに従来エンジンでは、スロットルバルブの下流側に燃料噴射弁を配置することを前提とする場合が多く、上記容積比を小さくする場合には燃料噴射弁の配置スペースの確保が困難となる。
【0072】
またスロットルバルブ22を、弁軸22b(回転軸)と駆動軸25aとの二軸タイプとし、かつ両軸22b,25aをリンク機構24で連結したので、弁板22aを該エンジンの気筒軸方向投影面内に位置させ、かつスロットル駆動軸25aを上記投影面外に位置させることができ、従来よりも小さい容積率を実現し、かつスロットルバルブ22の回転駆動機構を無理なく配置できる。
【0073】
上記スロットルバルブ22の弁軸22b(回転軸)にスロットルセンサ53を取り付けたので、スロットルバルブ22の開度を、間にリンク機構等の誤差を生じるものを介在させることなく直接検出することができ、検出精度を高めることができる。
【0074】
またスロットルバルブ22の最小開度(アイドリング開度)を規制するストッパ16dについては該弁軸22b側に設けたので、スロットルバルブのアイドリング調整等に重要な最小開度を精度良く設定できる。さらにまた全開側ストッパ21aについては上記スロットル駆動軸25a側に設けたので、運転者の全開操作が強い力で行われた場合でも、スロットルバルブ22の弁軸22b側に大きな力が伝達するこことはなく、スロットルバルブ22の開度の狂いを防止できる。
【0075】
またサイドカムチェン方式の動弁装置を備えている場合に、スロットルセンサ53を反カムチェン側に、上記スロットル駆動軸25aをカムチェン側にそれぞれ配設したので、スロットルバルブ22の弁軸22bと駆動軸25aとを別々に設ける場合に、該スロットル駆動軸25a,スロットルセンサ53等の各部品を、スロットル開度の検出精度を確保しつつ左,右にバランス良く配置でき、配置スペースの確保が容易である。
【0076】
燃料圧力調整弁30による調整圧力をスロットルバルブ22下流側で採取した制御圧力に応じた値としたので、実質的なダイナミックレンジを大きくすることができる。即ち、必要な燃料噴射量が少ないスロットル低開度域ほど上記制御圧力は負圧側に大きくなるから、燃料噴射弁28への燃料圧力は低下する。一方、燃料噴射弁28はスロットルバルブ22上流側に配置されているので、該噴射弁28の噴射口部分の圧力は低スロットル開度域でも略大気圧であり、従って燃料圧力と噴射口部分の圧力との差が小さくなり、噴射量が減少し、その結果、実質的ダイナミックレンジが大きくなる。
【0077】
スロットルバルブ22より上流側に配設された燃料噴射弁28からの燃料噴射方向を、最小開度位置にある弁板22aの開口ラインの最下部に指向させので、スロットル最小開度状態であっても噴射された燃料が吸気通路内に溜まり難く、アイドリング運転域での燃焼の安定性を確保できる。
【0078】
吸気通路の天壁にアイドルエア調整機構27を設けたので、上記燃料噴射弁28から噴射された燃料がアイドルエア調整孔27a内に進入するのを回避でき、アイドリング回転を安定化できる。
【0079】
さらにまた、上記燃料噴射弁28からの噴射燃料を全開位置の弁板22aに衝突させたので、該衝突位置が吸気通路の中心付近にあり空気流速が速いことから噴射された燃料の空気との混合を促進できる。
【0080】
図8〜図9はセンタチェン方式の動弁装置を備えた場合の第2実施形態であり、図中、図1〜図7と同一符号は同一又は相当部分を示す。なお、以下の図10〜16においても同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0081】
図において、エンジンの幅方向中央にカム軸駆動用チェンを配置するチェン室6d′が形成されており、該チェン室6d′の後側にスロトル駆動軸25aが弁軸22bと平行にかつ後方に離して配置されている。該スロットル駆動軸25aの左,右端部は、プーリ側アーム24b,リンクプレート24c,弁側アーム24aを介して中央の左,右のスロットルバルブ22の弁軸22bに連結されている。
【0082】
このセンタチェン方式の例では、上記スロットル駆動軸25aをエンジン幅方向中央に配置したので、該スロットル駆動軸25aからの操作力が左,右のスロットルバルブ22,22に均等に分配されることとなり、4つのスロットルバルブを直列配置し、その端部を駆動する場合に比較して各スロットルバルブをより一層確実に同期させて動作させることができる。
【0083】
図11は第3実施形態を説明するための図であり、該第3実施形態は、吸気通路の途中に、スロットルバルブ22を急激に開いた時の吸入空気量の急変を緩和するために、自動可変ベンチュリ方式の緩衝バルブ35を設けた例である。
【0084】
上記緩衝バルブ35は、バルブボディ36aにベンチュリ通路36cの通路面積を変化させるピストン37を摺動自在に挿入配置し、該ピストン37の上端を上記バルブボディ36aの上部とカバー36bとで構成される作動室36e内に位置させ、該作動室36eをダイヤフラム37bにより負圧室aと大気圧室bとに画成し、上記上記ベンチュリ通路36cとピストン37との間のベンチュリ圧を通路36dを介して上記負圧室aに導入した構造となっている。なお、37aはピストン37を最小開度側に付勢するばねである。
【0085】
また上記ピストン37の下流側には整流羽根38aが配設されている。この整流羽根38aは、吸気通路の軸線と一致する角度(図11に実線で示す)に固定しても、あるいはその角度を手動調整できるようにしても良い。また、スロットルバルブ22の開度に連動してその角度を変化させるようにしてもよい。この場合には、例えばスロットルバルブ22が最小開度のときに図示二点鎖線の角度とし、全開のときに実線の角度になるようにする。
【0086】
この例では、スロットルバルブ22を急開した場合、吸入空気量の増加に伴って上記ピストン37の下端を通る空気流速が高まって該部分が負圧となり、該負圧によりダイヤフラム37bがピストン37を引き上げる。このようにしてスロットルバルブ22の急開による吸入空気量の増加速度が緩慢となり、上述の無負荷レーシングの場合でも燃料応答性の遅れが緩和され、失火の発生を抑制でき、エンジンの運転フィーリングの低下を回避できる。
【0087】
図12〜図16は、上述のバタフライ式スロットルバルブに変えてロータリ式スロットルバルブを設けた第4実施形態である。
図において、48はロータリ式のスロットルバルブであり、該スロットルバルブ48は、スロットルボディ46にその軸線(回転軸)dがカム軸と平行になるように弁穴46cを形成し、該弁穴46c内に丸棒からなる弁体47を回動可能に挿入配置した構造のものである。該弁体47には該スロットルボディ46内の、上記吸気ポート15に滑らかに連なる吸気通路46aと同じ内面形状を有する通路開口47cが形成されている。
【0088】
上記弁体47は上記通路開口47cの底部47a及び天部47bが吸気通路46aの底壁,天壁に凹設された底凹部46b,天凹部46d内に没入して該通路開口47cの内表面が吸気通路46aの内表面と面一となる全開位置と、上記底部47aが吸気通路46a内に突出して該吸気通路を最小開度に閉じる最小開度位置との間で、運転者のアクセルグリップ操作に応じてその開度が調整される。
【0089】
ここで上記弁体47を最小開度位置に回動させた場合、上記底部47aの内面(吸気通路構成面)は、車載状態でみて水平ラインに対してθだけ下向き傾斜している。そして燃料噴射弁28からの燃料は、上記最小開度位置にある弁体47の開口ラインの最も低い位置に噴射される。これにより弁体47が最小開度位置にある場合であっても燃料噴射弁28から噴射された燃料が上記底部47a上に溜まるのを防止できる。
【0090】
本実施形態においても、吸気通路46aにおける最小開度位置にある弁体47の下流縁に沿った下流面cは、該エンジンの気筒軸方向投影面内に位置しており、これにより上述の容積比は従来エンジンより大幅に小さい0.25付近に設定されている。その結果、上記実施例と同様に特にアイドリング回転域での燃焼安定性を確保できる。
【0091】
一方、本実施形態では、スロットルバルブの回転軸(弁体47の軸線)dは上記投影面の外方に位置しており、かつスロットル駆動軸25aはスロットル回転軸dと同軸をなしている。これにより下流面を吸気弁開口側に近づけて配置し、かつスロットルバルブの駆動機構を支障なく配置できる。
【0092】
ここで一般にアイドリング運転域では、吸入空気量が少ないので、燃焼室内に導入される空気の流速が低くなり、良好な燃焼が得られにくい。本実施形態では、吸入空気は、弁体47の底部47aによって天井壁面に沿うように偏って流れ、気筒軸方向に方向付けされてシリンダボア内に縦方向に比較的高速で導入され、いわゆるタンブル(縦渦)が発生し、良好な燃焼が得られる。
【0093】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による自動二輪車用4サイクルエンジンの車載状態の左側面図である。
【図2】上記エンジンの吸気ポート部分の断面右側面図である。
【図3】図2のIII-III 線断面図である。
【図4】上記エンジンのヘッドカバーを取り外した状態の平面図である。
【図5】上記エンジンのスロットルボディを図2の矢印V方向に見た図である。
【図6】図5のVI-VI 線断面図である。
【図7】上記エンジンの運転制御装置のブロック構成図である。
【図8】本発明の第2実施形態による4サイクルエンジンの吸気ポート部分の断面右側面図である。
【図9】上記エンジンのヘッドカバーを取り外した状態の平面図である。
【図10】上記エンジンのスロットルバルブ部分の断面背面図である。
【図11】本発明の第3実施形態エンジンの断面側面図である。
【図12】本発明の第4実施形態エンジンの車載状態の左側面図である。
【図13】上記エンジンの断面右側面図である。
【図14】図13のXIV-XIV 線断面図である。
【図15】上記エンジンのスロットルボディの平面図である。
【図16】図15のXVI-XVI 線断面図である。
【符号の説明】
1 4サイクルエンジン
6b 吸気弁開口
11 吸気弁
15 吸気ポート(吸気通路)
15c 採取孔
16d 最小開度側ストッパ
21a 全開側ストッパ
22 スロットルバルブ
22b 弁軸(回転軸)
24 リンク機構
25a スロットル駆動軸(プーリ軸)
27a アイドルエア調整孔
27b 調整スクリュー
28 燃料噴射弁
30 燃料圧力調整弁
53 スロットル開度センサ
c 下流面

Claims (10)

  1. 燃焼室に連通する吸気通路と、該吸気通路の燃焼室に開口する吸気弁開口を開閉する吸気弁と、上記吸気通路の途中に介設されたスロットルバルブとを備えた4サイクルエンジンにおいて、上記吸気通路はシリンダヘッド内に形成された吸気ポートと該吸気ポートに着脱可能に接続されたスロットルボディとを有し、上記スロットルバルブは、上記スロットルボディの下流側寄りに配設され、該スロットルボディのスロットルバルブより上流側に燃料噴射弁が配設され、上記吸気ポートとスロットルボディとの接続部及び最小開度位置にあるスロットルバルブの吸気通路内における下流面の大部分は、該エンジンのシリンダヘッドを気筒軸方向に投影したときの投影面内に位置していることを特徴とする4サイクルエンジン。
  2. 請求項1において、上記吸気通路の吸気弁開口からスロットルバルブまでの容積(ポート容積)の行程容積(気筒毎の排気量)に対する割合(容積比)が0.15〜0.45となっていることを特徴とする4サイクルエンジン。
  3. 請求項1又は2において、上記スロットルバルブの回転軸を上記下流面と略一致するよう配置し、スロットル駆動軸を上記スロットルバルブの回転軸と平行にかつ間隔を空けて配置し、該スロットル駆動軸とスロットルバルブの回転軸とをリンク機構により連結したことを特徴とする4サイクルエンジン。
  4. 請求項1又は2において、上記下流面を上記スロットルバルブの回転軸より下流側に離して配置し、スロトル駆動軸を上記スロットルバルブの回転軸と同一直線をなすように配置したことを特徴とする4サイクルエンジン。
  5. 請求項3又は4において、上記スロットルバルブの回転軸に該スロットルバルブの開度を検出するスロットル開度センサを取り付け、該スロットルバルブの最小開度側ストッパを該回転軸側に設けるとともに全開側ストッパを上記スロットル駆動軸側に設けたことを特徴とする4サイクルエンジン。
  6. 請求項3〜5の何れかにおいて、カム軸方向一端にカム軸駆動用チェンを配置したサイドカムチェン方式の動弁装置を備え、上記スロットル開度センサを反カムチェン側に、上記スロットル駆動軸をカムチェン側にそれぞれ配設したことを特徴とする4サイクルエンジン。
  7. 請求項3又は4において、気筒間にカム軸駆動用チェンを配置したセンタチェン方式の動弁装置を備え、上記スロットル駆動軸を上記カム軸駆動チェンの配置部位に配置したことを特徴とする4サイクルエンジン。
  8. 請求項1〜7の何れかにおいて、吸気通路の天壁に上記スロットルバルブをバイパスするようにアイドルエア調整通路を設け、該アイドルエア調整通路の通路面積を変化させる調整スクリューを螺挿したことを特徴とする4サイクルエンジン。
  9. 請求項1〜8の何れかにおいて、上記燃料噴射弁を、スロットルバルブの全開時に該燃料噴射弁からの燃料が該スロットルバルブに衝突するように配置したことを特徴とする4サイクルエンジン。
  10. 請求項1〜9の何れかにおいて、スロットルバルブを内蔵するスロットルボディと燃料噴射弁を保持するインジェクタボディとが一体形成されていることを特徴とする4サイクルエンジン。
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