JP5521279B2 - 蓄電池 - Google Patents

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Description

本発明は蓄電池に関し、特に自動二輪車の搭載に適した蓄電池に関するものである。
自動二輪車に搭載される蓄電池は、四輪自動車用の蓄電池と比べて、それを搭載するための空間が限られ、走行時の衝撃や振動の影響を受けやすいことから、電槽は堅牢で、出力取出し用の端子は上方への突出が小さいものが一般的であり、原動機付自転車と言われる50ccクラスのものに搭載される機種を除けば、250ccクラスまでのものに搭載される機種の汎用性が最も高くなっている。
また、自動二輪車に搭載される蓄電池は、上記した250ccクラスのものでも、これを超えるクラスのものでも、それぞれの負荷が要求するだけの十分な出力電流が取り出せる端子にする必要があるが、上記したクラスを超える排気量の自動二輪車に搭載される蓄電池では、寸法を大きくすることができないという制約の下で、正負極端子間の短絡時の安全性を考慮したもの、あるいは取り出す出力電流が大きくなることによる発熱対策が考慮されたものが求められている。
取り出す出力電流が大きい蓄電池の構造としては、極板群から延びる極柱が挿入されて溶接されるブッシングが蓋に設けられ、蓋の上面の一部に形成された切欠き部に、前記ブッシングに接続される板端子を配して、板端子の上面が蓋の上面より突出しない構成のものが知られている。このような構成の蓄電池には特許文献1に示すものがある。特許文献1に示された蓄電池は、真鍮製の板端子の一端を垂直下方に折り曲げて垂直板部とし、その端部を蓋の上面に設けた凹部に嵌合させて固着するとともに、他端をコ字状に折り曲げてから水平方向に延出させて水平板部とし、その端部に形成した貫通孔に鉛合金製のブッシングを嵌合させて溶接したものである。
特開2003−077454号公報
また、蓄電池、大きい出力電流を取り出すことができる蓄電池では、特許文献2、3のように、端子や蓄電池内部に過電流が流れたときに電流を遮断する機能を備えたものがある。
特開平10−270010号公報 特開2003−017035号公報
上記特許文献1に開示された蓄電池では、極柱をブッシングに溶接する作業の他に、板端子の一端の垂直板部を蓋の上面に設けた凹部に嵌合させて固着する作業、板端子の他端の水平板部の貫通孔にブッシングを嵌合させて溶接する作業が必要であるため、製造に要する工数が増大するという問題があった。また、ブッシングに溶接される板端子が外部に露出しているため、蓋にインサート成型されたブッシングの界面を通って電解液が上方に移動すると、外部に露出した板端子に容易に達して、板端子変色あるいは腐食するという問題があった。上記特許文献2、3に開示された蓄電池では、正負極端子間の短絡時などの過電流によって端子内部の通電の遮断はできるが、通電が遮断されない程度の電流が流れ続けることによる発熱に対しては考慮されていない。
そこで、本発明は、上記課題に鑑み、製造に要する工数の増大が防止でき、端子の変色あるいは腐食が長期間に渡って防止できるとともに、限られた寸法内で大きい出力電流を安全に取り出すことができる、自動二輪車に搭載されるのに適した蓄電池の端子の構造を提供する。
すなわち、本発明の蓄電池は、隔壁によって内部が複数のセルに区画され、各セルに極板群が収納される合成樹脂製の電槽と、前記電槽を上方から被覆するとともに、前記極板群から延びる極柱が挿入されて溶接されるブッシング及び上面の一部に設けられた端子を備えた合成樹脂製の蓋とを有したものにおいて、前記ブッシングに端子を接続するための導通部が端子及びブッシングと一体成形されて端子部を形成するとともに、前記端子部のうちの少なくともブッシングの下側部分と前記導通部とがインサート成型によって蓋に埋め込まれており、かつ少なくとも一方の端子部の導通部は合成樹脂層が一部設けられておらず、前記合成樹脂層が設けられていない前記導通部は、断面積の一部が小さくなっていることを特徴(請求項1)とし、また、隔壁によって内部が複数のセルに区画され、各セルに極板群が収納される合成樹脂製の電槽と、前記電槽を上方から被覆するとともに、前記極板群から延びる極柱が挿入されて溶接されるブッシング及び前記ブッシングと離れた位置において上面の一部に設けられた端子を備えた合成樹脂製の蓋とを有した蓄電池において、前記ブッシングと前記端子とを接続するための導通部が前記端子及び前記ブッシングと一体成形されて端子部を形成するとともに、前記端子部のうちの少なくとも前記ブッシングの下側部分と前記導通部とがインサート成型によって前記蓋に埋め込まれており、少なくとも一方の前記端子部の前記導通部と接触する前記蓋の合成樹脂層が、肉厚部と前記肉厚部よりも厚さの薄い肉薄部とを有しており、前記肉薄部と接触する前記導通部は、断面積の一部が小さくなっていることを特徴(請求項2)とし、また、前記蓄電池において、ブッシングの上方を覆う合成樹脂製の補助蓋を有したことを特徴(請求項3)とし、また、前記蓄電池において、ブッシングの上側部分の内径を下側部分の内径より小さいテーパ状に形成し、極柱の下端側の外径を上端側の外径より大きいテーパ状に形成したことを特徴(請求項4)とし、また、前記いずれかの蓄電池において、導通部は外側に突出する環状の突起部を備えたことを特徴(請求項5)とする。
上記した如く、導通部が端子及びブッシングと一体成形されて端子部を形成し、導通部をインサート成型によって蓋に埋め込むことにより、端子を蓋に固定する作業が不要になるだけでなく、部品点数の削減と製造に要する工数の削減を図ることができ、しかも、導通部がブッシングの下側とともにインサート成型によって蓋に埋め込まれているから、ブッシングの界面と導通部の界面を通って電解液が移動しなければ、外部に露出した端子に至ることはない。また、導通部を覆う合成樹脂層が一部設けられていないか、又は一部厚さを薄くして設けられたことにより、過電流が流れ続けて導通部が発熱してそれが軟化しても、導通部の構成材料はその部分から外部に流れ落ちて蓄電池内に流れ落ちることはないので、蓄電池の内部短絡のような問題の発生を防止することができる。このような導通部は、その部分を成型する金型に合成樹脂が注入されないようにして成型するか、注入されても成型される合成樹脂層の厚さが薄くなるようにするのがよいが、成型後に合成樹脂層を除去するか、あるいはその部分の厚さが薄くなるように切削してもよい。このような導通部の構成は正極と負極の両方に設けてもよいが、一方の端子(負極)に端子カバーを被せない場合にはその端子(負極)のみに設けてもよい。また、導通部に、外側に突出する環状の突起部または環状の窪み部のいずれかまたは両方を備えることで、その界面を通って電解液が端子に移動し難くでき、環状の窪み部または断面積を一部小さくした部分のいずれかまたは両方を備えることで、短絡による過電流が流れた場合に導通部を該部分で早期に溶断させるという効果も奏することができる。
以下、本発明をその実施形態に基づいて説明する。
図1に、特に自動二輪車に搭載するのに適した鉛蓄電池(以下、単に蓄電池という)の斜視図の要部を示すが、この蓄電池を他の目的に使用することを妨げるものではない。図1に示した如く、この蓄電池10は、平面視矩形状の合成樹脂製の電槽1と、この電槽1の上方の開口を閉じるための平面視矩形状の合成樹脂製の蓋2と、この蓋2の上面を覆う合成樹脂製の補助蓋9とを備えている。
前記蓋2は4つの角部のうち、一方の長辺の両側となる2つの角部に、それぞれ切欠き部3、3を形成し、各切欠き部3、3に正極及び負極を構成する端子4、4をそれぞれ配置(図では右側が正極端子、左側が負極端子である)し、端子4、4の天板部4A、4Aが蓋2の上端2Aよりも突出しないようにしている。さらに、凹凸部2Eを設け、該凹凸部2Eは前面2E1が端子4、4の前板部4B、4Bより突出し、上面2E2が端子4、4の天板部4A、4Aより突出するようにして、端子4、4間を金属片が橋絡することで発生する短絡を防止するようにしている。
図2に、蓋2の平面形状を説明するために、図1における補助蓋9を除去した平面図を示し、図3に、端子4、4の蓋2の内部における構造を説明するために、その一方の端子4を含む部位の断面図を示している(図2では排気弁を符号11で示しているが、図1では省略している)。これらの図は、蓋2には天板部2Dの長辺の両側に、極板群(図示せず)から延びる極柱5が挿入されて溶接されるブッシング6が、端子4の底部4F及び連結部4Gにおいて前記ブッシング6の上側部分6Aに接続される導通部7とともにインサート成型されていることを示している。前記ブッシング6に端子4を接続するための導通部7は鉛又は鉛合金によって端子4及びブッシング6と一体成形されて端子部8を形成している。なお、図3の5Aは極板群(図示せず)を構成する複数の正極板又は複数の負極板をそれぞれ一体化して正極又は負極の極柱5の下端に接続されるストラップである。また、ブッシング6と極柱5とは、ブッシング6の上側部分6Aの内径を下側部分6Bの内径より小さいテーパ状に形成し、極柱5の下端側の外径を上端側の外径より大きいテーパ状に形成することによって、極柱5をブッシング6に挿通しやすくするだけでなく、ブッシング6に極柱5を挿入する際の位置ずれを生じ難くしている。また、これにより、ブッシング6の上側部分6Aにおける極柱5との間隙が小さくなって該部分の溶接が容易になり、極柱5の表面に沿って這い上がってくる電解液がブッシング6の上側部分6Aから空間K内に移動しないようにすることができる。なお、図3のBで示した部分はブッシング6と極柱5とがバーナー等で溶接された溶接部分を示している。
また、図1及び図3の9で示した部分は補助蓋で、蓋2の天板部2Dに露出しているブッシング6の上側部分6Aと極柱5を覆うように蓋2に被せられる、矩形状のものである。図1〜図3に示した如く、蓋2の天板部2Dは底面2Bから上方に立ち上げた平面視矩形状の縦板部2Cの上端2Aよりも少し低い位置にあり、その上面の外周縁に、縦板部2Cに対してほぼ平行になる環状のリブ2Rが形成されるとともに、該リブ2Rは前述したブッシング6の上側部分6Aと極柱5の露出部分を囲んで円弧部2rを形成している。そして、図3に示した如く、前記補助蓋9は、その外周縁に形成されたスカート部9Sをリブ2Rと縦板部2Cとの間に形成された溝2Mに入れ、リブ2R及び円弧部2rに対応する位置に形成されたリブ9R及び円弧部9rを溶融状態でリブ2R及び円弧部2rに当接させて溶着することで、リブ2R及び円弧部2rとリブ9R及び円弧部9rとで囲まれた内側の空間を密閉状態にしている。なお、円弧部2rと円弧部9rは必ずしも円弧状である必要はない。
また、図3に示した如く、前記端子部8のうちの、ブッシング6の上側部分6Aを除いた下側部分6Bと導通部7とがインサート成型によって蓋2に埋め込まれている。前記導通部7は前記ブッシング6の下側部分6Bから水平方向に延びる第1水平板部7Aと、この第1水平板部7Aの端部から下方に垂下する縦板部7Bと、この縦板部7Bの下端から水平方向に延びて前記端子4の底部4F及び連結部4Gに接続される第2水平板部7Cとからなっており、前記ブッシング6には下側部分6Bの外側に上下方向に沿って複数の環状の突起部6Tが設けられ、前記導通部7の第1水平板部7Aには突起部7Tが設けられている。これにより、蓋2の上部の空間K内に電解液が移動してくるのを阻止するとともに、移動してきた電解液も端子4、4に達するのを阻止することができる。すなわち、前記突起部7Tを設けることで導通部7の沿面距離を長くすることができるが、突起部7Tに代えて環状の窪み部としてもよい。突起部7Tに代えて窪み部とすることで、後述する縦板部7Bの断面積を一部小さくした部分7bの作用効果も併せて奏することができるが、この部分7bはここが溶断することで通電を遮断させるためのものであるから、後述する膨出部2Fの合成樹脂層が設けられていない縦板部7Bの部分2fに設け、合成樹脂層に埋め込まれた第1水平板部7Aに突起部7T(または窪み部)を別に設けるのがよい。膨出部2Fに合成樹脂層が設けられていない部分2fがあることで、第1水平板部7Aに移動してきた電解液がさらに部分2fに移動すると、該部分2fから外部に漏出することがあるため、突起部7T(または窪み部)を第1水平板部7Aと縦板部7Bの境界付近に設けるのが好ましい。図では、第1水平板部7Aに突起部7Tを設けているが、膨出部2Fを縦板部7Bの上部から下方に垂下した形状にすれば膨出部2F内部の縦板部7Bの上部に設けてもよい。また、図では突起部7Tを2箇所に設けているが、1箇所あるいは2箇所以上にしてもよく、複数の突起部7Tの各々の外周縁の異なる位置に切欠きまたは凹部を設けることで、導通部7の構成材料の量を減らして沿面距離を長く保つようにしてもよい。さらに、空間K内に電解液が移動してきても、リブ9R、2Rと円弧部9r、2rによって囲まれた空間内に留まっているから、補助蓋9の表面(蓄電池10の外部)に漏出することはない。なお、第1水平板部7Aの表面(端子4の天板部4Aと平行な面)は必ずしも水平でなくてもよく、円弧状又は楕円弧状に膨出させてもよい。このような形状は第1水平板部7Aの表面に限らず、縦板部7Bの表面(端子4の前板部4Bと平行な面)や第2水平板部7Cの表面(端子4の天板部4Aと平行な面)も同様である。このように膨出させることで、インサート成型を確実に行うことができる。なお、図では前記第2水平板部7Cの上面を部分2fに連ならせるようにして合成樹脂層を設けていないが、この上面には合成樹脂層を設けてもよい。
図1〜図3に示した如く、導通部7の縦板部7Bは、蓋2の縦板部2Cから端子4、4側に膨出した、上部のみが合成樹脂層で覆われた膨出部2F、2Fとなっているが、このように縦板部7Bに合成樹脂層が設けられていない部分2fを存在させて膨出部2F、2Fとすることで、蓄電池から取り出す電流が大きい場合の放熱を促すことができるだけでなく、短絡等によって大電流が流れて急激な発熱があった場合に、該部分2fを設けることで、導通部7が軟化あるいは溶融状態になっても、前記部分2fから外部に鉛または鉛合金を溶出させて蓄電池内に流れ落ちるのを防止し、蓄電池の内部短絡といった問題が発生することも防止している。なお、このような部分2fを設けることに加えて、図3に示したように、前記導通部7の縦板部7Bの断面積を一部小さくした部分7bを設けることで、導通部7の構成材料を前記部分2fから外部に溶出させるようにするだけでなく、前記部分7bを溶断させて通電を遮断できるようにしてもよい。図では部分7bは縦板部7Bの下方に設けているが、該部分7bが溶断して溶融した鉛を縦板部7Bと端子4、4との間に落下させるようにすることを考えれば縦板部7Bの上方に設けるのが好ましい。また、図では前記部分2fは合成樹脂層の一部を設けないようにして存在させているが、該部分2fに合成樹脂層が薄く形成されるようにしてもよい。このように合成樹脂層の一部を設けないようにして、あるいはその厚さを一部薄くするには、その部分を成型する金型に合成樹脂が注入されないようにするか、注入されても合成樹脂層の厚さが薄く成型されるようにするのがよい。また、合成樹脂層は、図のように、縦方向ではなく、横方向に設けないようにして、あるいは横方向に薄く形成されるようにして部分2fを存在させてもよい。さらに、図では該部分2fを正極側と負極側の両方に設けているが、正極側か負極側のいずれか一方のみに設けるだけで本発明の作用効果は奏される。
図4(a)は前記端子部8の斜視図、同(b)は側面図、同(c)底面図で、図1〜図3と同一の部分には同一の符号を付すことで説明を省略し、これまで説明しなかった点についてのみ説明する。図において、端子4は下端に、インサート成型時にアンカー効果を発揮させるアンカー部4Tを一体成形しているが、別に形成して端子4の下端に溶接等によって一体化してもよい。このアンカー部4Tは端子4の下端に一体成形されている平板状の底部4Fから下方に一体的に延びる連結部4Gの下端に一体形成されており、その平面視寸法は連結部4Gの寸法より大きくなるようにしている。
図4においては、アンカー部4Tの底面は平坦であるが、端子部8に合成樹脂をインサート成型する際に、端子部8を固定するための金型が凸部を有したものであれば、アンカー部4Tの底面中央から連結部4Gに至るような凹部を設けておいて、互いに嵌合させるようにしてもよく、同様に端子部8を固定するための金型が凹部を有したものであれば、アンカー部4Tの底面を中央が突出するような円錐状の凸部を設けておいて、互いに嵌合させるようにしてもよい。図4では、アンカー部4Tを長円にしているが、長円でなくてもよい。
これにより、端子4は、アンカー部4T、導通部7及びブッシング6が蓋に埋設することができるから、蓋2と端子部8とを強固に一体化できる。なお、電槽1、蓋2及び補助蓋9の材料としては、上記したインサート成型に適しており、蓋2と補助蓋9との熱溶着に適したポリプロピレンなどの熱硬化性樹脂が好ましい。
また、図4において、端子4は、長方形状の天板部4Aを有し、この天板部4Aの4辺のうちの正面視において右側となる辺以外の3辺からは下方に垂下する前板部4B、後板部4C及び左板部4Dを有し、正面視において右側となる辺からは下方に垂下する右板部4Eを有している。前記天板部4Aと前板部4Bには、ボルト(図示せず)を貫通させるための貫通孔4K1、4K2が形成され、前記右板部4Eには、端子4の内部にナット(図示せず)を挿入するための開口部4Jが形成されている。このような貫通孔4K1、4K2と開口部4Jとを形成したのは、車両の電装品に接続するための外部リード線の接続位置に応じた蓄電池の搭載形態にしたうえで、蓄電池と外部リード線とが最適な接続形態になるように、開口部4Jからナットを挿入させるとともに外部リード線を装着したボルトを前記貫通孔4K1、4K2のいずれかから挿通して螺着させるためである。なお、ここに述べた端子4の形状は一例であり、他の形状のものであってもよい。
上記した如く、本発明に係る蓄電池は、自動二輪車に搭載するのに適しており、特に継続的に大きい電流が流れ続けた場合の放熱効果を高めることができるとともに、短絡時の安全性も高めることができるから、その産業上の利用可能性は大である。
本発明の実施形態に係る蓄電池の上面を示す斜視図。 同補助蓋の装着前の平面図。 同補助蓋の装着後の端子部の要部断面図。 (a)は端子部の斜視図、(b)はその側面図、(c)はその底面図。
符号の説明
1…電槽、2…蓋、2A…上端、2B…底面、2C…縦板部、2D…天板部、2E…凹凸部、2F…膨出部、2M…溝部、2R…リブ、2f…合成樹脂層の一部を除去した部分、2r…円弧部、3…切欠き部、4…端子、4A…天板部、4B…前板部、4C…後板部、4D…左板部、4E…右板部、4F…底部、4G…連結部、4J…開口部、4K1、4K2…貫通孔、4T…アンカー部、5…極柱、6…ブッシング、6A…上側部分、6B…下側部分、6T…突起部、7…導通部、7A…第1水平板部、7B…縦板部、7C…第2水平板部、7T…突起部、7b…縦板部7Bの断面積を一部小さくした部分、8…端子部、9…補助蓋、9R…リブ、9r…円弧部、9S…スカート部、10…蓄電池、B…溶接部分、K…空間

Claims (5)

  1. 隔壁によって内部が複数のセルに区画され、各セルに極板群が収納される合成樹脂製の電槽と、前記電槽を上方から被覆するとともに、前記極板群から延びる極柱が挿入されて溶接されるブッシング及び上面の一部に設けられた端子を備えた合成樹脂製の蓋とを有した蓄電池において、
    前記ブッシングに端子を接続するための導通部が端子及びブッシングと一体成形されて端子部を形成するとともに、前記端子部のうちの少なくともブッシングの下側部分と前記導通部とがインサート成型によって蓋に埋め込まれており、かつ少なくとも一方の端子部の導通部は合成樹脂層が一部設けられておらず、
    前記合成樹脂層が設けられていない前記導通部は、断面積の一部が小さくなっていることを特徴とする蓄電池。
  2. 隔壁によって内部が複数のセルに区画され、各セルに極板群が収納される合成樹脂製の電槽と、前記電槽を上方から被覆するとともに、前記極板群から延びる極柱が挿入されて溶接されるブッシング及び前記ブッシングと離れた位置において上面の一部に設けられた端子を備えた合成樹脂製の蓋とを有した蓄電池において、
    前記ブッシングと前記端子とを接続する導通部が前記端子及び前記ブッシングと一体成形されて端子部を形成するとともに、前記端子部のうちの少なくとも前記ブッシングの下側部分と前記導通部とがインサート成型によって前記蓋に埋め込まれており、
    少なくとも一方の前記端子部の前記導通部と接触する前記蓋の合成樹脂層が、肉厚部と前記肉厚部よりも厚さの薄い肉薄部とを有しており、
    前記肉薄部と接触する前記導通部は、断面積の一部が小さくなっていることを特徴とする蓄電池。
  3. 請求項1または2記載の蓄電池において、ブッシングの上方を覆う合成樹脂製の補助蓋を有したことを特徴とする蓄電池。
  4. 請求項1または2記載の蓄電池において、ブッシングの上側部分の内径を下側部分の内径より小さいテーパ状に形成し、極柱の下端側の外径を上端側の外径よりも大きいテーパ状に形成したことを特徴とする蓄電池。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の蓄電池において、導通部は外側に突出する環状の突起部を備えたことを特徴とする蓄電池。
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