JP5523971B2 - 自在継手の遮水構造 - Google Patents

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本発明は、ステアリングシャフトとステアリングギヤボックスとのジョイント部に用いる自在継手の遮水構造に関する。
車両のステアリング装置に於て、ステアリングシャフトはステアリングホイールの操作力をステアリングギヤボックスに伝えるもので、一般にステアリングシャフトとステアリングギヤボックスとのジョイント部に自在継手が使用されている。
そして、特許文献1に開示されるように、従来、車室内からステアリングギヤボックスへの異物の落下防止、車室外から車室内への騒音防止等を目的として、車室内側からステアリングシャフトとステアリングギヤボックスのジョイント部を覆うステアリングジョイントカバーがキャブフロアに装着されている。
しかし、ステアリングシャフトとステアリングギヤボックスのジョイント部はエンジンルーム内に配置される構造上、車両レイアウトやキャブデザインによって、雨天時にジョイント部分が走行風で被水してしまう場合がある。
また、キャブをチルトしてドライバーが高圧洗浄水で車体を洗浄する場合、高圧洗浄水がジョイント部分にかかって自在継手への浸水に繋がり、中のグリスを洗い流してしまう虞もあった。
一方、自動車や工作機械を始め、各種の産業機械の自在継手部位を保護するゴム状の弾性部材からなる自在継手用ブーツ(以下、「ブーツ」という)が特許文献2に開示されている。
このブーツは、小径リング部と大径リング部との間が蛇腹部とされ、小径リング部から大径リング部に亘って分割部が形成された構造からなり、小径リング部と大径リング部は、ブーツを自在継手部位に装着する際の固定部位としての役割を担っている。
分割部は、自在継手部位へのブーツの装着、脱着作業を容易にするもので、斯かるブーツを既述したステアリングシャフトとステアリングギヤボックスのジョイント部に用いることで、自在継手を水から保護することが可能となる。
特開2008−87718号公報 特許第4405470号公報
しかし乍ら、斯様に蛇腹状に形成されたブーツをステアリングシャフトとステアリングギヤボックスのジョイント部に使用した場合、内部の自在継手がカバーに当たらないようにブーツを形成することでブーツ全体が嵩張り、エンジンルーム内の周辺機器とのクリアランスを確保する必要から、エンジンルーム内のレイアウトの自由度が制限されてしまう虞がある。
また、前記ブーツは小径リング部と大径リング部、即ち、ブーツの上下2箇所を固定する構造上、例えばステアリングシャフトに大径リング部側を固定し、小径リング部側をステアリングギヤボックスのウォームシャフトに固定する必要がある。
しかし、ステアリングシャフトやウォームシャフトに、夫々、被取付構造を新たに設けなければならず、構造が複雑になってコストがかかってしまう欠点ある。
而も、斯様に上下2箇所を固定するため作業も煩雑であると共に、自在継手部分に後付けする構造上、既述したように小径リング部から大径リング部に亘って分割部を設ける等、ブーツ自体の構造も複雑なものとなっていた。
本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、ステアリングシャフトとステアリングギヤボックスのジョイント部に用いる自在継手の確実な遮水を図るに当たり、既述したブーツに比しコストが安く、組付作業性に優れた自在継手の遮水構造を提供することを目的とする。
一つの観点によれば、本件開示の自在継手の遮水構造は、フロアパネルを挿通してエンジンルーム内に突出するステアリングシャフトの下部に、低硬度弾性樹脂材料で形成され、下端側が開口し、内周に下端側の開口方向へ傾斜する遮水用突起が設けられた非蛇腹形状の筒状の遮水カバーを締結部材で固定し、前記遮水カバーで、前記ステアリングシャフトとステアリングギヤボックスとを連結する自在継手を覆うと共に、前記締結部材の締結部位より下側のステアリングシャフトの外周に、前記遮水カバーの内周に係止して当該遮水カバーの脱落を防止する脱落防止部を設けたことを特徴とする。
本件開示の自在継手の遮水構造によれば、
[1]ステアリングシャフトとステアリングギヤボックスのジョイント部に用いる自在継手(特にグリスが充填された自在継手の軸部)の確実な遮水を図ることができる。
[2]遮水カバーは非蛇腹形状であるため、エンジンルーム内の周辺機器とのクリアランスを必要最小限で計画ができ、レイアウト上の自由度が高い。
[3]遮水カバーを締結部材で締め付け固定するだけで、自在継手を覆って遮水カバーがステアリングシャフトに取り付くため、特許文献2に開示されたブーツに比し取付作業性に優れる。また、ウォームシャフトに被取付構造を新たに設ける必要がなく、簡単な構造により低コストで所期の目的を達成することが可能となる。
[4]ステアリングシャフトに脱落防止部を設けたため、遮水カバーの脱落防止が図れると共に、遮水カバーの位置決め作業が容易に行える。
[5]遮水カバーは低硬度弾性樹脂材料で形成されているため、ステアリングシャフト(ステアリングコラム)をキャブに組み付ける際に、遮水カバーをフロア貫通孔に通す作業が容易である。
[6]遮水カバーはステアリングギヤボックス側が開口した構造上、自在継手のヨークをウォームシャフトに締結ボルトで固定する際に、キャブをチルトさせることで締結ボルトの取付箇所が視認できるため、組付作業が容易に行える。
[7]他の遮水方法(自在継手の軸部のシール性の向上)や、被水をしても問題のない構造(グリスニップル)等のコストに対し、安価で対応することができる。
[8]遮水用突起によって自在継手に対する遮水性が更に向上すると共に、遮水カバーの内部に浸入してしまった雨水等の排水がスムーズに行える利点を有する。
遮水カバーが取り付くステアリングシャフトの側面図である。 自在継手の遮水構造の一例の要部断面図である。 キャブにステアリングシャフトを組み付ける一工程図である。 自在継手のヨークをステアリングギヤボックスのウォームシャフトに連結する工程図である。 走行被水を防止する遮水カバーの断面図である。 高圧洗浄水の被水を防止する遮水カバーの断面図である。 自在継手の遮水構造の一実施形態の要部断面図である。 環状突起の全体斜視図である。 自在継手の遮水構造の他の実施形態の要部断面図である。 自在継手の遮水構造の更に他の実施形態の要部断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1乃至図6は自在継手の遮水構造の一例を示し、図1及び図2に於て、1はステアリングシャフト、3はステアリングギヤボックスで、従来と同様、ステアリングシャフト1とステアリングギヤボックス3のジョイント部に自在継手5が使用されている。
そして、この自在継手の遮水構造の一例は、雨天走行時に於ける雨水や高圧洗浄水から自在継手5を保護するため、前記自在継手5を覆う遮水カバーをステアリングシャフト1に装着したことを特徴とする。
即ち、図2に於て、7はステアリングシャフト1の下部の外周に周知の締め付けバンド(締結部材)9で固定された遮水カバーで、遮水カバー7は肉厚3ミリ程の低硬度の弾性樹脂材料(例えばEPDM)で均一に形成されている。
防水カバー7は、ステアリングシャフト1の外周に締め付け固定される上部の小径部7aに比し、下部7b側が大径とされてステアリングギヤボックス3側に開口する略筒状をなしている。そして、遮水カバー7は、内部の自在継手5との干渉を避け且つ全体が嵩張ることがないように、自在継手5の形状に沿って小径部7aから斜め下方へなだらかに傾斜した後、下方へ裾広がりに急傾斜した回転対称形状とされている。
また、遮水カバー7は、特許文献2に開示された蛇腹状のブーツと異なり、内外周が滑らかな非蛇腹形状とされており、図2に示すように小径部7aを締め付けバンド9でステアリングシャフト1の外周に締め付け固定すると、遮水カバー7は自在継手5を覆うように構成されている。
そして、遮水カバー7の下側に、自在継手5のヨーク5aをステアリングギヤボックス3のウォームシャフト11に固定する締結ボルト13が、車両の正面側(図中、矢印A方向)から視認できるようになっている。
更に、図2に示すように締め付けバンド9の締結部位より下方のステアリングシャフト1の外周には、遮水カバー7の脱落防止(抜け落ち防止)を図るリング部材(脱落防止部)15が固着されている。遮水カバー7をステアリングシャフト1の所定部位に締め付けバンド9で固定すると、リング部材15が遮水カバー7の小径部7aの下端内周に当接して、遮水カバー7の脱落を防止する。
また、図3はキャブにステアリングシャフト1を組み付ける一工程図を示し、一般にキャブをシャシに組み付けるに当たり、ステアリングホイールを含むステアリングシャフト1(ステアリングコラム)をキャブ側に組み付けた後、キャブをシャシに取り付けている。
そして、ステアリングシャフト1(ステアリングコラム)をキャブに組み付ける際には、キャブのフロアパネル17に設けたフロア貫通孔19にステアリングシャフト1の下部を上方から挿通させて、ステアリングシャフト1(ステアリングコラム)の上部をキャブに固定している。
この後、キャブをシャシに取り付け、フロア貫通孔19から下方に突出するステアリングシャフト1に取り付く自在継手5のヨーク5aを、シャシ側に取り付くステアリングギヤボックス3のウォームシャフト11に締結ボルト13で固定しているが、既述したようにステアリングシャフト1の下部に取り付く遮水カバー7は肉厚3ミリ程度の低硬度の弾性樹脂材料で形成されている。
このため、フロア貫通孔19にステアリングシャフト1の下部を挿通させる際に、遮水カバー7を変形させることで、遮水カバー7を容易にフロア貫通孔19に挿通させることができる。
そして、自在継手のヨーク5aを、ステアリングギヤボックス3のウォームシャフト11に連結する際には、図4に示すようにキャブをチルトさせれば、締結ボルト13の取付孔が視認できるようになっている。
自在継手の遮水構造の一例はこのように構成されているから、ステアリングシャフト1下部の所定位置にリング部材15を固着し、ステアリングシャフト1の下部に遮水カバー7を締め付けバンド9で締め付け固定する。
尚、遮水カバー7の取付けは、小径部7aを拡開させて当該小径部7aにステアリングシャフト1の下部を挿通させた後、ステアリングシャフト1の所定位置に小径部7aを締め付けバンド9で固定すればよく、リング部材15が遮水カバー7の小径部7aの下端内周に当接して遮水カバー7の脱落を防止する。
そして、キャブをシャシに組み付ける前に、ステアリングシャフト1(ステアリングコラム)をキャブに組み付けるが、遮水カバー7を変形させ乍ら、図3に示すようにステアリングシャフト1の下部をフロアパネル17のフロア貫通孔19に挿通させて、ステアリングシャフト1(ステアリングコラム)の上部をキャブに固定すればよい。
この後、キャブをシャシに取り付ける時に、フロア貫通孔19から下方に突出するステアリングシャフト1に取り付く自在継手5のヨーク5aを、シャシ側に取り付くステアリングギヤボックス3のウォームシャフト11に締結ボルト13で固定すればよい。そして、図4に示すようにキャブをチルトさせれば締結ボルト13の取付孔が視認できるため、組付作業が容易に行える。
而して、これらの一連の組付作業が終了すると、チルトダウンした通常の状態で、図2に示すようにステアリングシャフト1に取り付く遮水カバー7が、ステアリングシャフト1とステアリングギヤボックス3のジョイント部の自在継手5を覆うこととなる。
従って、雨天時に車両が走行して、図5に示すように走行風で雨水W1がエンジンルーム内に浸入しても、遮水カバー7が自在継手5(特にグリスが充填された自在継手5の軸部5b)を保護して走行被水を防止する。
また、キャブをチルトしてドライバーが高圧洗浄水W2で車体を洗浄する場合にも、図6に示すように遮水カバー7が自在継手5の軸部5bを保護して、高圧洗浄水W2による被水を防止することとなる。
この結果、この自在継手の遮水構造の一例によれば、従来に比し、以下の如き優れた効果を有する。
[1]ステアリングシャフト1とステアリングギヤボックス3のジョイント部に用いる自在継手5(特にグリスが充填された自在継手5の軸部5b)の確実な遮水を図ることができる。
[2]特許文献2に開示されたブーツと異なり非蛇腹形状であるため、エンジンルーム内の周辺機器とのクリアランスを必要最小限で計画ができ、レイアウト上の自由度が高い。
[3]遮水カバー7の小径部7aを締め付けバンド9で締め付け固定するだけで、自在継手5を覆って遮水カバー7がステアリングシャフト1に取り付くため、特許文献2のブーツに比し取付作業性に優れると共に、ウォームシャフト11に被取付構造を新たに設ける必要もなく、構造が簡単で低コストで所期の目的を達成することが可能となる。
[4]ステアリングシャフト1にリング部材15を固着したため、遮水カバー7の脱落防止が図れると共に、遮水カバー7の位置決め作業が容易に行える。
[5]遮水カバー7は低硬度弾性樹脂材料で形成されているため、図3に示すようにステアリングシャフト1(ステアリングコラム)をキャブに組み付ける際に、遮水カバー7をフロア貫通孔19に通す作業が容易である。
[6]遮水カバー7はステアリングギヤボックス3側が開口した構造上、自在継手5のヨーク5aをウォームシャフト11に締結ボルト13で固定する際に、図4の如くキャブをチルトさせることで締結ボルト13の取付箇所が視認できるため、組付作業が容易に行える。
[7]遮水カバー7やリング部材15は後付け可能な構造であるため、車両レイアウト上、遮水カバー7が必要ない車両には、本実施形態の遮水構造を採用する必要がなく、車両に応じコスト削減が可能となる。
[8]他の遮水方法(自在継手5の軸部5bのシール性の向上)や、被水をしても問題のない構造(グリスニップル)等のコストに対し、安価で対応することができる。
図7は本件開示の自在継手の遮水構造の一実施形態を示し、図中、7-1は前記遮水カバー7と同一材料、同一寸法、同一の外形形状からなる遮水カバーで、上部の小径部7aがステアリングシャフト1の外周に締め付けバンド9で固定されている。
そして、本実施形態は、前記遮水カバー7の構造に加え、遮水カバー7-1の下方の内周に、図7及び図8に示す遮水用の環状突起(遮水用突起)21を周方向に一体的に突設したことを特徴とする。
環状突起21全体は遮水カバー7-1の開口方向(遮水カバー7-1の下側)に向かって下方へ傾斜すると共に、遮水カバー7-1と同一の肉厚で形成され、内方への突出幅は自在継手5の動きに干渉することがない寸法とされている。
尚、その他の構成は図1乃至図6の一例と同様であるので、同一のものには同一符号を付してそれらの説明は省略する。
本実施形態はこのように構成されているから、図7に示すようにキャブをチルトダウンした状態で、ステアリングシャフト1に取り付く遮水カバー7-1が自在継手5を覆い、また、図示しないがキャブをチルトアップした状態で、遮水カバー7-1が自在継手5を覆う。
そして、雨天時に車両が走行して、走行風で雨水W1がエンジンルーム内に浸入しても、図7の如く遮水カバー7-1が自在継手5の軸部5bを保護して走行被水を防止し、環状突起21が、開口する遮水カバー7-1の下側から巻き上がって中に入ろうとする雨水W1の浸入を防止する。
また、環状突起21全体は遮水カバー7-1の開口方向に向かって下方へ傾斜しているため、遮水カバー7-1の内部に浸入してしまった雨水W1は、遮水カバー7-1の内周から環状突起21に沿ってスムーズに排水される。
同様に、キャブをチルトしてドライバーが高圧洗浄水で車体を洗浄する場合にも、遮水カバー7-1が自在継手5の軸部5bを保護して高圧洗浄水による被水を防止し、環状突起21が、開口する遮水カバー7-1の下側から巻き上がって中に入ろうとする高圧洗浄水の浸入を防止する。
従って、本実施形態によれば、図1乃至図6の一例と同様、所期の目的を達成することが可能であると共に、前記環状突起21によって自在継手5に対する遮水性が向上し、遮水カバー7-1の内部に浸入してしまった雨水W1等の排水がスムーズに行える利点を有する。
図9は本件開示の自在継手の遮水構造の他の実施形態を示し、本実施形態は前記環状突起21に代え、遮水カバー7-2の内周に沿って上方から下方へ傾斜する螺旋状突起(遮水用突起)23を一体的に突設したことを特徴とする。
螺旋状突起23は遮水カバー7-2と同一の肉厚で形成され、内方への突出幅は自在継手5の動きに干渉することがない寸法とされている。
尚、その他の構成は図1乃至図6の一例と同様であるので、同一のものには同一符号を付してそれらの説明は省略する。
本実施形態はこのように構成されているから、図9に示すようにキャブをチルトダウンした状態で、ステアリングシャフト1に取り付く遮水カバー7-2が自在継手5を覆い、また、図示しないがキャブをチルトアップした状態で、遮水カバー7-2が自在継手5を覆う。
そして、雨天時に車両が走行して走行風で雨水がエンジンルーム内に浸入しても、遮水カバー7-2が自在継手5の軸部5bを保護して走行被水を防止し、螺旋状突起23が、開口する遮水カバー7-2の下側から巻き上がって中に入ろうとする雨水の浸入を防止する。
また、螺旋状突起23は遮水カバー7-2の内周に沿って上方から下方へ傾斜しているため、遮水カバー7-2の内部に浸入してしまった雨水は、遮水カバー7-2の内周から螺旋状突起23に沿ってスムーズに排水される。
同様に、キャブをチルトしてドライバーが高圧洗浄水で車体を洗浄する場合にも、遮水カバー7-2が自在継手5の軸部5bを保護して高圧洗浄水による被水を防止し、螺旋状突起23が、開口する遮水カバー7-2の下側から巻き上がって中に入ろうとする高圧洗浄水の浸入を防止する。
従って、本実施形態によっても、図7の実施形態と同様、所期の目的を達成することが可能であると共に、螺旋状突起23によって自在継手5に対する遮水性が向上し、遮水カバー7-2の内部に浸入してしまった雨水等の排水がスムーズに行える利点を有する。
図10は本件開示の自在継手の遮水構造の更に他の実施形態を示し、本実施形態は図7の環状突起21に代え、遮水カバー7-3の下部7bの内周に、同一形状からなる複数のフィン状突起(遮水用突起)25を周方向に沿って一体的に突設したことを特徴とする。
各フィン状突起25は、夫々、開口する遮水カバー7-3の下側に向かって下方へ傾斜すると共に、遮水カバー7-1と同一の肉厚で形成され、内方への突出幅は自在継手5の動きに干渉することがない寸法とされている。
尚、その他の構成は図1乃至図6の一例と同様であるので、同一のものには同一符号を付してそれらの説明は省略する。
本実施形態はこのように構成されているから、図10に示すようにキャブをチルトダウンした状態、また、図示しないがキャブをチルトアップした状態で、遮水カバー7-3が自在継手5を覆う。
そして、雨天時に車両が走行して、走行風で雨水がエンジンルーム内に浸入しても、遮水カバー7-3が自在継手5の軸部5bを保護して走行被水を防止し、複数のフィン状突起25が、開口する遮水カバー7-3の下側から巻き上がって中に入ろうとする雨水の浸入を防止する。
また、各フィン状突起25は遮水カバー7-3の開口方向に向かって下方へ傾斜しているため、遮水カバー7-3の内部に浸入してしまった雨水は、遮水カバー7-3の内周から各フィン状突起25に沿ってスムーズに排水される。
同様に、キャブをチルトしてドライバーが高圧洗浄水で車体を洗浄する場合にも、遮水カバー7-3が自在継手5の軸部5bを保護して高圧洗浄水による被水を防止し、フィン状突起25が、開口する遮水カバー7-3の下側から巻き上がって中に入ろうとする高圧洗浄水の浸入を防止する。
従って、本実施形態によっても、図7の実施形態と同様、所期の目的を達成することが可能であると共に、複数のフィン状突起25によって自在継手5に対する遮水性が向上し、遮水カバー7-3の内部に浸入してしまった雨水等の排水がスムーズに行える利点を有する。
尚、図1乃至図6の一例及び図7乃至図10の各実施形態では、遮水カバーの脱落防止部としてリング部材15を用いたが、脱落防止部は斯かるリング部材に限定されるものではなく、遮水カバーの脱落防止が可能な総ての構造が適用可能であり、また、リング部材をステアリングシャフトの外周に一体形成してもよい。
そして、遮水カバーをステアリングシャフトに固定する締結部材は締め付けバンドに限定されるものではない。
1 ステアリングシャフト
3 ステアリングギヤボックス
5 自在継手
5a ヨーク
5b 軸部
7、7-1、7-2、7-3 遮水カバー
9 締め付けバンド(締結部材)
11 ウォームシャフト
13 締結ボルト
15 リング部材(脱落防止部)
17 フロアパネル
19 フロア貫通孔
21 環状突起
23 螺旋状突起
25 フィン状突起

Claims (2)

  1. フロアパネルを挿通してエンジンルーム内に突出するステアリングシャフトの下部に、
    低硬度弾性樹脂材料で形成され、下端側が開口し、内周に下端側の開口方向へ傾斜する遮水用突起が設けられた非蛇腹形状の筒状の遮水カバーを締結部材で固定し、
    前記遮水カバーで、前記ステアリングシャフトとステアリングギヤボックスとを連結する自在継手を覆うと共に、
    前記締結部材の締結部位より下側のステアリングシャフトの外周に、前記遮水カバーの内周に係止して当該遮水カバーの脱落を防止する脱落防止部を設けたことを特徴とする自在継手の遮水構造。
  2. 前記脱落防止部は、ステアリングシャフトの外周に固着したリング部材であることを特徴とする請求項1に記載の自在継手の遮水構造。
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