JP5795022B2 - ダンパー付き耐力壁およびダンパー - Google Patents
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Description
繰り返し作用する地震エネルギーを安定して吸収するには、耐力と変形能力のバランスが必要となる。
しかし、スリットなどの加工を施す場合、加工の工程が増え、製造コストが高くなる。低降伏点鋼のような特殊な鋼材を用いる場合、材料コストが高くなる。
前記ダンパーは、互いに上下に位置して平行に配置される一対の平行板部と、これら一対の平行板部を連結しかつ壁面に対する出入り方向の傾斜部分を有するエネルギー吸収用の板状のウェブ部と、前記上下一対の平行板部の一端同士および他端同士をそれぞれ接合した柱接合用およびブレース接合用の垂直材とでなり、
前記柱接合用の垂直材が前記柱の側面に接合され、前記ブレース接合用の垂直材が、前記一対の平行板部のうちの上側の平行板部よりも上方に突出した上方突出部を有し、この上方突出部に接合金物を介して前記ブレースの下端を接合したことを特徴とする。
この大きな変形能力が、材料として低降伏点鋼を用いたり、ウェブ部にスリットなどの加工を施すことなく得られる。なお、低降伏点鋼を用い、あるいはウェブ部にスリットを設けた場合は、より大きな変形能力が得られる。また、ダンパーのせん断耐力・剛性は、前記ウェブ部の傾斜角度、板厚、幅寸法を調整することで容易に調整することができる。より大きな変形能力が求められる場合には、例えば、前記ウェブ部の壁面に対する傾斜角度を30度等に設定することで、より一層大きな変形能力を確保することができる。
また、前記ブレース接合用の垂直材が、前記一対の平行板部のうちの上側の平行板部よりも上方に突出した上方突出部を有し、この上方突出部に接合金物を介して前記ブレースの下端を接合するため、柱芯とブレース芯との交点のずれが発生し難い。すなわち、柱芯とブレース芯とがベースプレート面で交点がずれることが回避される。
なお、ここで言うベースプレート面は、通常はベースプレートの下面とするが、建物の設計の都合上などから、ベースプレートの上面とする場合もあり、さらに柱脚の高さ範囲内の特定の箇所をベースプレート面と称する場合もある。
この構成の場合、ブレース接合用の垂直材が角パイプからなるため、柱側へ片持ち状に延びる片持ち延出部を有する接合金物が安定して設置でき、ブレースを接合金物に接合し易い。
前記各リブプレートが設けられることで補強効果が得られる。そのため、いずれも板状の接合用鋼板とリブプレートによる簡単な構成で堅固な接合が行える。
互いに上下に位置して平行に配置される一対の平行板部と、これら一対の平行板部を連結したエネルギー吸収用の板状のウェブ部と、前記上下一対の平行板部の一端同士および他端同士をそれぞれ接合した柱接合用およびブレース接合用の垂直材とを備え、 前記板状のウェブ部が、前記平行板部に対して前記耐力壁の壁面の前後方向に傾斜を成す一つまたは複数の傾斜板部により構成され、
前記柱接合用の垂直材が板状であり、前記ブレース接合用の垂直材が角パイプ状であってかつ前記一対の平行板部のうちの上側の平行板部よりも上方に突出した上方突出部を有する。
上記実施形態のダンパー1によると、そのウェブ部3が、耐力壁20の壁面に対して出入り方向の傾斜を成しているので、高い変形能力が得られる。そのため、材料として低降伏点鋼を用いたり、ウェブ部3にスリットなどの加工を施すことなく、地震などにより耐力壁20の壁面に沿う水平方向の荷重を受けたとき、十分な変形能力を確保することができる。
同じH形鋼であっても、図14(B)のようにそのウェブ部が壁面と平行になるように配置した場合、図15を参照して説明したように変形能力は小さくなるが、この実施形態のようにウェブ部を壁面に対して傾斜させることで変形性能を大きくすることができる。すなわち、この実施形態の場合も、図1〜図6に示した実施形態の場合と略同様の作用効果を得ることができる。
2…平行板部
3…ウェブ部
4,5…垂直材
5a…上方突出部
9…接合金物
10…接合用鋼板
10a…片持ち状延出部
11,12…リブプレート
13A,13B…鋼板
13C,13D,13E…山形鋼
13F…中間板部
13G,13H…傾斜板部
13I,13J…板材
20…耐力壁
21…柱
23…梁
24…ブレース
O1…柱芯
O2…ブレース芯
P…交点
Claims (4)
- 隣合う柱の間にブレースを設け、このブレースの下端を、ダンパーを介して片方の柱の下部に接合したダンパー付き耐力壁であって、
前記ダンパーは、互いに上下に位置して平行に配置される一対の平行板部と、これら一対の平行板部を連結しかつ壁面に対する出入り方向の傾斜部分を有するエネルギー吸収用の板状のウェブ部と、前記上下一対の平行板部の一端同士および他端同士をそれぞれ接合した柱接合用およびブレース接合用の垂直材とでなり、
前記柱接合用の垂直材が前記柱の側面に接合され、前記ブレース接合用の垂直材が、前記一対の平行板部のうちの上側の平行板部よりも上方に突出した上方突出部を有し、この上方突出部に接合金物を介して前記ブレースの下端を接合した
ことを特徴とするダンパー付き耐力壁。 - 請求項1に記載のダンパー付き耐力壁において、前記ブレース接合用の垂直材が角パイプからなり、前記接合金物が、前記角パイプからなる垂直材の上端に接合されて前記片方の柱側へ片持ち状に延びる片持ち延出部を有し、この片持ち延出部上に前記ブレースの下端面を接合したダンパー付き耐力壁。
- 請求項2に記載のダンパー付き耐力壁において、前記接合金物が、前記片持ち延出部および前記角パイプの上端面に接合される部分を構成して上下を向く接合用鋼板と、前記ブレースの側面と前記接合用鋼板の上面とに接合された上側のリブプレートと、前記上方突出部の側面と前記接合用鋼板の下面とに接合された下側のリブプレートとでなるダンパー付き耐力壁。
- 耐力壁に設けられるダンパーであって、
互いに上下に位置して平行に配置される一対の平行板部と、これら一対の平行板部を連結したエネルギー吸収用の板状のウェブ部と、前記上下一対の平行板部の一端同士および他端同士をそれぞれ接合した柱接合用およびブレース接合用の垂直材とを備え、 前記板状のウェブ部が、前記平行板部に対して前記耐力壁の壁面の出入り方向に傾斜を成す一つまたは複数の傾斜板部により構成され、
前記柱接合用の垂直材が板状であり、前記ブレース接合用の垂直材が角パイプ状であってかつ前記一対の平行板部のうちの上側の平行板部よりも上方に突出した上方突出部を有するダンパー。
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JP2013101248A JP5795022B2 (ja) | 2013-05-13 | 2013-05-13 | ダンパー付き耐力壁およびダンパー |
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JP2013101248A JP5795022B2 (ja) | 2013-05-13 | 2013-05-13 | ダンパー付き耐力壁およびダンパー |
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JP2014221980A JP2014221980A (ja) | 2014-11-27 |
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Family Applications (1)
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- 2013-05-13 JP JP2013101248A patent/JP5795022B2/ja active Active
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