JP5446690B2 - 蓄電池 - Google Patents

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Description

本発明は、特に自動二輪車又は自動車などの車両に搭載する場合に最適な蓄電池に関し、詳しくは電槽の上部開口を覆う平面視が矩形状の蓋体に端子を備え、極柱が前記蓋体に備えられたブッシングに挿入されて溶接されるとともに前記端子の下部側と前記ブッシングとを連結するための導通部を備えた蓄電池の改良に関する。
上記蓄電池は、電槽側から上方へ突出する極柱が挿入されて溶接される筒状のブッシングを蓋体に備え、そのブッシングから水平方向前方側に形成された切欠き部に端子を配置し、該端子を導通部によって前記ブッシングに連結することにより、上下方向にコンパクトな構成ができるようになっている。このような構成とすることで、従来と同じ寸法の蓄電池を構成した場合でも、出力を従来に比べて大きくすることができる利点があり、近年用いられている構成である。
そして、前記構成の端子構造を備えた蓄電池としては、合成樹脂製の蓋体に備えたブッシングに、端子の一端に延出された延出部の一部を構成する水平板部の貫通孔を嵌合させて溶接することにより、ブッシングと端子とを導通状態にし、端子の他端の垂直板部の下端に備えた樹脂被覆体を加熱溶融した状態で蓋体の角部の切欠き部の底面に形成した嵌合用凹部に嵌合することにより、端子を切欠き部の底面に固定してから、ブッシングの上部を覆う蓋板を蓋体上面に形成している嵌合溝にヒートシールにより固着して、端子の装着を完了するものが既に提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、電槽を閉じるための合成樹脂製の蓋に、切欠き部又は凹部を形成し、切欠き部又は凹部に端子を備え、電槽から延びる、電力を取り出すための極柱が挿入されて溶接されるブッシングを蓋に備え、このブッシングの上部側と端子の下部側とを連結するための導通部を備えるとともに、前記ブッシングを覆う補助蓋を備えた蓄電池において、端子とブッシングと導通部とが一体成形によって端子部を構成し、前記導通部の側面に外側に突出する環状の突起部を備え、端子部のうちの少なくともブッシングの下側部分と導通部とがインサート成型によって蓋に埋め込まれとものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−077454号公報(図2〜図4参照) 特開2009−043441号公報(図2参照)

上記特許文献1の構成の蓄電池では、極柱とブッシングの溶接の他に、ブッシングに端子の一端を溶接させる作業を必要とし、さらに端子の他端に備えた樹脂被覆体を蓋体の切欠き部の嵌合用凹部に溶着させる作業も必要となるため、作業工数が増大するという問題があった。
又、ブッシングと端子とを連結する延出部が外部に露出しているため、蓋とブッシングとの間の小さな隙間を通して電解液が上方へ移動してきた場合には、延出部を介して端子まで到達してしまい、端子が変色、あるいは腐食してしまうことがあった。
また、上記特許文献2の構成の蓄電池では、インサート成型直後の温度の高い状態から温度が低下すると、端子部が埋め込まれた蓋の裏側の収縮率と端子部が露出している蓋の表側の収縮率の違いによって、蓋の表側が凸状に、蓋の裏側が凹状に変形して、蓋と電槽との嵌合ができ難くなるという問題があるため、出願人は、このような蓋の変形が抑制できる蓋部構造を提案している(特願2008−206417)。
本発明は前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、端子が長期間にわたって変色する又は腐食するといったことを阻止するとともに、容易迅速に組立作業が行え、しかも蓋が変形しても、導通部への合成樹脂の結着力が弱まることのない構成を備えた蓄電池を提供するものである。
本発明の蓄電池は、前述の課題解決のために、電槽の上部開口を覆う平面視が矩形状の合成樹脂製の蓋体に端子を備えるとともに、電力を取り出すための極柱が挿入されて溶接される筒状のブッシングを備え、前記端子の下部側と前記ブッシングとを連結するための導通部を備えてなる蓄電池において、前記端子とブッシングと導通部とが一体成型により端子部を構成するとともに、前記導通部をそれの外形が円形又は楕円形となる形状に構成し、前記端子部のうちの少なくともブッシングの下側部分と前記導通部とがインサート成型により前記蓋体に埋め込まれており、前記導通部は、側面に外側に突出し、外形が円形又は楕円形の突起部を備えており、前記突起部は、全周にわたって前記導通部から同じ高さで突出しており、前記蓋体は、一辺側でかつ長手方向両端部のそれぞれに、正、負極の各端子の下側部分がインサート成型により埋設され、上側部分が突設されてなり、前記各端子の上側部分が突設される箇所の周縁及び又はその近傍に突起部を形成され、前記突起部は、前記各端子が突設される箇所の周辺及び/又はその近傍の蓋体の上面が、該上面を除いた蓋体の上面よりも高くなった第1凸部分と、前記各第1凸部分を前記蓋体の長手方向両側から挟んで、該第1凸部分よりも上方に突出した第2凸部分及び第3凸部分を、有していることを特徴としている。
端子とブッシングと導通部とが一体になった端子部をインサート成型により蓋体に埋め込むことによって、端子を蓋体に固定する固定作業が不要になるだけでなく、部品点数の削減を図ることができ、容易迅速に組立作業が行える蓄電池を提供することができる。
しかも、ブッシングの下側部分と導通部とがインサート成型により蓋体に密に埋め込まれていることから、蓄電池からの電解液がブッシングと蓋体との間から上方の蓋体側へ移動し難い。また、導通部をそれの外形が円形又は楕円形となる形状に構成することによって、外形が角のある角型にした場合に比べて、導通部が合成樹脂を締め付ける力を均等にできるから、導通部の外周面が合成樹脂に対して結着性が良くなり、インサート成型後に蓋体の変形が生じても、導通部と蓋体との間に隙間を生じ難くでき、この隙間を通って電解液が端子側へ移動することを更にし難くし、端子が変色する又は腐食するといったことを長期間にわたって確実に阻止することができる。
また、前記導通部は突起部又は凹部を備え、導通部と蓋体との間を通って端子側へ電解液が移動することを確実に阻止することができる。
また、正、負極の各端子の下側部分が埋設され、上側部分が突設されてなる箇所の周縁及び又はその近傍に突起部を形成することによって、該部分が凸状に変形し、蓋体のその裏側部分が凹状に変形するのを抑制することができて、導通部の外周面と合成樹脂との間に隙間が生じるのを防止でき、これに加えて、導通部の側面に環状の突起部又は内側に凹んだ環状の溝部を備えるとともに、該導通部の外形が楕円形又は円形となる形状に構成することによって、導通部の外周面が合成樹脂に対して結着性が良くなって、導通部と蓋体との間を通って端子側へ電解液が移動することを確実に阻止することができる。
上蓋を装着した蓋体の平面図である。 上蓋を装着する前の蓋体の平面図である。 蓋体の底面図である。 (a)は蓋体の右側面図、(b)は蓋体の正面図、(c)は図2におけるA−A線断面図、(d)は図2におけるA−B線断面図である。 上蓋を示し、(a)はそれの平面図、(b)はそれの底面図、(c)はそれの正面図、(d)は図5(b)におけるC−C線断面図である。 端子部を示し、(a)はそれの平面図、(b)はそれの側面図、(c)はそれの底面図、(d)はそれの正面図、(e)はそれの背面図である。 a)は端子部の斜視図、(b)は図6(b)におけるD−D線断面図である。 a)は他の端子部の斜視図、(b)はその図6(b)のD−D線断面に相当する断面図である。
図1及び図2に、本発明の蓄電池(鉛蓄電池)の蓋体1を示し、図1では、後述する上蓋5を装着した状態を示し、図2では、後述する上蓋5を装着する直前の状態を示している。この蓋体1は、合成樹脂によって平面視において長方形状に形成され、複数に仕切られたセル室を備えた電槽(図示せず)の上部開口を覆うものである。前記蓋体1を備えた鉛蓄電池は、特に自動二輪車や自動車などの車両に搭載する場合に適しているが、その他の目的で使用することもできる。尚、図1及び図2において、蓋体1の長辺方向を左右方向とし、長辺方向と直交する方向を前後方向とする。
図2に示すように、前記蓋体1は、一方の長辺側(前後方向前端側)に左右一対の端子2,3を長辺方向(左右方向)両端にそれぞれ位置するように備えさせた第1蓋部分1Aと、この第1蓋部分1Aの上面よりも高い上面を有する第2蓋部分1Bとを備えている。そして、前記第2蓋部分1Bの上面に、下方に凹んだ凹部4が形成されている。
図2において左側の端子2が負極端子であり、右側の端子3が正極端子である。
前記凹部4は、底部を形成する底壁4Aと、その底壁4Aの外周縁から上方に立ち上げられた縦壁4Bとを有している。また、該凹部4の内側には、該底壁4Aの前記縦壁4Bよりも内側に位置する部分に、上方へ突出する環状の突出部4Cを備えている。
また、図2及び図3に示すように、前記突出部4C内の底壁4Aに、前記複数(図では6個)のセル室からのガスをそれぞれ排気するための排気孔4Dを備えている。
そして、図1、図2及び図5(a),(b),(c),(d)に示すように、前記複数の排気孔4Dから排気されたガスを特定のセル室側へ集めるための空間を形成するべく、前記突出部4Cの内側を閉じる上蓋5を備えている。前記突出部4Cは、図2の平面視においてほぼ長方形状に構成され、後述する第2排気孔4Fを迂回することができるように、その部分が内側に入り込んだ湾曲部を備えている。
また、前記底壁4Aは、前記排気孔4Dに向かうほど下方に位置する傾斜面に形成されており、各排気孔4Dから逸出してきた電解液を該当する各排気孔4D側へ戻すことができる案内面として機能するようにしている。さらに、突出部4Cの相対向位置から内側に延びて隣り合う各排気孔4Dの間に位置す間隙を形成する延出部4E,4Eを備えており、排気孔4Dから排気されたガスのみが突起部4Cの内側を自由に移動し、排気孔4Dから逸出してきた電解液が隣り合う他の排気孔4D側へ移動することを可及的に阻止することができるようにしている。
図2、図3及び図4(c)に示すように、前記凹部4には、電槽から延びる、電力を取り出すための極柱S(図6(b)参照)が挿入されて溶接される左右一対の筒状のブッシング6,7が埋設されている。又、前記ブッシング6,7と該ブッシング6,7と水平方向で並置される前記端子2,3の下部側とが導通部15(図6(a)、(b)参照)によって連結されている。
前記端子2,3とブッシング6,7と導通部15とを鉛又は鉛合金にて一体成型することにより端子部を構成し、導通部15が蓋体1内に埋設された状態になっている。
図6(b)、(e)に示すように、前記ブッシング6又は7の外周には、上下方向に沿って複数の環状の突起部6T又は7Tを備えられ、電解液がブッシング6又は7と蓋体1との間から上方へ移動することを抑制できるようにし、万一、電解液が上方へ移動することがあっても、前記上蓋5によって閉じられた空間内に留まり、上蓋5の外部へ漏れ出すことはない。
図6(a)〜(e)及び図7(a)、(b)に示すように、前記導通部15の側面に、外側に突出する環状の突起部15A(又は内側に凹んだ環状の溝部でもよい)を備えるとともに、該導通部15をそれの外形が円形となる形状に構成し、前記端子部のうちの少なくともブッシング6,7の下側部分と該導通部15とがインサート成型により前記蓋体に埋め込まれている。このように導通部15をそれの外形が円形となる形状に構成することによって、導通部15の外周に対する合成樹脂の締め付け力が、外形に角のある角型にした場合に比べて均等にすることができるから、導通部15の外周に合成樹脂が均等に食い込むことになる。つまり、端子2,3とブッシング6,7との連結方向において、隣り合う突起部15A,15A間の溝15Bに合成樹脂が均等に入り込んで、導通部15の外周面が合成樹脂に対して結着性が良くなり、導通部15と蓋体1との間を通って端子2,3側へ電解液が移動することを確実に阻止することができるようにしている。なお、図6(a)〜(e)及び図7(a)、(b)では、導通部15をそれの外形が円形となる形状に構成したが、図8(a)、(b)に示したように、導通部15をそれの外形が楕円形となる形状に構成しても、導通部15の外周に合成樹脂が均等に食い込んで、導通部15の外周面が合成樹脂に対して結着性が良くなる。
前記導通部15は、前記ブッシング6又は7の下部に一端が連結され、突起部15Aを備えた導通部本体15aと、前記端子2又は3の下端に備えたフランジ部2G又は3Gの上面から上方に立ち上げられ、前記導通部本体15aの他端が連結された縦板部15Cとを備えている。
図6(b)、(d)及び(e)に示すように、前記端子2又は3の下端に備えたフランジ部2G又は3Gの下面には、蓋体成形時の樹脂にて埋設されてアンカー効果を発揮する板状で小判状のアンカー部2T又は3Tを一体形成している。なお、前記アンカー部2T又は3Tは別に形成して、端子2又は3の下端に溶接等により一体化することもできる。前記アンカー部2T又は3Tは、前記フランジ部2G又は3Gから下方に一体的に延びる連結部2H又は3Hの下端に、該連結部2H,3Hよりも平面視において大きな寸法にて一体形成されている。
なお、図6及び図7で示した端子2又は3と、図1、図2及び図4に示した端子2又は3との構成において相違するのは、端子内にナット14を入れたときにナット14を受け止める受止構成が異なる。つまり、図1、図2及び図4では、受け止め部側に左板部2D,3Dを備えているのに対して、図6及び図7では、左板部2D,3Dに代えて端子2又は3の左端を開口部にし、その開口部の下縁に左右一対の受け止め部2I,2I(図6(b)参照)を備えている。それ以外の部分は、同一構成であり、図1、図2及び図4で付した符号と同一符号を図6及び図7に付している。
前記上蓋5は、合成樹脂で形成され、図5(b)に示すように、前記突出部4Cに接合される該突出部4Cと同一の外形状で同一の大きさを有する接合部5C及び該突出部4Cと前記縦壁4Bとの間に形成される環状の溝部4Mを覆う外周縁5Gを備え、蓋体1の突出部4C,4Tの上端と上蓋5の接合部5C,5Tの下端を溶融状態にした後、両者を合わせることによって一体化できるようになっている。前記第2排気孔4Fには、防爆、外部からのガスの逆流防止、及び内圧調整の目的で、多孔性フィルターや弁(図示せず)が備えられている。なお、前記接合部5Cには、前記突出部4Cの5箇所に備えた一対の延出部4E,4Eに対応する部分も備えており、これらも含めて接合部5Cとする。
前記蓋体1及び上蓋5の材料としては、ポリプロピレン樹脂等の熱硬化性樹脂が好ましいが、他の合成樹脂であってもよい。尚、前記蓋体1に上蓋5を熱溶着する場合には、両者の材料は同一の方が好ましい。
前記底壁4Aに形成された前記排気孔4Dとは異なる第2の排気孔4Fを、図1の左から4番目の排気孔4Dを設けた底壁4Aに備え、この排気孔4Dを設けたセル室(特定のセル室)に、他のセル室からのガスを当該排気孔4Dを介して集め、該ガスを前記排出口4Kまで案内する案内経路が前記溝部4Mを迂回させて形成されている。すなわち、前記案内経路は、図5(b)に示した、前記上蓋5の接合部5Cの下端を溶融状態にした後、溶融状態にした凹部4の突出部4Cに合わせることによって、両者を一体化することで形成できるようになっている。
前記蓋体1及び前記上蓋5の両者の装着時の位置決めを行うべく、蓋体1及び上蓋5の一方に被係止部を備え、かつ、他方に該被係止部に係止する係止部を備えている。
図5(a)〜(d)に示すように、前記係止部が、前記上蓋5の下面に下方に突出させ、断面形状円形で内部中空の円筒形状(内部が中実の棒状体でもよい)を有する左右一対の筒体5D,5Eからなっている。
また、図2に示すように、前記被係止部が左右一対の孔11,12からなり、前記左右一対の孔11,12のうちの一方の孔11をその孔11に係止する係止部5Dの水平方向への移動を阻止する大きさに形成し、かつ、他方の孔12を一対の孔11,12の対向方向に長い長孔、つまり長円形に形成している。
従って、前述のように上蓋5の接合部5C,5Tを溶融して蓋体1の突出部4C,4Tに合わせて一体化させる前に、一対の孔11,12に対して一対の係止部5D,5Eが係止して、蓋体1の突出部4C,4Tと上蓋5の接合部5C,5Tとの位置決めが完了し、その状態から蓋体1と上蓋5とを接近移動させることにより、蓋体1の突出部4C,4Tと上蓋の接合部5C,5Tとを確実に接合させることができるようになっている。そして、一方の孔12を長孔に形成することによって、蓋体1と上蓋5とが成型後の収縮率の違いや成型後の温度変化、経時変化等によって位置決めが困難になった場合でも、上蓋5が室温に応じて長手方向に伸縮した場合でも、それを長孔が良好に吸収して係合がスムーズに行われるようになっている。
また、図4(a)〜(d)に示すように、前記端子2,3は、長方形状の天板部2A,3Aと、この天板部2A,3Aの4辺のうちの正面視において右側となる辺以外の3辺から下方へ垂下している前板部2B,3Bと、後板部2C,3Cと、左板部2D,3Dとを備え、天板部2A,3A及び前板部2B,3Bには、ボルト16を貫通させるための貫通孔2a,2b及び3a,3bが形成されており、図4(c)に示した如く、貫通孔2aに貫通させたボルト16の先端を端子2の内部に入れ込んだナット14に螺合させて、ナット14を端子2にボルト16によって固定することができるようになっている。そして、これらボルト16とナット14の間に、図示していない外部リード線(車載している電装品等に接続可能な線)等を挟み込んで固定するようにしている。前記2つの貫通孔2a,2b及び3a,3bを形成することによって、ボルト16を上方及び前方のいずれか一方から端子2,3内に挿入することができるようにしている。
前記蓋体1について詳述すれば、図1、図2及び図4(a)〜(d)に示すように、前記蓋体1の第1蓋部分1Aのうち、前記各端子2,3の下側部分が埋設され、上側部分が突設される箇所に、該上面13aが第1蓋部分1Aの上面13Rよりも高くなる突起部13が形成されるようにしている。
前記第2蓋部分1Bの端子側の一辺の長手方向2箇所からは、前記蓋体1の一辺側の端(前後方向前端)まで延出して前記第1蓋部分1Aの上面に突出する一対の延出部1C,1Dが形成され、該一対の延出部1C,1Dと一辺の長手方向(左右方向)両端部に位置する第2蓋部分1Bの縦壁とで囲まれる前記第1蓋部分1Aに前記突起部13が形成され、その突起部13の上に前記端子2,3が位置するように一体成形されている。
前記突起部13は、前記端子2,3の下端が埋設される第1凸部分13Aと、該第1凸部分13Aの一辺の長手方向両側に位置し、かつ、該第1凸部分13Aの上面13aよりも上方に突出する上面13bを備える第2凸部分13Bと同上面13cを備える第3凸部分13Cとからなり、図4(d)に示した如く、前記端子2のナット14を挿入するための開口2hを前記第3凸部分13C側端に形成(端子3の同じ開口3hは第2凸部分13B側端に形成)し、前記開口2hの底面2gを前記第3凸部分13Cの上面13cよりも低くしている(開口3Hの底面3gは第2凸部分13Bの上面13bよりも低くしている)。前記第1凸部分13Aと第2凸部分13Bと第3凸部分13Cとは、蓋体1の縦壁と一体になるように成形されている。
上記のように、端子2又は3に、ナット14を挿入可能な開口2h、3hを前記第3凸部分13C側端又は第2凸部分13B側端に形成し、前記開口の底面2g、3gを前記第3凸部分13Cの上面13c又は第2凸部分13Bの上面13bよりも低くすることによって、図4(d)に示すように、第3凸部分13Cの上面13cにナット14を配置して滑らせて端子2の開口2hより内部へ落とし込んで挿入することができる。そして、端子2内に挿入されたナット14は端子2の開口2hの底面2gが第3凸部分13Cの上面13cより低くなっていることで落下しないようになっている。図4(d)では、左側の端子2のみ図示しているが、右側の端子3も同様になっている。なお、図では、左右端子を同一構造の端子を用いている関係上、いずれの端子2,3へも右側からナット14を挿入することになり、また、左右それぞれに備えている第2凸部分13Bと第3凸部分13Cとが左右方向で反対になるように配置されている。また、前記第2凸部分13Bの上面13bと第3凸部分13Cの上面13cとを同一高さに設定しているが、異ならせてもよい。
前記ナット14は立方体形状でなり、フラット面になっている前記第2凸部分13Bの上面13b又は第3凸部分13Cの上面13cで面接触させながらナット14を安定よく移動案内することができる利点がある。
図4(d)では、ナット14を左側の端子2に挿入する前の状態を示し、図4(c)では、ナット14を左側の端子2に挿入した後、挿入されたナット14をボルト16にて端子2内に固定した状態を示している。
前述のように、端子2,3の下側部分が埋め込まれた第1凸部分13Aを該箇所に備えることによって、該部分が凸状に変形し、蓋体1のその裏側部分が凹状に変形するのを抑制することができて、導通部15の外周面と合成樹脂との間に隙間が生じるのを防止でき、これに加えて、前述のように、導通部15の側面に環状の突起部15Aを備えるとともに、該導通部15の外形が楕円形又は円形となる形状に構成することによって、導通部15が合成樹脂を締め付ける力を均等にすることができて、導通部15の外周面が合成樹脂に対して結着性が良好になり、導通部15と蓋体1との間を通って端子2,3側へ電解液が移動することを確実に阻止することができる。
1…蓋体、1A…第1蓋部分,1B…第2蓋部分、1C,1D…延出部、1F…フラット面、2,3…端子、2A,3A…天板部、2B,3B…前板部、2C…後板部、2D,3D…左板部、2E,3E…上端面、2F,3F…下端面、2a,2b…貫通孔、4…凹部、4A…底壁、4B…縦壁、4C,4T…突出部、4D…排気孔、4E…延出部、4F…第2排気孔、4K…排出口、4M…溝部、4T…突出部、4b…内側面、5…上蓋、5C,5T…接合部、5D,5E…係止部、5G…外周縁、5N…外周面、6,7…ブッシング、6A,7A…上端面、6B,7B…下端面、6T…突起部、11,12…孔、13…突起部、13A…第1凸部分、13B…第2凸部分、13C…第3凸部分、13a、13b,13c,13R…上面、14…ナット、15…導通部、15a…導通部本体、15A…突起部、15B…溝、15C…縦板部、16…ボルト

Claims (1)

  1. 電槽の上部開口を覆う平面視が矩形状の合成樹脂製の蓋体に端子を備えるとともに、電力を取り出すための極柱が挿入されて溶接される筒状のブッシングを備え、前記端子の下部側と前記ブッシングとを連結するための導通部を備えてなる蓄電池において、
    前記端子とブッシングと導通部とが一体成型により端子部を構成するとともに、前記導通部をそれの外形が円形又は楕円形となる形状に構成し、前記端子部のうちの少なくともブッシングの下側部分と前記導通部とがインサート成型により前記蓋体に埋め込まれており、
    前記導通部は、側面に外側に突出し、外形が円形又は楕円形の突起部を備えており、
    前記突起部は、全周にわたって前記導通部から同じ高さで突出しており、
    前記蓋体は、一辺側でかつ長手方向両端部のそれぞれに、正、負極の各端子の下側部分がインサート成型により埋設され、上側部分が突設されてなり、前記各端子の上側部分が突設される箇所の周縁及び又はその近傍に突起部を形成され、
    前記突起部は、
    前記各端子が突設される箇所の周辺及び/又はその近傍の蓋体の上面が、該上面を除いた蓋体の上面よりも高くなった第1凸部分と、
    前記各第1凸部分を前記蓋体の長手方向両側から挟んで、該第1凸部分よりも上方に突出した第2凸部分及び第3凸部分を、有していることを特徴とする蓄電池。
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