JP5514690B2 - 排熱回収装置 - Google Patents

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本発明は、排熱回収ボイラなどの排熱回収装置に係り、特に煙道を形成するケーシングと伝熱管パネルとの隙間を排ガスがバイパスするのを抑制する構造を備えた排熱回収装置に関するものである。
図5は、自然循環型排熱回収ボイラの概略構成図である。
この排熱回収ボイラは、高温の排ガスGが流通する煙道51内に、その排ガスGの流れ方向上流側から下流側に向けて過熱器52、蒸発器53ならびに節炭器54などの熱交換器が設置されている。
給水ポンプ55により供給された水は節炭器54を通り、蒸気ドラム56を経て蒸発器53に送られる。その後、供給されたドラム水は蒸気ドラム56と蒸発器53内で自然循環し、蒸気ドラム56で分離された蒸気は過熱器52に送られ、そこで過熱された蒸気は蒸気タービン57に送られて、発電に寄与する。
また、ガスタービン58から排出された高温の排ガスGは、この排熱回収ボイラの前記煙道51内に供給される。そして、過熱器52で蒸気を過熱し、蒸発器53でボイラ水を蒸発し、さらに節炭器54で水を加熱する構成になっている。前記給水ポンプ55と節炭器54の間には、給水流量調節弁59が設置されている。
排熱回収ボイラのガス流路(煙道)内に設置するガスパス防止部材(バッフルプレート)は、前記熱交換器を構成する伝熱管群からなる伝熱管パネル側に排ガスが適切に流れることを目的に設置されており、ケーシング側壁と伝熱管パネルの隙間を調整している。しかしながら、排熱回収ボイラの大型化に伴い、伝熱管パネルが長くなると、伝熱管パネルのたわみ量が増大し、ケーシング側壁とバッフルプレートの干渉(接触)が発生して、バッフルプレートが損傷したり脱落するという問題がある。
このケーシング側壁とバッフルプレートの隙間を広くとれば前記干渉の問題は回避されるが、図6に示すように、バッフルプレートとケーシング側壁の隙間が広がると、それに略比例してガスのショートパス率が大きくなる。その結果、熱の回収効率が悪くなり、排熱回収ボイラの性能が低下する。
図7は従来のガスパス防止部材を設置した排熱回収ボイラの構成を示す模式図、図8は図7のA−A線上から視た矢視図である。
図7に示すように従来の構造は、伝熱管パネル1からシールプレート2をケーシング側壁3側に張り出し、そのシールプレート2とケーシング側壁3との隙間4を調整することにより、ガスパス防止構造としていた。
また、図8に示すようにケーシング側壁3の歪量(たわみ量)を考慮して、シールプレート2を排ガスGの流れ方向に対して直交する方向に沿って複数のグループに分割して、高さの異なるシールプレート2を用いることにより、各シールプレート2とケーシング側壁3との隙間寸法を変えて、隙間の調整を行なっていた。
しかし、このようにケーシング側壁3の歪量(たわみ量)を考慮して隙間調整するのは、実際にはかなり難しく、ボイラの据付作業においても高い精度が要求されて、作業が非常に煩雑である。
また、伝熱管パネル1の歪量(たわみ量)が配慮されていなかったので、特に排熱回収ボイラの左右方向に沿って伝熱管パネル1がたわむ場合は、図8のシールプレート2とケーシング側壁3との隙間4が確保できず、シールプレート2のケーシング側壁3への干渉(接触)が認められた。
図9は、従来の他のガスパス防止部材を設置した排熱回収ボイラの構成を示す模式図である。
この構造では、ケーシング側壁3側にバッフルプレート5を設置し、伝熱管パネル1側にシールプレート2を設置して、前記バッフルプレート5とシールプレート2で隙間4の調整を行なっていた。
しかしながら、前述の図7と同様に、排熱回収ボイラの左右方向の伝熱管パネル1のたわみが考慮されていないため、バッフルプレート5とシールプレート2に干渉が認められた。また、現地での隙間調整が難しいという問題点もあった。
この種排熱回収ボイラの先行技術として、例えば下記特許文献1〜3を挙げることができる。
特開昭62−33202号公報 特開平9−257202号公報 特開2004−30149号公報
ところが前述した従来のガスパス防止構造は、排ガスの動圧による伝熱管パネルのたわみが考慮されておらず、ケーシング側壁とガスパス防止部材(シールプレート)との適切な隙間を確保できていなかった。そのためケーシング側壁とガスパス防止部材(シールプレート)との干渉、ガスパス防止部材(シールプレート)の脱落などが問題となる。
また、長尺の伝熱管パネルを天井部から吊り下げることから、パネルの熱伸び、ケーシング側壁のたわみを考慮してガスパス防止部材の隙間を各レベルで調整しなければならず、建設時においてガスパス防止部材(バッフルプレート)の取り付けに高い据付精度が要求され、作業が難しかった。
本発明の目的は、ガスパス防止部材の隙間調整を容易に行い、適切な隙間を確保して設置することにより、ガスパス防止部材の干渉を回避し、且つ、排ガスのショートパス率を低く抑えることが可能となる隙間設定とすることにより、性能低下をきたすことのない排熱回収装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明は、排ガスが流通する煙道を形成したケーシングと、そのケーシングの内側に排ガスの熱を回収するために配置された伝熱管パネルを備えた排熱回収装置を対象とするものである。
そして本発明の第1の手段は、前記伝熱管パネルの排ガス流れ方向の上流側と下流側の両端部に、例えば後述する上流側シールプレートなどの上流側第1ガスパス防止部材と、例えば後述する下流側シールプレートなどの下流側第1ガスパス防止部材をそれぞれ設け、
前記ケーシングの内側に排ガス流れ方向に沿って所定の間隔をおいて2つの例えば後述する上流側バックプレートなどの上流側第2ガスパス防止部材と例えば後述する下流側バックプレートなどの下流側第2ガスパス防止部材をそれぞれ設ける。
排ガス流れ方向の前後に、前記上流側第1ガスパス防止部材と上流側第2ガスパス防止部材を、上流側隙間を介して対向するように配置し、
排ガス流れ方向の前後に、前記下流側第1ガスパス防止部材と下流側第2ガスパス防止部材を、下流側隙間を介して対向するように配置する。
さらに、当該排熱回収装置の運転時に前記伝熱管パネルが最大量たわんでも、前記第1ガスパス防止部材と第2ガスパス防止部材が接触することなく、
かつ、前記上流側隙間ならびに下流側隙間を通過する排ガスのショートパス率が、予め設定されている許容ショートパス率になるように、前記上流側隙間ならびに下流側隙間が設定されていることを特徴とするものである。
本発明の第2の手段は前記第1の手段において、前記上流側第1ガスパス防止部材ならびに下流側第1ガスパス防止部材と前記ケーシングの間にも隙間が設けられていることを特徴とするものである。
本発明の第3の手段は前記第1または第2の手段において、前記伝熱管パネルの排ガス流れ方向下流側に、伝熱管パネルの過度のたわみ量を規制するためのたわみ量規制部材を設置したことを特徴とするものである。
本発明は前述のような構成になっており、排ガスの動圧などによって伝熱管パネルがたわんでも、例えばシールプレートやバッフルプレートなどのガスパス防止部材の干渉・損傷がなく、しかも排ガスのショートパス率を大きく変化させることなく、排熱回収ボイラの安定運転が可能となる。
また、現地でのバッフルプレートの隙間調整が不要となり、据付期間の短縮が可能となる。
本発明の第1実施形態に係る排熱回収ボイラの構成を示す模式図であり、排熱回収ボイラが運転していないときの状態を示す図である。 この第1実施形態に係る排熱回収ボイラのバッフルプレートに対するシールプレートの位置関係を示す図であり、同図(a)は排熱回収ボイラが運転していないときの状態を示す図、同図(b)は排熱回収ボイラが運転しているときの状態を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る排熱回収ボイラの構成を示す模式図であり、同図(a)は排熱回収ボイラが運転していないときの状態を示す図、同図(b)は排熱回収ボイラが運転しているときの状態を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る排熱回収ボイラのバッフルプレートに対するシールプレートの位置関係を示す図であり、同図(a)は排熱回収ボイラが運転していないときの状態を示す図、同図(b)は排熱回収ボイラが運転しているときの状態を示す図である。 自然循環型排熱回収ボイラの概略構成図である。 バッフルプレートとケーシング側壁の隙間と排ガスのショートパス率との関係を示す特性図である。 従来のガスパス防止部材を設置した排熱回収ボイラの構成を示す模式図である。 図7のA−A線上から視た矢視図である。 従来の他のガスパス防止部材を設置した排熱回収ボイラの構成を示す模式図である。
次に本発明の実施形態について図とともに説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る排熱回収ボイラの構成を示す模式図であり、排熱回収ボイラが運転していないときの状態を示す図、図2は本実施形態に係る排熱回収ボイラのバッフルプレートに対するシールプレートの位置関係を示す図であり、同図(a)は排熱回収ボイラが運転していないときの状態を示す図、同図(b)は排熱回収ボイラが運転しているときの状態を示す図である。
図1に示すように、ケーシング側壁3の内側にバッフルプレート5を設置し、伝熱管パネル1の外側にシールプレート2を設置している。前記バッフルプレート5は、排ガスGの流れ方向の上流側に配置された上流側バッフルプレート5aと、下流側に配置された下流側バッフルプレート5bから構成されている。また、前記シールプレート2は、排ガスGの流れ方向の上流側に配置された上流側シールプレート2aと、下流側に配置された下流側シールプレート2bから構成されている。
上流側シールプレート2aは前記上流側バッフルプレート5aの排ガスGの流れ方向の下流側に上流側隙間6を介して対向するように配置されている。一方、下流側シールプレート2bは前記下流側バッフルプレート5bの排ガスGの流れ方向の上流側に下流側隙間7を介して対向するように配置されている。
従って本実施形態の場合、前記上流側シールプレート2aと下流側シールプレート2bは、上流側バッフルプレート5aと下流側バッフルプレート5bの内側に、それぞれ隙間6,7を介して収容された形になっている。
図2(a)に示すように、上流側シールプレート2aと上流側バッフルプレート5a、ならびに下流側シールプレート2bと下流側バッフルプレート5bは互いに重なるように(ラップするように)、シールプレート2の外側張り出し寸法L1ならびにバッフルプレート5の内側張り出し寸法L2が設定されており、本実施形態では、L1ならびにL2がともに約200mmに設定されている。
前記シールプレート2とバッフルプレート5の隙間6,7は、伝熱管パネル1の缶前後方向X(図1参照)のたわみ量を考慮して設定されている。もう少し具体的に説明すると、当該伝熱管パネル1の最大たわみが発生するレベル(排熱回収ボイラの最大負荷時)を基準として決定し、レベル調整を行わず、全て同じ位置に設定する。
図2(b)に示すように、排熱回収ボイラの運転時(最大負荷時)にも一定の隙間6h,7h(ホット状態での隙間寸法)を確保することにより、シールプレート2とバッフルプレート5の干渉(接触)を回避することができる。
また、この隙間6h,7hを適切な値Zに確保することにより、排ガスのショートパス率を、予め設定されている許容ショートパス率内に抑えることが可能となり、排熱回収ボイラの性能低下をきたすことがない。この排熱回収ボイラの運転時(最大負荷時)における隙間6h,7hの適正値Zは、諸種の実験結果から具体的には100mm以下に規制する必要があることが分った。
従って、排熱回収ボイラの運転時における排ガスのショートパス率を許容ショートパス率内に抑え、なおかつ、シールプレート2とバッフルプレート5の干渉を回避するためには、運転時における隙間6h,7hの寸法を50〜100mmの範囲に規制するとよい。
前記上流側隙間6は、図2(b)に示すように排熱回収ボイラの運転時に伝熱管パネル1が排ガスGの動圧により、排ガス流れ方向下流側にたわみ、隙間6hが広がるように作用するために、伝熱管パネル1のたわみ量8(図2(b)参照)を考慮して予め隙間6cを図2(a)に示すように狭めておく必要がある。
例えば、伝熱管パネル1が50mm程度たわんでも、排熱回収ボイラの運転時の隙間6hを適正値Z(100mm以下)とする為には、50mm(伝熱管パネル1のたわみ量8)+α(コールド状態での隙間寸法6c)≦適正値Z(100mm)となるように、前記α(コールド状態での隙間寸法6c)を例えば50mm程度に設定する必要がある。
一方、下流側隙間7については、排熱回収ボイラの運転時に伝熱管パネル1がガス流れに対して後ろ側にたわみ、隙間7が狭くなるように作用するため、伝熱管パネル1のたわみ量8を考慮して隙間7を決定する必要がある。
例えば、伝熱管パネル1が50mmたわむ場合は、−50mm(伝熱管パネル1のたわみ量8)+β(コールド状態の隙間寸法7c)≦適正値Z(100mm)となるように、前記β(コールド状態の隙間寸法7c)を例えば150mm程度に設定する。
また、シールプレート2(2a,2b)とケーシング側壁3の隙間4は、伝熱管パネル1の左右方向の熱伸び及び横揺れを考慮して、約50mm程度を確保している。この隙間4は、排熱回収ボイラの運転性能に影響しないので、運転時にシールプレート2(2a,2b)とケーシング側壁3の干渉が発生しない隙間寸法とする。
図3は本発明の第2実施形態に係る排熱回収ボイラの構成を示す模式図であり、同図(a)は排熱回収ボイラが運転していないときの状態を示す図、同図(b)は排熱回収ボイラが運転しているときの状態を示す図である。
この実施形態は、運転時の伝熱管パネル1のたわみ量が大きすぎて、前述の必要な隙間6,7を適正に確保することが困難な場合に適した実施形態である。前述の伝熱管パネル1のたわみ量が大きくなる要因として、伝熱管パネル1の大型化(長尺化)が挙げられる。
本実施形態は同図に示すように、伝熱管パネル1と下流側シールプレート2bあるいは伝熱管パネル1の排ガス流れ方向下流側にたわみ量規制部材9を設置して、伝熱管パネル1の過剰なたわみを抑止している。このたわみ量規制部材9は例えば型鋼などで構成されており、ケーシング側壁3から吊り下げられている。
排熱回収ボイラが運転していないときは同図(a)に示すように、伝熱管パネル1と下流側シールプレート2bあるいは伝熱管パネル1はたわみ量規制部材9とは接触しておらず、上流側シールプレート2aと上流側バッフルプレート5aの間には隙間6cが形成され、下流側シールプレート2bと下流側バッフルプレート5bの間には隙間7cが形成されている。コールド状態の隙間寸法6c,7cは、前記第1実施形態と同じようにして設定される。
排熱回収ボイラの運転時に伝熱管パネル1が排ガスGの動圧により同図(b)に示すように、排ガス流れ方向下流側にたわみ、伝熱管パネル1ならびに下流側シールプレート2bがたわみ量規制部材9と接触して、伝熱管パネル1のそれ以上のたわみは規制される。
このたわみ量規制部材9の存在により、上流側シールプレート2aと上流側バッフルプレート5aの間には適正な隙間6hが形成され、また、下流側シールプレート2bと下流側バッフルプレート5bの間には適正な隙間7hが形成されている。この実施形態においても前記隙間6h,7hの寸法は、50〜100mmの範囲に規制されている。
このように排熱回収ボイラの運転時に隙間6h,7hを適正に確保することにより、排ガスのショートパス率を、予め設定されている許容ショートパス率内に抑えることができ、必要な排ガスが伝熱管パネル1側に流れて、熱交換が計画通り行なわれ、運転性能を低下させることがない。また、現地での隙間調整作業が不要となり、現地作業が大幅に低減することが可能となる。
図4は本発明の第3実施形態に係る排熱回収ボイラのバッフルプレートに対するシールプレートの位置関係を示す図であり、同図(a)は排熱回収ボイラが運転していないときの状態を示す図、同図(b)は排熱回収ボイラが運転しているときの状態を示す図である。
本実施形態において前記図2に示す第1実施形態と相違する点は、上流側シールプレート2aが上流側バッフルプレート5aの排ガスGの流れ方向の上流側に上流側隙間6を介して対向するように配置され、下流側シールプレート2bが下流側バッフルプレート5bの排ガスGの流れ方向の下流側に下流側隙間7を介して対向するように配置されている点である。
本実施形態においても前記第1実施形態と同様に、シールプレート2とバッフルプレート5の隙間6,7は、伝熱管パネル1の缶前後方向Xの最大たわみが発生するレベル(排熱回収ボイラの最大負荷時)を基準として決定している。
より具体的には本実施形態の場合、前記上流側隙間6は、図4(b)に示すように排熱回収ボイラの運転時に伝熱管パネル1が排ガスGの動圧により、排ガス流れ方向下流側にたわみ、隙間6hが狭くなるように作用するために、伝熱管パネル1のたわみ量8(図4(b)参照)を考慮して予め隙間6cを図4(a)に示すように広めておく必要がある。
例えば、伝熱管パネル1が50mm程度たわんでも、排熱回収ボイラの運転時の隙間6hを適正値Z(100mm以下)とする為には、−50mm(伝熱管パネル1のたわみ量8)+α(コールド状態での隙間寸法6c)≦適正値Z(100mm)となるように、前記α(コールド状態での隙間寸法6c)を例えば50mm程度に設定する必要がある。
一方、下流側隙間7については、排熱回収ボイラの運転時に伝熱管パネル1がガス流れに対して後ろ側にたわみ、隙間7が広くなるように作用するため、伝熱管パネル1のたわみ量8を考慮して隙間7を決定する必要がある。
例えば、伝熱管パネル1が50mmたわむ場合は、50mm(伝熱管パネル1のたわみ量8)+β(コールド状態の隙間寸法7c)≦適正値Z(100mm)となるように、前記β(コールド状態の隙間寸法7c)を例えば50mm程度に設定する。
なお、図5に示す排熱回収ボイラにおいて、過熱器52、蒸発器53ならびに節炭器54においては、排熱回収ボイラの運転時に生じる伝熱管パネル1のたわみ量は当然異なるから、各熱交換器毎に前述の隙間寸法を設定する必要がある。
1・・・伝熱管パネル、2a・・・上流側シールプレート、2b・・・下流側シールプレート、3・・・ケーシング側壁、4・・・シールプレートとケーシング側壁の隙間、5a・・・上流側バッフルプレート、5b・・・下流側バッフルプレート、6・・・上流側隙間、7・・・下流側隙間、6c,7c・・・コールド状態での隙間寸法、6h,7h・・・ホット状態での隙間寸法、8・・・たわみ量、9・・・たわみ量規制部材、51・・・煙道、52・・・過熱器、53・・・蒸発器、54・・・節炭器、55・・・給水ポンプ、56・・・蒸気ドラム、57・・・蒸気タービン、58・・・ガスタービン、9・・・給水量調節、G・・・排ガス、L1・・・シールプレートの外側張り出し寸法、L2・・・バッフルプレートの内側張り出し寸法、X・・・ボイラの缶前後方向。

Claims (3)

  1. 排ガスが流通する煙道を形成したケーシングと、そのケーシングの内側に排ガスの熱を回収するために配置された伝熱管パネルを備えた排熱回収装置において、
    前記伝熱管パネルの排ガス流れ方向の上流側と下流側の両端部に上流側第1ガスパス防止部材と下流側第1ガスパス防止部材をそれぞれ設け、
    前記ケーシングの内側に排ガス流れ方向に沿って所定の間隔をおいて2つの上流側第2ガスパス防止部材と下流側第2ガスパス防止部材をそれぞれ設けて、
    排ガス流れ方向の前後に、前記上流側第1ガスパス防止部材と上流側第2ガスパス防止部材を、上流側隙間を介して対向するように配置し、
    排ガス流れ方向の前後に、前記下流側第1ガスパス防止部材と下流側第2ガスパス防止部材を、下流側隙間を介して対向するように配置して、
    当該排熱回収装置の運転時に前記伝熱管パネルが最大量たわんでも、前記第1ガスパス防止部材と第2ガスパス防止部材が接触することなく、
    かつ、前記上流側隙間ならびに下流側隙間を通過する排ガスのショートパス率が、予め設定されている許容ショートパス率になるように、前記上流側隙間ならびに下流側隙間が設定されていることを特徴とする排熱回収装置。
  2. 請求項1に記載の排熱回収装置において、
    前記上流側第1ガスパス防止部材ならびに下流側第1ガスパス防止部材と前記ケーシングの間にも隙間が設けられていることを特徴とする排熱回収装置。
  3. 請求項1または2に記載の排熱回収装置において、
    前記伝熱管パネルの排ガス流れ方向下流側に、伝熱管パネルの過度のたわみ量を規制するためのたわみ量規制部材を設置したことを特徴とする排熱回収装置。
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