JP5571997B2 - 可変動弁機構を備える内燃機関 - Google Patents

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Description

本発明は、可変動弁機構を備える内燃機関に関する。
従来、可変動弁機構を備えた内燃機関において、油圧によってバルブ休止機構を駆動することで、内燃機関の吸気バルブ及び排気バルブを制御するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−256879号公報
しかしながら、上記従来のような可変動弁機構では、バルブ休止機構の作動油の油圧を監視することで吸気バルブ及び排気バルブの作動状態を間接的に捉えることができるが、実際に吸気バルブ及び排気バルブが指示通り作動しているかどうかは判らず、確実に吸気バルブ及び排気バルブの作動状態を捉えるためには、作動状態を検出する専用の機構を設ける必要があるという課題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、可変動弁機構を備えた内燃機関において、専用の機構を設けることなく、確実にバルブの作動状態を捉えることができるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、可変動弁機構(80)を備える内燃機関において、
可変動弁を行う各気筒(C2、C3)に吸気圧センサ(98、99)を設けることにより、吸気圧の検出によって前記可変動弁機構(80)のバルブ(11、12)の作動状態を判定し、各気筒(C2、C3)のバタフライ式のスロットルバルブ(67)は、単一のケース体(68)に支持され、当該ケース体(68)には、各気筒(C2、C3)に接続される一対の吸気通路(66a、66b)と、当該吸気通路(66a、66b)に燃料を噴射するインジェクタ(70)と、前記吸気圧センサ(98、99)とが設けられ、前記一対の吸気通路(66a、66b)の各々には、前記インジェクタ(70)の噴射口が臨むようにそれぞれ設けられ、前記吸気圧センサ(98、99)に繋がる空気通路は、前記吸気通路(66a、66b)において、前記スロットルバルブ(67)に対し、前記噴射口の側で開口するように設けられることを特徴とする。
この構成によれば、可変動弁を行なう各気筒に吸気圧センサを設け、吸気圧の検出によってバルブの作動状態を判定するため、専用の機構を設けることなく、バルブの作動状態を確実に捉えることができる。
また、上記構成において、前記可変動弁機構(80)は、前記バルブ(11、12)の休止を行うバルブ休止機構(80)である構成としても良い。
この場合、専用の機構を設けることなく、バルブ休止機構の作動状態を確実に捉えることができる。
また、前記吸気圧センサ(98、99)を設けた気筒は共通のスロットルバルブ(67、67)を用いて吸気を行なっていても良い。
この場合、共通のスロットルバルブにより吸気される気筒に吸気圧センサを設けるため、構造を簡単にできる。
また、前記内燃機関は自動二輪車(100)に搭載されるV型内燃機関(1)であり、前側バンク(Bf)を常時稼働気筒とし、後側バンク(Br)を休止可能な休止気筒とするとともに、前記前側バンク(Bf)には該前側バンク(Bf)の気筒(C1、C4)に共通のスロットルバルブ(63、63)が設けられ、前記後側バンク(Br)には該後側バンク(Br)の気筒(C2、C3)に共通のスロットルバルブ(67、67)が設けられ、前記前側バンク(Bf)のスロットルバルブ(63、63)の下流に各気筒(C1、C4)に共通の1個の吸気圧センサ(97)が設けられていても良い。
この場合、常時稼働気筒である前側バンクに各前側バンクに共通のスロットルバルブが設けられ、前側バンクのスロットルバルブの下流に各気筒に共通の1個の吸気圧センサが設けられるため、前側バンクに設ける吸気圧センサの数を削減でき、部品点数を減らすことができる。
さらに、前記可変動弁機構(80)は、バルブリフタ(13)と、該バルブリフタ(13)内のスライドピンホルダ(87)に吸気バルブ(11)及び排気バルブ(12)のバルブステム(11c、12c)と直交する方向に形成されたシリンダ孔(87a)内を摺動するスライドピン(86)と、該スライドピン(86)に油圧を作用させる油圧供給機構(88)と、前記スライドピン(86)に加わる油圧に抗して前記スライドピン(86)を付勢するリターンスプリング(89)とを有し、前記スライドピン(86)をスライドすることにより、前記バルブステム(11c、12c)のバルブステムエンド(11d、12d)が前記スライドピン(86)に設けた逃げ孔(93)に嵌入することによって前記バルブ(11、12)のリフト量を変化させるように動作する構成としても良い。
この場合、スライドピンを油圧によりスライドさせてバルブステムエンドをスライドピンの逃げ孔に嵌入させることでバルブのリフト量を変化させる可変動弁機構のバルブの作動状態を、専用の機構を設けることなく、吸気圧の検出によって確実に捉えることができる
本発明に係る内燃機関の動弁装置では、可変動弁を行なう各気筒に吸気圧センサを設け、吸気圧の検出によってバルブの作動状態を判定するため、専用の機構を設けることなく、バルブの作動状態を確実に捉えることができる。
また、専用の機構を設けることなく、バルブ休止機構の作動状態を確実に捉えることができる。
さらに、共通のスロットルバルブにより吸気される気筒に吸気圧センサを設けるため、構造を簡単にできる。
また、前側バンク設ける吸気圧センサの数を削減でき、部品点数を減らすことができる。
さらに、スライドピンを油圧によりスライドさせてバルブステムエンドをスライドピンの逃げ孔に嵌入させることでバルブのリフト量を変化させる可変動弁機構のバルブの作動状態を、専用の機構を設けることなく、吸気圧の検出によって確実に捉えることができる。
本発明の実施の形態に係る内燃機関を備えた自動二輪車を示す左側面図である。 内燃機関を示す断面図である。 内燃機関を上方から見た場合における構成を示す模式図である。 吸気側のバルブ休止機構の拡大断面図である。 第2吸気圧センサ及び第3吸気圧センサから出力されるセンサ出力電圧及び時間と、これに対応するクランクパルスとの関係図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る内燃機関を備えた自動二輪車を示す左側面図である。なお、以下の説明中、前後左右及び上下といった方向の記載は車体に対してのものとする。
自動二輪車100の車体フレーム111は、車体前部に位置するヘッドパイプ112と、このヘッドパイプ112から車体中央まで後方に延びる左右一対のメインフレーム114と、メインフレーム114の後端部から下方に延びる左右一対のピボットプレート115と、メインフレーム114の後端部から車体後部まで延びるリヤフレーム(不図示)とを備えている。
ヘッドパイプ112には、フロントフォーク116が回動自在に取り付けられ、このフロントフォーク116の下端に前輪117が回転自在に支持されている。また、ヘッドパイプ112の上部には、操舵用ハンドル118が取り付けられている。
メインフレーム114の下方には、前後V型4気筒の内燃機関1が配置されている。この内燃機関1は、クランク軸2を左右水平方向に指向させる横置き配置のエンジンであって、OHC型の4ストロークの水冷式で、クランクケース3を備え、このクランクケース3から2気筒ずつ前後に傾いた前側バンクBfと、後側バンクBrとがV型に構成され、互いのバンク角が90度よりも小さい狭角V型エンジンである。
前側バンクBfの排気口には、左右一対の排気パイプ119の一端が接続され、排気パイプ119は、排気口から下側に延びた後に、車体後方に向かって引き回され、後側バンクBrの排気口から延びる左右一対の排気パイプ120に接続されて集合され、一本の排気管127(図3参照)を介して、内燃機関1の後方に設けられたマフラー(不図示)に連結されている。
内燃機関1の後方には、ピボット軸121が設けられており、このピボット軸121には、リヤフォーク122がピボット軸121を中心に上下方向に揺動自在に取り付けられている。リヤフォーク122の後端部には、後輪131が回転自在に支持されている。後輪131と内燃機関1とは、リヤフォーク122内に設けられたドライブシャフト123によって連結されており、内燃機関1からの回転動力がドライブシャフト123を介して後輪131へと伝達される。また、リヤフォーク122と車体フレーム111との間には、リヤフォーク122からの衝撃を吸収するリヤクッション124が掛け渡されている。
内燃機関1の後部には、車体を停めるためのスタンド125が設けられている。また、内燃機関1の左側面の下部には、サイドスタンド126が設けられている。
メインフレーム114の上部には、内燃機関1の上方を覆うようにして燃料タンク141が搭載されている。この燃料タンク141の後方には、シート142が位置し、該シート142は上記リヤフレームに支持されている。シート142の後方には、テールランプ143が配置され、テールランプ143の下方には、後輪131の上方を覆うリヤフェンダ144が配置されている。
また、自動二輪車100は、車体を覆う樹脂製の車体カバー150を有し、この車体カバー150は、車体フレーム111の前方から内燃機関1の前部までを連続的に覆うフロントカバー151と、シート142の下方を覆うリヤカバー152とを備えている。フロントカバー151の上部には、左右一対のミラー153が取り付けられている。また、フロントフォーク116には、前輪117の上方を覆うフロントフェンダ146が取り付けられている。
図2は、内燃機関1を示す断面図である。図3は、内燃機関1を上方から見た場合における構成を示す模式図である。なお、図2では、図の上下を内燃機関1の上下、図の左側を内燃機関1の前側、図の右側を内燃機関1の後側として説明する。
図2に示すように、前側バンクBfと後側バンクBrとの間には側面視でV字状に形成された空間であるVバンク空間Kが形成されている。
クランクケース3は上下割りで構成され、上クランクケース3Uと下クランクケース3Lとを有している。クランク軸2はクランクケース3U、3Lにより挟まれるようにして回転自在に軸支され、上クランクケース3Uには、それぞれ左右に2気筒が配列される前シリンダブロック3fと後シリンダブロック3rとが、側面視でV字をなすように斜め上方に延出されて一体に形成されている。
下クランクケース3Lの下部には、内燃機関1のオイルが貯留されるオイルパン3Gが下方に膨出するように設けられている。内燃機関1内にオイルを循環させるオイルポンプ50は、下クランクケース3L内においてクランク軸2の下方に位置している。
また、クランクケース3内には、クランク軸2とそれぞれ平行に配置されるメイン軸41、カウンタ軸42、及び、出力軸43が設けられている。クランク軸2を含むこれらの軸41、42、43は、クランク軸2の回転をメイン軸41、カウンタ軸42、及び、出力軸43の順に伝達する歯車伝達機構を構成している。カウンタ軸42とメイン軸41との間には、6段変速の変速歯車群が跨って配置され、これらによって変速装置が構成されている。出力軸43には、傘歯車(不図示)を介してドライブシャフト123(図1参照)が接続されている。
前シリンダブロック3fには、前シリンダヘッド4fが前方斜め上に重ねられて締結ボルト(不図示)により締結され、前シリンダヘッド4fの上を前シリンダヘッドカバー5fが覆っている。同様に、後シリンダブロック3rには後シリンダヘッド4rが後方斜め上に重ねられて締結ボルト(不図示)により締結され、後シリンダヘッド4rは後シリンダヘッドカバー(不図示)により覆われる。
前シリンダブロック3f及び後シリンダブロック3rには、一対のシリンダボア3aがそれぞれ形成され、各シリンダボア3aにはシリンダボア3a内を往復運動するピストン6が収容されている。各ピストン6は、各ピストン6に共通な1本のクランク軸2に対し、各コンロッド7f、7rを介して連結されている。
図3に示すように、内燃機関1おいては、ピストン6が収容される気筒が、車幅方向の左側から順に第1気筒C1、第2気筒C2、第3気筒C3、第4気筒C4として設けられている。詳細には、前側バンクBfの左側の気筒が第1気筒C1、右側の気筒が第4気筒C4であり、後側バンクBrの左側の気筒が第2気筒C2、右側の気筒が第3気筒C3である。
図2及び図3に示すように、前シリンダヘッド4f及び後シリンダヘッド4rには、4つの各シリンダボア3aの上方に位置する燃焼室20がそれぞれ設けられている。前シリンダヘッド4fには、第1気筒C1の燃焼室20に連通する吸気ポート21f及び排気ポート22f、及び、第4気筒C4の燃焼室20に連通する吸気ポート21f及び排気ポート22fが設けられている。
後シリンダヘッド4rには、第2気筒C2の燃焼室20に連通する吸気ポート21r及び排気ポート22r、及び、第3気筒C3の燃焼室20に連通する吸気ポート21r及び排気ポート22rが設けられている。
前シリンダヘッド4fの各吸気ポート21f、21fには、吸気ポート21f、21fに流れる吸気の量を調整する前側スロットルボディ60fが接続され、後シリンダヘッド4rの各吸気ポート21r、21rには、吸気ポート21r、21rに流れる吸気の量を調整する後側スロットルボディ60rが接続されている。
図2に示すように、各気筒の燃焼室20の上面を形成する燃焼凹部20Aには、一対の吸気バルブ開口81及び一対の排気バルブ開口82が形成されている。吸気バルブ開口81は吸気バルブ11(バルブ)により開閉され、排気バルブ開口82は排気バルブ12(バルブ)により開閉される。
吸気バルブ11は、吸気バルブ開口81を塞ぐ弁体部11bと、弁体部11bを基端として延びるバルブステム11cとを有し、排気バルブ12は、排気バルブ開口82を塞ぐ弁体部12bと、弁体部12bを基端として延びるバルブステム12cとを有している。
バルブステム11c及びバルブステム12cは、吸気バルブ開口81及び排気バルブ開口82の上方に設けられたガイド筒83に摺動自在に嵌合されている。
バルブステム11c及びバルブステム12cの先端のバルブステムエンド11d、12dにはリテーナ84がそれぞれ設けられている。コイル状のバルブスプリング11a及びバルブスプリング12aは、各リテーナ84と吸気バルブ開口81及び排気バルブ開口82との間に設けられ、吸気バルブ11及び排気バルブ12を閉じる方向に付勢している。
これらの吸気バルブ11及び排気バルブ12は、図2に示すように、各シリンダヘッド4f、4rごとに1本ずつ配設されたカムシャフト25で駆動されるユニカム方式の動弁装置10によって開閉駆動される。
動弁装置10は、各シリンダヘッド4f、4rにおける吸気バルブ11の上方の支持部に回転自在に軸支されるカムシャフト25と、カムシャフト25と平行な軸線を有して各シリンダヘッド4f、4rに固定されるロッカシャフト26と、ロッカシャフト26に揺動可能に軸支されるロッカアーム27とを有している。
カムシャフト25は、カムシャフト25の外周側に突出した吸気カム30及び排気カム31を有し、クランク軸2の回転に同期して回転させられる。吸気カム30および排気カム31は、中心から外周までの距離(半径)が一定でないカムプロフィールを有し、吸気カム30及び排気カム31が回転した際の半径の変化によって、吸気バルブ11及び排気バルブ12を上下運動させる。
また、カムシャフト25と吸気バルブ11との間には、カムシャフト25の下方で各シリンダヘッド4f、4rに摺動可能に嵌合されるバルブリフタ13が設けられている。
ロッカシャフト26に軸支されたロッカアーム27の一端には排気カム31に転がり接触するローラ27aが設けられ、他端には排気バルブ12の上端に当接するタペットねじ27bが進退位置を調節可能として螺合されている。後側バンクBr側のタペットねじ27bと排気バルブ12との間には、バルブリフタ13が設けられている。
そして、カムシャフト25と一体に吸気カム30及び排気カム31が回転されると、吸気カム30がバルブリフタ13を介して吸気バルブ11を押し下げるとともに、ローラ27aに当接する排気カム31がロッカアーム27を介して排気バルブ12を押し下げ、吸気カム30及び排気カム31の回転の位相によって定まる所定のタイミングで各吸気ポート21f、22f及び各排気ポート22r、22rが開閉される。
図3に示すように、前側スロットルボディ60fは前側バンクBfの後部に設けられ、第1気筒C1及び第4気筒C4へ連通する一対の吸気通路61、61を一つのケース体62に備えて構成されている。吸気通路61、61には、バタフライ式の一対のスロットルバルブ63、63が開閉可能にそれぞれ設けられており、スロットルバルブ63、63は、吸気通路61、61に設けられるシャフト64(図2参照)によって支持されている。シャフト64は、シャフト64に接続された1つのモータ65によって駆動され、2つのスロットルバルブ63、63は同時に駆動される。すなわち、スロットルバルブ63、63は、一つのモータ65によって同時に駆動される前側バンクBfに共通のスロットルバルブである。
また、後側スロットルボディ60rは後側バンクBrの前部に設けられ、第2気筒C2及び第3気筒C3へ連通する一対の吸気通路66a、66bを一つのケース体68に備えて構成されている。吸気通路66a、66bには、バタフライ式の一対のスロットルバルブ67、67が開閉可能にそれぞれ設けられており、スロットルバルブ67、67は、吸気通路66a、66bに設けられるシャフト64(図2参照)によって支持されている。シャフト64は、シャフト64に接続された1つのモータ65によって駆動され、2つのスロットルバルブ67、67は同時に駆動される。すなわち、スロットルバルブ67、67は、一つのモータ65によって同時に駆動される後側バンクBrに共通のスロットルバルブである。
スロットルバルブ63、63及びスロットルバルブ67、67は、運転者により操作されるアクセル開度、つまり、運転者の加速意思等に応じて各モータ65に連係して電子制御により開閉動作する、いわゆるTBW(スロットル・バイ・ワイヤ)式のスロットルバルブである。各モータ65の駆動状態は、車両の電子制御ユニットとしてのECU76によってアクセル開度等に応じて制御される。
本実施の形態では、前側バンクBfに共通なスロットルバルブ63、63、及び、後側バンクBrに共通なスロットルバルブ67、67を設け、4つの気筒のそれぞれに独立したスロットルバルブを設けていないため、吸気装置を簡単な構造にすることができる。
吸気通路61、61及び吸気通路66a、66bには、吸気通路61、61及び吸気通路66a、66b内に燃料を噴射するインジェクタ70がそれぞれ設けられている。各インジェクタ70は、スロットルバルブ63、63及びスロットルバルブ67、67の下流側に配置されている。各燃焼室20の中央には、各燃焼室20に供給される混合気に点火する点火プラグ71が設けられている。
また、前側バンクBf及び後側バンクBrの右端部には、上下に延びるカムチェーン室35が設けられており、カムシャフト25は、クランク軸2により駆動されカムチェーン室35を通るカムチェーン(不図示)によって回転駆動される。
本実施の形態では、吸気バルブ11及び排気バルブ12を閉状態に維持して気筒を休止させるバルブ休止機構80(可変動弁機構)が後側バンクBrに設けられている。バルブ休止機構80は、図2に示すように、吸気側においては、吸気バルブ11のバルブステムエンド11dと吸気カム30との間に設けられ、排気側においては、排気バルブ12のバルブステムエンド12dとロッカアーム27タペットねじ27bとの間に設けられている。
バルブ休止機構80は、吸気カム30から吸気バルブ11への開弁方向の押圧力の作用・非作用、及び、ロッカアーム27から排気バルブ12への開弁方向の押圧力の作用・非作用を切り換え可能であり、内燃機関1の特定の運転域、例えば、低速運転域などの低負荷域では押圧力を非作用状態として、吸気バルブ11及び排気バルブ12を休止状態とするものである。すなわち、バルブ休止機構80は、吸気バルブ11及び排気バルブ12を作動させるか否かを切り換え可能な可変動弁機構である。
図4は、吸気側のバルブ休止機構80の拡大断面図である。
バルブ休止機構80は、吸気側及び排気側で同様に構成されているため、ここでは、主として吸気側のバルブ休止機構80について説明する。また、バルブ休止機構80は、第2気筒C2及び第3気筒C3にそれぞれ設けられており、同一に構成されているため、ここでは、第2気筒C2のバルブ休止機構80について説明する。
図4に示すように、バルブ休止機構80は、バルブリフタ13を有しており、このバルブリフタ13は、カムシャフト25からの押圧力によりバルブステム11c(排気側ではバルブステム12c)の軸方向に上下に摺動するリフタ85と、リフタ85内に設けられ、バルブステムエンド11dの軸方向に直交する方向に摺動するスライドピン86と、スライドピン86を保持するスライドピンホルダ87と、スライドピン86に油圧を作用させる油圧供給機構88と、スライドピン86に加わる油圧に抗してスライドピン86を付勢するリターンスプリング89と、リフタ85をカムシャフト25からの押圧力に抗して付勢する付勢ばね90とを備えて構成されている。
リフタ85は軸方向の上端が平面に形成された円筒状に構成されるとともに、下面が開口し、内部に円板状のスライドピンホルダ87を収容している。リフタ85の外周面にはリフタ85の内外を連通させる連通孔85aが形成されている。
リフタ85は、シリンダヘッド4rの上部に設けられた円筒状のリフタ支持部91内に摺動自在に支持されている。リフタ支持部91の内周面には、リフタ85を囲うように油供給溝91aが形成されている。
油圧供給機構88は、作動油を送出するオイルポンプ50(図2参照)と、オイルポンプ50に接続される油路72(図3参照)と、油路72から第2気筒C2及び第3気筒C3に分岐する制御油路73、74と、制御油路73、74に流れる作動油を切り換える油圧切換え部75(図3参照)と、制御油路73、74の終端に位置する油供給溝91aとを備えている。油圧切換え部75は、第2気筒C2のバルブ休止機構80に供給される作動油の油圧のON/OFFを切り換えるスプールバルブ75a、及び、第3気筒C3のバルブ休止機構80に供給される作動油の油圧のON/OFFを切り換えるスプールバルブ75bを有している。スプールバルブ75a、75bの切り換えは、内燃機関1の回転数等の車両の運転状況に基づいてECU76によって制御される。
図4に示すように、スライドピンホルダ87は、その円板形状の径方向に延びるとともにバルブステム11cと直交する方向を向いて形成されたシリンダ孔87aと、スライドピンホルダ87の中央にバルブステム11cと同軸に設けられたステム孔87bとを有している。シリンダ孔87aの一端には開口87cが設けられ、他端には壁部87dが形成されている。また、シリンダ孔87aの開口87c側には、シリンダ孔87a内のスライドピン86の位置を規制するストッパピン92が設けられている。
また、スライドピンホルダ87の上面とリフタ85の被押圧面との間には、タペットクリアランス調整用のシム94が介装されている。付勢ばね90は、スライドピンホルダ87の下面に当接して設けられている。
スライドピン86は、シリンダ孔87a内に摺動自在に設けられ、その軸方向と直交する方向に貫通する逃げ孔93を有している。また、スライドピン86は、その外周面が内側に窪んだ受け部93aを有し、受け部93aは、逃げ孔93に連続して設けられている。シリンダ孔87a内において、スライドピン86の一端とリフタ85との間の空間は、上記作動油が作用する油圧室95となっている。
スライドピン86の他端とシリンダ孔87aの壁部87dとの間には、リターンスプリング89が設けられており、図4に示すように、リターンスプリング89は、スライドピン86を油圧室95側に付勢している。スライドピン86は、一端側に設けられた溝部にストッパピン92が嵌合することで軸方向の位置を規制されている。スライドピン86がストッパピン92側に押し付けられた状態では、逃げ孔93はステム孔87bよりも油圧室95側に位置している。
そして、油圧室95に作動油が供給されてスライドピン86がリターンスプリング89に抗して他端側にスライドすると、逃げ孔93はステム孔87bに対して同軸となり、ステム孔87bに連通する。逃げ孔93の径は、バルブステムエンド11dの径よりも大きく形成されている。
吸気バルブ11のバルブステムエンド11dは、ステム孔87bに挿通されるとともに、スライドピン86の受け部93aに係合した状態で設けられている。バルブ休止機構80では、スライドピン86がスライドされることで、バルブリフタ13と吸排気バルブ11、12との係合状態が変化する。
バルブ休止機構80では、スプールバルブ75aがOFF状態に制御され、スライドピン86に作用する油圧が低く、スライドピン86がリターンスプリング89に抗して他端側に移動されない状態では、バルブステムエンド11dが受け部93aに当接し、吸気バルブ11がリフタ85に連結される。このため、カムシャフト25の回転により吸気カム30を介してリフタ85が押圧されて下降すると、スライドピン86の受け部93aを介して吸気バルブ11に押圧力が作用して吸気バルブ11が開かれ、リフタ85の往復運動に伴って吸気バルブ11が開閉動作する。
また、バルブ休止機構80が作動し、スプールバルブ75aがON状態に制御されて油圧室95に作動油が供給されると、スライドピン86がリターンスプリング89に抗して他端側に移動させられ、スライドピン86の逃げ孔93がステム孔87bに連通し、吸気バルブ11のバルブステムエンド11dは逃げ孔93に嵌入可能な状態となる。この状態において、カムシャフト25の回転により吸気カム30を介してリフタ85が押圧されて往復運動する場合、リフタ85は、吸気バルブ11のバルブステムエンド11dが嵌入された状態で単独で上下に往復するだけであり、吸気バルブ11に吸気カム30の押圧力は伝達されない。すなわち、吸気バルブ11は、カムシャフト25が回転してもカムシャフト25の押圧力が作用せず、閉弁状態が維持される休止状態となる。また、休止状態ではカムシャフト25が吸気バルブ11に対して空回りする状態となるため、バルブ休止機構80が作動すると、吸気バルブ11は、カムシャフト25の回転の位相に関係なく、バルブスプリング11aの付勢力によって速やかに閉弁される。
バルブ休止機構80は、第2気筒C2内の全ての吸気バルブ11及び排気バルブ12に設けられており、第2気筒C2の気筒休止時には、第2気筒C2内の全ての吸気バルブ11及び排気バルブ12が休止状態とされる。また、第3気筒C3内にも第2気筒C2内と同様に、全ての吸気バルブ11及び排気バルブ12にバルブ休止機構80が設けられており、第3気筒C3の気筒休止時には、第3気筒C3内の全ての吸気バルブ11及び排気バルブ12が休止状態とされる。すなわち、第2気筒C2及び第3気筒C3で構成される後側バンクBrは、休止可能な休止気筒である。また、内燃機関1は、4気筒の全てを運転させる4気筒運転、第2気筒C2及び第3気筒C3を休止する2気筒運転、及び、第2気筒C2或いは第3気筒C3のいずれかを休止する3気筒運転を行うことができる。
ECU76は、車両の運転状況に対応してバルブ休止機構80のスプールバルブ75a、75bを切り換えて後側バンクBrの気筒休止を制御し、気筒を休止する際には、休止する気筒のインジェクタ70の燃料供給を停止する。このため、内燃機関1の燃費を向上させることができる。
一方、第1気筒C1及び第4気筒C4はバルブ休止機構80を有しておらず、前側バンクBfは、内燃機関1の運転時には常に吸気バルブ11及び排気バルブ12の開閉が行われる常時稼働気筒である。
ところで、内燃機関1には、油圧によって駆動されるバルブ休止機構80がECU76の指示通りに正常に動作しているか否かを確認するために、バルブ休止機構80の作動状態を判定するバルブ動作判定部96が設けられている。
バルブ動作判定部96は、第2気筒C2に供給される吸気の圧力を検出する第2吸気圧センサ98と、第3気筒C3に供給される吸気の圧力を検出する第3吸気圧センサ99と、ECU76とを備えて構成されている。
また、前側バンクBfには、第1気筒C1及び第4気筒C4に供給される吸気の圧力を検出する第1吸気圧センサ97が設けられている。
第2吸気圧センサ98、第3吸気圧センサ99及び第1吸気圧センサ97は、半導体素子を使用したストレインゲージ等によって、吸気圧の変化を電圧値の変化として検出するセンサ素子である。
図5は、第2吸気圧センサ98及び第3吸気圧センサ99から出力されるセンサ出力電圧PB(V)及び時間(t)と、これに対応するクランクパルスCPとの関係図である。
図5で示したクランクパルスCPは、後側バンクBrのクランク軸2の回転を検出するクランク位置センサ(不図示)から出力されるクランクパルスCPであり、図5では、2回のクランクパルスCPが示されている。すなわち、2回のクランクパルスCPの間の間隔は、クランク軸2が1回転する時間に相当する。また、図5で示したセンサ出力電圧PBは、クランク軸2が1回転する時間内に、吸気バルブ11が閉状態から最大リフト量までリフトされて、その後、閉状態となる1工程に対応したセンサ出力電圧PBである。
本実施の形態では、第2吸気圧センサ98及び第3吸気圧センサ99のセンサ出力電圧PBは、吸気バルブ11のリフト量が0であって、吸気が吸気バルブ11及び排気バルブ12を通過できない状態であるときに、大気圧付近の圧力に対応した基準電圧V0(V)を示す。そして、センサ出力電圧PBは、吸気バルブ11がリフトされ始め(開き始め)て吸気圧が略大気圧から低下するとマイナス側に立ち上がり、最大リフト量ではピーク値としてピーク電圧V1(V)を記録した後、吸気バルブ11が閉じられると共に再び基準電圧V0(V)に戻る。すなわち、第2吸気圧センサ98及び第3吸気圧センサ99のセンサ出力電圧PBとして検出される第2気筒C2及び第3気筒C3の吸気圧は、吸気バルブ11のリフト量と所定の関係にあるので、実験等によって吸気圧とリフト量との関係を予め明らかにしておくことで、吸気圧から吸気バルブ11のリフト量を導き出すことができる。従って、第2気筒C2及び第3気筒C3の吸気圧を監視することで、バルブ休止機構80の作動状態を判定することができる。
なお、第1気筒C1はバルブ休止機構80を備えていないため、第1吸気圧センサ97によってバルブ休止機構80の作動状態は判定されないが、インジェクタ70の燃料噴射量を決定するために、第1吸気圧センサ97によって吸気圧が測定される。
図3に示すように、第1吸気圧センサ97は、前側スロットルボディ60fに設けられ、スロットルバルブ63、63の下流側に配置されている。詳細には、第1吸気圧センサ97は、前側スロットルボディ60fに共通で1個で設けられており、1個の第1吸気圧センサ97によって吸気通路61、61内におけるスロットルバルブ63、63の下流の吸気圧を測定する。すなわち、前側バンクBfでは、第1気筒C1及び第4気筒C4の吸気圧は、1個の第1吸気圧センサ97によって検出された検出値が前側バンクBfの吸気圧としてECU76に出力される。
第2吸気圧センサ98は、後側スロットルボディ60rに設けられ、スロットルバルブ67、67の下流側に配置されている。詳細には、第2吸気圧センサ98は、第2気筒C2の吸気通路66aに1個が設けられ、吸気通路66a内におけるスロットルバルブ67の下流の吸気圧を測定する。
第3吸気圧センサ99は、後側スロットルボディ60rに設けられ、スロットルバルブ67、67の下流側に配置されている。詳細には、第3吸気圧センサ99は、第3気筒C3の吸気通路66bに1個が設けられ、吸気通路66b内におけるスロットルバルブ67の下流の吸気圧を測定する。すなわち、後側バンクBrでは、第2気筒C2及び第3気筒C3の吸気圧は、気筒毎に個別に設けられた第2吸気圧センサ98及び第3吸気圧センサ99によってそれぞれ検出され、ECU76に出力される。
第1吸気圧センサ97、第2吸気圧センサ98及び第3吸気圧センサ99で検出された各吸気圧は、ECU76によって処理され、ECU76は、検出された各吸気圧やアクセル開度等の運転状況に基づいて各インジェクタ70の燃料噴射量を決定する。
また、ECU76は、第2吸気圧センサ98及び第3吸気圧センサ99で検出された各吸気圧に基づいて、第2気筒C2及び第3気筒C3の各バルブ休止機構80の作動状態を判定する。
具体的には、第2吸気圧センサ98を例に挙げて説明すると、バルブ休止機構80がOFF状態で第2気筒C2が休止されていない場合、吸気バルブ11及び排気バルブ12の開閉に伴って第2気筒C2の吸気通路66に吸気が連続的に流れるため、第2気筒C2の吸気通路66の吸気圧は、大気圧よりも低い負圧となり、図5に示すように、第2吸気圧センサ98のセンサ出力電圧PBは、クランク軸2の回転に伴って基準電圧V0とピーク電圧V1との間で周期的に変化する。
一方、バルブ休止機構80がON状態で、第2気筒C2が休止されている場合、吸気バルブ11が及び排気バルブ12が閉じられており第2気筒C2の吸気通路66には吸気が連続的に流れないため、第2気筒C2の吸気通路66の吸気圧は大気圧付近となり、走行風の影響や大気圧の変動を考慮すると、第2吸気圧センサ98のセンサ出力電圧PBは、基準電圧V0から所定電圧V2との間の範囲内で変動する。この所定電圧V2は、基準電圧V0とピーク電圧V1との間の所定の電圧値であり、吸気バルブ11が休止されて閉じた状態に対応する電圧値に設定されている。
また、第2吸気圧センサ98のセンサ出力電圧PBが大気圧付近となる状態は、3つの状態が考えられ、吸気バルブ11が及び排気バルブ12の両方が休止された場合、吸気バルブ11のみが休止され、排気バルブ12がバルブ休止機構80の故障等により休止されない場合、及び、吸気バルブ11がバルブ休止機構80の故障等により休止されず、排気バルブ12のみが休止される場合がある。上記3つの状態では、いずれの状態においても吸気が排気バルブ12を通過せず、第2気筒C2の吸気通路66には吸気が連続的に流れないため、第2吸気圧センサ98のセンサ出力電圧PBは大気圧付近となる。このように、本実施の形態では、第2吸気圧センサ98のセンサ出力電圧PBに基づいて、吸気バルブ11の作動状態だけでなく、排気バルブ12の作動状態も知ることができる。
本実施の形態では、センサ出力電圧PBを用いて以下のようにバルブ休止機構80の作動状態を判定する。ここでは、図5を参照し、第2吸気圧センサ98を例に挙げて説明する。
ECU76は、4気筒運転時または3気筒運転時に第2気筒C2が稼働気筒とされている状態において、第2吸気圧センサ98のセンサ出力電圧PBが所定電圧V2よりも下がらない場合、第2気筒C2の稼働中にもかかわらず吸気圧が高すぎると判定する。そして、ECU76は、第2気筒C2のバルブ休止機構80が作動状態であり、異常であると判定し、運転者に異常を報知する警告灯(不図示)を点灯させる。
また、ECU76は、4気筒運転時または3気筒運転時に第2気筒C2が稼働気筒とされている状態において、第2吸気圧センサ98のセンサ出力電圧PBが所定電圧V2よりも下がる場合、第2気筒C2の吸気圧が正常であり、第2気筒C2のバルブ休止機構80が作動状態にあると判定する。
さらに、ECU76は、第2気筒C2を休止気筒として運転している場合において、第2吸気圧センサ98のセンサ出力電圧PBが所定電圧V2よりも下がる場合、第2気筒C2の休止中にもかかわらず吸気圧が低すぎると判定する。そして、ECU76は、第2気筒C2のバルブ休止機構80が非作動状態であり、異常であると判定し、警告灯(不図示)を点灯させる。この状態では、第2気筒C2内の吸気バルブ11及び排気バルブ12を吸気が通過しており、吸気バルブ11及び排気バルブ12の両方のバルブ休止機構80が非作動状態となっている。すなわち、第2吸気圧センサ98のセンサ出力電圧PBに基づいて、吸気バルブ11及び排気バルブ12の両の作動状態を判定することができる。
また、ECU76は、第2気筒C2を休止させて運転している場合において、第2吸気圧センサ98のセンサ出力電圧PBが所定電圧V2よりも下がらない場合、第2気筒C2の吸気圧が正常であり、第2気筒C2のバルブ休止機構80が作動状態にあると判定する。
また、第3気筒C3についても第2気筒C2と同様に構成されており、ECU76は、4気筒運転時または3気筒運転時に第3気筒C3が稼働気筒とされている状態において、第3吸気圧センサ99のセンサ出力電圧PBが所定電圧V2よりも下がらない場合、第3気筒C3のバルブ休止機構80が作動状態であり、異常であると判定し、警告灯(不図示)を点灯させる。
また、ECU76は、4気筒運転時または3気筒運転時に第3気筒C3が稼働気筒とされている状態において、第3吸気圧センサ99のセンサ出力電圧PBが所定電圧V2よりも下がる場合、第3気筒C3のバルブ休止機構80が作動状態にあると判定する。
ECU76は、第3気筒C3を休止気筒として運転している場合において、第3吸気圧センサ99のセンサ出力電圧PBが所定電圧V2よりも下がる場合、第3気筒C3のバルブ休止機構80が非作動状態であり、異常であると判定し、警告灯(不図示)を点灯させる。
また、ECU76は、第3気筒C3を休止させて運転している場合において、第3吸気圧センサ99のセンサ出力電圧PBが所定電圧V2よりも下がらない場合、第3気筒C3のバルブ休止機構80が作動状態にあると判定する。
このように、ECU76が、インジェクタ70の燃料噴射量の決定に用いられる第2吸気圧センサ98及び第3吸気圧センサ99を利用して、バルブ休止機構80の作動状態を判定するため、専用の機構を設けることなく、バルブ休止機構80の作動状態を検出でき、吸気バルブ11及び排気バルブ12の作動状態を確実に捉えることができる。
また、第2気筒C2及び第3気筒C3の吸気圧を検出することで、バルブ休止機構80が実際に動作した結果として生じる吸気圧の変動に基づいてバルブ休止機構80の作動状態を直接判定するため、正確に作動状態を判定することができる。例えば、バルブ休止機構80の油圧を検出することでバルブ休止機構80の作動状態を判定することが考えられるが、この場合、構造が複雑になるとともに、バルブ休止機構80の作動状態を間接的に判定することとなる。
また、第2気筒C2に第2吸気圧センサ98を設け、第3気筒C3に第3吸気圧センサ99を設け、休止可能な気筒に独立して吸気圧センサをそれぞれ設けたため、3気筒運転する場合においても第2吸気圧センサ98或いは第3吸気圧センサ99を用いてバルブ休止機構80の作動状態を確実に捉えることができる。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、可変動弁としての気筒休止を行なう第2気筒C2及び第3気筒C3に第2吸気圧センサ98及び第3吸気圧センサ99を設け、吸気圧の検出によってバルブ休止機構80の作動状態を判定するため、専用の機構を設けることなく、吸気バルブ11及び排気バルブ12の作動状態を確実に捉えることができる。
また、吸気圧の検出によって、専用の機構を設けることなく、吸気バルブ11及び排気バルブ12を作動させるか否かを切り換え可能なバルブ休止機構80の作動状態を確実に捉えることができる。
また、後側バンクBrに共通のスロットルバルブ67、67により吸気される第2気筒C2及び第3気筒C3に、第2吸気圧センサ98及び第3吸気圧センサ99をそれぞれ設けるため、スロットルバルブ67、67の周辺が複雑にならず、構造を簡単にできる。
さらに、常時稼働気筒である前側バンクBfに第1気筒C1及び第4気筒C4に共通のスロットルバルブ63、63が設けられ、スロットルバルブ63、63の下流に第1気筒C1及び第4気筒C4に共通の1個の第1吸気圧センサ97が設けられるため、前側バンクBfに設ける第1吸気圧センサ97の数を削減でき、部品点数を減らすことができる。
また、スライドピン86を油圧によりスライドさせてバルブステムエンド11d、12dをスライドピン86の逃げ孔93に嵌入させることで吸気バルブ11及び排気バルブ12のリフト量を変化させる可変動弁機構としてのバルブ休止機構80の作動状態を、専用の機構を設けることなく、吸気圧の検出によって確実に捉えることができる。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されない。
上記実施の形態では、可変動弁機構はバルブ休止機構80であるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、可変動弁機構はバルブ休止を行なわないものであっても良い。例えば、バルブのリフト量を連続的に可変とする可変動弁機構を備えた内燃機関の吸気圧センサの吸気圧の出力値に基づいて、バルブのリフト量等のバルブの作動状態を判定しても良い。
1 内燃機関(V型内燃機関)
11 吸気バルブ(バルブ)
12 排気バルブ(バルブ)
11c、12c バルブステム
11d、12d バルブステムエンド
13 バルブリフタ
63 スロットルバルブ(前側バンクの気筒に共通のスロットルバルブ)
67 スロットルバルブ(後側バンクの気筒に共通のスロットルバルブ)
80 バルブ休止機構(可変動弁機構)
86 スライドピン
87 スライドピンホルダ
87a シリンダ孔
88 油圧供給機構
89 リターンスプリング
93 逃げ孔
97 前側吸気圧センサ(各気筒に共通の1個の吸気圧センサ)
98 第2吸気圧センサ(吸気圧センサ)
99 第3吸気圧センサ(吸気圧センサ)
100 自動二輪車
Bf 前側バンク
Br 後側バンク

Claims (5)

  1. 可変動弁機構(80)を備える内燃機関において、
    可変動弁を行う各気筒(C2、C3)に吸気圧センサ(98、99)を設けることにより、吸気圧の検出によって前記可変動弁機構(80)のバルブ(11、12)の作動状態を判定し、
    各気筒(C2、C3)のバタフライ式のスロットルバルブ(67)は、単一のケース体(68)に支持され、当該ケース体(68)には、各気筒(C2、C3)に接続される一対の吸気通路(66a、66b)と、当該吸気通路(66a、66b)に燃料を噴射するインジェクタ(70)と、前記吸気圧センサ(98、99)とが設けられ、
    前記一対の吸気通路(66a、66b)の各々には、前記インジェクタ(70)の噴射口が臨むようにそれぞれ設けられ、前記吸気圧センサ(98、99)に繋がる空気通路は、前記吸気通路(66a、66b)において、前記スロットルバルブ(67)に対し、前記噴射口の側で開口するように設けられることを特徴とする可変動弁機構を備える内燃機関。
  2. 前記可変動弁機構(80)は、前記バルブ(11、12)の休止を行うバルブ休止機構(80)であることを特徴とする請求項1記載の可変動弁機構を備える内燃機関。
  3. 前記吸気圧センサ(98、99)を設けた気筒は共通のスロットルバルブ(67、67)を用いて吸気を行なっていることを特徴とする請求項1または2記載の可変動弁機構を備える内燃機関。
  4. 前記内燃機関は自動二輪車(100)に搭載されるV型内燃機関(1)であり、前側バンク(Bf)を常時稼働気筒とし、後側バンク(Br)を休止可能な休止気筒とするとともに、前記前側バンク(Bf)には該前側バンク(Bf)の気筒(C1、C4)に共通のスロットルバルブ(63、63)が設けられ、前記後側バンク(Br)には該後側バンク(Br)の気筒(C2、C3)に共通のスロットルバルブ(67、67)が設けられ、前記前側バンク(Bf)のスロットルバルブ(63、63)の下流に各気筒(C1、C4)に共通の1個の吸気圧センサ(97)が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の可変動弁機構を備える内燃機関。
  5. 前記可変動弁機構(80)は、バルブリフタ(13)と、該バルブリフタ(13)内のスライドピンホルダ(87)に吸気バルブ(11)及び排気バルブ(12)のバルブステム(11c、12c)と直交する方向に形成されたシリンダ孔(87a)内を摺動するスライドピン(86)と、該スライドピン(86)に油圧を作用させる油圧供給機構(88)と、前記スライドピン(86)に加わる油圧に抗して前記スライドピン(86)を付勢するリターンスプリング(89)とを有し、前記スライドピン(86)をスライドすることにより、前記バルブステム(11c、12c)のバルブステムエンド(11d、12d)が前記スライドピン(86)に設けた逃げ孔(93)に嵌入することによって前記バルブ(11、12)のリフト量を変化させるように動作することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の可変動弁機構を備える内燃機関。
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