JP5519051B1 - ダンパー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 耐力壁に組み込まれるダンパーであり、互いに平行に配置される一対の平行板部2,2と、これら平行板部2を連結するエネルギー吸収用の板状ウェブ部3と、前記一対の平行板部2,2の両端間にそれぞれ接続した一対の垂直材4,4とでなる。一対の垂直材4,4は、震動により耐力壁の壁面に沿う水平な互いに逆方向に変位する上側部分と下側部分とにそれぞれ接合される。ウェブ部3の断面形状は、一対の平行板部2,2間の中央が突出するように片面側に突出して少なくとも突出端が湾曲した湾曲形状である。
【選択図】 図1
Description
繰り返し作用する地震エネルギーを安定して吸収するには、耐力・剛性と変形能力のバランスが必要となる。
しかし、スリットなどの加工を施す場合、加工の工程が増え、製造コストが高くなる。低降伏点鋼のような特殊な鋼材を用いる場合、材料コストが高くなる。
図9(B)に示す鉄骨フレーム構造の間柱型耐力壁50では、その間柱55を上側柱部55aと下側柱部55bに分断して、この間にダンパー41が設置される。
互いに平行に配置される一対の平行板部と、これら一対の平行板部を連結したエネルギー吸収用の板状のウェブ部と、前記一対の平行板部の両端間にそれぞれ接続した一対の垂直材とでなり、前記一対の垂直材が、震動により前記建物の壁面に沿う水平な互いに逆方向に変位する上側部分と下側部分とにそれぞれ接合され、前記ウェブ部の断面形状が、前記一対の平行板部間の中央が突出するように片面側に突出して全体的にはV字状であって、かつ突出端が湾曲した湾曲形状であり、地震により前記建物の壁面に沿う水平方向の繰り返し荷重を受けたときに、せん断変形に曲げ変形成分が加わった変形を生じてエネルギー吸収を行うことを特徴とする。
このときウェブ部は、突出端が湾曲した湾曲形状であるため、突出端を上記提案例のように溶接したものと異なり、突出端の強度・剛性が周辺に比べて高くなることが回避され、両端部とその近傍に変形が集中してエネルギー吸収が両端部とその近傍に限定されることが改善され、ウェブ部の全断面に渡ってバランス良くエネルギー吸収させることができる。そのため、鋼材の性能を十分に生かし、より安定したエネルギー吸収と大きな変形能力が得られる。
この大きな変形能力が、材料として低降伏点鋼を用いたり、ウェブ部にスリットなどの加工を施すことなく得られる。なお、低降伏点鋼を用い、あるいはウェブ部にスリットを設けた場合は、より大きな変形能力が得られる。また、ダンパーのせん断耐力・剛性は、前記ウェブ部の突出端の湾曲形状、板厚、幅寸法を調整することで容易に調整することができる。
この構成の場合、少なくともウェブ部の両端部と突出端とにエネルギー吸収部が分散されるため、バランスの良い変形性能が得られる。
互いに平行に配置される一対の平行板部と、これら一対の平行板部を連結したエネルギー吸収用の板状のウェブ部と、前記一対の平行板部の両端間にそれぞれ接続した一対の垂直材とでなり、前記一対の垂直材が、震動により前記建物の壁面に沿う水平な互いに逆方向に変位する上側部分と下側部分とにそれぞれ接合され、前記ウェブ部の断面形状が、前記一対の平行板部間の中央が突出するように片面側に突出し、かつ全体的に円弧状ないし楕円弧状となった形状であり、地震により前記建物の壁面に沿う水平方向の繰り返し荷重を受けたときに、せん断変形に曲げ変形成分が加わった変形を生じてエネルギー吸収を行うことを特徴とする。
この構成の場合、ウェブ部の全断面に渡ってエネルギー吸収部が均等に分散されるため、全断面に渡ってより安定したエネルギー吸収と大きな変形性能が得られる。
なお、図2(A),(B)の耐力壁20は、例えば戸建て住宅の耐力壁であって、鉄骨のフレームからなる。
また、このダンパー1は、図8の提案例のような溶接で硬化される部分を無くし、全断面に渡って塑性化させるようにしたため、ウェブ部3の板厚や幅寸法による調整の他に、ウェブ部3の断面における湾曲形状の曲率を調整することにより、剛性および強度の管理が容易に行える。
この実施形態は、後に説明する他の実施形態と異なり、ウェブ部3aの突出端3aを弧状に折り曲げ加工して剛性(固定度)を小さくし、両端部と中央部との全体に渡って塑性化させるようにしているが、そのため、ウェブ部3aの剛性および強度の管理がより一層容易に行える。
・ウェブ部3の全断面でバランス良く塑性化、
・ウェブ部3の全断面でバランス良くエネルギー吸収、
・変形性能の向上、
・Vの字接合部分の溶接不要、
・先端部3aの円弧、楕円弧の曲率で耐力、剛性の調整が可能(図1〜3の例)、
・ウェブ部の全体の曲率で耐力、剛性の調整が可能(図4の例)、
・低降伏点鋼等の伸び性能の高い鋼材の使用が不要、
・溶接部の近傍での破壊(脆性的な破壊)を回避。
2…平行板部
3…ウェブ部
3a…突出端
4…垂直材
20…耐力壁
Claims (3)
- 建物に取り付けられるダンパーであって、
互いに平行に配置される一対の平行板部と、これら一対の平行板部を連結したエネルギー吸収用の板状のウェブ部と、前記一対の平行板部の両端間にそれぞれ接続した一対の垂直材とでなり、前記一対の垂直材が、震動により前記建物の壁面に沿う水平な互いに逆方向に変位する上側部分と下側部分とにそれぞれ接合され、
前記ウェブ部の断面形状が、前記一対の平行板部間の中央が突出するように片面側に突出して全体的にはV字状であって、かつ突出端が湾曲した湾曲形状であり、地震により前記建物の壁面に沿う水平方向の繰り返し荷重を受けたときに、せん断変形に曲げ変形成分が加わった変形を生じてエネルギー吸収を行うことを特徴とするダンパー。 - 請求項1に記載のダンパーにおいて、前記ウェブ部の突出端の断面形状が円弧状ないし楕円弧状となった形状であるダンパー。
- 建物に取り付けられるダンパーであって、
互いに平行に配置される一対の平行板部と、これら一対の平行板部を連結したエネルギー吸収用の板状のウェブ部と、前記一対の平行板部の両端間にそれぞれ接続した一対の垂直材とでなり、前記一対の垂直材が、震動により前記建物の壁面に沿う水平な互いに逆方向に変位する上側部分と下側部分とにそれぞれ接合され、
前記ウェブ部の断面形状が、前記一対の平行板部間の中央が突出するように片面側に突出し、かつ全体的に円弧状ないし楕円弧状となった形状であり、地震により前記建物の壁面に沿う水平方向の繰り返し荷重を受けたときに、せん断変形に曲げ変形成分が加わった変形を生じてエネルギー吸収を行うことを特徴とするダンパー。
Priority Applications (1)
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JP2013067869A JP5519051B1 (ja) | 2013-03-28 | 2013-03-28 | ダンパー |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013067869A JP5519051B1 (ja) | 2013-03-28 | 2013-03-28 | ダンパー |
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JP5519051B1 true JP5519051B1 (ja) | 2014-06-11 |
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ID=51031296
Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP5519051B1 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1181737A (ja) * | 1997-09-01 | 1999-03-26 | Fujita Corp | 鉄筋コンクリート造建物の制震構造及びその施工方法 |
JP2007239241A (ja) * | 2006-03-07 | 2007-09-20 | Kumagai Gumi Co Ltd | 弾塑性ダンパ |
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2013
- 2013-03-28 JP JP2013067869A patent/JP5519051B1/ja active Active
Patent Citations (2)
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JPH1181737A (ja) * | 1997-09-01 | 1999-03-26 | Fujita Corp | 鉄筋コンクリート造建物の制震構造及びその施工方法 |
JP2007239241A (ja) * | 2006-03-07 | 2007-09-20 | Kumagai Gumi Co Ltd | 弾塑性ダンパ |
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---|---|
JP2014190099A (ja) | 2014-10-06 |
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