JP5636791B2 - 蓄電池用蓋、およびその蓄電池用蓋を備えた蓄電池 - Google Patents

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Description

本発明は、特に自動二輪車用への搭載に適した蓄電池に関し、詳しくは、蓄電池用蓋、蓄電池用蓋の射出成形方法、およびその蓄電池用蓋を備えた蓄電池に関するものである。
上記の自動二輪車用への搭載に適した蓄電池は、電槽側から上方へ突出する極柱が挿入されて溶接される筒状のブッシングを蓋の内部に備えさせ、そのブッシングから水平方向前方側に形成された切欠き部に配置される端子を該ブッシングに連結することにより端子が蓋から飛び出すことがない上下方向にコンパクトな蓄電池を構成することができるようになっている。このような構成とすることで、従来と同様な大きさの蓄電池を構成した場合には、出力を従来に比べて大きくすることができる利点があり、近年用いられている構成である。
そして、このような蓄電池として、図4に示すように、電槽を閉じるための合成樹脂製の蓋2に、切欠き部3又は凹部を形成し、切欠き部3又は凹部に端子4を備え、電槽から延びる、電力を取り出すための極柱5が挿入されて溶接される筒状のブッシング6を蓋2内に備え、このブッシング6の上部側とブッシング6と水平方向で並置される端子4の下部側とを連結するための導通部7を備え、蓋2内に備えさせたブッシング6を上方から覆うための補助蓋9を備えてなる蓄電池において、端子4とブッシング6と導通部7とが一体成形により端子部8を構成するとともに、前記導通部7の側面に外側に突出する環状の突起部7Tを備え、端子部8のうちの少なくともブッシング6の下側部分6Bと該導通部7とがインサート成形により蓋2に埋め込まれているものが公知である(特許文献1参照)。また、特許文献2にも、端子とブッシングと導通部とが一体成形により構成された同様の端子部の一部がインサート成形により蓋に埋め込まれている蓄電池が示されている。そして、このような端子とブッシングと導通部とが一体成形により構成された端子部を採用することにより極板高さを上げることができ、極板の大型化に対応できる。
一方、小さな極板に対応した既存電池として、上記のようなブッシングのない樹脂巻き端子を用いた蓄電池があるが、端子とブッシングと導通部とが一体成形により構成された端子部を備えた蓄電池については、既存電池との互換性を持たせるために、端子の位置を共通化する必要があり、また、正極と負極とで端子部品を共通化するために、端子とブッシング(ストラップの極柱部)は、上方からみて直線状に配置する必要がある。
特開2009−043441号公報 WO 2009/131228 A1
本発明は、上記のような課題を解決しようとするものであり、蓋のコンパクト化、既存電池との端子位置の共通化、正負極端子部品の共通化を図ることができ、また、外観の改善された蓄電池用蓋、蓄電池用蓋の射出成形方法、およびその蓄電池用蓋を備えた蓄電池を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用する。
(1)電槽を閉じるための合成樹脂製の蓋に、切欠き部又は凹部を形成し、前記切欠き部又は凹部に端子を備え、前記電槽内の極板群から延びる極柱が挿入されて溶接される筒状のブッシングを前記蓋内に備え、前記ブッシングの上部側と、前記ブッシングと水平方向で並置される前記端子の下部側とを連結する導通部を備え、前記端子とブッシングと導通部とが一体成形により端子部を構成するとともに、前記端子部のうちの少なくともブッシングの下側部分と前記導通部とがインサート成形により前記蓋に埋め込まれ、前記ブッシングを上方から覆う補助蓋を備えてなる蓄電池用蓋において、正極及び負極を構成する2つの前記端子部を上方からみて直線上に前記蓋の左右短側面に沿って配置し、前記ブッシングの周囲に位置する前記蓋の左右短側面の縦板部に上方からみて前記左右短側面方向に弧状凸部を形成すると共に、前記ブッシングの上部における極柱との溶接部の周囲にそれぞれ壁を形成し、前記蓋の弧状凸部と前記ブッシング上部の壁との間に溝部を設けて、前記補助蓋を嵌合したことを特徴とする蓄電池用蓋である。
(2)前記溝部の底面から下方へと連なる合成樹脂の一部に前記溝部の底面から下方に向けて穴を設けたことを特徴とする前記(1)の蓄電池用蓋である。
(3)隔壁によって内部が複数のセルに区画され、各セルに極板群が収納され、前記極板群から延びる極柱を有する合成樹脂製の電槽と、前記電槽を上方から被覆する合成樹脂製の蓋とを備えた蓄電池において、前記合成樹脂製の蓋として前記(1)又は(2)の蓄電池用蓋を用いることを特徴とする蓄電池である。
本発明における蓄電池用蓋を採用することにより、蓋のコンパクト化、既存電池との端子位置の共通化、正負極端子部品の共通化を図ることができ、また、このようにコンパクト化、共通化した場合に外観の改善された蓄電池用蓋が得られるという効果を奏する。
本発明の蓄電池の斜視図である。 本発明の蓄電池用蓋の平面図である。 本発明の補助蓋が装着される前の蓄電池用蓋のブッシング部分の断面図である。 従来の補助蓋が装着された蓋に埋設された端子部の断面図である。
図1に、本発明の蓄電池の斜視図を示す。この蓄電池10は、平面視矩形状の電槽1と、この電槽1の上端開口を閉じるための平面視矩形状の合成樹脂製の蓋2と、この蓋2の上端開口を閉じるための補助蓋9とを備えている。
図1に示すように、長方形状の蓋2の4つの角部のうち、蓋2の一方の長辺の両側となる2つの角部にそれぞれ、切欠き部3を形成し、それら切欠き部3,3に正極及び負極を構成する端子4,4(右側の端子が負極端子で左側の端子が正極端子になっている)をそれぞれ配置して、蓋2の上端2Aよりも端子4,4の上面板部4A,4Aの上面が突出することがないようにしている。ここでは、端子4,4を蓋2の角部に形成した切欠き部3,3に配置しているが、上記の本発明(1)の蓋においては、蓋2の内側に入り込んだ部分に凹部を形成して、それら形成した凹部のそれぞれに、端子4,4を配置してもよい。
本発明(1)の蓄電池用蓋においては、既存電池との互換性を持たせるために、蓋2の端子4,4の位置を共通化する必要があり、また、正極と負極とで端子部品を共通化するために、図2に示すように、端子4,4、ブッシング6,6、及び端子4,4の下部側とブッシング6,6の上部側とを連結した導通部(膨出部2F,2Fの下に位置する)が一体成形された2つの端子部(正極及び負極を構成する)は、上方からみて直線状に配置する必要がある。
また、ブッシング6の上部においては、極柱とブッシング6との溶接部によって漏液の防止を図っているが、図2及び図3に示すように、ブッシング6の上部の周囲にヒートシールの壁(リブ)2Rを形成し、蓋2と補助蓋(上蓋)9とをヒートシール(溶着)によって接合することで、漏液が外部に及ばないようにしている。このような壁2Rを形成する場合、壁2Rの外側には溝部2Mを設ける必要があるが、電池の長側面の寸法が決まっているため、その部分の縦板部2Cを弧状凸部2Dにしなければならない。
そのために、本発明(1)の蓄電池用蓋においては、図1及び図2に示すように、正極及び負極を構成する2つの端子部(ブッシング6,6と水平方向で並置される端子4,4の下部側とをそれぞれ連結する導通部を備えた2つの端子部)を上方からみて直線上に蓋2の左右短側面に沿って配置し、2つのブッシング6,6の周囲に位置する蓋2の左右短側面の縦板部2C,2Cに弧状凸部2D,2Dを形成すると共に、2つのブッシング6,6の上部における極柱との溶接部の周囲にそれぞれ壁2R,2Rを形成し、弧状凸部2D,2Dと壁2R,2Rとの間に溝部2M,2Mを設けて、補助蓋9を嵌合する。
本発明(3)は、本発明(1)の蓄電池用蓋の射出成形方法であり、蓋2の成形金型の左右短側面の一部に弧状凸部を設け、正極及び負極からなる2つの端子部を上方からみて直線上に蓋2の成形金型の左右短側面に沿って配置し、2つのブッシング6,6の周囲に位置する蓋2の左右短側面の縦板部2C,2Cに弧状凸部2D,2Dが形成され、2つのブッシング6,6の上部の周囲にそれぞれ壁2R,2Rが形成され、弧状凸部2D,2Dと壁2R,2Rとの間に溝部2Mが形成されるように、加工した金型(溝部2Mが形成されるような凸部が形成された上型)を配置して、合成樹脂を射出成形する。
本発明(1)及び(3)において、左右短側面の縦板部2Cの一部に弧状凸部2Dを設けるように蓋2を射出成形すると、弧状凸部2Dにヒケ(へこみ)を生じる場合がある。そこで、本発明(2)の蓄電池用蓋においては、このような弧状凸部2Dのヒケを防止する目的で、図2及び図3に示すように、蓋2の弧状凸部2Dと壁2Rとの間に形成された溝部2Mの底面から下方へと連なる合成樹脂の一部に前記溝部の底面から下方に向けて穴2Eを設ける。
このように穴2Eを設けることにより、弧状凸部2Dの収縮が抑制されてヒケが防止され、外観の改善された蓄電池用蓋が得られる。
本発明(4)は、本発明(2)の蓄電池用蓋の射出成形方法であり、蓋2の成形金型の左右短側面の一部に弧状凸部を設け、正極及び負極からなる2つの端子部を上方からみて直線上に蓋2の成形金型の左右短側面に沿って配置し、2つのブッシング6,6の周囲に位置する蓋2の左右短側面の縦板部2C,2Cに弧状凸部2D,2Dが形成され、2つのブッシング6,6の上部の周囲にそれぞれ壁2R,2Rが形成され、弧状凸部2D,2Dと壁2R,2Rとの間に溝部2Mが形成され、さらに、溝部2Mの底面から下方へと連なる合成樹脂の一部に前記溝部の底面から下方に向けて穴2Eが形成されるように、加工した金型(溝部2M及び穴2Eが形成されるような凸部が形成された上型)を配置して、合成樹脂を射出成形する。
図1に示すように、端子4は、空洞部を有する立方体状又は直方体状であり、天板部4Aと、この天板部4Aの4辺から下方へ垂下している前板部4Bと、後板部4Cと、左板部4D、右板部4Eとを備え、天板部4Aと前板部4Bには、ボルト(図示せず)を貫通させるための貫通孔4K1,4K2が形成され、右板部4Eには、空洞部にナット(図示せず)を横方向から挿入するための四角孔が形成されている。
このような端子4及びナットを採用し、外部リード線を接続したい端子4の貫通孔として、天板部又は前板部のいずれかの貫通孔4K1,4K2を選択し、その選択した貫通孔とナットのネジ孔とが一致するように、ナットの向きを変更して端子の空洞部に挿入し、続いて、ボルトを上面の貫通孔4K1及び前面の貫通孔4K2のいずれか一方から挿入し、ボルトの先端をナットに螺合させることができる。そして、これらボルトとナットの間に、図示していない外部リード線(電装品等に接続可能な線)等を挟み込んで固定する。
本発明の蓄電池用蓋の基本的な構造は、図4に示す従来のものと同様である。以下、図4に基づいて、本発明の蓄電池用蓋の構造について説明する。前記蓋2内には、電槽1の極板群(図示せず)から延びる、電力を取り出すための極柱5が挿入されて溶接される筒状のブッシング6が備えられている。ブッシング6の上部側と該ブッシング6と水平方向で並置される端子4の下部側とを連結するための導通部7を備え、端子4とブッシング6と導通部7とを鉛又は鉛合金にて一体成形することにより端子部8を構成している。図4に示す5Aは、前記極柱5の下端に一体化されたストラップである。また、図に示す黒く塗りつぶしている部分Bは、前記ブッシング6と極柱5とがバーナー溶接された溶接部を示し、半田付けに比べて強度面において有利になる。
さらに、前記蓋2内に備えさせたブッシング6を上方から覆う、つまり蓋2の上端2Aの開口を閉じるための矩形状(長方形)の補助蓋9を備えている。この補助蓋9はリブ9R(9r)の下側と蓋2のリブ2R(2r)の上側をそれぞれ熱溶融してから蓋2に被せて圧着することによって、蓋2の開口を密閉した状態で固着できるようになっている。図2に示すように、蓋2の底面2Bから上方へ立ち上げた平面視矩形状の縦板部2Cの上端2Aよりも少し下がった位置に天板部2Gを備え、その天板部2Gの外周縁に、縦板部2Cとほぼ平行となる環状のリブ2R(図4においては、ブッシングの周囲に形成され、天板部2Gの外周縁から内部に入り込んだ部分を2rと表示)を備えることによって、補助蓋9の外周縁に備えたスカート部9Sが入り込む溝(凹部)2Mを形成している。また、補助蓋9の内面(下面)のうちの蓋2側のリブ2R(2r)に対応する位置に、該リブ2R(2r)に溶着されて密閉するためのリブ9R(図4においては、補助蓋9の外周縁から内部に入り込んだ部分を9rと表示)を形成している。そして、補助蓋9のリブ9R(9r)の下側と蓋2のリブ2R(2r)の上側をそれぞれ熱溶融してから、補助蓋9のスカート部9S(9Sを設けないで、9Rと一体としてもよい)を溝部2M内に入り込ませるとともに補助蓋9のリブ9R(9r)を蓋2のリブ2R(2r)に押し付けることによって、補助蓋9のリブ9R(9r)を蓋2のリブ2R(2r)に溶着することでリブ9R(9r)、リブ2R(2r)によって囲まれた内側を密閉状態にすることができるようにしている。
また、蓋2には、6個に区画されたセルにそれぞれ電解液を注液するための注液口2H、縦板部2Cに形成された排気孔2Kに至る排気経路が設けられているが、該排気経路にもリブ2Rが形成され、このリブ2Rに対応する補助蓋9の内面(下面)にもリブ9Rが形成され、上記と同様に溶着されている。
本発明においては、図2に示すように、2つのブッシング6,6の周囲に位置する蓋2の左右短側面の縦板部2C,2Cに形成された弧状凸部2D,2Dと、2つのブッシング6,6の上部における極柱との溶接部の周囲にそれぞれ形成された壁(リブ)2R,2Rとの間に溝部2M,2Mが設けられることに特徴を有するが、溝部2Mは、上記の箇所以外に、蓋2の長手方向の縦板部2Cとリブ2Rとの間、蓋2の上端2Aとリブ2Rとの間にも設けられ、補助蓋9は、このようにして設けられた蓋2上面の中央部の天板部2Gを囲む溝部2Mを覆うように、蓋2に接合されて固定される。接合方法の一例を上記に示したが、本発明は、これに限定されるものではない。
前記端子部8のうちのブッシング6の上側部分6Aを除いた下側部分6Bと導通部7とがインサート成形により前記蓋2に埋め込まれている。前記蓋2の縦板部2Cから端子4側へ膨出した膨出部2F,2Fにて導通部7の縦板部7Bが覆われている。前記のようにブッシング6が蓋2にインサート成形され、さらにブッシング6の外側に上下方向に沿って複数の環状の突起部6Tを備えるようにすることが好ましい。そうすることにより、蓄電池10からの電解液がブッシング6と蓋2との間から上方の蓋2の空間K内に移動し難くなるが、万一その電解液がブッシング6と蓋2との間から上方の蓋2の空間K内に移動してきたとしても、リブ9R(9r),2R(2r)によって囲まれた内側を密閉状態にしているから、補助蓋9の表面(蓄電池10の外部)に漏出し難い。
前記導通部7が、前記ブッシング6の上部から水平方向に延びる第1水平板部7Aと、この第1水平板部7Aの端部から下方へ垂下する縦板部7Bと、この縦板部7Bの下端から水平方向へ延びて前記端子4の下部に接続される第2水平板部7Cとからなり、縦板部7Bの中央部付近に外側に突出する環状の突起部7Tを2個(1個又は3個以上でもよい)、所定間隔を隔てて備えるようにしてもよい。この場合、前述のように、蓋2の上部の空間K内に移動してきた電解液が導通部7と蓋2の膨出部2Fの間を通って端子4に移動することを突起部7T,7Tにて一層確実に阻止することができるようになる。
なお、突起部7Tは、上記のように、電解液の端子4への移動を阻止するためのものであるから、その沿面距離が長くできる形状、例えば環状の凹部にしてもよく、この環状の凹部と前記環状の突起部7Tとを組み合わせてもよい。
本発明の蓄電池用蓋は、空洞部を有する端子4と、電槽内の極板群から延びる極柱5が挿入されて溶接される筒状のブッシング6と、ブッシング6の上部側と端子4の下部側とを連結する導通部7とを一体成形により構成した上記のような端子部8を採用し、端子4の空洞部にナットを挿入してインサート成形したものであるが、その端子部8の製造方法は以下のとおりである。
まず、端子4とブッシング6と導通部7を、鉛又は鉛合金の鋳造法を採用して一体成形することにより端子部8を作製する。立方体状又は直方体状の端子4が空洞部を有し、その端子4に、貫通孔4K1,4K2が上面板部4A及び前面板部4Bに形成されるように、金型を用いて鉛又は鉛合金を鋳造することが好ましい。
鉛合金としては、Pb−Ca−Sn系合金、Pb−Sn系合金、Pb−Ca系合金、Pb−Sb系合金等を用いることができる。
蓄電池への外部リード線の接続時に、ナットを端子の空洞部に挿入するが、この場合には、図4に示すように、端子4の下端に蓋成形時の樹脂にて埋設されてアンカー効果を発揮する板状で小判状のアンカー部4Tを一体形成すれば、アンカー効果を奏することができる。アンカー部4Tを別体形成して、端子4の下端に溶接等により一体化してもよい。アンカー部4Tは、端子4の下端に一体形成されている平板状の底部4Fから下方に一体的に延びる連結部4Gの下端に、該連結部4Gよりも平面視において大きな寸法にて一体形成されている。
前記のように、端子4は、アンカー部4Tと、導通部7と、ブッシング6の3箇所に渡って蓋2に埋設されていることから、蓋2に端子部8を強固に一体化することができ、端子部8が蓋2から離脱し難くすることができるようになっている。蓋2及び補助蓋9の材料としては、ポリプロピレン樹脂等の熱硬化性樹脂が好ましいが、他の合成樹脂であってもよい。なお、蓋2に補助蓋9を熱溶着する場合には、両者の材料は同一であることが好ましい。
本発明の蓄電池用の蓋は、通常の鉛蓄電池の電槽、すなわち、隔壁によって内部が複数のセルに区画され、各セルに極板群が収納され、前記極板群から延びる極柱を有する合成樹脂製の電槽に適用でき、上記のように、電槽内の極板群から延びる極柱を、上方から被覆した蓋のブッシングに溶接することにより、電力を取り出すようにすることができる。
1:電槽、2:蓋、2A:上端、2B:底面、2C:縦板部、2D:弧状凸部、2E:合成樹脂の穴、2F:膨出部、2G:天板部、2H:注液口、2K:排気孔、2M:溝部、2R(2r):壁(リブ)、3:切欠き部、4:端子、4A:天板部、4B:前板部、4C:後板部、4D:左板部、4E:右板部、4F:底部、4G:連結部、4K1,4K2:貫通孔、4T:アンカー部、5:極柱、6:ブッシング、6A:上側部分、6B:下側部分、6T:突起部、7:導通部、7A:水平板部、7B:縦板部、7C:水平板部、7T:突起部、8:端子部、9:補助蓋、9R(9r):リブ、9S:スカート部、10:蓄電池、B:溶接部分、K:空間

Claims (3)

  1. 電槽を閉じるための合成樹脂製の蓋に、切欠き部又は凹部を形成し、前記切欠き部又は凹部に端子を備え、前記電槽内の極板群から延びる極柱が挿入されて溶接される筒状のブッシングを前記蓋内に備え、前記ブッシングの上部側と、前記ブッシングと水平方向で並置される前記端子の下部側とを連結する導通部を備え、前記端子とブッシングと導通部とが一体成形により端子部を構成するとともに、前記端子部のうちの少なくともブッシングの下側部分と前記導通部とがインサート成形により前記蓋に埋め込まれ、前記ブッシングを上方から覆う補助蓋を備えてなる蓄電池用蓋において、正極及び負極を構成する2つの前記端子部を上方からみて直線上に前記蓋の左右短側面に沿って配置し、前記ブッシングの周囲に位置する前記蓋の左右短側面の縦板部に上方からみて前記左右短側面方向に弧状凸部を形成すると共に、前記ブッシングの上部における極柱との溶接部の周囲にそれぞれ壁を形成し、前記蓋の弧状凸部と前記ブッシング上部の壁との間に溝部を設けて、前記補助蓋を嵌合したことを特徴とする蓄電池用蓋。
  2. 前記溝部の底面から下方へと連なる合成樹脂の一部に前記溝部の底面から下方に向けて穴を設けたことを特徴とする請求項1に記載の蓄電池用蓋。
  3. 隔壁によって内部が複数のセルに区画され、各セルに極板群が収納され、前記極板群から延びる極柱を有する合成樹脂製の電槽と、前記電槽を上方から被覆する合成樹脂製の蓋とを備えた蓄電池において、前記合成樹脂製の蓋として請求項1又は2に記載の蓄電池用蓋を用いることを特徴とする蓄電池。
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