JP3554518B2 - 廃棄物を燃料とする高温高圧循環流動層ボイラ - Google Patents

廃棄物を燃料とする高温高圧循環流動層ボイラ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は都市ごみや産業廃棄物、RDF、汚泥等(以下廃棄物と呼ぶ)を燃料とする循環流動層ボイラに関するものであり、特殊な耐食性鋼材の使用や特殊な腐食防止工法の採用による製造コストの大幅な上昇を招くことなしに、60kg/cm以上の高温・高圧蒸気が得られるようにした高温高圧循環流動層ボイラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3は、廃棄物(RDF)を燃料として400°、40kg/cmの蒸気を発生できるようにした従前の循環流動層ボイラの一例を示すものであり、当該循環流動層ボイラは燃焼室部Aとサイクロン部Bとバックパス部C等から形成されている。
【0003】
当該循環流動層ボイラの燃焼室部Aは流動燃焼部A及び吸熱部Aを備えており、燃焼室部Aの外囲いは、隣接する水管相互間をひれ板を介して気密状に連結して成る所謂メンブレン壁1により構成されている。また、前記流動燃焼室部Aのメンブレン壁1及び吸熱部A上方部のメンブレン壁1の内側表面には炉材2が配設されており、メンブレン壁1を形成するボイラチューブ(図示省略)及びボイラチューブ間を連結密封するひれ板(図示省略)の保護が図られている。
尚、図3に於いては、燃焼室部Aの外囲いの全体をメンブレン壁1により形成しているが、吸熱部Aのみをメンブレン壁1とする場合もある。
【0004】
前記サイクロン部Bはサイクロン本体Bとループシール部Bとを備えており、ループシール部Bでは、流動エアaの供給により流動層が形成されている。
また、サイクロン本体Bの胴部等は水管群によって形成されており、燃焼ガスGの熱吸収が図られている。
更に、図3は400℃、40kg/cmの蒸気を発生する場合の例を示すものであるが、蒸気温度を500℃近傍の高温とした例では、前記ループシール部Bに過熱管(図示省略)が設けられている。
【0005】
前記バックパス部Cは放射冷却部C、仕切壁C及びガスパス部C等を備えており、バックパス部Cの外囲いと仕切壁Cはメンブレン壁1により構成されている。
【0006】
尚、図3に於いて、Fは燃料(RDF)、aは1次エア、aは2次エア、Gは燃焼ガス、Sは流動媒体(砂)、3は燃料供給口、4は流動ノズル、5はボトムドレーン、6は流動媒体導出口、7は流動媒体戻し口、8は蒸気ドラム、9〜11は管寄せ、12は1次過熱器、13は2次過熱器、14はバンクチューブ、15はエコノマイザ、16は煙道、16aは排ガス出口である。
【0007】
燃料Fは燃料供給口3を通して流動層燃焼部Aの底部へ供給され、流動ノズル4から噴出する1次エアaに形成された所謂濃厚層内へ混入し、2次エアaの供給により激しく燃焼をする。
燃焼ガスGと舞い上った流動媒体S等は、吸熱部A上方の流動媒体導出口6からサイクロン部Bへ導出され、ここで燃焼ガスGと流動媒体Sとに分離される。補集された流動媒体Sは、ループシール部Bを経て流動媒体戻し口7から流動燃焼部Aへ戻される。
【0008】
燃焼ガスGからの熱吸収は、燃焼室部Aのメンブレン壁1、バックパス部Cの各メンブレン壁1、サイクロン部Bの水管群、ガスパス部C内に設けた各過熱器12、13・バンクチューブ14・エコノマイザ15等で行なわれる。
また、排ガス出口16aから排出された約150°〜200℃の燃焼排ガスG′は廃ガス処理装置及び誘引通風機(図示省略)等を通して煙突より大気中へ放出される。
【0009】
ところで、前記燃料Fを形成する廃棄物内には、通常多量の塩化ビニールや塩化ナトリウム(NaCl)等が含まれている。その結果、燃焼により生じた燃焼ガスGは、そのHCl濃度が必然的に500〜2000ppm程度の高濃度値となる。
一方、周知のように、温度が約700℃以上の高温燃焼ガスにさらされたボイラを構成する金属材には、金属材の温度が約330℃以上になると、HClとダスト中の塩類等に起因する高温腐食が発生し、ボイラの寿命が1年も持たなくなる。
【0010】
即ち、一般的に使用されているHCl含有燃焼ガスの腐食特性によると、金属温度が150°〜330℃であれば腐食の度合いが相対的に低くなる。その結果、例えば蒸気過熱器の場合、蒸気温度が300℃以下であれば過熱管の管壁温度も約330℃以下となるため、炭素鋼製の過熱管を使用しても激しいHCl腐食の発生を回避することができ、寿命が大幅に縮まるという事態に至らない。
そのため、従前の廃棄物を燃料とするボイラに於いては、蒸気温度を約300℃以下に制約するのが慣行となっており、結果として10〜15%程度の発電効率を得るのが限度となっている。
尚、現在、都市ごみ焼却炉におけるボイラでは、40kg/cm×400℃の蒸気条件が最高のものであり、過熱器管にはSUS材が使用されている。
【0011】
一方、前記図3の循環流動層ボイラでは、サイクロン本体Bと流動燃焼部Aとの間の流動媒体Sの循環経路に、シールと流動媒体の循環を目的として流動層から成るループシール部Bが形成されている。従って、このループシール部B内に熱交換器(蒸気過熱器)を設置することにより、400℃以上の高温蒸気を得ることができる。何故なら、ループシール部B内には燃焼ガスGが殆んど存在せず、HCl濃度が略零であるうえ管壁にダストが付着することも殆んど無く、高温腐食が発生しないからである。
【0012】
しかし、循環流動層ボイラでは、燃焼室部Aを形成するメンブレン壁1に燃焼ガスGや流動媒体Sを直接に接触させることによって熱を吸収し、燃焼室部Aの温度が過度に上昇するのを防止するようにしている。
ところが、蒸気条件を100kg/cm・500℃に設定した場合、この種の循環流動層ボイラの一般的な仕様に於いては、ボイラ缶水温度が約320℃となり、その結果、燃焼室部Aの吸熱部Aを構成するメンブレン壁1の水管温度は330℃以上となる。また、メンブレン壁1を構成するひれ板の中間部の温度は、前記水管の温度よりも更に上昇することになる。
その結果、一般的に使用されている炭素鋼ではメンブレン壁1に於ける前記高温腐食の発生が不可避となり、さらに流動媒体磨耗も加わるため燃焼室部Aを形成するメンブレン壁1に何等かの特別な腐食と磨耗の防止策が必要となる。
【0013】
また、腐食に関しては、バックパス部Cを形成するメンブレン壁1についても同様である。例えば、この種循環流動層ボイラの一般的な仕様に於いては、バックパス部Cのガスパス部Cへ流入する燃焼ガスGの温度を約650℃以下になるようにしている。そのため、ガスパス部Cの上流側にメンブレン壁1から成る放射冷却部Cや仕切壁Cを設け、燃焼ガスGの熱を吸収するようにしている。何故なら、同じ蒸気温度でも、燃焼ガスGの温度の低い方が蒸気過熱器12・13の寿命が長くなり、高温腐食によるトラブルの発生頻度も少なくなることが経験上知られているからである。
しかし、蒸気条件を100kg/cm・500℃に設定した場合には、前記吸熱部Aに於けるメンブレン壁1の場合と同様に、バックパス部Cの放射冷却部C等を形成するメンブレン壁1に高温腐食が発生することになり、一般的な炭素鋼材をそのまま使用することが出来なくなる。
【0014】
その結果、図3の従前の循環流動層ボイラに於いては、蒸気圧力は60kg/cm位いが限度となっており、それ以上の高温・高圧化は不可能な状態にある。何故なら蒸気圧力が約60kg/cm以下であれば、缶水温度が約285℃となり、従ってひれ板の温度も320℃を越えることがない。その結果、700℃以上の高温燃焼ガスG内に於いても、顕著な高温腐食が生じないからである。
【0015】
尚、図3の従前の循環流動層ボイラに於いても、メンブレン壁1を特殊な耐食鋼を用いて構成したり、或いは溶射による保護膜等を使用することにより、蒸気条件を60kg/cm・400℃以上に設定することができる。しかし、この場合にはボイラの製造コストが大幅に高騰するにもかかわらず、長期の寿命が得られないと云う問題がある。特に、腐食と磨耗が進行する燃焼室においては、寿命の予測もできないと云う問題がある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従前の循環流動層ボイラに於ける上述の如き問題、即ち▲1▼蒸気圧力を約60kg/cm以上に設定した場合には、ボイラの缶水温度が約285℃以上となり、燃焼室部Aの吸熱部Aを構成するメンブレン壁1やバックパス部Cを構成するメンブレン壁1の高温腐食が不可避となり、結果として、蒸気の高温高圧化による発電効率の大幅な向上が図れないこと、及び▲2▼耐腐食性材や特殊工法による腐食防止策を施して蒸気の高温・高圧化を図った場合には、ボイラの製造コストの高騰を招くだけでなく、寿命が極めて短いこと等の問題を解決せんとするものであり、燃焼室部Aを形成するメンブレン壁1の内側表面を高熱伝導性の薄い保護炉材で覆うと共に、ループシール部B内に蒸気過熱器や飽和水管等の熱交換器を設置すること等により、特殊な耐食性鋼材を使用したり、メンブレン壁に溶射等の特殊な保護対策を施すことなしに100kg/cm・500℃程度の高温・高圧蒸気が得られ、経済性に優れた廃棄物を燃料とする高温高圧循環流動層ボイラを提供するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、燃焼室部Aとサイクロン部Bと築炉構造のバックパス部Cとを備えた蒸気圧力が60kg/cm2 以上の廃棄物を燃料とする高温高圧循環流動層ボイラに於いて、前記燃焼室部Aの外囲いの全部又は一部をメンブレン壁により形成してその内側表面を高伝熱性の炉材で覆うとともに、前記サイクロン部Bの下方のループシール部B2 内に蒸気過熱器21を設け、また、前記燃焼室部Aに再循環排ガス供給口19bを設け、バックパス部C下流側の排ガス処理設備出口で分岐した再循環排ガスG0 を前記再循環排ガス供給口19bへ供給して燃焼室部Aの燃焼温度を調整すると共に、前記バックパス部C内に燃焼ガス流Gの上流側から順に炭素鋼製の2次エコノマイザ22、1次蒸気過熱器12、2次蒸気過熱器13、1次エコノマイザ25を配置し、前記1次エコノマイザ25で加熱したボイラ給水W0 を2次エコノマイザで加熱してボイラ蒸気ドラムへ供給することにより、前記1次蒸気過熱器12へ流入する燃焼ガスGの温度を650℃〜700℃に調整し、更に、前記1次蒸気過熱器12及び2次蒸気過熱器13で過熱した蒸気を減温器26で減温したあと前記ループシール部B2 内の3次過熱器21で過熱して外部へ取り出す構成としたことを発明の基本構成とするものである。
【0018】
請求項2の発明は、請求項1の発明に於いて、150℃以下のボイラ給水を1次エコノマイザで200220℃に、また、2次エコノマイザで290300℃に夫々加熱することにより、300℃以上の蒸気を発生する1次蒸気過熱器12の入口側の燃焼ガスGの温度を650℃〜700℃に調整するようにしたものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の各実施形態を説明する。
図1は本発明の第1実施形態を示すブロック線図であり、図2は本発明の第2実施形態を示すブロック線図である。尚、図1及び図2に於いて、前記図3に示した従前の循環流動層ボイラと同一の部材には、これと同一の参照番号を付している。
【0024】
図1及び図2に於いて、Aは燃焼室部、Bはサイクロン部、Cはバックパス部であり、図2の第2実施形態では、バックパス部Cの構成が図1の第1実施形態に比較して若干異なっている。
【0025】
前記燃焼室部Aは流動燃焼部Aと吸熱部Aから構成されており、箱形(又は筒形)に形成されている。当該燃焼室部Aの外囲いは、水管相互間をひれ板で溶接により気密状に連結した構造の所謂メンブレン壁1により形成されている。
【0026】
また、前記吸熱部Aを形成するメンブレン壁1の内側表面は、厚さ20〜50mm程度の比較的薄い高伝熱性の炉材2a(例えば炭化硅素SiC等)によりその全面が覆われている。
即ち、前記薄い炉材2aは、メンブレン壁1の内表面に短かいスタッドを多数植立し、これに炉材を塗り込み固定するようにした所謂スタッド施工方法により設けられており、メンブレン壁1の内側表面へ燃焼ガスGが直接に接触してHCl等による高温腐食が発生するのを防止している。
【0027】
更に、前記流動燃焼部A(燃焼室部Aのボトム部)の内側表面は、壁面に沿って流下する流動媒体Sによる摩耗と流動層の温度保持(最低850℃の温度を2秒間以上)との観点から、比較的厚いプレキャスターブロック或いはキャスター等から成る炉材2bによって、その全面が覆われている。
【0028】
尚、図1に於いては、燃焼室部Aの外囲い全体をメンブレン壁1により構成しているが、所謂スタッド施工を施した吸熱部Aの部分のみをメンブレン壁1とし、流動燃焼部Aの方は水管囲とせず、通常の鉄板囲の内表面側に炉材を配設した構成とすることも可能である。
また、前記燃焼室部Aには、燃料供給口3、流動ノズル4、ボトムドレーン排出口5、流動媒体導出口6、流動媒体戻し口7、蒸気ドラム8、管寄せ9a・9b・9c、1次エア供給口17、2次エア供給口18、再循環排ガス供給口19a・19bが夫々設けられている。
【0029】
前記再循環排ガス供給口19a・19bは流動燃焼部Aの低部と吸熱部Aの低部に夫々設けられており、バックパス部Cの下流側例えば排ガス処理設備出口に於いて分岐吸引した燃焼排ガスG′を適宜量炉内へ再循環排ガスGとして供給することにより、吸熱部Aの上部より流出する燃焼ガスGの温度を約900℃以下に調節するようにしている。
即ち、スタッド施工により配設した炉材2aを通して燃焼ガスGの熱を吸収する場合には、炉材2bの熱伝導抵抗によって吸熱性が若干低下する。そのため、燃焼温度を約900℃に保持するには燃焼室部Aの背丈を高くし伝熱面を増やさなければならず、この背丈の延伸を防止するために、温度約180℃の再循環排ガスGを燃焼室部A内へ供給するようにしている。
尚、図1に於いては、後述するようにボイラの定常運転時に於いて、約5〜30%の量の排ガス再循環を行なっている。
【0030】
前記サイクロン部Bはサイクロン本体Bとループシール部Bとから形成されている。また、図1の例ではサイクロン本体Bの外壁体はメンブレン壁と同一の構造物でもって形成されており、その内側表面は耐熱・耐摩耗性を備えた高熱伝導性の炉材(例えばSiC等)により被覆保護されているが、部分的にメンブレン構造とすることも、また通常の鉄板囲いの内表面側に炉材を配設する構造とすることもできる。
更に、前記ループシール部Bへは、その底部から流動エアaが供給されており、これによってループシール部B内の流動媒体Sは所謂流動層を形成している。
【0031】
前記ループシール部Bの内部には、飽和水管20や3次蒸気過熱器21等の熱交換器が設けられており、当該ループシール部Bに於いて流動媒体Sの熱を吸収することにより、前記燃焼室部Aの背丈を低くしたり、或いは低温再循環排ガスGの量を低減するようにしている。
尚、前記3次蒸気過熱器21と飽和水管20は、熱バランスによってその何れか一方又は両方が設けられることになる。
【0032】
前記バックパス部Cは所謂築炉構造によって筒状に形成されており、外囲いがメンブレン壁構造でないため、溶射加工や耐食性の高級材料を使用する等の高温腐食対策は不要となる。
当該バックパス部Cには、高温燃焼ガスGの入口側から順に2次エコノマイザ22、第1バンクチューブ23、1次蒸気過熱器12、2次蒸気過熱器13、第2バンクチューブ24、1次エコノマイザ25が夫々配設されており、燃焼ガスGの熱が接触伝熱等により順次吸収される。
【0033】
即ち、ボイラ給水Wは1次エコノマイザ25及び2次エコノマイザ22を通して蒸気ドラム8へ供給される。また、蒸気ドラム8からの発生蒸気は1次蒸気過熱器12、2次蒸気過熱器13、減温器26、3次蒸気過熱器21を通して約100kg/cm・500℃の高温高圧蒸気Stとなり、蒸気タービン(図示省略)へ供給される。
尚、減温器26は3次蒸気過熱器21の出口蒸気温度が計画温度になるように2次蒸気過熱器13からの過熱蒸気の温度を調整する。
【0034】
前記2次エコノマイザ22は約800℃の高温燃焼ガスGの温度を約650℃以下まで低下させるものである。2次エコノマイザ22出口のボイラ給水Wの温度が約300℃であるため、2次エコノマイザ22の熱交換管の管壁温度は約320℃以下に保持されており、従って、800℃の高温燃焼ガスG中にあっても、顕著な高温腐食は生じない。
【0035】
前記第1バンクチューブ(ボイラ蒸発管)23及び第2バンクチューブ24は吸熱バランスを取るために設けられおり、これにより飽和蒸気に必要な吸熱量の不足分を補い、エコノマイザに於ける所謂蒸発エコの発生を防止するようにしている。
前記第1バンクチューブ23には炭素鋼に溶射保護層を設けたものを、また、第2バンクチューブ24にはステンレス鋼を夫々使用しているが、何れの型式のものを用いてもよいことは勿論である。また、取替容易な構造として炭素鋼を用いても良い。
尚、炭素鋼に溶射保護層を設ける工法は、従前のメンブレン壁に溶射保護層を設ける場合に比較して施工が容易となり、ヒレ部分がないため寿命も長く、補修費や腐食対策費の削減が可能となる。
また、当該両バンクチューブ23、24は、燃焼させる廃棄物燃料Fの発熱量によってその設置の是非が決まることになり、発熱量の少ない燃料Fの場合にはこれ等の設置が省略される。
【0036】
前記1次蒸気過熱器12及び2次蒸気過熱器13は、従前のこの種ボイラで使用されているものと同様のものであり、約620℃の燃焼ガスGは2次蒸気過熱器13の出口に於いて約500℃になる。
また、前記2次エコノマイザ25の熱交換管は炭素鋼製であり、約200℃のボイラ給水Wが約300℃に加熱される。
【0037】
図2は、本発明の第2実施形態を示すものであり、バックパス部Cのみが図1の第1実施形態の場合と異なっている。
即ち、第2実施形態では、バックパス部Cが放射冷却部Cとガスパス部Cとから形成されており、放射冷却部Cに於いて約800℃から約650°〜700℃に冷却された燃焼ガスが、ガスパス部Cへ流入する。従って、図1のガス流れ方向での過熱器入口のバンクチューブ23が不要となり、2次エコノマイザのみで排ガス温度は約620℃に下がる。
【0038】
前記放射冷却部Cは、全体の外囲いがメンブレン壁1によって形成されており、且つメンブレン壁1の内表面は、薄い耐熱・高伝熱性の炉材2a(例えばSiC等)によって覆われており、高HCl濃度の燃焼ガスGが直接に接触するのを防止して、腐食の発生を押えている。
【0039】
前記ガスパス部Cは所謂築炉構造により筒状に形成されており、その内部には2次エコノマイザ22、1次蒸気過熱器12、2次蒸気過熱器13、バンクチューブ14が配設されている。
尚、25は2次エコノマイザであり、排ガス用煙道16内に設けられている。また、28はダスト排出用コンベアである。
【0040】
当該図2の第2実施形態に於いては、放射冷却部Cに於ける吸熱により燃焼ガスGの温度を650°〜700℃に低下させ、次に2次エコノマイザ22により温度を約620℃に低下させることにより、第1バンクチューブを省略するようにしている。
尚、2次エコノマイザ22は、第1実施形態の場合と同じ理由によって炭素鋼製としているが、入口側の燃焼ガス温度が650°〜700℃に一層減温されているため、HCl等による高温腐食の発生はより少なくなる。
【0041】
次に、本発明に係る循環流動層ボイラを用いて500℃・100kg/cm程度の高温高圧蒸気を発生させる場合の作動状況を説明する。
図1を参照して、燃料として低位発熱量3700kcal/kgのRDF燃料Fを100ton/日の割合で供給し、所謂流動層燃焼をさせる(総入熱量1542万kcal/h)。尚、燃焼室部Aの外形寸法は約3000mmW×3000mmL×20,000mmH(高さ)であり、またバックパス部Cの外形寸法は約3800mmW×3800mmL×20,000mmH(高さ)としている。
【0042】
RDF燃料の燃焼により、ボイラの定常運転時に於ける燃焼室部A内の燃焼ガス温度は約870°〜900℃となり、流動媒体導出口6からは約880℃の燃焼ガスG(約43,000Nm/h・排ガス再循環を含む)と流動媒体(砂)Sとの混合物がサイクロン部Bへ導出される。
尚、ボイラの定常運転時に於ける1次エアaの供給量は約20,000Nm/h(温度約30℃)に、また、2次エアaの供給量は12,000Nm/h(温度約30℃)に、更に、再循環排ガスGの供給量は72,000Nm/h(再循環率20%・温度約180℃)に夫々設定している。
【0043】
サイクロン部Bで分離された流動媒体Sはサイクロン本体B内で50〜100℃程度減温され、ループシール部Bへ落下する。また、ループシール部Bへ落下した砂Sは、ここで流動エアaの供給により流動され、その間に飽和水管20や3次蒸気過熱器21によって冷却されたあと、流動媒体戻し口7から流動燃焼部A内へ戻される。
【0044】
前記サイクロン部Bに於いて約800℃にまで冷却された燃焼ガスGは、バックパス部Cへ導入され、ここで2次エコノマイザ22及び第1バンクチューブ23によって約620℃に冷却されたあと、1次蒸気過熱器12、2次蒸気過熱器13で約500℃に冷却される。
その後、燃焼排ガスG′は第2バンクチューブ24及び1次エコノマイザ25により約230°〜250℃に冷却され、排ガス出口27から廃ガス処理装置(図示省略)へ送られ、浄化処理されたあと、誘引通風機及び煙突(図示省略)を経て大気中へ放出される。
【0045】
ボイラ給水Wは、約140°〜150℃で1次エコノマイザ25へ供給され、200°〜220℃に加熱されたあと2次エコノマイザ22へ入り、ここで約290°〜300℃に加熱されたあと蒸気ドラム8へ供給される。
また、蒸気ドラム8からの飽和蒸気は、1次蒸気過熱器12及び2次蒸気過熱器13に於いて約400℃に過熱される。その後減温器26で温度調整をされたあと、3次蒸気過熱器21へ導入され、ここで約500℃に過熱されることにより、約100kg/cm・500℃の高温高圧蒸気Stとなって蒸気タービン(図示省略)へ供給される。
【0046】
【発明の効果】
本発明では、燃焼室部Aを形成するメンブレン壁1の内側表面を熱伝導性の良好な比較的薄い層状の炉材で保護するようにしている。その結果、蒸気条件を約100kg/cm・500℃の高圧高温とすることにより、ボイラ缶水温度が約310°〜320℃の高温になっても、メンブレン壁1に高HCl濃度の燃焼ガスGやダスト等の相乗作用による激しい高温腐食が発生せず、メンブレン壁1の耐用年数の大幅な延伸が可能となる。
【0047】
また、メンブレン壁1内側表面に保護層を形成することにより、メンブレン壁1の吸熱性が若干低下する。これにより、燃焼室部Aの温度は上昇傾向となる。しかし、サイクロン部Bのループシール部Bに飽和水管20や3次蒸気過熱器21を設けて流動媒体Sの熱を吸収する構成としているため、燃焼室部A内の温度は約850°〜900℃に保持され、燃焼室の大型化を防ぐことができる。
【0048】
本発明に於いては、排ガス再循環により廃棄物燃料Fの発熱量が高い場合の余剰熱量を外部へ持ち出し、燃焼室部Aに於ける吸収熱量を減ずる構成としている。そのため、再循環排ガスGの量を調整することにより、燃焼室部A内の温度を850〜900℃に保持でき、燃焼室部Aの極端な大形化を有効に防止できる。
【0049】
また、排ガス再循環を行なうことにより、ボイラ負荷が50%以下に於いても、排ガス再循環量を減らすことにより、燃焼室部A内の温度を2秒間以上に亘って850℃以上の温度に、助燃設備を稼働することなしに常に保持することができ、ダイオキシン低減のためのガイドラインの順守が低負荷においても可能となる。
【0050】
本発明に於いては2次エコノマイザ22を約800℃の高温燃焼ガスG内に設け、燃焼ガスGの温度を620°〜650℃にまで冷却する構成としている。
その結果、1次蒸気過熱器12や2次蒸気過熱器13に生ずる高温腐食が炭素鋼であっても比較的少なくなり、ボイラ寿命の大幅な延伸が可能となる。
また、前記2次エコノマイザ22出口のボイラ給水Wの温度は約290°〜300℃であり、その結果、管壁温度は約320℃以下に保持されている。このため、約800℃の高温燃焼ガスG内に2次エコノマイザ22が設置されていても、これに激しい高温腐食が生ずることはなく、長寿命運転が可能となる。
【0051】
本発明に於いては、燃焼室部Aやバックパス部の放射冷却部Cのメンブレン壁1の内側表面を、所謂スタッド工法により比較的薄い高伝熱性炉材層でもって覆うようにしている。その結果、メンブレン壁1の保護層を比較的安価に能率よく形成することができると共に、吸熱性能の低下も極く僅かに押えることができる。これにより、従前のキャスタ等を使用する保護の場合に比較して、保護層をより経済的に形成することができるうえ、燃焼室部Aの大形化を有効に押えることができる。
本発明は上述の通り優れた実用的効用を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る循環流動層ボイラの第1実施形態を示すブロック構成図である。
【図2】本発明に係る循環流動層ボイラの第2実施形態を示すブロック構成図である。
【図3】従前の廃棄物を燃料とする循環流動層ボイラの概要を示すブロック構成図である。
【符号の説明】
は1次エア、aは2次エア、aは流動エア、FはRDF燃料、Gは燃焼ガス、Sは流動媒体(砂)、Gは再循環排ガス、Wはボイラ給水、Stは高温高圧蒸気、Aは燃焼室部、Aは流動燃焼部、Aは吸熱部、Bはサイクロン部、Bはサイクロン本体、Bはループシール部、Cはバックパス部、Cは放射冷却部、Cは仕切壁、Cはガスパス部、1はメンブレン壁、2は炉材、3は燃料供給口、4は流動ノズル、5はボトルドレーン排出口、6は流動媒体導出口、7は流動媒体戻し口、8は上部蒸気ドラム、9乃至11は管寄せ、12は1次蒸気過熱器、13は2次蒸気過熱器、14はバンクチューブ、15はエコノマイザ、16は煙道、16aは排ガス出口、17は1次エア供給口、18は2次エア供給口、19は再循環排ガス供給口、20は飽和水管、21は3次蒸気過熱器、22は2次エコノマイザ、23は第1バンクチューブ、24は第2バンクチューブ、25は1次エコノマイザ、26は減温器、27はバックパス部の排ガス出口、28はダスト排出用コンベア。

Claims (2)

  1. 燃焼室部Aとサイクロン部Bと築炉構造のバックパス部Cとを備えた蒸気圧力が60kg/cm2 以上の廃棄物を燃料とする高温高圧循環流動層ボイラに於いて、前記燃焼室部Aの外囲いの全部又は一部をメンブレン壁により形成してその内側表面を高伝熱性の炉材で覆うとともに、前記サイクロン部Bの下方のループシール部B2 内に蒸気過熱器(21)を設け、また、前記燃焼室部Aに再循環排ガス供給口(19b)を設け、バックパス部C下流側の排ガス処理設備出口で分岐した再循環排ガスG0 を前記再循環排ガス供給口(19b)へ供給して燃焼室部Aの燃焼温度を調整すると共に、前記バックパス部C内に燃焼ガス流Gの上流側から順に炭素鋼製の2次エコノマイザ(22)、1次蒸気過熱器(12)2次蒸気過熱器(13)、1次エコノマイザ(25)を配置し、前記1次エコノマイザ(25)で加熱したボイラ給水(W0 )を2次エコノマイザ(22)で加熱してボイラ蒸気ドラム(8)へ供給することにより、前記1次蒸気過熱器(12)へ流入する燃焼ガスGの温度を650℃〜700℃に調整し、更に、前記1次蒸気過熱器(12)及び2次蒸気過熱器(13)で過熱した蒸気を減温器(26)で減温したあと前記ループシール部B2 内の3次過熱器(21)で過熱して外部へ取り出す構成としたことを特徴とする廃棄物を燃料とする高温高圧循環流動層ボイラ。
  2. 150℃以下のボイラ給水を1次エコノマイザで200220℃に、また、2次エコノマイザで290300℃に夫々加熱することにより、300℃以上の蒸気を発生する1次蒸気過熱器(12)の入口側の燃焼ガスGの温度を650℃〜700℃に調整するようにした請求項1に記載の廃棄物を燃料とする高温高圧循環流動層ボイラ。
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