JP6845723B2 - 内燃機関 - Google Patents

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本発明は、燃焼室内の圧力を検知する筒内圧センサを備えた内燃機関に関する。
内燃機関において、点火プラグで点火した後に、火炎が燃焼室内に広がっていくが、火炎が到達する前に、圧縮された未燃混合気が自己着火する所謂ノッキングが発生することがある。
このノッキングの発生を検知するノックセンサを機関本体に備えた内燃機関は、よく知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−51007号公報
特許文献1では、燃焼室内の圧力を筒内圧センサが検知して、その検出した圧力に応じてオゾン供給手段を制御してノッキングを回避しようとするものであるが、筒内圧センサのほかに、ノッキングの発生を検知するノックセンサが設けられている。
特許文献1の図2を参照すると、筒内圧センサがシリンダヘッド側に、ノックセンサはシリンダブロック側に配置されているが、正確な位置は明らかではない。
ノッキングは、点火プラグで点火して発生した火炎が伝搬する前に、圧力上昇により自己着火して発生するので、ノッキングが発生する場所(ノック発生ポイント)は、点火プラグから遠い位置である。
かつ、ノック発生ポイントは、温度が高い場所と考えられる。
すなわち、ノック発生ポイントは、点火プラグから遠く温度が高い場所である。
燃焼室内の圧力を筒内圧センサにより検出してノッキングの発生を検知する際、燃焼室内の圧力にはノッキングに伴う圧力以外に種々の圧力ノイズがあるため、ノッキングに伴う圧力のみを抽出して検出する必要がある。
そこで、ノッキングによる圧力は、ノック発生ポイントから離れた位置ほど大きく伝搬する傾向があることから、圧力センサをノック発生ポイントからできるだけ遠い位置に設けることが望ましい。
特許文献1では、ノックセンサや筒内圧センサを設ける位置は、明らかではなく、圧力ノイズを考慮して、ノッキングに伴う圧力を精度良く検知するための構成は、開示されていない。
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、筒内圧センサの配置を工夫して、ノッキングの発生を精度良く検知することができる内燃機関を供する点にある。
上記目的を達成するために、本発明に係る内燃機関は、
シリンダブロックのシリンダボア内を摺動自在に嵌合されるピストンの頂面と同頂面が対向するシリンダヘッドの天井面との間に燃焼室が構成され、
前記天井面には、吸気弁と排気弁がそれぞれ開閉する吸気弁口と排気弁口が前記燃焼室に臨んで開口され、
前記シリンダヘッドに取り付けられた点火プラグの電極が前記燃焼室に臨んで天井面に露出される内燃機関において、
前記吸気弁と前記排気弁を駆動するカム軸に内燃機関の動力を伝達するカムチェーンを挿通するためのカムチェーン室が、前記シリンダヘッドに前記天井面と互いに隣合って形成され、
燃焼室内の圧力を検出する筒内圧センサの感圧部が、前記天井面における前記シリンダボアの中心軸であるシリンダ軸線に関して前記カムチェーン室と反対側に前記燃焼室に臨んで配置され
前記吸気弁口と前記排気弁口は、前記天井面の前記シリンダ軸線に関して互いに反対側に形成され、
前記筒内圧センサの感圧部は、前記吸気弁口よりも前記排気弁口に近い位置に配置されることを特徴とする。
燃焼室の天井面におけるシリンダ軸線に関してカムチェーン室側は、カムチェーン室により保温されて温度が下がり難く他の部分より高温となり易いことからノッキングが発生する場所(ノック発生ポイント)となる。
そこで、本構成によれば、燃焼室内の圧力を検出する筒内圧センサの感圧部が、天井面におけるシリンダ軸線に関してカムチェーン室と反対側に燃焼室に臨んで配置されるので、ノック発生ポイントである燃焼室の天井面におけるシリンダ軸線に関してカムチェーン室と同じ側とは反対側のノッキングによる圧力が大きく伝搬する離れた位置に筒内圧センサの感圧部を設けることで、圧力ノイズに影響されずにノッキングに伴う圧力のみを検知して、ノッキングの発生を精度良く検知することができる。
ノッキングは、局所的に圧力の高まる吸気弁口周辺で発生する傾向があるので、本構成によれば、筒内圧センサの感圧部を吸気弁口よりも排気弁口に近い位置に配置することで、ノッキング発生ポイントからできるだけ離して筒内圧センサの感圧部を配置して、ノッキングの発生をより精度良く検知することができる。
前記構成において、
前記筒内圧センサの感圧部は、前記シリンダ軸線を中心とする前記点火プラグの電極の中心を通る仮想円の外側に配置されるようにしてもよい。
この構成によれば、筒内圧センサの感圧部を、シリンダ軸線を中心とする点火プラグの電極の中心を通る仮想円の外側に配置することで、筒内圧センサの感圧部をノッキング発生ポイントから可及的に遠くに離してノッキングの発生をさらに精度良く検知することができる。
前記構成において、
前記点火プラグの電極は、前記シリンダ軸線に関して前記カムチェーン室と反対側に配置されるようにしてもよい。
この構成によれば、点火プラグの電極は、シリンダ軸線に関してカムチェーン室と反対側に配置されるので、ノッキングの発生しやすい点火プラグより離れた位置が、ノッキングの発生しやすいシリンダ軸線に関してカムチェーン室側となり、ノッキングが発生する可能性の極めて高い位置から離れて筒内圧センサの感圧部を設けることで、ノッキングの発生を益々精度良く検知することができる。
前記構成において、
前記天井面に、前記排気弁口は1つであり、
前記筒内圧センサの感圧部は、前記シリンダ軸線と前記排気弁口の中心を含む面と、前記シリンダ軸線と前記点火プラグ()の電極の中心を含む面とが挟む前記排気弁口と前記点火プラグ()の電極の各一部をともに含む範囲内に配置されるようにしてもよい。
この構成によれば、天井面に、排気弁口は1つであり、筒内圧センサの感圧部は、シリンダ軸線と排気弁口の中心を含む面と、シリンダ軸線と点火プラグの電極の中心を含む面とが挟む排気弁口と点火プラグの電極の各一部をともに含む範囲内に配置されるので、カムチェーン室側で吸気弁口近くのノッキング発生ポイントから可及的に離して筒内圧センサの感圧部を配置することができ、ノッキングの発生をより確実に検知することができる。
前記構成において、
前記天井面に、前記吸気弁口と前記排気弁口はそれぞれ2つずつあり、
前記筒内圧センサの感圧部は、前記シリンダ軸線に関して前記カムチェーン室と反対側に位置する前記吸気弁口と前記排気弁口の各々の中心を結ぶ線に関して前記シリンダ軸線と反対側に配置されるようにしてもよい。
この構成によれば、天井面に、吸気弁口と排気弁口はそれぞれ2つずつあり、筒内圧センサの感圧部は、シリンダ軸線に関してカムチェーン室と反対側に位置する吸気弁口と排気弁口の各々の中心を結ぶ線に関してシリンダ軸線と反対側に配置されるので、カムチェーン室側のノッキング発生ポイントから可及的に離して筒内圧センサの感圧部を配置することができ、ノッキングの発生をより確実に検知することができる。
本発明は、燃焼室内の圧力を検出する筒内圧センサの感圧部が、天井面におけるシリンダ軸線に関してカムチェーン室と反対側に燃焼室に臨んで配置されるので、ノック発生ポイントである燃焼室の天井面におけるシリンダ軸線に関してカムチェーン室と同じ側とは反対側のノッキングによる圧力が大きく伝搬する離れた位置に筒内圧センサの感圧部を設けることで、圧力ノイズに影響されずにノッキングに伴う圧力のみを検知して、ノッキングの発生を精度良く検知することができる。
本発明の一実施の形態に係る内燃機関の右断面図である。 同内燃機関のシリンダヘッドおよびその近辺の右側面図である。 図2中のIII−III矢視による同内燃機関の断面図である。 シリンダヘッドの下面図である。 別の第2の実施の形態の内燃機関のシリンダヘッドの下面図である。 さらに別の第3の実施の形態の内燃機関のシリンダヘッドの下面図である。
以下、本発明に係る一実施の形態について図1ないし図4に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用した一実施の形態に係る内燃機関の右断面図である。
なお、本明細書の説明において、前後左右の向きは、本実施の形態に係る内燃機関が搭載される自動二輪車(図示せず)の直進方向を前方とする通常の基準に従うものとし、図面において、FRは前方を,RRは後方を、LHは左方を,RHは右方を示すものとする。
内燃機関10は、SOHC型2バルブの単気筒4ストローク内燃機関であり、車体に対してクランク軸12を車体幅方向に指向させ、気筒を若干前傾させて起立した姿勢で懸架される。
内燃機関10のクランク軸12を回転自在に軸支するクランクケース11は、クランク軸12の後方に配設されるメイン軸13とカウンタ軸14の間に変速歯車機構15が構成されており、カウンタ軸14が出力軸である。
クランクケース11の上には、1本の鋳鉄製のシリンダライナ16Lが鋳込まれたシリンダブロック16と、シリンダブロック16の上にガスケットを介してシリンダヘッド17が重ねられ、スタッドボルトにより一体に締結され、シリンダヘッド17の上方をシリンダヘッドカバー18が覆っている。
クランクケース11の上に重ねられるシリンダブロック16,シリンダヘッド17,シリンダヘッドカバー18は、クランクケース11から若干前傾した姿勢で上方に延出している。
クランクケース11は左右割りで、左右クランクケースの合せ面に形成された開口にシリンダライナ16Lの下端部が嵌入してシリンダブロック16が若干前傾して上方に突出しており、同シリンダライナ16Lの内部のシリンダボア16bにピストン25が往復摺動自在に嵌合され、ピストン25のピストンピン25pとクランク軸12のクランクピン12pとの間をコンロッド26が連接してクランク機構を構成している。
シリンダブロック16のシリンダボア16b内を摺動するピストン25の頂面25tと同頂面25tが対向するシリンダヘッド17の天井面41との間に燃焼室40が構成される。
シリンダヘッド17には、天井面41にシリンダボア16bの中心軸であるシリンダ軸Cに関して互いに反対位置に1つずつ吸気弁口42と排気弁口43が燃焼室40に臨んで開口されるとともに、吸気弁口42と排気弁口43から各々吸気ポート44と排気ポート45が互いに離れる方向に湾曲しながら延出して形成されている。
シリンダヘッド17に一体に嵌着された弁ガイド34i,34eにそれぞれ摺動可能に支持される吸気弁46および排気弁47は、シリンダヘッド17の上に設けられる動弁機構30により駆動されて、吸気ポート44の吸気弁口42および排気ポート45の排気弁口43をクランク軸12の回転に同期して開閉する。
図1および図2を参照して、動弁機構30は、シリンダヘッド17の上に1本のカム軸31が左右方向に指向して軸支されたSOHC型内燃機関の動弁機構であり、カム軸31の斜め前後上方にロッカアームシャフト32e,32iが支持され、後方のロッカアームシャフト32iに吸気ロッカアーム33iが揺動自在に中央を軸支され、前方のロッカアームシャフト32eに排気ロッカアーム33eが揺動自在に中央を軸支されている。
吸気ロッカアーム33iの一端は、カム軸31の吸気カムロブに接し、他端がスプリングで付勢された吸気弁46のバルブステム46sの上端に調整ねじを介して接し、排気ロッカアーム33eの一端は、カム軸31の排気カムロブに接し、他端がスプリングで付勢された排気弁47のバルブステム47sの上端に調整ねじを介して接し、カム軸31の回転により吸気ロッカアーム33iと排気ロッカアーム33eが揺動して吸気弁46と排気弁47を開閉駆動する。
カム軸31は、軸受から左方に突出して、その左端部にカムチェーンスプロケット35が固着軸支され、カムチェーンスプロケット35に巻き掛けられたカムチェーン36がクランク軸12に向かい、クランク軸12に嵌着されたカムチェーンスプロケット(図示せず)に巻き掛けられ、カム軸31がクランク軸12と同期して、その1/2の回転数で同一方向に回転する。
シリンダブロック16のシリンダボア16bの左側およびシリンダヘッド17の燃焼室40の左側に、カムチェーン36を挿通する矩形孔であるカムチェーン室16c,17cが形成されている。
図3に示されるように、シリンダヘッド17の右側壁には、点火プラグ50が燃焼室40に向かって嵌入して装着されるとともに、点火プラグ50の前隣りに略平行して筒内圧センサである指圧センサ51が燃焼室40に向かって嵌入して装着される。
図4は、シリンダブロック16に重ね合わされるシリンダヘッド17の下面図である。
同図4を参照して、シリンダヘッド17におけるシリンダブロック16の合せ面に対面する合せ面17fに、シリンダボア16bに対応して燃焼室40の天井面41が凹んで形成されるとともに、カムチェーン室16cに対応して連通するカムチェーン室17cが燃焼室40の左側に穿設されている。
シリンダヘッド17の合せ面17fにおける燃焼室40の天井面41の円形開口縁41sがシリンダボア16bの円孔に一致する。
天井面41のシリンダ軸線Lcより後側に大径の吸気弁口42が開口し、天井面41のシリンダ軸線Lcより前側に吸気弁口42より幾らか小径の排気弁口43が開口している。
また、天井面41のシリンダ軸線Lcより右側には、点火プラグ50が先端の電極50eを燃焼室40に突出させるプラグ孔48が穿設されるとともに、指圧センサ51が先端の感圧部51eを燃焼室40に臨ませるセンサ孔49がプラグ孔48の前隣りに穿設されている。
すなわち、シリンダ軸線Lcの右側の点火プラグ50の電極50eは、シリンダ軸線Lcに関してカムチェーン室17cと反対側に配置される。
図4に示されるように、指圧センサ51の感圧部51eは、天井面41におけるシリンダ軸線Lcに関してカムチェーン室17cと反対側に燃焼室40に臨んで配置される。
また、指圧センサ51の感圧部51eは、吸気弁口42よりも排気弁口43に近い位置に配置される。
さらに、指圧センサ51の感圧部51eは、シリンダ軸線Lcを中心とする点火プラグ50の電極50eの中心を通る仮想円Cvの外側に位置している。
指圧センサ51は、燃焼室40内の感圧部51eに接する空間部位の圧力を検出する。
ノッキングは、点火プラグ50の感圧部51eで点火して発生した火炎が伝搬する前に、圧力上昇により自己着火して発生するので、ノッキングが発生する場所(ノック発生ポイント)は、点火プラグ50から遠い位置である。
また、ノッキングは、自己着火し易い温度が高い場所で発生する。
燃焼室40の天井面41におけるシリンダ軸線Lcに関してカムチェーン室17cと反対側は、外部に熱が逃げ易いのに対して、カムチェーン室17c側は、カムチェーン室17cにより保温されて温度が下がり難く他の部分より高温となり易いことからノッキングが発生し易い。
さらに、ノッキングは、吸気弁口側で発生する傾向があるので、排気弁口43より吸気弁口42に近い場所で発生する。
すなわち、燃焼室40の天井面41において、ノック発生ポイントは、点火プラグ50から遠く、シリンダ軸線Lcに関してカムチェーン室17c側で、排気弁口43より吸気弁口42に近い場所であり、図4に☆印で示した点Pが相当する。
ノッキングによる圧力は、ノック発生ポイントPから離れた位置ほど大きく伝搬する傾向があることから、圧力ノイズに影響されずにノッキングに伴う圧力のみを検知するためには、指圧センサ51の感圧部51eを、天井面41においてノック発生ポイントPからできるだけ遠い位置に設けることが必要である。
図4に示されるように、本指圧センサ51の感圧部51eは、天井面41におけるシリンダ軸線Lcに関してカムチェーン室17cと反対側に、ノック発生ポイントPから離れて配置される。
また、指圧センサ51の感圧部51eは、吸気弁口42よりも排気弁口43に近い位置に、ノック発生ポイントPから離れて配置される。
さらに、指圧センサ51の感圧部51eは、シリンダ軸線Lcを中心とする点火プラグ50の電極50eの中心を通る仮想円Cvの外側に、ノック発生ポイントPから離れて位置している。
すなわち、本指圧センサ51の感圧部51eは、天井面41においてノック発生ポイントPからできるだけ遠い位置に設けられており、圧力ノイズに影響されずにノッキングに伴う圧力のみを検知して、ノッキングの発生を精度良く検知することができる。
シリンダ軸線Lcの右側の点火プラグ50の電極50eは、シリンダ軸線Lcに関してカムチェーン室17cと反対側に配置されるので、点火プラグより離れたノッキングの発生しやすい場所が、シリンダ軸線に関してノッキングの発生しやすいカムチェーン室側となり、ノッキングが発生する可能性の極めて高い位置(ノック発生ポイントP)から離れて指圧センサ51の感圧部51eを設けることで、ノッキングの発生を益々精度良く検知することができる。
なお、図4に示されるように、指圧センサ51の感圧部51eは、シリンダ軸線Lcと排気弁口43の中心を含む面Feと、前記シリンダ軸線(Lc)と前記点火プラグ(50)の電極(50e)の中心を含む面Fpとが挟む排気弁口43と点火プラグ50の電極50eの各一部をともに含む範囲S(図4において格子ハッチを施した範囲)内に配置されている。
次に、吸気弁が2本で排気弁が1本の3バルブの4ストローク内燃機関の第2の実施の形態について、図5に基づいて説明する。
図5は、前述の図4に相当するシリンダヘッド70の下面図である。
図5を参照して、シリンダヘッド70におけるシリンダブロックとの合せ面70fに、シリンダボアに対応して燃焼室71の天井面72が凹んで形成されるとともに、カムチェーン室70cが燃焼室71の左側に穿設されている。
シリンダヘッド70の合せ面70fにおける燃焼室71の天井面72の円形開口縁72sがシリンダボアの円孔に一致する。
天井面72のシリンダ軸線Lcより後側に2つの吸気弁口73,73が左右に並んで開口し、天井面72のシリンダ軸線Lcより前側に1つの排気弁口74が開口している。
2つの吸気弁口73,73は、シリンダ軸線Lcより左側と右側に左右対称に位置しており、排気弁口74は、シリンダ軸線Lcより前側でかつ左側に偏って位置している。
また、天井面72のシリンダ軸線Lcより前側でかつ右側に、点火プラグ80の電極80eを燃焼室71に突出させるプラグ孔76が開口している。
このプラグ孔76の前側に指圧センサ81の感圧部81eを燃焼室71に臨ませるセンサ孔77が開口している。
指圧センサ81の感圧部81eは、シリンダ軸線Lcと排気弁口74の中心を含む面Feと、シリンダ軸線Lcと点火プラグ50の電極80eの中心を含む面Fpとが挟む排気弁口43と点火プラグの電極80eの各一部をともに含む範囲S(図5において格子ハッチを施した範囲)内に配置されている。
また、指圧センサ81の感圧部81eは、シリンダ軸線Lcを中心とする点火プラグ80の電極80eの中心を通る仮想円Cvの外側に位置している。
図5を参照して、燃焼室71の天井面72において、ノック発生ポイントPは、シリンダ軸線Lcに関してカムチェーン室70c側で、排気弁口74より吸気弁口73に近い円形開口縁72sに沿った場所である。
図5に示されるように、指圧センサの感圧部81eは、シリンダ軸線Lcと排気弁口74の中心を含む面Feと、シリンダ軸線Lcと点火プラグ50の電極80eの中心を含む面Fpとが挟む排気弁口43と点火プラグの電極80eの各一部をともに含む範囲S内に、ノック発生ポイントPから可及的に離れて配置されるので、指圧センサ81は圧力ノイズに影響されずにノッキングに伴う圧力のみを検知して、ノッキングの発生を精度良く検知することができる。
なお、本指圧センサ81の感圧部81eは、シリンダ軸線Lcを中心とする点火プラグの電極80eの中心を通る仮想円Cvの外側に位置して、ノック発生ポイントPからさらに離れて位置して、ノッキングの発生をより精度良く検知することができる。
次に、吸気弁と排気弁を2本ずつ備えた4バルブの4ストローク内燃機関の第3の実施の形態について、図6に基づいて説明する。
図6は、前述の図4および図5に相当するシリンダヘッド90の下面図である。
図6を参照して、シリンダヘッド90におけるシリンダブロックとの合せ面90fに、シリンダボアに対応して燃焼室91の天井面92が凹んで形成されるとともに、カムチェーン室90cが燃焼室91の左側に穿設されている。
シリンダヘッド90の合せ面90fにおける燃焼室91の天井面72の開口縁92sがシリンダボアの円孔に一致する。
天井面92のシリンダ軸線Lcより前側に2つの吸気弁口93,93が左右に並んで開口し、天井面92のシリンダ軸線Lcより後側に2つの排気弁口94,94が開口している。
2つの吸気弁口93,93は、シリンダ軸線Lcより左側と右側に左右対称に位置しており、2つの排気弁口94,94も、シリンダ軸線Lcより左側と右側に左右対称に位置している。
天井面92のシリンダ軸線Lcと重なる位置に、点火プラグ100の電極100eを燃焼室91に突出させるプラグ孔96が開口している。
このプラグ孔76の右方で開口縁92sの近傍に指圧センサ101の感圧部101eを燃焼室91に臨ませるセンサ孔97が開口している。
指圧センサ101の感圧部101eは、シリンダ軸線Lcに関してカムチェーン室90cと反対側に位置する吸気弁口93と排気弁口94の各々の中心を結ぶ線Lrに関してシリンダ軸線Lcと反対側に配置されている。
図6を参照して、燃焼室91の天井面92において、ノック発生ポイントPは、シリンダ軸線Lcに関してカムチェーン室90c側で、排気弁口94より吸気弁口93に近い円形開口縁91sに沿った場所である。
図6に示されるように、指圧センサ101の感圧部101eは、シリンダ軸線Lcに関してカムチェーン室90cと反対側にともに位置する吸気弁口93と排気弁口94の各々の中心を結ぶ線Lrに関してシリンダ軸線Lcと反対側で、吸気弁口93より排気弁口94寄りに、ノック発生ポイントPから可及的に離れて配置されるので、指圧センサ101は圧力ノイズに影響されずにノッキングに伴う圧力のみを検知して、ノッキングの発生を精度良く検知することができる。
以上、本発明に係る第1,第2,第3の実施の形態に係る内燃機関について説明したが、本発明の態様は、上記実施の形態に限定されず、本発明の要旨の範囲で、多様な態様で実施されるものを含むものである。
Lc…シリンダ軸線、P…ノック発生ポイント、
10…内燃機関、11…クランクケース、12…クランク軸、13…メイン軸、14…カウンタ軸、16…シリンダブロック、16b…シリンダボア、16c…カムチェーン室、17…シリンダヘッド、17c…カムチェーン室、18…シリンダヘッドカバー、19…連結管、
20…インレットパイプ、21…スロットルボディ、22…スロットル弁、23…インジェクタ、24…エアクリーナ、25…ピストン、26…コンロッド、
30…動弁機構、31…カム軸、32e,32i…ロッカアームシャフト、33i…吸気ロッカアーム、33e…排気ロッカアーム、34i,34e…弁ガイド、35…カムチェーンスプロケット、36…カムチェーン、
40…燃焼室、41…天井面、42…吸気弁口、42a…はみ出し部、43…排気弁口、44…吸気ポート、45…排気ポート、46…吸気弁、46s…吸気弁ステム、47…排気弁、48…プラグ孔、49…センサ孔、
50…点火プラグ、50e…電極、51…指圧センサ、51e…感圧部、
70…シリンダヘッド、70f…合せ面、70c…カムチェーン室、71…燃焼室、72…天井面、72s…円形開口縁、73…吸気弁口、74…排気弁口、75…、76…プラグ孔、77…センサ孔、80…点火プラグ、80e…電極、81…指圧センサ、81e…感圧部、
90…シリンダヘッド、90f…合せ面、90c…カムチェーン室、91…燃焼室、92…天井面、92s…開口縁、93…吸気弁口、94…排気弁口、96…プラグ孔、97…センサ孔、100…点火プラグ、100e…電極、101…指圧センサ、101e…感圧部。

Claims (5)

  1. シリンダブロック(16)のシリンダボア(16b)内を摺動自在に嵌合されるピストン(25)の頂面と同頂面が対向するシリンダヘッド(17)の天井面(41)との間に燃焼室(40)が構成され、
    前記天井面(41)には、吸気弁(46)と排気弁(47)がそれぞれ開閉する吸気弁口(42)と排気弁口(43)が前記燃焼室(40)に臨んで開口され、
    前記シリンダヘッド(17)に取り付けられた点火プラグ(50)の電極(50e)が前記燃焼室(40)に臨んで天井面(41)に露出される内燃機関において、
    前記吸気弁(46)と前記排気弁(47)を駆動するカム軸(31)に内燃機関の動力を伝達するカムチェーン(36)を挿通するためのカムチェーン室(17c)が、前記シリンダヘッド(17)に前記天井面(41)と互いに隣合って形成され、
    燃焼室(40)内の圧力を検出する筒内圧センサ(51)の感圧部(51e)が、前記天井面(41)における前記シリンダボア(16b)の中心軸であるシリンダ軸線(Lc)に関して前記カムチェーン室(17c)と反対側に前記燃焼室(40)に臨んで配置され
    前記吸気弁口(42)と前記排気弁口(43)は、前記天井面(41)の前記シリンダ軸線に関して互いに反対側に形成され、
    前記筒内圧センサ(51)の感圧部は、前記吸気弁口(42)よりも前記排気弁口(43)に近い位置に配置されることを特徴とする内燃機関。
  2. シリンダブロック(16)のシリンダボア(16b)内を摺動自在に嵌合されるピストン(25)の頂面と同頂面が対向するシリンダヘッド(17)の天井面(41)との間に燃焼室(40)が構成され、
    前記天井面(41)には、吸気弁(46)と排気弁(47)がそれぞれ開閉する吸気弁口(42)と排気弁口(43)が前記燃焼室(40)に臨んで開口され、
    前記シリンダヘッド(17)に取り付けられた点火プラグ(50)の電極(50e)が前記燃焼室(40)に臨んで天井面(41)に露出される内燃機関において、
    前記吸気弁(46)と前記排気弁(47)を駆動するカム軸(31)に内燃機関の動力を伝達するカムチェーン(36)を挿通するためのカムチェーン室(17c)が、前記シリンダヘッド(17)に前記天井面(41)と互いに隣合って形成され、
    燃焼室(40)内の圧力を検出する筒内圧センサ(51)の感圧部(51e)が、前記天井面(41)における前記シリンダボア(16b)の中心軸であるシリンダ軸線(Lc)に関して前記カムチェーン室(17c)と反対側に前記燃焼室(40)に臨んで配置され
    前記天井面(72)に、前記排気弁口(74)は1つであり、
    前記筒内圧センサ(81)の感圧部(81e)は、前記シリンダ軸線(Lc)と前記排気弁口(74)の中心を含む面(Fe)と、前記シリンダ軸線(Lc)と前記点火プラグ(80)の電極(80e)の中心を含む面(Fp)とが挟む前記排気弁口(74)と前記点火プラグ(80)の電極(80e)の各一部をともに含む範囲(S)内に配置されることを特徴とする内燃機関。
  3. 前記筒内圧センサの感圧部(51e)は、前記シリンダ軸線(Lc)を中心とする前記点火プラグ(50)の電極(50e)の中心を通る仮想円(Cv)の外側に配置されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の内燃機関。
  4. 前記点火プラグ(50)の電極(50e)は、前記シリンダ軸線(Lc)に関して前記カムチェーン室(17c)と反対側に配置されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の内燃機関。
  5. 前記天井面(92)に、前記吸気弁口(93)と前記排気弁口(94)はそれぞれ2つずつあり、
    前記筒内圧センサ(101)の感圧部101e)は、前記シリンダ軸線(Lc)に関して前記カムチェーン室(90c)と反対側に位置する前記吸気弁口(93)と前記排気弁口(94)の各々の中心を結ぶ線(Lr)に関して前記シリンダ軸線(Lc)と反対側に配置されることを特徴とする請求項1記載の内燃機関。
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