JP3535971B2 - ワイパピボット - Google Patents

ワイパピボット

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JP3535971B2
JP3535971B2 JP10518798A JP10518798A JP3535971B2 JP 3535971 B2 JP3535971 B2 JP 3535971B2 JP 10518798 A JP10518798 A JP 10518798A JP 10518798 A JP10518798 A JP 10518798A JP 3535971 B2 JP3535971 B2 JP 3535971B2
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和英 久野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のウインド
シールドガラス等を払拭するワイパ装置におけるワイパ
ピボットに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のウインドシールドガラスを払拭
するワイパ装置は、ワイパアーム&ブレードが取り付け
られるピボットシャフトを備えている。ピボットシャフ
トは、カウルパネルのピボット孔に対応して車体に固定
されたピボットホルダに回転可能に支持されており、ピ
ボット孔を貫通して車体内側から外側へ突出して位置し
ている。ピボットシャフトの先端には、ワイパアームが
連結されている。このピボットシャフトの回転によりワ
イパアーム&ブレードが所定範囲で往復回動すること
で、ウインドシールドガラス面の雨滴等を払拭する構成
である。
【0003】ところで、このようなワイパ装置のワイパ
ピボット(ピボットシャフト及びピボットホルダ等)に
おいて、ピボットシャフトとピボットホルダとの間の防
水を図るために防水キャップを備えたものが提案されて
いる(例えば、実開平5−37618号公報)。
【0004】前記公報に示されたワイパ装置におけるワ
イパピボットでは、全体として筒状に形成されたピボッ
トキャップが、ピボットシャフトに止着された構成とな
っている。このピボットキャップはスカート部及び鍔部
を備えており、ピボットシャフトとピボットホルダとの
間の防水、及びカウルパネル(ピボット孔)からの枯れ
葉等の侵入を防止することができるようになっている。
【0005】しかしながら、前記ワイパピボットでは、
ピボットキャップがピボットシャフトに装着されたユニ
ット状態で工場間搬送するような場合の振動や、このピ
ボットシャフトユニットを搬送箱から取り出したりする
際の不用意な取扱い等に起因して、スカート部や鍔部に
不要に外力(負荷)が作用してピボットキャップ(特に
ピボットシャフトとの嵌合部分)が変形したり損傷する
可能性があった。このようにピボットキャップが変形し
たり損傷すると、本来の防水性が損なわれたり、ピボッ
トシャフトから抜け外れる恐れがある。
【0006】この場合、前記公報に提案されたピボット
キャップでは、スカート部の一部に環状の可撓性部を設
けることによって、不要に外力(負荷)が作用した場合
にも前記不具合を防止できるように構成してはいるが、
ピボットキャップのスカート部や鍔部は、ピボットシャ
フト(ピボットホルダ)の径方向外側へ向けて延出して
いるため、依然としてスカート部や鍔部に物が当たった
り押され易く、根本的な解決には至っていない。
【0007】また何より、前記ピボットキャップは、ピ
ボットシャフトに止着された構成であるため、ワイパ装
置の作動時には常にピボットシャフトに連れ回る。した
がって、防水性やカウルパネル(ピボット孔)からの異
物の侵入防止性を重視してカウルパネルのピボット孔と
ピボットキャップとの間隔を狭くしたり両者が接触して
いると、ピボットシャフトの回転に伴ってピボットキャ
ップが擦れ、異音が発生したり塗膜が剥がれる恐れがあ
った。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情を考
慮し、ピボットシャフトとピボットホルダとの間の防水
及びカウルパネルのピボット孔からの異物の侵入を防止
できることは勿論のこと、工場間搬送時や組付け作業時
における当該部品の変形や脱落を根本的に防止すること
ができ、かつこれを簡単な構造で低コストにより実現す
ることができるワイパピボットを提供することが目的で
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明のワ
イパピボットは、車体側のピボット孔に対応して固定さ
れたピボットホルダと、前記ピボットホルダに回転自在
に支持され、前記ピボット孔を貫通して内側から外側へ
突出して位置し、先端にワイパアームが連結されるピボ
ットシャフトと、前記ピボットホルダ先端部を被覆して
前記ピボットシャフトと前記ピボットホルダとの間を防
水するキャップと、前記ピボットシャフトの径方向に延
出する状態で前記ワイパアームに連れ回り可能に固定さ
れ、前記ピボット孔に近接して位置して前記ピボット孔
とピボットホルダとの隙間を遮蔽して異物の進入を阻止
する異物侵入防止部材と、を備えている。
【0010】請求項1記載のワイパピボットでは、ピボ
ットシャフトとピボットホルダとの間を防水するキャッ
プと、ピボット孔からの異物の進入を阻止する異物侵入
防止部材と、が分離独立して構成される。このため、例
えば工場間搬送時には異物侵入防止部材のような径方向
に大きく延出する部分のない状態とすると共に、搬送後
の組付け時にこの異物侵入防止部材を正規に装着するよ
うにできる。したがって、搬送時のキャップ及び異物侵
入防止部材の変形や脱落を根本的に防止できる。
【0011】また、ピボット孔からの異物の侵入防止性
を確保するためにはピボット孔と異物侵入防止部材とは
近接している必要があり、このため例えばピボットシャ
フトの突出量が車種によって異なり、寸法の異なるキャ
ップを複数用意しなければならない場合であっても、異
物侵入防止部材は共通して使用することができる。
【0012】請求項2に係る発明のワイパピボットは、
車体側のピボット孔に対応して固定されたピボットホル
ダと、前記ピボットホルダに回転自在に支持され、前記
ピボット孔を貫通して内側から外側へ突出して位置し、
先端にワイパアームが連結されるピボットシャフトと、
前記ピボットホルダ先端部を被覆して前記ピボットシャ
フトと前記ピボットホルダとの間を防水するキャップ
と、前記キャップに固定され、前記ピボット孔に近接し
て位置して前記ピボット孔とピボットホルダとの隙間を
遮蔽して異物の進入を阻止する異物侵入防止部材と、を
備え、前記キャップは、略円筒状に形成され、後端部が
前記ピボットホルダの先端部外周に止着されると共に、
先端部が前記ピボットシャフトの外周に摺動可能に密着
しており、前記異物侵入防止部材は、中央が開口する円
板形に形成され、前記キャップ外周面の所定高さ位置に
形成された係止部に前記開口が位置決め係止されて前記
ピボットシャフトの径方向に延出している、ことを特徴
としている。
【0013】請求項2記載のワイパピボットでは、キャ
ップはピボットホルダに止着され、異物侵入防止部材は
キャップに係止されている。すなわち、キャップ及び異
物侵入防止部材は、共に車体の固定側に設けられてい
る。このため、ワイパ装置が作動しピボットシャフトが
回転しても、これらキャップ及び異物侵入防止部材はピ
ボットシャフトに連れ回りすることなく不動である。し
たがって、ピボット孔からの異物の侵入防止性を確保す
るためにピボット孔に異物侵入防止部材を近接配置もし
くは接触配置しても、この異物侵入防止部材がピボット
孔周囲と擦れ合って異音が発生したり塗膜が剥がれたり
する恐れがなくなる。
【0014】請求項3に係る発明のワイパピボットは、
請求項1記載のワイパピボットにおいて、前記ワイパア
ームの基端部に前記ピボットシャフト先端を囲繞するス
カート部が形成され、前記異物侵入防止部材は、前記ス
カート部に固定される固定部と、前記固定部と一体に形
成され前記ピボットシャフトの径方向に延出して前記ピ
ボット孔に近接して位置する円板部と、を有する、こと
を特徴としている。
【0015】請求項3記載のワイパピボットでは、異物
侵入防止部材はその固定部がワイパアームのスカート部
に固定される。すなわち、異物侵入防止部材を弾性を有
するものへ固定する場合と異なり、ワイパアームの如き
剛性の高い部材に異物侵入防止部材を固定しているの
で、ワイパ装置が作動してワイパアームと共に異物侵入
防止部材が連れ回りしても、比較的安定してピボット孔
との距離(間隔)を確保できる。したがって、異物侵入
防止部材をピボット孔に近接配置することが可能にな
る。
【0016】請求項4に係る発明のワイパピボットは、
請求項1記載のワイパピボットにおいて、前記ワイパア
ームの基端部は、前記ピボットシャフト先端に締結手段
により締結固定され、前記異物侵入防止部材は、前記ワ
イパアームまたは前記締結手段に固定され前記締結手段
を被覆する被覆部と、前記被覆部と一体に形成され前記
ピボットシャフトの径方向に延出して前記ピボット孔に
近接して位置する遮蔽部と、を有する、ことを特徴とし
ている。
【0017】請求項4記載のワイパピボットでは、請求
項1記載のワイパピボットと同様に搬送時のキャップ及
び異物侵入防止部材の変形や脱落を根本的に防止でき
る。また、異物侵入防止部材を装着することで異物の侵
入を防止できることは勿論のこと、ワイパアームをピボ
ットシャフト先端に締結固定する締結手段を被覆して見
栄えを向上させることもできる。
【0018】請求項5に係る発明のワイパピボットは、
請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のワイパピボ
ットにおいて、前記ピボットホルダ先端部にピボットホ
ルダ外周縁より突出して設けられたストッパ部材を有
し、前記ストッパ部材の外周突出縁部に前記キャップを
係止して抜け止めしたことを特徴としている。
【0019】請求項5記載のワイパピボットでは、キャ
ップが、ピボットホルダ先端部に設けられたストッパ部
材に係止されて抜け止めされる。すなわち、キャップ
は、ピボットホルダ外周面とキャップ内周面との圧着力
のみならず、これに加えて、ピボットホルダ先端部に設
けられたストッパ部材によって係止されて、ピボットホ
ルダの先端部に止着される。したがって、仮にキャップ
の劣化によって圧着力が低下した場合等であっても、容
易にキャップがピボットホルダから脱落することがな
く、確実にキャップの止着状態を維持することができ、
キャップ本来の防水効果を確保することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1には本発明の第1の実施の形
態に係るワイパピボット10の構成が断面図にて示され
ている。また、図2にはこのワイパピボット10の構成
が正面図にて示されている。
【0021】ワイパピボット10は、ピボットホルダ1
2を備えている。ピボットホルダ12は、例えばアルミ
ニウム合金をダイカスト成形することにより全体として
略円筒形に形成されており、軸線方向中間部にはフラン
ジ部14が一体に形成されている。このフランジ部14
には取付孔16が設けられており、この取付孔16に挿
通された取付ボルトによってピボットホルダ12が車両
のカウルパネル18に形成されたピボット孔20の直下
に固定される。
【0022】ピボットホルダ12には、ピボットシャフ
ト22が挿通されており、上下一対のサポート24、2
6を介して回転自在に支持されている。このピボットシ
ャフト22は、ピボット孔20を貫通して内側から外側
へ突出して位置している。
【0023】ピボットシャフト22の軸線方向中間部、
すなわちピボットホルダ12(サポート24)の先端部
には、ストッパ部材としてのワッシャ28、及びワッシ
ャ30が設けられている。一方のワッシャ28はピボッ
トホルダ12外周縁より突出して設けられており、他方
のワッシャ30は、ピボットシャフト22の軸線方向中
間部に装着されたスナップリング32によってピボット
シャフト22先端側への移動が阻止されている。これに
より、ピボットシャフト22は、軸線方向下向きへの移
動(ピボットホルダ12から下方へ抜け出る方向の移
動)が制限されている。
【0024】ピボットホルダ12の先端部(ピボットホ
ルダ12から上方へ突出するピボットシャフト22の上
部外周)には、キャップ34が取り付けられている。キ
ャップ34は、略円筒状に形成されており、後端部がピ
ボットホルダ12先端部外周に止着されると共に、前述
したワッシャ28の外周突出縁部に係止されて抜け止め
されている。また、キャップ34の先端部内周にはシー
ル部36が形成されており、このシール部36がピボッ
トシャフト22の外周に摺動可能に密着している。これ
により、キャップ34は、ピボットホルダ12先端部を
被覆してピボットシャフト22とピボットホルダ12と
の間を防水している。
【0025】キャップ34の周囲には、異物侵入防止部
材としてのプレート38が取り付けられている。プレー
ト38は、中央が開口する円板形に形成されており、キ
ャップ34の外周面の所定高さ位置に形成された係止部
40に開口周縁部が位置決め係止されることにより、ピ
ボットシャフト22の径方向に延出する状態で固定され
ている。さらにこの場合、ピボットシャフト22の径方
向に延出する状態でキャップ34に固定されたプレート
38は、ピボット孔20に3〜5mmの距離まで近接し
て位置しており、ピボット孔20とピボットホルダ12
との隙間を遮蔽して異物の進入を阻止する役目を有して
いる。
【0026】以上の構成のワイパピボット10のピボッ
トシャフト22の先端には、ワイパアーム42の基端部
がナット44によって取付け固定されている。また、ピ
ボットシャフト22の下端にはリンクアーム46が取り
付けられており、ワイパ駆動機構(図示省略)に連結さ
れている。ピボットシャフト22の回転によってワイパ
アーム42が所定範囲で往復回動するようになってい
る。
【0027】次に本第1の実施の形態の作用を説明す
る。
【0028】上記構成のワイパピボット10では、ピボ
ットシャフト22が、カウルパネル18のピボット孔2
0に対応して車体に固定されたピボットホルダ12に回
転可能に支持されており、ピボット孔20を貫通して車
体内側から外側へ突出して位置している。このピボット
シャフト22の回転によりワイパアーム42(ワイパア
ーム&ブレード)が所定範囲で往復回動して、ウインド
シールドガラス面の雨滴等を払拭する。
【0029】ここで、このワイパピボット10では、ピ
ボットホルダ12の先端部にキャップ34が取り付けら
れているため、このキャップ34によってピボットシャ
フト22とピボットホルダ12との間が防水され、ピボ
ットホルダ12内に水が侵入することがない。
【0030】またこの場合、このキャップ34は、ピボ
ットホルダ12先端部に設けられたワッシャ28に係止
されて抜け止めされている。すなわち、キャップ34
は、ピボットホルダ12外周面とキャップ34内周面と
の圧着力のみならず、これに加えて、ピボットホルダ1
2先端部に設けられたワッシャ28によって係止され
て、ピボットホルダ12の先端部に止着されている。し
たがって、仮にキャップ34の劣化によって圧着力が低
下した場合等であっても、容易にキャップ34がピボッ
トホルダから脱落することがなく、確実にキャップ34
の止着状態を維持することができ、キャップ34本来の
防水効果を確保することができる。
【0031】また、ワイパピボット10では、キャップ
34の周囲にプレート38が固定されており、ピボット
孔20とピボットホルダ12との隙間を遮蔽しているた
め、ピボット孔20からの異物の進入を阻止できる。
【0032】またここで、このワイパピボット10で
は、ピボットシャフト22とピボットホルダ12との間
を防水するキャップ34と、ピボット孔20からの異物
の進入を阻止するプレート38とが分離独立して構成さ
れる。このため、例えば工場間搬送時にはプレート38
のような径方向に大きく延出する部分のない状態とする
と共に、搬送後の組付け時にこのプレート38を正規に
装着するようにできる。したがって、搬送時のキャップ
34及びプレート38の変形や脱落を根本的に防止でき
る。
【0033】さらに、ピボット孔20からの異物の侵入
防止性を確保するためにはピボット孔20とプレート3
8とは近接している必要があり、このため例えばピボッ
トシャフト22の突出量が車種によって異なり、寸法の
異なるキャップ34を複数用意しなければならない場合
であっても、プレート38は共通して使用することがで
きる。
【0034】またさらに、キャップ34はピボットホル
ダ12に止着され、プレート38はキャップ34に係止
されている。すなわち、キャップ34及びプレート38
は、共に車体の固定側に設けられている。このため、ワ
イパ装置が作動しピボットシャフト22が回転しても、
これらキャップ34及びプレート38はピボットシャフ
ト22に連れ回りすることなく不動である。したがっ
て、ピボット孔20からの異物の侵入防止性を確保する
ためにピボット孔20にプレート38を近接配置もしく
は接触配置しても、このプレート38がピボット孔20
周囲と擦れ合って異音が発生したり塗膜が剥がれたりす
る恐れがなくなる。
【0035】このように、本第1の実施の形態に係るワ
イパピボット10では、ピボットシャフト22とピボッ
トホルダ12との間の防水及びカウルパネル18のピボ
ット孔20からの異物の侵入を防止できることは勿論の
こと、工場間搬送時や組付け作業時におけるプレート3
8やキャップ34の変形や脱落を根本的に防止すること
ができ、かつこれを簡単な構造で低コストにより実現す
ることができる。
【0036】次に、本発明の他の実施の形態を説明す
る。なお、前記第1の実施の形態と基本的に同一の部品
には前記第1の実施の形態と同一の符号を付与してその
説明を省略する。
【0037】図3には本発明の第2の実施の形態に係る
ワイパピボット50の構成が断面図にて示されている。
【0038】ワイパピボット50では、前記第1の実施
の形態に係るワイパピボット10のプレート38に代え
て、異物侵入防止部材としてのプレート52が設けられ
ている。プレート52は、円筒形の固定部54と、この
固定部54の下端に連続して一体に形成されたフランジ
状の円板部56とによって構成されている。固定部54
が、ワイパアーム42の基端部にピボットシャフト22
先端を囲繞するように形成されたスカート部48の内周
に嵌まり込んで固定されている。この固定状態におい
て、円板部56は、ピボットシャフト22の径方向に延
出してピボット孔20に近接して位置している。
【0039】なお、その他の構成は前記第1の実施の形
態に係るワイパピボット10と同一である。
【0040】第2の実施の形態に係るワイパピボット5
0においても、キャップ34によってピボットシャフト
22とピボットホルダ12との間が防水され、ピボット
ホルダ12内に水が侵入することがない。
【0041】また、ワイパピボット50では、ワイパア
ーム42のスカート部48にプレート52が固定されて
おり、ピボット孔20とピボットホルダ12との隙間を
遮蔽しているため、ピボット孔20からの異物の進入を
阻止できる。
【0042】さらにこの場合、プレート52は、例えば
ゴムキャップ等の弾性を有するものへ固定する場合と異
なり、ワイパアーム42(スカート部48)の如き剛性
の高い部材に固定されているので、ワイパ装置が作動し
てワイパアーム42と共にプレート52が連れ回りして
も、比較的安定してピボット孔20との距離(間隔)を
確保できる。したがって、プレート52の円板部56を
ピボット孔20に近接配置することが可能になり、ピボ
ット孔20からの異物の侵入防止性を確保することがで
きる。
【0043】また第2の実施の形態に係るワイパピボッ
ト50では、ピボットシャフト22とピボットホルダ1
2との間を防水するキャップ34と、ピボット孔20か
らの異物の進入を阻止するプレート52とが分離独立し
て構成される。このため、例えば工場間搬送時にはプレ
ート52(円板部56)のような径方向に大きく延出す
る部分のない状態とすると共に、搬送後の組付け時にこ
のプレート52を正規に装着するようにできる。したが
って、搬送時のキャップ34及びプレート52の変形や
脱落を根本的に防止できる。
【0044】さらに、ピボット孔20からの異物の侵入
防止性を確保するためにはピボット孔20とプレート5
2(円板部56)とは近接している必要があり、このた
め例えばピボットシャフト22の突出量が車種によって
異なり、寸法の異なるキャップ34を複数用意しなけれ
ばならない場合であっても、プレート52は共通して使
用することができる。
【0045】このように、本第2の実施の形態に係るワ
イパピボット50では、ピボットシャフト22とピボッ
トホルダ12との間の防水及びカウルパネル18のピボ
ット孔20からの異物の侵入を防止できることは勿論の
こと、工場間搬送時や組付け作業時におけるプレート5
2やキャップ34の変形や脱落を根本的に防止すること
ができ、かつこれを簡単な構造で低コストにより実現す
ることができる。
【0046】図4には本発明の第3の実施の形態に係る
ワイパピボット60の構成が断面図にて示されている。
【0047】ワイパピボット60では、前記第1の実施
の形態に係るワイパピボット10のプレート38に代え
て、異物侵入防止部材としてのプレート62が設けられ
ている。プレート62は、ワイパアーム42に固定され
ナット44を被覆する被覆部64と、この被覆部64と
一体に形成されピボットシャフト22の径方向に延出す
る遮蔽部66とによって構成されている。被覆部64
が、ワイパアーム42を固定するナット44を被覆する
ようにして固定されており、さらに、遮蔽部66は、ピ
ボット孔20に近接して位置している。
【0048】なお、その他の構成は前記第1の実施の形
態に係るワイパピボット10と同一である。
【0049】第3の実施の形態に係るワイパピボット6
0においても、キャップ34によってピボットシャフト
22とピボットホルダ12との間が防水され、ピボット
ホルダ12内に水が侵入することがない。
【0050】また、ワイパピボット60では、ワイパア
ーム42の基端部にプレート62が固定されており、遮
蔽部66がピボット孔20に近接して位置してピボット
孔20とピボットホルダ12との隙間を遮蔽しているた
め、ピボット孔20からの異物の進入を阻止できる。
【0051】さらにこの場合、プレート62は、例えば
ゴムキャップ等の弾性を有するものへ固定する場合と異
なり、ワイパアーム42の如き剛性の高い部材に固定さ
れているので、ワイパ装置が作動してワイパアーム42
と共にプレート62が連れ回りしても、比較的安定して
ピボット孔20との距離(間隔)を確保できる。したが
って、プレート62の遮蔽部66をピボット孔20に近
接配置することが可能になり、ピボット孔20からの異
物の侵入防止性を確保することができる。
【0052】さらに、このようにプレート62の被覆部
64によってナット44を被覆しているため、見栄えも
向上する。
【0053】また第3の実施の形態に係るワイパピボッ
ト60では、ピボットシャフト22とピボットホルダ1
2との間を防水するキャップ34と、ピボット孔20か
らの異物の進入を阻止するプレート62とが分離独立し
て構成される。このため、例えば工場間搬送時にはプレ
ート62(遮蔽部66)のような径方向に大きく延出す
る部分のない状態とすると共に、搬送後の組付け時にこ
のプレート62を正規に装着するようにできる。したが
って、搬送時のキャップ34及びプレート62の変形や
脱落を根本的に防止できる。
【0054】さらに、ピボット孔20からの異物の侵入
防止性を確保するためにはピボット孔20とプレート6
2(遮蔽部66)とは近接している必要があり、このた
め例えばピボットシャフト22の突出量が車種によって
異なり、寸法の異なるキャップ34を複数用意しなけれ
ばならない場合であっても、プレート62は共通して使
用することができる。
【0055】このように、本第3の実施の形態に係るワ
イパピボット60では、ピボットシャフト22とピボッ
トホルダ12との間の防水及びカウルパネル18のピボ
ット孔20からの異物の侵入を防止できることは勿論の
こと、工場間搬送時や組付け作業時におけるプレート6
2やキャップ34の変形や脱落を根本的に防止すること
ができ、かつこれを簡単な構造で低コストにより実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るワイパピボッ
トの構成を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るワイパピボッ
トの構成を示す正面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係るワイパピボッ
トの構成を示す縦断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係るワイパピボッ
トの構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 ワイパピボット 12 ピボットホルダ 20 ピボット孔 22 ピボットシャフト 28 ワッシャ(ストッパ部材) 30 ワッシャ 34 キャップ 38 プレート(異物侵入防止部材) 42 ワイパアーム 44 ナット(締結手段) 48 スカート部 50 ワイパピボット 52 プレート(異物侵入防止部材) 54 固定部 56 円板部 60 ワイパピボット 62 プレート(異物侵入防止部材) 64 被覆部 66 遮蔽部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−17365(JP,A) 特開 平9−301133(JP,A) 実開 平5−37618(JP,U) 実開 平5−92016(JP,U) 実開 平5−22227(JP,U) 実開 昭58−142165(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60S 1/00 - 1/68

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側のピボット孔に対応して固定され
    たピボットホルダと、 前記ピボットホルダに回転自在に支持され、前記ピボッ
    ト孔を貫通して内側から外側へ突出して位置し、先端に
    ワイパアームが連結されるピボットシャフトと、 前記ピボットホルダ先端部を被覆して前記ピボットシャ
    フトと前記ピボットホルダとの間を防水するキャップ
    と、前記ピボットシャフトの径方向に延出する状態で 前記ワ
    イパアームに連れ回り可能に固定され、前記ピボット孔
    に近接して位置して前記ピボット孔とピボットホルダと
    の隙間を遮蔽して異物の進入を阻止する異物侵入防止部
    材と、 を備えたワイパピボット。
  2. 【請求項2】 車体側のピボット孔に対応して固定され
    たピボットホルダと、 前記ピボットホルダに回転自在に支持され、前記ピボッ
    ト孔を貫通して内側から外側へ突出して位置し、先端に
    ワイパアームが連結されるピボットシャフトと、 前記ピボットホルダ先端部を被覆して前記ピボットシャ
    フトと前記ピボットホルダとの間を防水するキャップ
    と、 前記キャップに固定され、前記ピボット孔に近接して位
    置して前記ピボット孔とピボットホルダとの隙間を遮蔽
    して異物の進入を阻止する異物侵入防止部材と、 を備え、 前記キャップは、略円筒状に形成され、後端部が前記ピ
    ボットホルダの先端部外周に止着されると共に、先端部
    が前記ピボットシャフトの外周に摺動可能に密着してお
    り、 前記異物侵入防止部材は、中央が開口する円板形に形成
    され、前記キャップ外周面の所定高さ位置に形成された
    係止部に前記開口が位置決め係止されて前記ピボットシ
    ャフトの径方向に延出している、 ことを特徴とするワイパピボット。
  3. 【請求項3】 前記ワイパアームの基端部に前記ピボッ
    トシャフト先端を囲繞するスカート部が形成され、 前記異物侵入防止部材は、前記スカート部に固定される
    固定部と、前記固定部と一体に形成され前記ピボットシ
    ャフトの径方向に延出して前記ピボット孔に近接して位
    置する円板部と、を有する、 ことを特徴とする請求項1記載のワイパピボット。
  4. 【請求項4】 前記ワイパアームの基端部は、前記ピボ
    ットシャフト先端に締結手段により締結固定され、 前記異物侵入防止部材は、前記ワイパアームまたは前記
    締結手段に固定され前記締結手段を被覆する被覆部と、
    前記被覆部と一体に形成され前記ピボットシャフトの径
    方向に延出して前記ピボット孔に近接して位置する遮蔽
    部と、を有する、 ことを特徴とする請求項1記載のワイパピボット。
  5. 【請求項5】 前記ピボットホルダ先端部にピボットホ
    ルダ外周縁より突出して設けられたストッパ部材を有
    し、前記ストッパ部材の外周突出縁部に前記キャップを
    係止して抜け止めしたことを特徴とする請求項1乃至請
    求項4の何れか1項に記載のワイパピボット。
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