JP5571997B2 - 可変動弁機構を備える内燃機関 - Google Patents
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Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、可変動弁機構を備えた内燃機関において、専用の機構を設けることなく、確実にバルブの作動状態を捉えることができるようにすることを目的とする。
可変動弁を行う各気筒(C2、C3)に吸気圧センサ(98、99)を設けることにより、吸気圧の検出によって前記可変動弁機構(80)のバルブ(11、12)の作動状態を判定し、各気筒(C2、C3)のバタフライ式のスロットルバルブ(67)は、単一のケース体(68)に支持され、当該ケース体(68)には、各気筒(C2、C3)に接続される一対の吸気通路(66a、66b)と、当該吸気通路(66a、66b)に燃料を噴射するインジェクタ(70)と、前記吸気圧センサ(98、99)とが設けられ、前記一対の吸気通路(66a、66b)の各々には、前記インジェクタ(70)の噴射口が臨むようにそれぞれ設けられ、前記吸気圧センサ(98、99)に繋がる空気通路は、前記吸気通路(66a、66b)において、前記スロットルバルブ(67)に対し、前記噴射口の側で開口するように設けられることを特徴とする。
この構成によれば、可変動弁を行なう各気筒に吸気圧センサを設け、吸気圧の検出によってバルブの作動状態を判定するため、専用の機構を設けることなく、バルブの作動状態を確実に捉えることができる。
この場合、専用の機構を設けることなく、バルブ休止機構の作動状態を確実に捉えることができる。
また、前記吸気圧センサ(98、99)を設けた気筒は共通のスロットルバルブ(67、67)を用いて吸気を行なっていても良い。
この場合、共通のスロットルバルブにより吸気される気筒に吸気圧センサを設けるため、構造を簡単にできる。
この場合、常時稼働気筒である前側バンクに各前側バンクに共通のスロットルバルブが設けられ、前側バンクのスロットルバルブの下流に各気筒に共通の1個の吸気圧センサが設けられるため、前側バンクに設ける吸気圧センサの数を削減でき、部品点数を減らすことができる。
この場合、スライドピンを油圧によりスライドさせてバルブステムエンドをスライドピンの逃げ孔に嵌入させることでバルブのリフト量を変化させる可変動弁機構のバルブの作動状態を、専用の機構を設けることなく、吸気圧の検出によって確実に捉えることができる。
また、専用の機構を設けることなく、バルブ休止機構の作動状態を確実に捉えることができる。
さらに、共通のスロットルバルブにより吸気される気筒に吸気圧センサを設けるため、構造を簡単にできる。
さらに、スライドピンを油圧によりスライドさせてバルブステムエンドをスライドピンの逃げ孔に嵌入させることでバルブのリフト量を変化させる可変動弁機構のバルブの作動状態を、専用の機構を設けることなく、吸気圧の検出によって確実に捉えることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る内燃機関を備えた自動二輪車を示す左側面図である。なお、以下の説明中、前後左右及び上下といった方向の記載は車体に対してのものとする。
自動二輪車100の車体フレーム111は、車体前部に位置するヘッドパイプ112と、このヘッドパイプ112から車体中央まで後方に延びる左右一対のメインフレーム114と、メインフレーム114の後端部から下方に延びる左右一対のピボットプレート115と、メインフレーム114の後端部から車体後部まで延びるリヤフレーム(不図示)とを備えている。
ヘッドパイプ112には、フロントフォーク116が回動自在に取り付けられ、このフロントフォーク116の下端に前輪117が回転自在に支持されている。また、ヘッドパイプ112の上部には、操舵用ハンドル118が取り付けられている。
前側バンクBfの排気口には、左右一対の排気パイプ119の一端が接続され、排気パイプ119は、排気口から下側に延びた後に、車体後方に向かって引き回され、後側バンクBrの排気口から延びる左右一対の排気パイプ120に接続されて集合され、一本の排気管127(図3参照)を介して、内燃機関1の後方に設けられたマフラー(不図示)に連結されている。
内燃機関1の後部には、車体を停めるためのスタンド125が設けられている。また、内燃機関1の左側面の下部には、サイドスタンド126が設けられている。
また、自動二輪車100は、車体を覆う樹脂製の車体カバー150を有し、この車体カバー150は、車体フレーム111の前方から内燃機関1の前部までを連続的に覆うフロントカバー151と、シート142の下方を覆うリヤカバー152とを備えている。フロントカバー151の上部には、左右一対のミラー153が取り付けられている。また、フロントフォーク116には、前輪117の上方を覆うフロントフェンダ146が取り付けられている。
図2に示すように、前側バンクBfと後側バンクBrとの間には側面視でV字状に形成された空間であるVバンク空間Kが形成されている。
クランクケース3は上下割りで構成され、上クランクケース3Uと下クランクケース3Lとを有している。クランク軸2はクランクケース3U、3Lにより挟まれるようにして回転自在に軸支され、上クランクケース3Uには、それぞれ左右に2気筒が配列される前シリンダブロック3fと後シリンダブロック3rとが、側面視でV字をなすように斜め上方に延出されて一体に形成されている。
また、クランクケース3内には、クランク軸2とそれぞれ平行に配置されるメイン軸41、カウンタ軸42、及び、出力軸43が設けられている。クランク軸2を含むこれらの軸41、42、43は、クランク軸2の回転をメイン軸41、カウンタ軸42、及び、出力軸43の順に伝達する歯車伝達機構を構成している。カウンタ軸42とメイン軸41との間には、6段変速の変速歯車群が跨って配置され、これらによって変速装置が構成されている。出力軸43には、傘歯車(不図示)を介してドライブシャフト123(図1参照)が接続されている。
後シリンダヘッド4rには、第2気筒C2の燃焼室20に連通する吸気ポート21r及び排気ポート22r、及び、第3気筒C3の燃焼室20に連通する吸気ポート21r及び排気ポート22rが設けられている。
前シリンダヘッド4fの各吸気ポート21f、21fには、吸気ポート21f、21fに流れる吸気の量を調整する前側スロットルボディ60fが接続され、後シリンダヘッド4rの各吸気ポート21r、21rには、吸気ポート21r、21rに流れる吸気の量を調整する後側スロットルボディ60rが接続されている。
吸気バルブ11は、吸気バルブ開口81を塞ぐ弁体部11bと、弁体部11bを基端として延びるバルブステム11cとを有し、排気バルブ12は、排気バルブ開口82を塞ぐ弁体部12bと、弁体部12bを基端として延びるバルブステム12cとを有している。
バルブステム11c及びバルブステム12cは、吸気バルブ開口81及び排気バルブ開口82の上方に設けられたガイド筒83に摺動自在に嵌合されている。
これらの吸気バルブ11及び排気バルブ12は、図2に示すように、各シリンダヘッド4f、4rごとに1本ずつ配設されたカムシャフト25で駆動されるユニカム方式の動弁装置10によって開閉駆動される。
カムシャフト25は、カムシャフト25の外周側に突出した吸気カム30及び排気カム31を有し、クランク軸2の回転に同期して回転させられる。吸気カム30および排気カム31は、中心から外周までの距離(半径)が一定でないカムプロフィールを有し、吸気カム30及び排気カム31が回転した際の半径の変化によって、吸気バルブ11及び排気バルブ12を上下運動させる。
ロッカシャフト26に軸支されたロッカアーム27の一端には排気カム31に転がり接触するローラ27aが設けられ、他端には排気バルブ12の上端に当接するタペットねじ27bが進退位置を調節可能として螺合されている。後側バンクBr側のタペットねじ27bと排気バルブ12との間には、バルブリフタ13が設けられている。
本実施の形態では、前側バンクBfに共通なスロットルバルブ63、63、及び、後側バンクBrに共通なスロットルバルブ67、67を設け、4つの気筒のそれぞれに独立したスロットルバルブを設けていないため、吸気装置を簡単な構造にすることができる。
また、前側バンクBf及び後側バンクBrの右端部には、上下に延びるカムチェーン室35が設けられており、カムシャフト25は、クランク軸2により駆動されカムチェーン室35を通るカムチェーン(不図示)によって回転駆動される。
バルブ休止機構80は、吸気側及び排気側で同様に構成されているため、ここでは、主として吸気側のバルブ休止機構80について説明する。また、バルブ休止機構80は、第2気筒C2及び第3気筒C3にそれぞれ設けられており、同一に構成されているため、ここでは、第2気筒C2のバルブ休止機構80について説明する。
リフタ85は、シリンダヘッド4rの上部に設けられた円筒状のリフタ支持部91内に摺動自在に支持されている。リフタ支持部91の内周面には、リフタ85を囲うように油供給溝91aが形成されている。
また、スライドピンホルダ87の上面とリフタ85の被押圧面との間には、タペットクリアランス調整用のシム94が介装されている。付勢ばね90は、スライドピンホルダ87の下面に当接して設けられている。
そして、油圧室95に作動油が供給されてスライドピン86がリターンスプリング89に抗して他端側にスライドすると、逃げ孔93はステム孔87bに対して同軸となり、ステム孔87bに連通する。逃げ孔93の径は、バルブステムエンド11dの径よりも大きく形成されている。
バルブ休止機構80では、スプールバルブ75aがOFF状態に制御され、スライドピン86に作用する油圧が低く、スライドピン86がリターンスプリング89に抗して他端側に移動されない状態では、バルブステムエンド11dが受け部93aに当接し、吸気バルブ11がリフタ85に連結される。このため、カムシャフト25の回転により吸気カム30を介してリフタ85が押圧されて下降すると、スライドピン86の受け部93aを介して吸気バルブ11に押圧力が作用して吸気バルブ11が開かれ、リフタ85の往復運動に伴って吸気バルブ11が開閉動作する。
一方、第1気筒C1及び第4気筒C4はバルブ休止機構80を有しておらず、前側バンクBfは、内燃機関1の運転時には常に吸気バルブ11及び排気バルブ12の開閉が行われる常時稼働気筒である。
バルブ動作判定部96は、第2気筒C2に供給される吸気の圧力を検出する第2吸気圧センサ98と、第3気筒C3に供給される吸気の圧力を検出する第3吸気圧センサ99と、ECU76とを備えて構成されている。
また、前側バンクBfには、第1気筒C1及び第4気筒C4に供給される吸気の圧力を検出する第1吸気圧センサ97が設けられている。
第2吸気圧センサ98、第3吸気圧センサ99及び第1吸気圧センサ97は、半導体素子を使用したストレインゲージ等によって、吸気圧の変化を電圧値の変化として検出するセンサ素子である。
図5で示したクランクパルスCPは、後側バンクBrのクランク軸2の回転を検出するクランク位置センサ(不図示)から出力されるクランクパルスCPであり、図5では、2回のクランクパルスCPが示されている。すなわち、2回のクランクパルスCPの間の間隔は、クランク軸2が1回転する時間に相当する。また、図5で示したセンサ出力電圧PBは、クランク軸2が1回転する時間内に、吸気バルブ11が閉状態から最大リフト量までリフトされて、その後、閉状態となる1工程に対応したセンサ出力電圧PBである。
第3吸気圧センサ99は、後側スロットルボディ60rに設けられ、スロットルバルブ67、67の下流側に配置されている。詳細には、第3吸気圧センサ99は、第3気筒C3の吸気通路66bに1個が設けられ、吸気通路66b内におけるスロットルバルブ67の下流の吸気圧を測定する。すなわち、後側バンクBrでは、第2気筒C2及び第3気筒C3の吸気圧は、気筒毎に個別に設けられた第2吸気圧センサ98及び第3吸気圧センサ99によってそれぞれ検出され、ECU76に出力される。
具体的には、第2吸気圧センサ98を例に挙げて説明すると、バルブ休止機構80がOFF状態で第2気筒C2が休止されていない場合、吸気バルブ11及び排気バルブ12の開閉に伴って第2気筒C2の吸気通路66に吸気が連続的に流れるため、第2気筒C2の吸気通路66の吸気圧は、大気圧よりも低い負圧となり、図5に示すように、第2吸気圧センサ98のセンサ出力電圧PBは、クランク軸2の回転に伴って基準電圧V0とピーク電圧V1との間で周期的に変化する。
ECU76は、4気筒運転時または3気筒運転時に第2気筒C2が稼働気筒とされている状態において、第2吸気圧センサ98のセンサ出力電圧PBが所定電圧V2よりも下がらない場合、第2気筒C2の稼働中にもかかわらず吸気圧が高すぎると判定する。そして、ECU76は、第2気筒C2のバルブ休止機構80が作動状態であり、異常であると判定し、運転者に異常を報知する警告灯(不図示)を点灯させる。
また、ECU76は、4気筒運転時または3気筒運転時に第2気筒C2が稼働気筒とされている状態において、第2吸気圧センサ98のセンサ出力電圧PBが所定電圧V2よりも下がる場合、第2気筒C2の吸気圧が正常であり、第2気筒C2のバルブ休止機構80が作動状態にあると判定する。
また、ECU76は、第2気筒C2を休止させて運転している場合において、第2吸気圧センサ98のセンサ出力電圧PBが所定電圧V2よりも下がらない場合、第2気筒C2の吸気圧が正常であり、第2気筒C2のバルブ休止機構80が作動状態にあると判定する。
また、ECU76は、4気筒運転時または3気筒運転時に第3気筒C3が稼働気筒とされている状態において、第3吸気圧センサ99のセンサ出力電圧PBが所定電圧V2よりも下がる場合、第3気筒C3のバルブ休止機構80が作動状態にあると判定する。
また、ECU76は、第3気筒C3を休止させて運転している場合において、第3吸気圧センサ99のセンサ出力電圧PBが所定電圧V2よりも下がらない場合、第3気筒C3のバルブ休止機構80が作動状態にあると判定する。
また、第2気筒C2及び第3気筒C3の吸気圧を検出することで、バルブ休止機構80が実際に動作した結果として生じる吸気圧の変動に基づいてバルブ休止機構80の作動状態を直接判定するため、正確に作動状態を判定することができる。例えば、バルブ休止機構80の油圧を検出することでバルブ休止機構80の作動状態を判定することが考えられるが、この場合、構造が複雑になるとともに、バルブ休止機構80の作動状態を間接的に判定することとなる。
また、第2気筒C2に第2吸気圧センサ98を設け、第3気筒C3に第3吸気圧センサ99を設け、休止可能な気筒に独立して吸気圧センサをそれぞれ設けたため、3気筒運転する場合においても第2吸気圧センサ98或いは第3吸気圧センサ99を用いてバルブ休止機構80の作動状態を確実に捉えることができる。
また、吸気圧の検出によって、専用の機構を設けることなく、吸気バルブ11及び排気バルブ12を作動させるか否かを切り換え可能なバルブ休止機構80の作動状態を確実に捉えることができる。
さらに、常時稼働気筒である前側バンクBfに第1気筒C1及び第4気筒C4に共通のスロットルバルブ63、63が設けられ、スロットルバルブ63、63の下流に第1気筒C1及び第4気筒C4に共通の1個の第1吸気圧センサ97が設けられるため、前側バンクBfに設ける第1吸気圧センサ97の数を削減でき、部品点数を減らすことができる。
上記実施の形態では、可変動弁機構はバルブ休止機構80であるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、可変動弁機構はバルブ休止を行なわないものであっても良い。例えば、バルブのリフト量を連続的に可変とする可変動弁機構を備えた内燃機関の吸気圧センサの吸気圧の出力値に基づいて、バルブのリフト量等のバルブの作動状態を判定しても良い。
11 吸気バルブ(バルブ)
12 排気バルブ(バルブ)
11c、12c バルブステム
11d、12d バルブステムエンド
13 バルブリフタ
63 スロットルバルブ(前側バンクの気筒に共通のスロットルバルブ)
67 スロットルバルブ(後側バンクの気筒に共通のスロットルバルブ)
80 バルブ休止機構(可変動弁機構)
86 スライドピン
87 スライドピンホルダ
87a シリンダ孔
88 油圧供給機構
89 リターンスプリング
93 逃げ孔
97 前側吸気圧センサ(各気筒に共通の1個の吸気圧センサ)
98 第2吸気圧センサ(吸気圧センサ)
99 第3吸気圧センサ(吸気圧センサ)
100 自動二輪車
Bf 前側バンク
Br 後側バンク
Claims (5)
- 可変動弁機構(80)を備える内燃機関において、
可変動弁を行う各気筒(C2、C3)に吸気圧センサ(98、99)を設けることにより、吸気圧の検出によって前記可変動弁機構(80)のバルブ(11、12)の作動状態を判定し、
各気筒(C2、C3)のバタフライ式のスロットルバルブ(67)は、単一のケース体(68)に支持され、当該ケース体(68)には、各気筒(C2、C3)に接続される一対の吸気通路(66a、66b)と、当該吸気通路(66a、66b)に燃料を噴射するインジェクタ(70)と、前記吸気圧センサ(98、99)とが設けられ、
前記一対の吸気通路(66a、66b)の各々には、前記インジェクタ(70)の噴射口が臨むようにそれぞれ設けられ、前記吸気圧センサ(98、99)に繋がる空気通路は、前記吸気通路(66a、66b)において、前記スロットルバルブ(67)に対し、前記噴射口の側で開口するように設けられることを特徴とする可変動弁機構を備える内燃機関。 - 前記可変動弁機構(80)は、前記バルブ(11、12)の休止を行うバルブ休止機構(80)であることを特徴とする請求項1記載の可変動弁機構を備える内燃機関。
- 前記吸気圧センサ(98、99)を設けた気筒は共通のスロットルバルブ(67、67)を用いて吸気を行なっていることを特徴とする請求項1または2記載の可変動弁機構を備える内燃機関。
- 前記内燃機関は自動二輪車(100)に搭載されるV型内燃機関(1)であり、前側バンク(Bf)を常時稼働気筒とし、後側バンク(Br)を休止可能な休止気筒とするとともに、前記前側バンク(Bf)には該前側バンク(Bf)の気筒(C1、C4)に共通のスロットルバルブ(63、63)が設けられ、前記後側バンク(Br)には該後側バンク(Br)の気筒(C2、C3)に共通のスロットルバルブ(67、67)が設けられ、前記前側バンク(Bf)のスロットルバルブ(63、63)の下流に各気筒(C1、C4)に共通の1個の吸気圧センサ(97)が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の可変動弁機構を備える内燃機関。
- 前記可変動弁機構(80)は、バルブリフタ(13)と、該バルブリフタ(13)内のスライドピンホルダ(87)に吸気バルブ(11)及び排気バルブ(12)のバルブステム(11c、12c)と直交する方向に形成されたシリンダ孔(87a)内を摺動するスライドピン(86)と、該スライドピン(86)に油圧を作用させる油圧供給機構(88)と、前記スライドピン(86)に加わる油圧に抗して前記スライドピン(86)を付勢するリターンスプリング(89)とを有し、前記スライドピン(86)をスライドすることにより、前記バルブステム(11c、12c)のバルブステムエンド(11d、12d)が前記スライドピン(86)に設けた逃げ孔(93)に嵌入することによって前記バルブ(11、12)のリフト量を変化させるように動作することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の可変動弁機構を備える内燃機関。
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